JP2014203626A - 電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】一例として、合成樹脂材料によって構成された容器内の圧力が上昇した場合に、容器内の圧力を良好に下げることができる電池を得る。
【解決手段】実施形態に係る電池は、容器と、蓄電部と、弁と、を備えた。前記容器は、壁部を有し、合成樹脂材料によって構成された。前記蓄電部は、前記容器に収容された。前記弁は、金属材料によって構成されて前記壁部に設けられ、前記容器内の圧力上昇によって破断して前記容器内を開放する。
【選択図】図2
【解決手段】実施形態に係る電池は、容器と、蓄電部と、弁と、を備えた。前記容器は、壁部を有し、合成樹脂材料によって構成された。前記蓄電部は、前記容器に収容された。前記弁は、金属材料によって構成されて前記壁部に設けられ、前記容器内の圧力上昇によって破断して前記容器内を開放する。
【選択図】図2
Description
本発明の実施形態は、電池に関する。
従来、合成樹脂材料によって構成された容器と、容器に収容された蓄電部と、を備えた電池が知られている。
この種の電池では、一例として、容器内の圧力が上昇した場合に、容器内の圧力を良好に下げられることが望まれている。
実施形態に係る電池は、容器と、蓄電部と、弁と、を備えた。前記容器は、壁部を有し、合成樹脂材料によって構成された。前記蓄電部は、前記容器に収容された。前記弁は、金属材料によって構成されて前記壁部に設けられ、前記容器内の圧力上昇によって破断して前記容器内を開放する。
以下、図面を参照して、実施形態について詳細に説明する。なお、以下の複数の実施形態には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
本実施形態では、図1に一例を示す電池1は、一例としては、二次電池(蓄電池、充電式電池)として構成されうる。例えば、電池1は、リチウムイオン二次電池として構成される。なお、電池1は、ニッケル水素電池や、ニッケルカドミウム電池、鉛蓄電池等、他の二次電池であってもよい。
本実施形態では、図1に一例を示す電池1は、一例としては、二次電池(蓄電池、充電式電池)として構成されうる。例えば、電池1は、リチウムイオン二次電池として構成される。なお、電池1は、ニッケル水素電池や、ニッケルカドミウム電池、鉛蓄電池等、他の二次電池であってもよい。
電池1は、例えば、種々の装置や、機械、設備等に設置されうる。具体的に、電池1は、例えば、自動車や自転車(移動体)等の電源等、移動型の電源としても使用される他、POS(point of sales)システム用の電源等、定置型の電源としても使用される。
図1,2に示すように、電池1は、容器2(筐体)を備えている。容器2には、一対の端子3が固定されている。一対の端子3のうちの一方は、正極端子であり、他方は、負極端子である。また、容器2は、蓄電部5(電極体、図2)と電解液(電解質)とを収容している。
容器2は、扁平な直方体形状の外装容器である。容器2は、合成樹脂材料によって構成されている。容器2は、例えば、絶縁性を有した合成樹脂材料(例えば、変性PPE(ポリフェニレンエーテル)や、PFA(パーフルオロアルコキシアルカン、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等)で構成される。また、容器2の合成樹脂材料としては、熱可塑性樹脂を用いることができ、例えば、PEや、PP、PMP等のオレフィン樹脂、PETや、PBT、PEN等のポリエステル系樹脂、POM樹脂、PA6、PA66、PA12等のポリアミド系樹脂、PPS樹脂、LCP樹脂等の結晶性樹脂およびそれらのアロイ樹脂、あるいは、PSや、PC、PC/ABS、ABS、AS、変性PPE、PES、PEI、PSF等の非結晶性樹脂およびそれらのアロイ樹脂を、用いることができる。
容器2は、一端(上端)が開口した容器本体2aと、容器本体2aの開口を塞いだ矩形板状の蓋2bとを有している。蓋2bと容器本体2aとは相互に結合されており、容器2は、液密および気密に構成されている。容器本体2aと蓋2bとは、例えば溶着や溶接などによって結合されている。蓋2bは、壁部(壁、天壁、上壁)の一例である。蓋2bは、外端面2dと内端面2eとを有している。外端面2dと内端面2eとは、蓋2bの厚さ方向の一対の端面である。また、容器2の内部には、収容室2f(室、図2)が設けられており、内端面2eは、収容室2fの壁面(天壁面、上壁面)を構成している。収容室2fは、蓄電部5と電解液とを収容している。
