JP5081070B2 - 傾転排出式箱型ハンガー - Google Patents

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Description

本発明は、荷の排出作業を容易に行うことができる傾転排出式箱型ハンガーに関する。
従来、箱型のケース内に入れられた荷を排出する構造として、例えば特許文献1に記載されたものがある。
これは、ケースの本体に取り付けられた扉が上下方向にスライド可能となっており、ワイヤによって扉を吊り上げることによって扉を上方向にスライドさせて開口部を形成するとともに、ワイヤによってケースの本体を吊り上げてケースを傾転させ、開口部より荷を排出するものである。
特開2003−104372号公報
しかしながら従来のものでは、扉のスライドとケース本体の傾転とが同時に発生するため、傾転によってケース内の荷が扉側に偏って扉に負荷が掛り、扉の上方向へのスライドが妨げられて荷の排出をスムーズに行うことができないといった問題があった。
特に、メッシュ構造の扉を用いた場合には荷が引っ掛かりやすくなるため、扉の開き動作がより妨げられるといった問題があった。
そこで本発明はこのような問題点に鑑み、中の荷をスムーズに排出することができる傾転排出式箱型ハンガーを提供することを目的とする。
そのため本発明は、前側の壁を上端縁を軸として開閉可能な扉とし、さらに扉の開閉を固定するためのスライドストッパを設け、スライドストッパのフック穴および扉と対向する部位に取り付けられた吊り環にワイヤを取り付けて吊り上げることにより、スライドストッパが上方向にスライドして扉の固定が解除され、扉が開放するようにした。
また、扉の上端から横方向に突出する回動ピンを、壁に取り付けられた受部の案内溝に落とし込むことによって回動可能に支持するものとし、案内溝の形状を階段形状に形成し、案内溝の最深部から1つ目の階段部分までの長さをXとし、スライドストッパの下端が差し込み口に差し込まれている長さをYとするとき、Y>Xの関係を満たすように各部を構成した。
さらに、スライドストッパが引き上げられた時に抜出しを規制するストッパを扉に取り付けた。
スライドストッパをガイドによってスライド可能に保持させ、さらにガイドを扉に取り付けられる固定部と、ヒンジを介して回動可能に取り付けられた回動部とによって構成し、扉を開放した時に、ヒンジを支点としてガイドが折れ曲がるようにした。
また、スライドストッパの上端に、倒し込み可能なフック環を取り付け、さらに該フック環に下方側に倒しこんだときに扉の本体部分と係合する係合爪を取り付け、スライドストッパを引き上げるときにはフック環を上側に引き上げて使用可能とし、それ以外の場合には、フック環を下側に倒し込んで係合爪を扉の本体部分に係合可能となるように構成した。
本発明によれば、扉は上端縁を回転軸として開閉動作を行うので、傾転排出式箱型ハンガー内の荷が偏って扉を付勢したとしても中の荷に影響されることなく扉を開放させることができ、荷の排出をスムーズに行うことができる。
また、差し込み口に差し込まれているスライドストッパの下端の長さYよりも、案内溝の最深部から1つ目の階段部分までの長さXを短くすることにより、意図せず扉が持ち上がったとしても、スライドストッパの下端が差し込み口から抜け出る前に回動ピンが案内溝の1つ目の段部に当接し、扉の持ち上がりが規制され、不用意に扉が開放してしまうことを防止することができる。
さらに、スライドストッパの抜出しを防止するストッパを設けたので、傾転排出式箱型ハンガーの吊り上げ作業時においてスライドストッパが抜出して傾転排出式箱型ハンガーのバランスが崩れてしまうといったことがなくなり、安定して排出作業を行うことができる。
ガイドが折れ曲がる構成としたので、傾転排出式箱型ハンガーを吊り上げたときに、中の荷が扉側に偏ることによって傾転排出式箱型ハンガーが扉と反対側方向に振れたとしても、スライドストッパやガイドなどが撓むなどの負荷を掛けることなく荷の排出を行うことができる。
また、スライドストッパの上端に取り付けたフック環の不使用時には下側に折りたたむことにより、作業の邪魔になることがない。さらに、フック環に係合爪を備えたことにより、不用意にスライドストッパが引き抜かれる方向に移動しようとした場合であっても、係合爪と扉の本体部とが係合しているためスライドストッパがガイドから抜け出てしまうことを防止することができる。
次に本発明の実施の形態を実施例により説明する。
