JP6087599B2 - リチウムイオン電池 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、リチウムイオン電池に関する。
従来、容器内に電極体と電解液とを収容したリチウムイオン電池が知られている。
リチウムイオン電池の製造では、一例として、電極体を収容した容器の注液口から電解液を入れた後、注液口をゴム栓で仮封口する。次に、リチウムイオン電池を初期充電する。次に、ゴム栓を取り外して、初期充電で発生したガスを容器外へ放出して容器の内圧を下げる。次に、注液口を覆う封口板を容器に例えばレーザ溶接等で接合することで注液口の本封口を行う。
特開2009−48670号公報
この種のリチウムイオン電池では、一例として、注液口の仮封口の作業性および気密性が良好であることが望まれている。
実施形態に係るリチウムイオン電池は、容器と、ねじと、を備えた。前記容器には、電極体と電解液とを収容した収容室と、前記収容室と通じたねじ孔形状の注液口と、が設けられた。前記ねじは、前記注液口にねじ込まれた。前記容器は、金属材料で構成され前記収容室が設けられた金属部と、合成樹脂材料で構成され前記注液口が設けられ前記金属部に結合された樹脂部と、を有した。前記ねじは、合成樹脂材料で構成された。
図1は、第1実施形態に係るリチウムイオン電池の一例を示す斜視図である。 図2は、第1実施形態に係るリチウムイオン電池の一部の一例を示す断面図である。 図3は、第2実施形態に係るリチウムイオン電池の一例を示す斜視図である。 図4は、第2実施形態に係るリチウムイオン電池の一部の一例を示す断面図である。 図5は、第3実施形態に係るリチウムイオン電池の一部の一例を示す断面図である。 図6は、第3実施形態の変形例に係るリチウムイオン電池の一部の一例を示す断面図である。 図7は、第4実施形態に係るリチウムイオン電池の一部の一例を示す断面図である。 図8は、第5実施形態に係るリチウムイオン電池の一部の一例を示す断面図である。 図9は、第6実施形態に係るリチウムイオン電池の一部の一例を示す断面図である。 図10は、第6実施形態に係るリチウムイオン電池の蓋の一例を示す底面図である。 図11は、第7実施形態に係るリチウムイオン電池の一例を示す斜視図である。 図12は、第7実施形態に係るリチウムイオン電池の容器本体を示す平面図である。
以下、図面を参照して、実施形態について詳細に説明する。なお、以下の複数の実施形態には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1,2に示すように、本実施形態のリチウムイオン電池1(二次電池、単電池)は、容器2を備えている。容器2には、正極端子3と負極端子4とが固定されている。また、容器2は、電極体5(図2)と電解液とを収容している。
容器2は、扁平な直方体形状の外装容器である。容器2は、一例として、合成樹脂材料により構成されている。容器2は、例えば、絶縁性を有した合成樹脂材料(例えば、変性PPE(ポリフェニレンエーテル)や、PFA(パーフルオロアルコキシアルカン、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等)で構成される。また、容器2の合成樹脂材料としては、熱可塑性樹脂を用いることができ、例えば、PEや、PP、PMP等のオレフィン樹脂、PETや、PBT、PEN等のポリエステル系樹脂、POM樹脂、PA6、PA66、PA12等のポリアミド系樹脂、PPS樹脂、LCP樹脂等の結晶性樹脂およびそれらのアロイ樹脂、あるいは、PSや、PC、PC/ABS、ABS、AS、変性PPE、PES、PEI、PSF等の非結晶性樹脂およびそれらのアロイ樹脂を、用いることができる。
容器2は、一端(上端)が開口した容器本体2aと、容器本体2aの開口を塞いだ矩形板状の蓋2bとを有している。蓋2bと容器本体2aとは相互に結合されており、容器2は、液密および気密に構成されている。容器本体2aと蓋2bとは、例えば溶着や溶接などによって結合されている。蓋2bは、壁(壁部)の一例である。また、容器2の内部には、収容室2c(室、図2)が設けられている。収容室2cは、電極体5と電解液とを収容している。
