JP5079846B2 - 位置検出装置 - Google Patents

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本発明は自動車や産業機器などの回転部位や直線移動部位の位置検出を行う磁気検出型の位置検出装置に関する。
従来、回転角度位置を検出する磁気式のエンコーダの場合、特許文献1に示されているように多極に着磁された円板状の磁石の回転により生じる磁界の方向の切り替わりを近接配置された磁気センサで検出していた。図10Aは特許文献1に示されている磁気ロータリエンコーダの平面図であり、参照記号は特許文献とは変えてある。図10B及び10Cはこの磁気ロータリエンコーダの構造と動作を理解し易くするために本願発明者が作成した説明のための斜視図及び側面図である。この従来技術においては、回転軸方向に着磁された円板状磁石を90°ごとの扇状磁石板81A〜81Dに分割し、隣接磁石板の磁極性N,Sが互いに反転するように配置し、一体に固定し円板状の回転子81を形成している。回転子81の板面から距離を隔ててこの例では3つの磁気センサ82a,82b,82cが回転子81の回転軸Oxを中心とする同一円上に60°間隔で配置されている。
図10B,10Cには3つの磁気センサの1つを代表して磁気センサ82として示しており、磁気センサ82の磁界検出方向は矢印84で示すように回転子81の板面と垂直な方向である。回転子81が回転軸Oxを中心に回転するにつれ、同一磁極の上に磁気センサ82が位置するときは磁気センサ82は同一電気極性の磁気検出信号を出力し、磁極が反転すると磁気検出信号の電気極性が反転する。従って、回転子81が回転すると磁気センサ82は正負が交番する磁気検出信号を出力する。図10の従来技術では3つの磁気センサ82a,82b,82cから位相が互いに60°ずれた3つの磁気検出信号が得られる。
図10Cは回転子81が回転して磁気センサ82が隣接する2つの磁石板81Aと81Bの境界に位置した時を示しており、このとき磁気センサ82を垂直方向(磁界検出方向84)に通る磁界成分がほぼ零となる状態を示している。
特開平06-88704号公報
図10の従来技術では、隣接する磁石板の境界近傍における磁束密度が小さいため、磁気センサが一方の磁石板から他方の磁石板へ相対的に移動していくときの磁界の切り替わりが緩やかであり、その結果、磁気センサの検出出力の立ち上がり、立下りの勾配が小さく、磁気センサの検出出力を閾値で論理判定して得られる位置検出信号のヒステリシス幅が大となり、位置検出タイミングが遅れ、また回転角度検出精度を高くすることが困難であった。この発明の目的は、位置検出タイミングの遅れが小さく、検出精度を高めることができる位置検出装置を提供することである。
第1の発明による磁気検出型の位置検出装置は、
軟磁性材で形成された環状の磁性基板と、
上記磁性基板の上に積層され、互いに間隔をあけて第1の円周上に配列された偶数個の円弧状の磁石板と、
それぞれの上記磁石板の上に積層され、互いに空隙を形成して第2の円周上に配列された軟磁性材で形成された偶数個の円弧状のヨーク板と、
上記ヨーク板の配列の面から積層方向に一定距離を隔てて相対的に周方向に移動可能に配置された磁気センサ、
とを含み、
隣接する上記ヨーク板間の空隙は隣接する上記磁石板間の間隔と等しいかそれより狭く、上記間隔の中央に位置し、各上記磁石板は積層方向に着磁されており、隣接する上記磁石板の互いに対向する端面における着磁方向は互いに逆極性とされていることを特徴とする。
第2の発明による磁気検出型の位置検出装置は、
軟磁性材で形成された円弧状の磁性基板と、
上記磁性基板の上に積層され、互いに間隔をあけて第1の円周上に配列された2個の円弧状の磁石板と、
それぞれの上記磁石板の上に積層され、互いに空隙を形成して第2の円周上に配列された軟磁性材で形成された2個の円弧状のヨーク板と、
上記ヨーク板の配列の面から積層方向に一定距離を隔てて周方向に相対的に移動可能に配置された磁気センサ、
