JP2019102193A - リリーフ弁付き電池 - Google Patents

リリーフ弁付き電池 Download PDF

Info

Publication number
JP2019102193A
JP2019102193A JP2017229610A JP2017229610A JP2019102193A JP 2019102193 A JP2019102193 A JP 2019102193A JP 2017229610 A JP2017229610 A JP 2017229610A JP 2017229610 A JP2017229610 A JP 2017229610A JP 2019102193 A JP2019102193 A JP 2019102193A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
valve body
vent hole
relief valve
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017229610A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7022301B2 (ja
Inventor
常治 吉村
Joji Yoshimura
常治 吉村
杉山 徹
Toru Sugiyama
徹 杉山
晶紀 江田
Akinori Eda
晶紀 江田
土井 孝吉
Kokichi Doi
孝吉 土井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2017229610A priority Critical patent/JP7022301B2/ja
Publication of JP2019102193A publication Critical patent/JP2019102193A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7022301B2 publication Critical patent/JP7022301B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Safety Valves (AREA)
  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)

Abstract

【課題】シール性を確保できるリリーフ弁付き電池を提供する。【解決手段】リリーフ弁付き電池10の電池ケース11は、厚肉部13cと、厚肉部13cに形成されたベントホール13dとを有している。リリーフ弁30は、弁体31と、ハウジング32と、弾性体33と、摩擦材34とを備えている。弁体31は、厚肉部13cの外側に配置された弁部31aと、ベントホール13dに挿入された軸部31bとを備えている。ハウジング32は、弁体31を囲うように厚肉部13cの外側に取り付けられ、放出孔32cを有している。弾性体33は、ハウジング32と弁部31aとの間に圧縮状態で配置されている。摩擦材34は、弁体31とベントホール13dまたは弁体31とハウジング32のうち一方に装着され、他方に接するように配置されている。【選択図】図2