電極体5は、発電要素である正極シート及び負極シートがセパレータを介してスパイラル状に巻かれて形成、あるいは、正極シート及び負極シートがセパレータを介して積層し形成されている。
図1に示すように、正極端子3(第一端子)は、蓋2bの長手方向の一端部に設けられている。一方、負極端子4(第二端子)は、蓋2bの長手方向の他端部に設けられている。これらの正極端子3及び負極端子4は、蓋2bを貫通して設けられて、電極体5の正極及び負極にそれぞれ接続されている。正極端子3及び負極端子4は、蓋2bの外面2f(上面)から容器2の外方へ突出している。
また、蓋2bには、安全弁2d(弁)が設けられている。安全弁2dは、一例として、正極端子3と負極端子4との間に位置されている。安全弁2dは、一例として、矩形状に形成されている。安全弁2dは、容器2内の圧力上昇により容器2を開放する。一例として、安全弁2dは、蓋2bの一部を約半分程度の厚さに薄くして形成されている。安全弁2dの上面には刻印が形成されている。安全弁2dは、容器2内にガスが発生して容器2の内圧が所定値以上に上昇すると、破断して開状態となり、容器2内のガスを放出し容器2の内圧を下げる。
また、図2に示すように、蓋2bには、注液口2e(開口、開口部)が設けられている。注液口2eは、蓋2bの板厚方向に蓋2bを貫通した貫通孔であり、収容室2cと通じる。注液口2eは、一例として、ねじ孔形状に形成されている。即ち、注液口2eの周面(孔周面)には雌ねじ部が設けられている。この注液口2eから容器2(収容室2c)内に電解液が注入される。
また、注液口2eには、ねじ6がねじ込まれている。ねじ6は、一例として、頭部6aと軸部6bとを有している。ねじ6は、一例として、ボルトである。頭部6aは、蓋2bの外面2fに重ねられている。蓋2bの外面2fは、容器2の外面の一部を構成している。軸部6bは、頭部6aから延びている。軸部6bには、注液口2eの雌ねじ部と螺合した雄ねじ部が設けられている。本実施形態では、一例として、ねじ6は、合成樹脂材料によって構成されている。一例として、ねじ6は、容器2と同じ材料で構成されている。
また、図1,2に示すように、蓋2bには、囲部2gが設けられている。囲部2gは、注液口2eの周囲の位置で、蓋2bの外面2fに突設されている。囲部2gは、環状(一例として円環状)に設けられている。囲部2gは、ねじ6の頭部6aの側面6c(面、周面、図2)を囲っている。本実施形態では、一例として、囲部2gは、蓋2bに一体成形されており、蓋2bの一部を構成している。また、囲部2gの頂部2h(先端部)は、一例として、外面2fから頭部6aよりも突出しており、囲部2gの内部に頭部6a全体が収容されている。
次に、リチウムイオン電池1の製造方法の一例を説明する。まず、電解液注入装置(図示せず)を用いて、注液口2eから容器2内に電解液を注入する(注液工程)。次に、電解液が注液された容器2の周囲雰囲気を減圧状態にする(減圧工程)。次に、減圧環境下で、注液口2eにねじ6をねじ込むことで、注液口2eを仮封口する(仮封口工程)。次に、リチウムイオン電池1に初期充電を行う(充電工程)。次に、初期充電完了時点から所定期間後に、注液口2eからねじ6を取り外して、注液口2eを開放する(ガス抜き工程)。これにより、初期充電によって発生した容器2内のガスが注液口2eから放出され、容器2内の圧力が所定圧力以下となる。このように、初期充電によって発生したガスを容器2外に放出することで、リチウムイオン電池1の性能の向上が図られる。次に、再び注液口2eにねじ6をねじ込むことで、注液口2eを本封口する(本封口工程)。最後に、出荷テストなどの所定の検査を行う(検査工程)。このように、本実施形態では、注液口2eをねじ6によって封口するので、注液口2e封口を容易に繰り返し行うことができる。
以上説明したように、本実施形態のリチウムイオン電池1では、注液口2eがねじ孔形状であり、当該注液口2eにねじ6がねじ込まれている。よって、一例として、減圧環境下での注液口の仮封口の際は、ねじ6を注液口2eにねじ込むだけでよいので、作業性が良好であるという利点がある。また、ねじ6とねじ孔(注液口2e)との結合であるので、気密性が良好であるという利点がある。これに対して、注液口をゴム栓で仮封口する場合は、ゴム栓を注液口に押し込む際に、ゴム栓の位置決めが難しかったり、ゴム栓が注液口からずれて気密性が低い場合がある。
