JP5734096B2 - 二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は二次電池に係り、特に、発電体を収容する電池缶と、電池缶の開口部を封止する電池蓋と、電池蓋に形成された貫通孔に挿通された端子と、貫通孔において電池蓋と端子とに挟まれたシール部材とを備えた二次電池および該二次電池を複数個組み合わせた組電池に関する。
現在、地球環境保護の社会動向を受け、ハイブリッド車や電気自動車等の車両駆動用二次電池の普及が求められている。このためには、二次電池の価格低減や組立工数の削減等の検討も必要である。
車両駆動用二次電池の一般的構造としては、例えば、正極板および負極板をセパレータを介して配置した発電体と、発電体を収容する電池缶と、電池缶の開口部を封止する電池蓋と、電池蓋に形成された貫通孔に挿通された端子と、貫通孔において電池蓋と端子とに挟まれたシール部材とを備えたものが知られている(特許文献1参照)。
ところで、車両駆動用二次電池は、電池に振動やヒートサイクル等が加わることから、長期に亘り電池内部の気密性を確保可能な端子構造が採用されている。例えば、電池蓋を貫通する端子の軸を軸の外径方向に膨らむように変形させ、シール部材を電池蓋の端面とで挟み圧縮させることで、部品数を少なくし気密性を確保した密閉型電池が提案されている(特許文献2参照)。
特開2009−129719号公報 特開2009−087729号公報
しかしながら、特許文献2に提案された密閉型電池は、端子の軸を均等且つ、一定の外径値に軸外径方向へ変形させ、シール部材を軸外形方向で均等に圧縮させることで気密性を確保するものであるが、端子の軸の真円度や、変形力のバラツキ等により端子部での二次電池の気密性が安定しないおそれがある。
本発明は上記事案に鑑み、端子部での気密性を安定化させることができる二次電池および該二次電池を複数個組み合わせた組電池を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、二次電池であって、正極板および負極板をセパレータを介して配置した発電体と、前記発電体を収容する電池缶と、前記電池缶の開口部を封止する電池蓋と、前記電池蓋に形成された貫通孔に挿通された端子と、一側が前記発電体の正極板および負極板にそれぞれ接続され、他側が前記端子にそれぞれ接続された集電板と、前記貫通孔において前記電池蓋と前記端子とに挟まれた電気絶縁性シール部材と、前記電池蓋と前記集電板との間に介在する絶縁部材と、を備え、前記端子はフランジ部と、該フランジ部より外径が小さく前記集電板の他側に接続された接続部とを有し、前記フランジ部はフランジ平面から前記接続部側に向け垂直方向に突出した複数の円環状突起を有し、前記突起が前記シール部材に当接しており、前記電池蓋に突出部、前記絶縁部材に凹部がそれぞれ形成されおり、前記電池蓋に形成された突出部と前記絶縁部材に形成された凹部とが嵌合しており、該嵌合による固定と前記絶縁部材に形成された貫通孔への端子の挿通による固定との、2箇所で前記絶縁部材が固定されている、ことを特徴とする。
第1の態様において、端子は、大径のフランジ部と、該フランジ部より縮径された接続部とを有する円柱状であることが好ましい。また、端子は、フランジ部の上部に凸部若しくは凹部を有していてもよい。突起は、フランジ部が接続部の外周と接するフランジ平面の接続部側およびフランジ平面の外縁側に形成されていてもよい。さらに、電池蓋の上面側の貫通孔が形成された周部が薄肉化されており、シール部材が電池蓋の薄肉化された上面に当接していてもよい。
また、接続部の先端に形成されたかしめ部が集電板の他側に形成された貫通孔の周部にかしめられたことで端子が電池蓋に固定されているとともに突起がシール部材に圧接していることが好ましい。この場合に、絶縁部材は電池缶と集電板の他側とを絶縁、端子は、シール部材に形成された貫通孔、電池蓋の貫通孔、絶縁部材に形成された貫通孔、集電板の他側に形成された貫通孔にこの順で挿通されていてもよい。このとき、電池蓋に形成された突出部は、しぼり加工若しくはハーフピアス加工により電池内部側に向けて突出するように形成されており、絶縁部材に形成された凹部は電池蓋に形成された突出部に嵌合し、絶縁部材は該絶縁部材に形成された貫通孔に端子が挿通され、凹部が突出部に嵌合することで固定されていてもよい。