蓄電部5は、一例として、発電要素である正極シートおよび負極シートがセパレータを介してスパイラル状に巻かれて形成されている。なお、蓄電部5は、別例として、正極シートおよび負極シートがセパレータを介して積層されて形成されたものであってもよい。
図1に示すように、一対の端子3は、蓋2bの長手方向の両端部に設けられている。これらの端子3は、蓋2bを貫通して設けられて、蓄電部5の正極および負極にそれぞれ接続されている。端子3は、蓋2bの外端面2d(上面、外面)から容器2の外方へ突出している。
また、蓋2bには、封口蓋6が設けられている。封口蓋6は、蓋2bに設けられた注液口(開口、開口部)を塞いでいる。注液口は、蓋2bの厚さ方向に蓋2bを貫通した貫通孔であり、収容室2fと通じる。電池1の製造時には、一例として、注液口から容器2(収容室2f)内に電解液が注入される。
また、蓋2bには、安全弁7(弁)が設けられている。安全弁7(弁)は、一対の端子3間に位置されている。安全弁7は、図2,3に示すように、本実施形態では、一例として、円形の板状(壁状)である。安全弁7は、蓋2bに設けられた孔2g(開口)を塞いでいる。孔2gは、安全弁7の外端面2dと内端面2eとを貫通して設けられており、安全弁7は、外端面2dと内端面2eとの間に位置されている。安全弁7は、金属材料によって構成されている。安全弁7の金属材料は、例えば、アルミニウムや銅等である。安全弁7は、一例として、インサート成形によって蓋2bに設けられている。
安全弁7は、弁部7aと、固定部7b(取付部)と、を有している。弁部7aは、厚さが蓋2bの厚さよりも薄い円形の壁状となっている。弁部7aは、孔2g内に位置されている。弁部7aは、外端面7cと内端面7dとを有している。外端面7cと内端面7dとは、弁部7aの厚さ方向の一対の端面である。内端面7dは、収容室2fの壁面を構成している。また、弁部7aの外端面7cは、孔2gの周面のうち外端面7cと蓋2bの外端面2dとを接続した部分とによって、外端面7cに対して凹んだ凹部8を構成している。外端面7cは、凹部8の底面を構成している。
また、弁部7aには、溝部7e(脆弱部)が設けられている。溝部7eは、一例として、外端面7cに設けられている。なお、溝部7eは、内端面7dに設けられていてもよい。溝部7eは、一例として、複数の線状の溝部7fを含む。複数の溝部7fは、一例として、放射状に設けられている。
固定部7bは、弁部7aの外周縁部に設けられ、円環状となっている。固定部7bは、弁部7aと同様に、その厚さが蓋2bの厚さよりも薄くなっている。固定部7bは、蓋2bに埋め込まれて蓋2bに固定されている。
安全弁7は、容器2内の圧力上昇によって破断して容器2内(収容室2f)を開放する。一例として、容器2内にガスが発生して容器2の内圧が規定値以上に上昇した場合、弁部7aが溝部7eから破断して容器2内を開放する。これにより、安全弁7を介して容器2内のガスが安全弁7を介して容器2の外部に放出されて、容器2の内圧が下がる。なお、弁部7aの破断圧力は、例えば、形成する溝部7eの深さや形状等によって設定可能である。
以上説明したように、本実施形態では、合成樹脂材料によって構成された容器2に、金属材料によって構成され、容器2内の圧力上昇によって破断して容器2内を開放する安全弁7が設けられている。ここで、安全弁7が樹脂材料によって構成された場合、強度の温度依存性や、樹脂成形で形成されるウェルドラインや、強化フィラーの配向方向等の要素による安全弁7の破断圧力(開放圧力)の変化やバラツキが比較的大きくなる場合がある。これに対して本実施形態では、安全弁7が金属材料によって構成されていることにより、安全弁7の強度の温度依存性が比較的低いこと等により、安全弁7の破断圧力の変化やバラツキを比較的小さくすることができる。よって、本実施形態によれば、安全弁7が規定の圧力で精度良く破断するので、容器2内の圧力を良好に下げることができる。
