JP5083838B2 - 非水電解質注入機能付非水電解質二次電池、ならびにこれに用いる非水電解質二次電池および非水電解質注入装置 - Google Patents

非水電解質注入機能付非水電解質二次電池、ならびにこれに用いる非水電解質二次電池および非水電解質注入装置 Download PDF

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Description

本発明は、非水電解質注入機能付非水電解質二次電池、ならびにこれに用いる非水電解質二次電池および非水電解質注入装置に関し、特に、低湿度環境下で非水電解質を補充することができる非水電解質注入機能付非水電解質二次電池、ならびにこれに用いる非水電解質二次電池および非水電解質注入装置に関する。
リチウムイオン二次電池などの非水電解質二次電池は、高電圧、高エネルギ密度を有し、且つ貯蔵性、耐漏洩性などの信頼性に優れている。このため、非水電解質二次電池は、携帯電話やノートパソコン等の小型の電源として既に実用化されており、さらに自動車用途や電力貯蔵用途などの中・大型用途への適用も試みられている。
リチウムイオン二次電池の正極活物質としては、二硫化チタン、五酸化バナジウムおよび三酸化モリブデンをはじめとしてリチウムコバルト複合酸化物、リチウムニッケル複合酸化物およびスピネル型リチウムマンガン酸化物等の一般式LixMO2(ただし、Mは一種以上の遷移金属)で表される種々の化合物が挙げられる。
リチウムイオン二次電池の負極活物質としては、金属リチウムやリチウムを含む合金をはじめとしてリチウムの吸蔵・放出が可能な炭素材料等の種々のものが挙げられる。特に、炭素材料を使用すると、サイクル寿命の長い電池が得られ、かつ安全性が高いという利点がある。
リチウムイオン二次電池の非水電解質には、一般にエチレンカーボネートやプロピレンカーボネートなどの高誘電率の溶媒とジエチルカーボネートなどの低粘度溶媒との混合系溶媒に、LiPF6やLiBF4等の支持塩を溶解させた電解液が使用されている。
これまでリチウムイオン二次電池は、密閉式であって充放電サイクル寿命も長い為、所定の回数使用し、その放電容量が著しく低下した場合には、電池の寿命が尽きたと判断し、これを廃棄処分にしていた。そして、廃棄処分にされたリチウムイオン二次電池は、リサイクルするために回収され、利用可能な材料は抽出されて再利用されていた。
しかしながら、電池を構成する材料の100%を再利用するのは難しく、寿命の尽きた電池の有効な利用方法の創出が求められている。また、上述のような中・大型用途のリチウムイオン二次電池の場合、10〜20年単位の寿命と数千〜数万サイクルの充放電サイクル寿命が必要とされる場合があるが、このような長寿命を従来の電池構成で可能にするのは困難である。
これらに対応して、例えば、特許文献1では、充放電サイクルの繰り返しにより放電容量が低下したリチウムイオン二次電池に新しい非水電解質を補充することによって放電容量を回復させるべく、電池容器に注入口栓を設けたリチウムイオン二次電池が提案されている。
特開2001−210309号公報
しかしながら、非水電解質は低湿度環境下で取り扱う必要があり、たとえば、湿度管理されたグローブボックス等の設備内で再注液する必要がある。このため、一般的に、リチウムイオン二次電池に非水電解質を補充するにあたって、上記設備内にリチウムイオン二次電池を移動させる必要があり、操作が煩雑になるという問題がある。
また、電力貯蔵用途や自動車用途に用いられるリチウムイオン二次電池は大型であるため、グローブボックス等の設備内での作業が困難な場合、あるいは、グローブボックス内への搬入が困難な場合がある。このため、低湿度環境下での中・大型リチウムイオン二次電池への非水電解質の注液が困難になるという問題がある。
そこで、本発明の目的は、簡便に、非水電解質を低湿度環境下で補充することができる非水電解質注入機能付非水電解質二次電池、ならびにこれに用いる非水電解質二次電池および非水電解質注入装置を提供することを目的とする。
本発明は、正極、負極、セパレータ、および非水電解質を有する発電部を収容する収容室を区画する収容体、該収容体に形成された開口部、開口部を閉塞する栓体、および収容体の外面側であって開口部の周りに形成される連結部を有する非水電解質二次電池と、連結部と連結することによって開口部および開口部を閉塞する栓体を収容体の外面側から覆って開口部の周りに密閉空間を形成する蓋体、密閉空間において栓体を開口部から移動させることにより開口部を開放するとともに栓体を開口部に移動させることにより開口部を閉塞するための着脱部、および密閉空間に非水電解質を注入するための注入部を有する非水電解質注入装置と、を備える非水電解質注入機能付非水電解質二次電池である。
また、本発明の非水電解質注入機能付非水電解質二次電池において、着脱部は、蓋体をスライド自在に貫通する支軸部を有し、支軸部の一端は密閉空間を区画する蓋体の内面側に位置して栓体と連結可能な構造を有し、支軸部の他端は蓋体の外面側に位置することが好ましい。
また、本発明の非水電解質注入機能付非水電解質二次電池において、注入部が、密閉空間内の気体を入れ替え可能な排気部を兼ねることが好ましい。