Description

本発明は、リリーフ弁付き電池に関する。
例えば、特開2013−74298号公報には、ガスベントに、ベントガイドとしてのガイド溝が形成された弁本体が装着された圧力弁が開示されている。弁本体は、板ばねで弾性的に支持されている。ガスベント内のガス圧力が上昇すると、弁本外が外側に移動して、ベントガイドとしてのガイド溝が外部と連通する。ガスが抜けてベント内のガス圧力が下がると、板バネの弾性反力によって弁本体が下降してベンドガイドとしてのガイド溝と外部とが遮断される。
特開2013−74298号公報
ところで、特許文献1に示されているような圧力弁では、設計上は、板ばねから作用する弾性反力よりも、ガスベントの内圧によって弁本体に作用する力が大きい場合に、弁本体は開く。反対に、ガスベントの内圧によって弁本体に作用する力が小さいと弁本体は閉じられる。しかし、実際上は、弁本体が少し開いた状態で、弁本体に作用するガスベントの内圧と板ばねの弾性反力とが概ね釣り合い、この状態でバランスが保たれて、弁本体が必要以上に長く開いたままになる場合もありうる。
ここに開示されるリリーフ弁付き電池は、電極体と、電極体を収容した電池ケースと、電池ケースに設けられたリリーフ弁とを備えている。電池ケースは、リリーフ弁が設けられるための厚肉部と、厚肉部に形成されたベントホールとを有している。リリーフ弁は、弁体と、ハウジングと、弾性体と、摩擦材とを備えている。弁体は、ベントホールを塞ぐように厚肉部の外側に配置された弁部と、弁部に設けられ、ベントホールに挿入された軸部とを備えている。ハウジングは、弁体を囲うように厚肉部の外側に取り付けられるとともに放出孔が形成されている。弾性体は、弁体の弁部が厚肉部の外側に押し当てられてベントホールが塞がれるように、ハウジングと弁体の弁部との間に圧縮された状態で配置されている。摩擦材は、弁体とベントホールまたは弁体とハウジングのうち一方に装着され、他方に接するように配置されている。かかるリリーフ弁付き電池によれば、リリーフ弁のシール性をより確実に確保することができる。
図1は、リリーフ弁付き電池10の部分断面図である。 図2は、リリーフ弁30付近を示す断面図である。 図3は、図2のIII−III断面図である。 図4は、電池ケース11内の圧力の変化とリリーフ弁30の動作を表したグラフである。 図5は、他の実施例に係るリリーフ弁130付近を示す断面図である。
以下、リリーフ弁付き電池の一実施形態を説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、各図は、模式図であり、必ずしも実際の実施品が忠実に反映されたものではない。以下では、同じ作用を奏する部材、部位には適宜に同じ符号を付し、重複する説明は省略または簡略化する。ここでは、図中において、前、後、上、下、左、右は、それぞれF、Rr、U、D、L、Rで表す。ただし、前、後、上、下、左、右は説明の便宜上の方向に過ぎず、リリーフ弁付き電池10の設置態様等を限定するものではない。
図1は、リリーフ弁付き電池10の部分断面図である。図2は、リリーフ弁30付近を示す断面図である。リリーフ弁付き電池10は、図1および図2に示されているように、電極体20と、電池ケース11と、リリーフ弁30とを備えている。電池ケース11は、電極体20を収容している。リリーフ弁30は、電池ケース11に設けられている。
この実施形態では、電池ケース11は、ケース本体12および蓋体13から構成されている。ケース本体12には、電極体20と電解液とが収容されている。電極体20は、例えば、絶縁フィルム(図示は省略)などで覆われた状態でケース本体12に収容されている。リリーフ弁30は、蓋体13に設けられている。ここでは、まず電極体20について簡単に説明した後、リリーフ弁30の構造を説明する。
電極体20は、正極シート21と、負極シート22と、第1セパレータシート23と、第2セパレータシート24とを備えている。正極シート21、負極シート22、第1セパレータシート23、および第2セパレータシート24は、それぞれ長尺の帯状の部材である。第1セパレータシート23、正極シート21、第2セパレータシート24、負極シート22はこの順に重ねられて捲回されている。
正極シート21は、予め定められた幅および厚さの金属箔(例えば、アルミニウム箔。以下では正極集電箔21aと称する。)の両面に、正極活物質を含む正極活物質層21bが形成された部材である。ただし、正極集電箔21aの片側の端部には、正極活物質層21bが形成されていない未形成部21cが一定の長さ設定されている。正極活物質は、例えば、リチウムイオン二次電池では、リチウム遷移金属複合材料のように、充電時にリチウムイオンを放出し、放電時にリチウムイオンを吸収しうる材料である。正極活物質は、一般的にリチウム遷移金属複合材料以外にも種々提案されており、特に限定されない。
負極シート22は、予め定められた幅および厚さの金属箔(例えば、銅箔。以下では負極集電箔22aと称する。)の両面に、負極活物質を含む負極活物質層22bが形成された部材である。ただし、負極集電箔22aの片側の端部には、負極活物質層22bが形成されていない未形成部22cが一定の長さ設定されている。負極活物質は、例えば、リチウムイオン二次電池では、天然黒鉛のように、充電時にリチウムイオンを吸蔵し、充電時に吸蔵したリチウムイオンを放電時に放出しうる材料である。負極活物質は、一般的に天然黒鉛以外にも種々提案されており、特に限定されない。
第1セパレータシート23および第2セパレータシート24には、例えば、所要の耐熱性を有し、電解質が通過しうる多孔質の樹脂シートが用いられる。セパレータシート23、24についても種々提案されており、特に限定されない。
正極シート21は、未形成部21cがケース本体12内の左端付近にくるように配置される。負極シート22は、未形成部22cがケース本体12内の右端付近にくるように配置される。正極シート21の未形成部21cおよび負極シート22の未形成部22cには、それぞれ1つの集電端子14が溶接されている。
集電端子14は、ガスケット17やインシュレータ18を介在させて、蓋体13に取り付けられている。蓋体13の外部には、外部端子15とボルト端子16とが、インシュレータ18を介在させて配置されている。集電端子14の一部は、蓋体13を貫通しており、蓋体13の外側で、外部端子15およびボルト端子16に電気的に導通している。