また、本実施形態では、弁部7aの外端面7cが凹部8の底面を構成している。したがって、本実施形態によれば、弁部7aに外部装置や人の手が触れ難いので、弁部7aを良好に保護することができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、図4に示すように、安全弁7Aの形状が第1実施形態の安全弁7と異なる。なお、安全弁7Aは、第1実施形態の安全弁7と同様に、金属材料で構成され、インサート成形によって蓋2bに設けられている。
本実施形態では、図4に示すように、安全弁7Aの形状が第1実施形態の安全弁7と異なる。なお、安全弁7Aは、第1実施形態の安全弁7と同様に、金属材料で構成され、インサート成形によって蓋2bに設けられている。
安全弁7Aは、弁部7aと、筒部7hと、を有している。弁部7aは、基本的には第1実施形態と同じであり、その厚さが蓋2bの厚さよりも薄い。なお、本実施形態では、一例として、弁部7aに溝部7fが設けられていないが、本実施形態においても第1実施形態と同様に、弁部7aに溝部7fが設けられていてもよい。
筒部7hは、一例として、円筒状である。筒部7hは、蓋2bに設けられている(固定されている)。筒部7hは、孔2gに嵌った状態で、蓋2bを貫通している。筒部7hは、軸方向の二つの端部7i,7jを有している。端部7iは、筒部7hにおける容器2の内部(収容室2f)側の端部であり、端部7jは、筒部7hの反対側の端部である。別の言い方をすると、端部7iは、内端面2e側の端部であり、端部7jは、外端面2d側の端部である。端部7iには、弁部7aが設けられており、当該弁部7aによって筒部7hの筒内が塞がれている。かかる構成によって、安全弁7Aには、凹部7nが形成されている。弁部7aの外端面7cは、凹部7nの底面を構成している。
また、筒部7hは、端部7iを有し内端面2eから突出した突出部7kと、端部7jを有し外端面2dから突出した突出部7m(凸部、保護壁部)と、を有している。突出部7mは、蓋2bから容器2の外部に突出した突出部の一例である。本実施形態では、弁部7aは、突出部7kに設けられている。
以上の構成の安全弁7Aでは、容器2内の圧力上昇によって弁部7aが破断して、筒部7hが容器2の内外を連通する。これにより、容器2内が開放される。
以上説明したように、本実施形態では、安全弁7Aは、厚さが蓋2bの厚さよりも薄い弁部7aと、蓋2bに設けられ弁部7aによって塞がれた筒部7hと、を有し、容器2内の圧力上昇によって弁部7aが破断して筒部7hが容器2の内外を連通する。したがって、本実施形態によれば、容器2内の圧力を良好に下げることができる。
また、本実施形態では、筒部7hが蓋2bを貫通している。したがって、本実施形態によれば、筒部7hによって蓋2bが補強される。
また、本実施形態では、弁部7aが、筒部7hにおける容器2の内部側の端部7iに設けられている。したがって、本実施形態によれば、弁部7aに外部装置や人の手が触れ難いので、弁部7aを良好に保護することができる。また、本実施形態では、筒部7hが、蓋2bから容器2の外部に突出した突出部7mを有している。したがって、本実施形態によれば、弁部7aをより良好に保護することができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、図5,6に示す安全弁7Bの形状が第2実施形態と異なる。なお、安全弁7Bは、第2実施形態の安全弁7Aと同様に、金属材料で構成され、インサート成形によって蓋2bに設けられている。
本実施形態では、図5,6に示す安全弁7Bの形状が第2実施形態と異なる。なお、安全弁7Bは、第2実施形態の安全弁7Aと同様に、金属材料で構成され、インサート成形によって蓋2bに設けられている。
安全弁7Bは、第2実施形態の安全弁7Aと同様に、弁部7aと、筒部7hと、を有している。なお、本実施形態では、一例として、弁部7aに、第1実施形態で説明した溝部7eが設けられている。
本実施形態では、筒部7hと蓋2bとの境界部分(境界面)に凹凸構造9が設けられている。凹凸構造9は、筒部7hの外周面7pに設けられた凸部7qと、蓋2bに設けられた凸部2hと、を有している。凸部2h,7qは、図5〜8に示すように、筒部7hの軸心を中心として円環状に設けられている。また、本実施形態では、凸部7qは、筒部7hの軸心に沿って相互に間隔をあけて複数(一例として、二つ)設けられている。凸部7qは、蓋2bに埋め込まれている。また、凸部7qの間(の凹部)に凸部2hが入り込んでいる。なお、凹凸構造9は、凸部2h,7qのうちのいずれか一つを有していてもよい。なお、筒部7hと蓋2bとの境界部分には、金属材料と合成樹脂材料との結合力(接合力)を高くする表面処理を施すことができる。この表面処理は、例えば、筒部7hおよび蓋2bの結合面に微細孔を形成するエッジング処理等である。
