図1は標準的なMPEG−2構造を示す。このGOP構造は後述する図2と比較すれば明らかであるようにクローズド(closed)GOPである。クローズドGOP構造は外部のアンカフレームを使用することなくそのGOP自体で復号することができる。GOPの構造を変更することはできるが、時間軸tの方向での復号を開始するために少なくとも1つのIピクチャないしIフレームを包含している必要がある。Iピクチャはフレーム内符号化ピクチャであり、他のピクチャからのデータを使用することなく復号することができる。PピクチャないしPフレームはフレーム間符号化されており、このことはこれらのピクチャないしフレームが、先行して復号されたアンカフレームから動き補償されて(一時的に)予測されることを意味している。MPEG−2ではアンカフレームは常にIピクチャまたはPピクチャである。Bピクチャは過去のアンカフレームまたは未来のアンカフレームから双方向動き補償されて(一時的に)予測される。図示されているGOPはN=13のピクチャを包含し、これらのピクチャにおいてアンカフレームはM=3の間隔をおいている。
図2は、復号されるべき最初のIピクチャに先行して2つのBピクチャが存在しているMPEG−2GOP構造を示す。この種のGOP構造は、先行する2つのBピクチャを復号するために別のGOPからのデータが必要とされるために、より正確には、先行するGOPの最後のアンカフレームが事前に復号されていなければならないために、「ブロークンリンク(broken link)GOP」と称される。ブロークンリンクGOPの欠点は逆方向復号がより複雑になるということである。図示されているGOPはN=12のピクチャを包含し、これらのピクチャにおいてアンカフレームはM=3の間隔をおいている。
図3はB記憶ピクチャBsを包含するMPEG−4−AVC GOP構造を示す。通常のBピクチャと比べて、B記憶ピクチャを他のピクチャのさらなる予測のために使用することができる。すなわち、B記憶ピクチャをアンカフレームとすることができる。述語「記憶」は、動き補償予測および他のピクチャの再構成を可能にするためにアンカフレームがメモリ内に保持される必要があることを指している。これに対してBフレームは直接的に表示されるために復号のみが行われ、その復号されたデータが画面上に表される。MPEGにおいては、このBフレームのオンザフライ復号がフレームメモリを節約するために開発されている。図10から図12と関連させて説明する実施形態では、B記憶ピクチャがBピクチャ予測のためにのみ使用され、Pピクチャ予測のためには使用されない。
図4のブロック図には、本発明を実現するために使用されるMPEGデコーダの主要部分が示されている。入力されるビットストリームIBSがビットストリームバッファBSBUFに記憶される。復号処理が終了しているバッファBSBUF内のビットストリームの部分はこのビットストリームバッファBSBUFから除去される。ビットストリームバッファBSBUFはデコーダDECおよびパーザPRSからアクセスされる。パーザPRSはビットストリームを解析しており、また相応のインデックスを形成する。これらのインデックスはビットストリームインデックスバッファBSINDBに記憶され、このビットストリームインデックスバッファBSINDBは必要なビットストリームインデックス情報項目BSIIを出力する。「ビットストリームを解析する」とは、ビットストリームバッファBSBUF内の現在のピクチャタイプのデータ(例えばBsピクチャ)およびこれらのデータの現在の配置(ピクチャの開始バイト位置および終了バイト位置)を分析することを意味している。
動作時に、パーザPRSはビットストリームインデックスバッファBSINDBに先行して記憶されているビットストリームインデックス情報項目BSIIにアクセスする。デコーダDECはビットストリームバッファBSBUFから出力されるビットストリームの復号を実行するためにビットストリームインデックス情報項目BSIIをビットストリームインデックスバッファBSINDBから受け取る。アンカフレームを表す復号または再構成されたピクチャデータは相応のフレームバッファFRBUFに記憶され、このフレームバッファFRBUFは、適切な期間の間に、相応のビデオ表示データVDDを出力する。すなわち復号されたピクチャが表示される。バッファに記憶されるビットストリームピクチャデータにおいてアンカフレームを表さないピクチャデータ(殊にBフレームデータ)はオンザフライで復号または再構成され、相応のビデオ表示データVDDとして直接的にまたはフレームバッファを介して出力される。択一的な実施形態として、もし使用可能であれば、復号されたBピクチャデータを一時的にフレームバッファに記憶することができるが、その記憶は表示の前に先行して例えば半フレーム実行される。
必要に応じて、デコーダDECは動き補償予測を実施するために、相応のアンカフレームデータをフレームバッファFRBUFから受信する。Bピクチャの復号の場合には、この復号をオンザフライで行うことができる。すなわち、ピクチャに関するデータの一部のみ、例えば1つのMPEGスライスがバッファされ、ビデオ表示データとして表示装置(図示せず)に出力される。オンザフライで復号されたピクチャデータは表示後に脱落する。全ての処理はコントローラCTRLによって制御され、このコントローラCTRLにおいてユーザインタフェースUIによって復号パラメータまたは表示パラメータをセットまたは変更することができる。ビットストリームインデックスバッファBSINDBからの必要なビットストリームインデックス情報項目BSII(ピクチャの開始および終了のバイト位置、ピクチャタイプのデータ)はデコーダDECを介してビットストリームバッファBSBUFに供給されるか、コントローラCTRLによって受信されてビットストリームバッファBSBUFに供給される。
太い接続線はビットストリームデータの復号の流れを表す。太い矢印を有する通常の接続線は中間データの形成を表す。普通の矢印を有する普通の接続線は中間データの読み出しを表す。太い矢印を有する波線の接続線は制御パスを表す。
図5から図12はピクチャの逆方向復号シーケンスを扱う。図5から図12に関しては、以下の一般的な注釈が当てはまる。これらの図面の上部には、典型的なGOP構造がそれぞれ時間方向tFでの順方向表示順序とビットストリーム順序で示されている。その下には使用されるフレームバッファおよびコードバッファが示されており、これらのバッファにはそれぞれバッファ番号が割り当てられている。このバッファ番号はそれぞれの図面の別の部分にも示されている。バッファ内に示されているピクチャタイプおよびフレーム番号は復号が始まっている場合のみスナップショットを表し、これらをさらなる処理において変更することができる。フレームバッファ(図4においてFRBUFによって表されている)は復号されたピクチャをそれぞれ記憶し、これに対してコードバッファはピクチャの符号化されているデータをそれぞれ記憶する。これらのコードバッファはビットストリームバッファBSBUF内のそれぞれの(例えば動的に変化する)記憶領域によって形成することができる。
図5から図12の下部には「表示」、「復号」および「解析」と表された3つまたは6つの列が、逆方向復号の時間方向tBで示されている。これらの列は、上述のGOPピクチャシーケンスのどのピクチャ番号および関連するどのフレームバッファまたはコードバッファが、フレームバッファに入力されるピクチャを復号してフレームバッファから出力されるピクチャを表示するため、またビットストリームバッファ内の1つまたは複数のピクチャを解析するために使用されるかを示唆する。列「表示」および「復号」におけるバッファ番号は対応するフレームバッファ番号を参照し、これに対し列「解析」におけるバッファ番号は対応するコードバッファ番号を参照する。xx−1またはxxx−1の形式で表されているピクチャ番号は隣接する先行のGOP構造を参照しているものであり、現在のGOP構造は参照しているものではない。
Bピクチャの復号および表示は上述したこととほぼ同時に行うことができる。したがって列「復号」は、数ピクチャラインと1つのフレームとの間にある期間だけ、例えば半ピクチャだけシフトアップされていると見なすことができる。
解析はIピクチャおよびPピクチャに対しても実行されるが、「解析」列には示されていない。これら両方のピクチャタイプは既に符号化されたフォーマットで非常に多くの量のデータによって表されているので、これらのピクチャがデコーダブロックによって復号されたときにビットストリームバッファから除去される。復号されたIピクチャおよびPピクチャのみがフレームバッファに記憶され、BピクチャまたはBsピクチャはメモリを節約するために符号化されたフォーマットで有利にはビットストリームバッファに記憶される。全ての通常のBフレームはオンザフライで復号されるか、択一的には、使用可能なフレームバッファに表示前に記憶される。
列「表示」内の「休止」は、その休止前に最後に示されたピクチャが視聴者に対して繰り返されることを示唆しているのであって、何らかの空白が発生したことを示唆するものではない。
これら全ての図面は、全てのピクチャが表示される場合、逆方向復号のトリックモードを表す。しかしながらこれらの原理は、Bフレームの復号をスキップすることによるアンカフレームの復号、全てのアンカフレーム(I,P,[Bs])のみの復号および逆の順序でのそれらの表示にも部分的に適用することができる。
図5によるMPEG−2クローズドGOP構造の従来技術による逆方向復号および逆再生においては、IピクチャおよびPピクチャのためのフレームバッファの完全なセットが使用される。「完全」とは、現在のGOP構造に関して、デコーダが全てのアンカフレーム用の固有のフレームバッファに加えてバックグラウンド復号用の予備フレームバッファを有することを意味している。
GOPに関する復号は、現在のGOPのアンカピクチャI1,P4,P7,P10およびP13それぞれを復号して、これらのピクチャを最初にフレームバッファ(FRBUF)1〜5に記憶することにより開始される。これらの復号ステップは列「復号」には示されていないが、図示されている列「復号」においてそれぞれのピクチャI1−1,P4−1,P7−1,P10−1およびP13−1が配置される相応のGOP時刻において列「復号」より前(すなわち図面においては上方)に配置することができるであろう。GOPのBピクチャは、ビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために、最初に相応のコードバッファ♯1〜♯4、すなわちビットストリームバッファBSBUFの識別可能な領域に記憶され、パーザPRSにおいて解析される。
続いて、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOP(すなわち逆方向における次のGOP)からのピクチャI1−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号され、予備フレームバッファ6に中間的に記憶される。ピクチャI1−1を復号している間に、先行して復号されているピクチャP13がフレームバッファ5から読み出されて表示される。続いて、ピクチャB12およびB11が相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してコードバッファ♯4から復号され、オンザフライで表示される。
次に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP4−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号され、フレームバッファ5に中間的に記憶される間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャB2−1およびB3−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、ピクチャB12およびB11が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯4に割り当てられるか記憶される間に、ピクチャP10がフレームバッファ4から読み出されて表示される。続いて、ピクチャB9およびB8が相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してコードバッファ♯3から復号され、オンザフライで表示される。
次に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP7−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号され、フレームバッファ4に中間的に記憶される間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャB5−1およびB6−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、ピクチャB9およびB8が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯3に割り当てられるか記憶される間に、ピクチャP7がフレームバッファ3から読み出されて表示される。続いて、ピクチャB6およびB5が相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してコードバッファ♯2から復号され、オンザフライで表示される。
次に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP10−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号され、フレームバッファ3に中間的に記憶される間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャB8−1およびB9−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、ピクチャB6およびB5が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯2に割り当てられるか記憶される間に、ピクチャP4がフレームバッファ2から読み出されて表示される。続いてピクチャB3およびB2が相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してコードバッファ♯1から復号され、オンザフライで表示される。