とを含み、
隣接する上記ヨーク板間の空隙は隣接する上記磁石板間の間隔と等しいかそれよりより狭く、上記間隔の中央に位置し、各上記磁石板は積層方向に着磁されており、隣接する上記磁石板の互いに対向する端面における着磁方向は互いに逆極性とされていることを特徴とする。
第3の発明による磁気検出型の位置検出装置は、
軟磁性材で形成され、一方向に延長された磁性基板と、
上記磁性基板の上に積層され、互いに間隔をあけて上記磁性基板の長さ方向に配列された少なくとも3個の磁石板と、
それぞれの上記磁石板の上に積層され、互いに空隙を形成して配列された軟磁性材で形成された少なくとも3個のヨーク板と、
上記ヨーク板の配列の面から一定の距離を隔てて相対的に移動可能に配置された磁気センサ、
とを含み、
隣接する上記ヨーク板間の空隙は隣接する上記磁石板間の間隔より狭く、上記間隔の中央に位置し、各上記磁石板は積層方向に着磁されており、隣接する上記磁石板の互いに対向する端面における着磁方向は互いに逆極性とされていることを特徴とする。
本発明は、ヨーク板の空隙近傍に磁力線を集中させることができるので空隙近傍における位置に対する磁束密度の変化が急峻となり、その結果、位置検出のタイミング遅れが小さくなり、位置検出精度が高くなる効果を奏する。
Aはこの発明の第1実施例の斜視図、Bはその平面図、Cはその側面図。 磁気センサとその磁気検出信号出力を処理する論理判定回路を説明するためのブロック図。 Aは磁気検出信号の波形例を示す図、Bは磁気検出信号を論理判定して得た位置検出信号の波形を示す図。 Aは第1実施例と変形従来技術による磁気センサ位置での磁束密度のシミュレーション結果を比較するグラフ、BはAにおける空隙G近傍の拡大図。 この発明の第2実施例の斜視図。 この発明の第3実施例の斜視図。 この発明の第4実施例の斜視図。 この発明の第5実施例の斜視図。 この発明の第6実施例の平面図。 Aは従来技術によるロータリーエンコーダの平面図、Bはその斜視図、Cはその側面図。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
[第1実施例]
図1Aはこの発明の第1実施例による磁気検出型の位置検出装置の斜視図を示し、図1Bはその平面図、図1Cは側面図を示している。この実施例では、環状の磁性基板11と、その磁性基板の板面上に周方向に配列して取り付けられた円弧状の偶数個(この例では2個)の磁石板12A,12Bと、その磁石板のそれぞれの上に重ねて取り付けられた円弧状の偶数個のヨーク板13A,13Bとから回転子10が構成されている。位置検出装置は回転子10と、そのヨーク板の板面と一定の間隔を隔てて相対的に回動可能に設けられた磁気センサ14とを含む。
環状の磁性基板11は透磁率の高い軟磁性材料、例えば、パーマロイや珪素鋼板から作成される。円弧状の磁石板12A,12Bは、例えばフェライト系やサマリウムコバルト系やネオジウム系などの強磁性材から切削加工や成型加工で形成され、環状の磁性基板11と同じ内径と外径を有する環状磁石から等円弧長で偶数個切り出した形状を有する。それぞれの磁石板の円弧の中心角は互いに等しく、それらの和は360°より小さく選び、磁性基板11上に互いに間隔Dを隔てて同一円周上に周方向に磁石板を配列されている。また、各磁石板12A,12Bは磁性板11及びヨーク板13A,13Bとの積層方向(この実施例では回転軸Ox方向)に着磁されており、かつ、隣接する磁石板の周方向に互いに対向する端面で磁極が互いに逆極性となるように着磁されている。