なお、ここでは、いわゆる捲回型の電極体が例示されているが、電極体は、捲回型に限定されない。電極体は、例えば、正極シートと負極シートがセパレータシートを介在させて積層された積層型の電極体でもよい。また、集電端子や外部端子の構造などは、種々変更されうる。
電池ケース11は、上述のようにケース本体12および蓋体13から構成されている。ケース本体12は、略直方体の扁平な角型の容器である。この実施形態では、ケース本体12は、上方が開口している。ケース本体12は、例えば、アルミニウムまたはアルミ合金によって形成されている。蓋体13は、ケース本体12の開口部に装着されるプレート状の部材である。この実施形態では、蓋体13は、ケース本体12の開口部に溶接される。蓋体13も、例えば、アルミニウムまたはアルミ合金によって形成されている。この実施形態では、蓋体13には、安全弁13aと、電解液注入口13bと、リリーフ弁30が設けられている。
電池ケース11の内部では、上述した電極体20と電解液との化学反応に伴ってガスが発生しうる。安全弁13aは、電池内部で急激に反応が進んでガスが急激に発生した時に、電池ケース11が破裂するのを防止するために予め定められた内圧で破断するように設計されている。
これに対して、リリーフ弁30は、安全弁13aが作動するよりも低い圧力で電池ケース11を開放する弁である。リリーフ弁30は、充電や放電が繰り返される際に経年的に生じうるガスを放出する。このため、安全弁13aのように一度きりの動作で破断するようなものではなく、電池ケース11の内圧が高くなると開放され、ガスの放出により電池ケース11の内圧が下がると再び閉鎖される。特に、二次電池の高容量化に伴い、電極体20にはより多くの活物質粒子が納められ、より多くガスが発生しうる。他方で、二次電池の高密度化を図るためには、電池ケース11内のデットスペースは少なくなりうる。このため、電池ケース11内でガスが発生すると内圧が高くなりやすい。リリーフ弁30は、かかる高容量化および高密度化に応じて必要になりうる。
蓋体13は、図1および図2に示されているように、リリーフ弁30が設けられるための厚肉部13cと、ベントホール13dとを備えている。ここで、ベントホール13dは、電池ケース11内のガスを抜くためのガス抜き用の孔である。リリーフ弁30は、弁体31と、ハウジング32と、弾性体33と、摩擦材34とを備えている。
蓋体13の厚肉部13cは、蓋体13において他の部分よりも厚く形成されている。図2に示されているように、厚肉部13cは、蓋体13の他の部分よりも下方(即ち、電池ケース11の内側)に突出している。ただし、厚肉部13cは、蓋体13の他の部分に対して上方(即ち、電池ケース11の外側)に突出していてもよいし、上方および下方の両方に突出していてもよい。なお、この実施形態では、厚肉部13cは蓋体13の一部を厚肉にしているが、かかる形態に限定されない。厚肉部13cは、例えば、ブロック状または厚板状の部材を蓋体13に溶接して蓋体13に一体化してもよい。
ベントホール13dは、厚肉部13cの中心部に形成されている。この実施形態では、ベントホール13dは、厚肉部13cを厚さ方向に沿って貫通している。厚肉部13cには、リング溝13c1と、ハウジング取付溝13c2が形成されている。
リング溝13c1は、厚肉部13cの外側面(上面)に、ベントホール13dを囲むように形成されている。リング溝13c1は、シール材42を装着するための溝である。図示は省略するが、リング溝13c1は、平面視において円形をなす溝である。リング溝13c1は、所定の外径と、所定の内径と、所定の深さをもって形成されている。ハウジング取付溝13c2は、厚肉部13cの外側面(上面)において、リング溝13c1の外側に形成されている。ハウジング取付溝13c2は、ハウジング32を位置決めするための溝である。
リリーフ弁30は、電池ケース11に設けられたガス抜き用の弁である。図2に示すように、リリーフ弁30は、弁体31と、シール材42と、摩擦材34と、ハウジング32と、弾性体33とを備えている。
弁体31は、弁部31aと軸部31bとを備えている。この実施形態では、弁部31aと軸部31bとは一体に形成されている。弁体31は、例えば、アルミニウム等によって形成されている。弁部31aは、厚肉部13cのベントホール13dを塞ぐように、厚肉部13cの外側に配置されている。弁部31aは、略円板形状であり、弁部31aの外径はリング溝13c1の外径よりも大きい。
軸部31bは、弁部31aに設けられ、蓋体13のベントホール13dに挿入されている。この実施形態では、軸部31bは、弁部31aの中心から下方に延びた略円柱形状である。軸部31bの外径はベントホール13dの内径よりもわずかに小さい。
軸部31bの外周面には、ベント溝31cが形成されている。図3は、図2のIII−III断面図である。ベント溝31cは、軸部31bの長さ方向に沿って形成されている。ベント溝31cの下端は、軸部31bの下端に達している。ベント溝31cの上端は、弁部31aに達している。換言すれば、ベント溝31cは、軸部31bの下端から上端まで長さ方向に連続している。また、この実施形態では、図3に示されているように、軸部31bの外周面において、4本のベント溝31cが周方向に均等に配置されている。ただし、ベント溝31cの数は特に限定されず、例えば、1本でもよい。また、周方向に形成された複数のベント溝31cは、周方向において均等に配置されていなくてもよい。各ベント溝31cは、軸部31bの軸方向に直交する径方向断面において周方向の中央部が深く凹んだ略V字型の凹みで形成されている。ただし、ベント溝31cは、略V字型の凹みでなくともよく、例えば略U字型の凹みや矩形の凹みであってもよい。ベント溝31cの形状は特に限定されない。
厚肉部13cの外側面に形成されたリング溝13c1には、シール材42が装着されている。この実施形態では、シール材42は、弁部31aの下面31a1が厚肉部13cの外側面に押し当てられているときに、両者の間をシールする部材である。シール材42はリング状の部材であり、ゴムなどで形成されている。シール材42の上方側の一部は、リング溝13c1に装着されている状態において、厚肉部13cの外側面よりも上方に飛び出している。シール材42の飛び出した部分は、弁部31aの下面31a1によって潰され、シール材42の内側の空間と外側の空間との間をシールする。なお、この実施形態では、厚肉部13cにシール材42が装着されているが、弁体31側にシール材42が装着されていてもよい。また、シール材42が装着されていなくても、弁体31の弁部が、ベントホール13dを塞ぎ、気密性が確保される場合には、シール材42はなくてもよい。
