以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明によるタッチパネルを用いた案内情報表示装置の一実施形態を示す外観斜視図であって、1はこの実施形態の案内情報表示装置、2は筐体、3は表示画面、4はタッチパネル、5は接近センサである。
同図において、案内情報表示装置1は、縦長のほぼ箱型の筐体2の前面に縦長の表示画面3と赤外線センサなどの接近センサ5とが設けられた構成をなしている。この表示画面3では、タッチパネル4が設けられており、案内情報やそのメニュー画面とともにタッチ操作部が表示されて、この案内情報表示装置1の利用者がこのタッチ操作部をタッチ操作ができるようにしている。また、接近センサ5はこの案内情報表示装置1に利用者がこれを使用するために近づいたことを検出するためのものであって、接近センサ5が利用者が近づいたことを検知すると、案内情報表示装置1は案内情報の表示のために必要な状態に設定される。
この案内情報装置1は、表示画面2に案内情報のメニュー(案内メニュー)を表示して、所望とする案内メニューを選択することにより、この選択された案内メニューに該当する案内情報を表示するものであり、この案内メニューを選択するために、表示画面3では、図2に概略的に示すように、案内情報の案内メニューなどが表示される案内情報選択部6のエリアと、その下側に、操作ボタン部7が表示されるエリアとが設けられている。案内情報選択部6で所望の案内メニューが選択されると、表示画面3にこの案内メニューに該当する案内情報が表示される。なお、案内情報選択部6で案内メニューの選択は、操作ボタン部7でのタッチ操作によって行なうことができるが、直接所望の案内メニューをタッチ操作しても可能である。
ここで、表示画面3が、大人の利用者が立った状態で案内情報選択部6を直接タッチ操作することが容易で、かつ案内情報選択部6で表示される案内メニューの画面や案内情報を正面でみることができるような高さ位置に配置されるように、案内情報装置1の大きさ,配置が設定されており、また、この表示画面3での操作ボタン部7は、子供などの背の低い利用者や車椅子の利用者などが容易にタッチ操作できる高さ位置に表示される。
図3は図1に示す案内情報表示装置1におけるシステムの一具体例の概略構成を示す図であって、8は制御部、9は表示部、10は入力部、11はセンサ部、12は記憶部、13はプログラム部、14は案内データ部、15は表示回数記録部、16は表示順序生成部である。
同図において、案内情報表示装置1は、その表示画面3(図1)に案内情報や図2に示す案内情報選択部6,操作ボタン部7(図2)などを表示する表示部9と、この表示画面3に表示される操作ボタン部7などからのタッチ操作信号を入力する入力部10と、接近センサ5(図1)の検出信号を取得するセンサ部11と、案内情報など各種のデータを記憶した記憶部12と、これらを制御する制御部8とからなるシステムを備えている。
記憶部12には、センサ部11からの信号(即ち、接近センサ5の検出結果)や入力部10からの信号(即ち、表示画面3でのタッチ操作結果)に応じて制御部8が実行する表示プログラムなどの各種のプログラムが記憶されているプログラム部13と、案内情報が記憶されている案内データ部14と、案内データ部14に記憶されている案内情報の表示経歴や案内情報毎の表示回数が記憶されている表示回数記録部15,表示回数記録部15に記憶されている表示回数に応じて案内データ部14に記憶されている案内メニューの案内情報選択部6(図2)での表示順序を設定する表示順序生成部16とが設けられている。
図4は図3における表示回数記録部15に記憶されるログデータ(案内情報の表示経歴データ)の一具体例を示す構成図であって、17はログデータ、17aは「年月日」欄、17bは「時刻」欄、17cは「案内先」欄である。
同図において、ログデータ17は、表示画面3(図2)での案内メニューのタッチ操作によって選択された案内情報に関する情報をその選択順に記録したものであり、「年月日」欄17aと「時刻」欄17bと「案内先」欄17cとから構成されている。図2に示す表示画面で所望の案内メニューが選択されてこれに該当する案内情報が表示画面3に表示されると、この案内情報に対し、この表示された年月日が「年月日」欄17aに、その時刻が「時刻」欄17bに夫々記録され、この表示された案内情報で案内する目的地(案内先)が「案内先」欄17cに記録される。この場合、新たに表示された案内情報のかかるデータ(これら年月日,時刻,案内先からなるフォーマットのログデータ)は、最新のログデータであり、例えば、図示するように、順序が先頭のログデータ17として記録され、これ以前に選択された案内情報に該当するログデータ17は、この先頭のログデータに続いて、表示日時が新しい順に記録されている。従って、以前に選択された案内情報のログデータ17は順序が後ろの方のデータとなる。
