JP5087135B2 - スパークプラグおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関において電気的に火花を発生させることによって燃料に着火させるスパークプラグ(点火プラグ)に関し、特に、スパークプラグの接地電極に関する。
従来、接地電極に貴金属チップを用いることなくスパークプラグの着火性を向上させるために、プレス加工によって接地電極に突起部を形成する技術が提案されている。特許文献1には、プレス加工の一つである「プレスによる鍛造成形」によって接地電極の突起部を形成する技術が開示されている。非特許文献1には、プレス加工の一つである「押出しプレス」によって接地電極に突起部を形成する技術が開示されている。具体的には、接地電極の上方から加工ピンでプレスし凹部を形成することで、プレス凹部背面に突起部を形成する技術が開示されている。
特開2006−286469号公報 Shin Nishioka他著、「Super Ignition Spark Plug with Wear Resistive Electrode」、SAE TECHNICAL PAPER SERIES 2008−01−0092,2008年4月発行
しかしながら、従来、プレス加工によって接地電極に突起部を形成することに関して十分な考慮がなされていなかった。例えば、押出しプレスでは接地電極を加工ピンでプレスし凹部を形成する際、加工ピンが接地電極に食いつき、加工ピンを引き抜く際に欠損等が発生し、加工ピン等の工具の寿命が短くなる場合があった。また、加工ピンによるプレスや引き抜きにより接地電極の塑性域を超える変形が生じ、接地電極に亀裂や欠損が生じ接地電極の耐久性が低下する場合があった。
本発明は、上記した課題を踏まえ、プレス加工によって接地電極に突起部を形成する際に、加工ピンの接地電極への食いつきを低減させることを第1の目的とする。また、接地電極の亀裂や欠損を防止することで接地電極の耐久性を向上させることを第2の目的とする。
本発明は、上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することができる。
[適用例1] 適用例1のスパークプラグは、軸状の中心電極と、前記中心電極の外周を保持する絶縁碍子と、前記絶縁碍子の外周を保持する主体金具と、前記主体金具に接合され、前記中心電極との間に火花ギャップを形成する接地電極であって、加工ピンを用いた押出しプレスによって形成され、前記中心電極に対向する突起部と、前記押出しプレスによる突起部の形成に伴って前記突起部の背面に形成されたプレス凹部と、を有する接地電極とを備えるスパークプラグであって、前記プレス凹部は、前記加工ピンが接触した第1の部位と前記加工ピンが接触しなかった第2の部位とからなり、前記第2の部位の深さをB1、前記プレス凹部の深さをB2とした場合に、B1/B2≧0.05を満たすことを特徴とする。
適用例1のスパークプラグによれば、加工ピンが接触しなかった第2の部位の割合を一定以上とすることで、プレス凹部における加工ピンが接触する割合を小さくすることができる。その結果、加工ピンとプレス凹部との摩擦抵抗が小さくなるため加工ピンの接地電極への食いつきを低減させることができる。
[適用例2] 適用例1のスパークプラグであって、前記プレス凹部の底面と平行な面であって、前記プレス凹部の側面により区画される面のうち前記第1の部位と前記第2の部位との境界を最も多く含む面を境界面とし、前記境界面の面積をC、前記プレス凹部の底面の面積をDとした場合に、0.83≦C/D≦1.60を満たすとしても良い。
適用例2のスパークプラグによれば、加工ピンの接地電極への食いつきを低減させることに加え、突起部を目標とする望ましい形状にすることができる。
[適用例3] 適用例1または適用例2のスパークプラグであって、前記接地電極は、一端に前記主体金具に接合される接合部と、他端に先端面を有する先端部と、を有し、前記先端面は前記中心電極の軸方向と略平行であり、前記中心電極の軸方向と平行であって前記突起部の重心を通る断面のうち、前記先端面と直交する前記接地電極の断面において、前記中心電極と対向する側の前記接地電極の先端部と、前記突起部の根元部のうち前記接地電極の先端側根元部とを通る直線をE1とし、前記先端側根元部と、前記突起部の根元部のうち前記接地電極の後端側根元部とを通る直線をE2とした場合に、前記E1と前記E2によって形成される角度Eが0°≦E≦5°を満たすとしても良い。
適用例3のスパークプラグによれば、突起部より先端側の接地電極の変形量を抑制することによって加工ピンの接地電極への食いつきを低減させることができる。
[適用例4] 適用例1ないし適用例3のいずれかに記載のスパークプラグであって、前記突起部が立ち上がる根元部から前記接地電極の側端までの間に続く平坦な表面の距離F1と、前記根元部から前記接地電極の側端までの距離F2との比は0.4≦F1/F2≦1.0を満たすとしても良い。