また、本実施形態のリチウムイオン電池1では、注液口2eがねじ孔形状であり、当該注液口2eにねじ6がねじ込まれているので、注液口の封口(本封口)が良好であるという利点がある。これに対して、注液口が設けられた容器が金属製で、注液口を覆う金属製の封口板を容器に例えばレーザ溶接等で接合することで注液口の封口を行う場合、注液口の周囲に電解液が付着して溶接不良が発生し、注液口の封口が良好に行われないことがある。
また、本実施形態のリチウムイオン電池1によれば、注液口2eが設けられた容器2(蓋2b)とねじ6とが同じ合成樹脂材料であるので、それらの材料が異なる場合に比べて、注液口2eが良好に封口される。
また、本実施形態のリチウムイオン電池1によれば、ねじ6が樹脂で構成されているので、短絡が発生するのを抑制することができる。
(第2実施形態)
図3,4に示すように、本実施形態は、リチウムイオン電池1Aにおいて、容器2に覆部材7が設けられている点が第1実施形態と異なる。
覆部材7は、頭部6aの軸部6bとは反対側を覆って、囲部2gに結合されている。覆部材7は、一例として、円形の板部7aと、板部7aの周縁に設けられた円環状の環状部7bと、を有している。覆部材7では、環状部7bが囲部2gの頂部2hと結合されている。本実施形態では、一例として、覆部材7は、頭部6aから離間している。また、覆部材7は、合成樹脂材料によって構成されている。一例として、本実施形態では、覆部材7と容器2とねじ6とは、相互に同一の合成樹脂材料によって構成されている。覆部材7は、一例として、囲部2gに熱板溶着などによって溶着されている。一例として、環状部7bの先端の全域が囲部2gの頂部2gに溶着されている。覆部材7と囲部2gとが熱溶着されていることで、それらの間の気密性が確保されている。本実施形態では、囲部2gは、容器2における覆部材7が結合された結合部に相当する。
覆部材7は、囲部2gとともに、収容部8を構成している。即ち、収容部8は、覆部材7と囲部2gとを含んでいる。収容部8は、蓋2bの外面2fから突出して設けられている。収容部8は、ねじ6の頭部6aを収容している。また、収容部8は、ねじ6の外側から注液口2eをさらに封口している。
次に、リチウムイオン電池1Aの製造方法の一例を説明する。本実施形態では、注液工程、減圧工程、仮封口工程、充電工程、ガス抜き工程は第1実施形態と同じであり、本封口工程が第1実施形態と異なる。本実施形態の本封口工程では、注液口2eにねじ6をねじ込むことで、注液口2eを本封口し、その後、覆部材7を囲部2gに例えば熱板溶着する。その後、検査工程を行う。
以上説明したように、本実施形態のリチウムイオン電池1Aによれば、収容部8が設けられていることにより、ねじ6と収容部8とによって注液口2eを二重で封口しているので、注液口2eの本封口がより良好に確保される。また、一例として、収容部8の覆部材7が囲部2gに溶着されているので、覆部材7と囲部2gとの間の気密性が高くなっている。また、一例として、収容部8によってねじ6を保護することができる。
なお、覆部材7に安全弁2dと同様の安全弁を設けてもよい。この場合、容器2内に発生したガスにより容器2の内部圧力が規定以上になった場合に、一例として、ねじ6と注液口2eとの少なくとも一方が変形して、ねじ6と注液口2eとの間に生じた隙間からガスを収容部8内に放出させるようにし、収容部8内の圧力が規定以上となった場合に、安全弁が作動するようにすればよい。
(第3実施形態)
図5に示すように、本実施形態は、リチウムイオン電池1Bにおいて、容器2とねじ6の頭部6aとの間に、シール部材(弾性部材)としてのワッシャ9が設けられている点が上述の実施形態と異なる。なお、図5では、本実施形態を第2実施形態に適用した例が示されている。