以上説明した本実施形態においても、第2実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、本実施形態では、筒部7hと蓋2bとの少なくとも一方(一例として両方)は、筒部7hと蓋2bとの境界部分に凸部2h,7qを有している。したがって、本実施形態によれば、一例としては、筒部7hと蓋2bとの境界部分における経路が長くなり、境界部分における圧力損失(流動抵抗)が増大するため、気密性が高まりやすい。
(第4実施形態)
本実施形態では、図9に示すように、蓋2bと安全弁7Cとの形状が第3実施形態と異なる。なお、安全弁7Cは、第3実施形態の安全弁7Bと同様に、金属材料で構成され、インサート成形によって蓋2bに設けられている。
本実施形態では、図9に示すように、蓋2bと安全弁7Cとの形状が第3実施形態と異なる。なお、安全弁7Cは、第3実施形態の安全弁7Bと同様に、金属材料で構成され、インサート成形によって蓋2bに設けられている。
本実施形態では、蓋2bの外端面2dに筒部2i(凸部、保護壁)が設けられている。筒部2iは、一例として、円筒状である。筒部2iは、安全弁7C(凹部7nの内部)と連通している。一方、本実施形態の安全弁7Cには、突出部7mは設けられていない。
上記構成においては、安全弁7Cが、容器2内の圧力上昇によって破断して容器2内を開放した場合、容器2内と筒部2i内が連通され、容器2内のガスが筒部2iを介して容器2の外部に放出されて、容器2の内圧が下がる。
以上説明したように、本実施形態では、蓋2bの外端面2dに筒部2iが設けられている。したがって、本実施形態によれば、弁部7aに外部装置や人の手が触れ難いので、弁部7aを良好に保護することができる。
(第5実施形態)
本実施形態では、図10,11に示すように、管10(排気管)が安全弁7B(図11)に接続されている点が、第3実施形態と異なる。管10は、安全弁7Bの突出部7mに接続されている。管10は、安全弁7Bが容器2内の圧力上昇によって破断して容器2内を開放した場合に、容器2内と連通される。したがって、容器2内のガスが管10へ排出される。なお、管10は、第4実施形態の筒部2iに接続されてもよい。
本実施形態では、図10,11に示すように、管10(排気管)が安全弁7B(図11)に接続されている点が、第3実施形態と異なる。管10は、安全弁7Bの突出部7mに接続されている。管10は、安全弁7Bが容器2内の圧力上昇によって破断して容器2内を開放した場合に、容器2内と連通される。したがって、容器2内のガスが管10へ排出される。なお、管10は、第4実施形態の筒部2iに接続されてもよい。
以上説明したように、本実施形態では、管10が設けられているので、容器2から排出されるガスの流路を限定することができる。よって、電池1の安全性をより高めることができる。
(第6実施形態)
本実施形態は、図12に示すように、蓋2bの構成が第3実施形態と異なる。本実施形態では、蓋2bは、安全弁7Bを囲んだ第一部分2k(部分)と、第一部分2kを囲んだ第二部分2j(部分)と、を有している。第一部分2kと第二部分2jの材料は、異なっていてもよいし、同じであってもよい。
本実施形態は、図12に示すように、蓋2bの構成が第3実施形態と異なる。本実施形態では、蓋2bは、安全弁7Bを囲んだ第一部分2k(部分)と、第一部分2kを囲んだ第二部分2j(部分)と、を有している。第一部分2kと第二部分2jの材料は、異なっていてもよいし、同じであってもよい。