ベントホール13dの内周面には、摩擦材34が装着されている。摩擦材34は、弁体31の軸部31bに接している。摩擦材34は、弁体31の軸部31bに接触し、弁体31が上下に動くのに対して所要の摩擦力を生じさせる。
ベントホール13dの内周面には、摩擦材34が装着される装着部13eが形成されている。この実施形態では、装着部13eは、ベントホール13dの内周面に周方向に沿って連続した溝である。摩擦材34は、かかる装着部13eに装着されたリング状の部材である。摩擦材34には、例えば、Oリングのようなゴム製のリング部材が用いられうる。ここで、装着部13eに装着された摩擦材34の内周面は、ベントホール13dの内周面13d1よりもわずかに内径側に突出しており、ベントホール13dに装着された弁体31の軸部31bの外周面に接触している。
ハウジング32は、弁体31を囲うように厚肉部13cの外側に取り付けられている。ハウジング32は、天面を備えた筒状の部材である。ハウジング32は、例えば、アルミニウムで形成されている。ハウジング32は、筒状の周面部32aと、天面部32bとを備えている。周面部32aの下縁は厚肉部13cの外側面(上面)に形成されたハウジング取付溝13c2に嵌め込まれて、ベントホール13dに対して位置決めされている。この実施形態では、ハウジング32の周面部32aは、円筒状であり、平面視においてベントホール13dおよびベントホール13dに装着された弁体31と、大凡同心円をなしている。ハウジング32の周面部32aの下縁は、ハウジング取付溝13c2に嵌め込まれた状態で蓋体13の厚肉部13cに全周溶接されている。ただし、蓋体13とハウジング32との接合は、全周溶接でなく部分的な溶接によってもよく、圧入などによってもよい。
ハウジング32には、放出孔32cが形成されている。この実施形態では、放出孔32cは、ハウジング32の周面部32aに形成されており、ハウジング32の内部と外部とを連通させる貫通孔でありうる。放出孔32cは、ハウジング32の周面部32aに設けられているが、放出孔32cの位置は特に限定されない。また、その大きさや形状も、ガスを適切に外部に放出できる限りにおいて限定されない。放出孔32cは、ガスは通すが、水分などは通さない膜で覆われていてもよい。これによって、ハウジング32内に水分が浸入することが防止されていてもよい。
ハウジング32の天面部32bと弁部31aの上面31a2との間には、弾性体33が圧縮された状態で配置されている。弾性体33は、弁体31の弁部31aが厚肉部13cの外側面に押し当てられてベントホール13dが塞がれるように、弁体31を下方に押圧している。弾性体33は、コイルスプリングである。弾性体33はコイルスプリングに限定されず、例えば、板ばねやゴムなどでもよい。弾性体33の復元力によって、弁部31aの下面31a1は、厚肉部13cの外側面に向けて押される。このとき、厚肉部13cの外側面に装着されたシール材42が弁部31aによって適度に潰され、ベントホール13dとハウジング32内の空間とが気密性を持って仕切られる。
この実施形態に係るリリーフ弁付き電池10の組み立てでは、まず、蓋体13に対してリリーフ弁30が取り付けられる。より具体的には、リング溝13c1にシール材42が装着され、かつ、ベントホール13d内の装着部13eに摩擦材34が装着された状態で、弁体31が取り付けられる。このとき、弁体31の軸部31bがベントホール13dに挿入され、弁部31aが厚肉部13cの外側面に配置される。さらに、弁部31aの上に弾性体33が配置され、弾性体33を弁体31とともに挟むようにして、ハウジング32が被せられる。このとき、弾性体33は、弁部31aの上面31a2とハウジング32の天面部32bとの間において圧縮される。ハウジング32は、弾性体33を圧縮した状態で、蓋体13に溶接される。
例えば、上記のようにして蓋体13とリリーフ弁30とのアッセンブリが作製された後、蓋体13に集電端子14、外部端子15、ボルト端子16、ガスケット17、およびインシュレータ18が組付けられる。それらは、集電端子14をかしめることによって蓋体13に固定される。集電端子14には、電極体20が溶接される。リリーフ弁30と電極体20とが組付けられた蓋体13は、ケース本体12の開口部に装着され、全周溶接によってケース本体12に接合される。この後、電解液注入口13bから電池ケース11の内部に電解液が注入され、電解液注入口13bは封止される。
リリーフ弁30の弁体31は、例えば、図2に示されているように、圧縮された状態の弾性体33の弾性反力によって厚肉部13cに押し当てられ、ベントホール13dを塞いでいる。電池ケース11内でガスが発生すると、電池ケース11の内圧が高くなる。電池ケース11の内圧によって弁体31が受ける力が弾性体33の弾性反力および摩擦材34から受ける摩擦力の合力よりも高くなると、弁体31が持ち上がる。弁体31が持ち上がり、弁体31の軸部31bに形成されたベント溝31cを通じて、電池ケース11の内部とハウジング32内の空間が連通すると、電池ケース11内のガスがハウジング32内の空間に抜ける。ハウジング32内の空間に抜けたガスは、さらに放出孔32cからハウジング32の外に放出される。
弁体31が持ち上げられることによって電池ケース11が開放されると、電池ケース11の内圧は下がる。電池ケース11の内圧が下がると、弾性体33の弾性反力によって弁体31は押し下げられる。この際、弁体31は、摩擦材34から摩擦力を受けつつ、ゆっくり閉まる。このリリーフ弁30では、摩擦材34の作用によって、弁体31がゆっくりと閉まる。弁体31が閉まり始めてから閉まるまでの間、電池ケース11内の圧力はさらに下がる。このため、弁体31が閉まったときの電池ケース11内の圧力は、弁体31が開き始めたときよりも格段に低くなる。このように、このリリーフ弁30では、弁体31が開き始めるときと、弁体31が閉まったときとで、電池ケース11内の圧力差が大きい。このため、一度、弁体31が閉まってから再び弁体31が開くまで、時間差が生じる。つまり、リリーフ弁30では、弁体31は、ゆっくりと閉じる。このため、電池ケース11内の圧力がスムーズに下がり、その後、弁体31がより確実に閉じられる。これにより、リリーフ弁30のシール性がより確実に確保される。