次に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP13−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号され、フレームバッファ2に中間的に記憶される間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャB11−1およびB12−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、ピクチャB3およびB2が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯1に割り当てられるか記憶される間に、ピクチャI1がフレームバッファ1から読み出されて表示される。
この種の処理は逆方向における次のGOP(すなわち順方向に関して先行するGOP)に対して繰り返される。しかしながら、アンカピクチャ番号/フレームバッファ番号は変わっているので、列「表示」および「復号」に示されているフレームバッファ番号は相応に整理し直される。すなわち、列「表示」においては「2」〜「6」、列「復号」においては「1」〜「5」、以下同様に続いていく。相応にして、使用されるコードバッファ番号が整理し直されている。
完全なフレームバッファセットを使用することにより、通常の速度での逆方向復号が可能になる。しかしながらこのタイプの処理はフレキシブルではなく、フレームバッファの点で費用がかかる。
本発明によれば、例えば全部で13のピクチャを有するMPEG−2クローズドGOP構造に関する逆方向モードの表示品質の結果に主観的な著しい劣化が生じることなく、必要とされるフレームバッファの数を6から4に低減することができ、また必要とされるコードバッファの数を4から3に低減することができる。少なくとも1つの表示フレームバッファおよびバックグラウンド復号のための2つの特別フレームバッファが必要とされる。
図6は実際の通常の速度での逆方向復号は可能でないが、通常の速度よりも僅か15%程度遅いだけの速度で逆方向復号が可能である構成を示している。通常の速度からのずれは、先行するGOPに関する復号を開始できるようにする前に、GOPの大きさに依存してアンカフレームが復号処理の間に何度も再構成されなければならいことによって惹起される。結果として復号処理ではなく表示処理において休止が生じ(この休止中には反復的に例えば同一のピクチャ、有利には最後に表示されたアンカフレームが表示される)、したがって滑らかでない映像が生じる。
図6における右側の3つの列による構成では、通常はGOP表示待ち行列の最後に現れる休止が、相応の量の人工的な休止が表示処理に挿入されることによって複数の部分に分割され、これにより全体にわたる非円滑性が低減されて、滑らかなピクチャコンテントのモーションフロー(動き)が提供され、したがって表示はより一層快適なものとなる。休止を分割するために、フレームバッファ(予備フレームバッファも含む)の総数は、少なくともGOPにおけるアンカフレームの数の二分の一の整数であることが要求される。
図6における左側の3つの列による構成では、GOPに関する復号は、現在のGOPのアンカピクチャI1,P4,P7,P10およびP13それぞれを復号して、アンカピクチャP7,P10およびP13を最初にフレームバッファ(FRBUF)1〜3に記憶することにより開始される。これらの復号ステップは列「復号」には示されていないが、相応のGOP時刻において列「復号」より前(すなわち図面においては上方)に配置することができるであろう。GOPのBピクチャB5〜B12は、ビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために最初に相応のコードバッファ♯1〜♯3、すなわちビットストリームバッファBSBUFの識別可能な領域に記憶されて解析される。
続いて、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために(または使用して、何故ならば同一のGOPに属するI1,P4,B2およびB3に対しては先行するGOP解析からBSIIを使用できるからである)ピクチャI1に関するデータがビットストリームバッフBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号され、予備フレームバッファ4に中間的に記憶される。ピクチャI1を復号している間に、先行して復号されているピクチャP13がフレームバッファ3から読み出されて表示される。続いて、ピクチャB12およびB11が相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してコードバッファ♯3から復号され、オンザフライで表示される。
次に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために、または相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、ピクチャP4に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、BSIIを使用して復号され、フレームバッファ3に中間的に記憶される間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために、または相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、ピクチャB2およびB3に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、ピクチャB12およびB11が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯3に割り当てられるか記憶される間に、ピクチャ10がフレームバッファ2から読み出されて表示される。続いて、ピクチャB9およびB8が相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してコードバッファ♯2から復号され、オンザフライで表示される。
次に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOP(すなわち逆方向における次のGOP)からのピクチャI1−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号され、フレームバッファ2に中間的に記憶される間に、ピクチャP7がバッファ1から読み出されて表示される。続いて、ピクチャB6およびB5が相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してコードバッファ♯1から復号され、オンザフライで表示される。
次に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP4−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号され、フレームバッファ1に中間的に記憶される間に、ピクチャP4がフレームバッファ3から読み出されて表示される。続いて、ピクチャB3およびB2が相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してコードバッファ♯3から復号され、オンザフライで表示される。
次に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからピクチャP7−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号され、フレームバッファ1に中間的に記憶される間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャB5−1およびB6−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、ピクチャB5およびB6が直前に読み出されたバッファ、すなわちコードバッファ♯1に割り当てられるか記憶される間に、ピクチャI1がフレームバッファ4から読み出されて表示される。
次に、ピクチャI1が再びフレームバッファ4から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャB8−1およびB9−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、ピクチャB8およびB9が直前に読み出されたバッファ、すなわちコードバッファ♯2に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP10−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号され、フレームバッファ2に中間的に記憶される。
次に、ピクチャI1が再びフレームバッファ4から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャB11−1およびB12−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、コードバッファ♯3に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP13−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号され、フレームバッファ3に中間的に記憶される。
この種の処理は逆方向における次のGOP(すなわち順方向に関して先行するGOP)に対して繰り返される。しかしながら、アンカピクチャ番号/フレームピクチャ番号は変わっているので、列「表示」および「復号」に示されているフレームバッファ番号は相応に整理し直されている。
図6の右側の3つの列に示されている処理構成は、ピクチャP4−1が復号され、またピクチャP4が表示されるまで、左側の3つの列に示されている処理構成と同じように開始されている。
次に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャP7−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号され、フレームバッファ2に中間的に記憶される間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャB5−1およびB6−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、ピクチャB5およびB6が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯1に割り当てるか記憶される間に、ピクチャP4が再びフレームバッファ3から読み出されて表示されている。続いて、ピクチャB3およびB2が相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してコードバッファ♯3から読み出され、オンザフライで表示される。
次に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行のGOPからのピクチャP10−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号され、フレームバッファ1に中間的に記憶される間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャB8−1およびB9−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、ピクチャB8およびB9が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯2に割り当てられるか記憶される間に、ピクチャI1がフレームバッファ4から読み出されて表示される。
次に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行のGOPからのピクチャP13−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号され、フレームバッファ2に中間的に記憶される間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャB11−1およびB12−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、コードバッファ♯3に割り当てられるか記憶される間に、ピクチャI1が再びフレームバッファ4から読み出されて表示されている。
この種の処理は逆方向における次のGOP(すなわち順方向に関して先行するGOP)に対して繰り返される。しかしながら、アンカピクチャ番号/フレームバッファ番号は変わっているので、列「表示」および「復号」に示されているフレームバッファ番号が相応に整理し直されている。
一般に、現在のGOPの始まりに達するまで、現在のGOPの残りのピクチャのプレゼンテーションまたは表示は、専用のピクチャバッファ(フレームバッファ)に中間的に記憶されている復号された残りのアンカピクチャI,Pのうちの1つを使用して、また散在している相応の非アンカピクチャBを使用して継続され、これに関して復号処理時間を現在のGOPの最後に復号されたアンカピクチャのグループに属さない現在のGOPのアンカピクチャの反復的な復号に使用するために、且つ復号されたアンカピクチャのうちの1つのプレゼンテーションまたは表示がN度(ここでNは1より大きい整数である)繰り返されることを回避するために、現在のGOPの復号されたアンカピクチャの少なくともN個のプレゼンテーションまたは表示が少なくとも1回繰り返される。現在のGOPのプレゼンテーションまたは表示は、そのプレゼンテーションまたは表示が終了したときに、プレゼンテーションまたは表示すべき後続のGOPのための相応の復号されたアンカピクチャが再び専用のピクチャバッファFRBUFに記憶されているように実施される。
図7には88のフレームを有する長いMPEG−2GOPが示されている。「長いGOP」とは0.5秒以上の表示周期を有するGOP、すなわち50Hz系では12または13以上のフレーム、また60Hz系では15以上のフレームを包含するGOPを意味する。図5に示されている従来技術による逆方向復号処理構成に従えば、必要とされるフレームバッファの数は著しく増加することになるであろう。しかしながら、それほどの多くの数のピクチャバッファではコスト的な理由によりトリックモード再生を提供することはできない。