また、上記課題を解決するため、本発明の第2の態様は、組電池であって、第1の態様の二次電池を複数個組み合わせたことを特徴とする。第2の態様において、端子はフランジ部の上部に凸部若しくは凹部を有し、複数個の組電池はフランジ部の凸部若しくは凹部と係合するように形成された凹部若しくは凸部を有する接続部材により接続されていてもよい。
本発明によれば、端子のフランジ部がフランジ平面から接続部側に向け垂直方向に突出した複数の円環状突起を有しており、これらの突起がシール部材に当接しているので、端子部での二次電池の気密性を安定化させることができるとともに、電池蓋に形成された突出部と絶縁部材に形成された凹部とが嵌合しており、該嵌合による固定と絶縁部材に形成された貫通孔への端子の挿通による固定との、2箇所で絶縁部材が固定されているので、絶縁部材の遊動を確実に防止することができる、という効果を得ることができる。
本発明が適用可能な実施形態の二次電池の外観斜視図である。 実施形態の二次電池の分解斜視図である。 実施形態の二次電池の端子部の断面図である。 実施形態の二次電池の端子を軸に沿って半分に切断した状態での断面斜視図である。 実施形態の二次電池を複数個組み合わせた組電池の接続部材による接続状態を示す外観斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る二次電池を、ハイブリッド車駆動用の角型リチウムイオン二次電池に適用した実施の形態について説明する。
(外観構成)
図1に示すように、本実施形態のリチウムイオン二次電池20(以下、二次電池20と略称する。)は、電池容器を構成する電池缶1および電池蓋5を備えている。電池缶1は、角部にR付が施された角型状の金属製(例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金製)缶体であり、本例では、深絞り法により開口(図2参照)の短辺寸法よりも深さ寸法が大きく設定されている。一方、電池蓋5は電池缶1と同材質の金属製の板状部材で構成されており、四隅は電池缶1に合わせてR付が施されている。
電池缶1内には後述するように発電体2(図2参照)が収容されており、電池缶1の開口は電池蓋5によって封口されている。本例では、電池蓋5の周部が電池缶1の上端部にレーザビーム溶接されて電池容器が構成されている(図3も参照)。
電池蓋5には、二次電池20の外部端子となる正極端子7Aと、負極端子7Bとが長手方向(図1の左右方向)で離間するように立設されている。電池内部の発電体2から正極端子7A、負極端子7Bを介して外部負荷に電力が供給され、また、外部電力が正極端子7A、負極端子7Bを介して発電体2に充電される。
電池蓋5の中央部にはガス排出弁101が一体的に設けられている。ガス排出弁101は開裂弁であり、本例では、電池蓋5を薄肉化するとともに、薄肉化された箇所にX字状の溝を形成することで所定圧で開裂するように設定されている。このため、電池容器内の圧力が所定圧まで上昇すると、ガス排出弁101が開裂して内部からガスが排出され、電池容器内の圧力が低減される。これによって、二次電池20の安全性が確保される。
また、電池蓋5には、負極端子7Bとガス排出弁101とのほぼ中央部に、電池缶1内に電解液を注入するための注入口8(図2参照)が穿設されており、注液口8は、電解液の注入後に注液栓108によって封止される。このため、発電体2は電池内部で電解液に浸潤されている。なお、電解液には、例えば、エチレンカーボネート等の炭酸エステル系の有機溶媒に6フッ化リン酸リチウム(LiPF)等のリチウム塩が1モル/リットルの割合程度で溶解されたものを用いることができる。
(内部構成)
図2に示すように、電池缶1内には、樹脂製(例えば、ポリプロピレン製)の絶縁シート100を介して発電体2が収容されている。絶縁シート100は、電池缶1の内のりより若干小さめ寸法で、発電体2と電池缶1との電気的接触を防止する機能を有している。発電体2は、セパレータ、負極板、セパレータ、正極板の順に重ねられて捲回され(正極板および負極板がセパレータを介して配置され)、扁平状に押し潰された扁平捲回構造を有している。捲回開始端部にはセパレータが数周巻かれており(本例では軽量化を図るため軸芯を有しておらず)、捲回終了端部にはセパレータが1〜2周捲回され、巻き解けを防止するために、セパレータの捲回終了端が予め片面に粘着剤が塗着されたテープで止められている。
