JP2010140794A - 安全弁 - Google Patents
安全弁 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010140794A JP2010140794A JP2008316768A JP2008316768A JP2010140794A JP 2010140794 A JP2010140794 A JP 2010140794A JP 2008316768 A JP2008316768 A JP 2008316768A JP 2008316768 A JP2008316768 A JP 2008316768A JP 2010140794 A JP2010140794 A JP 2010140794A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- casing
- battery
- valve body
- cap
- safety valve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)
Abstract
【課題】電池のケーシングに着脱可能に設けられて、各単位電池の内圧に対して単独で作動する安全弁を提供する
【解決手段】電池のケーシングを貫通して設けられる安全弁において、弾性材料からなる弁体と、前記弁体を収納する収納部、および、前記収納部と外部とを連通する連通孔を有するキャップと、前記弁体の内側端面を押圧して、外側端面を前記収納部の頂壁に圧接させる蓋体と、前記収納部の内面と弁体との間に形成されて前記連通孔に接続されたガス通路とを設け、前記蓋体に、拡張状態の前記弁体により閉塞され、前記ケーシング内の圧力により前記弁体が収縮したときに開放されてケーシング内とガス通路とを連通させる弁孔を設け、前記キャップに、前記ケーシングに着脱自在に螺合するねじ部を形成する。
【選択図】図3
【解決手段】電池のケーシングを貫通して設けられる安全弁において、弾性材料からなる弁体と、前記弁体を収納する収納部、および、前記収納部と外部とを連通する連通孔を有するキャップと、前記弁体の内側端面を押圧して、外側端面を前記収納部の頂壁に圧接させる蓋体と、前記収納部の内面と弁体との間に形成されて前記連通孔に接続されたガス通路とを設け、前記蓋体に、拡張状態の前記弁体により閉塞され、前記ケーシング内の圧力により前記弁体が収縮したときに開放されてケーシング内とガス通路とを連通させる弁孔を設け、前記キャップに、前記ケーシングに着脱自在に螺合するねじ部を形成する。
【選択図】図3
Description
本発明は、電池、特には大型の角形電池の内部圧力を調整する安全弁に関する。
従来、主として携帯機器用の電源として使用する充放電可能な種々の二次電池が提案されてきた。さらには、近年、環境への配慮から、自動車や電車などの車両に充放電可能な二次電池を搭載したものが開発されている。車両に二次電池を搭載した場合には、ブレーキ時に生じる回生電力をこの搭載電池に蓄えておき、車両の動力源として使用することができるので、車両のエネルギー効率を高めることができる。このように車両に搭載する二次電池としては、エネルギー密度、負荷変動追従性、耐久性、製造コストなどの諸条件から、例えばニッケル水素二次電池が適しているとされる。
上記のような車両用の電池には、従来の携帯機器等に用いられるものに比べて、高電圧および高エネルギー容量が要求されるため、大型の電池を使用する必要がある。大型の電池を使用する場合には、電池が設置されるスペースを効率的に利用する必要性が大きいことから、円筒形よりも角形の電池とすることが望ましい(特許文献1)。
このような角形二次電池の内圧上昇に対する安全弁機構として、例えば、対向配置された正・負極それぞれの端子を兼ねる2つの蓋状の部材の間に、絶縁素材からなる矩形の枠形部材を介在させて電池のケーシングを形成し、この枠形部材に、二又のガス排出口を設けて、電池の内部を外部の圧力制御装置に連通させたものが提案されている(特許文献2)。この安全弁機構によれば、複数の電池を用いて電池モジュールを構成する場合に、個々の単位電池に複雑な構造の安全弁を設ける必要がなく、複数の単位電池を1つの圧力制御装置によって制御するので、安全弁機構の信頼性が増す。しかし、電池の外部に電池間の連通部材や圧力制御装置を設ける必要があることから、電池モジュールが大型化するとともに、組立作業が複雑化する。