この案内情報表示装置1で選択表示できる案内情報、即ち、案内情報によって案内される案内先は決められている。そして、夫々の案内情報のログデータ17は、例えば、1年などの一定期間分記録されており、この一定期間を経過したログデータ17は削除される。
表示順序生成部16(図3)は、このログデータ17を基に、例えば、1ヵ月などの所定期間での各案内情報の選択回数、即ち、表示回数が求められ、この表示回数の多い順に案内情報の案内メニューの表示順序が決定される。この表示順序の設定は、新たに案内情報の選択・表示が行なわれて表示回数記録部15に新たにログデータ17が記録される毎に、行なわれるものであり、常に最新の表示順序が設定されている。あるいは、毎日1回、案内情報表示装置1の起動時に、表示順序の設定をするようにしてもよい。
例えば、図4に示すログデータ17だけを例にすると、案内先「西口トイレ」の案内情報が2回選択表示されたことになり、他の案内情報は1回ずつ選択表示されたことになる。そこで、この案内先「西口トイレ」の案内情報が表示順序が1番の案内情報である。また、表示回数が等しい複数の案内情報については、選択表示が新しい(現在の日時に近い)案内情報ほど表示順序が早いものとし、このことから、案内先「トイレ」の案内情報が表示順序が2番の案内情報であり、案内先「特急のりば」の案内情報が表示順序が3番の案内情報であり、……、案内先「××美術館」の案内情報が表示順序が最後の案内情報となる。あるいは、表示情報の表示順序の初期値を予め登録しておき、表示回数が等しい場合には、この表示順序に従って表示するようにしてもよい。
案内データ部14に記憶されている各案内情報は、表示順序生成部16(図3)で決められて表示順序が設定されており、その表示順序の早い(即ち、順位が高い)順に所定個数ずつ案内メニューがまとめられて案内メニューのページが形成される。例えば、表示順序の順位が最も高い案内メニューから順に5個の案内メニューが案内メニューの第1ページを形成し、次の順位から10個の案内メニューが案内メニューの第2ページを形成し、以下、10個ずつの案内メニューが第3,第4,……のページを形成する。そして、表示画面3の案内情報選択部6では、利用者の指示操作により、第1ページから順に案内メニューが案内データ部14から読み出されて表示される。
表示画面3の案内情報選択部6(図2)において、表示される案内メニューのページでは、各案内メニューがその表示順序に従った順序で上から順に配列されて表示される。従って、図4に示すログデータ17に対する案内メニューが案内メニューの第1ページを形成しているものとすると、案内先「西口トイレ」の案内情報,案内先「トイレ」の案内情報,……、案内先「××美術館」の案内情報の順でそれらの案内メニューが上から順に配列されて表示されることになる。
なお、第1ページの案内メニューの案内情報は、表示回数が多くて利用者が多く利用しているものであるから、この第1ページの案内メニューの個数を少なくし、表示画面3の案内情報選択部6で大きく見易いようにする。
次に、この実施形態の動作及びこの動作によって表示画面3に表示される画面の一具体例について説明する。
図5はこの実施形態の処理動作の流れの一具体例を示すフローチャートである。
この実施形態の案内情報表示装置1(図1)に電源(図示せず)が投入されると、待機メニュー画面が表示され(図5のステップS100)、接近センサ5(図1)が利用者の接近を検出するまで(図5のステップS101の“無”)、この待機メニュー画面の表示状態が継続する。
図6は表示画面3の案内情報選択部6に表示されるこの待機メニュー画面の一具体例を示す図であって、20は待機メニュー画面、211〜215は案内メニュー、22は次ページ指定部、23は「カーソル表示」ボタン,24は言語切替ボタン,24aは「日本語」選択ボタン,24bは「英語」選択ボタン,24cは「中国語」選択ボタン,24dは「韓国語」選択ボタン,25は「検索」ボタン、26は案内メッセージ欄、27は手型カーソル、28はターゲットマークである。