円弧状のヨーク板13A,13Bも同一円周上に配列されており、ヨーク板13Aの周方向両端面は隣接するヨーク板13Bの端面と近接し、空隙Gを空けて対向する。空隙Gは隣接する磁石板12A,12Bの端面間の間隔Dより狭く、かつ間隔Dの周方向中央に位置している。空隙Gを形成するヨーク板13A,13Bの対向する端面は、図のように互いに平行でもよいし、周方向と直角な面でもよい。同様に、間隔Dを形成する磁石板12A,12Bの対向する端面も互いに平行でもよいし、周方向と直角な面でもよい。磁性基板11、磁石板12A,12B,ヨーク板13A,13Bは回転軸Ox方向に積層され、互いに例えば外周面をモールド(図示せず)で固定されて回転子10が形成されている。図1の実施例においてはこの回転子10はこの発明の位置検出装置が使用される図示されてない産業機器が有している回動部の回動軸に取り付けられ、その産業機器の非可動部に磁気センサ14がヨーク板13A,13Bの板面と距離を隔てて対向するように固定される。磁気センサ14の磁界検出方向は図中に矢印14Sで示すようにヨーク板13A,13Bの板面に垂直、即ち、磁性版、磁石板、ヨーク板の積層方向とされている。
磁気センサ14としては例えばホール素子や磁気抵抗素子を使用することができる。例えばホール素子を使用する場合、図2に示すように磁気センサ14は4つの端子を有し、一対の端子に定電圧VBを印加し(定電圧動作の場合)、他の一対の端子から磁気検出信号VMが出力される。磁気検出信号VMは論理判定回路20により増幅され、論理判定され、判定結果が位置検出信号SDとして出力される。
図1Cに示すように、磁石板12Aからの磁力線の多くは透磁率の高いヨーク板13Aに入り、ヨーク板13Aに導かれて空隙G方向の先端に向かって流れる。その結果、磁力線はヨーク板13Aの先端部に集中し、先端部近傍の表面から矢印曲線で示すように空気中に放射される。磁力線は空隙Gの近傍の空気中を通り、ヨーク板13Bの先端部近傍の表面に入り、ヨーク板13B中をヨーク板13Aにおける磁力線と逆方向に流れて磁石板12Bに入る。磁石板13Bから出て磁性基板11に入ったほとんどの磁力線は磁性基板11を通って磁石板12Aに戻る。この実施例においては、各空隙Gにおいて対向する磁極が逆極性となる必要があるので、空隙Gは偶数必要であり、従って、磁石板もヨーク板も同じ偶数個が設けられる。
例えば図1Cにヨーク板13Aの表面から上方に破線で示すように磁気センサ14が位置しているときは、磁気センサ14は磁界検出方向14Sに貫通する磁力線による磁界を検出し、その磁界の方向に対応した電気極性の磁気検出信号VMを出力する。回転子10の回転により磁気センサ14が空隙Gに接近するにつれ、磁気センサ14を貫通する磁力線の数は増加するが、その方向は空隙Gを越えるときに反転し、その結果、磁気センサ14の磁気検出信号VMの電気極性は反転し、更にヨーク板13Bの周方向において磁気センサ14が空隙Gから離れるにつれ、逆方向に貫通する磁力線の数は減少する。
図1の実施例の場合、回転子10が1回転すると磁気センサ14の磁気検出信号VMは図3Aに示すように正負が交番する一周期の波形となる。図3Aの波形は磁気センサ14の位置が空隙Gの中央で回転子10が回転を開始し、1回転して元の空隙Gの中央に戻った場合を示している。論理判定回路20は絶対値が等しい正と負の閾値電圧+Vth, -Vthを有し、図3A,Bに示すように、磁気検出信号VMが正の閾値電圧+Vthを超えると判定出力(即ち、位置検出信号SD)はON状態(論理"1")となる。このON状態は磁気検出信号VMが+Vthより下がっても、負方向に-Vthを超えない限りは維持される。次に、磁気検出信号VMが-Vthを負方向に超えるとOFF状態(論理"0")となり、次に磁気検出信号VMが+Vthを超えるまでOFF状態を維持する。このような特性をヒステリシスと呼んでいる。
このようにして、論理判定回路20は、入力された例えば図3Aに示す磁気検出信号VMを論理判定し、図3Bに示すような位置検出信号SDを出力する。図3A,Bに示すように、論理判定回路20は磁気検出信号VMを閾値電圧+Vth, -Vthと比較して論理判定を行うため、例えば磁気検出信号VMが+Vthから-Vthに変化する角度幅(ヒステリシス幅)dAの間、論理状態は直前の状態を維持しているため、位置検出は角度dA/2の遅れを生じることになる。従って、ヒステリシス幅dAはできるだけ小さいことが望まれる。