本発明によれば、GOPのほぼ中央に配置されている復号されたアンカフレーム(この例においてはP43)が特別なまたはショートカット用のフレームバッファ5に事前に記憶される。ショートカット用のフレームバッファへの記憶にスマートなまたは都合の良いアンカフレームを選択することによって、最初のバッファ領域に隣接するバッファ領域(B65〜P76)に対して要求されるアンカフレームを再び復号している間に生じる、GOPの逆再生の間の必要ではあるが不快な1回または複数回の休止を短縮することができる。この特別なフレームバッファによってショートカットが容易になる。何故ならばこの特別なフレームバッファによって、GOPの全くの始めから復号が再開されるのではなく、その位置からGOPのアンカフレームの復号を再開できるからである。有利にはショートカットフレームバッファは、GOP表示時間においてGOPの開始から他のバッファされている復号アンカフレームまでの時限の半分またはほぼ半分の位置に配置されているGOPの復号されたピクチャで満たされる。ショートカットフレームバッファは最初に、GOPを通した初めのまたは1回目のアンカフレーム復号の間に満たされる。逆方向再生処理の間に、ショートカットピクチャ(P43)自体が評価された場合には、使用可能なフレームバッファ以外の別のショートカットフレームバッファを再び形成することができ、既に表示されているGOPのピクチャを除いて、GOPの開始からバッファされている使用可能なアンカフレームまでの表示時間の半分またはほぼ半分の位置に配置されているアンカフレームがショートカットのために選択される。
最初にバッファされる領域(B77〜P88)からのアンカフレームそれぞれがフレームバッファ1〜4に事前に記憶されるか、最初に記憶される。
GOPに関する復号は、現在のGOPのアンカピクチャ(この例においてはP79,P82,P85およびP88)それぞれを復号して、現在のGOPの最後に配置されている最初にバッファされた領域(B77〜P88)のこれらのアンカピクチャP79,P82,P85およびP88を最初にフレームバッファ(FRBUF)1〜4に記憶することにより開始される。これらの復号ステップは列「復号」には示されていないが、列「復号」より前(すなわち図面においては上方)に配置することができるであろう。GOPを通したこの1回目または最初の復号は、ビットストリームインデックスバッファBSINDBに記憶される全体のGOPに対する相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIの形成も含まれる。
これによって、上述したようにGOPの中央またはほぼ中央に配置されている復号されたアンカフレーム(この例においてはP43)は、最初に特別なまたはショートカット用のフレームバッファ5に記憶される。そのようなアンカフレームを使用可能にすることによって、最初にバッファされた領域に隣接するバッファ領域(この例ではB65〜P76)のために必要とされるアンカフレーム(P46〜P76)を再び復号している間の不可避で不快な1回または複数回の休止を短縮することができる。有利にはショートカットフレームバッファは、GOP表示時間においてGOPの開始からバッファされている別のアンカフレームまでのGOP表示時間の半分またはほぼ半分の位置に配置されているGOPの復号されたピクチャで満たされる。ショートカットフレームバッファは最初に、GOPを通したアンカフレームの最初の復号の間に満たされる。逆方向再生処理の間に、ショートカットピクチャ(P43)自体が評価された場合には、使用可能なフレームバッファ外の別のショートカットフレームバッファを再び形成することができ、既に表示されているGOPのピクチャを除いて、GOPの開始からバッファされている使用可能なアンカフレームまでの表示時間の半分またはほぼ半分の位置に配置されているアンカフレームがショートカットのために選択される。
続いて、復号されたピクチャP88がフレームバッファ4から読み出されて表示される。ピクチャB87およびB86がピクチャP88およびP85を使用してコードバッファ♯4から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。復号されたピクチャP85がフレームバッファ3から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して(または形成するために)、ピクチャP46に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、(それぞれBSIIを使用して)復号され、フレームバッファ4に中間的に記憶される。次に、ピクチャB84およびB83がピクチャP85およびP82を使用してコードバッファ♯3から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャP82がフレームバッファ2から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、ピクチャP49に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ3に中間的に記憶される。次に、ピクチャB81およびB80がピクチャP82およびP79を使用してコードバッファ♯2から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャP79がフレームバッファ1から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、ピクチャP52に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ4に中間的に記憶される。
現在バッファされている領域の一番低いインデックスのアンカフレームP79が初めて表示された後には、このアンカフレームを次のGOPにアクセスするために必要なアンカピクチャが復号されている間に、休止ピクチャとして反復的に表示することができる。
ピクチャP79が再びフレームバッファ1から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、ピクチャP55に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ3に中間的に記憶される。ピクチャP79が再びフレームバッファ1から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、ピクチャP58に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ4に中間的に記憶される。ピクチャP79が再びフレームバッファ1から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、ピクチャP61に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ3に中間的に記憶される。ピクチャP79が再びフレームバッファ1から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、ピクチャP64に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ4に中間的に記憶される。ピクチャP79が再びフレームバッファ1から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、ピクチャP67に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ3に中間的に記憶される。
ピクチャP79が再びフレームバッファ1から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、ピクチャB68およびB69に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、符号化されたピクチャB86およびB87が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯4に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、ピクチャP70に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ4に中間的に記憶される。
ピクチャP79が再びフレームバッファ1から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、ピクチャB71およびB72に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、符号化されたピクチャB83およびB84が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯3に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、ピクチャP73に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ3に中間的に記憶される。
ピクチャP79が再びフレームバッファ1から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、ピクチャB74およびB75に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、符号化されたピクチャB80およびB81が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯2に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、ピクチャP76に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ2に中間的に記憶される。
次に、ピクチャB78およびB77がピクチャP79およびP76を使用してコードバッファ♯1から復号され、オンザフライで表示される。続いて、復号されたピクチャP76がフレームバッファ2から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、ピクチャP46に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ1に中間的に記憶される。次にピクチャB75およびB74がピクチャP76およびP73を使用してコードバッファ♯2から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャP73がフレームバッファ3から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、ピクチャP49に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ2に中間的に記憶される。次に、ピクチャB72およびB71がピクチャP73およびP70を使用してコードバッファ♯3から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャP70がフレームバッファ4から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、ピクチャP52に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ1に中間的に記憶される。
現在バッファされている領域の一番低いインデックスのアンカフレームP70が初めて表示された後には、このアンカフレームを次のGOPにアクセスするために必要なアンカピクチャが復号されている間に、休止ピクチャとして反復的に表示することができる。
ピクチャP70が再びフレームバッファ4から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、ピクチャP55に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ2に中間的に記憶される。ピクチャP70が再びフレームバッファ4から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、ピクチャP58に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ1に中間的に記憶される。
ピクチャP70が再びフレームバッファ4から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、ピクチャB59およびB60に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、符号化されたピクチャB71およびB72が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯3に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、ピクチャP61に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ2に中間的に記憶される。
ピクチャP70が再びフレームバッファ4から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、ピクチャB62およびB63に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、符号化されたピクチャB74/B75が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯2に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、ピクチャP64に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ1に中間的に記憶される。
ピクチャP70が再びフレームバッファ4から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、ピクチャB65およびB66に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、符号化されたピクチャB77およびB78が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯1に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、ピクチャP67に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ3に中間的に記憶される。
次に、ピクチャB69およびB68がピクチャP70およびP67を使用してコードバッファ♯4から復号され、オンザフライで表示される。続いて、復号されたピクチャP67がフレームバッファ3から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、ピクチャP46に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号され、例えばフレームバッファ4に中間的に記憶される。