同図において、この待機メニュー画面20には、その案内情報選択部6に第1ページの5個の案内メニュー211〜215が縦方向に配列されて表示されており、最も上側の案内メニュー211が表示回数が最も多くて表示順序が最上位の案内情報の案内メニューであり、以下、その下に2番目の表示順序の案内情報の案内メニュー212が、その下に3番目の表示順序の案内情報の案内メニュー213が、……、5番目の表示順序の案内情報の案内メニュー215が配列されて表示されている。
なお、これら案内メニュー211〜215には、例えば、図4に示す「特急のりば」などといったような案内先が表示されている。
また、この案内情報選択部6には、手型カーソル27とターゲットマーク28からなるガイダンスアニメーションが表示されている。この手型カーソル27は、その指先で案内メニュー211,212,……,215の順に指示しながら間欠的に下方に移動し、最下位の案内メニュー215を指示する状態になると、再び最上位の案内メニュー211の位置に瞬間的に移動し、この案内メニュー211から再度1つずつ案内メニューを指示しながら下方へ移動する動作を繰り返す。また、手型カーソル27の指先で指示された位置には、ターゲットマーク28が、例えば、点滅して表示される(なお、このターゲットマーク28は、手型カーソル27が次の案内メニューに移動する瞬間では、その表示が中断する)。
また、表示画面3での案内情報選択部6よりも上部に、案内メッセージ欄26が設けられており、これに、例えば、「画面にふれると地図が表示されます」と言ったようなメッセージが表示されており、かかるメッセージと案内情報選択部6での上記のガイダンスアニメーションの移動とにより、この案内情報表示装置1の前を通る人やその付近にいる人などに、この案内情報表示装置1を操作することにより、希望の案内先に案内できることを知らせるようにしている。
この案内情報選択部6での最下部(即ち、最も下側の案内メニュー215の表示エリアの下側)には、次のベージの案内メニューを表示させるための次ページ指定部22が設けられている。
操作ボタン部7には、「カーソル」表示ボタン23と言語切替ボタン24と「検索」ボタン25とが横方向に配列されて表示されている。ここで、言語切替ボタン24は「日本語」選択ボタン24aのほか、例えば、「英語」選択ボタン24bと「中国語」選択ボタン24cと「韓国語」選択ボタン24dとからなるものであって、そのいずれかがタッチ操作されると、表示画面3全体の文字表示、即ち、案内メッセージ欄26でのメッセージや案内メニュー211〜215でのメニューの文字表示,次ページ指定部22での文字表示,操作ボタン部7での各文字表示が、タッチ操作された選択ボタンに該当する言語で表示される(例えば、「英語」選択ボタン24bをタッチ操作した場合には、英語で表示される)。なお、案内情報表示装置1が設置される場所に応じて、そこで使用される言語の言語選択ボタン24が選択された状態で表示される。以下では、案内情報表示装置1が日本国内の駅構内や路上などに設置されているものとするが、この場合には、待機メニュー画面20や後述する画面では、「日本語」選択ボタン24aが選択された状態にあって、案内メッセージ欄26でのメッセージや案内メニュー211〜215のメニュー表示,言語切替ボタン24の文字表示が日本語で表示されている。
なお、かかる待機メニュー画面20は、制御部8(図3)が、記憶部12のプログラム部13(図3)が表示順序生成部16(図3)で設定された表示順序に従って作成した第1ページの案内メニューを読み出し、これを基に作成したものである。
このように、案内情報表示装置1では、人が近づかないときには、その表示画面3にかかる待機メニュー画面20が表示されているが、人が近づいて、これを接近センサ5(図1)及びセンサ部11(図3)によって制御部8(図3)が検出すると(図5のステップS101の“有”)、表示画面3に初期メニュー画面を表示する(図5のステップS102)。
図7は表示画面3の案内情報選択部6に表示されるかかる初期メニュー画面の一具体例を示す図であって、30は初期メニュー画面であり、図6に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
初期メニュー画面30は、図7に示すように、表示内容が図6に示す待機メニュー画面20と同様であるが、手型カーソル27とターゲットマーク28からなるガイダンスアニメーションが表示されない。即ち、待機メニュー画面20が表示された状態で利用者が案内情報表示装置1に近づくと、ガイダンスアニメーションが消え、図7に示す初期メニュー画面30の表示状態となる。