負極板は、箔状の負極集電体(例えば、銅箔または銅合金箔)の両面に、負極活物質として、リチウムイオンを吸蔵、放出可能な黒鉛等の炭素材を含む負極活物質合剤が略均等かつ略均一に塗着されており、両面とも長手方向に沿う一側に負極活物質合剤が未塗工の負極未塗工部が形成されている。一方、正極板は、箔状の正極集電体(例えば、アルミニウム箔またはアルミニウム合金箔)の両面に、正極活物質として、例えば、マンガン酸リチウム等のリチウム含有遷移金属複酸化物を含む正極活物質合剤が略均等かつ略均一に塗着されており、両面とも長手方向に沿う一側に正極活物質合剤が未塗工の正極未塗工部が形成されている。セパレータは、リチウムイオンが通過可能な微多孔性シート材で構成されており、本例では、数十μm厚のポリエチレンシートが用いられている。
負極未塗工部と正極未塗工部とは発電体2に対して互いに反対側に配置されている。この負極未塗工部、正極未塗工部をプレスすることによって、発電体2の主面(面積の最も大きな面であって扁平捲回構造の中心を通る仮想面)に向けて緩やかな角度で折り曲げ集結させることで、発電体2の両側(図2の左右側)には垂直方向に略板状の正極接続部2A、負極接続部2Bが形成されている。
正極接続部2A、負極接続部2Bには、それぞれ正極集電板3A、負極集電板3Bの一側(垂直部)が例えば超音波溶接により接合されている。正極集電板3A、負極集電板3Bは、板状の一部材で構成されており、発電体2と接合される垂直部とその垂直部に交差する水平方向に伸びた水平部を有している。水平部には端子7(後述するかしめ部11)が挿通可能な貫通孔(丸孔)が形成されている。本例では、正極集電板3Aにアルミニウムまたはアルミニウム合金、負極集電板3Bに銅または銅合金が材質として用いられている。正極集電板3A、負極集電板3Bの他側(水平部)は正極端子7A、負極端子7Bにそれぞれ接続されている。
本実施形態の二次電池20では、正極集電板3A、負極集電板3Bおよび正極端子7A、負極端子7Bを、電池蓋5から電気的に絶縁するために、ガスケット4(シール部材)および絶縁部材6が設けられている。
(端子部構造)
次に、電池蓋5、正極端子7A(負極端子7B)、ガスケット4、絶縁部材6および端子部の構造について詳細に説明する。
図2に示すように、電池蓋5は、電池缶1の開口に合致する大きさの平板で構成されており、図2の右側から順に、プレス加工による極性マーク(図1も参照)、負極外部導出用の貫通孔5B、しぼり加工若しくはハーフピアス加工により電池内側(電池蓋5の裏面側)に突出した凹部5D(図3も参照)、注入口8、ガス排出弁101(図1も参照)、しぼり加工若しくはハーフピアス加工により電池内側に突出した凹部5C(図3も参照)、正極外部導出用の貫通孔5A、プレス加工よる極性マーク(図1も参照)が形成されている。また、電池蓋5の上面側の貫通孔5A、5Bが形成された周部は薄肉化されている(図3も参照)。
図4に示すように、正極端子7Aは、大径のフランジ部71Aとフランジ部71Aより外径が小さく(縮径されており)、正極集電板3Aの他側(水平部)と接続するための接続部72Aを有し、全体として円柱状の形状を呈している。このため、正極端子7Aは端子を鍛造成形する際に成形圧力を均等に受けられ、切削成形する際には棒材からの切削が容易である。
フランジ部71Aは、上端中央部に上側に突出した凸部10が形成されており、下端側では、フランジ平面74Aから接続部72A側に向けて垂直方向に突出した2つの円環状突起73Aが形成されている。なお、本例では突起73Aは、断面視で、フランジ部71Aが接続部72Aの外周と接するフランジ平面74Aの接続部72A側およびフランジ平面の外縁側の2箇所に形成されている。一方、接続部72Aはその下端部に円筒状のかしめ部11を有しており、かしめ部11の外周は接続部72Aの外周より縮径されている。
フランジ部71Aは正極端子7A側に配され、フランジ部71Bは負極端子7B側に配される。このため、本例では、フランジ部71Bもフランジ71Aと同形状であるが、フランジ部71Aがアルミニウムまたはアルミニウム合金をその材質としているのに対し、フランジ部71Bは銅または銅合金製である。なお、正極側と負極側とでは原則的に材質や対称配置されている点を除いて同一のため、以下では、説明を簡潔に行うために、正極側についてのみ説明する。