本実施形態では、一例として、まずは、安全弁7Bの周囲に比較的高い圧力を印加しながら第一部分2kを成形し、その後、第一部分2kの周囲に第二部分2jが成形される(二重成形)。これにより、一例としては、第一部分2kの成形時に比較的高い圧力を印加することができるので、第一部分2kと安全弁7Bとの密着性がより高まりやすい。また、一例としては、第一部分2kの材料として、第二部分2jの材料より安全弁7Bの材料(本実施形態では、金属材料)と密着性が高い材料を用いることができる。一例としては、第一部分2kの材料は結晶性材料であり、第二部分2jの材料は、第一部分2kと同種材料が望ましいので、第二部分2jの材料も結晶性材料であることが好適である。なお、場合によっては、第二部分2jは、非結晶性材料であってもよい。また、一例としては、第一部分2kの材料として、第二部分2jの材料より融点の低い材料を用いることができる。こうすることで、一例としては、第二部分2jを成形する際に、第一部分2kより温度が高く流動性を有した状態の(固化される前の)第二部分2jの材料によって第一部分2kが加熱され、第一部分2kが部分的に軟化して、第一部分2kと第二部分2jあるいは安全弁7Bとの密着性がより高まる場合がある。また、本実施形態では、一例として、第一部分2kの体積は、第二部分2jの体積より小さい。具体的には、一例として、第一部分2kは安全弁7Bの周辺部(近傍)に設けられ、蓋2bの他の部分は、第二部分2jである。よって、本実施形態によれば、一例としては、第一部分2kの成形時の圧力が第二部分2jの成形時の圧力より高まりやすく、安全弁7Bと第一部分2kとの密着性がより高まりやすい。なお、第一部分2kと第二部分2jとの境界部分は、合成樹脂材料同士であるため、安全弁7Bと第一部分2kとの境界部分に比べると、気密性がより高まりやすい。さらに、第一部分2kの材料と第二部分2jの材料とに同種の物質あるいは同じ物質を含めておくことにより、第一部分2kと第二部分2jとの密着度がより一層高くなり、気密性がより一層高まりやすい。本実施形態では、一例として、第一部分2kの材料としては、PA6、PA66、PA12等のポリアミド系樹脂、PPS樹脂等の結晶性樹脂およびそれらのアロイ樹脂を用いることができ、第二部分2jの材料としては、第一部分2kの材料と同種の結晶性樹脂およびそれらのアロイ樹脂が好適である。なお、場合によっては、第二部分2jの材料として、変性PPE、PES、PEI、PSF等の非結晶性樹脂およびそれらのアロイ樹脂を用いてもよい。
また、本実施形態では、一例として、図12,13に示すように、蓋2bの第一部分2kは、蓋2bにおける安全弁7Bの貫通方向(蓋2bの厚さ方向)に沿った軸回りの回転体として構成されている。すなわち、第一部分2kの当該軸に垂直な断面は、環状(円環状)である。よって、本実施形態によれば、一例としては、第一部分2kの成形の際、および第二部分2jの成形の際に、安全弁7Bと第一部分2kとの境界部分、および第一部分2kと第二部分2jとの境界部分での圧力のばらつきが抑制されやすい。
また、第一部分2kには、凹凸構造9の凸部2hが設けられている。また、本実施形態では、第一部分2kと第二部分2jとの境界部分(境界面)に凹凸構造2mが設けられている。凹凸構造2mは、第一部分2kに設けられた凸部2nを有している。凸部2nは、筒部7hの軸心を中心として円環状に設けられている。凸部2nは、第二部分2jに埋め込まれている。こうすることで、一例としては、第二部分2jを成形する際に、第一部分2kより温度が高く流動性を有した状態の(固化される前の)第二部分2jの材料によって凸部2nが加熱され、凸部2nが部分的に軟化あるいは溶融して、第一部分2kと第二部分2jとの密着性がより高まる場合がある。
(第7実施形態)
本実施形態では、図14,15に示す安全弁7D(端子兼安全弁)が、蓄電部5と電気的に接続されて端子として機能する点が第6実施形態と異なる。つまり、本実施形態では、端子として機能する安全弁7Dが一対設けられている。一方の安全弁7Dは、正極端子として機能し、他方の安全弁7Dは、負極端子として機能する。
本実施形態では、図14,15に示す安全弁7D(端子兼安全弁)が、蓄電部5と電気的に接続されて端子として機能する点が第6実施形態と異なる。つまり、本実施形態では、端子として機能する安全弁7Dが一対設けられている。一方の安全弁7Dは、正極端子として機能し、他方の安全弁7Dは、負極端子として機能する。
安全弁7Dは、リード11(導電部材)を介して蓄電部5に電気的に接続されている。リード11は、図16に示すように、基部11aと、一対のアーム部11bと、を有している。基部11aは、安全弁7Dの端部7iにレーザ溶接等による接合部12によって接合されている。基部11aには、弁部7aを容器2内に露出させる孔11cが設けられている。これにより、弁部7aに容器2内の圧力が作用し、容器2内の圧力上昇によって弁部7aが破断する。一方、アーム部11bは、蓄電部5と電気的に接続されている。