ワッシャ9は、一例として、ゴム等の弾性部材によって構成されて弾性を有している。ワッシャ9の材料としては、耐薬品性が高いフッ素ゴムが好適である。ワッシャ9は、環状(一例として、円環状)に形成されている。ワッシャ9には、ねじ6の軸部6bが挿入されており、ワッシャ9は、容器2(蓋2bの外面2f)とねじ6の頭部6aとに挟まれている。
以上説明したように、本実施形態では、容器2とねじ6の頭部6aとの間に、環状のワッシャ9が設けられているので、ねじ6の座面である蓋2bの外面2fの凹凸を吸収することができ、ねじ6と外面2fとの間の気密性が向上する。なお、ねじ6と容器2とは、合成樹脂材料ではなく金属材料で構成されていてもよい。
次に、本実施形態の変形例を説明する。図6に示すように、本変形例のリチウムイオン電池1Cには、容器2とねじ6の頭部6aとの間に、ワッシャ9に替えてOリング9Aが設けられている。Oリング9Aは、シール部材の一例である。Oリング9A、一例として、ゴム等の弾性部材によって構成されて弾性を有している。Oリング9Aの材料としては、耐薬品性が高いフッ素ゴムが好適である。Oリング9Aは、環状(一例として、円環状)に形成されている。Oリング9Aには、ねじ6の軸部6bが挿入されており、Oリング9Aは、容器2(蓋2bの外面2f)とねじ6の頭部6aとに挟まれている。一例として、Oリング9Aは、蓋2bの外面2fに設けられた円環状の凹部2iに嵌められている。このような構成によっても、ワッシャ9と同様に、ねじ6と外面2fとの間の気密性が向上する。
(第4実施形態)
図7に示すように、本実施形態は、リチウムイオン電池1Dにおいて、覆部材7がねじ6の頭部6aに結合(一例として、溶着)されている点が上述の実施形態と異なる。なお、図4では、第3実施形態に本実施形態を適用した例が示されている。覆部材7と容器2とねじ6とは、相互に同一の材料(一例として合成樹脂材料)によって構成されており、覆部材7が頭部6aと囲部2gとに熱板溶着などによって溶着されている。なお、別例として、覆部材7は、頭部6aと囲部2gとに接着等によって結合されていてもよい。この場合、覆部材7とねじ6と容器2とは、合成樹脂材料ではなく金属材料で構成されていてもよい。
以上説明したように、本実施形態では、覆部材7がねじ6の頭部6aに結合されている。したがって、ねじ6が緩むのを覆部材7によって抑制することができる。
なお、ねじ6の頭部6aの緩み止め(回り止め)としては、覆部材7と容器2との境界部分に凹凸嵌合構造を設けてもよい。
(第5実施形態)
図8に示すように、本実施形態は、リチウムイオン電池1Eにおいて、容器2が、金属部2jと樹脂部2kとを有する点が上述の実施形態と異なる。なお、図8では、第4実施形態に本実施形態を適用した例が示されている。
金属部2j(金属缶)は、金属材料で構成され、容器本体2aと、蓋2bの一部2b1を含む。蓋2bの一部2b1は、蓋2bの周縁部を含む板状である。金属部2jには、収容室2cが設けられている。金属部2jは、例えばアルミニウム又はアルミニウム合金などの金属材料により構成されている。
樹脂部2kは、合成樹脂材料で構成され、蓋2bの一部を構成している。樹脂部2kは、概略筒状となっている。樹脂部2kには、注液口2eが設けられている。また、樹脂部2kは、囲部2gを有している。樹脂部2kは、一例として、第1実施形態の蓋2bと同じ合成樹脂材料で構成されている。そして、この樹脂部2kに設けられた注液口2eに、合成樹脂材料によって構成されたねじ6がねじ込まれている。また、樹脂部2kに覆部材7が結合(溶着)されて、収容部8が構成されている。樹脂部2kは、一例として、インサート成形によって金属部2jと一体化(結合)されている。
金属部2jと樹脂部2kとの境界部分には、一例として、凹凸構造2m(凹部、凸部、凹溝、突起等)が設けられている。凹凸構造2mは、蓋2bの厚さ方向に沿った軸回りに環状(円環状)に形成されている。よって、本実施形態によれば、一例としては、境界部分における経路が長くなり、境界部分における圧力損失(流動抵抗)が増大するため、気密性が高まりやすい。また、この境界部分には、金属材料と合成樹脂材料との結合力(接合力)を高くする表面処理を施すことができる。この表面処理は、例えば、金属部2jおよび樹脂部2kの結合面に微細孔を形成するエッジング処理等である。