図1は、傾転排出式箱型ハンガーを示したものであり、図1(a)は正面図、図1(b)は側面図、図1(c)は底板を示す図、図1(d)は背面図である。また図2は、傾転排出式箱型ハンガーを折り畳む様子を示したものであり、図2(a)は底面に側壁のみを立設させた状態を示す図、図2(b)は側壁を折り畳んで底面上に重ねた状態を示す図である。
四角形状の底面2と、底面2の各辺上に立設された側壁4A、4B、扉5、背面壁6とより傾転排出式箱型ハンガー1が構成される。底板2と側壁4A、4Bとは、コーナーにおいて、横断面がL型の連結部材3により連結される。
連結部材3は、側壁4A、4Bの下側面と接する面にL字型の案内溝31が設けられ、側壁4A、4Bに突設された連結ピン41と係合して連結する。
特に図2(a)、(b)に示すように扉5、背面壁6を取り外した状態で、側壁4A、4Bは、連結ピン41を支点として連結部材3に対して回転可能となっており、側壁4A、4Bを内側に倒すことにより、図2(b)に示すように折り畳むことができる。
また、案内溝31が上下方向に伸びていることにより、側壁4A、4Bのどちらを先に底面2上に倒し込んだとしても、他方の側壁4A、4Bの回転位置(連結ピン41)を上方に移動させて倒し込むことにより、2枚の側壁4A、4Bをほぼ平行に底面2上に重ねることができる。
また連結部材3の下部には、お椀型の受部32が取り付けられている。
傾転排出式箱型ハンガー1を図2(b)に示すように折り畳んだ状態で積み重ねる場合には、下段に位置する傾転排出式箱型ハンガー1の連結部材3の上端を、上段に位置する傾転排出式箱型ハンガー1の受部32内に嵌め込む。
これにより、傾転排出式箱型ハンガー1を安定して積み重ねることができる。
側壁4A、4Bの上側角部には、それぞれ吊り環42が取り付けられている。
この吊り環42にワイヤを通して固定することにより、クレーン等によって傾転排出式箱型ハンガー1を吊り上げて移動させることができる。
底面2は、図1(c)に示すように格子状に組まれた枠材21の上に板9が取り付けられることによって構成されている。
枠材21の四隅近傍には、キャスタ25がそれぞれ取りつけられている。キャスタ25としては、進行方向が固定された固定輪や進行方向を変えることができる回転自在輪が用いられる。
背面壁6は、図1(d)に示すようにフック61によって側壁4A、4Bに着脱可能に取り付けられる。
次に、扉5の詳細について説明する。
図3は扉を示す図であり、図3(a)は正面図、図3(b)は側面図である。
扉5は、主要部材としてのメッシュ板51と、メッシュ板51の表面に取り付けられた上下方向に伸びる2本のガイド52と、メッシュ板51の裏面の上端に取り付けられた上枠55とより構成されている。ガイド52や上枠55は中空の角材が用いられている。
上枠55の両端には、それぞれ図3(a)中、左右方向に突出する回動ピン56が取り付けられている。
詳しくは後述するが、扉5は、側壁4A、4Bに回動ピン56を回動可能に支持されることによって取り付けられている。
ガイド52は、下端がメッシュ板51よりも若干突出するようにして取り付けられている。このガイド52の下端を突出させることによって、図1(a)に示すように扉5を側壁4A、4Bに取り付けたときにガイド52の下端が底面2の側面に当接し、扉5が回動ピン56を支点として内側方向に回転することが防止される。
ガイド52の上部近傍には、ボルトを差し込むことによって形成されたストッパ53が取り付けられている。ガイド52内にはスライドストッパ7がスライド可能に配置される(後述の図6(a)、(b)参照)。
メッシュ板51下側の両角部には切り欠き57が設けられている。この切り欠き57は、図1(a)に示すように扉5を側壁4A、4Bに取り付けたときに、メッシュ板51の下端が連結部材3に干渉することを防止している。
次に、側壁4A、4Bと扉5との接続について説明する。
図4(a)、(b)は、側壁4Aと扉5との接続状態を示す図である。
なお図4(a)、(b)は、扉5側から側壁4Aを見た様子を示している。
側壁4Aの側部に設けられた縦枠44の上端近傍に、扉5の回動ピン56を嵌め込むための受部45が設けられている。
なお、縦枠44の上端に前述の吊り環42が取り付けられている。
受部45には、下方側に向かって伸びる階段形状の案内溝46が設けられている。この案内溝46に、扉5の回動ピン56を嵌め込み、案内溝46の最深部によって扉5の回動ピン56を回動可能に支持する。(図4(a)参照)
図示しないが、側壁4Bも側壁4Aと同様に受部を有し、扉5の回動ピン56を回動可能に支持している。
次に、扉5の回動を固定する構造について説明する。