適用例4のスパークプラグによれば、突起部の周囲における変形量を抑制することによって、特に突起部およびその周囲における亀裂(クラック)の発生を抑制することができる。その結果、接地電極の耐久性を向上させることができる。
[適用例5] 適用例1ないし適用例4のいずれかに記載のスパークプラグであって、前記突起部の高さAは0.4mm≦A≦1.0mmを満たすとしても良い。
適用例5のスパークプラグによれば、突起部の高さが0.4mm以上とすることで、内燃機関にスパークプラグを装着し着火する場合に安定した着火性能を達成することができる。また、突起部の高さを1.0mm以下とすることで接地電極の耐久性を向上させることができる。
本発明の形態は、スパークプラグおよびその製造方法の形態に限るものではなく、例えば、スパークプラグの接地電極およびその製造方法、スパークプラグを備える内燃機関などの種々の形態に適用することも可能である。また、本発明は、前述の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。
スパークプラグの部分断面を主に示す説明図である。 接地電極の詳細構造を主に示す説明図である。 図2におけるX−X断面で接地電極を切断した面を拡大して示す部分断面図である。 図3におけるY−Y断面で接地電極を切断した面を拡大して示す部分断面図である。 接地電極の製造工程を示すフローチャートである。 接地電極を製造する様子を示す説明図である。 接地電極を製造する様子を示す説明図である。 比(B1/B2)が成形性に与える影響を調べた第1の評価実験の結果を示す説明図である。 比(B1/B2)が耐久性に与える影響を調べた第2の評価実験を示す説明図である。 差(φC−φD)及び比(C/D)が成形性に与える影響を調べた評価実験の結果を示す説明図である。 角度Eが成形性に与える影響を調べた評価実験の結果を示す説明図である。 比(F1/F2)が成形性に与える影響を調べた評価実験の結果を示す説明図である。 突き出し量Aが着火性能に与える影響を調べた評価実験の結果を示す説明図である。 突き出し量Aが耐久性能に与える影響を調べた評価実験の結果を示す説明図である。 第1変形例ないし第3変形例の接地電極を示す説明図である。 第4変形例ないし第8変形例の接地電極を示す説明図である。
次に、本発明の実施の形態および実験結果を以下の順序で説明する。
A.各種の実施形態
B.実験結果:
C.変形例:
A.各種の実施形態:
図1は、スパークプラグ100の部分断面を主に示す説明図である。スパークプラグ100は、絶縁碍子10と、中心電極20と、接地電極30と、端子金具40と、主体金具50とを備える。絶縁碍子10の一端から突出する棒状の中心電極20は、絶縁碍子10の内部を通じて、絶縁碍子10の他端に設けられた端子金具40に電気的に接続されている。中心電極20の外周は、絶縁碍子10によって保持され、絶縁碍子10の外周は、端子金具40から離れた位置で主体金具50によって保持されている。主体金具50に電気的に接続された接地電極30は、主体金具50から中心電極20に向かって突出し、火花を発生させる隙間である火花ギャップを中心電極20との間に形成する。スパークプラグ100は、内燃機関(図示しない)のエンジンヘッド200に設けられた取付ネジ孔201に主体金具50を介して取り付けられ、2万〜3万ボルトの高電圧が端子金具40に印加されると、中心電極20と接地電極30との間に火花が発生する。
スパークプラグ100の絶縁碍子10は、アルミナを始めとするセラミックス材料を焼成して形成された絶縁体である。絶縁碍子10は、中心電極20および端子金具40を収容する軸孔12が中心に形成された筒状体である。絶縁碍子10の軸方向中央には外径を大きくした鍔部19が形成されている。鍔部19よりも端子金具40側には、端子金具40と主体金具50との間を絶縁する後端側胴部18が形成されている。鍔部19よりも中心電極20側には、後端側胴部18よりも外径が小さい先端側胴部17が形成され、先端側胴部17の更に先には、先端側胴部17よりも小さい外径であって中心電極20側へ向かうほど外径が小さくなる脚長部13が形成されている。
スパークプラグ100の主体金具50は、絶縁碍子10の後端側胴部18の一部から脚長部13に亘る部位を包囲して保持する円筒状の金具であり、本実施例では、低炭素鋼から成る。主体金具50は、工具係合部51と、取付ネジ部52と、シール部54と、先端面57とを備える。主体金具50の工具係合部51は、スパークプラグ100をエンジンヘッド200に取り付ける工具(図示しない)が嵌合する。主体金具50の取付ネジ部52は、エンジンヘッド200の取付ネジ孔201に螺合するネジ山を有する。主体金具50のシール部54は、取付ネジ部52の根元に鍔状に形成され、シール部54とエンジンヘッド200との間には、板体を折り曲げて形成した環状のガスケット5が嵌挿される。主体金具50の先端面57は、取付ネジ部52の先端に形成された中空円状の面であり、先端面57の中央には、脚長部13に包まれた中心電極20が突出する。