この種の処理は逆方向における後続のバッファ領域に対して相応に繰り返される。しかしながら、アンカピクチャ番号、フレームバッファ番号およびコードバッファ番号は変わっているので、列「表示」および「復号」に示されているフレームバッファ番号および列「解析」に示されているコードバッファ番号は相応に整理し直されている。
図8に示されているMPEG−2GOPブロークンリンク構造の逆方向復号および逆再生の処理に対しては、IピクチャおよびPピクチャのためのフレームバッファの完全なセットを使用することができる。ブロークンリンクGOPとは、GOPがIピクチャではなくBピクチャで始まり、その予測は隣接するGOPからのアンカピクチャへのアクセスを必要とすることを意味している。すなわちGOPはオープンなGOPである。現在のGOPにおける最後のアンカピクチャに続いて、(順方向における)後続のGOPはその後続のGOPの最初のBピクチャで始まる。ここで再度言及するが、「完全」とは現在のGOP構造に関して、デコーダが全てのアンカフレーム用の固有のフレームバッファに加えてバックグラウンド復号用の予備フレームバッファを有することを意味している。これにより通常の速度の逆再生が可能となる。本発明によれば、そのようなブロークンリンクGOPの逆方向復号に関して、特別なフレームバッファはもはや要求されない。しかしながら、図5に示した実施形態の処理に比べて付加的なビットストリームバッファが要求される。さもなければBピクチャのバックグラウンド解析によって、復号処理のために依然として必要とされる情報が上書きされてしまうことになる。コードバッファ♯1はピクチャB2およびB1を復号するために必要とされ、また別個のビットストリームバッファはピクチャB1−1およびB2−1を収容するために必要とされる。
GOPに関する復号は、現在のGOPのアンカピクチャI3,P6,P9およびP12それぞれを復号して、これらのピクチャを最初にフレームバッファ(FRBUF)1〜4に記憶することにより開始される。これらの復号ステップは列「復号」には示されていないが、列「復号」より前(すなわち図面においては上方)に配置することができるであろう。GOPのBピクチャは相応のコードバッファ♯1〜♯4、すなわちビットストリームバッファBSBUFの識別可能な領域BSBUFに最初に記憶される。
続いて、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOP(すなわち逆方向における次のGOP)からのピクチャI3−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、予備フレームバッファ5に中間的に記憶される。
ピクチャI3−1が復号されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャB1−1およびB2−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、コードバッファ♯5に割り当てられるか記憶され、且つ、先行して復号されているピクチャP12がフレームバッファ4から読み出されて表示される。続いて、ピクチャB11およびB10がコードバッファ♯4から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
次に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP6−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ4に中間的に記憶される間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャB4−1およびB5−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、ピクチャB11およびB10が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯4に割り当てられるか記憶される間に、ピクチャP9がフレームバッファ3から読み出されて表示される。続いて、ピクチャB8およびB7が相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してコードバッファ♯3から復号されて、オンザフライで表示される。
次に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP9−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ3に中間的に記憶される間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャB7−1およびB8−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、ピクチャB8およびB7が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯3に割り当てられるか記憶される間に、ピクチャP6がフレームバッファ2から読み出されて表示される。続いて、ピクチャB5およびB4が相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してコードバッファ♯2から復号され、オンザフライで表示される。
次に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP12−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ2に中間的に記憶される間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャB10−1およびB11−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、ピクチャB5およびB4が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯2に割り当てられるか記憶される間に、ピクチャI3がフレームバッファ1から読み出されて表示される。続いて、ピクチャB2およびB1が相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してコードバッファ♯1から復号され、オンザフライで表示される。
この種の処理は逆方向における次のGOP(すなわち順方向に関して先行するGOP)に対して繰り返される。しかしながら、アンカピクチャ番号、フレームバッファ番号およびコードバッファ番号は変わっているので、列「表示」および「復号」に示されているフレームバッファ番号および列「解析」に示されているコードバッファ番号は相応に整理し直される。すなわち、列「表示」においては「2」〜「5」、列「復号」においては「1」〜「4」、以下同様に続いていく。相応にして、使用されるコードバッファ番号が整理し直されている。
一般に、現在のGOPの始まりに達するまで、現在のGOPの残りのピクチャのプレゼンテーションまたは表示は、専用のピクチャバッファ(フレームバッファ)に中間的に記憶されている復号された残りのアンカピクチャのうちの1つを使用して、また散在している相応の非アンカピクチャを使用して継続され、これに関して復号処理時間を現在のGOPの最後に復号されたアンカピクチャのグループに属さない現在のGOPのアンカピクチャの反復的な復号に使用するために、現在のGOPの復号されたアンカピクチャの少なくとも2個のプレゼンテーションまたは表示が少なくとも1回繰り返される。現在のGOPのプレゼンテーションまたは表示は、そのプレゼンテーションまたは表示が終了したときに、プレゼンテーションまたは表示すべき後続のGOPのための相応の復号されたアンカピクチャが再び専用のピクチャバッファFRBUFに記憶されているように実施される。
図9に示されているMPEG−2GOPブロークンリンク構造の逆方向復号および逆再生の処理に対しては、図8に示した実施形態において必要とされるバッファ数に関して、IピクチャおよびPピクチャのためのより少ない数のフレームバッファおよびBピクチャのためのより少ない数のフレームバッファを使用することができ、ほぼ通常の速度の逆再生が可能となる。図9の実施形態は図6の実施形態をブロークンリンクGOP構造に適応させる。図6と同様にGOP毎の不可避な休止を2つの部分に分割することもできる(図示せず)。
GOPに関する復号は、現在のGOPのアンカピクチャI3,P6,P9およびP12それぞれを復号して、ピクチャP6,P9およびP12を最初にフレームバッファ(FRBUF)1〜3に記憶することにより開始される。これらの復号ステップは列「復号」には示されていないが、列「復号」より前(すなわち図面においては上方)に配置することができるであろう。GOPのBピクチャB7〜B11はビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために相応のコードバッファ♯1および♯2、すなわちビットストリームバッファBSBUFの識別可能な領域に最初に記憶されて、パーザPRSにおいて解析される。
続いて、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために(または使用して、何故なら同一のGOPに属するB1,B2,I3,B4,B5およびP6に対しては先行するGOP解析からBSIIを使用できるからである)ピクチャI3に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、予備フレームバッファ4に中間的に記憶される。ピクチャI3を復号している間に、先行して復号されているピクチャP12がフレームバッファ3から読み出されて表示され、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、または相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために、ピクチャB1およびB2に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、コードバッファ♯3に割り当てられるか記憶される。続いてピクチャB11およびB10が相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してコードバッファ♯2から復号され、オンザフライで表示される。
次に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、または相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために、ピクチャP6に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ3に中間的に記憶される間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、または相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために、ピクチャB4およびB5に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、ピクチャB11およびB10が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯2に割り当てられるか記憶される間に、ピクチャP9がフレームバッファ2から読み出されて表示される。続いてピクチャB8およびB7が相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してコードバッファ♯1から復号され、オンザフライで表示される。
次に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOP(すなわち逆方向における次のGOP)からのピクチャI3−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ2に中間的に記憶される間に、ピクチャP6がフレームバッファ1から読み出されて表示される。続いてピクチャB5およびB4が相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してコードバッファ♯2から復号され、オンザフライで表示される。
次に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP6−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ1に中間的に記憶される間に、ピクチャI3がフレームバッファ4から読み出されて表示される。
続いて、ピクチャI3が再びフレームバッファ4から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャB7−1およびB8−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、ピクチャB8およびB7が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯1に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP9−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ2に中間的に記憶される。
続いて、ピクチャI3が再びフレームバッファ4から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャB10−1およびB11−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、コードバッファ♯2に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP12−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号され、フレームバッファ3に中間的に記憶される。
この種の処理は逆方向における次のGOP(すなわち順方向に関して先行するGOP)に対して繰り返される。しかしながら、アンカピクチャ番号/フレームバッファ番号は変わっているので、列「表示」および「復号」におけるフレームバッファ番号は相応に再整列される。
図10に示されているMPEG−4−AVCはアンカフレームとしてのB記憶ピクチャBsも包含する。Bピクチャをアンカフレームとして使用する場合には、このBピクチャがフレームバッファに記憶されるか保持されなければならず、表示のために直接的に(すなわちオンザフライで)復号することができない。有利には、Bsピクチャのためのフレームバッファが必要とされるにもかかわらず、「完全な」(すなわちGOPの全てのIピクチャおよびPピクチャを記憶するための)フレームバッファセットおよび予備バッファは通常の速度での逆再生を容易にする。そのような予備フレームバッファに加えて別のフレームバッファはもはや必要とされない。