図4Aは図1の第1実施例と図7の従来技術における磁気センサ14及び82を貫通する磁力線の磁界検出方向成分の磁束密度をシミュレーションにより計算した結果を示す。ただし、図7では4つの扇状磁石板を使用しているが、図1と比較するため、図7の磁石板の数は2つとし、しかも図1と同様の円弧状とし、図1と同じ外径及び内径の2つの円弧状磁石板(中心角180°)が連結された環状の回転子とされている。以下、これを変形従来技術と呼ぶ。
第1実施例の磁性基板11、磁石板12A,12B,ヨーク板13A,13B及び変形従来技術の磁石板はいずれも外径11.5mm、内径8.5mm、厚さ1mmである。また、第1実施例及び変形従来技術とも磁石板の保持力は200kA/mである。更に、第1実施例では磁性基板11とヨーク板13A,13Bを電磁軟鉄で形成するものとする。また、円弧状の各磁石板12A,12Bの中心角は140°とし、円弧状の各ヨーク板13A,13Bの中心角は168.5°とする。従って、各間隔Dの中心角は40°(前記外径と内径の中間で約3.49mm)であり、空隙Gは1.00mm(中心角11.46°)である。
磁気センサの半径方向の位置はいずれも回転子の中心から10mmであり、磁気センサと回転子の表面との間の距離(以下、センサ距離と呼ぶ)が1mmの場合と、2mmの場合について、磁気センサを貫通する磁力線の磁界検出方向成分の磁束密度をシミュレーションにより計算した結果を図4Aのグラフの縦軸に示す。横軸は、磁気センサの位置を空隙Gの中央(変形従来技術の場合は隣接磁石板の接合境界)に合わせて0とし、回転子を回転させた角度を表す。図から明らかなように、同じセンサ距離では第1実施例による空隙近傍の磁束密度は変形従来技術における磁石板接合境界近傍の磁束密度より高いが、空隙から周方向に離れるに従って磁束密度は減少し、この例では変形従来技術より低くなっている。このことは、この発明では磁性基板11及びヨーク板13A,13Bを使用することにより磁石板の表面の広い領域から磁力線を導いて空隙近傍に集中させることができることを示している。センサ距離が大きくなれば当然、磁気センサ位置での磁束密度は減少する。
図4Bは図4Aにおける位置180°の近傍を拡大したものである。論理判定回路20における論理判定のための閾値電圧+Vth, -Vthに対応する磁束密度をそれぞれ0.01T(テスラ)、-0.01Tとすると、センサ距離が1mmの場合、第1実施例ではヒステリシス幅dAは約2.3°と、変形従来技術の約2.9°より狭くなっている。センサ距離が2mmの場合も第1実施例のほうがヒステリシス幅dAが小さい。従って、第1実施例のほうが位置検出のタイミング遅れが小さく、位置検出精度は高いことがわかる。
つまり、従来の位置検出装置では磁石の表面での磁束密度を一定とすると、隣接磁石板の接合部近傍領域からの磁力線は接合部に集まって接合部近傍空間での磁束密度が高くなるが、磁石板表面からの磁力線は透磁率の低い空気中に放射されるので、接合部から離れるにつれ、磁石表面からの磁力はそれほど接合部近傍に集まらない。これに対し、この発明では磁石板の表面から出た磁束は空気より透磁率が高いヨーク板を通り空隙G方向に流れやすいので、空隙近傍の空間の磁束密度を従来より高くすることができる。その結果、磁気センサが空隙を越えるときに生じる磁束密度の反転の勾配(即ち、検出磁界の反転の勾配)が急峻になり、ヒステリシス幅が小さくなる。この効果は高い透磁率のヨーク板を使用することにより得られるものであり、間隔Dと空隙Gの周方向の長さ(それぞれの長さをDとGで表すとする)がG=Dであってもこの発明の効果は生じるが、D>Gとするのが好ましい。
変形従来技術においても、磁石の保持力を強くしたり、厚くすることでヒステリシス幅を小さくできるが、発生する磁力が周囲に与える影響も増し、磁石のコストも増加するので好ましくない。この発明では、磁石を軟磁性材で挟むので、強度が向上し、パーミアンス係数も大きくなり、減磁しにくくなる効果もある。
