JP5087451B2 - スプルーブッシュ及びスプルーブッシュ装置 - Google Patents

スプルーブッシュ及びスプルーブッシュ装置 Download PDF

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Description

本発明は、ヒーターで加熱されるスプルーブッシュに関し、詳しくは金型に装着することが容易な簡易型スプルーブッシュ及びスプルーブッシュ装置に関する。
従来、射出成形用金型において、スプルーブッシュ、ランナー及びゲート付近にヒーターを配置して、射出された溶融樹脂を固化させずに溶融状態に保つようにした構造のものが多用されている。このような構造の金型に用いられるヒーターは、カートリッジヒーター、バンドヒーター、コイル状に巻きつけて使用するヒーター等の様々なものが用いられている。そして、それらのヒーターは、昇温時間が短い等の加熱効率がよいものである上に、ヒーターが設置部分から浮き上がる等して過熱状況になったとしても容易には断線(故障)しないものが求められている。また、常に加熱するばかりでなく、加熱を断続的に行い、樹脂の状態を溶融状態と軟化状態との間で制御することも多く、そのような場合は、ヒーターが断線しやすくなる。そうした条件下で断線し難いヒーターとして、いわゆるセラミックヒーターが用いられる場合がある。
特許文献1に提案されている成形用金型には、スプルーブッシュの加熱用にバンドヒーターが用いられ、ランナーが設けられたマニホールドにはカートリッジヒーターが用いられ、更に、バルブケーシングの外周にはバンドヒーターが用いられている。ここで用いられているヒーターは、特に言及がないので従来型のニクロム線を内蔵するヒーターであると推定される。
また、特許文献2に提案されているバルブゲート式金型装置には、バルブ本体の外周面にバンドヒーターが嵌合され、バルブ本体内の材料通路の材料を溶融状態に保つ実施例が開示されている。
特許文献3には、セラミックヒーターを用いた射出成形用ノズルが提案されている。この射出成形用ノズルには、筒状体の外周部において、筒状体の中心軸に対称に平面状の底面を有する一対の凹部が形成されており、平板状のセラミックヒーターが、その底面に接着材等により接合されている。また、この射出成形用ノズルと同様な構造のものをゲートとして用いる例が開示されている。
特開2000−167845号公報([0017][0020]を参照) 特開2006−305850号公報([0024]を参照) 特開2000−218671号公報([要約][0037]を参照)
特許文献1及び2に開示されている従来型のヒーターは、熱膨張に係る伸縮の繰り返しにより設置部分から浮き上がることがある。そのため、特にバンドヒーター等を取り付けるねじ部は時々増し締めを行う必要があり、そのメンテナンスに工数がかかるばかりか、その間は成形型を使用できない問題がある。
その問題を解消するために、比較的廉価ではあるものの断線しやすい従来型のヒーターに替えてセラミックヒーターを用いることが考えられる。ところが、特許文献3に開示されている射出成形用ノズルは、汎用樹脂を成形するノズルと異なり、マグネシウムのチクソーモールディングのような金属成分を含む成形材料の射出成形が可能なように、窒化珪素質セラミックで形成した特殊なノズルである。そのため、熱サイクルの繰り返しによる膨張収縮により、凹部からセラミックヒーターがはみ出すことを防止するために、凹部にセラミックヒーターを接合する好適な方法として、高融点ガラスを用いる方法が提案されている。
従って、断線し難いヒーターを用いるものではあるものの、特許文献3に開示されている射出成形用ノズルと同様構造のスプルーブッシュやゲートは、汎用樹脂の成形金型に用いればコストアップに繋がるため、採用し難い。
本発明は、このような問題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、簡単な構造でありながら、合成樹脂を溶融状態に保つことができる加熱手段として、断線し難いセラミックヒーターを用いたスプルーブッシュ及びスプルーブッシュ装置を提供することにある。