以上説明したように、本実施形態のリチウムイオン電池1Eでは、注液口2eがねじ孔形状であり、当該注液口2eにねじ6がねじ込まれている。よって、第1実施形態と同様に、一例として、注液口の仮封口の際は、ねじ6を注液口2eにねじ込むだけでよいので、作業性が良好であるという利点がある。また、ねじ6とねじ孔(注液口2e)との結合であるので、気密性が良好であるという利点がある。
また、本実施形態のリチウムイオン電池1Eによれば、収容部8が設けられているので、第1実施形態と同様に、一例として、ねじ6と収容部8とによって注液口2eの本封口がより良好に確保される。また、一例として、収容部8の覆部材7が囲部2gに溶着されているので、覆部材7と囲部2gとの間の気密性が高くなっている。また、一例として、収容部8によってねじ6を保護することができる。
(第6実施形態)
図9,10に示すように、本実施形態では、リチウムイオン電池1Fにおいて、蓋2bの内面2nにリブ2pが設けられている。リブ2pは、注液口2eを囲っている。リブ2pは、収容室2c内に突出したねじ6の軸部6bを囲っている。内面2nからのリブ2pの突出量(高さ)は、収容室2c内に突出した軸部6bの突出量よりも大きい。そして、リブ2pの方が、軸部6bよりも電極体5に近い。
以上説明したように、本実施形態によれば、蓋2bの内面2nにリブ2pが設けられているので、蓋2bの剛性が高いという利点がある。また、リブ2pの方が、軸部6bよりも電極体5に近いので、軸部6bと電極体5とが当たることを抑制することができる。
(第7実施形態)
図11,12に示すように、本実施形態のリチウムイオン電池1G(二次電池、電池モジュール、電池ユニット)は、上述の実施形態のリチウムイオン電池1〜1Fのいずれかに相当する単電池部100を複数備えている。各単電池部100は、相互に重ねられて相互に連結されている。なお、図11では、リチウムイオン電池1に相当する単電池部100の例が示されている。
リチウムイオン電池1Gは、容器2Gを有している。容器2Gは、一端(上端)が開口し複数の収容室2cが設けられた容器本体2aGと、容器本体2aGの開口を塞いだ矩形板状の蓋2bGとを有している。蓋2bGと容器本体2aGとは相互に結合されており、容器2Gは、液密および気密に構成されている。容器本体2aと蓋2bとは、例えば溶着や溶接などによって結合されている。各収容室2cは、電極体5と電解液とを収容している。即ち、本実施形態では、電極体5と電解液とを収容した収容室2cが複数設けられている。
また、一例として、ねじ6(注液口2e(図11では図示せず))と安全弁2dとは、それぞれ千鳥状に配置されている。このような配置によって、安全弁2d同士の距離が、安全弁2dが一列に並べられた場合に比べて、長くなるので、容器2Gの強度を向上することができる。
以上の構成の本実施形態によっても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
以上説明した各実施形態によれば、注液口2eの仮封口の作業性および気密性が良好なリチウムイオン電池1〜1Gを得ることができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1〜1G…リチウムイオン電池、2…容器、2c…収容室、2e…注液口、2g…囲部、2j…金属部、2k…樹脂部、5…電極体、6…ねじ、6a…頭部、6b…軸部、7…覆部材、8…収容部、9…ワッシャ(シール部材)、9A…Oリング(シール部材)。

Claims (14)

  1. 電極体と電解液とを収容した収容室と、前記収容室と通じたねじ孔形状の注液口と、が設けられ容器と、
    前記注液口にねじ込まれたねじと、
    を備え
    前記容器は、金属材料で構成され前記収容室が設けられた金属部と、合成樹脂材料で構成され前記注液口が設けられ前記金属部に結合された樹脂部と、を有し、
    前記ねじは、合成樹脂材料で構成された、リチウムイオン電池。
  2. 電極体と電解液とを収容した収容室と、前記収容室と通じたねじ孔形状の注液口と、が設けられ容器と、
    前記注液口にねじ込まれたねじと、
    を備え、