また、本発明の非水電解質注入機能付非水電解質二次電池において、密閉空間内の気体を入れ替え可能な排気部を備えることが好ましい。
また、本発明の非水電解質注入機能付非水電解質二次電池において、連結部と蓋体とが螺着することが好ましく、連結部と前記蓋体とが一体形成されていてもよい。
また、本発明の非水電解質注入機能付非水電解質二次電池において、開口部を区画する収容体の部分と栓体とが螺着することが好ましい。
本発明は、正極、負極、セパレータ、および非水電解質を有する発電部を収容する収容室を区画する収容体と、収容体に形成された開口部と、開口部を閉塞する栓体と、収容体の外面側であって開口部の周りに形成され、開口部および開口部を閉塞する栓体を収容体の外面側から覆う蓋体と連結することによって開口部の周りに密閉空間を形成する連結部と、を備える非水電解質二次電池である。
本発明は、正極、負極、セパレータ、および非水電解質を有する発電部を収容する収容室を区画する収容体、該収容体に形成された開口部、該開口部を閉塞する栓体、および収容体の外面側であって開口部の周りに形成される連結部を有する電池体を備える非水電解質二次電池用の、非水電解質注入装置であって、開口部と開口部を閉塞する栓体とを収容体の外側から覆って開口部の周りに密閉空間を形成するように連結部と連結する蓋体と、密閉空間において、栓体を開口部から移動させることにより開口部を開放するとともに栓体を開口部に移動させることにより開口部を閉塞するための着脱部と、密閉空間に非水電解質を注入するための注入部と、を備える非水電解質注入装置である。
また、本発明の非水電解質注入装置において、着脱部は、蓋体をスライド自在に貫通する支軸部を有し、支軸部の一端は密閉空間を区画する蓋体の内面側に位置して栓体と連結可能な構造を有し、支軸部の他端は蓋体の外面側に位置することが好ましい。
本発明によれば、簡便に、非水電解質二次電池に対して、非水電解質を低湿度環境下で補充することができる。
したがって、たとえば、非水電解質二次電池を使用する電気自動車(HEV、EVなど)の車検時に、簡便に非水電解質を低湿度環境下で補充できるため、車検工場での電池の再生利用が可能となる。また、たとえば、太陽光発電や風力発電における蓄電システムで使用される非水電解質二次電池について、該非水電解質二次電池を工場内に回収することなく、現地での再生利用が可能となる。さらには、非水電解質を補充するにあたって、グローブボックスやドライルームといった特殊な設備や装置を使用する必要がなく、車検工場、太陽光発電場および風力発電場において、施工業者などが通常使用する冶具、工具などで作業を行うことができる。
第1の実施の形態に係る非水電解質注入機能付非水電解質二次電池の断面図である。 第1の実施の形態の非水電解質二次電池を上面側から見た場合の図である。 連結部および蓋体の連結構造の一例を示す図である。 蓋体に排気部を備えた場合の非水電解質注入機能付非水電解質二次電池の構成を示す図である。 (a)〜(c)は、第1の実施の形態に係る非水電解質注入機能付非水電解質二次電池における補充用非水電解質の注入動作を説明するための図である。 栓体が備えるシール部材の形状を説明するための図である。 第2の実施の形態に係る非水電解質二次電池の断面図である。 (a)および(b)は、第2の実施の形態に係る非水電解質二次電池による補充用非水電解質の注入動作を説明するための図である。 第3の実施の形態に係る非水電解質注入装置の断面図である。 非水電解質二次電池における端子の配置位置の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、同一または対応する部分について同一の符号を付し、その説明は繰り返さないことにする。
<第1の実施の形態>
第1の実施の形態は、非水電解質二次電池と非水電解質注入装置とからなる非水電解質注入機能付非水電解質二次電池に関する。
≪非水電解質注入機能付非水電解質二次電池の構成≫
図1を用いて、本実施の形態に係る非水電解質注入機能付非水電解質二次電池について説明する。本実施の形態では、積層角型の非水電解質注入機能付リチウムイオン二次電池を用いる。
図1は、第1の実施の形態に係る非水電解質注入機能付非水電解質二次電池の断面図である。
図1において、非水電解質注入機能付リチウムイオン二次電池10は、リチウムイオン二次電池100と、非水電解質注入装置200とを備える。以下に、リチウムイオン二次電池100と非水電解質注入装置200のそれぞれの構成を詳述する。
1.リチウムイオン二次電池
リチウムイオン二次電池100は、収容体101を有し、該収容体101内の収容室102には、正極105、セパレータ104および負極103がこの順に複数積層されて収容されている。また、収容室102内には非水電解質106が充填されている。なお、正極105、セパレータ104、負極103および非水電解質106は発電部107を形成する。