GOPに関する復号は、現在のGOPのアンカピクチャI1,P5,P9,P13,P17,P21およびP25それぞれを復号して、これらのピクチャを最初にフレームバッファ(FRBUF)1〜7に記憶することにより開始される。これらの復号ステップは列「復号」には示されていないが、列「復号」より前(すなわち図面においては上方)に配置することができるであろう。予備のまたは特別なバッファ8はこのGOPに関するBSピクチャだけを中間的に記憶するために使用される。GOPのBsピクチャおよびBピクチャは、ビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために最初に相応のコードバッファ♯1〜♯6、すなわちビットバッファBSBUFの識別可能な領域に記憶されて、パーザPRSにおいて解析される。
続いて、復号されたピクチャP25がフレームバッファ7から読み出されて表示されている間に、ピクチャBs23がコードバッファ♯6から取り出され、復号され、予備フレームバッファ8に記憶される。次に、ピクチャB24がピクチャP25およびBs23を使用してコードバッファ♯6から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャBs23が予備フレームバッファ8から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOP(すなわち逆方向における次のGOP)からのピクチャI1−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ7に中間的に記憶される。次に、ピクチャB22がピクチャBs23およびP21を使用してコードバッファ♯6から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャP21がフレームバッファ6から読み出されて表示されている間に、ピクチャBs19がコードバッファ♯5から取り出され、復号され、予備フレームバッファ8に記憶される。次に、ピクチャB20がピクチャP21およびBs19を使用してコードバッファ♯5から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャBs19が予備フレームバッファ8から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャBs3−1,B2−1およびB4−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、Bs23,B22およびB24が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯6に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP5−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ6に中間的に記憶される。次に、ピクチャB18がピクチャBs19およびP17を使用してコードバッファ♯5から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャP17がフレームバッファ5から読み出されて表示されている間に、ピクチャBs15がコードバッファ♯4から取り出され、復号され、予備フレームバッファ8に記憶される。次に、ピクチャB16がピクチャP17およびBs15を使用してコードバッファ♯4から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャBs15が予備フレームバッファ8から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャBs7−1,B6−1およびB8−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、Bs19,B18およびB20が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯5に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP9−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ5に中間的に記憶される。次に、ピクチャB14がピクチャBs15およびP13を使用してコードバッファ♯4から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャP13がフレームバッファ4から読み出されて表示されている間に、ピクチャBs11がコードバッファ♯3から取り出され、復号され、予備フレームバッファ8に記憶される。次に、ピクチャB12がピクチャP13およびBs11を使用してコードバッファ♯3から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャBs11が予備フレームバッファ8から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャBs11−1,B10−1およびB12−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、Bs15,B14およびB16が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯4に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP13−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ4に中間的に記憶される。次に、ピクチャB10がピクチャBs11およびP9を使用してコードバッファ♯3から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャP9がフレームバッファ3から読み出されて表示されている間に、ピクチャBs7がコードバッファ♯2から取り出され、復号され、予備フレームバッファ8に記憶される。次に、ピクチャB8がピクチャP9およびBs7を使用してコードバッファ♯2から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャBs7が予備フレームバッファ8から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャBs15−1,B14−1およびB16−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、Bs11,B10およびB12が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯3に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP17−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ3に中間的に記憶される。次に、ピクチャB6がピクチャBs7およびP5を使用してコードバッファ♯2から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャP5がフレームバッファ2から読み出されて表示されている間に、ピクチャBs3がコードバッファ♯1から取り出され、復号され、予備フレームバッファ8に記憶される。次に、ピクチャB4がピクチャP5およびBs3を使用してコードバッファ♯1から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャBs3が予備フレームバッファ8から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャBs19−1,B18−1およびB20−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、Bs7,B6およびB8が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯2に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP21−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ2に中間的に記憶される。次に、ピクチャB2がピクチャBs3およびI1を使用してコードバッファ♯1から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャI1がフレームバッファ1から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャBs23−1,B22−1およびB24−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、Bs3,B2およびB4が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯1に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP25−1がビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、Bsフレームバッファ8に中間的に記憶される。
この種の処理は逆方向における次のGOP(すなわち順方向に関して先行するGOP)に対して繰り返される。しかしながら、アンカピクチャ番号、フレームバッファ番号およびコードバッファ番号は変わっているので、列「表示」および「復号」に示されているフレームバッファ番号および列「解析」に示されているコードバッファ番号は相応に再整列されている。
図11aから図11cに示されているMPEG−4−AVC GOP構造は図10に示した構造と同一である。しかしながら、復号はフレームバッファと1つの予備バッファの「完全な」セットを使用して実行されるのではなく、図11aおよび図11bによる実施形態においては低減されたフレームバッファのセット(この例においては4つ)に加え1つの予備バッファと1つのBsフレームバッファが使用され、また図11cによる実施形態においては低減されたフレームバッファのセットに加え1つのBsフレームバッファが使用される。
処理の原理は図6および図9の実施例に類似するが、Bsピクチャが使用されるので特別な特徴を考慮する必要がある。図11bのように不可避な休止を複数の部分に分割することの利点は、GOPアンカフレームの総数の半分の整数値と少なくとも同じ数のフレームバッファが再び使用されることによって達成することができる。有利には、図11bのように別のビットストリームバッファ(コードバッファ♯5)が設けられている場合には、休止の分割が等距離のパターンとなるように均質的に達成することができる。
図11aにおいては、現在のGOPに関する復号は、現在のGOPのアンカピクチャI1,P5,P9,P13,P17,P21およびP25それぞれを復号して、アンカピクチャP13,P17,P21およびP25を最初にフレームバッファ(FRBUF)1〜4に記憶することにより開始される。これらの復号ステップは列「復号」には示されていないが、列「復号」より前(すなわち図面においては上方)に配置することができるであろう。Bsフレームバッファ6はBsピクチャだけを中間的に記憶するために使用される。GOPのBsピクチャBs11〜Bs23およびBピクチャB10〜B24は、ビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために最初に相応のコードバッファ♯1〜♯4、すなわちビットバッファBSBUFの識別可能な領域に記憶されて、パーザPRSにおいて解析される。
続いて、復号されたピクチャP25がフレームバッファ4から読み出されて表示されている間に、ピクチャBs23がコードバッファ♯4から取り出され、復号され、Bsフレームバッファ6に記憶される。次に、ピクチャB24がピクチャP25およびBs23を使用してコードバッファ♯4から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャBs23がBsフレームバッファ6から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために(または使用して、何故ならば同一のGOPに属するI1,B2,Bs3,B4,B5,B6,Bs7,B8およびP9に対しては先行するGOP解析からBSIIを使用できるからである)ピクチャI1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、予備フレームバッファ5に中間的に記憶される。次に、ピクチャB22がピクチャBs23およびP21を使用してコードバッファ♯4から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャP21がフレームバッファ3から読み出されて表示されている間に、ピクチャBs19がコードバッファ♯3から取り出され、復号され、Bsフレームバッファ6に記憶される。次に、ピクチャB20がピクチャP21およびBs19を使用してコードバッファ♯3から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャBs19がBsフレームバッファ6から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、または相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャBs3,B2およびB4に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、ピクチャBs23,B22およびB24が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯4に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、または相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャP5に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ4に中間的に記憶される。次に、ピクチャB18がピクチャBs19およびP17を使用してコードバッファ♯3から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャP17がフレームバッファ2から読み出されて表示されている間に、ピクチャBs15がコードバッファ♯2から取り出され、復号され、Bsフレームバッファ6に記憶される。