なお、図1の実施例では磁性板11、磁石板12A,12B,ヨーク板13A,13Bの外径及び内径がそれぞれ同じ場合を示したが、磁性板11及びヨーク板13A,13Bと比べ、磁石板12A,12Bの外径を小さく及び/又は内径を大きくしてもよい。
[第2実施例]
図5はこの発明による位置検出装置の第2実施例を示す。この実施例では、環状の磁性基板11と、同一円周上に配列された円弧状の磁石板12A,12Bと、同一円周上に配列された円弧状のヨーク板13A,13Bとが、同一面上で半径方向に内側から外側へ順次積層され、回転子10が形成されている。これら磁性基板11、磁石板12A,12B、ヨーク板13A,13Bの回転軸Ox方向の幅は等しくされている。
円弧状の磁石板12A,12Bは積層方向、この実施例では半径方向に着磁されており、隣接する磁石板の着磁方向は互いに逆極性とされている。第1実施例と同様に、各磁石板12A,12Bの周方向両端面はそれぞれ隣接する磁石板の一端面と間隔Dを空けて対向し、各ヨーク板13A,13Bも隣接するものの周方向端面は空隙Gを空けて対向する。各空隙Gは対応する間隔Dの中央に位置する。この実施例においても空隙Gは偶数個必要であり、従って、磁石板およびヨーク板もそれぞれ同じ偶数個必要である。
磁気センサ14はヨーク板13A,13Bの外周面から半径方向外側に距離を隔てて配置される。磁気センサ14の磁界検出方向14Sはヨーク板13A,13Bの外周面と垂直な半径方向(積層方向)である。その他、各部材の材質は第1実施例の対応するものと同様でよい。この第2実施例によっても空隙G近傍の磁束密度を高めることができるので、位置検出のヒステリシス幅が小さくなり、従って、位置検出タイミング遅れが小さく、位置検出精度が高くなる。
[第3実施例]
図6はこの発明による第3実施例の位置検出装置を示す。この実施例は第1実施例の環状の回転子10の環を切断して直線方向に伸ばした構造を有している。従って、磁性基板11は直線レール板状に伸びており、その上の磁石板、及びヨーク板は長方形に形成されている。ただし、少なくとも2つの空隙Gを設けるため、3個以上の所望の数の磁石板12A,12B,12C,12D、…と、それと同数のヨーク板13A,13B,13C,13D,…が設けられている。磁性基板11、磁石板12A,12B,12C,12D及びヨーク板13A,13B,13C,13Dが積層一体化されて形成された直進体10’は、図示してない産業機器が有する位置検出対象の直線可動部に、その可動方向と直進体10’の長さ方向を一致させて取り付けられる。直進体10’と共に位置検出装置を構成する磁気センサ14は産業機器の、非可動部に、ヨーク板の表面から距離を隔てて固定される。
第3実施例の各構成部材も、第1実施例の対応する構成部材と同様の材質で構成してよい。
[第4実施例]
図1の実施例において、磁石材料のコストを下げるため、各磁石板12A,12Bの周方向中間部の1箇所又は複数箇所に磁石板を切断する隙間を形成してもよい。その例を図7に示す。図7は、図1の各磁石板12A,12Bの両端部をそれぞれ磁石板片12A1,12A2及び12B1,12B2として残し、中間部を切除してそれぞれ隙間12Ad,12Bdを形成した場合を示す。従って、磁石板12Aは磁石板片12A1と12A2のグループで構成され、磁石板12Bは磁石板片12B1と12B2のグループで構成される。これにより磁石板12A,12Bに必要は磁石材料の量を減らすことができる。
なお、このように隙間をあけて磁石板片12A1,12A2,12B1,12B2を配列することにより円弧状の各磁石板片の中心角は小さくなり、その円弧長に対し、幅(半径方向の長さ)がある程度大きければ、円弧でなく、長方形の磁石板変を使用してもよい。その場合、長方形の四隅はいずれも磁性基板11及びヨーク板13A,13Bの内周面及び外周面から外にはみ出さないように長方形の寸法と配置を決める。