スパークプラグ100の中心電極20は、有底筒状に形成された電極母材21の内部に、電極母材21よりも熱伝導性に優れる芯材25を埋設した棒状の電極である。本実施例では、電極母材21は、インコネル(登録商標)を始めとするニッケルを主成分とするニッケル合金から成り、芯材25は、銅または銅を主成分とする合金から成る。中心電極20は、電極母材21の先端が絶縁碍子10の軸孔12から突出した状態で絶縁碍子10の軸孔12に挿入され、セラミック抵抗3およびシール体4を介して端子金具40に電気的に接続されている。
スパークプラグ100の接地電極30は、主体金具50の先端面57に接合され、中心電極20の軸方向に交差する方向に屈曲して中心電極20の先端に対向する電極である。本実施例では、接地電極30は、インコネル(登録商標)を始めとするニッケルを主成分とするニッケル合金から成る。
図2は、接地電極30の詳細構造を主に示す説明図である。接地電極30は、主体金具50に接合された接合部38と、接地電極30の先端部39を構成する先端面31と、接地電極30の表面のうち中心電極20に対向する対向面32と、対向面32とは反対側の面であり接地電極30に背を向ける背面33とを備える。接地電極30の対向面32には、中心電極20の先端に対向して突出する突起部36が、押出しプレスによって形成されている。突起部36と中心電極20との間には、火花ギャップGが形成される。接地電極30の背面33には、押出しプレスによる突起部36の形成に伴って突起部36の背後にプレス凹部37が形成されている。突起部36およびプレス凹部37の重心は、中心電極20の中心軸の延長線上に略沿って並ぶ。本実施例では、突起部36は、円形の断面を有する円柱状の突起であり、プレス凹部37は、円形の断面を有する円柱状または略円柱状の窪みである。
図3は、図2におけるX−X断面で接地電極30を切断した面を拡大して示す部分断面図である。図4は、図3におけるY−Y断面で接地電極30を切断した面を拡大して示す部分断面図である。ここで、X−X断面は、中心電極20の中心軸を通る面であって、接地電極30が主体金具50から中心電極20に突出する方向(図2の左右方向)に垂直な面であり、Y−Y断面は、中心電極20の中心軸を通る面であって、接地電極30が主体金具50から中心電極20に突出する方向に略平行な面である。
接地電極30は、先端面31,対向面32,背面33に加え、側端面34,35(図3)を更に備える。接地電極30の側端面34,35は、図2に示した先端面31,対向面32,背面33の各々に交差する面であり、接地電極30の側端を構成する。本実施例では、対向面32と背面33との間の距離、すなわち、接地電極30の厚みT(図3)は、1.5mmであり、側端面34と側端面35との間の距離、すなわち、接地電極30の電極幅Wは、2.8mmである。
図3および図4に示すように、接地電極30のプレス凹部37は、加工ピン(後述)が接触したピン接触底面376と、側面372を備える。さらに、側面372は、加工ピンが接触したピン接触側面374と、加工ピンが接触しなかったピン非接触側面378を備える。すなわち、プレス凹部37は、ピン接触側面374により囲まれた略円錐台の第1の空間部37aと、ピン非接触側面378により囲まれた略円錐台の第2の空間部37bとを有する。また、プレス凹部37内には、ピン接触側面374とピン非接触側面378との境界を含む境界面379が形成される。本実施例の境界面379は、ピン接触底面376と平行である。なお、ピン接触側面374とピン非接触側面378との境界が、ピン接触底面376と平行な一つの面上にない場合は、ピン接触底面376と平行な面のうち、境界を最も多く含む面を特定し、特定した面のうち側面372に区画される領域を境界面379とする。プレス凹部37のピン接触底面376は、背面33に略平行な面であって、プレス凹部37の底を構成する面である。プレス凹部37のピン接触側面374は、プレス凹部37が背面33から対向面32に向かって窪む方向、すなわち中心電極20に向かう方向に略沿った面である。ピン非接触側面378は背面33とピン接触側面374の間に形成された湾曲した面である。ここで、ピン非接触側面378により形成される部位(すなわち、第2の部位37b)の深さをB1、プレス凹部37の深さをB2とした場合に、B1/B2≧0.05を満たすことが好ましい。深さB1と深さB2との比の根拠については後述する。
また、ピン接触側面374は加工ピンの形状やプレス条件により接地電極30の背面33およびプレス凹部37のピン接触底面376に対して垂直となったり、ある程度傾斜した構成となる。本実施例では、プレス凹部37の直径がピン接触底面376から背面33に向かうにつれ大きくなるようにピン接触側面374が傾斜している。このようなプレス凹部37の形状は、先端にいくにつれ直径が小さくなっている加工ピンにより接地電極30をプレスすることによって形成される。ここで、ピン接触側面374とピン非接触側面378との境界地点でのプレス凹部37の直径(すなわち、境界面379の直径)をφC、プレス凹部37のピン接触底面376の直径をφDとした場合に、−0.1mm≦φC−φD≦0.4mmを満たすことが好ましい。直径φCと直径φDとの差の根拠については後述する。なお、差(φC−φD)がマイナスとなる形状は、突起部36を形成し加工ピン640を接地電極30から引き抜いた後に、プレス凹部37の背面33付近のピン接触側面374が変形する場合に生じる。