図2および図3に示すように、ガスケット4は、正極端子7Aの接続部72Aが挿通される下側筒状部、正極端子7Aのフランジ部71Aの一部が挿通される上側筒状部、下側筒状部と上側筒状部とを繋ぐ繋ぎ部を有しており、材質としては、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ペルフルオロアルコキシフッ素(PFA)等の絶縁性樹脂を用いることができる。
絶縁部材6は、正極集電板3Aの水平部と電池蓋5との電気的接触を防止する機能を有しており、図2および図3に示すように、正極集電板3Aの水平部よりやや大きめの略板状の形状を呈している。絶縁部材6には、正極端子7Aの接続部72Aが挿通される、座ぐりを有した貫通孔が形成されており、一側端部には、電池蓋5の電池内側に突出した凹部5Cと嵌合する凹部6Aが形成されている。なお、本例では、強度を確保するために、絶縁部材6の材質としてJIS K6900で定義された硬質プラスチックまたは硬質プラスチックにガラス繊維(FG)を混入したものが用いられている。
図3に示すように、正極端子7Aに挿通されたガスケット4の繋ぎ部の底面側が電池蓋5の薄肉化された上面に当接するように、正極端子7Aおよびガスケット4は電池蓋5に形成された貫通孔5Aに電池外側から電池内側に向けて挿通される。なお、この状態では電池蓋5は電池缶1に接合されていない。次に、絶縁部材6に形成された貫通孔に正極端子7Aの接続部72Aが挿通される。このとき、絶縁部材6の凹部6Aは電池蓋5の電池内部に突出した凹部5Cに嵌合するとともに、ガスケット5の下側筒状部の下端が絶縁部材6の貫通孔の周りに形成された座ぐりに当接する。次いで、正極集電板3Aの水平部に形成された貫通孔に正極端子7Aのかしめ部11が挿通される。
従って、正極端子7Aは、ガスケット4の下側筒状部(貫通孔)、電池蓋5の貫通孔5A、絶縁部材6に形成された貫通孔、正極集電板3Aの水平部に形成された貫通孔にこの順で挿通される。この状態で、かしめ部11の先端部が変形され、正極集電体3Aの水平部に形成された貫通孔の周部にかしめられる。なお、図4はかしめ前のかしめ部11の状態を示しており、図3はかしめ後のかしめ部11の状態を示している。
これにより、正極端子7A、ガスケット4、絶縁部材6および正極集電板3Aは電池蓋5に固定されるとともに、ガスケット4および絶縁部材6の介在により、正極端子7Aは正極集電板3Aに電気的、機械的に接続され、かつ、正極端子7Aおよび正極集電板3Aが電池蓋5とは電気的に絶縁された状態を確保することができる。また、ガスケット4は電池蓋5と正極端子7Aのフランジ部71Aに形成された突起73Aにより一定寸法まで圧縮される(突起73Aがガスケット4の繋ぎ部に圧接する)。このため、正極端子7Aに設けられた円環状の突起73Aは、圧縮力がばらついても、突起73Aの真円度に影響を受けずにガスケット4表面と均等に接触、圧縮することが可能で、電池内部の気密性の安定化を確保する。
なお、本例では、正極端子7A、負極端子7Bのかしめ部11の先端部を正極集電体3A、負極集電端3Bの水平部に形成された貫通孔の周部にそれぞれかしめることで発電体2と電池蓋5とが一体となったユニットが構成され、このユニットを、絶縁シート100を介して電池缶1内に収容し、電池蓋5の周部を電池缶1の上端部に接合し、その後、電解液を注入し注入口8を注液栓108で接合封止して、さらに製品検査や初充電を経て、二次電池20に電池としての機能が付与される。
(組電池)
図5に示すように、複数個の二次電池20を組み合わせることにより組電池30を構成することができる。図5は、接続部材12により3個の二次電池20を直列接続した例を示している。
接続部材12の両側には、それぞれ、二次電池20の正極端子7A、負極端子7Bの凸部10に対応する位置に、凸部10と係合するように凹部(本例では貫通した丸孔および長孔)が形成されている。このような凹部を有する接続部材12は、接続部材12自体や二次電池20の位置決めにも利用することができる。接続部材12は、それぞれ凹部において、二次電池20の正極端子7Aの凸部10、負極端子7Bの凸部10と溶接により接合される。なお、接続部材12には、例えば、銅(合金)やアルミニウム(合金)を材質としたものを用いることができる。
(作用効果等)
次に、本実施形態の二次電池20および組電池30の作用効果等について説明する。