図4は、電池ケース11内の圧力の変化とリリーフ弁30の動作を表したグラフである。図4の横軸は、時間を表している。図4の縦軸は、電池ケース11内の圧力を表している。また、図4のP1はリリーフ弁30が開く圧力(開放時圧力P1)を示し、P2はリリーフ弁30が開放後に再び閉まるときの圧力(閉鎖時圧力P2)を示している。図4に示されているように、電池ケース11内の圧力が上昇し、時間T1において開放時圧力P1に達すると、リリーフ弁30は開放され、電池ケース11内の圧力は低下し始める。この圧力の低下は、リリーフ弁30が閉鎖される時間T2まで継続する。そこで、その間に電池ケース11内の圧力は閉鎖時圧力P2まで低下している。時間T2においてリリーフ弁30が閉じられたことで電池ケース11内の圧力は再び上昇を開始するが、電池ケース11内の圧力が再び開放時圧力P1に達する時間T3までは、弾性体33によって弁体31が下方に押し下げられる力は、電池ケース11内の内圧によって弁体31が上方に持ち上げられる力を上回っている。このため、時間T2から時間T3までの間は、リリーフ弁30は閉まっている。つまり、リリーフ弁30はより確実に閉じられる。これにより、リリーフ弁30のシール性がより確実に確保される。
このように、この実施形態に係るリリーフ弁付き電池10では、摩擦材としての摩擦材34が、厚肉部13cのベントホール13dの内周面13d1に装着され、弁体31の軸部31bに接している。この摩擦材34が生じさせる摩擦力により、弾性体33による弁体31の降下が遅くなり、弁体31がベントホール13dを閉鎖するまでの時間を一定時間確保できる。このベントホール13dの締め切りまでの時間の間に、電池ケース11内の圧力はリリーフ弁30の開放時圧力よりも低下する。そこで、電池ケース11内の圧力が再び開放時圧力に達するまで、安定的にリリーフ弁30を閉め切ることができる。
上記した実施形態は、いくつかの変形例によって実施することが可能である。図5は、他の実施例に係るリリーフ弁130付近を示す断面図である。図5に示された例では、弁体131の軸部131bと、ベントホール113dの内周面113d1との間に、シール材142が装着されている。この例では、ベントホール113dの上端近傍においてベントホール113dの内周面113d1に装着溝142aが形成されている。シール材142は、かかる装着溝142aに装着されたOリングでありうる。また、弁体131の軸部131bの外周面に形成されたベント溝131cは、図5に示されているように、弁体131の軸部131bの上端までは達していない。弁部131aがベントホール113dに対して十分に押し下げられた状態においては、シール材142は、軸部131bの上部のベント溝131cが形成されていない部分に接触し、ベントホール113dを気密に閉鎖することができる。他方で、図示は省略するが、弁部131aがベントホール113dに対して押上げられると、ベント溝131cはシール材142を跨ぎ、電池ケース11内とハウジング32内の空間とを連通させる。このように、シール材142の配置やベント溝131cの構成は、種々変更されうる。
また、摩擦材についても、種々変更されうる。例えば、前述したように摩擦材は、ベントホールの内周面に装着されたリング状の部材でなくともよい。弁体の軸部とベントホールの側面において摩擦力を発生させるにあたっては、摩擦材は、ベントホールではなく弁体の軸部に装着されてもよい。即ち、摩擦材は、弁体の軸部とベントホールの側面とのうちの一方に装着され、他方に接するように配置されていればよい。また、摩擦材は厚肉部と弁体との間に配置されなくてもよい。例えば、摩擦材は、ハウジングの側面部の内側面と弁体の側面との間に配置されていてもよい。つまり、摩擦材は、弁体とベントホールまたは弁体とハウジングのうちの一方に装着され、他方に接するように配置されているとよい。
また、上述した実施形態では、リリーフ弁30は、蓋体13に設けられているが、リリーフ弁30は、ケース本体12に設けられていてもよい。リリーフ弁30が、ケース本体12に設けられる場合には、ケース本体12は、厚肉部13cと、ベントホール13dと、弁体31、ハウジング32などに相当する部材または部位を備えているとよい。
例えば、ベントホール、放出孔等は円形の孔であってもよく、弁体等は円柱状の部材であってもよい。また、他の形状、例えば四角形であってもよい。また、厚肉部は、上記された実施形態では、蓋体の他の部分よりも厚く構成されていたが、機能を発揮できる厚さがあればよく、必ずしも他の部分と厚さが異ならなくともよい。また、厚肉部には、ベントホールの内側の開口を覆うように通気性を有する撥水シートが取り付けられていてもよい。これにより、電池ケース内の電解液の成分がベント溝に固着し、ベント溝を塞ぐのを防止できる。また、ハウジングの放出孔は、細長いガス放出用の通路を設けてもよい。これにより、放出孔を通じて外気水分が入り込みにくくなる。
以上、ここで提案されるリリーフ弁付き電池について、種々説明した。特に言及されない限りにおいて、ここで挙げられたリリーフ弁付き電池の実施形態などは、本発明を限定しない。
10 電池
11 電池ケース
12 ケース本体
13 蓋体
13a 安全弁
13b 電解液注入口
13c 厚肉部
13c1 リング溝
13c2 ハウジング取付溝
13d ベントホール
13d1 ベントホールの内周面
13e 装着部
14 集電端子
15 外部端子
16 ボルト端子
17 ガスケット
18 インシュレータ
20 電極体
21 正極シート
21a 正極集電箔
21b 正極活物質層
21c 未形成部
22 負極シート
22a 負極集電箔
22b 負極活物質層
22c 未形成部
23 第1セパレータシート
24 第2セパレータシート
30 リリーフ弁
31 弁体
31a 弁部
31a1 弁部の下面
31a2 弁部の上面
31b 軸部
31c ベント溝
32 ハウジング
32a 周面部
32b 天面部
32c 放出孔
33 弾性体
34 摩擦材
42 シール材
113d ベントホール
113d1 ベントホールの内周面
130 リリーフ弁
131 弁体
131a 弁部
131b 軸部
131c ベント溝
142 シール材
142a 装着溝