図5にスライドストッパ7の斜視図を示す。また図6はスライドストッパ7のスライド範囲を示す図であり、図6(a)はスライドストッパ7によって扉5の回動を固定している状態、図6(b)はスライドストッパ7をガイド52から最大限引き抜いた状態を示す図である。
図5に示すように、スライドストッパ7は、細長い板状の本体部71と、本体部71の下端部に重ねて取り付けられた差し込み部72と、本体部71の上端部に重ねて取り付けられたフック部73とより構成されている。
フック部73には、ワイヤを通すためのフック穴74が設けられている。
スライドストッパ7をガイド52内に挿入する際には、ストッパ53を取り付ける前にガイド52内にスライドストッパ7を挿入し、挿入後にストッパ53を取り付ける。
扉5を閉じた状態で、ガイド52の下端と対応する底面2の側面には差し込み口22が取り付けられている。差し込み口22内にスライドストッパ7の差し込み部72を差し込むことにより、扉5の回動を固定することができる。
一方、スライドストッパ7を上方に引き抜くと、スライドストッパ7の差し込み部72が差し込み口22から抜け出るため、回動ピン56を支点とした扉5の回動が可能となる。
またスライドストッパ7をさらに引き抜くと、差し込み部72がストッパ53に当接する(図6(b))ため、スライドストッパ7がガイド52から完全に抜け出てしまうことが防止されている。
ここで、作業者等によって誤って扉5持ち上げられた場合に、スライドストッパ7の先端が差し込み口62から抜け出て扉5が開放してしまうことを防止する構造について説明する。
図4(b)に示すように、扉5が持ち上げられると、回動ピン56が案内溝46の最深部から移動して第一段部46Aに当接する。このときの回動ピン56の移動量をXとする。
また図6(b)に示すように、スライドストッパ7の先端が底面2の側面に取り付けられた差し込み口62に差し込まれている長さをYとする。
このとき、Y>Xとなるように、差し込み口62や案内溝46などを設定することにより、扉5が持ち上げられたとしても、スライドストッパ7の先端が差し込み口62から抜けてしまう前に回動ピン56が第一段部46Aに当接し、それ以上の持ち上がりが防止され、スライドストッパ7の差し込み部72が不用意に差し込み口62から抜け出て扉5が開放してしまうことを防止することができる。
次に傾転排出式箱型ハンガー1内の荷を排出する場合の各部の動作について説明する。
図7(a)〜(d)に、傾転排出式箱型ハンガー1から荷を排出する際の状態の変化を示す。
図7(a)に示すようにクレーン等に巻き上げられる4本のワイヤ8を、傾転排出式箱型ハンガー1の四隅に位置する吊り環42にそれぞれ取り付け、クレーン等で傾転排出式箱型ハンガー1を吊り上げて荷を排出したい所定の位置まで移動させる。次に図7(b)に示すように、4本のワイヤ8のうち扉5側に位置する2本のワイヤ8を吊り環42からスライドストッパ7のフック穴74に付け替える。
フック穴74にワイヤ8を取り付けた後、クレーン等によってワイヤ8を引き上げると、スライドストッパ7の差し込み部72が底面2の差し込み口62から引き抜かれ、扉5が回動可能な状態となる。
さらにワイヤ8を引き上げると、図7(c)に示すように、傾転排出式箱型ハンガー1の背面壁6側が持ち上がり、同時にスライドストッパ7がガイド52内からより引き抜かれる。このとき、傾転排出式箱型ハンガー1が傾斜し、扉5が少し開いた状態となるため、傾転排出式箱型ハンガー1内の荷が少しずつ排出される。
さらにワイヤ8を引き上げると、スライドストッパ7の差し込み部72がガイド52のストッパ53に当接し、スライドストッパ7のスライドが停止し、傾転排出式箱型ハンガー1全体が地面から浮いた状態となる。このとき、図7(c)に示す状態よりもさらに傾転排出式箱型ハンガー1が傾斜し、扉5がより大きく開くため、傾転排出式箱型ハンガー1内の荷を速やかに排出することができる。
荷の排出後に、ワイヤ8を下ろすと、扉5やスライドストッパ7は自重で戻り、最後に、スライドストッパ7の先端を差し込み口62に差し込むことにより、再び扉5が固定され荷を収納できる状態になる。
本実施例は以上のように構成され、扉5を上側の縁に取り付けた回動ピン56を軸として回動可能としたので、傾転排出式箱型ハンガー1内の荷が扉5側に偏っていたとしても、中の荷に影響されることなく扉5が開放し、スムーズに荷を排出することができる。