また、境界面379の面積をC、ピン接触底面376の面積をDとした場合に、0.83≦(C/D)≦1.60を満たすことが好ましい。面積Cと面積Dとの比の根拠については後述する。
図4に示すように、中心電極20と対向する側の前記接地電極30の先端部312と、突起部36の根元部のうち接地電極30の先端側根元部366とを通る直線をE1とし、先端側根元部366と、突起部36の根元部のうち接地電極の後端側根元部368とを通る直線をE2とした場合に、直線E1と直線E2は角度E(°)(ただしEは90°以下の範囲)を形成している。つまり、先端側対向面326(対向面32のうち、突起部36よりも先端側に位置する面)は先端側根元部366と後端側根元部368とを通る面から角度Eだけ背面33側に傾斜している。この角度Eは加工ピン640により接地電極30をプレスし凹部37を形成する際に形成される。なお、先端側対向面326は傾斜せず先端側根元部366と後端側根元部368とを通る面と平行であっても良く、直線E1と直線E2により形成される角度Eは0°≦E≦5°を満たすことが好ましい。角度Eの根拠については後述する。
図3に示すように、接地電極30の対向面32は、平坦面322と、丸コーナー部324とを備える。対向面32の平坦面322は、突起部36の根元部364から接地電極30の側端面34,35までの間に続く平坦な表面である。対向面32の丸コーナー部324は、突起部36が成形される前の接地電極30の部材に元々あった丸いコーナー部が、突起部36の成形に伴って変形して形成された湾曲した表面である。突起部36の根元部364から対向面32の丸コーナー部324までの間に続く平坦面322の距離F1と、突起部36の根元部364から側端面34,35までの距離F2との比は、0.4≦(F1/F2)≦1.0を満たすことが好ましい。距離F1と距離F2との比の根拠については後述する。
図3および図4に示すように、接地電極30の突起部36は、側面362と、根元部364、366、368とを備える。突起部36の側面362は、突起部36が対向面32から突出する方向、すなわち中心電極20に向かう方向に略沿った面である。突起部36の根元部364、366、368は、突起部36が対向面32から立ち上がり側面362へと繋がる部位である。本実施例では、突起部36の側面362は、対向面32に対して略垂直であり、突起部36の根元部364は、略直角な角部として形成されている。突起部36が対向面32から突き出す突き出し量Aは、0.4mm≦A≦1.0mmを満たすことが好ましい。突き出し量Aの根拠については後述する。
次に、スパークプラグ100を製造する製造工程の一部である接地電極30の製造工程について説明する。図5は、接地電極30の製造工程を示すフローチャートである。図6および図7は、接地電極30を製造する様子を示す説明図である。接地電極30を製造する際には、まず、接地電極30の材料である電極部材301を用意する(ステップS110)。本実施例では、電極部材301は、略長方形の断面を有する棒状のニッケル合金である。
電極部材301を用意した後(ステップS110)、押さえ型610と受け型620との間に電極部材301を配置する(ステップS120)。押さえ型610および受け型620は、押出しプレスに用いられる金型である。図6に示すように、受け型620には、電極部材301と略同じ形状である成形溝部622が形成されており、電極部材301は、受け型620の成形溝部622に収容される。受け型620に形成された成形溝部622の位置に合わせて、押さえ型610には、接地電極30のプレス凹部37に対応する位置にピン孔部614が形成され、受け型620には、接地電極30の突起部36に対応する位置にピン孔部624が形成されている。
押さえ型610と受け型620との間に電極部材301を配置した後(ステップS120、図7(A))、受け型620のピン孔部624に受けピン630を挿入する(ステップS130)。受けピン630は、受け型620のピン孔部624の径と略同じ大きさのピンであり、ピン孔部624に受けピン630を挿入する挿入量に応じて、突起部36の突き出し量Aを調整することが可能である。
ピン孔部624に受けピン630を挿入した後(ステップS130)、押さえ型610のピン孔部614に加工ピン640をプレス挿入することによって、押出しプレス加工が電極部材301に施される(ステップS140)。図7(B)に示すように、ピン孔部614に加工ピン640がプレス挿入されると、電極部材301において押さえ型610のピン孔部614に隣接する部位は、加工ピン640に押されて窪むことによってプレス凹部37を形成し、電極部材301において受け型620のピン孔部624に隣接する部位は、加工ピン640によってピン孔部624に押し出されて突起部36を形成する。