この初期メニュー画面30では、利用者は案内情報選択部6での案内メニュー211〜215のうちの希望する案内メニュー21(案内メニュー211〜215や後述する案内メニューの総称)を直接タッチして選択することができる。この初期メニュー画面30で、例えば、利用者によって直接案内メニュー212がタッチ操作されて選択されたものとすると(図5のステップS103の“案内メニュー”)、図8に示されるように、一瞬選択された案内メニュー212のエリアの表示状態が変化(例えば、表示色が変化するなど)してこの案内メニュー212が確定された表示状態になった後、図9に示す案内情報画面31の表示がなされる(図5のステップS104)。
なお、図5では図示しないが、図7に示す初期メニュー画面30の表示状態(図5のステップS102)で利用者が所定時間以上案内情報表示装置1から離れ、この時間以上接近センサ5(図1)で利用者が検出されないと、制御部8(図3)が利用者がいなくなったものと判定し、表示画面3での表示を待機メニュー画面20(図6)の表示に戻る。
ここで、図8において、図6に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
また、図9において、32は案内地図、32aは現在位置、32bは案内先(目的地)、32cはルート、33は案内ルート説明文、34は「戻る」ボタン、35は「終了」ボタンである。
案内情報画面31は、図9に示すように、案内地図32と案内ルート説明文33とからなる案内情報を表示するものである。この案内情報は選択された案内メニュー21に該当するものであって、この案内メニュー21を基に制御部8が記憶部12の案内データ部14(図3)から読み出し、案内情報画面31をプログラム部13で作成して表示部9(図3)の表示画面3に表示させる。
案内地図32は、現在位置(この案内情報表示装置1の設置位置)32aと案内先32bを含む地図であって、現在位置32aから案内先32bまでのルート32cが示されている。また、案内地図32の下側に表示される案内ルート説明文33は、例えば、「○○トイレ」といった案内先と案内先までの道順(ルート)を文章で説明したものである。
また、案内情報画面31の下辺側には、「戻る」ボタン34と「終了」ボタン35とが設けられている。「戻る」ボタン34は、これをタッチ操作すると、1つ前の画面、即ち、ここでは、図7に示す初期メニュー画面30に戻るための操作ボタンである。後述する図10から図9に遷移した場合には、図10に戻ることとなる。「終了」ボタン35は、これをタッチ操作することにより、最初の画面、この場合も、図7に示す初期メニュー画面30に戻るための操作ボタンである。
このようにして、図7に示す初期メニュー画面30で場所を知りたい行先に対する案内メニュー21を直接タッチ操作することにより、場所を案内する案内地図32や案内ルート説明文33を表わす案内情報画面31が表示されることになり、利用者はこれから自分が希望する行先の場所とその道順を知ることができる。
また、図7に示す初期メニュー画面30で次ページ指定部22がタッチ操作されると(図5のステップS103の“次のページ”)、メニュー第2画面が表示される(図5のステップS105)。
図10はこのメニュー第2画面の一具体例を示す図であって、216〜2115は案内メニュー、40はメニュー第2画面、41は「戻る」ボタンであり、図6に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、このメニュー第2画面40では、案内情報選択部6において、次のページ、即ち、第2ページの、ここでは、10個の案内メニュー216〜2115が表示されている。さらに、次ページ指定部22をタッチ操作することにより、第3ページの案内メニューが表示され、次ページ指定部22がタッチ操作される毎に案内メニューが表示されるページが切り替えられる。そして、このメニュー第2画面40で案内メニュー21のいずれかがタッチ操作されると(図5のステップS106の“案内メニュー”)、図11に示すように、タッチ操作された案内メニュー21(この場合、案内メニュー216)が決定された後、図9に示したように、このタッチ操作された案内メニュー21に該当する案内情報の案内情報画面31が表示される(ステップS104)。
また、次ページ指定部22には、「戻る」ボタン41が表示される。この「戻る」ボタン41がタッチ操作されると(図5のステップS106の“戻る”)、図7に示す初期メニュー画面30の表示に戻る(図5のステップS102)。
また、図7に示す初期メニュー画面30で「検索」ボタン25がタッチ操作されると(図5のステップS103の“検索”)、検索画面が表示される(図5のステップS107)。