本実施形態の二次電池20では、端子7のかしめ部11の先端部を集電体3の水平部に形成された貫通孔の周部にかしめることで、端子7、ガスケット4、絶縁部材6および集電板3が電池蓋5に固定されている(図3参照)。端子7のフランジ部71はフランジ平面74から接続部72側に向け垂直方向に突出した複数の円環状突起73を有しているため(図4参照)、このかしめにより、これらの突起73がガスケット4に当接(圧接)する。このため、二次電池20によれば、端子部での気密性を安定化させることができ、長期間電解液の液漏れが発生せず耐振性や耐久性に優れた電池とすることができる。また、端子7に設けられた円環状の突起73は、圧縮力がばらついても、突起73の真円度に影響を受けずにガスケット4表面と均等に接触、圧縮することが可能で、電池内部の気密性の安定化を確保することができる。
また、本実施形態の二次電池20では、端子7は、大径のフランジ部71と、該フランジ部71より縮径された接続部72とを有する円柱状を呈している(図4参照)。このため、端子7を鍛造成形する際に成形圧力を均等に受けられ、切削成形する際には棒材からの切削が容易であり、部材品質の安定化やコスト低減を図ることができる。
また、本実施形態の二次電池20では、端子7のフランジ部71の上部に凸部10を有している(図4参照)。このため、組電池30を製造する際に、凸部10に対応した凹部が形成された接続部材12を用いて二次電池20間を接続すれば(図5参照)、位置決めが容易となるため、組電池30の工数を低減させることができる。
さらに、本実施形態の二次電池20では、電池蓋5の上面側の貫通孔5Aが形成された周部が薄肉化されており、ガスケット4がこの電池蓋5の薄肉化された上面に当接している(図3参照)。このため、ガスケット4を電池蓋5の薄肉化された上面の面粗さが調整成形され確実に着座させることができ、かしめ部11をかしめる際の圧縮寸法のバラツキ等も低減させることができる。
また、本実施形態の二次電池20では、絶縁部材6は、一側端部に形成された凹部6Aが電池蓋5の凹部5C(5D)に嵌合しており、端子7が絶縁部材6に形成された貫通孔に挿通されて固定されている(図3参照)。すなわち、絶縁部材6は2箇所で固定されている。このため、電池蓋5と集電板3とに挟まれ両者を絶縁する絶縁部材6の電池内部における遊動を確実に防止することができる。
なお、本実施形態では、角型リチウムイオン二次電池を例示したが、本発明はこれに限ることなく、例えば、円筒状二次電池にも適用可能である。また、本実施形態では、扁平捲回構造の発電体を例示したが、本発明はこれに制限されることなく、例えば、扁平させない円柱捲回構造の発電体や、正負極をセパレータを介して積層配置した積層構造の発電体にも適用可能である。さらに、本実施形態では、電池缶1、電池蓋5にアルミニウム(合金)製のものを例示したが、本発明はこれに限定されることなく、例えば、ニッケル製、スチール製、ステンレス製等の金属製のものを用いても、あるいは、樹脂製のものを用いるようにしてもよく、特に、材質に制限はない。
また、本実施形態では、フランジ部71が接続部72の外周と接するフランジ平面74の接続部72側およびフランジ平面74の外縁側に形成された突起73を例示したが、本発明はこれに限られることなく、フランジ部71のフランジ平面74から接続部72側に向け垂直方向に突出した複数の円環状突起を有していればよい。すなわち、断面視で、突起は例示した2箇所の位置に限られず、3箇所に突起を形成するようにしてもよく、また、各突起のフランジ平面から垂直方向へ突出した長さが同一であってもまたは異なっていてもよい。さらに、本実施形態では、端子7Aの先端部に円筒状のかしめ部11を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、変形が容易なように円筒の一部が欠落していてもよい。
そして、本実施形態では、フランジ部71の上部に凸部10を形成した例を示したが、本発明はこれに制限されず、例えば、正極端子7A、負極端子7Bの両方が凹、または凸、若しくはいずれか片方が凹で、もう片方が凸、または、いずれか片方が凹もしくは凸で、もう片方は凹も凸もない平面とするなど、複数の組み合わせを有していてもよい。正負極のフランジ部で凹凸が別であれば、接続部材12にこれらと係合する凸凹部を形成することで誤接続を避けることができる。なお、両方とも位置決めの凹凸がない平面であってもよい。