以上、説明したように、本実施形態では、安全弁7D(端子兼安全弁)が、蓄電部5と電気的に接続されて端子として機能する。したがって、本実施形態によれば、電池1の部品点数を削減することができる。
(第8実施形態)
本実施形態では、図17に示すように、電池1G(二次電池、電池モジュール、電池ユニット)が、上述の第1〜第7実施形態の電池1のいずれかに相当する単電池部100を複数備えている。各単電池部100は、相互に重ねられて相互に連結されている。なお、図17では、第3実施形態の電池1に相当する単電池部100の例が示されている。
本実施形態では、図17に示すように、電池1G(二次電池、電池モジュール、電池ユニット)が、上述の第1〜第7実施形態の電池1のいずれかに相当する単電池部100を複数備えている。各単電池部100は、相互に重ねられて相互に連結されている。なお、図17では、第3実施形態の電池1に相当する単電池部100の例が示されている。
電池1Gは、容器2Gを有している。容器2Gは、図17,18に示すように、一端(上端)が開口し複数の収容室2fが設けられた容器本体2aGと、容器本体2aGの開口を塞いだ矩形板状の蓋2bGとを有している。蓋2bGと容器本体2aGとは相互に結合されており、容器2Gは、液密および気密に構成されている。容器本体2aGと蓋2bGとは、例えば溶着や溶接などによって結合されている。各収容室2fは、蓄電部5と電解液とを収容している。即ち、本実施形態では、蓄電部5と電解液とを収容した収容室2fが複数設けられている。
以上の構成の本実施形態によっても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
以上説明した各実施形態によれば、合成樹脂材料によって構成された容器2,2G内の圧力が上昇した場合に、容器2,2G内の圧力を良好に下げられることができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。例えば、安全弁7,7A,7B,7C,7Dは、容器本体2a,2aGの壁部(底壁部や、側壁部、正面壁部、背面壁部)に設けられていてもよい。
1,1G…電池、2,2G…容器、2b,2bG…蓋(壁)、2g…孔、2h…凸部、2i…筒部、2j…第二部分、2k…第一部分、7,7A,7B,7C,7D…安全弁、7a…弁部、7e,7f…溝部、7h…筒部、7i…端部、7j…端部、7k…突出部、7m…突出部、7q…凸部、10…管。
Claims (11)
- 壁部を有し、合成樹脂材料によって構成された容器と、
前記容器に収容された蓄電部と、
金属材料によって構成されて前記壁部に設けられ、前記容器内の圧力上昇によって破断して前記容器内を開放する弁と、
を備えた電池。 - 前記弁は、厚さが前記壁部の厚さよりも薄い弁部と、前記壁部に設けられ前記弁部によって塞がれた筒部と、を有し、前記容器内の圧力上昇によって前記弁部が破断して前記筒部が前記容器内外を連通する請求項1に記載の電池。
- 前記筒部は、前記壁部を貫通した請求項2に記載の電池。
- 前記弁部は、前記筒部における前記容器の内部側の端部に設けられた請求項2または3に記載の電池。
- 前記筒部と前記壁部との少なくとも一方は、前記筒部と前記壁部との境界部分に凸部を有した請求項2ないし4のいずれか一項に記載の電池。
- 前記弁部には、溝部が設けられた請求項2ないし5のいずれか一項に記載の電池。
- 前記壁部は、前記弁を囲んだ第一部分と、前記第一部分を囲んだ第二部分と、を有した請求項1ないし6のいずれか一項に記載の電池。
- 前記筒部は、前記壁部から前記容器の外部に突出した突出部を有しており、
前記突出部には、前記弁が前記容器内を開放した場合に前記容器内と連通される管が接続される請求項2ないし6のいずれか一項に記載の電池。 - 前記壁部の外面には、前記弁と連通した筒部が設けられ、
前記連通した筒部には、前記弁が前記容器内を開放した場合に該連通した筒部を介して前記容器内と連通される管が接続される請求項1ないし7のいずれか一項に記載の電池。 - 前記弁部は、前記蓄電部と電気的に接続されて端子として機能する請求項1ないし9のいずれか一項に記載の電池。
- 前記壁部には、孔が設けられ、
前記弁は、前記孔を塞ぐ板状である、請求項1に記載の電池。
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