プレス凹部37は加工ピン640に押されて窪む際に、加工ピン640の周囲近傍にある電極部材301の表面が加工ピン640のプレス方向(図7(B)においては下方向)に引き込まれる。これにより、プレス凹部37の側面372には加工ピン640が接触したピン接触側面374と加工ピン640が接触しなかったピン非接触側面378が形成される(図7(C))。
電極部材301を押出しプレスで加工した後(ステップS140)、電極部材301に突起部36およびプレス凹部37を形成した電極部材301を、金型から取り出す(ステップS150)。その後、金型から取り出された電極部材301を折り曲げることによって(ステップS160)、接地電極30が完成する。
本実施例では、主体金具50に予め溶接した電極部材301に押出しプレスおよび折り曲げを施して接地電極30を製造したが、他の実施形態において、主体金具50に溶接する前に押出しプレスおよび折り曲げを施して接地電極30を製造しても良いし、主体金具50に溶接してから折り曲げを施しても良い。
B.実験結果:
図8は、比(B1/B2)が成形性に与える影響を調べた第1の評価実験の結果を示す説明図である。図8には、プレス凹部37の深さB2に対する加工ピン640が接触しなかった第2の部位の深さB1の割合を示す比(B1/B2)と、その比(B1/B2)にて接地電極30を加工ピン640によりプレスした場合に、加工ピン640が接地電極30に食いつく割合を示す食いつき発生率とが示されている。図8の評価実験において、接地電極30の厚みTを1.5mm、接地電極30の電極幅Wを2.8mm、突起部36の突き出し量Aを0.7mm、突起部36の直径を1.5mm、プレス凹部37の深さを0.7mm、プレス凹部37のピン接触底面376の直径を1.7mm、直径φCと直径φDとの差(φC−φD)を0mmとした。また、加工ピン640のプレス速度は比(B1/B2)が0.1のときに毎秒0.5mmとし、プレス速度を変更することで比(B1/B2)を変更した。図8の評価実験では、比(B1/B2)が異なる複数の接地電極30に対し加工ピン640を用いた押出しプレスを行い、加工ピン640が接地電極30に食いつく割合を求めた。なお、食いつきの発生は押出しプレス後に加工ピン640が接地電極30から手で容易に引き抜けるかどうかで判断し、容易に引き抜けない場合は食いつきが発生したと判定した。
図8の実験結果によれば、プレス凹部37の深さB2に対する加工ピン640が接触しなかった第2の部位の深さB1の割合を示す比(B1/B2)が0.05以上となると食いつき発生率が急激に減少することが分かった。したがって、比(B1/B2)は(B1/B2)≧0.05を満たすことが好適である。
図9は、比(B1/B2)が接地電極の耐久性に与える影響を調べた第2の評価実験の結果を示す説明図である。図9には、比(B1/B2)と、その比(B1/B2)のプレス凹部37を有するスパークプラグ100を用いて加熱振動試験を行い、該試験を行った後の接地電極30にクラックが発生したか否かが示されている。図9の評価実験では、比(B1/B2)が異なる接地電極30を備えたスパークプラグ100をそれぞれ用意した。ここで、B1/B2が0.02の接地電極30には、加工ピン640の食いつきが発生しなかったものを用いた。また、図9の評価実験に用いた接地電極30のその他の寸法(厚みT、電極幅W等)は第1の評価実験と同一である。加熱振動試験は、用意したスパークプラグ100を治具に取り付け、バーナで加熱することで接地電極30の温度を1000℃とし、この温度状態で加速度28G(Gは重力加速度),振動幅5mm,周波数40Hzの条件下で接地電極を10分間振動させることで行った。
図9の実験結果によれば、比(B1/B2)が0.05以上の接地電極30には、クラックが発生していなかった。一方、比(B1/B2)が0.02の接地電極30には、クラックが発生していた。したがって、比(B1/B2)≧0.05を満たす接地電極30は、クラックの発生を防止でき、この条件を満たす接地電極30を備えたスパークプラグ100は耐久性能を向上させることができる。
図10は、差(φC−φD)及び比(C/D)が成形性に与える影響を調べた評価実験の結果を示す説明図である。図10には、ピン接触側面374とピン非接触側面378との境界地点でのプレス凹部37の直径φCとピン接触底面376の直径φDとの差(φC−φD)と、その差(φC−φD)にて接地電極30を加工ピン640によりプレスした場合に、加工ピン640が接地電極30に食いつく割合を示す食いつき発生率と、突起部36が目標とする形状となっていない割合を示す不良品発生率とが示されている。また、図10には、直径φDと直径φCを元に算出したピン接触底面376の面積Cと、境界面379の面積Dを併せて示している。図10の評価実験において接地電極30の厚みTを1.5mm、接地電極30の電極幅Wを2.8mm、目標とする突起部36の突き出し量Aを0.7mm、目標とする突起部36の直径を1.5mm、プレス凹部37の深さを0.7mm、プレス凹部37のピン接触底面376の直径を1.7mm、比(B1/B2)を0.1とした。差(φC−φD)が0mm以下の場合は円柱形状の加工ピン640を用い、差(φC−φD)が0mmより大きい場合は、先端にいくにつれ直径が小さくなっているテーパ形状の加工ピン640を用いた。図10の評価実験では差(φC−φD)(言い換えれば比(C/D))が異なる複数の接地電極30に対し加工ピン640を用いた押出しプレスを行い、加工ピン640が接地電極30に食いつく割合を求めた。なお、食いつきの発生は図8の評価実験と同様の方法で判定した。また、押出しプレス後の突起部36の形状が目標とする突起部36の形状(突き出し量A:0.7mm、直径:1.5mm)となっているかどうかを検査し、目標とする突起部36の形状となっていない場合に不良品が発生したと判定した。