受部45に形成された案内溝46の最深部から第一段部46Aまでの長さXよりも、差し込み口62に差し込まれたスライドストッパ7の差し込み部72の長さYを長くなるように各部を構成することにより、意図せず扉5が持ち上がったとしても不用意に扉5が開放してしまうことを防止できる。
さらに、ガイド52にストッパ53を取り付けたので、スライドストッパ7がガイド52から抜け出てしまうことが防止され、傾転排出式箱型ハンガー1を安定して吊り上げることができる。
次に図8に示す変形例について説明する。
なお本変形例は、上記実施例におけるガイド52に代えて、構成の異なるガイド52Aを用いたものであり、例えば荷の排出時に傾転排出式箱型ハンガーの振れを抑える作業者が居ない場合などを想定したものである。
以下において、ガイド52A以外の部分については前記実施例と同様であるため説明を省略し、ガイド52Aについてのみ説明する。
図8はガイドの上端部近傍を示す図であり、図8(a)は、ガイド内にスライドストッパが差し込まれた状態を示す図であり、図8(b)は、スライドストッパ7がストッパ53に当接するまで引き抜かれて回動部が回動した状態を示す図である。
固定部52Bと、ヒンジ52Cによって固定部52Bの上端に回動可能に接続された回動部52Dとによってガイド52Aが構成される。固定部52B部分は扉5に固定されている。回動部52Dは、ヒンジ52Cを支点として扉5から離れる方向に向かって回動可能となっている。
なお、固定部52Bと回動部52Dは、中空の四角柱が用いられ、内部にスライドストッパ7を差し込むことができる。
回動部52Dにはストッパ53が取り付けられ、実施例と同様に、スライドストッパ7を引き上げた際にガイド52Aからスライドストッパ7が抜け出ることを防止している。
スライドストッパ7が引き上げられ、スライドストッパ7の先端がストッパ53に係止している状態で、回動部52Dはヒンジ52Cを支点として回動可能となる。
次に、ガイド52Aが取り付けられた傾転排出式箱型ハンガー1Aをワイヤ8で引き上げた場合について説明する。
図9は、傾転排出式箱型ハンガーをワイヤで引き上げた状態を示し、図9(a)は傾転排出式箱型ハンガーを少し引き上げた状態を示す図であり、図9(b)は傾転排出式箱型ハンガーをさらに引き上げた状態を示す図である。
ワイヤ8を引き上げると、図9(a)に示すように、傾転排出式箱型ハンガー1Aの背面壁6側が持ち上がり、同時にスライドストッパ7が差し込み口62内から引き抜かれ扉5が開放可能となる。このとき、傾転排出式箱型ハンガー1Aが傾斜し、中の荷が扉5を付勢して扉5が少し開いた状態となるため、傾転排出式箱型ハンガー1A内の荷が少しずつ排出される。
さらにワイヤ8を引き上げると、図9(b)に示すようにスライドストッパ7の差し込み部がガイド52Aのストッパ53に当接し、スライドストッパ7のスライドが停止し、傾転排出式箱型ハンガー1A全体が地面から浮いた状態となる。このとき、傾転排出式箱型ハンガー1A内の荷がさらに扉5側に偏り、傾転排出式箱型ハンガー1Aの重心が扉5側に移動するため、扉5と反対方向(図9(b)において右側方向)に傾転排出式箱型ハンガー1Aが振られて移動する。
この場合、ヒンジ52Cを支点としてガイド52Aが折れ曲がる形状となる。
したがって荷の排出時において、例えば振れを支える作業者がおらず傾転排出式箱型ハンガー1Aが扉5と反対方向に移動したとしても、ガイド52Aが折れ曲がる構成であるため、スライドストッパ7やガイド52Aなどに撓みなどの負荷を掛けることなく荷の排出を行うことができる。
次に、スライドストッパの変形例について説明する。
本変形例は、実施例におけるスライドストッパ7のフック部73の構成を変更したものであり、フック部周りについてのみ説明する。
図10はスライドストッパの変形例を示す図であり、図10(a)はスライドストッパの正面図、図10(b)はスライドストッパの側面図である。
細長い板状の本体部71と、本体部71の上端に重ねて取り付けられたフック部73Aと、円柱形状の棒を略四角形状に折り曲げることによって形成されてフック部73Aに取り付けられたフック環74Aと、本体部71の下端に取り付けられた差し込み部(不図示)とよりスライドストッパ7Aが構成される。
フック環74Aは、四角形状の一辺がフック部73Aに回動可能に支持され、図10(b)に示すように上下に回動可能となっている。フック環74Aは、下端部に係合爪74Bを有している。
スライドストッパ7Aがガイド52に装着され、かつ、フック環74Aが下側位置にある時(図10(b)中、フック環74Aを実線で描いた状態の時)に、係合爪74Bはメッシュ板51側に向かって伸び、メッシュ板51の横方向の鉄線に係合する。