    前記ねじは、前記容器の外面に重ねられた頭部と、前記頭部から延び前記注液口にねじ込まれた軸部と、を有し、
    前記容器に、前記頭部の前記軸部とは反対側を覆った覆部材を有し前記頭部を収容した収容部が設けられ、
    前記覆部材は、前記頭部に結合された、リチウムイオン電池。
  3. 電極体と電解液とを収容した収容室と、前記収容室と通じたねじ孔形状の注液口と、が設けられ容器と、
    前記注液口にねじ込まれたねじと、
    を備え、
    前記ねじは、前記容器の外面に重ねられた頭部と、前記頭部から延び前記注液口にねじ込まれた軸部と、を有し、
    前記容器と前記頭部との間に、前記軸部が挿入され前記容器と前記頭部とに挟まれたシール部材が設けられ、
    前記容器に、前記頭部の前記軸部とは反対側を覆った覆部材を有し前記頭部を収容した収容部が設けられ、
    前記覆部材は、前記頭部に結合された、リチウムイオン電池。
  4. 電極体と電解液とを収容した収容室と、前記収容室と通じたねじ孔形状の注液口と、が設けられ容器と、
    前記注液口にねじ込まれたねじと、
    を備え、
    前記ねじは、前記容器の外面に重ねられた頭部と、前記頭部から延び前記注液口にねじ込まれた軸部と、を有し、
    前記容器に、前記頭部の前記軸部とは反対側を覆った覆部材を有し前記頭部を収容した収容部が設けられ、
    前記容器における前記覆部材が結合された結合部と前記覆部材と前記ねじとは、相互に同一の材料によって構成された、リチウムイオン電池。
  5. 電極体と電解液とを収容した収容室と、前記収容室と通じたねじ孔形状の注液口と、が設けられ容器と、
    前記注液口にねじ込まれたねじと、
    を備え、
    前記ねじは、前記容器の外面に重ねられた頭部と、前記頭部から延び前記注液口にねじ込まれた軸部と、を有し、
    前記容器と前記頭部との間に、前記軸部が挿入され前記容器と前記頭部とに挟まれたシール部材が設けられ、
    前記容器に、前記頭部の前記軸部とは反対側を覆った覆部材を有し前記頭部を収容した収容部が設けられ、
    前記容器における前記覆部材が結合された結合部と前記覆部材と前記ねじとは、相互に同一の材料によって構成された、リチウムイオン電池。
  6. 前記容器と前記ねじとは、合成樹脂材料で構成された、請求項2ないし5のいずれか一項に記載のリチウムイオン電池。
  7. 前記容器は、金属材料で構成され前記収容室が設けられた金属部と、合成樹脂材料で構成され前記注液口が設けられ前記金属部に結合された樹脂部と、を有し、
    前記ねじは、合成樹脂材料で構成された、請求項2ないし5のいずれか一項に記載のリチウムイオン電池。
  8. 前記ねじは、前記容器の外面に重ねられた頭部と、前記頭部から延び前記注液口にねじ込まれた軸部と、を有し、
    前記容器と前記頭部との間に、前記軸部が挿入され前記容器と前記頭部とに挟まれたシール部材が設けられた、請求項1ないしのいずれか一項に記載のリチウムイオン電池。
  9. 前記シール部材は、ワッシャである請求項に記載のリチウムイオン電池。
  10. 前記シール部材は、Oリングである請求項に記載のリチウムイオン電池。
  11. 前記ねじは、前記容器の外面に重ねられた頭部と、前記頭部から延び前記注液口にねじ込まれた軸部と、を有し、
    前記容器に、前記頭部の前記軸部とは反対側を覆った覆部材を有し前記頭部を収容した収容部が設けられた、請求項1に記載のリチウムイオン電池。
  12. 前記容器に、前記頭部の前記軸部とは反対側を覆った覆部材を有し前記頭部を収容した収容部が設けられた、請求項ないし10のいずれか一項に記載のリチウムイオン電池。
  13. 前記収容部は、前記頭部の側面を囲った囲部を有し、
    前記覆部材は、前記囲部に結合された請求項2,3,4,5,11または12に記載のリチウムイオン電池。
  14. 前記容器における前記覆部材が結合された結合部と前記覆部材と前記ねじとは、相互に同一の材料によって構成された請求項2または3に記載のリチウムイオン電池。
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