また、単位電池の内圧上昇に対して単独で作動する安全弁としては、例えば、ゴム状弾性部材からなる弁体を収納する弁ケースを、電池ケーシングに貫通して設けられた取付孔に嵌合溶着によって取り付けたものが知られている(特許文献3)。この安全弁では、一旦ケーシングに取り付けた安全弁を取り外すことができないので、電池ケーシングの取付孔を電解液の注入口として兼用することが困難である。すなわち、安全弁が電池ケーシングに着脱不能に取り付けられる場合であっても、安全弁の取り付け前に、取付孔を電解液の注入口として利用することはできるが、安全弁を取り付けた後の製造過程における活性化充放電の後に、電解液を継ぎ足し的に注入することができない。
しかしながら、安全弁をケーシングに着脱可能な構造として、安全弁の取付孔を電解液の注入口として兼用することができれば、電池の構造が簡単になり、組み立ての容易化や製造コストの削減が可能になるのみならず、電解液の継ぎ足し注入が可能となり、電解液量を微細に調整することができる。これにより、電池の長期性能の向上が期待される。
本発明の目的は、上記の課題を解決するために、電池のケーシングに着脱可能に設けられて、各単位電池の内圧に対して単独で作動する安全弁、およびこれを備える角形電池を提供することである。
前記した目的を達成するために、本発明に係る安全弁は、電池のケーシングを貫通して設けられる安全弁であって、弾性材料からなる弁体と、前記弁体を収納する収納部、および、前記収納部と外部とを連通する連通孔を有するキャップと、前記弁体の内側端面を押圧して、外側端面を前記収納部の頂壁に圧接させる蓋体と、前記収納部の内面と弁体との間に形成されて前記連通孔に接続されたガス通路とを備え、前記蓋体に、拡張状態の前記弁体により閉塞され、前記ケーシング内の圧力により前記弁体が収縮したときに開放されてケーシング内とガス通路とを連通させる弁孔が設けられており、前記キャップは、前記ケーシングに着脱自在に螺合するねじ部を有している。
この構成によれば、安全弁が、単位電池の内圧上昇に対して、独立した安全弁機構として作動するので、外部の圧力調整装置や連通部材などが不要となり、電池を使用した電源装置全体の構造を簡素化し、寸法を小型化することができる。また、弾性材料からなる弁体を蓋体によってキャップ内の収納部に保持しているから、部品点数が少なく、構造が簡単である。さらに、電池のケーシングに着脱可能なねじ部を有しているので、ケーシングに設けられた、安全弁を取り付けるためのねじ孔を、電解液の継ぎ足し注入が可能な注入口として利用することができる。これにより、電池の構造および組立工程を簡素化しながらも、電池内の電解液量を微細に調整することが可能となり、優れた長期性能を有する電池を製造することができる。
本発明に係る安全弁において、前記キャップは前記ケーシングの外部に露出する操作部を有し、さらに、該操作部と前記ケーシングとの間をシールするシール部材を備えていることが好ましい。このように構成することにより、例えば、複数の角形電池を積層した電池モジュールのような、電池のケーシングが外部からの力を受け易い環境において使用され、安全弁が取り付けられるケーシングのねじ孔が変形しても、確実に電池の気密を確保することができる。
前記キャップおよび前記蓋体がいずれも絶縁材料で形成されており、前記蓋体が、溶着により前記キャップに接合されている。キャップおよび蓋体を絶縁材料で形成することにより、安全弁と電池内部の電極との接触による内部短絡を防止することができる。また、このようなキャップと蓋体との接合を、電解液との接触により劣化し易い接着剤ではなく、溶着によって行うことにより、キャップと蓋体との接合が確実となり、安全弁の長期信頼性を確保することができる。
本発明に係る角形電池は、上記の安全弁を備える電池であって、前記電池のケーシングが、互いに対向して配置された、平板状の正極端子板および負極端子板と、これら端子板の間に介在する絶縁部材からなる矩形の枠形部材とで形成されており、前記キャップが前記枠形部材の一辺に設けられたねじ孔に螺合することにより、当該安全弁が前記ケーシングに取り付けられている。このように構成することにより、安全弁単独で内部圧力調整機能を有するので、外部の圧力調整装置や連通部材が不要となり、電池を使用する電源装置全体の構造を簡素化し、寸法を小型化することができる。また、電池の枠形部材に設けられたねじ孔を、電解液の継ぎ足し注入が可能な注入口として利用することができるので、電池の構造を簡素化しながらも、製造過程において電解液量の微細な調整が可能となり、電池の長期性能が向上する。