次に、ピクチャB16がピクチャP17およびBs15を使用してコードバッファ♯2から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャBs15がBsフレームバッファ6から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、または相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャBs7,B6およびB8に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、ピクチャBs19,B18およびB20が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯3に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、または相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャP9に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ3に中間的に記憶される。次に、ピクチャB14がピクチャBs15およびP13を使用してコードバッファ♯2から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャP13がフレームバッファ1から読み出されて表示されている間に、ピクチャBs11がコードバッファ♯1から取り出され、復号され、Bsフレームバッファ6に記憶される。次に、ピクチャB12がピクチャP13およびBs11を使用してコードバッファ♯1から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャBs11がBsフレームバッファバッファ6から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOP(すなわち逆方向における次のGOP)からのピクチャI1−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ2に中間的に記憶される。次に、ピクチャB10がピクチャBs11およびP9を使用してコードバッファ♯1から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャP9がフレームバッファ3から読み出されて表示されている間に、ピクチャBs7がコードバッファ♯3から取り出され、復号され、Bsフレームバッファ6に記憶される。次に、ピクチャB8がピクチャP9およびBs7を使用してコードバッファ♯3から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャBs7がBsフレーム6から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP5−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ1に中間的に記憶される。次に、ピクチャB6がピクチャBs7およびP5を使用してコードバッファ♯3から復号され、オンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャP5がフレームバッファ4から読み出されて表示されている間に、ピクチャBs3がコードバッファ♯4から取り出され、復号され、Bsフレームバッファ6に記憶される。次に、ピクチャB4がピクチャP5およびBs3を使用してコードバッファ♯4から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャBs3がBsフレームバッファ6から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP9−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ3に中間的に記憶される。次に、ピクチャB2がピクチャBs3およびI1を使用してコードバッファ♯4から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャI1が予備フレームバッファ5から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャBs11−1,B10−1およびB12−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、コードバッファ♯1に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP13−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ1に中間的に記憶される。
続いて、ピクチャI1が再び予備フレームバッファ5から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャBs15−1,B14−1およびB16−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、コードバッファ♯2に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP17−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ2に中間的に記憶される。
次に、ピクチャI1が再び予備フレームバッファ5から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャBs19−1,B18−1およびB20−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、コードバッファ♯3に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP21−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ3に中間的に記憶される。
続いて、ピクチャI1が再び予備フレームバッファ5から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャBs23−1,B22−1およびB24−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、コードバッファ♯4に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP25−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ4に中間的に記憶される。
この種の処理は逆方向における次のGOP(すなわち順方向に関して先行するGOP)に対して繰り返される。
図11bに示されている処理構成は、ピクチャP5が復号され、またピクチャBs19が表示されるまで、図11aに示されている処理と同じように開始されている。しかしながら、ピクチャBs3,B2およびB4は特別なコードバッファ♯5に割り当てられるか記憶される。
次に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために(または使用して、何故ならば同一のGOPに属するB6,Bs7,B8およびP9に対しては先行するGOP解析からBSIIを使用できるからである)、ピクチャP9に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ3に中間的に記憶される間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、または相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャBs7,B6およびB8に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、ピクチャBs23,B22およびB24が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯4に割り当てられるか記憶される間に、ピクチャBs19がフレームバッファ6から再び読み出されて表示される。次に、ピクチャB18がピクチャBs19およびP17を使用してコードバッファ♯3から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャP17がフレームバッファ2から読み出されて表示されている間に、ピクチャBs15がコードバッファ♯2から取り出され、復号され、Bsフレームバッファ6に記憶される。次に、ピクチャB16がピクチャP17およびBs15を使用してコードバッファ♯2から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャBs15がBsフレームバッファ6から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャI1−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ2に中間的に記憶される。次に、ピクチャB14がピクチャBs15およびP13を使用してコードバッファ♯2から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャP13がフレームバッファ1から読み出されて表示されている間に、ピクチャBs11がコードバッファ♯1から取り出され、復号され、Bsフレームバッファ6に記憶される。次に、ピクチャB12がピクチャP13およびBs11を使用してコードバッファ♯1から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャBs11がBsフレームバッファ6から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOP(すなわち逆方向において次のGOP)からのピクチャP5−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ1に中間的に記憶される。次に、ピクチャBs11がBsフレームバッファ6から再び読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP9−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号され、フレームバッファ2に中間的に記憶される。次に、ピクチャB10がピクチャBs11およびP9を使用してコードバッファ♯1から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャP9がフレームバッファ3から読み出されて表示されている間に、ピクチャBs7がコードバッファ♯4から取り出され、復号され、Bsフレームバッファ6に記憶される。次に、ピクチャB8がピクチャP9およびBs7を使用してコードバッファ♯4から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャBs7がBsフレームバッファ6から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャBs11−1,B10−1およびB12−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、コードバッファ♯1に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP13−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ1に中間的に記憶される。次に、ピクチャB6がピクチャBs7およびP5を使用してコードバッファ♯4から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャP5がフレームバッファ4から読み出されて表示されている間に、ピクチャBs3がコードバッファ♯5から取り出され、復号され、Bsフレームバッファ6に記憶される。次に、ピクチャB4がピクチャP5およびBs3を使用してコードバッファ♯5から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャBs3がBsフレームバッファ6から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャBs15−1,B14−1およびB16−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、コードバッファ♯2に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP17−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ2に中間的に記憶される。
次に、ピクチャBs3がBsフレームバッファ6から再び読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャBs19−1,B18−1およびB20−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、コードバッファ♯3に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP21−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ3に中間的に記憶される。次に、ピクチャB2がピクチャBs3およびI1を使用してコードバッファ♯5から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャI1が予備フレームバッファ5から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャBs23−1,B22−1およびB24−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、コードバッファ♯4に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP25−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ4に中間的に記憶される。
この種の処理は逆方向における次のGOP(すなわち順方向に関して先行するGOP)に対して繰り返される。