Claims (1)

  1. 電極体と、
    前記電極体を収容した電池ケースと、
    前記電池ケースに設けられたリリーフ弁と
    を備え、
    前記電池ケースは、
    前記リリーフ弁が設けられるための厚肉部と、
    前記厚肉部に形成されたベントホールと、
    を有し、
    前記リリーフ弁は、弁体と、ハウジングと、弾性体と、摩擦材とを備え、
    前記弁体は、
    前記ベントホールを塞ぐように前記厚肉部の外側に配置された弁部と、
    前記弁部に設けられ、前記ベントホールに挿入された軸部と
    を備え、
    前記ハウジングは、前記ベントホールを囲うように前記厚肉部の外側に取り付けられるとともに放出孔が形成されており、
    前記弾性体は、前記弁体の前記弁部が前記厚肉部の外側に押し当てられて前記ベントホールが塞がれるように、前記ハウジングと前記弁体の前記弁部との間に圧縮された状態で配置されており、
    前記摩擦材は、前記弁体と前記ベントホールまたは前記弁体と前記ハウジングのうち一方に装着され、他方に接するように配置されている、
    リリーフ弁付き電池。
JP2017229610A 2017-11-29 2017-11-29 リリーフ弁付き電池 Active JP7022301B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017229610A JP7022301B2 (ja) 2017-11-29 2017-11-29 リリーフ弁付き電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017229610A JP7022301B2 (ja) 2017-11-29 2017-11-29 リリーフ弁付き電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019102193A true JP2019102193A (ja) 2019-06-24
JP7022301B2 JP7022301B2 (ja) 2022-02-18