以上のように、本発明に係る安全弁によれば、単位電池の内圧上昇に対して、独立した安全弁として作動するので、外部の圧力調整装置や連通部材などが不要となり、電池を使用する電源装置全体の構造を簡素化し、寸法を小型化することができる。また、弾性材料からなる弁体を蓋体によってキャップ内の収納部に保持しているから、部品点数が少なく、構造が簡単である。さらには、安全弁が電池のケーシングに着脱可能な構造を有していることにより、ケーシングに設けられた安全弁の取付孔を、電解液の継ぎ足し注入が可能な注入口として利用することができるので、長期性能に優れる電池を製造することが可能になる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に従って説明するが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る安全弁1を備える角形電池(以下単に「電池」という)Cの構造を示す斜視図である。この電池Cは、水酸化ニッケルを主要な正極活物質とし、水素吸蔵合金を主要な負極活物質とし、アルカリ系水溶液を電解液とするニッケル水素二次電池として構成されており、正極端子および負極端子をそれぞれ兼ねる平板状の第1蓋部材3および第2蓋部材5と、両蓋部材3,5間に介在する絶縁素材からなる矩形の枠形部材7によって、電池Cの角形のケーシング9が構成されている。安全弁1はケーシング9を構成する枠形部材7に取り付けられている。枠形部材7は、例えば、変性ポリフェニレンエーテル(PPE)樹脂により形成される。なお、本明細書の説明において、特に示した場合を除き、「内側」とは、電池Cの内部側を意味し、「外側」とは、安全弁1が作動した場合にガスが排出される、電池Cの外部側を意味する。
図2は、ケーシング9の構造を分解して示す斜視図である。同図に示すように、第1蓋部材3は、矩形の枠形部材7の一方の開口7aを覆う平板状の本体部3aを有しており、本体部3aの4つの各辺において一体に形成された縁部が、枠形部材7の4つの各辺7bにほぼ沿うように折り曲げられて、枠形部材7の外周面の一部を覆う側部3bを形成している。第2蓋部材5も、第1蓋部材3と同様に、本体部5aおよび側部5bを有しており、枠形部材7の他方の開口7cを覆っている。第1および第2蓋部材3,5と、枠形部材7との間には、アスファルトピッチやタールピッチなどのピッチ材が塗布されており、これによってケーシング9の気密が保たれている。
枠形部材7の一辺(図2では手前側の一辺)7bに、安全弁1が設けられており、第1および第2蓋部材3,5の各側部3b、5bの、安全弁1に対応する位置に、ほぼ半円弧形状の切欠3ba,5baがそれぞれ形成されている。図2のIII−III線に沿った断面図である図3に示すように、安全弁1は、ケーシング9を形成する枠形部材7を貫通して設けられている。
安全弁1は、キャップ11、弁体13、および蓋体15を主要な構成部材として備えており、キャップ11の内方に円柱形状の弁体13が収納され、さらにその内側から、蓋体15が弁体13の内側端面13aを覆った状態でキャップ11に取り付けられている。蓋体15の表面15aは、ケーシング9の内方に露出し、裏面15bは、弁体13の内側端面13aに接触している。
キャップ11は、ケーシング9の外部に露出して工具または手により操作される、ほぼ円板状の操作部17と、操作部17の内側に同心状に突設された、操作部17よりも小径の筒状の軸部19とを有している。軸部19の内方空間は、弁体13を収納するための収納部21として形成されている。図3のIV−IV線に沿った断面図である図4に示すように、収納部21を形成する軸部19の内周面19aには、径方向内側に膨出する円弧状の凸部23が複数(本実施形態では8つ)均等な間隔で設けられている。凸部23を設けることにより、その頂点23aによって円筒形状の弁体13が径方向に支持されるとともに、凸部23間に形成される凹部25が、弁体13と収納部21との間のガス通路GPの一部を形成する。
さらに、図3の収納部21の頂壁27の内面には、図4に破線で示す部分に相当する位置に、ガス通路GPの一部を形成する十字形の連通溝29が形成されている。すなわち、この十字連通溝29は、その各端部29aが、凹部25の位置に合致するように配置されている。また、十字連通溝27の交差部分には、図3に示すように、頂壁27を軸方向に貫通する連通孔31が設けられている。このようにして、凹部25と十字連通溝27とから形成されるガス通路GPおよび連通孔31を介して、弁体13の収納部21と、電池Cの外部とが連通されている。
一方、軸部19の外周面には、ねじ溝が設けられて、枠形部材7に設けられたねじ孔7cに螺合するねじ部21が形成されている。なお、本実施形態では、気密性を高めるために、ねじ部21をテーパねじとして形成しているが、平行ねじとして形成してもよい。