図10の実験結果によれば、差(φC−φD)が−0.1mm以上では食いつきの発生率が急激に減少し、差(φC−φD)が0.4mm以下では不良品発生率が急激に減少することが分かった。したがって、差(φC−φD)は、−0.1mm≦(φC−φD)≦0.4mmを満たすことが好適である。また、図10の実験結果によれば、比(C/D)が0.83より小さい(すなわち、面積Cが面積Dに比べより小さい)と、加工ピン640に対してプレス凹部37が食いつく力(すなわち、プレス凹部37が加工ピン640を保持しようとする力)が増大し、食いつき発生率が高くなると考えられる。一方、比(C/D)が1.60より大きい(すなわち、面積Cが面積Dに比べより大きい)と、加工ピン640を一定の力でプレス挿入した場合に、加工ピン640によって電極部材301に加えられる力が幅方向(径方向)に分散するため目標とする突起部36が形成されない割合(不良品発生率)が高くなると考えられる。よって、比(C/D)は、0.83≦(C/D)≦1.60を満たすことが好適である。
図11は、角度Eが成形性に与える影響を調べた評価実験の結果を示す説明図である。図11には、先端側根元部366と後端側根元部368を通る直線E1と、対向面32のうち接地電極30の先端に位置する先端部312と先端側根元部366を通る直線E2とによって形成される角度E(ただしEは90°以下の範囲)と、その角度Eにて接地電極30を加工ピン640によりプレスした場合に加工ピン640が接地電極30に食いつく割合を示す食いつき発生率とが示されている。図11の評価実験において、接地電極30の厚みTを1.5mm、接地電極30の電極幅Wを2.8mm、突起部36の突き出し量Aを0.7mm、突起部36の直径を1.5mm、プレス凹部37の深さを0.7mm、プレス凹部37のピン接触底面376の直径を1.7mm、比(B1/B2)を0、差(φC−φD)を0mmとした。なお、食いつきの発生は図8の評価実験と同様の方法で判定した。
図11の実験結果によれば、角度Eが5°以下になると急激に食いつき発生率が減少することが分かった。したがって、角度Eは、0°≦E≦5°を満たすことが好適である。
図12は、比(F1/F2)が成形性に与える影響を調べた評価実験の結果を示す説明図である。図11には、接地電極30の対向面32における平坦面322の割合を示す比(F1/F2)と、その比(F1/F2)にて接地電極30を加工ピン640による押出しプレスで加工した場合に、接地電極30にクラックが発生する割合を示すクラック発生率とが示されている。図12の評価実験において、接地電極30の厚みTを1.5mm、接地電極30の電極幅Wを2.8mm、プレス凹部37の深さを1.0mm、プレス凹部37の直径を1.7mm、突起部36の直径を1.5mm、比(B1/B2)は0.1、差(φC−φD)は0mmとした。図12の評価実験では、比(F1/F2)が異なる複数の接地電極30に対し加工ピン640を用いた押出しプレスを行った後、成形後の接地電極30に発生したクラックの有無を検査した。
図12の実験結果によれば、比(F1/F2)が0.4よりも小さいとクラック発生率が急激に増加することが分かった。したがって、比(F1/F2)は、0.4≦(F1/F2)≦1.0を満たすことが好適である。
図13は、突き出し量Aが着火性能に与える影響を調べた評価実験の結果を示す説明図である。図13では、横軸に突き出し量Aをとり、縦軸に燃焼変動率20%の点火時期をとって、実験値が示されている。ここで、燃焼変動率とは、燃焼圧力から図示平均有効圧力(IMEP、Indicated Mean Effective Pressure)を求め、500サンプルの平均値と標準偏差に基づいて、「(燃焼変動率)=(標準偏差/平均値)×100(%)」として求められた値である。図13では、燃焼変動率20%となる点火時期が、内燃機関のクランク角度を用いて示されている。図13の評価実験では、突起部36の直径を1.5mmとし、突起部36の突き出し量Aが異なる複数のスパークプラグ100を用意した。これらのスパークプラグ100を、排気量2000cc、DOHC型ガソリンエンジンに装着した上で、吸気圧−550mmHg、エンジン回転数750rpmでアイドリング運転を行うことによって、図13の実験結果を得た。図13の実験結果によれば、突き出し量Aが0.4mmよりも小さくなると、着火性能が急激に低下することが分かった。