本発明は端子部での気密性を安定化させることができる二次電池および該二次電池を複数個組み合わせた組電池を提供するものであるため、二次電池や組電池の製造、販売に寄与するので、産業上の利用可能性を有する。
1 電池缶
2 発電体
3A 正極集電板
3B 負極集電板
4 シール部材
5 電池蓋
5A、5B 貫通孔
5C、5D 凹部(突出部)
6 絶縁部材
6A 凹部(凹部
7A 正極端子(端子)
7B 負極端子(端子)
10 凸部
11 かしめ部
12 接続部材
20 リチウムイオン二次電池(二次電池)
30 組電池
71A、71B フランジ部
72A、72B 接続部
73A、73B 突起
74A、74B フランジ平面

Claims (10)

  1. 正極板および負極板をセパレータを介して配置した発電体と、
    前記発電体を収容する電池缶と、
    前記電池缶の開口部を封止する電池蓋と、
    前記電池蓋に形成された貫通孔に挿通された端子と、
    一側が前記発電体の正極板および負極板にそれぞれ接続され、他側が前記端子にそれぞれ接続された集電板と、
    前記貫通孔において前記電池蓋と前記端子とに挟まれた電気絶縁性シール部材と、
    前記電池蓋と前記集電板との間に介在する絶縁部材と、
    を備え、
    前記端子はフランジ部と、該フランジ部より外径が小さく前記集電板の他側に接続された接続部とを有し、前記フランジ部はフランジ平面から前記接続部側に向け垂直方向に突出した複数の円環状突起を有し、前記突起が前記シール部材に当接しており、
    前記電池蓋に突出部、前記絶縁部材に凹部がそれぞれ形成されおり、前記電池蓋に形成された突出部と前記絶縁部材に形成された凹部とが嵌合しており、該嵌合による固定と前記絶縁部材に形成された貫通孔への端子の挿通による固定との、2箇所で前記絶縁部材が固定されている、
    ことを特徴とする二次電池。
  2. 前記端子は、大径の前記フランジ部と、該フランジ部より縮径された前記接続部とを有する円柱状であることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
  3. 前記端子は、前記フランジ部の上部に凸部若しくは凹部を有することを特徴とする請求項2に記載の二次電池。
  4. 前記突起は、前記フランジ部が前記接続部の外周と接する前記フランジ平面の前記接続部側および前記フランジ平面の外縁側に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
  5. 前記電池蓋の上面側の前記貫通孔が形成された周部が薄肉化されており、前記シール部材が前記電池蓋の薄肉化された上面に当接していることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
  6. 前記接続部の先端に形成されたかしめ部が前記集電板の他側に形成された貫通孔の周部にかしめられたことで前記端子が前記電池蓋に固定されているとともに前記突起が前記シール部材に圧接していることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
  7. 前記絶縁部材は前記電池缶と前記集電板の他側とを絶縁し、前記端子は、前記シール部材に形成された貫通孔、前記電池蓋の貫通孔、前記絶縁部材に形成された貫通孔、前記集電板の他側に形成された貫通孔にこの順で挿通されたことを特徴とする請求項6に記載の二次電池。
  8. 前記電池蓋に形成された突出部はしぼり加工若しくはハーフピアス加工により電池内部側に向けて突出するように形成されており、前記絶縁部材に形成された凹部は前記電池蓋に形成された突出部に嵌合し、前記絶縁部材は該絶縁部材に形成された貫通孔に前記端子が挿通され、前記凹部が前記突出部に嵌合することで固定されたことを特徴とする請求項7に記載の二次電池。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の二次電池を複数個組み合わせたことを特徴とする組電池。
  10. 前記端子は前記フランジ部の上部に凸部若しくは凹部を有し、前記複数個の組電池は前記フランジ部の凸部若しくは凹部と係合するように形成された凹部若しくは凸部を有する接続部材により接続されたことを特徴とする請求項9に記載の組電池。
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