キャップ11は、電池C内部の電極と接触することによる内部短絡を防止するために、絶縁素材で形成されている。具体的には、本実施形態では、枠形部材7と同様に、変性ポリフェニレンエーテル(PPE)樹脂を使用しているが、機械的な強度、耐熱性および耐電解液性の観点から種々の材料を選択できる。
円柱形状の弁体13は、エチレンプロピレン(EPDM)ゴムのような弾性材料から形成されているが、弁体13を形成する弾性材料としては、これに限らず、耐アルカリ性を有するものであれば適宜選択可能である。
蓋体15は、キャップ11の軸部19よりもやや小径の円板状の部材として形成されており、その中心部に、軸心方向に貫通する、弁体13よりも小径の弁孔33が設けられている。蓋体15は、その外周面を、軸部19の内周面の内側端部に形成された嵌合部19bに嵌合させることによりキャップ11に取り付けられるが、このとき、蓋体15の裏面15bの外周縁部に、周方向の全体に渡って設けられた嵌合凸部15cが、これに対応する形状に形成された軸部19側の嵌合凹部19cに嵌め込まれる。キャップ11と同様に、蓋体15も変性ポリフェニレンエーテル(PPE)樹脂のような絶縁部材から形成されており、上述のようにして嵌合されたキャップ11と蓋体15とが、超音波溶着によって互いに接合されている。アルカリ性の電解液により劣化し易い接着剤ではなく、超音波溶着のような溶着を用いることにより、長期にわたって確実にキャップ11と蓋体15とを接合させることができる。
なお、キャップ11と蓋体15との超音波溶着の際に、収納部21に収納されているゴム製の弁体13までもが蓋体15に融着すると、安全弁1の適切な作動が妨げられる。そこで、蓋体15の裏面15bには、融着防止剤として、例えば、シリコンオイルが塗布されている。
組み立て前の弁体13の高さは、収納部21の高さよりもやや大きく設定されている。従って、キャップ11、弁体13、および蓋体15が上述のように組み立てられた状態において、蓋体15は弁体13の内側端面13aを押圧して、弁体13の外側端面13bを収納部21の頂壁27に圧接させている。また、この状態で、蓋体15の弁孔33は、弁体13によって閉塞されている。
キャップ11の平面図である図5に示すように、軸部19の外側に位置する操作部17の頂面17aには、ねじ回し工具の先端部が挿入可能なマイナス溝17bが設けられており、このマイナス溝17bを利用して、図3のねじ部21を枠形部材7のねじ孔7cに螺合させることにより、安全弁1が電池Cのケーシング9に取り付けられる。操作部17の構造は、図5の例に限らず、工具または手により螺合操作が可能なものであればよい。例えば、マイナス溝17bの代わりに、六角レンチ用の六角穴としてもよく、または追加で、操作部17の外周面を、六角スパナ等の先端部が係合可能な形状としてもよい。ケーシング9の外部に露出する操作部17とケーシング9との間は、環状のシール部材35によりシールされている。操作部17とケーシング9との間にシール部材を設けることにより、例えば、複数の角形電池Cを積層した電池モジュールのような、電池Cのケーシング9が外部からの力を受け易い環境において、安全弁1が取り付けられるケーシング9のねじ孔7cが変形しても、確実に電池Cの気密を確保することができる。
本実施形態においては、環状のシール部材35であるOリングが、ねじ部21の首部21aの外周と操作部17の底面の外周部に設けた周壁41とで形成された環状溝43に嵌め込まれてキャップ11に取り付けられている。上記シール部材35としては、このような弾性部材からなるOリングのほかにも、例えば、図6に示す変形例のように、操作部17の内面に一体的に設けられたシール部材35Aとして、操作部17の底面に環状のリブを突設し、このリブ35Aの先端を枠形部材7の表面に食い込ませてもよい。
次に、本実施形態に係る安全弁1の動作について説明する。
図3に示す電池Cの内部圧力が所定の値に達すると、図3に示される拡張状態にあった弁体13は、図7に示すように弁孔33を介して圧力Pを受け、外側方向に押圧されて収縮する。これにより、弁体13によって閉塞されていた弁孔33が開放され、電池Cの内部ガスGが弁孔33を介して収納部21に流入する。ガスGは、凹部25と十字連通溝27とによって形成されたガス通路GPを通った後に、収納部21の頂壁の連通孔31を介して外部に排出される。余剰な圧力分のガスGが排出された後、弁体13は元の拡張状態に戻り、安全弁1が閉弁する。