図14は、突き出し量Aが耐久性能に与える影響を調べた評価実験の結果を示す説明図である。図14では、横軸に突き出し量Aをとり、縦軸に火花ギャップGの増加量をとって、実験値が示されている。図14の評価実験では、突起部36の直径を1.5mmとし、突起部36の突き出し量Aが異なる複数のスパークプラグ100を用意した。これらのスパークプラグ100を、排気量2000cc、DOHC型ガソリンエンジンに装着した上で、スロットル全開状態、エンジン回転数5000rpmにて、400時間運転した後、火花ギャップGの増加量を測定することによって、図14の実験結果を得た。図14の実験結果によれば、突き出し量Aが1.0mmを超えると、火花ギャップGの増加量が急激に増加し許容限界値である0.2mm以上になることが分かった。
突き出し量Aは、図13の結果による着火性能の面から、0.4mm以上を満たすことが好適であり、図14の結果による耐久性能の面から、1.0mm以下を満たすことが好適である。すなわち、突き出し量Aは、0.4mm≦A≦1.0mmを満たすことが好適である。
以上では、本願発明をその好ましい例示的な実施例を参照して詳細に説明した。しかし、本願発明は、以上で説明した実施例や構成に限定されるものではない。そして、本願発明は、様々な変形や均等な構成を含むものである。さらに、開示された発明の様々な要素は、様々な組み合わせおよび構成で開示されたが、それらは例示的な物であり、各要素はより多くてもよく、また少なくてもよい。そして、要素は一つであってもよい。それらの態様は本願発明の範囲に含まれるものである。
C.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C1.第1変形例ないし第3変形例:
図15は、第1変形例ないし第3変形例の接地電極30を示す説明図である。図15には、第1変形例ないし第3変形例における各々の接地電極30について、図3で説明した断面に相当するX−X断面と、図4で説明した断面に相当するY−Y断面とが示されている。
第1変形例の接地電極30は、突起部36より先端側に延びる部分を有さず、接地電極30の先端部39に突起部36が形成されている点を除き、前述した実施例と同様である。
第2変形例の接地電極30は、プレス凹部37におけるピン接触側面374により形成される略円柱形状が、異なる2つの直径を有する略円柱形状により形成されている点を除き、前述した実施例と同様である。このような形状は、先端側の直径が小さい円柱とそれに続く後端側の直径が大きい円柱とを組み合わせた加工ピン640により接地電極30をプレスすることで形成できる。
第3変形例の接地電極30は、先端側対向面326が下方向に異なる2つの傾斜を有する面により構成されている点を除き前述した実施例と同様である。
C2.第4変形例ないし第8変形例:
図16は、第4変形例ないし第8変形例の接地電極30を示す説明図である。図16では、接地電極30を背面33側から見た部分拡大図が示されている。
第4変形例の接地電極30は、接地電極30を背面33側から見た場合、四角形のプレス凹部37の内側に円形の突起部36が位置する点を除き、前述した実施例と同様である。第5変形例の接地電極30は、接地電極30を背面33側から見た場合、円形のプレス凹部37の内側に四角形の突起部36が位置する点を除き、前述した実施例と同様である。第6変形例の接地電極30は、接地電極30を背面33側から見た場合、楕円形のプレス凹部37の内側に楕円形の突起部36が位置する点を除き、前述した実施例と同様である。第7変形例の接地電極30は、接地電極30を背面33側から見た場合、四角形のプレス凹部37の内側に三角形の突起部36が位置する点を除き、前述した実施例と同様である。第6変形例の接地電極30は、接地電極30を背面33側から見た場合、三角形のプレス凹部37の内側に四角形の突起部36が位置する点を除き、前述した実施例と同様である。実施例および第4変形例ないし第8変形例に示した形状の他、接地電極30の突起部36およびプレス凹部37の形状は、実施の形態に応じて、他の多角形や複数の曲線で構成された形状であっても良い。これらの各種の形状は、ピン孔部624および受けピン630の断面形状を所望の突起部36の形状に対応させ、ピン孔部614および加工ピン640の断面形状を所望のプレス凹部37の形状に対応させることにより形成することができる。
C3.第9変形例:
プレス凹部37における比(B1/B2)の変更は、加工ピン640のプレス速度を変更することで行ったが、加工ピン640のうち電極部材301をプレスする面の表面粗さを変更することや、押出しプレス時の電極部材301の温度などの他のプレス加工条件を変更することによっても可能である。
C4.第10変形例:
また、適用例1のスパークプラグであって、前記プレス凹部は略円柱状の形状を有しており、前記プレス凹部における前記第1の部位と前記第2の部位の間の略円形状の境界の直径をφC、前記プレス凹部の底面の直径をφDとした場合に、−0.1mm≦φC−φD≦0.4mmを満たすとしても良い。