傾転排出式箱型ハンガーを吊り上げてスライドストッパ7Aの先端を差し込み口から引き抜く際には、フック環74Aを上側位置まで回動(図10(b)中、フック環74Aを破線で描いた状態)させて、ワイヤ8をフック環74Aに取り付けて使用する。
一方、ワイヤ8をフック環74Aに取り付けない場合にはフック環74Aを下側位置まで回動させ、係合爪74Bをメッシュ板51に係合させた状態とする。
これにより、不用意にスライドストッパ7Aが引き抜かれる方向に移動したとしても、係合爪74Bがメッシュ板51に係合し、ガイド52からスライドストッパ7Aが抜け出てしまうことが防止される。
また、フック環74Aを使用するときにのみフック環74Aを上側位置まで回転させる構成としたので、フック環74Aの不使用時にフック環74Aが作業の邪魔になってしまうといったことが防止できる。
傾転排出式箱型ハンガーを示す図である。 傾転排出式箱型ハンガーの折りたたみ状態を示す図である。 扉を示す図である。 受部の形状を示す図である。 スライドストッパを示す斜視図である。 スライドストッパのスライド状態を示す図である。 荷の排出状態を示す図である。 ガイドの変形例を示す図である。 傾転排出式箱型ハンガーを吊り上げた状態を示す図である。 スライドストッパの変形例を示す図である。
符号の説明
1、1A 傾転排出式箱型ハンガー
2 底面
3 連結部材
4A、4B 側壁
5 扉
6 背面壁
7、7A スライドストッパ
22 差し込み口
42 吊り環
45 受部
46 案内溝
46A 第一段部
52、52A ガイド
52B 固定部
52C ヒンジ
52D 回動部
53 ストッパ
56 回動ピン
74 フック穴
74A フック環
74B 係合爪

Claims (5)

  1. 荷を収容または排出する傾転排出式箱型ハンガーであって、
    底面と、
    前記底面の1つの辺上に立設された扉と、
    前記底面の他の辺上に立設された壁と、
    前記扉に上下方向にスライド可能に取り付けられ、下端が前記底面に設けられた差し込み口に差し込み可能であり、上端にフック穴を有するスライドストッパと、
    前記壁のうち前記扉と対向する部位に取り付けられた吊り環とを備え、
    前記扉は、上端縁を軸として開閉可能であり、
    前記スライドストッパは、下端を前記差し込み口に差し込むことによって、前記扉の開閉を固定することができ、
    前記フック穴および吊り環にワイヤを取り付けて吊り上げると同時に前記スライドストッパが上方向にスライドして扉の固定が解除され、扉が開放することを特徴とする傾転排出式箱型ハンガー。
  2. 前記壁は、前記扉の上端から横方向に突出する回動ピンを回動可能に支持する受部を備え、
    前記受部は、下方側に向かって伸びる階段形状の案内溝が設けられ、
    前記案内溝の最深部から1つ目の階段部分までの長さをXとし、
    前記スライドストッパの下端が前記差し込み口に差し込まれている長さをYとするとき、
    Y>Xの関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の傾転排出式箱型ハンガー。
  3. 前記扉は、前記スライドストッパが引き上げられた時に抜出しを規制するストッパを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の傾転排出式箱型ハンガー。
  4. 前記扉は、前記スライドストッパをスライド可能に保持するガイドを有し、
    前記ガイドは、
    前記扉に取り付けられる固定部と、
    該固定部にヒンジを介して回動可能に取り付けられ、さらに前記ストッパが取り付けられた回動部とより構成され、
    前記フック穴および吊り環に前記ワイヤを取り付けて吊り上げて前記扉を開放した時に、前記ガイドは、前記ヒンジを支点として折れ曲がることを特徴とする請求項3に記載の傾転排出式箱型ハンガー。
  5. 前記スライドストッパは、上端に倒し込み可能なフック環を備え、
    前記フック環が前記フック穴を構成し、
    前記フック環は下方側に倒しこんだときに前記扉の本体部分と係合する係合爪を有し、
    前記ワイヤを取り付ける場合には前記フック環を上側に引き上げて使用可能となっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の傾転排出式箱型ハンガー。
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