[第5実施例]
図5の実施例についても、図7の実施例と同様に、図8に示すように磁性板12A及び12Bをそれぞれ複数の磁性板片12A1,12A2及び12B1,12B2で構成するように隙間12Ad及び12Bdを形成してもよい。
[第6実施例]
図1の実施例では環状の回転子10を有する位置検出装置の例を示したが、環状でなく、円弧状であってもよい。その例を図9に示す。この例は、図1Bにおける回転子10を中心軸Oxを通る直線で切断して形成した180°の円弧状を有する。空隙Gは円弧の周方向中央に位置している。もちろん、円弧として180°である必要はなく、それより大でも、小でもよい。このように円弧状の回転子10とすることにより、磁性板材料の量を減らすことができ、コストを下げることができる。
同様に図5の実施例においても、環状の回転子10から切り出した円弧状の回転子(図示せず)を使用してもよい。また、図9に一点鎖線で示すように、各磁石板12A,12Bを図7の実施例と同様に周方向に隙間12Ad,12Bdをあけて配列された複数の磁石板片のグループで構成してもよい。
本発明は、産業機器の回転部材や直線可動部材の位置検出に利用することが可能である。

Claims (4)

  1. 磁気検出型の位置検出装置であり、
    軟磁性材で形成された環状の磁性基板と、
    上記磁性基板の上に積層され、互いに間隔をあけて第1の円周上に配列された2個の円弧状の磁石板と、
    それぞれの上記磁石板の上に積層され、互いに空隙を形成して第2の円周上に配列された軟磁性材で形成された2個の円弧状のヨーク板と、
    上記ヨーク板の配列の面から積層方向に一定距離を隔てて周方向に相対的に移動可能に配置された磁気センサ、
    とを含み、
    隣接する上記ヨーク板間の空隙は隣接する上記磁石板間の間隔と等しいかそれより狭く、上記間隔の中央に位置し、各上記磁石板は積層方向に着磁されており、隣接する上記磁石板の互いに対向する端面における着磁方向は互いに逆極性とされており、各上記磁石板はその少なくとも両端部を残すように中間部が切除された隙間が少なくとも1つ形成されており、それによって各磁石板は互いに周方向に間隔を空けて配置された複数の磁石板片のグループで構成されていることを特徴とする位置検出装置。
  2. 磁気検出型の位置検出装置であり、
    軟磁性材で形成された円弧状の磁性基板と、
    上記磁性基板の上に積層され、互いに間隔をあけて第1の円周上に配列された2個の円弧状の磁石板と、
    それぞれの上記磁石板の上に積層され、互いに空隙を形成して第2の円周上に配列された軟磁性材で形成された2個の円弧状のヨーク板と、
    上記ヨーク板の配列の面から積層方向に一定距離を隔てて周方向に相対的に移動可能に配置された磁気センサ、
    とを含み、
    隣接する上記ヨーク板間の空隙は隣接する上記磁石板間の間隔と等しいかそれより狭く、上記間隔の中央に位置し、各上記磁石板は積層方向に着磁されており、隣接する上記磁石板の互いに対向する端面における着磁方向は互いに逆極性とされており、各上記磁石板はその少なくとも両端部を残すように中間部が切除された隙間が少なくとも1つ形成されており、それによって各磁石板は互いに周方向に間隔を空けて配置された複数の磁石板片のグループで構成されていることを特徴とする位置検出装置。
  3. 請求項1又は2記載の位置検出装置において、上記磁性基板と、上記磁石板と、上記ヨーク板は、上記磁性基板の回転軸方向に順次積層されていることを特徴とする位置検出装置。
  4. 請求項1又は2記載の位置検出装置において、上記磁性基板と、上記磁石板と、上記ヨーク板は、同一平面上において上記磁性基板の回転軸から半径方向外側に順次積層されていることを特徴とする位置検出装置。
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