上記問題を解決するために請求項1に記載のスプルーブッシュの発明は、合成樹脂成形用の金型に装置されるスプルーブッシュにおいて、板状の基体と、その基体に突設されて溶融樹脂の流路が形成された筒状体と、その筒状体に平行に配置されて前記基体に突設される板状体とが一体に形成され、前記筒状体と前記板状体とが対向するそれぞれの面がセラミックヒーターの収容が可能な平面で形成されていることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、筒状体と板状体とが対向するそれぞれの面が平面で形成されているので、それらの平面の間隔を板状のセラミックヒーターの厚さと略同一にすれば、セラミックヒーターを密着状態に収容することができる。すると、セラミックヒーターの熱は、その大部分が筒状体及び板状体に伝達される。また、筒状体及び板状体は基体と一体に形成されているので、筒状体及び板状体に伝達された熱はその大部分が基体に伝導される。従って、セラミックヒーターの熱は、優れた熱効率の下にスプルーブッシュ内の合成樹脂を溶融状態に保つことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のスプルーブッシュにおいて、前記板状体は、前記基体において前記筒状体の軸心から等間隔の少なくとも二ヶ所に形成されることを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明によれば、セラミックヒーターを筒状体の軸心から等間隔の位置に配置して、筒状体の流路にある合成樹脂を偏りなく加熱することができる。板状体を二ヶ所に配置する場合は、2枚の板状体はそれぞれが正方形の対辺に位置することになり、板状体を四ヶ所に配置する場合は、4枚の板状体はそれぞれが正方形の各辺に位置することになる。また、板状体を三ヶ所に配置する場合は、3枚の板状体はそれぞれが正三角形の各辺に位置することになる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のスプルーブッシュにおいて、前記板状体の先端部にはねじ挿通用の孔が形成され、その孔に対応する位置の前記筒状体にはねじ孔が形成されて、ねじを用いて前記板状体の先端部を前記筒状体に締め付け固定することにより、前記板状体と前記筒状体との間にセラミックヒーターを挟持することを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明によれば、板状体の弾性力を利用して、筒状体と板状体とが対向するそれぞれの平面の間にセラミックヒーターを挟持することができる。そのため、板状体及び筒状体とセラミックヒーターとの間に熱膨張率の違いがあっても、その違いによって生じるズレを板状体が弾性変形して吸収することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のうちいずれか一項に記載のスプルーブッシュにおいて、前記基体の前記筒状体及び前記板状体が突設する面には、その筒状体及び板状体の外側に断熱用穴が形成されていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明によれば、基体の熱が、基体の金型と当接する面から金型側に伝達されるときに、その熱量を少なくすることができる。また、基体の中心部から外周部へ熱が伝わるときに、断熱用穴が障害となって熱が伝わり難い。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のスプルーブッシュにおいて、前記断熱用穴は、前記流路の中心と同心の円周上に配置されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明によれば、セラミックヒーターから板状体に伝達された熱が板状体の根元から基体の外周面側へ伝わることが円周上に配置されている断熱用穴のために均等に妨げられる。
請求項6に記載のスプルーブッシュ装置の発明は、請求項1ないし5のうちいずれか一項に記載のスプルーブッシュと、前記筒状体と前記板状体との間に挟持されたセラミックヒーターとよりなることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明によれば、セラミックヒーターが筒状体と板状体との間に挟時されているので、セラミックヒーターにより効率よく加熱されるスプルーブッシュ装置が得られる。
本発明によれば、簡単な構造でありながら、合成樹脂を溶融状態に保つことができる加熱手段として、断線し難いセラミックヒーターを用いることができると共に、高い熱効率を得ることができるスプルーブッシュ及びスプルーブッシュ装置を提供することができる。また、2〜4個のセラミックヒーターを用いることができるので、必要に応じてヒーター容量等を考慮しつつセラミックヒーターの数及び種類を選択することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化したスプルーブッシュ1及びスプルーブッシュ装置の実施形態を図1〜6を用いて説明する。なお、スプルーブッシュ1の材質は特に限定しないものの、S50C等の鋼材が好適に用いられる。また、スプルーブッシュ装置はスプルーブッシュ1とセラミックヒーター10とよりなり、そのセラミックヒーター10は市販されているものの中から、形状、寸法及びヒーター容量を勘案して適宜選択すれば十分である。