こうして、安全弁1が単位電池Cの内圧上昇に対して、独立した安全弁機構として作動するので、外部の圧力調整装置や連通部材などを設ける必要がなく、電池C自体や複数の電池Cによって構成する電池モジュールを小型化することができる。また、弾性材料からなる弁体13を蓋体15によってキャップ11内の収納部21に保持しているから、部品点数が少なく、構造が簡単である。
さらには、電池Cの製造過程においては、安全弁1が、電池のケーシングに着脱可能なねじ部21を有しているので、ケーシング9に設けられた、安全弁を取り付けるためのねじ孔7cを、例えば活性化充放電後などに、電解液の継ぎ足し注入が可能な注入口として利用することができる。これにより、電池Cの構造および組立工程を簡素化しながらも、電池C内の電解液量を微細に調整することが可能となり、優れた長期性能を有する電池を製造することができる。
なお、キャップ11の軸部19に設けられる凸部23および凹部25の断面形状、数および配置は、内部ガスGを収納部21内で均一に通過させることができれば、特に限定されず、安全弁1の設定作動圧力や寸法などに応じて、適宜選択してよい。
以上のとおり、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
1 安全弁
3 第1蓋部材(正極端子板)
5 第2蓋部材(負極端子板)
7 枠形部材
9 ケーシング
11 キャップ
13 弁体
13a 弁体の内側端面
13b 弁体の外側端面
15 蓋体
21 収納部
22 ねじ部
27 頂壁
31 連通孔
33 弁孔
C 電池
G ガス
GP ガス通路
3 第1蓋部材(正極端子板)
5 第2蓋部材(負極端子板)
7 枠形部材
9 ケーシング
11 キャップ
13 弁体
13a 弁体の内側端面
13b 弁体の外側端面
15 蓋体
21 収納部
22 ねじ部
27 頂壁
31 連通孔
33 弁孔
C 電池
G ガス
GP ガス通路
Claims (4)
- 電池のケーシングを貫通して設けられる安全弁であって、
弾性材料からなる弁体と、
前記弁体を収納する収納部、および、前記収納部と外部とを連通する連通孔を有するキャップと、
前記弁体の内側端面を押圧して、外側端面を前記収納部の頂壁に圧接させる蓋体と、
前記収納部の内面と弁体との間に形成されて前記連通孔に接続されたガス通路と、
を備え、
前記蓋体に、拡張状態の前記弁体により閉塞され、前記ケーシング内の圧力により前記弁体が収縮したときに開放されてケーシング内とガス通路とを連通させる弁孔が設けられており、
前記キャップは、前記ケーシングに着脱自在に螺合するねじ部を有している安全弁。 - 請求項1において、前記キャップは前記ケーシングの外部に露出する操作部を有し、さらに、該操作部と前記ケーシングとの間をシールするシール部材を備えている安全弁。
- 請求項1または2において、前記キャップおよび前記弁体がいずれも絶縁材料で形成されており、前記蓋体が、溶着により前記キャップに接合されている安全弁。
- 請求項1から3のいずれか一項に記載の安全弁を備える電池であって、
前記電池のケーシングが、互いに対向して配置された、平板状の正極端子板および負極端子板と、これら端子板の間に介在する絶縁部材からなる矩形の枠形部材とで形成されており、
前記キャップが前記枠形部材の一辺に設けられたねじ孔に螺合することにより、当該安全弁が前記ケーシングに取り付けられている角形電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008316768A JP5372480B2 (ja) | 2008-12-12 | 2008-12-12 | 安全弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008316768A JP5372480B2 (ja) | 2008-12-12 | 2008-12-12 | 安全弁 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010140794A true JP2010140794A (ja) | 2010-06-24 |
JP2010140794A5 JP2010140794A5 (ja) | 2012-02-02 |
JP5372480B2 JP5372480B2 (ja) | 2013-12-18 |
Family
ID=42350744