Family

ID=66977135

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017229610A Active JP7022301B2 (ja) 2017-11-29 2017-11-29 リリーフ弁付き電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7022301B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020071945A (ja) * 2018-10-30 2020-05-07 トヨタ自動車株式会社 蓄電装置
CN111720598A (zh) * 2020-06-30 2020-09-29 蜂巢能源科技有限公司 电池包的防爆阀及电池包
CN112615104A (zh) * 2020-12-18 2021-04-06 江苏拓米洛环境试验设备有限公司 一种电池箱泄压装置
JP2023510526A (ja) * 2020-08-31 2023-03-14 寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司 双方向リリーフ弁、電池及び電気装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4310667Y1 (ja) * 1965-06-22 1968-05-09
JPS60164176U (ja) * 1984-04-11 1985-10-31 株式会社 日立メデイコ 安全弁
JPH0745266A (ja) * 1993-08-02 1995-02-14 Japan Storage Battery Co Ltd 電池用安全弁
KR20030032540A (ko) * 2001-10-18 2003-04-26 삼성에스디아이 주식회사 안전변 장치와 이를 채용한 이차 전지
JP2003257400A (ja) * 2002-02-28 2003-09-12 Sanyo Electric Co Ltd 密閉型電池
US20090145375A1 (en) * 2004-02-13 2009-06-11 Keiji Kaita Cooling system
US20120104292A1 (en) * 2010-10-27 2012-05-03 Gm Global Technology Operations, Inc. Active drain plug for high voltage battery applications
JP2013074298A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd エネルギー貯蔵装置用圧力弁及びそれを含むエネルギー貯蔵装置
JP2013525959A (ja) * 2010-04-23 2013-06-20 シェンゼェン ビーワイディー オート アールアンドディー カンパニー リミテッド 防爆装置、及びこれを備えるパワーバッテリー及びパワーバッテリーモジュール