図1及び図2に示すように、本実施形態のスプルーブッシュ装置は、合成樹脂の射出成形用の金型11に組み込まれて用いられ、セラミックヒーター10は、図示しない配線により金型11外の電源に連結されて電力の供給を受けられるようになっている。同様に、図示しない温度センサーを用いて、セラミックヒーター10の温度が必要以上に上昇しないように制御されている。スプルーブッシュ1は、固定側取付板12の中心部に形成された開口部に内挿され、固定側型板13に図示しないボルトを用いて固定されている。スプルーブッシュ1の板状体4の外周面4bと、固定側型板13のスプルーブッシュ1を遊嵌するための孔13aの内壁との間に隙間が形成され、板状体4の熱が固定側型板13に伝達され難いようになっている。また、筒状体3の嵌合部3bはキャビ型14の嵌合孔14aに嵌合されている。筒状体3の先端面3aは、可動側型板16のコア型15に形成されたキャビティ17に臨み、キャビティ17の一部を形成している。なお、本実施形態のスプルーブッシュ装置はランナーを用いない金型11においてダイレクトゲートも兼ねている。
図2に示すように、スプルーブッシュ1は、円盤状の基体2と、その基体2に直交するように突設された筒状体3と、筒状体3と平行に配置されて基体2に直交するように突設された一対の板状体4とが一体に形成されている。一対の板状体4に対向する筒状体3の二ヶ所の外平面3cは筒状体3の軸心に対して軸対称に配置されている。また、その外平面3cに対向するように板状体4の内側には、外平面3cと平行に内平面4aが形成されている。この外平面3cと内平面4aとの間隔は、セラミックヒーター10の厚さと略同一に形成されている。そして、外平面3cと内平面4aとの間に板状のセラミックヒーター10を収容して、十字穴付ねじ7を用いて板状体4の先端部4cを筒状体3に締め付け固定すれば、セラミックヒーター10は外平面3cと内平面4aとの間に挟持される。先端部4cには、十字穴付ねじ7用の座面が凹設され、また、孔4dが貫通して形成されている。その孔4dに対応する位置の筒状体3にはねじ孔3eが形成されている。
なお、本実施形態においては、軸対称に位置する外平面3cを除く筒状体3の外周面は、外平面3cと直交する方向の平面となっており、一対の外平面3cと共に角筒状の外周面を形成している。このように筒状体3を角筒状にすれば、当該部分の熱容量を小さくすることができるので、セラミックヒーター10の熱が効率よく流路8内の合成樹脂を溶融状態に保つために費やされる。この角筒状の断面形状は正方形となっている。
外平面3cと内平面4aとの間に収容可能なセラミックヒーター10の長さは、板状体4の高さにより制限されるが、加熱量を高めるために板状体4の高さをより高くして、より長いセラミックヒーター10を用いることは、本実施形態のスプルーブッシュ1の場合は適切ではない。これは、筒状体3のテーパー孔9内にある合成樹脂を溶融状態にしないためであるが、以下にその理由を説明する。
本実施形態のスプルーブッシュ装置を用いれば、射出成形機のノズルをノズル受面5に常時当接状態にしても、ノズル先端の温度は下がらないので、ノズル内の合成樹脂は溶融状態に保たれ、常に溶融状態の合成樹脂が射出されることになる。しかし、筒状体3の嵌合部3bのテーパー孔9に存在する合成樹脂は、射出成形のワンショット毎の成形品の冷却時に、同時に冷却される必要がある。そのために嵌合部3bは、非加熱部としてセラミックヒーター10を配置せずに、成形品の取り出し時にスプルーを成形品と共に抜き出すことができるようにしている。そして、スプルーが取り出されて空洞となったテーパー孔9を溶融状態の合成樹脂が充填する頃には、次のショットが行われることになる。
図2及び図3に示すように、金型11の固定側型板13にスプルーブッシュ1を取り付けるための基体2の取付面2aには、筒状体3及び板状体4の外側、且つ筒状体3の軸心と同心の円周上に、合計8個の断熱用穴6が、基体2の厚さの半分以下の深さに形成されている。この断熱用穴6の存在により、取付面2aの固定側型板13に対する当接面積が縮小されると共に、板状体4の根元から基体2の外周方向へ熱が移動することが制限される。図2及び図4に示すように、基体2には2個のボルト孔2cが形成され、そのボルト孔2cに挿通されるボルトの頭部を収容するために、基体2の表面2bから座面2dが凹設されている。このボルト孔2cも断熱用穴6と同様に熱が基体2内を外周側へ移動することを制限する。