このようにしても、加工ピンの接地電極への食いつきを低減させることに加え、突起部を目標とする望ましい形状にすることができる。
また、特願2008−267884の開示内容は、参考のために、この明細書に組み込まれる。
3…セラミック抵抗
4…シール体
5…ガスケット
10…絶縁碍子
12…軸孔
13…脚長部
17…先端側胴部
18…後端側胴部
19…鍔部
20…中心電極
21…電極母材
25…芯材
30…接地電極
31…先端面
32…対向面
33…背面
34…側端面
35…側端面
36…突起部
37…プレス凹部
37a…第1の空間部
37b…第2の空間部
38…接合部
39…先端部
40…端子金具
50…主体金具
51…工具係合部
52…取付ネジ部
54…シール部
57…先端面
100…スパークプラグ
200…エンジンヘッド
201…取付ネジ孔
301…電極部材
312…先端部
322…平坦面
324…丸コーナー部
326…先端側対向面
362…側面
364…根元部
366…先端側根元部
368…後端側根元部
372…側面
374…ピン接触側面
376…ピン接触底面
378…ピン非接触側面
379…境界面
610…押さえ型
614…ピン孔部
620…受け型
622…成形溝部
624…ピン孔部
630…受けピン
640…加工ピン

Claims (6)

  1. 軸状の中心電極と、
    前記中心電極の外周を保持する絶縁碍子と、
    前記絶縁碍子の外周を保持する主体金具と、
    前記主体金具に接合され、前記中心電極との間に火花ギャップを形成する接地電極であって、
    加工ピンを用いた押出しプレスによって形成され、前記中心電極に対向する突起部と、
    前記押出しプレスによる突起部の形成に伴って前記突起部の背面に形成されたプレス凹部と、
    を有する接地電極と
    を備えるスパークプラグであって、
    前記プレス凹部は、前記加工ピンが接触した第1の部位と前記加工ピンが接触しなかった第2の部位とからなり、前記第2の部位の深さをB1、前記プレス凹部の深さをB2とした場合に、B1/B2≧0.05を満たすことを特徴とするスパークプラグ。
  2. 請求項1に記載のスパークプラグであって、
    前記プレス凹部の底面と平行な面であって、前記プレス凹部の側面により区画される面のうち前記第1の部位と前記第2の部位との境界を最も多く含む面を境界面とし、
    前記境界面の面積をC、前記プレス凹部の底面の面積をDとした場合に、0.83≦C/D≦1.60を満たすことを特徴とするスパークプラグ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のスパークプラグであって、
    前記接地電極は、一端に前記主体金具に接合される接合部と、他端に先端面を有する先端部と、を有し、
    前記先端面は前記中心電極の軸方向と略平行であり、
    前記中心電極の軸方向と平行であって前記突起部の重心を通る断面のうち、前記先端面と直交する前記接地電極の断面において、
    前記中心電極と対向する側の前記接地電極の先端部と、前記突起部の根元部のうち前記接地電極の先端側根元部とを通る直線をE1とし、
    前記先端側根元部と、前記突起部の根元部のうち前記接地電極の後端側根元部とを通る直線をE2とした場合に、前記E1と前記E2によって形成される角度Eが0°≦E≦5°を満たすことを特徴とするスパークプラグ。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のスパークプラグであって、
    前記突起部が立ち上がる根元部から前記接地電極の側端までの間に続く平坦な表面の距離F1と、前記根元部から前記接地電極の側端までの距離F2との比は0.4≦F1/F2≦1.0を満たすことを特徴とするスパークプラグ。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のスパークプラグであって、
    前記突起部の高さAは0.4mm≦A≦1.0mmを満たすことを特徴とするスパークプラグ。
  6. 軸状の中心電極と、
    前記中心電極の外周を保持する絶縁碍子と、
    前記絶縁碍子の外周を保持する主体金具と、
    前記主体金具に接合され、前記中心電極との間に火花ギャップを形成する接地電極と
    を備えるスパークプラグの製造方法であって、
    前記中心電極に対向する突起部を、加工ピンを用いた押出しプレスによって形成し、
    前記押出しプレスによる突起部の形成に伴って前記突起部の背面に形成されたプレス凹部は前記加工ピンが接触した第1の部位と前記加工ピンが接触しなかった第2の部位とからなり、前記第2の部位の深さをB1、前記プレス凹部の深さをB2とした場合に、
    前記プレス凹部をB1/B2≧0.05を満たすように形成することを特徴とするスパークプラグの製造方法。
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