図12はこの検索画面の一具体例を示す図であって、2116は案内メニュー、50は検索画面、51は案内メニュー検索部、52は文字キー操作部、52aは「あかさたな」キーボード、52bは吹き出し、53は入力文字表示部、54は「英数」ボタン、55は「検索中止」ボタン、56は「訂正」ボタンであり、図6に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、この検索画面50は、図7に示す初期メニュー画面30に対し、案内情報選択部6が縮小されて、この案内情報選択部6と操作ボタン部7との間に生じたエリア内に文字キー操作部52と入力文字表示部53とからなる案内メニュー検索部51が表示される。また、操作ボタン部7では、「検索」ボタン25(図7)の代わりに、「検索中止」ボタン55が表示される。
文字キー操作部52では、「あ」,「か」,「さ」,「た」,「な」,……のタッチキーが横一列に配列されてなる「あかさたな」キーボード52aと、「英数」ボタン54とが設けられており、「あかさたな」キーボード52aのいずれかのタッチキー、例えば、文字「た」のタッチキーをタッチ操作すると、図示するように、この文字「た」のタッチキーから吹き出し52bが表示され、この吹き出し52bに「た」行,「だ」行の各文字及び小文字「っ」のタッチキーが表示される。そして、吹き出し52b内の、例えば、文字「ど」のタッチキーをタッチ操作すると、この文字「ど」が、入力文字として、入力文字表示部53に表示される。
なお、入力文字表示部53での「訂正」ボタン56は、文字キー操作部52で入力された文字を訂正するものであって、この「訂正」ボタン56がタッチ操作される毎に、入力文字表示部53に表示されている文字が新しく入力された順に1つずつ削除されていく。
そして、この入力文字表示部53での入力文字を含む案内メニューが案内情報選択部6に表示される。ここでは、文字「ど」が入力されているものとして、この文字「ど」を含む、例えば、「動輪の広場」といった案内メニュー2116などが全て表示され、このようにして案内情報選択部6に表示される案内メニュー21のうちの希望する案内メニュー21をタッチ操作することにより(図5のステップS108の“案内メニュー”)、図9に示されるような案内画面31が表示されることになる(図5のステップS104)。
このようにして、文字キー操作部52で複数の文字を続けて入力することができ、文字を入力する毎に、入力文字表示部53で順次入力される文字が表示されるとともに、案内情報選択部6では、かかる入力された複数の文字を含む案内メニュー21が表示されることになり、このため、表示される案内メニュー21が制限されていく。
また、文字キー操作部52において、「英数」ボタン54をタッチ操作すると、「あかさたな」キーボード52aに代わってアルファベットのキーボードが表示され、アルファベットによる文字入力が可能となる。また、文字キー操作部52において、「英数」ボタン54に代わって「かな」ボタン(図示せず)が表示され、これをタッチ操作すると、文字キー操作部52が「あかさたな」キーボード52aの表示に戻る。
この検索画面50の操作ボタン部7での「検索中止」ボタン55がタッチ操作されると(図5のステップS108の“検索中止”)、図7に示す初期メニュー画面30の表示状態に戻る(図5のステップS102)。
なお、図7に示す初期メニュー画面30,図10に示すメニュー第2画面40及び図12に示す検索画面50では、その操作ボタン部7に設けられている言語切替ボタン24のいずれかの選択ボタンが選択されると、それ以降に表示される全ての画面がその選択されたこの選択ボタンに該当する言語で表示されることになる。但し、利用者が案内情報表示装置1から離れてこの案内情報表示装置1が利用されない状態になると、図6に示す待機メニュー画面20が表示されて待機状態となるが、このときの待機メニュー画面20では、もとの言語を使用する状態に戻る。ここでは、日本語で表示された状態に戻る。
このように、この実施形態では、検索画面50での文字キー操作部52を用いることにより、案内メニューが非常に多くて案内情報選択部6に表示される案内メニュー21からは希望する案内メニューを見つけ出すことが困難な場合でも、この希望する案内メニューを簡単な操作でもって容易に見つけ出すことができる。