図11cによる実施形態においては、予備フレームバッファは使用されない。GOPに関する復号は、現在のGOPのアンカピクチャI1,P5,P9,P13,P17,P21およびP25それぞれを復号して、アンカピクチャP13,P17,P21およびP25を最初にフレームバッファ(FRBUF)1〜4に記憶することにより開始される。これらの復号ステップは列「復号」には示されていないが、列「復号」より前(すなわち図面においては上方)に配置することができるであろう。Bsフレームバッファ5はこのGOPに関するBsピクチャだけを中間的に記憶するために使用される。GOPのBsピクチャBs11〜Bs23およびBピクチャB10〜B24は、ビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために最初に相応のコードバッファ♯1〜♯4、すなわちビットバッファBSBUFの識別可能な領域に記憶されて解析される。
続いて、復号されたピクチャP25がフレームバッファ4から読み出されて表示されている間に、ピクチャBs23がコードバッファ♯4から取り出され、復号され、Bsフレームバッファ5に記憶される。次に、ピクチャB24がピクチャP25およびBs23を使用してコードバッファ♯4から復号されて、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャBs23がBsフレームバッファ5から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために(または使用して、何故ならば同一のGOPに属するI1,B2,Bs3,B4,B5,B6,Bs7,B8およびP9に対しては先行するGOP解析からBSIIを使用できるからである)、ピクチャI1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ4に中間的に記憶される。次に、ピクチャB22がピクチャBs23およびP21を使用してコードバッファ♯4から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャP21がフレームバッファ3から読み出されて表示されている間に、ピクチャBs19がコードバッファ♯3から取り出され、復号され、Bsフレームバッファ5に記憶される。次に、ピクチャB20がピクチャP21およびBs19を使用してコードバッファ♯3から復号されて、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャBs19がBsフレームバッファ5から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、または相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャBs3,B2およびB4に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、ピクチャBs23,B22およびB24が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯4に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、または相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャP5に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ3に中間的に記憶される。次に、ピクチャB18がピクチャBs19およびP17を使用してコードバッファ♯3から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャP17がフレームバッファ2から読み出されて表示されている間に、ピクチャBs15がコードバッファ♯2から取り出され、復号され、Bsフレームバッファ5に記憶される。次に、ピクチャB16がピクチャP17およびBs15を使用してコードバッファ♯2から復号されて、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャBs15がBsフレームバッファ5から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、または相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャBs7,B6およびB8に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、ピクチャBs19,B18およびB20が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯3に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、または相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャP9に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ2に中間的に記憶される。次に、ピクチャB14がピクチャBs15およびP13を使用してコードバッファ♯2から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャP13がフレームバッファ1から読み出されて表示されている間に、ピクチャBs11がコードバッファ♯1から取り出され、復号され、Bsフレームバッファ5に記憶される。次に、ピクチャB12がピクチャP13およびBs11を使用してコードバッファ♯1から復号されて、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャBs11がBsフレームバッファ5から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOP(すなわち逆方向における次のGOP)からのピクチャI1−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ1に中間的に記憶される。次に、ピクチャB10がピクチャBs11およびP9を使用してコードバッファ♯1から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャP9がフレームバッファ2から読み出されて表示されている間に、ピクチャBs7がコードバッファ♯3から取り出され、復号され、Bsフレームバッファ5に記憶される。次に、ピクチャB8がピクチャP9およびBs7を使用してコードバッファ♯3から復号されて、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャBs7がBsフレームバッファ5から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP5−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ2に中間的に記憶される。次に、ピクチャB6がピクチャBs7およびP5を使用してコードバッファ♯3から復号され、オンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャP5がフレームバッファ3から読み出されて表示されている間に、ピクチャBs3がコードバッファ♯4から取り出され、復号され、Bsフレームバッファ5に記憶される。次に、ピクチャB4がピクチャP5およびBs3を使用してコードバッファ♯4から復号されて、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャBs3がBsフレームバッファ5から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP9−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ3に中間的に記憶される。次に、ピクチャB2がピクチャBs3およびI1を使用してコードバッファ♯4から復号され、オンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャI1がフレームバッファ4から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャBs11−1,B10−1およびB12−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、コードバッファ♯1に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP13−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ1に中間的に記憶される。
続いて、ピクチャI1が再びフレームバッファ4から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャBs15−1,B14−1およびB16−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、コードバッファ♯2に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP17−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ2に中間的に記憶される。
次に、ピクチャI1が再びフレームバッファ4から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャBs19−1,B18−1およびB20−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、コードバッファ♯3に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPのピクチャP21−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、フレームバッファ3に中間的に記憶される。
続いて、ピクチャI1が再びフレームバッファ4から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するためにピクチャBs23−1,B22−1およびB24−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、コードバッファ♯4に割り当てられるか記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを形成するために先行するGOPからのピクチャP25−1に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、またBSIIを使用して復号されて、Bsフレームバッファ5に中間的に記憶される。
この種の処理は逆方向における次のGOP(すなわち順方向に関して先行するGOP)に対して繰り返される。しかしながら、アンカピクチャ番号/フレームバッファ番号は変わっているので、列「表示」および「復号」に示されているフレームバッファ番号は相応に整理し直されている。
図12には88のフレームを有する長いMPEG−4−AVC B記憶GOPが示されている。図7に示した実施形態のようにショートカット用のフレームバッファが使用される。ショートカット用のフレームバッファに記憶するためにスマートなまたは都合の良いアンカフレームを選択することによって、GOPの逆再生の間の必要ではなるが不快な1回または複数回の休止を短縮することができる。
GOPに関する復号は、現在のGOPのアンカピクチャそれぞれを復号して、現在のGOPの最後に配置されている最初にバッファされた領域(B74〜P89)のアンカピクチャP77,P81,P85およびP89を最初にフレームバッファ(FRBUF)1〜4に記憶することにより開始される。GOPを通した1回目または最初の復号は有利には、ビットストリームインデックスバッファBSINDBに記憶される全体のGOPに対する相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIの形成も含まれる。
本発明によれば、これによってGOPのほぼ中央に配置されている復号されたアンカフレーム(この例においてはP37)は、最初に特別なまたはショートカット用のフレームバッファ5に記憶される。そのようなアンカフレームを使用可能にすることによって、最初にバッファ記憶された領域に隣接するバッファ領域(この例においてはB58〜P73)のために必要とされるアンカフレーム(P41〜P73)を復号している間の不可避で不快な1回または複数回の休止を短縮することができる。この特別なフレームバッファはショートカットを容易にする。何故ならばこの特別なフレームバッファによって、GOPの全くの最初から復号が再開されるのではなく、その位置からのGOPのアンカフレームの復号を再開できるからである。有利にはショートカットフレームバッファは、GOP表示時間においてGOPの開始から他のバッファされている復号アンカフレームまでの間の時限の半分またはほぼ半分の位置に配置されているGOPの復号されたピクチャで満たされる。ショートカットフレームバッファは最初に、GOPを通した初めのまたは1回目のアンカフレーム復号の間に満たされる。逆方向再生処理の間に、ショートカットピクチャ(P37)自体が評価された場合には、使用可能なフレームバッファ以外の別のショートカットフレームバッファを再び形成することができ、既に表示されているGOPのピクチャを除いて、GOPの開始からバッファされている使用可能なアンカフレームまでの表示時間の半分またはほぼ半分の位置に配置されているアンカフレームがショートカットのために選択される。
これらの復号ステップは列「復号」には示されていないが、列「復号」より前(すなわち図面においては上方)に配置することができるであろう。Bsピクチャバッファ6はBsピクチャだけを中間的に記憶するために使用される。現在のGOPのBsピクチャBs75〜Bs87およびBピクチャB74〜B88は、最初に相応のコードバッファ♯1〜♯4、すなわちビットバッファBSBUFの識別可能な領域に記憶される。