図5に示すように、スプルーブッシュ1の中心部には、ノズル受面5と先端面3aとの間に連通される真直状丸孔の流路8及び外方へ向かって拡径するテーパー孔9が形成されている。上述の通り、流路8内の合成樹脂はセラミックヒーター10の熱を受けて常に溶融状態に保たれ、射出後にテーパー孔9内に留まった合成樹脂は、時間と共に溶融状態から軟化状態に変化して、冷却時間後に成形品と共に金型11から取り出すことが可能な硬度となる。
本実施形態のスプルーブッシュ装置には、直径が3mmの流路8内の合成樹脂を常に溶融状態に保つことができるように、ヒーター容量が100V・40Wのセラミックヒーター10が2枚用いられる。
従って、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、筒状体3の外平面3cと板状体4の内平面4aとの間に板状のセラミックヒーター10を密着状態に収容できるようにした。そのため、セラミックヒーター10の熱の大部分を筒状体3と板状体4に伝達することができる。また、筒状体3及び板状体4と基体2とを一体に形成したので、筒状体3及び板状体4に伝達された熱の大部分を基体2に伝導することができる。従って、流路8内の合成樹脂を熱効率よく溶融状態に保つことができるスプルーブッシュ1を提供できる。
(2)上記実施形態では、セラミックヒーター10を筒状体3の軸心から等間隔の二ヶ所に配置できるようにしたので、筒状体3の流路8内の合成樹脂を偏りなく加熱することができるスプルーブッシュ1を提供できる。
(3)上記実施形態では、板状体4の先端部4cを筒状体3にねじ止めして、外平面3cと内平面4aとの間に収容した板状のセラミックヒーター10を挟持できるようにした。そのため、板状体4及び筒状体3とセラミックヒーター10との間に熱膨張率の違いがあっても、その違いによって生じるズレを吸収することが可能なスプルーブッシュ1を提供できる。
(4)上記実施形態では、基体2の取付面2aに合計8個の断熱用穴6を形成した。そのため、基体2の熱が基体2と金型11とが当接する面から金型11側に伝達される時、その熱量を少なくすることができる。また、基体2の中心部から外周部へ熱が伝導するとき、断熱用穴6が障害となるため伝導熱量が少なくなる。従って、流路8内の合成樹脂の溶融状態を保つためにセラミックヒーター10の熱を効率よく用いることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明を具体化した第2の実施形態であるスプルーブッシュ61を、第1実施形態と異なる部分を中心に図7及び図8を用いて説明する。本実施形態のスプルーブッシュ61は筒状体63の形状及び板状体64の数が、スプルーブッシュ1における筒状体3の形状及び板状体4の数と異なり、その他の部分は同一である。
図7に示すように、筒状体63の外周面は、3ヶ所の外平面63aが3辺を形成する正三角形の角を同一円の円弧63bで面取りした形状に形成されている。また、3ヶ所の外平面63aに対向する位置に3ヶ所の板状体64が配置され、その板状体64の内側には外平面63aと平行に内平面64aが形成されている。この外平面63aと内平面64aとの間隔が、セラミックヒーター10の厚さと略同一に形成されている点は、第1の実施形態におけるスプルーブッシュ1と同様である。
このような構造のスプルーブッシュ61においては、3枚のセラミックヒーター10を用いることができるので、スプルーブッシュ1よりもヒーター容量が高まる。従って、融点が比較的高い合成樹脂を成形する場合に、比較的高価なワット密度を上げたヒーターを用いることなく、流路8内においてその合成樹脂を溶融状態に保つことができる。
そして、この第2実施形態においては、第1の実施形態における効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(5)上記実施形態では、3枚のセラミックヒーター10を用いることができるようにした。そのため、ワット密度を上げることなく、ヒーター容量を上げた場合と同様の発熱量が得られるので、融点が比較的高い合成樹脂を溶融状態に保つことができるスプルーブッシュ61を提供できる。また、特に融点が高くない合成樹脂を溶融状態に保つためには、逆にワット密度を下げたセラミックヒーター10を用いることが可能になるので、故障が少なく廉価なスプルーブッシュ61を提供できる。
(第3の実施形態)
次に、本発明を具体化した第3の実施形態であるスプルーブッシュ71を、第1実施形態及び第2実施形態と異なる部分を中心に図9を用いて説明する。
図9に示すように、本実施形態のスプルーブッシュ71は、板状体74が基体2の4ヶ所に立設されている点がスプルーブッシュ1とは異なるが、角筒状の外周面を有する筒状体73を用いる点は類似しており、その他の部分は同一である。ただし、正方形の断面形状の各辺に相当する4個の外平面73aは、セラミックヒーター10との十分な接触面積が確保されるように、全ての外平面73aが平滑面に加工されている。