ところで、以上は、利用者が初期メニュー画面30(図7)などで所望の案内メニュー21を直接タッチ操作して選択した場合であるが、子供などの背の低い人や車椅子を利用する人などは、かかる初期メニュー画面30などの上の方に手が届きにくく、タッチ操作しにくい場合がある。このような利用者でも、この案内情報表示装置1の操作をし易くするために、表示画面3の下部に操作ボタン部7が設けられている。
初期メニュー画面30で、操作ボタン部7の「カーソル表示」ボタン23が操作されると(図5のステップS103の“カーソル表示”)、手型カーソル27が表示された変更初期メニュー画面が表示画面3に表示される(図5のステップS109)。
図13(a),(b)はこの変更初期メニュー画面の一具体例を示す図であって、60,60aは変更初期メニュー画面、61は「カーソル消す」ボタン、62は上方向ボタン、63は下方向ボタン、64は「確定」ボタンであり、図6に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図(a)において、この変更初期メニュー画面60では、操作ボタン部7で、初期メニュー画面30(図7)での「カーソル表示」ボタン23,言語切替ボタン24に代わって、「カーソル消す」ボタン61とカーソル移動方向ボタンとしての上方向ボタン62,下方向ボタン63と「確定」ボタン64とが表示される。ここで、言語切替ボタン24が非表示となるが、「カーソル表示」ボタン23を操作することによってカーソル操作へ切り替える場合には、現在表示されている言語が操作者の利用可能な言語表示となっていると想定されるため、言語切替ボタン24を非表示としても、操作の妨げにならない。「検索」ボタン25はそのまま表示されている。これとともに、案内情報選択部6の最下部、即ち、「カーソル消す」ボタン61の近傍の次ページ指定部22の部分に手型カーソル27が表示されるが、表示されると直ちにこの手型カーソル27が上方に移動し、最上の案内メニュー211を指先で指し示す(指示する)状態となる。
そして、手型カーソル27がこのような状態になると、図13(b)に示すように、この手型カーソル27の案内メニュー211を指示した指先にターゲットマーク28が表示され、これにより、手型カーソル27がこの案内メニュー211を指示していることを利用者に通知している。
図13(b)に示す変更初期メニュー画面60aにおいて、下方向ボタン63をタッチ操作すると、そのタッチ操作毎に、手型カーソル27が案内メニュー21を1つずつ指示するようにして下方に移動し、同様に、上方向ボタン62をタッチ操作すると、そのタッチ操作毎に、手型カーソル27が案内メニュー21を1つずつ指示するようにして上方に移動する。これにより、手型カーソル27が所望とする案内メニュー21を指示する状態にすることができる。
そして、手型カーソル27が所望の案内メニュー21を指示した状態にした後、「確定」ボタン64がタッチ操作されると(図5のステップS110の“案内メニュー”)、図8に示す初期メニュー画面30aのように、この所望の案内メニュー21が確定された状態にされた後、この確定された案内メニュー21に該当する図9に示すような検索情報画面31が表示される(図5のステップS104)。
この変更初期メニュー画面60aにおいて、「カーソル消す」ボタン61がタッチ操作されると(図5のステップS110の“カーソル消す”)、図7に示す初期メニュー画面30の表示に戻る(ステップS102)。
また、この変更初期メニュー画面60aにおいて、手型カーソル27を次ページ指定部22まで移動させ、「確定」ボタン64がタッチ操作されると(図5のステップS110の“次のページ”)、案内情報選択部6で次の第2ページの案内メニュー21が表示されるメニュー第2画面が表示される(図5のステップS111)。
図14はかかる第2ページの案内メニュー21を表示したメニュー第2画面の一具体例を示す図であって、70はメニュー第2画面であり、図10,図13に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、このメニュー第2画面70では、図10に示したメニュー第2画面40と同様、案内情報選択部7において、第2ページの案内メニュー216〜2115が表示され、また、次ページ指定部22のエリアに「戻る」ボタン41が表示されるものであり、操作ボタン部7では、手型カーソル27の操作の必要上、図10に示すメニュー第2画面40とは、「検索」ボタン25を除いて、操作ボタンの種類が異なるだけである。