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008316768A Expired - Fee Related JP5372480B2 (ja) | 2008-12-12 | 2008-12-12 | 安全弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5372480B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018159456A1 (ja) * | 2017-02-28 | 2018-09-07 | 株式会社豊田自動織機 | 蓄電モジュール及び蓄電モジュールの製造方法 |
JP2019016459A (ja) * | 2017-07-04 | 2019-01-31 | 株式会社豊田自動織機 | 蓄電装置およびその製造方法 |
WO2019064843A1 (ja) * | 2017-09-26 | 2019-04-04 | 株式会社豊田自動織機 | 蓄電モジュール及び蓄電モジュールの製造方法 |
WO2019065000A1 (ja) * | 2017-09-26 | 2019-04-04 | 株式会社豊田自動織機 | 蓄電モジュール |
JP2019096391A (ja) * | 2017-11-17 | 2019-06-20 | 株式会社豊田自動織機 | 蓄電モジュール及び蓄電モジュールの製造方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0831398A (ja) * | 1994-07-13 | 1996-02-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 蓄電池用安全弁とそれを用いた密閉形アルカリ蓄電池 |
JP2000100406A (ja) * | 1998-09-25 | 2000-04-07 | Sanyo Electric Co Ltd | 密閉型アルカリ蓄電池 |
JP2000251949A (ja) * | 1999-02-24 | 2000-09-14 | Sanyo Electric Co Ltd | 密閉型蓄電池 |
JP2006302809A (ja) * | 2005-04-25 | 2006-11-02 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 電池内圧自動調整機構を備えた非水電解質二次電池 |
JP2008192588A (ja) * | 2007-01-12 | 2008-08-21 | Ntt Facilities Inc | 電池容器及び栓 |
-
2008
- 2008-12-12 JP JP2008316768A patent/JP5372480B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0831398A (ja) * | 1994-07-13 | 1996-02-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 蓄電池用安全弁とそれを用いた密閉形アルカリ蓄電池 |
JP2000100406A (ja) * | 1998-09-25 | 2000-04-07 | Sanyo Electric Co Ltd | 密閉型アルカリ蓄電池 |
JP2000251949A (ja) * | 1999-02-24 | 2000-09-14 | Sanyo Electric Co Ltd | 密閉型蓄電池 |
JP2006302809A (ja) * | 2005-04-25 | 2006-11-02 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 電池内圧自動調整機構を備えた非水電解質二次電池 |
JP2008192588A (ja) * | 2007-01-12 | 2008-08-21 | Ntt Facilities Inc | 電池容器及び栓 |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018159456A1 (ja) * | 2017-02-28 | 2018-09-07 | 株式会社豊田自動織機 | 蓄電モジュール及び蓄電モジュールの製造方法 |
JPWO2018159456A1 (ja) * | 2017-02-28 | 2019-07-04 | 株式会社豊田自動織機 | 蓄電モジュール及び蓄電モジュールの製造方法 |
CN110337739A (zh) * | 2017-02-28 | 2019-10-15 | 株式会社丰田自动织机 | 蓄电模块和蓄电模块的制造方法 |