各板状体74の内側には外平面73aと平行に内平面74aが形成されている。この外平面73aと内平面74aとの間隔が、セラミックヒーター10の厚さと略同一に形成されている点は、第1及び第2の実施形態におけるスプルーブッシュ1、61と同様である。
このような構造のスプルーブッシュ71においては、4枚のセラミックヒーター10を用いることができるので、融点が比較的高い合成樹脂を成形する場合に、スプルーブッシュ61と同様に、比較的高価なワット密度を上げたヒーターを用いることなく、流路8内においてその合成樹脂を溶融状態に保つことができる。
そして、この第3実施形態においては、第1及び第2の実施形態における効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(6)上記実施形態では、4枚のセラミックヒーター10を用いることができるようにした。そのため、ワット密度を上げることなく、ヒーター容量を上げた場合と同様の発熱量が得られるので、融点が比較的高い合成樹脂を溶融状態に保つことができるスプルーブッシュ71を提供できる。また、特に融点が高くない合成樹脂を溶融状態に保つためには、逆にワット密度を下げたセラミックヒーター10を用いることが可能になるので、故障が少なく廉価なスプルーブッシュ71を提供できる。
(変更例)
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、筒状体3の中心部に流路8及びテーパー孔9を形成して、スプルーブッシュ1、61、71がダイレクトゲートを兼ねるようにしたが、テーパー孔9を設けず流路8のみとして、金型11内のランナーに合成樹脂を注入できるようにしてもよい。
・上記実施形態では、スプルーブッシュ1、61、71がダイレクトゲートを兼ねるようにしたが、テーパー孔9に替えて先端面3aに小径の孔を形成してピンゲートとしてもよい。
・上記実施形態では、断熱用穴6の数を合計8個としたが、断熱用穴6の内径や深さを適宜選択した上で、数を変更してもよい。また、断熱用穴6を同一円周上に配置することなく、直径の異なる複数の円周上に設けるようにしてもよい。
本発明の実施形態であるスプルーブッシュを組み込んだ金型の断面図。 第1実施形態のスプルーブッシュの正面図。 第1実施形態のスプルーブッシュの平面図。 第1実施形態のスプルーブッシュの底面図。 図3におけるAーA矢視の断面図。 第1実施形態のスプルーブッシュの斜視図。 第2実施形態の筒状体及び板状体を模式的に示す断面図。 第2実施形態のスプルーブッシュの斜視図。 第3実施形態の筒状体及び板状体を模式的に示す断面図。
符号の説明
1,61,71…スプルーブッシュ、2…基体、3,63,73…筒状体、3e…ねじ孔、4,64,74…板状体、4c…先端部、4d,13a…孔、6…断熱用穴、8…流路、10…セラミックヒーター、11…金型。

Claims (6)

  1. 合成樹脂成形用の金型に装置されるスプルーブッシュにおいて、板状の基体と、その基体に突設されて溶融樹脂の流路が形成された筒状体と、その筒状体に平行に配置されて前記基体に突設される板状体とが一体に形成され、前記筒状体と前記板状体とが対向するそれぞれの面がセラミックヒーターの収容が可能な平面で形成されていることを特徴とするスプルーブッシュ。
  2. 前記板状体は、前記基体において前記筒状体の軸心から等間隔の少なくとも二ヶ所に形成されることを特徴とする請求項1に記載のスプルーブッシュ。
  3. 前記板状体の先端部にはねじ挿通用の孔が形成され、その孔に対応する位置の前記筒状体にはねじ孔が形成されて、ねじを用いて前記板状体の先端部を前記筒状体に締め付け固定することにより、前記板状体と前記筒状体との間にセラミックヒーターを挟持することを特徴とする請求項1又は2に記載のスプルーブッシュ。
  4. 前記基体の前記筒状体及び前記板状体が突設する面には、その筒状体及び板状体の外側に位置する断熱用穴が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか一項に記載のスプルーブッシュ。
  5. 前記断熱用穴は、前記流路の中心と同心の円周上に配置されていることを特徴とする請求項4に記載のスプルーブッシュ。
  6. 請求項1ないし5のうちいずれか一項に記載のスプルーブッシュと、前記筒状体と前記板状体との間に挟持されたセラミックヒーターとよりなることを特徴とするスプルーブッシュ装置。
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