続いて、復号されたピクチャP89がフレームバッファ4から読み出されて表示されている間に、ピクチャBs87がコードバッファ♯4から取り出され、復号され、Bsフレームバッファ6に記憶される。次に、ピクチャB88がピクチャP89およびBs87を使用してコードバッファ♯4から復号されて、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャBs87がBsフレームバッファ6から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してピクチャP41に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ4に中間的に記憶される。次に、ピクチャB86がピクチャBs87およびP85を使用してコードバッファ♯4から復号されて、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャP85がフレームバッファ3から読み出されて表示されている間に、ピクチャBs83がコードバッファ♯3から取り出され、復号され、Bsフレームバッファ6に記憶される。次に、ピクチャB84がピクチャP85およびBs83を使用してコードバッファ♯3から復号されて、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャBs83がBsフレームバッファ6から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してピクチャP45に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ3に中間的に記憶される。次に、ピクチャB82がピクチャBs83およびP81を使用してコードバッファ♯3から復号されて、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャP81がフレームバッファ2から読み出されて表示されている間に、ピクチャBs79がコードバッファ♯2から取り出され、復号され、Bsフレームバッファ6に記憶される。次に、ピクチャB80がピクチャP81およびBs79を使用してコードバッファ♯2から復号されて、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャBs79に関するデータがBsフレームバッファ6から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してピクチャP49に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ4に中間的に記憶される。次に、ピクチャB78がピクチャBs79およびP77を使用してコードバッファ♯2から復号されて、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。続いて、復号されたピクチャP77がフレームバッファ1から取り出されて表示されている間に、ピクチャBs75がコードバッファ♯1から取り出され、復号され、Bsフレームバッファ6に記憶される。
現在バッファされている領域の一番低いインデックスのアンカフレームP77が初めて表示された後には、このアンカフレームを次のGOPにアクセスするために必要なアンカピクチャが復号されている間に、休止ピクチャとして反復的に表示することができる。
ピクチャP77がフレームバッファ1から再び読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、ピクチャP53に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ3に中間的に記憶される。
ピクチャP77がフレームバッファ1から再び読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、ピクチャP57に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ4に中間的に記憶される。
ピクチャP77がフレームバッファ1から再び読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用して、ピクチャP61に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ3に中間的に記憶される。
ピクチャP77がフレームバッファ1から再び読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してピクチャBs63,B62およびB64に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、ピクチャBs87,B86およびB88が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯4に割り当てられるか、記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してピクチャP65に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ4に中間的に記憶される。
ピクチャP77が再びフレームバッファ1から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してピクチャBs67,B66およびB68に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、ピクチャBs83,B82およびB84が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯3に割り当てられるか、記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してピクチャP69に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ3に中間的に記憶される。
ピクチャP77が再びフレームバッファ1から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してピクチャBs71,B70およびB72に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、ピクチャBs79,B78およびB80が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯2に割り当てられるか、記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してピクチャP73に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ2に中間的に記憶される。次に、ピクチャB76がピクチャP77およびBs75を使用してコードバッファ♯1から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャBs75がBsフレームバッファ6から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してピクチャP41に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ1に中間的に記憶される。次に、ピクチャB74がピクチャBs75およびP73を使用してコードバッファ♯1から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャP73がフレームバッファ2から読み出されて表示されている間に、ピクチャBs71がコードバッファ♯2から取り出され、復号され、Bsフレームバッファ6に記憶される。次に、ピクチャB72がピクチャP73およびBs71を使用してコードバッファ♯2から復号されて、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャBs71がBsフレームバッファ6から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してピクチャP45に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、復号され、フレームバッファ2に中間的に記憶される。次に、ピクチャB70がピクチャBs71およびP69を使用してコードバッファ♯2から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャP69がフレームバッファ3から読み出されて表示されている間に、ピクチャBs67がコードバッファ♯3から取り出され、復号され、Bsフレームバッファ6に記憶される。次に、ピクチャB68がピクチャP69およびBs67を使用してコードバッファ♯3から復号されて、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャBs67がBsフレームバッファ6から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してピクチャP49に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ1に中間的に記憶される。次に、ピクチャB66がピクチャBs67およびP65を使用してコードバッファ♯3から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャP65がフレームバッファ4から読み出されて表示されている間に、ピクチャBs63がコードバッファ♯4から取り出され、復号され、Bsフレームバッファ6に記憶される。
次に、ピクチャP65がフレームバッファ4から再び読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してピクチャBs51,B50およびB52に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、ピクチャBs67,B66およびB68が直前に読み出されたコードバッファ、すなわちコードバッファ♯3に割り当てられるか、記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してピクチャP53に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ2に中間的に記憶される。
次に、ピクチャP65がフレームバッファ4から再び読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してピクチャBs55,B54およびB56に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、コードバッファ♯2に割り当てられるか、記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してピクチャP57に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ1に中間的に記憶される。
次に、ピクチャP65が再びフレームバッファ4から読み出されて表示されている間、且つ、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してピクチャBs59,B58およびB60に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、コードバッファ♯1に割り当てられるか、記憶される間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してピクチャP61に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ3に中間的に記憶される。次いで、ピクチャB64がピクチャP65およびPBs63を使用してコードバッファ♯4から復号されて、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャBs63がBsフレームバッファ6から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してピクチャP41に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ4に中間的に記憶される。次に、ピクチャB62がピクチャBs63およびP61を使用してコードバッファ♯4から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャP61がフレームバッファ3から読み出されて表示されている間に、ピクチャBs59がコードバッファ♯1から取り出され、復号され、Bsフレームバッファ6に記憶される。次に、ピクチャB60がピクチャP61およびBs59を使用してコードバッファ♯1から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャBs59がBsフレームバッファ6から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してピクチャP45に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号されて、フレームバッファ3に中間的に記憶される。次に、ピクチャB58がピクチャBs59およびP57を使用してコードバッファ♯1から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャP57がフレームバッファ1から読み出されて表示されている間に、ピクチャBs55がコードバッファ♯2から取り出され、復号され、Bsフレームバッファ6に記憶される。次に、ピクチャB56がピクチャP57およびBs55を使用してコードバッファ♯2から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャBs55がBsフレームバッファ6から読み出されて表示されている間に、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してピクチャP49に関するデータがビットストリームバッファBSBUFから読み出されて、パーザPRSにおいて解析され、また復号され、フレームバッファ4に中間的に記憶される。次に、ピクチャB54がピクチャBs55およびP53を使用してコードバッファ♯2から復号され、相応のビットストリームインデックス情報項目BSIIを使用してオンザフライで表示される。
続いて、復号されたピクチャP53がフレームバッファ2から読み出されて表示されている間に、ピクチャBs51がコードバッファ♯3から取り出され、復号され、Bsフレームバッファ6に記憶される。
この種の処理は逆方向における後続のバッファ領域に対して相応に繰り返される。しかしながら、アンカピクチャ番号、フレームバッファ番号およびコードバッファ番号は変わっているので、列「表示」および「復号」に示されているフレームバッファ番号および列「解析」に示されているコードバッファ番号は相応に整理し直されている。
バッファに記憶される、またはバッファから読み出されるデータのタイプに関して付与されているフレームバッファ、予備フレームバッファ、Bsフレームバッファおよびコードバッファの番号は例であって、所望のように番号を付け替えることができる。
本発明を、例えばブルーレイROMまたはブルーレイRAMまたはDVDディスクに記憶されているビデオシーケンスのためのMPEGビデオのGOP構造に類似するあらゆるGOP構造で設けられているディジタルビデオデータの逆再生に使用することができる。