そこで、操作ボタン部7の上方向ボタン62や下方向ボタン63をタッチ操作して、手型カーソル27を移動させて所望の案内メニューを指示するようにし、「確定」ボタン64をタッチ操作すると(図5のステップS112の“案内メニュー”)、図15にメニュー第2画面70aとして示すように、この指定された、例えば、案内メニュー217が確定され、図9に示すようなこの案内メニュー217に該当する案内情報画面31が表示される(図5のステップS104)。
なお、図10に示すメニュー第2画面40で「カーソル表示」ボタン23がタッチ操作されたときでも(図5のステップS106の“カーソル表示”)、図14に示すメニュー第2画面70の表示状態に移行する(図5のステップS111)。
また、図13(b)に示す変更初期メニュー画面60aにおいて、「カーソル消す」ボタン61がタッチ操作されると(図5のステップS110の“カーソル消す”)、図7に示す初期メニュー画面30の表示状態に戻る(図5のステップS102)。
さらに、図13(b)に示す変更初期メニュー画面60aにおいて、「検索」ボタン25がタッチ操作されると(図5のステップS110の“検索”)、検索画面が表示される(図5のステップS113)。
図16はこの検索画面の一具体例を示す図であって、50aは検索画面であり、図12,図13に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
この検索画面50aは、図16に示すように、図12に示す検索画面50と同様であるが、案内メニュー21を選択するための手型カーソル27が表示されていることと、操作ボタン部7に「カーソル消す」ボタン61と上方向ボタン62と下方向ボタン63と「確定」ボタン64とが表示されていることが異なるものである。「検索中止」ボタン55が表示されることは同様である。文字キー操作部52の操作方法も図12に示す検索画面50での文字キー操作部52と同様であり、この文字キー操作部52のタッチ操作によって案内情報選択部6で表示される案内メニュー21の選択を、操作ボタン部7の上方向ボタン62や下方向ボタン63と「確定」ボタン64とをタッチ操作することにより、手型カーソル27を操作して行なうことができる。
この検索画面50aにおいて、このように手型カーソル27を操作して案内情報選択部6での所定の案内メニュー、例えば、案内メニュー2116を選択・確定すると(図5のステップS114の“案内メニュー”)、この案内メニュー2116に該当する図9に示すような案内情報画面31が表示される(図5のステップS104)。
このように、検索画面50aで、案内メニュー検索部51が案内情報選択部6の下側、即ち、表示画面3の下側に表示されるので、背の低い利用者や車椅子の利用者などの上の方に手が届きにくい利用者でも、案内メニュー検索部51で直接タッチ操作することができる。勿論、上方向ボタン62と下方向ボタン63と「確定」ボタン64との操作により、手型カーソル27でもって検索操作を行なうこともできる。
なお、案内メニュー検索部51の領域は、手が届き易い位置であるため、タッチ操作専用とし、上方の案内メニュー21を手型カーソル27で選択可能としてもよい。この場合には、手型カーソル27の移動領域は、案内メニュー検索部51の上方までとすればよい。手が届く案内メニュー検索部51内はタッチ操作で素早く操作し、手の届きにくい案内メニュー21の選択は手型カーソル27によって容易に操作可能となる。また、以上のように、カーソル表示ボタン23が押されて手型カーソル27が表示された状態でも、案内メニュー21をタッチ操作によって選択することは可能である。手型カーソル27を表示させた状態においても、手の届くボタンは自由にタッチ操作することができ、よりスムーズに案内情報を表示させることができる。
また、この検索画面50aにおいて、「カーソル消す」ボタン61がタッチ操作されると(図5のステップS114の“カーソル消す”)、手型カーソル27が表示されない図12に示す検索画面50の表示状態となり(図5のステップS107)、「検索中止」ボタン55がタッチ操作されると(図5のステップS114の“検索中止”)、図13(b)に示す変更初期メニュー画面60aの表示状態に戻る(図5のステップS109)。
なお、図12に示す検索画面50で「カーソル表示」ボタン23がタッチ操作されたときでも(図5のステップS108の“カーソル表示”)、図16に示す検索画面50aの表示状態に移行する(図5のステップS113)。
以上のように、この実施形態では、縦長の表示画面にメニュー画面を表示しながら、このメニュー画面での上部に表示される案内メニューに手が届きにくい利用者でも、表示される全ての案内メニューから希望する案内メニューを、直接自分の手を動かしているのと同様の感覚で、容易に選択確定することができる。