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4310667Y1 (ja) * 1965-06-22 1968-05-09
JPS60164176U (ja) * 1984-04-11 1985-10-31 株式会社 日立メデイコ 安全弁
JPH0745266A (ja) * 1993-08-02 1995-02-14 Japan Storage Battery Co Ltd 電池用安全弁
KR20030032540A (ko) * 2001-10-18 2003-04-26 삼성에스디아이 주식회사 안전변 장치와 이를 채용한 이차 전지
JP2003257400A (ja) * 2002-02-28 2003-09-12 Sanyo Electric Co Ltd 密閉型電池
US20090145375A1 (en) * 2004-02-13 2009-06-11 Keiji Kaita Cooling system
JP2013525959A (ja) * 2010-04-23 2013-06-20 シェンゼェン ビーワイディー オート アールアンドディー カンパニー リミテッド 防爆装置、及びこれを備えるパワーバッテリー及びパワーバッテリーモジュール
US20120104292A1 (en) * 2010-10-27 2012-05-03 Gm Global Technology Operations, Inc. Active drain plug for high voltage battery applications
JP2013074298A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd エネルギー貯蔵装置用圧力弁及びそれを含むエネルギー貯蔵装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020071945A (ja) * 2018-10-30 2020-05-07 トヨタ自動車株式会社 蓄電装置
CN111720598A (zh) * 2020-06-30 2020-09-29 蜂巢能源科技有限公司 电池包的防爆阀及电池包
CN111720598B (zh) * 2020-06-30 2021-11-26 蜂巢能源科技有限公司 电池包的防爆阀及电池包
JP2023510526A (ja) * 2020-08-31 2023-03-14 寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司 双方向リリーフ弁、電池及び電気装置
CN112615104A (zh) * 2020-12-18 2021-04-06 江苏拓米洛环境试验设备有限公司 一种电池箱泄压装置
CN112615104B (zh) * 2020-12-18 2022-03-22 江苏拓米洛环境试验设备有限公司 一种电池箱泄压装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7022301B2 (ja) 2022-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7022301B2 (ja) リリーフ弁付き電池
JP3306257B2 (ja) 2次電池の安全装置
US10128476B2 (en) Sealed battery
CN107112492B (zh) 蓄电元件
EP3806177B1 (en) Cover assembly of secondary battery and secondary battery
CN110429214B (zh) 二次电池的盖组件及二次电池
CN113169398B (zh) 密封电池
JP4225272B2 (ja) 電池及び電池パック
CN110021728B (zh) 单向透气阀、二次电池的顶盖组件及二次电池
CN111279517A (zh) 可再充电电池
JP4959657B2 (ja) 封口装置及び密閉容器
JP6880458B2 (ja) リリーフ弁付き電池
JP2009501407A (ja) 蓄電池
JP2017157352A (ja) 蓄電素子の製造方法及び蓄電素子
US3556863A (en) Normally sealed encased rechargeable cells with self-resealing excess pressure gas vent
CN217934139U (zh) 一种电池
JP2009135008A (ja) アルカリ電池用のガスケット及びアルカリ電池
JP2008262744A (ja) 密閉型電池
US7442467B2 (en) Sealed battery
JPH117922A (ja) 密閉型電池の密閉構造
JP2005285404A (ja) 密閉型二次電池
JP6863172B2 (ja) 二次電池
KR100667944B1 (ko) 이차 전지와 이에 사용되는 안전밸브 설치 방법
JP5084212B2 (ja) 円筒形密閉電池
JP2019140100A (ja) 蓄電素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200617

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210415

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220119

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7022301

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151