また、収容体101には、収容体101内外に貫通する正極端子120および負極端子121が設けられており、正極端子120と収容体101の間および負極端子121と収容体101の間のそれぞれに介在するように、絶縁部材122,123が設けられている。各正極105は図中点線で示す正極集電リード線を介して正極端子120に接続され、各負極103は図中実線で示す負極集電リード線を介して負極端子121に接続される。
正極105は、正極活物質材料が集電体表面に形成された構成を有する。正極活物質材料としては、リチウムイオン二次電池で一般的に用いられる、リチウムと遷移金属との複合酸化物を使用することができる。リチウムと遷移金属との複合酸化物の型として、スピネル型、NASICON型及びオリビン型等がある。なかでも、オリビン型構造を有するLiMPO4(ただし、Xは正の数、Mは1種以上の遷移金属である。)で表されるリチウム遷移金属酸化物は、リチウムイオン二次電池の充電時の熱安定性が高い。このため、第1の実施の形態において、安全性を特に高くする必要がある大容量のリチウムイオン二次電池を用いる場合には、正極105の材料として、オリビン型構造を有する化合物を用いることが好ましい。さらに具体的には、非水電解質の分解が少なく、安定性の高いリン酸鉄リチウムを用いることが好ましい。
セパレータ104は、正極105と負極103とを隔離して内部短絡を防止するとともに、電解液である非水電解質106を保持して正負極間のイオン伝導性を保つ役割をもつ。セパレータ104の材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系の微多孔膜を用いることができる。
負極103は、負極活物質材料が集電体表面に形成された構成を有する。負極活物質材料としては、リチウムイオン二次電池で一般的に用いられる材料を用いることができる。とくに、可逆性に優れたグラファイトなどの炭素系材料を用いることが好ましい。
非水電解質106は、リチウムイオン導電体である非水系の有機溶媒とリチウム塩からなる電解液であり、たとえば、エチレンカーボネート、ジエチルカーボネートなどにLiPF6を溶解させたものを用いることができる。なお、電解液は粘度を有していてもよい。
上述の発電部107を収容する収容体101には、収容室102と収容体101の外部とを連通させる開口部108が形成されており、開口部108は栓体109によって閉塞されている。
ここで、後述する補充用非水電解質の注入動作において、開口部108を区画する収容体101の部分(以下、「開口壁部」という。)からの栓体109の取り外し、開口壁部への栓体109の挿入を行う必要がある。このため、収容体101は、開口部108が形成される面の面積を8cm2以上とすることが好ましい。収容体101の開口部108が形成される面の面積が8cm2未満の場合、開口部108および開口部108を閉塞する栓体109を非常に小さくしなければならず、コストの面でも、注入動作の作業性の面からも好ましくない。また、開口部108が形成される面の面積が8cm2未満の場合、後述する蓋体201と連結するための連結部110を形成する面積が足りなくなることも考えられ、さらには収容体101が充分な強度を保てないことも考えられる。開口部108が形成される面の面積を10cm2以上とすることがさらに好ましい。
より具体的には、第1の実施の形態のように、収容体101が角型の場合、収容体101の開口部108が形成される面の両辺がそれぞれ少なくとも、1cm以上であることが好ましい。また、収容体101が円筒型の場合、収容体101の開口部108が形成される面の直径が少なくとも、1cm以上であることが好ましい。収容体101の開口部108が形成される位置は特に限定されないが、収容体101の平らな部分に形成されることが好ましい。また、収容体101の材料は特に限定されず、たとえば、鉄、鉄にニッケルメッキを施したもの、ステンレススチール、アルミニウムを用いることができる。
開口部108を構成する開口壁部の形状および栓体109の形状は特に制限されず、収容室102内が外部から隔絶されるように連結する構造であればよい。たとえば、図1に示すように、開口壁部および栓体109のそれぞれの互いに接する位置に、螺旋形状の溝が形成されていることが好ましい。開口壁部および栓体109がそれぞれ螺旋形状の溝を有していることにより、互いに螺着することができ、収容室102を収容体101の外部から容易に隔絶することができる。また、開口壁部および栓体109は、螺旋形状の溝かわりに斜めの溝を有していても良く、互いに着脱可能に嵌合する形状であればよい。
開口壁部および栓体109が互いに螺着する場合、開口壁部の厚さは1.5mm以上であることが好ましい。開口壁部の厚みが1.5mm未満の場合、開口壁部に対して螺子形状の栓体109が確実に螺着することができず、収容室102の気密状態を保つことができないおそれがある。
ここで、通常、リチウムイオン二次電池においては、過充電時や高温状態において、電池内圧が上昇した場合、電池の爆発等の危険を避けるために、電池内圧を解放するための安全弁が設けられている。このため、リチウムイオン二次電池100が安全弁を備えている場合に、安全弁が作動するまでに栓体109が開口壁部から外れないようにする必要がある。したがって、安全弁を設けた場合には、開口部108を閉塞する栓体109の耐圧が安全弁の動作圧以上となるように構成する。なお、ここでの耐圧とは、栓体109が開口壁部からはずれない圧力を言う。
また、リチウムイオン二次電池100は、さらに、収容体101の外面側に形成された連結部110を有する。図2は、第1の実施の形態の非水電解質二次電池を上面から見た場合の図であるが、図2において、連結部110は開口部108(栓体109)の周りを囲うように、収容体101の外面側に形成されている。連結部110は、後述する蓋体201と連結することにより、開口部108および開口部108を閉塞する栓体109の周りに、外部環境から隔絶された密閉空間202(図1参照。)を形成することができる。連結部110は、栓体109の全周に設けられなくても良く、連結部110と後述する蓋体201とが連結することによって、栓体109の周りに密閉空間202を形成することができる構成であればよい。なお、図2において、栓体109の頭部には、一筋の溝が形成されているが、栓体109の頭部は特に限られず、たとえば、六角形状であってもよい。
2.非水電解質注入装置
図1において、非水電解質注入機能付リチウムイオン二次電池10の非水電解質注入装置200は、一端が閉じられた筒形状の蓋体201を有しており、蓋体201の開口する他端を形成する縁部は、リチウムイオン二次電池100の連結部110と連結する。蓋体201の形状は、図1に示されるような筒形状に限られず、連結部110と連結することによって、蓋体201の内面側とリチウムイオン二次電池100との間であって、開口部108および開口部108を閉塞する栓体109の周りに密閉空間202を形成可能な構成であればよい。
蓋体201および連結部110の連結構造は特に限定されず、連結部110と蓋体201とが密着した状態で連結する構造であれば良い。特に、連結部110と蓋体201のそれぞれの互いに接する位置に、螺旋形状の溝が形成されていることが好ましい。連結部110および蓋体201がそれぞれ螺旋形状の溝を有していることにより、連結部110と蓋体201とが互いに螺着することができ、密閉空間202を容易に形成することができる。また、連結部110および蓋体201は螺旋形状の溝のかわりに斜めの溝形状を有していても良い。
また、図1では、連結部110の外周面と蓋体201の内周面とが連結する構成となっているが、連結部110の内周面と蓋体201の外周面とが連結するように構成しても良い。また、図3に示されるように、蓋体201は、収容体101の外面側に形成された連結部111に連結するように構成されていてもよい。また、連結部110と蓋体201とが一体形成されていてもよい。
図1に戻り、非水電解質注入装置200は、さらに、栓体109を開口壁部から着脱させるための着脱部203を備える。着脱部203は、蓋体201と連結部110とが連結することによって形成された密閉空間202において栓体109と連結可能な構成となっている。着脱部203が、連結した栓体109を図中上方に移動させて開口壁部から取り外すことにより開口部108を開放し、図中上方から下方に移動させて栓体109を開口壁部に挿入することにより開口部108を閉塞する。
着脱部203の構造は栓体109と連結して栓体109を開口壁部から着脱可能な構造であれば良い。たとえば、図1に示すように、着脱部203の支軸部203aが蓋体201を図1中の上下方向にスライド自在に貫通し、蓋体201の内面側に位置する一端が栓体109と連結可能な形状を有し、他端が蓋体201の外面側に位置する形状を有することが好ましい。この構成により、着脱部203と連結した栓体109を容易に図中上下方向に移動させることができるため、栓体109を容易に開口壁部から取り外したり、開口壁部に挿入したりすることができ、開口部108の開放、閉塞が容易となる。
着脱部203と栓体109との連結構造には、たとえば、嵌め込み構造等を採用することができる。また、栓体109を磁性体とし、着脱部203が磁力作用によって栓体109を引き付け、または反発させることによって、栓体109を開口部108から取り外したり、開口部108に挿入したりする構造であってもよい。この場合、着脱部203および栓体109の接続部分のそれぞれの構造を簡素化することができる。
また、非水電解質注入装置200は、さらに、注入部204を備える。注入部204は、外部から密閉空間202に非水電解質を注入可能な構成であればよく、たとえば、非水電解質注入装置200の内面側に形成された密閉空間202と非水電解質注入装置200の外部とを連通させる孔のようなものであってもよい。この場合、たとえば、注入部204に注入管205の一端を挿入し、他端から非水電解質を注入することにより非水電解質の密閉空間202への注入が可能となる。密閉空間202と外部とを連通させたくないときには注入部204を栓等を用いて閉塞しておくことができる。また、注入部204は、蓋付の孔であってもよく、蓋付の管であってもよい。また、注入部204に排気装置、除湿装置等を接続して密閉空間202内の除湿を行っても良い。この場合、注入部204は排気部を兼ねる。
また、非水電解質注入装置200は、図4に示すように、排気部206を備えることが好ましい。排気部206は、密閉空間202内の気体を入れ替え可能な構成であればよく、たとえば、注入部204と同様に、非水電解質注入装置200の内面側に形成された密閉空間202と非水電解質注入装置200の外部とを連通させる孔のようなものであってもよい。この場合、密閉空間202と外部とを連通させたくないときには排気部206を栓等を用いて閉塞しておくことができる。また、排気部206は、蓋付の孔であってもよく、蓋付の管であってもよい。排気部206に排気管207の一端を挿入し、排気管207の他端を除湿機能を備えた除湿装置と連結することにより、密閉空間内の気体の除湿をすることができる。
≪補充用非水電解質の注入動作≫
次に、図5(a)〜(c)を用いて、上述の非水電解質注入機能付リチウムイオン二次電池10を用いた補充用非水電解質の注入動作について説明する。
図5(a)〜(c)は、第1の実施の形態に係る非水電解質補充機能付非水電解質二次電池における補充用非水電解質の注入動作を説明するための図である。
まず、図5(a)に示す状態から、着脱部203を図中矢印方向に移動させる。着脱部203が図中矢印方向に移動して、着脱部203の栓体109と連結する部分が栓体109に到達して、図5(b)に示すように、着脱部203と栓体109とが連結する。
次に、図5(b)に示す状態から、着脱部203と栓体109とが連結した状態のまま、着脱部203を図中矢印方向に回転させながら移動させる。これにより、図5(c)に示す状態のように、栓体109が開口壁部から取り外されて開口部108が開放され、収容室102と密閉空間202とが連通する。
次に、注入管205の不図示の他端から補充用非水電解質を注入することにより、密閉空間202内に非水電解質を注入することができる。そして、この非水電解質は、開口部108を経て収容室102内に注入され、発電部107に補充される。
非水電解質の注入が完了したら、図5(c)に示す状態から、着脱部203を回転させながら図中矢印方向に移動させて栓体109を開口壁部に挿入させることにより、開口部108を閉塞して密閉空間202と収容室102とを隔絶する。以上の動作により、非水電解質を外部環境にさらすことなく、すなわち、低湿度環境下で非水電解質注入機能付リチウムイオン二次電池10に補充することができる。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、収容室102内外を連通させることのできる開口部108の周りを、蓋体201内において外部環境から隔絶した状態にすることができる。したがって、補充用非水電解質が高湿度(外部環境)にさらされることがなく、もって、簡便に非水電解質を低湿度環境下で補充することができる。
また、非水電解質注入機能付リチウムイオン二次電池10が、非水電解質注入装置200が取り外された状態で使用されていたとしても、補充用非水電解質の注入動作時に非水電解質注入装置200を取り付けて動作させることにより、簡便に非水電解質を低湿度環境下で補充することができる。非水電解質注入装置200を取り付けてから上述の注入動作を行うことによって、補充用非水電解質を注入する動作中、終始補充用非水電解質が高湿度にさらされる、という状態を避けることができるためである。
また、第1の実施の形態において、補充動作時に図5(a)に示すような状態になった後、注入口204に一端が挿入された注入管205の他端に除湿装置を接続させることにより、密閉空間202内の気体の除湿を行うことができる。なお、この動作は、図5(a)の状態のときに行っても良く、図5(b)の状態のときに行っても良い。
また、第1の実施の形態において、リチウムイオン二次電池100は、収容室102の気密性を高めるために、栓体109と開口壁部の隙間を埋めるためのシール部材を備えることが好ましい。たとえば、図6(a)および(b)に示すように、栓体109の頭部109aと軸部109bとが連結する部分に、O−リング形状または矩形状のシール部材112を備えることができる。また、収容体101の外面側の表面であって開口部108の近傍にシール部材を備えてもよい。
シール部材112としては、有機電解液である非水電解質に耐える材料、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、PPとPEの共重合体、スチレンブタジエンゴム、エチレンプロピレンジエンモノマー、ブチルゴム、シリコンゴム、フッ素樹脂含有ゴム、ポリテトラフルオロエチレン製テフロン(登録商標)シールテープ等が好ましい。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態は、非水電解質注入装置を装着可能な非水電解質二次電池に関する。
≪非水電解質二次電池の構成≫
図7は、第2の実施の形態に係る非水電解質二次電池の断面図である。なお、図7において、各絶縁部材、各端子および各集電リード線は図示していない。図7に示すリチウムイオン二次電池20は、図1に示す非水電解質注入機能付リチウムイオン二次電池10のリチウムイオン二次電池100と同じ構成であるので、説明は繰り返さない。
≪補充用非水電解質の注入動作≫
次に、図8(a)および(b)、ならびに図5(a)〜(c)を用いて、上述のリチウムイオン二次電池20を用いた補充用非水電解質の注入動作について説明する。
図8(a)および(b)は、第2の実施の形態に係る非水電解質二次電池における補充用非水電解質の注入動作を説明するための図である。
まず、図8(a)に示すように、リチウムイオン二次電池20の連結部110と、後述する非水電解質注入装置30の蓋体201とが連結するように、リチウムイオン二次電池20に非水電解質注入装置30を装着する。図8(a)においては、蓋体201を回転させながら図中矢印方向に移動させることにより、蓋体201の螺旋形状の溝と連結部110の螺旋形状の溝とが螺着するが、蓋体201と連結部110との連結構造はこれに限られない。
次に、図8(b)に示すように、蓋体201と連結部110が完全に螺着することにより、リチウムイオン二次電池20に非水電解質注入装置30が装着されて蓋体201の内側に密閉空間202が形成される。そして、注入部204に注入管205が挿入され、その後、図5(a)〜(c)と同様の動作を行うことにより、リチウムイオン二次電池20に補充用の非水電解質を注入することができる。
第2の実施の形態によれば、栓体109を開口壁部から取り除く前に、蓋体201の内面側であって開口部108および栓体109の周りに密閉空間202を形成することができる。これにより、密閉空間202内で栓体109を開口壁部から取り外すことができ、補充用の非水電解質を外部環境にさらすことなく収容室102内に注入することができる。したがって、補充用非水電解質を注入する動作中終始補充用非水電解質が高湿度にさらされるという状態を避けることができ、もって、低湿度環境下で非水電解質を補充することができる。
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態は、リチウムイオン二次電池に装着される非水電解質注入装置に関する。
≪非水電解質注入装置の構成≫
図9は、第3の実施の形態に係る非水電解質注入装置の断面図である。図9に示す非水電解質注入装置30は、図1の非水電解質注入装置200と同じ構成であるので、説明は繰り返さない。非水電解質注入装置30は、リチウムイオン二次電池20に補充用の非水電解質を注入するための非水電解質注入装置である。
≪非水電解質二次電池への補充用非水電解質の注入動作≫
非水電解質注入装置30による非水電解質二次電池への補充用非水電解質の注入動作は、上述の第2の実施の形態において説明した注入動作と同じであるので、説明は繰り返さない。
第3の実施の形態によれば、蓋体201の内面側であって非水電解二次電池20の開口部108および栓体109の周りに密閉空間202を形成することができる。これにより、密閉空間202内で栓体109を開口壁部から取り外すことができ、補充用の非水電解質を外部環境にさらすことなく非水電解質二次電池20に注入することができる。したがって、補充用非水電解質を注入する動作中終始補充用非水電解質が高湿度にさらされるという状態を避けることができ、もって、低湿度環境下で非水電解質を補充することができる。
また、注入部204に注入管205を接続する前に、注入部204に除湿装置を接続しても良い。これにより、密閉空間202内の空気の除湿を行うことができ、さらに低湿度環境下で非水電解質を補充することができる。また、蓋体201が除湿装置を連結するための排気部を備えていてもよい。
以上の第1〜第3の実施の形態において、角型のリチウムイオン二次電池を用いて説明したが、本発明に用いられる非水電解質二次電池は、上述した角型に限られない。例えば、第1〜第3の実施の形態においては、補充用非水電解質を注入するための開口部108が、正極105、負極103およびセパレータ104からなる積層体のエッジ方向に対向している場合を説明したが、積層体のエッジ方向が図1中の横方向に向いていても良い。また、正極105、負極103およびセパレータ104は、巻回されていても良く、円筒型の非水電解質二次電池を用いても良い。
ただし、図1に示すように、開口部108が、積層体および巻回体のエッジ部分と対向しているほうが、開口部108から注液される補充用非水電解質の浸透しやすくなるという点で好ましい。また、開口部108を形成するのに適した平らな部分を多く有するという点で、円筒型の非水電解質二次電池よりも、角型の非水電解質二次電池のほうが好ましい。
また、第1および第2の実施の形態において、正極端子および負極端子が収容体101のうち、開口部108が形成される面に設けられた場合のリチウムイオン二次電池100,20を用いたが、正極端子および負極端子は、収容体101の他の面に設けられても良い。たとえば、図10に示すように、各端子および集電リード線が、収容体101の開口部108が形成される面に対向する面に設けられていても良い。この場合、端子の存在によって、開口部108、連結部110、非水電解質注入装置30などの構成が制限されることはない。また、注入動作についても高い自由度が得られる。
<非水電解質二次電池の作製>
1.正極の作製
活物質であるLiFePO490重量部、導電材であるアセチレンブラック5重量部および結着剤であるポリフッ化ビニリデン5重量部を混合し、溶媒としてのN−メチル−2−ピロリドンを適宜加えて各材料を分散させてスラリーを調製した。このスラリーを、厚さ20μmのアルミニウム集電体の両面に均一に塗布して乾燥させた。そして、乾燥させたアルミニウム集電体をロールプレスで圧縮し、縦140mm×横250mmに切断することにより板状の正極105を32枚作製した。正極105の厚さは230μmであった。そして、それぞれの正極105にアルミニウム集電リードを溶接した。
2.負極の作製
活物質である天然黒鉛90重量部および結着剤であるポリフッ化ビニリデン10重量部を混合し、溶媒としてのN−メチル−2−ピロリドンを適宜加えて各材料を分散させてスラリーを調製した。このスラリーを、厚さ16μmの銅集電体の両面に均一に塗布して乾燥させた。そして、乾燥させた銅集電体をロールプレスで圧縮し、縦142mm×横250mmに切断することにより板状の負極103を33枚作製した。負極103の厚さは146μmであった。それぞれの負極103にニッケル集電リードを溶接した。
3.セパレータの作製
厚さ25ミクロンの微多孔性ポリエチレンフィルムを、縦145mm×横255mmに切断してセパレータ104を64枚作製した。
4.非水電解質の作製
エチレンカーボネートとジエチルカーボネートを、容積比30:70となるように混合し、この混合液にLiPF6の濃度が1mol/LとなるようにLiPF6を溶解させた非水電解質106を250ml調製した。
5.リチウムイオン二次電池20の作製
正極105、セパレータ104、負極103のそれぞれ全てをこの順に積層した積層体を、上面が開口した収容体に収容し、さらに非水電解質106を200ml注入した。そして、開口部108、連結部110および栓体109を備える上面部材を収容体の上面に配置し、収容体と上面部材をレーザ封止することにより、図1に示す、収容室102に発電部107を収容する収容体101を備えるリチウムイオン二次電池20を作製した。なお、リチウムイオン二次電池20の製造方法は、一般的な積層角型のリチウムイオン二次電池の製造方法に従った。
上述のようにして作製したリチウムイオン二次電池20において、収容体101の箱形状の部分の外形寸法は縦20mm×横150mm×高さ300mmであった。収容体101の上面、すなわち開口部108が形成された面の寸法は、縦20mm×横150mmであり、栓体109の軸部の直径は3mmであった。また、収容体101の上面の厚さは0.5mmであり、上面に厚さ1.0mmの補強板を積層して上面部分の厚さが1.5mmとなるように調節した。
6.初期の電池性能
作製したリチウムイオン二次電池20の初期電池性能を測定したところ、公称電圧は3.2Vであり、内部抵抗は3mΩであった。また、雰囲気温度25℃の条件下で、10A/3.8Vの定電流/定電圧で6時間充電し、10Aで2.25Vまで放電した際の放電容量は50Ahであった。
<充放電サイクル試験>
作製したリチウムイオン二次電池20を用い、雰囲気温度25℃の条件下で、上記放電容量測定の際の充放電条件と同様の条件下にてサイクル試験をおこなった。サイクル数が1500回のときに、放電容量が初期放電容量の70%を下回った。
<非水電解質の補充>
1.非水電解質の補充
放電容量が初期放電容量の70%を下回ったリチウムイオン二次電池20に非水電解質注入装置30を装着すべく、リチウムイオン二次電池20の連結部110と非電解質注入装置30の蓋体201とを連結した。なお、リチウムイオン二次電池20に非水電解質注入装置30を装着することにより、第1の実施の形態に係る非水電解質注入機能付リチウムイオン二次電池10が構成される。そして、注入部204にロータリーポンプを接続し、蓋体201内に形成された密閉空間202を0.1kPaまで真空引きした後窒素ガスを導入して大気圧まで戻した。
次に、着脱部203を図5(a)〜(c)に示すように動作させることによって、栓体109を開口部108から取り外した。そして、注入部204にロータリーポンプの代わりに注入管205を挿入し、注入管205から密閉空間202に向けて補充用非水電解質20mlを注入した。補充用非水電解質としては、上述のように作製した非水電解質を用いた。
次に、着脱部203が栓体109を移動させて開口壁部に挿入させた後、非電解質注入装置30をリチウムイオン二次電池20から取り外した。なお、本実施例において、連結部110および蓋体201、ならびに栓体109および開口壁部は、それぞれ螺着によって連結させた。
2.補充後の電池性能
上述のようにして非水電解質を補充したリチウムイオン二次電池20を常温で24時間放置した後、25℃の雰囲気温度で、上記放電容量測定の際の充放電条件と同様の条件のサイクル試験を2回おこなった。そして、リチウムイオン二次電池20の放電容量を上記の方法で測定したところ、補充後の放電容量は47Ahで、1サイクル目の94%にまで回復していることがわかった。
また、補充する補充用非水電解質の量を10mlとして上述と同様の検討を行ったところ、初期放電容量50Ahに対して、補充後の放電容量は45Ahで、1サイクル目の90%にまで回復していることが分かった。
また、補充する補充用非水電解質の量を50mlとして上述と同様の検討を行ったところ、初期放電容量50Ahに対して、補充後の放電容量は48Ahで、1サイクル目の96%にまで回復していることが分かった。
また、長尺状の正負極とセパレータを合わせて巻回した円筒型電池でも同じ効果が得られた。
以上の結果より、放電容量が初期放電容量の70%以下にまで低下したリチウムイオン二次電池に、初期の非水電解質量(200ml)の5〜25%の量の非水電解質を補充することによって、放電容量を90%以上にまで回復させることができ、結果として、リチウムイオン二次電池の寿命を延ばすことができた。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、非水電解質の補充に好適に利用することができる。
10 非水電解質注入機能付リチウムイオン二次電池、20,100 リチウムイオン二次電池、30,200 非水電解質注入装置、101 収容体、102 収容室、103 負極、 104 セパレータ、105 正極、106 非水電解質、107 発電部、108 開口部、109 栓体、109a 頭部、109b 軸部、110,111 連結部、112、シール部材、120 正極端子、121 負極端子、122,123 絶縁部材、201 蓋体、202 密閉空間、203 着脱部 203a 支軸部、204 注入部、205 注入管、206 排気部、207 排気管。

Claims (10)

  1. 正極、負極、セパレータ、および非水電解質を有する発電部を収容する収容室を区画する収容体、該収容体に形成された開口部、前記開口部を閉塞する栓体、および前記収容体の外面側であって前記開口部の周りに形成される連結部を有する非水電解質二次電池と、
    前記連結部と連結することによって前記開口部および前記開口部を閉塞する前記栓体を前記収容体の外面側から覆って前記開口部の周りに密閉空間を形成する蓋体、前記密閉空間において前記栓体を前記開口部から移動させることにより前記開口部を開放するとともに前記栓体を前記開口部に移動させることにより前記開口部を閉塞するための着脱部、および前記密閉空間に非水電解質を注入するための注入部を有する非水電解質注入装置と、を備える、非水電解質注入機能付非水電解質二次電池。
  2. 前記着脱部は、前記蓋体をスライド自在に貫通する支軸部を有し、
    前記支軸部の一端は前記密閉空間を区画する前記蓋体の内面側に位置して前記栓体と連結可能な構造を有し、前記支軸部の他端は前記蓋体の外面側に位置する、請求項1に記載の非水電解質注入機能付非水電解質二次電池。
  3. 前記注入部が、前記密閉空間内の気体を入れ替え可能な排気部を兼ねる、請求項1または2に記載の非水電解質注入機能付非水電解質二次電池。
  4. 前記密閉空間内の気体を入れ替え可能な排気部を備える、請求項1または2に記載の非水電解質注入機能付非水電解質二次電池。
  5. 前記連結部と前記蓋体とが螺着する、請求項1から4のいずれかに記載の非水電解質注入機能付非水電解質二次電池。
  6. 前記連結部と前記蓋体とが一体形成されている、請求項1から4のいずれかに記載の非水電解質注入装置機能付非水電解質二次電池。
  7. 前記開口部を区画する収容体の部分と前記栓体とが螺着する、請求項1から6のいずれかに記載の非水電解質注入機能付非水電解質二次電池。
  8. 正極、負極、セパレータ、および非水電解質を有する発電部を収容する収容室を区画する収容体と、
    前記収容体に形成された開口部と、
    前記開口部を閉塞する栓体と、
    前記収容体の外面側であって前記開口部の周りに形成され、前記開口部および前記開口部を閉塞する前記栓体を前記収容体の外面側から覆う、非水電解質を注入するための注入部を有する蓋体と連結することによって前記開口部の周りに密閉空間を形成する連結部と、を備える、非水電解質二次電池。
  9. 正極、負極、セパレータ、および非水電解質を有する発電部を収容する収容室を区画する収容体、該収容体に形成された開口部、該開口部を閉塞する栓体、および前記収容体の外面側であって前記開口部の周りに形成される連結部を備える非水電解質二次電池用の、非水電解質注入装置であって、
    前記開口部と前記開口部を閉塞する前記栓体とを前記収容体の外側から覆って前記開口部の周りに密閉空間を形成するように前記連結部と連結する蓋体と、
    前記密閉空間において、前記栓体を前記開口部から移動させることにより前記開口部を開放するとともに前記栓体を前記開口部に移動させることにより前記開口部を閉塞するための着脱部と、
    前記密閉空間に非水電解質を注入するための注入部と、を備える、非水電解質注入装置。
  10. 前記着脱部は、前記蓋体をスライド自在に貫通する支軸部を有し、
    前記支軸部の一端は前記密閉空間を区画する前記蓋体の内面側に位置して前記栓体と連結可能な構造を有し、前記支軸部の他端は前記蓋体の外面側に位置する、請求項9に記載の非水電解質注入装置。
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