JP2019016459A (ja) * | 2017-07-04 | 2019-01-31 | 株式会社豊田自動織機 | 蓄電装置およびその製造方法 |
WO2019064843A1 (ja) * | 2017-09-26 | 2019-04-04 | 株式会社豊田自動織機 | 蓄電モジュール及び蓄電モジュールの製造方法 |
WO2019065000A1 (ja) * | 2017-09-26 | 2019-04-04 | 株式会社豊田自動織機 | 蓄電モジュール |
JPWO2019065000A1 (ja) * | 2017-09-26 | 2020-04-23 | 株式会社豊田自動織機 | 蓄電モジュール |
JPWO2019064843A1 (ja) * | 2017-09-26 | 2020-11-26 | 株式会社豊田自動織機 | 蓄電モジュール及び蓄電モジュールの製造方法 |
US11355785B2 (en) | 2017-09-26 | 2022-06-07 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | Power storage module and method for manufacturing power storage module |
JP2019096391A (ja) * | 2017-11-17 | 2019-06-20 | 株式会社豊田自動織機 | 蓄電モジュール及び蓄電モジュールの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5372480B2 (ja) | 2013-12-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2012147150A1 (ja) | 組電池および単電池 | |
KR101310015B1 (ko) | 밀폐형 전지 | |
JP6350480B2 (ja) | 密閉型電池 | |
JP7094953B2 (ja) | 電池モジュール | |
JP5372480B2 (ja) | 安全弁 | |
JP2012038529A (ja) | 電池およびそれを搭載する車両,電気機器 | |
JP2010129365A (ja) | 電池 | |
EP1798788B1 (en) | Nickel-metal hydride storage battery | |
CN112820987B (zh) | 电池单体及其制造方法和制造系统、电池以及用电装置 | |
CN103608947B (zh) | 密封电池及安全阀 | |
JP5382205B2 (ja) | 蓄電装置 | |
JP2023511865A (ja) | エンドカバーユニット、電池セル及び排気方法、電池及び電力消費機器 | |
JPWO2011145263A1 (ja) | 密閉型電池 | |
CN215988964U (zh) | 电池单体、电池及用电设备 | |
JP2016096080A (ja) | 蓄電池ユニットおよび蓄電装置 | |
JP4559567B2 (ja) | 密閉型蓄電池 | |
JP6627399B2 (ja) | 蓄電装置 | |
JP2019102193A (ja) | リリーフ弁付き電池 | |
JP2000200597A (ja) | 電 池 | |
JP2008270032A (ja) | 二次電池モジュール | |
JP2005285404A (ja) | 密閉型二次電池 | |
JP6087599B2 (ja) | リチウムイオン電池 | |
JP2018206679A (ja) | 蓄電モジュール | |
JP2001076701A (ja) | 筒形アルカリ電池 | |
KR20070103889A (ko) | 전지용 벤트 캡 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111208 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111208 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130903 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130918 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |