JP2010206463A - 動画像符号化方法、動画像符号化装置及び動画像符号化プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】シーンチェンジのピクチャの画質を十分に向上させることができ、また、シーンチェンジのピクチャを再生するためにデコード遅延を生じることがなく、更に、GOP単位でのフィードバック制御が不要な構成とする。
【解決手段】ピクチャタイプ設定部30は、シーンチェンジ情報がオンであれば、ピクチャタイプをIピクチャに設定する。符号化部40は、入力動画像信号をピクチャデータを符号化する。デコーダバッファ充足量計算部50は、ピクチャデータのデコーダバッファ充足量を計算する。AU並び換え制御部60は、デコーダバッファ充足量に基づき、符号化されたピクチャデータのビットストリーム中での順序をデコーダバッファが破綻しないように並び換える指示を行う。この指示により、AUバッファ70に蓄積された符号化部40から出力されたAU、又はAU遅延バッファ80で遅延されたAUが出力される。
【選択図】図1

Description

本発明は動画像符号化方法、動画像符号化装置及び動画像符号化プログラムに係り、特にシーンチェンジや特定の指定画像を高画質化に符号化するための画像間予測符号化を用いた動画像符号化方法、動画像符号化装置及び動画像符号化プログラムに関する。
MPEG(Moving Picture Experts Group)に代表されるような画像間予測符号化を用いた動画像符号化装置では、入力動画像信号を3つのピクチャタイプで符号化する。なお、以下の説明では特に断らない限り画像とピクチャは同じ意味で用いる。3つのピクチャタイプとは、フレーム内符号化のみを利用したIピクチャ、フレーム内符号化と片方向の画像間予測符号化を利用したPピクチャ、フレーム内符号化と片方向又は双方向の画像間予測符号化を利用したBピクチャである。これらのピクチャのうち、IピクチャとPピクチャは、他のピクチャの符号化時に参照画像信号(参照ピクチャ)として利用されるピクチャであり、Bピクチャは他のピクチャの符号化時に参照画像信号として利用されないピクチャである。
シーンチェンジなどのない通常の比較的時間相関のある動画像シーケンスを符号化する場合、符号化効率はBピクチャ>Pピクチャ>Iピクチャとなる。また、IピクチャやPピクチャは参照ピクチャとなることから、一般的に高画質化を実現するために符号化量の割り当てはIピクチャ>Pピクチャ>Bピクチャとする。
シーンチェンジのように時間相関が低いシーンを含む動画像シーケンスを符号化する場合について説明する。
符号化効率について考慮すると、PピクチャやBピクチャは参照ピクチャとの時間相関を利用して予測符号化するため、参照ピクチャと時間相関が低くなるような場合ではPピクチャやBピクチャの符号化効率は著しく低下し、Iピクチャよりも低下することがある。
また、ランダムアクセス性について考慮すると、IピクチャはIピクチャ自身を復号することで再生画像を得ることができる。ところが、Pピクチャは参照ピクチャを得るために必要となるIピクチャ及びPピクチャを全て復号する必要がある。更に、BピクチャについてはPピクチャの復号処理に加え、Bピクチャ自身を復号する必要がある。このため、ランダムアクセス性を高めるためにはIピクチャで符号化するのが好ましい。
シーンチェンジは、一般的にチャプタやタイトルの開始位置であること、DVD(Digital Versatile Disc)レコーダなどでの編集点となること、ビデオカメラなどのインデックス画像の表示などに利用されることが多い。
次に、シーンチェンジのピクチャまたはその近傍のピクチャをIピクチャとして符号化する従来の動画像符号化方法、装置について説明する。
まず、シーンチェンジ検出を行う従来の動画像符号化装置で符号化した場合のピクチャタイプの符号化順について図16を用いて説明する。
図16(a)は、定常状態のピクチャの入力順を示している。図16中のアルファベットはピクチャタイプ、数字は入力順を示す(他の図も同様)。従って、例えば、B0は入力順が0番目でBピクチャ、I2は入力順が2番目でIピクチャ、P5はで入力順が5番目でPピクチャあることを示す。ここで、8番目に入力されたPピクチャ(P8)がシーンチェンジであるとする。定常状態では8番目に入力されたピクチャはPピクチャとして符号化される。
図16(b)は、シーンチェンジ検出のない動画像符号化装置でのピクチャの符号化順を示している。この場合、8番目のピクチャはPピクチャ(P8)として符号化されるため、8番目のピクチャから始まるシーンを再生するためにはI2からP5、P8と順に復号する必要がある。なお、Iピクチャから次のIピクチャの直前のピクチャまでのピクチャの集合をGOP(Group of Picture)と呼ぶ。従って、図16(b)ではI2からB13までが1つのGOPとなる。ランダムアクセス性能を考慮してDVDではGOPの長さが0.6秒に規定されている。
図16(c)は、特許文献1による動画像符号化装置でのピクチャの符号化順を示している。特許文献1では、シーンチェンジが検出されたフレームに対してフレーム内符号化を行うため、図16(a)の入力順の場合、シーンチェンジが検出された8番目のピクチャP8は同図(c)に示すようにIピクチャ(I8)として符号化される。このため、8番目のピクチャから始まるシーンを再生するためには、I8を復号すればよい。
上記の特許文献1記載の発明では、シーンチェンジでは符号量を大きくしてIピクチャとして符号化することで高画質、かつ、ランダムアクセス性を高めることができる。ところが、デコーダバッファの状態によって符号量を十分に割り当てる事ができない場合がある。このような状況について図17を用いて説明する。なお、デコーダバッファとは動画像復号化装置に具備されているバッファである。
図17は、デコーダバッファ充足量の時間変化の一例を示す。同図において、時刻t(i)、t(i+1)、t(i+2)、・・・、t(j+2)、t(j+3)でピクチャが復号化(動画像符号化装置においては符号化)される。時刻t(i)におけるデコーダバッファ充足量はBt(i)である。このとき時刻t(i)で割り当てることのできる最大符号量はBt(i)となる。時刻t(i)で符号量がBcodのピクチャが復号化されると、デコーダバッファ充足量はBcodだけ減少してBb(i)となる。
時刻t(i)から時刻t(i+1)にかけて動画像符号化装置より符号化データの入力があって、デコーダバッファ充足量はΔBだけ増加してBt(i+1)となる。以下、ピクチャの復号化のタイミングで同じことが繰り返される。時刻t(j+2)におけるデコーダバッファ充足量はBt(j+2)である。時刻t(j+2)で割り当てる事のできる最大符号量はBt(j+2)であるため、Bt(j+2)<BcodとなるようなBcodを割り当てることはできない。動画像符号化装置においてデコーダバッファの充足量を考慮しないでBcodで符号化した場合にはピクチャのデータが全て揃っていないためアンダーフローと呼ばれる現象となる。MPEGではアンダーフローが生じるような符号化は禁止されている。
アンダーフローを回避するための手法として、特許文献2にはシーンチェンジのピクチャの符号量を小さくする方法が開示されている。
また、特許文献3にはシーンチェンジのピクチャと直前のIピクチャのピクチャタイプを入れ替えることでIピクチャの間隔を長くし、デコーダバッファに余裕を持たせてアンダーフローを発生し難くしている方法が開示されている。図16(d)は、特許文献3による動画像符号化装置でのピクチャの符号化順を示しており、シーンチェンジのピクチャP8と直前のIピクチャI2のピクチャタイプを入れ替え、I8、P2としている。この場合、P2、B0、B1、P5、B3、B4の符号化をやり直すような少なくともGOP単位のフィードバック制御が必要になる。
特開平2−219391号公報 特開平9−051538号公報 特開平7−135657号公報
しかし、特許文献1記載の従来の画像間予測符号化を用いた動画像符号化方法では、デコーダバッファに余裕がない状態でシーンチェンジのピクチャをIピクチャとして符号化することがあり、その場合はデコーダバッファにアンダーフローが生じないように該当Iピクチャの符号量を抑制する必要があり、その結果、シーンチェンジのピクチャの画質を十分に向上させることができない課題がある。
また、特許文献2記載の動画像符号化方法のように、シーンチェンジのピクチャをBピクチャやPピクチャで符号化してシーンチェンジ近傍のピクチャをIピクチャとする場合には、上記アンダーフローを回避することはできるが、シーンチェンジの画質が劣化し、また、シーンチェンジのピクチャを再生するためにデコード遅延が生じる課題もある。
更に、シーンチェンジの近傍でデコーダバッファの状態に余裕を持たせるために、シーンチェンジのピクチャと直前のIピクチャのピクチャタイプを入れ替える特許文献3記載の動画像符号化方法では、ピクチャの符号化順序をGOP単位でフィードバック制御を行う必要があるため、符号化装置が大規模化する課題がある。
本発明は、以上の点に鑑みなされたもので、シーンチェンジのIピクチャの画質を十分に向上させることができ、また、シーンチェンジのIピクチャの挿入位置を制御することができる動画像符号化方法、動画像符号化装置及び動画像符号化プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の動画像符号化方法は、入力動画像信号からシーンチェンジ箇所を検出するシーンチェンジ検出ステップと、シーンチェンジ検出ステップで得られた検出情報に基づいて、シーンチェンジを検出した時点における入力動画像信号のピクチャの符号化ピクチャタイプを画像内符号化ピクチャに設定すると共に、シーンチェンジを検出しないときの符号化ピクチャタイプを所定の規則に従い設定するピクチャタイプ設定ステップと、設定された符号化ピクチャタイプに基づいた画像間予測符号化を用いる符号化により入力動画像信号を符号化して得たピクチャデータ、及び画像内符号化ピクチャに設定されたピクチャを予め設定された所定の目標符号量または予め設定された所定の量子化幅に基づいて画像内符号化して得たピクチャデータを出力すると共に、そのピクチャデータの符号量情報を出力する符号化ステップと、符号量情報に基づいて、仮想的なデコーダバッファの充足量を計算するデコーダバッファ充足量計算ステップと、画像内符号化ピクチャに設定されたピクチャの符号化に続く符号化ステップでの符号化後のデコーダバッファの充足量が、画像内符号化ピクチャのピクチャデータの符号量以上となった時に、その時点でのピクチャデータに続いて画像内符号化ピクチャのピクチャデータを配置するよう並び換えを指示する並び換え制御ステップと、ピクチャデータをバッファ手段に一時蓄積する第1の蓄積ステップと、並び換え制御ステップによりピクチャデータの並び換えの指示があった場合に、バッファ手段より出力されたピクチャデータを遅延バッファ手段に一時蓄積する第2の蓄積ステップと、並び換え制御ステップの指示によりバッファ手段又は遅延バッファ手段より並び換えの順で出力されたピクチャデータの時間情報を書き換える時間情報訂正ステップとを含むことを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、本発明の動画像符号化装置は、入力動画像信号からシーンチェンジ箇所を検出するシーンチェンジ検出手段と、シーンチェンジ検出手段で得られた検出情報に基づいて、シーンチェンジを検出した時点における入力動画像信号のピクチャの符号化ピクチャタイプを画像内符号化ピクチャに設定すると共に、シーンチェンジを検出しないときの符号化ピクチャタイプを所定の規則に従い設定するピクチャタイプ設定手段と、設定された符号化ピクチャタイプに基づいた画像間予測符号化を用いる符号化により入力動画像信号を符号化して得たピクチャデータ、及び画像内符号化ピクチャに設定されたピクチャを予め設定された所定の目標符号量または予め設定された所定の量子化幅に基づいて画像内符号化して得たピクチャデータを出力すると共に、そのピクチャデータの符号量情報を出力する符号化手段と、符号量情報に基づいて、仮想的なデコーダバッファの充足量を計算するデコーダバッファ充足量計算手段と、画像内符号化ピクチャに設定されたピクチャの符号化に続く符号化手段での符号化後のデコーダバッファの充足量が、画像内符号化ピクチャのピクチャデータの符号量以上となった時に、その時点でのピクチャデータに続いて画像内符号化ピクチャのピクチャデータを配置するよう並び換えを指示する並び換え制御手段と、ピクチャデータを一時蓄積するバッファ手段と、並び換え制御手段によりピクチャデータの並び換えの指示があった場合に、バッファ手段より出力されたピクチャデータを一時蓄積する遅延バッファ手段と、並び換え制御手段の指示によりバッファ手段又は遅延バッファ手段より並び換えの順で出力されたピクチャデータの時間情報を書き換える時間情報訂正手段とを有することを特徴とする。
更に、上記の目的を達成するため、本発明の動画像符号化プログラムは、入力動画像信号からシーンチェンジ箇所を検出するシーンチェンジ検出ステップと、シーンチェンジ検出ステップで得られた検出情報に基づいて、シーンチェンジを検出した時点における入力動画像信号のピクチャの符号化ピクチャタイプを画像内符号化ピクチャに設定すると共に、シーンチェンジを検出しないときの符号化ピクチャタイプを所定の規則に従い設定するピクチャタイプ設定ステップと、設定された符号化ピクチャタイプに基づいた画像間予測符号化を用いる符号化により入力動画像信号を符号化して得たピクチャデータ、及び画像内符号化ピクチャに設定されたピクチャを予め設定された所定の目標符号量または予め設定された所定の量子化幅に基づいて画像内符号化して得たピクチャデータを出力すると共に、そのピクチャデータの符号量情報を出力する符号化ステップと、符号量情報に基づいて、仮想的なデコーダバッファの充足量を計算するデコーダバッファ充足量計算ステップと、画像内符号化ピクチャに設定されたピクチャの符号化に続く符号化ステップでの符号化後のデコーダバッファの充足量が、画像内符号化ピクチャのピクチャデータの符号量以上となった時に、その時点でのピクチャデータに続いて画像内符号化ピクチャのピクチャデータを配置するよう並び換えを指示する並び換え制御ステップと、ピクチャデータをバッファ手段に一時蓄積する第1の蓄積ステップと、並び換え制御ステップによりピクチャデータの並び換えの指示があった場合に、バッファ手段より出力されたピクチャデータを遅延バッファ手段に一時蓄積する第2の蓄積ステップと、並び換え制御ステップの指示によりバッファ手段又は遅延バッファ手段より並び換えの順で出力されたピクチャデータの時間情報を書き換える時間情報訂正ステップと
を、コンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、デコーダバッファに余裕がない状態でシーンチェンジの入力画像をフレーム内符号化ピクチャ(Iピクチャ)として符号化した場合でも、当該Iピクチャの符号量を抑制することなく、シーンチェンジのピクチャの画質を十分に向上させることができる。
また、本発明によれば、シーンチェンジのピクチャを再生するためにデコード遅延を生じることがなく、更に、GOP単位でのフィードバック制御の必要がない小規模な構成とすることができる。
本発明の動画像符号化装置の第1の実施の形態のブロック図である。 図1の動作説明用フローチャートである。 図1中の符号化部の一例のブロック図である。 図3の符号化部の動作説明用フローチャートである。 本発明によるピクチャタイプの順序の各例を説明する図である。 本発明の動画像符号化装置の第2の実施の形態のブロック図である。 図6の動作説明用フローチャートである。 本発明の動画像符号化装置の第3の実施の形態のブロック図である。 図8の動作説明用フローチャートである。 図8中の符号化部の一例のブロック図である。 本発明の第3の実施形態におけるデコーダバッファ充足量を説明する図である。 本発明の動画像符号化装置の第4の実施の形態のブロック図である。 図12中の符号化部の一例のブロック図である。 本発明の第4の実施形態によるピクチャタイプの順序を説明する図である。 付加情報の一例を示す図である。 シーンチェンジ検出を行う従来の動画像符号化装置で符号化した場合のピクチャタイプの符号化順の各例を説明する図である。 デコーダバッファ充足量の時間変化の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明になる動画像符号化装置の第1の実施の形態のブロック図を示す。本実施形態の動画像符号化装置100は、シーンチェンジ検出部10、ピクチャ変換部20、ピクチャタイプ設定部30、符号化部40、デコーダバッファ充足量計算部50、AU並び換え制御部60、AUバッファ70、AU遅延バッファ80、及び時間情報訂正部90で構成される。
シーンチェンジ検出部10は、動画像に関する入力画像信号(すなわち、入力動画像信号)がシーンチェンジであるかどうかを検出する。ピクチャ変換部20は、入力動画像信号をピクチャデータに変換する。ピクチャタイプ設定部30は、シーンチェンジ検出部10から出力されるシーンチェンジ情報がオンであるかオフであるかを判定し、後述するように、その判定結果に応じたピクチャタイプを設定する。
符号化部40は、ピクチャタイプが参照ピクチャであるかどうかを判定し、後述するように、その判定結果に応じてピクチャデータを符号化する。ピクチャデータは符号化されるとAU(アクセスユニット)となる。また、符号化部40はAU符号量cをデコーダバッファ充足量計算部50に送る。なお、本実施形態では符号化部40は符号化方法としてMPEG−4AVCを用いるとする。
デコーダバッファ充足量計算部50は、n番目のピクチャデータのデコーダバッファ充足量Bf(n)と、次ピクチャ(n+1番目のピクチャ)のデコード前デコーダバッファ充足量Bft(n+1)とを計算する。
AU並び換え制御部60は、並び換えAU符号量e、AU遅延情報g及び遅延AU出力情報hを生成する。AUバッファ70は、符号化部40から出力されたAUを一時蓄積した後、そのAUを並び換え情報がオフであれば、時間情報訂正部90に転送し、並び換え情報がオンであれば、AU遅延バッファ80に転送する。
AU遅延バッファ80は、一時蓄積しているAUaを、遅延AU出力情報hがオンであるかオフであるかに応じて、時間情報訂正部90又は符号化部40に転送する。また、AU遅延バッファ80は遅延AU出力情報hを符号化部40に転送する。時間情報訂正部90は、入力されたAUの時間情報(表示順序と符号化順序)を訂正して符号化データとして出力する。
上記構成の動画像符号化装置100は、ビデオカメラ(カムコーダ)、レコーダ、オーサリングなどの用途に用いられる。また、この動画像符号化装置100による符号化フォーマットは、規制を与えなければDVD/BD(Blu-ray Disc)/AVCHD(Advanced Video Coding HD)規格に不適合のため独自フォーマットとなる。
次に、本実施の形態の動画像符号化装置100の動作について、図2のフローチャート等を併せ参照して説明する。
動画像に関する入力画像信号は、シーンチェンジ検出部10に送られると同時に、ピクチャ変換部20に送られる。シーンチェンジ検出部10は、現フレームの入力画像信号と1フレーム前に入力された入力画像信号との間で画素単位の絶対差分和(SAD)を計算し、そのSADと所定値THaとの比較結果に基づいてシーンチェンジを検出する(ステップS11)。すなわち、シーンチェンジ検出部10は、SADが所定値THa以上である場合はシーンチェンジであると判定し、シーンチェンジ情報をオンにする。また、SADが所定値THaに満たない場合はシーンチェンジ情報をオフとする。シーンチェンジ検出部10は、このようにして得られたシーンチェンジ情報をピクチャタイプ設定部30に送る。なお、シーンチェンジの判定に使用する指標はSADに限定する必要はなく、二乗誤差和などを用いてもよい。
ピクチャ変換部20は、入力画像信号のライン間相関を計算し、ライン間相関が所定値THb以下であればピクチャ構造をフレームピクチャとし、所定値THbより大きければピクチャ構造をフィールドピクチャとするピクチャ変換を行う(ステップS12)。具体的には、ピクチャ変換部20は、ピクチャ構造がフレームピクチャ(例えば、水平方向720画素、垂直方向480画素)であれば、1つの入力画像信号について1つのピクチャデータを符号化部40に送り、ピクチャ構造がフィールドピクチャ(例えば、水平方向720画素、垂直方向240画素)であれば、1つの入力画像信号について2つのピクチャデータを符号化部40に送る。また、ピクチャ変換部20は、変換後のピクチャ構造をピクチャタイプ設定部30に送る。
なお、本実施形態では入力画像がプログレッシブ映像であるとし、ピクチャ構造が常にフレームピクチャである場合について説明する。
ピクチャタイプ設定部30は、シーンチェンジ検出部10から入力されたシーンチェンジ情報がオン(ON)であるかどうか判定し(ステップS13)、オフ(OFF)であれば、予め設定されたIピクチャ挿入周期(N)、参照ピクチャ挿入周期(M)に基づいてピクチャタイプをIピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャのいずれかに設定する(ステップS14)。なお、Iピクチャ挿入周期N及び参照ピクチャ挿入周期Mについては、入力画像の分析結果に基づいて可変とすることも可能である。
一方、ピクチャタイプ設定部30は、シーンチェンジ情報がオンであれば、ピクチャタイプをIピクチャに設定する(ステップS15)。ピクチャタイプ設定部30は、以上のように設定したピクチャタイプとシーンチェンジ情報を符号化部40に送る。
符号化部40は、まずピクチャタイプが参照ピクチャであるかどうかを判定する(ステップS16)。ピクチャタイプが参照ピクチャでなければ、ピクチャデータとピクチャタイプとを符号化部40内の後述する入力並び換えバッファに保持して入力画像単位の処理を完了する(ステップS17)。
一方、符号化部40は、ステップS16でピクチャタイプが参照ピクチャであると判定したときは、以下の処理を行う。
符号化部40は、シーンチェンジ情報がオフであれば、参照ピクチャに対して一般に良く知られているTM(MPEGテストモデル)などの目標符号量設定方法に基づいて目標符号量を決定する。符号化部40はシーンチェンジ情報がオンであれば、ステップS15で決定したIピクチャに対して、上記TMなどの目標符号量設定方法に基づいて算出された目標符号量をα倍(αは1.0以上)に重み付けした目標符号量を決定する。αは固定値でもよく、ピクチャの複雑度を示すアクティビティなどから算出してもよい。また、目標符号量の替わりに量子化幅を設定してもよい(以上、ステップS18)。
符号化部40は、上記のように決定した目標符号量又は量子化幅に基づいて、ピクチャ変換部20から入力されたピクチャデータを、指定されたピクチャタイプで符号化し、その符号化したピクチャデータであるアクセスユニット(AU)aをAUバッファ70に送ると共に、AU符号量cをデコーダバッファ充足量計算部50に送る(ステップS19)。
デコーダバッファ充足量計算部50は、n番目のピクチャデータのデコーダバッファ充足量Bf(n)を、デコーダバッファ初期遅延時間(init_delay)、ビットレート(bitrate)、ピクチャ間隔(pic_period)、AU符号量(codBits)から次式(1a)、(1b)に基づいて算出する。
Bf(0)=bitrate * init_delay−codBits(0); (n=0) (1a)
Bf(n)=Bf(n-1)+Bitrate * pic_period−codBits; (n≧1) (1b)
また、デコーダバッファ充足量計算部50は、次ピクチャ(n+1番目のピクチャ)のデコード前デコーダバッファ充足量Bft(n+1)を次式(2)に基づいて算出する。
Bft(n+1)=Bf(n)+Bitrate * pic_period; (2)
デコーダバッファ充足量計算部50は、AU符号量(codBits)及び算出したデコーダバッファ充足量Bf(n)と次ピクチャのデコード前デコーダバッファ充足量Bft(n+1)とをAU並び換え制御部60に送る(以上、ステップS20)。図1では、デコーダバッファ充足量Bf(n)と次ピクチャのデコード前デコーダバッファ充足量Bft(n+1)とをまとめてデコーダバッファ充足量bとして示す。
なお、一般的にMPEG4−AVCではデコーダバッファサイズ、デコーダバッファ初期充足量、ビットレート、ピクチャ間隔は符号化データ内に多重される。
次に、AU並び換え制御部60は、並び換えAU符号量eが“0”より大きく、かつ、次ピクチャのデコード前デコーダバッファ充足量Bft(n+1)が並び換えAU符号量e以上であれば、遅延AU出力情報hをオンとし、それ以外の場合は遅延AU出力情報hをオフとする。すなわち、次ピクチャのデコードによりデコードバッファが破綻(アンダーフロー)する場合には遅延AU出力情報hがオンとされる。AU並び換え制御部60は、この遅延AU出力情報hをデコーダバッファ充足量計算部50及びAUバッファ70に送る(以上、ステップS21)。
続いて、AU並び換え制御部60は、デコーダバッファ充足量Bf(n)が所定値β未満であればAU遅延情報gをオンにし、デコーダバッファ充足量Bf(n)が所定値β以上であればAU遅延情報gをオフとする。AU並び換え制御部60は、AU遅延情報gを符号化部40、デコーダバッファ充足量計算部50、及びAUバッファ70に送る。本実施形態では所定値βを“0”とする。
更に、AU並び換え制御部60は、AU遅延情報gがオンである場合には、並び換えAU符号量eをデコーダバッファ充足量計算部50より送られたAU符号量cに設定する。並び換えAU符号量eの初期値は“0”である。AU並び換え制御部60は、並び換えAU符号量eをデコーダバッファ充足量計算部50に送る(以上、ステップS22)。
次に、AUバッファ70は、AU並び換え制御部60から入力されたAU遅延情報gがオンであるかどうかを判定する(ステップS23)。AUバッファ70は、AU遅延情報gがオフであれば、符号化部40から供給されてAUバッファ70に一時蓄積していたAUaを時間情報訂正部90に転送し(ステップS24)、AU遅延情報gがオンであれば、一時蓄積していたAUaをAU遅延バッファ80に転送する(ステップS25)。また、AUバッファ70は、遅延AU出力情報hをAU遅延バッファ80に送る。
ステップS25に続いて、デコーダバッファ充足量計算部50は、AU並び換え制御部60から送られたAU遅延情報gがオンであれば、デコーダバッファ充足量を並び換えAU符号量(RoCodBits)を用いて式(3)のように再計算する(ステップS26)。
Bf(n)=Bf(n)+RoCodBits; (3)
ステップS24又はS26の処理に続いて、AU遅延バッファ80は、AUバッファ70から入力された、ステップS21で設定された遅延AU出力情報hがオンであるか否かを判定する(ステップS27)。AU遅延バッファ80は、遅延AU出力情報hがオンであれば、AUバッファ70から供給されて一時蓄積していたAU遅延バッファ80内のAUaを時間情報訂正部90と符号化部40とにそれぞれ転送する(以上、ステップS28)。
ステップS28に続いて、デコーダバッファ充足量計算部50は、AU並び換え制御部60から送られた遅延AU出力情報hがオンであれば、デコーダバッファ充足量を並び換えAU符号量(RoCodBits)eを用いて式(4)に基づいて再計算する(ステップS29)。
Bf(n)=Bf(n)−RoCodBits; (4)
ステップS29の再計算後、又はステップS27でAU遅延バッファ80が遅延AU出力情報hがオフであると判定したときには、時間情報訂正部90は、AUバッファ70又はAU遅延バッファ80から入力されたAUaの時間情報(表示順序と符号化順序)を訂正して符号化データとして出力する(ステップS30)。
その後、符号化部40は内部の後述する入力並び換えバッファ403が空でなければ、上記の目標符号量の設定(ステップS18)まで戻り、入力並び換えバッファ403が空になるまで、入力並び換えバッファ403に格納されたピクチャデータを入力並び換えバッファ403に格納されたピクチャタイプに従って繰り返し符号化処理を行う。
次に、符号化部40の符号化時の詳細な動作について図3のブロック図及び図4のフローチャートを用いて説明する。符号化部40は、図3のブロック図に示すように、目標符号量設定部401、符号化本部402、入力並び換えバッファ403、復号化部405、DPB406、及び復号化制御部404で構成される。
目標符号量設定部401は、符号化本部402よりピクチャタイプとAU符号量とが入力され、前述したステップS18で説明したように目標符号量を設定する。目標符号量設定部401は、設定した目標符号量を符号化本部402に送る。
符号化本部402は、ピクチャタイプが参照ピクチャであった場合、ピクチャタイプと目標符号量設定部401より送られた目標符号量とに従ってピクチャデータを符号化してAUを得る。このとき、ピクチャ間予測符号化で利用される参照ピクチャはDPB(Decoded Picture Buffer)46内で保持されているピクチャを利用する(以上、ステップS41)。
符号化本部402は、得られたAUをAUバッファ70に送る。また、符号化本部402は、AU符号量を目標符号量設定部401及びデコードバッファ充足量計算部50に送る。更に、符号化本部402はピクチャタイプが参照ピクチャを示すタイプであればAUを復号化部405に送る(以上、ステップS42)。
一方、符号化本部402は、ピクチャタイプ設定部30から送られたピクチャタイプが参照ピクチャであるかどうか判定する(ステップS43)。参照ピクチャでない場合、符号化本部402は、ピクチャタイプとピクチャ変換部20より送られたピクチャデータとを入力並び換えバッファ403に送る(以上、ステップS17を再記述)。
一方、符号化本部402は参照ピクチャであると判定した場合、復号化制御部404がAU並び換え制御部60から送られるIピクチャを遅らせるか否かを示すAU遅延情報がオフであるか否かを判定する(ステップS44)。
復号化制御部404は、AU遅延情報がオフであると判定した場合は、復号化部405に局部AU復号信号を送る。すなわち、この場合は符号化本部402からのAUを復号化させるIピクチャを遅らせないので、通常通りIピクチャ、Pピクチャの局部AU復号信号を用いる。復号化部405は、復号化制御部404より局部AU復号信号が送られた場合は、符号化本部402から送られたAUを復号化する(以上、ステップS45)。
そして、復号化部405は、復号化したピクチャデータをDPB406に転送する(ステップS46)。ここで、符号化本部402から復号部405に送られるAUは必ずしも完全なAUである必要はなく、MPEG−4AVCの局部復号できる情報があればよい。
ステップS46の処理に続いて、又はステップS43で参照ピクチャでないと判定された場合、又はステップS44でAU遅延情報がオンであると判定された場合は、復号化制御部404は、AU遅延バッファ80から送られた遅延AU出力情報がオンであるかどうかを判定する(ステップS47)。
復号化制御部404は、遅延AU出力情報がオフであると判定したときは、後述する復号化部405による復号を行わせることなく処理を終了する。一方、復号化制御部404は、遅延AU出力情報がオンであると判定したときは、遅らせたIピクチャを復号させることを指示する外部AU復号信号を復号化部405に送り、復号化部405によりAU遅延バッファ80から送られたAUを復号させる(ステップS48)。そして、復号化部405は、AUを復号化して得たピクチャデータをDPB406に転送する(ステップS49)。
DPB406は、復号化部405から送られたピクチャデータを保持する。DPB406は、符号化本部402より参照要求があった場合にはDPB内のピクチャデータを符号化本部402に送る。
入力並び換えバッファ403は、符号化本部402から送られたピクチャデータとピクチャタイプを保持する。そして、入力並び換えバッファ403は、符号化本部402からデータの送信要求があった場合に、入力並び換えバッファ403内のピクチャデータとピクチャタイプを符号化本部402に送る。
ここで、本実施形態に基づいて符号化した場合のピクチャタイプの並びについて図5を参照して説明する。図5(a)は、8番目のPピクチャがシーンチェンジであるような入力ピクチャが入力される様子を示している。図5(b)は5番目のピクチャP5までが図示の順番で符号化された後、8番目のピクチャが符号化のために入力された状態を示す。8番目のPピクチャP8が符号化のために入力された時点では、ピクチャデータは参照ピクチャ毎に符号化されるため、I2、B0、B1、続いてP5、B3、B4は既に符号化されている。
図5(b)に示すように、8番目のPピクチャ(P8)は、シーンチェンジを検出したピクチャであるためIピクチャ(I8)として符号化される。また、図5(b)において、8番目のピクチャの次のBピクチャであるB6、B7は、参照ピクチャではないために入力並び換えバッファ403に格納されている。このBピクチャB6、B7は、シーンチェンジのIピクチャI8を参照ピクチャとして符号化されるピクチャのうち、I8より前の時間で表示したいピクチャである。
このときI8の符号化後のデコーダバッファ充足量が所定値β以上であれば、図5(b)の順序で符号化される。I8の符号化後のデコーダバッファ充足量が所定値β未満であれば、デコーダバッファがアンダーフローする恐れがあるので、I8はAU遅延バッファ80に送られる。続いて図5(b)に示すようにB6が符号化される。そのB6符号化後の次ピクチャのデコード前デコーダバッファ充足量がI8の符号量以上であれば、デコーダバッファがアンダーフローしないように、図5(c)に示すように、符号化後のB6に続いて、AU遅延バッファ80により遅延された符号化後のI8が出力される。これにより、符号化されたピクチャデータのビットストリーム中での順序は、図5(c)に示すように、B6の次にI8が配置されたものとなる。
一方、上記B6符号化後の次ピクチャのデコード前デコーダバッファ充足量がI8の符号量未満であれば、続いて図5(b)に示すようにB7が符号化される。そのB7符号化後の次ピクチャのデコード前デコーダバッファ充足量がI8の符号量以上であれば、デコーダバッファがアンダーフローしないように、図5(d)に示すように、符号化後のB6、B7に続いて、AU遅延バッファ80により遅延された符号化後のI8が出力される。これにより、符号化されたピクチャデータのビットストリーム中での順序は、図5(d)に示すように、B6、B7、I8の順となる。なお、上記B6符号化後の次ピクチャのデコード前デコーダバッファ充足量がI8の符号量以上であった場合でもI8の出力位置を図5(d)のようにしてもよい。
図5(e)は、更に符号化したI8を遅延させて符号化したP11の後に配置されている例を示す。図5(e)に示すピクチャの並び順では、GOP0内に本来はGOP1内で表示すべきP11が含まれている。そのため、GOP1(I8)から再生を開始した場合にP11を再生させることができない。
そこで、P11を再生させるための仕組みとして、図15に示すような付加情報(MPEG−4AVCではSEI(Supplemental enhancement information)に相当)をI8に付与することで、P11を再生可能とすることもできる。
図15の付加情報の各要素について説明する。「present_frame_cnt_minus1」は、本SEIが付与されたピクチャにおいて符号化済で表示するピクチャの数を示す。「recovery_frame_cnt[i]」は、i番目に表示するピクチャを再生するために再生を開始するピクチャの位置を示す情報である。ここでは、本SEIが付与されたピクチャからの符号化順における位置を示すものとする。また、「display_frame_cnt[i]」は、i番目に表示するピクチャの位置を示す情報である。ここでは、本SEIが付与されたピクチャからの符号化順における位置を示すものとする。
図5(e)の例でI8に本SEIを付与するとする。このとき、符号化済みで表示するピクチャはP11のみであり、「present_frame_cnt_minus1」には“1”、「recovery_frame_cnt[0]」にはI2を示す値として“−9”を、「display_frame_cnt [0]」にはP11を示す値として“−1”を、それぞれ符号化する。このようにすることで、I8から再生を始めた場合でもP11を再生でき、表示順序に従ってP11を表示することが可能となる。
次に、本実施の形態の効果について説明する。
本実施形態の画像間予測符号化を用いた動画像符号化装置100では、デコーダバッファに余裕がない状態でシーンチェンジの入力画像をIピクチャとして符号化した場合でも、デコーダバッファが破綻(オーバーフロー又はアンダーフロー)しないように、シーンチェンジのIピクチャのビットスリーム上の位置を変更することで、シーンチェンジのIピクチャの符号量を抑制することなく高画質を実現できる。
また、本実施の形態によれば、シーンチェンジのピクチャをIピクチャとして符号化することでランダムアクセス性能を高めることができる。更に、本実施の形態によれば、GOP単位のフィードバック制御の必要がなくメモリ量を削減できる。
(第2の実施の形態)
図6は、本発明になる動画像符号化装置の第2の実施の形態のブロック図を示す。本実施形態の動画像符号化装置200は、強制Iピクチャ指示部15、ピクチャ変換部20、ピクチャタイプ設定部35、符号化部40、デコーダバッファ充足量計算部50、AU並び換え制御部60、AUバッファ70、AU遅延バッファ80、及び時間情報訂正部90で構成される。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付してある。
本実施形態の動画像符号化装置200は、図1に示した動画像符号化装置100と比較して、図1のシーンチェンジ検出部10の替りに、強制Iピクチャ指示部15を設けたものである。
本実施の形態の動画像符号化装置200は、ビデオカメラ(カムコーダ)の録画中においてユーザ指定によって任意画像を写真画質のような超高画質とするような形態を想定している。規制を与えなければDVD/BD/AVCHD規格不適合のため独自フォーマットとなる。
次に、動画像符号化装置200の動作について図7のフローチャートを併せ参照して説明する。図7中、図2と同一処理ステップには同一符号を付し、その説明を省略する。強制Iピクチャ指示部15は、外部からの強制Iピクチャ指示情報がオンである場合には、シーンチェンジ情報をオンとし、強制Iピクチャ指示情報がオフである場合にはシーンチェンジ情報をオフとする。強制Iピクチャ指示部15は、このシーンチェンジ情報をピクチャタイプ設定部35に送る(以上、ステップS35)。
すなわち、本実施の形態では、入力画像信号のSADと所定値THaとの比較結果に関係なく、強制Iピクチャ指示部15は、外部からの強制Iピクチャ指示情報に基づいてシーンチェンジ情報をオン又はオフとする。
ピクチャ変換部20による入力画像信号のピクチャ変換後(ステップS12)、ピクチャタイプ設定部35は、強制Iピクチャ指示部15から入力されたシーンチェンジ情報がオンであるかどうか判定する(ステップS13)。ピクチャタイプ設定部35は、シーンチェンジ情報がオフであれば、予め設定されたIピクチャ挿入周期(N)、参照ピクチャ挿入周期(M)に基づいてピクチャタイプをIピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャのいずれかに設定する(ステップS14)。一方、ピクチャタイプ設定部35は、シーンチェンジ情報がオンであれば、ピクチャタイプをIピクチャに設定する(ステップS15)。
ピクチャタイプ設定部35は、以上のように設定したピクチャタイプとシーンチェンジ情報を符号化部40に送る。以後は第1の実施の形態と同様の動作が行われる。
次に、本実施の形態の効果について説明する。
本実施形態の画像間予測符号化を用いた動画像符号化装置200では、強制的にシーンチェンジのピクチャとして設定した任意のピクチャにおいて、デコーダバッファの充足量が十分でない場合においても、上記任意のピクチャのAUのビットスリームでの並びの順序を変更することで、上記の任意のピクチャのAUの符号量を抑制することなく高画質を実現できる。
また、本実施の形態によれば、シーンチェンジに設定した任意のピクチャをIピクチャとして符号化することでランダムアクセス性能を高めることができる。更に、本実施の形態によれば、GOP単位のフィードバック制御の必要がなくメモリ量を削減できる。
(第3の実施の形態)
図8は、本発明になる動画像符号化装置の第3の実施の形態のブロック図を示す。本実施形態の動画像符号化装置300は、シーンチェンジ検出部10、ピクチャ変換部20、ピクチャタイプ設定部30、符号化部45、デコーダバッファ充足量計算部50、AU並び換え制御部65、AUバッファ70、AU遅延バッファ80、及び時間情報訂正部90で構成される。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付してある。
本実施形態の動画像符号化装置300は、図1に示した動画像符号化装置100と比較して、符号化部45及びAU並び換え制御部65が第1の実施形態の符号化部40及びAU並び換え制御部60と異なる。動画像符号化装置300は、カムコーダ、レコーダ、オーサリングなどの用途に使用可能である。なお、動画像符号化装置300により得られる符号化データのフォーマットは、Bピクチャの遅延が禁止されているDVDには不適合であるが、BD/AVCHDに適合可能である。
次に、本実施形態の動画像符号化装置300の入力画像単位の動作について図9のフローチャートを併せ参照して説明する。同図中、図2と同一処理ステップには同一符号を付し、その説明を省略する。図9において、図2と異なるステップは、ステップS51、S52、S53である。
最初に、AU並び換え制御部65について第1の実施形態のAU並び換え制御部60との相違を説明する。AU並び換え制御部65は、AU並び換え制御部60と同様に、並び換えAU符号量eが“0”より大きく、かつ、次ピクチャのデコード前デコーダバッファ充足量Bft(n+1)が並び換えAU符号量e以上であれば、遅延AU出力情報hをオンとし、それ以外の場合は遅延AU出力情報hをオフとし、この遅延AU出力情報hをデコーダバッファ充足量計算部50及びAUバッファ70に送る(以上、図9のステップS21)。
続いて、AU並び換え制御部65は、デコーダバッファ充足量Bf(n)が所定値β未満であればAU遅延情報gをオンにし、デコーダバッファ充足量Bf(n)が所定値β以上であればAU遅延情報gをオフとし、AU遅延情報gを符号化部45、デコーダバッファ充足量計算部50、及びAUバッファ70に送る。本実施形態では所定値βを“0”とする。
更に、AU並び換え制御部65は、AU遅延情報gがオンである場合には、並び換えAU符号量eをデコーダバッファ充足量計算部50より送られたAU符号量cに設定する。並び換えAU符号量eの初期値は“0”である。AU並び換え制御部65は、並び換えAU符号量eをデコーダバッファ充足量計算部50に送る(以上、図9のステップS22)。
以上の動作はAU並び換え制御部60と同様であるが、本実施の形態のAU並び換え制御部65は、更に、AU遅延情報gがオンである場合にはデコードバッファ充足量bを符号化部45に送る(図9のステップS52)。
その後、デコーダバッファ充足量計算部50でデコーダバッファ充足量を再計算した後(図9のステップS26)、符号化部45が、シーンチェンジのIピクチャを所定のAU符号量を確保した状態で符号化した場合でも、デコーダバッファが破綻しないように所定ピクチャの目標符号量を決定する(図9のステップS53)。ここで、「所定ピクチャ」とは、シーンチェンジのIピクチャを参照ピクチャとして符号化するピクチャのうち、シーンチェンジのIピクチャより前の時間で表示したいピクチャで、まだ符号化していないピクチャのことである。例えば、図5(b)の例では、シーンチェンジのピクチャはI8であり、上記の所定ピクチャはB6とB7である。
続いて、図9のステップS27で遅延AU出力情報がオンであるか否かを判定する。このとき、シーンチェンジのピクチャの符号化終了時点においてデコーダバッファのアンダーフローが生じていた場合は、遅延AU出力情報はオンと判定される。この場合は、更に、ステップS28でAU遅延バッファ80に蓄積されていた所定のピクチャが符号化部45に転送された後、ステップS29でデコーダバッファ充足量が再計算される。このステップS29において、シーンチェンジのピクチャの符号化直前の時点のデコーダバッファ充足量が再計算される。その後、ステップS30、ステップS31のN0を経て、符号化部45が目標符号量を決定する(図9のステップS51)。このステップS51の目標符号量の決定に際しては、ステップS53での目標符号量の決定が行われていた場合にはそちらを優先するものとする。
符号化部45は、続いて、前述した所定のピクチャをステップS53で決定した目標符号量に従い符号化する(ステップS19)。これにより、シーンチェンジのIピクチャを所定のAU符号量を確保した状態で符号化した場合でも、デコーダバッファが破綻しないようにすることができる。
次に、符号化部45について図10及び図11を参照して詳細に説明する。図10は、符号化部45の一例のブロック図を示す。同図中、図3と同一構成部分には同一符号を付してある。図10に示すように、符号化部45は目標符号量設定部401、符号化本部402、入力並び換えバッファ403、復号化制御部404、復号化部405、DPB406、及び調整目標符号量設定部450で構成される。目標符号量設定部401、符号化本部402、入力並び換えバッファ403、復号化制御部404、復号化部405、及びDPB406は符号化部40と同じであり、本実施の形態の符号化部45は調整目標符号量設定部450が符号化部40に追加された構成である。
次に、符号化部45の特徴である調整目標符号量設定部450について説明する。符号化部45は、AU遅延情報gがオンである場合にはAU並び換え制御部65から送られたデコードバッファ充足量bを調整目標符号量設定部450に送る。調整目標符号量設定部450は、入力並び換えバッファ403内のピクチャの目標符号量をAU並び換え制御部65から送られたデコードバッファ充足量Bb、ビットレート(Bitrate)、ピクチャ間隔(pic_period)、を用いた次式(5)により算出する(図9のステップS53)。
Tb(i)=w(i) * (Bb+m * Bitrate * pic_period) / m; (5)
Tb(i): 入力並び換えバッファ403内のi番目ピクチャの目標符号量
Bb: AU並び換え制御部65から送られたデコードバッファ充足量
i: 入力並び換えバッファ403内のピクチャ番号(i=0,1,・・・)
m: 入力並び換えバッファ403内のピクチャ数
w(i): i番目ピクチャの重み付け比率。Σw(i) = m;
調整目標符号量設定部450は、算出した目標符号量Tb(i)を符号化本部402に送る。符号化本部402は、目標符号量設定部401と調整目標符号量設定部450の両方から目標符号量が送られた場合には調整目標符号量設定部450から送られた目標符号量を用いる(以上、図9のステップS51)。
ここで、本実施の形態に基づいて符号化した場合のピクチャタイプの並びについて図5を用いて説明する。前述したように、図5(b)は、5番目のピクチャP5までが符号化され、8番目のピクチャが入力された状態を示す。ピクチャデータは参照ピクチャ毎に符号化されるため、I2、B0、B1、続いてP5、B3、B4は既に符号化されている。次に、B6、B7は参照ピクチャではないために、図9のステップS17で入力並び換えバッファ403に保持されており、8番目のピクチャP8がシーンチェンジであるためIピクチャ(I8)として符号化される。
図11は、I8を符号化後のデコードバッファ充足量の様子を示す。B4の符号化に続いてI8を符号化した後の、図9のステップS20で計算されたデコードバッファ充足量が、図11(A)に示すBb(I8)であったとする。この場合は、デコードバッファがアンダーフローした状態である。そこで、本実施の形態では、調整目標符号量設定部450が、シーンチェンジのIピクチャI8を参照ピクチャとして符号化するピクチャのうち、I8より前の時間で表示したいピクチャで、まだ符号化していないピクチャであるBピクチャB6及びB7の目標符号量Tb(B6)及びTb(B7)を下式により算出する(図9のステップS53)。
Tb(B6)=Tb(B7)= 1 * (Bb(I8)+2 * Bitrate * pic_period) / 2; (6)
その後、デコーダバッファ充足量計算部50は、ステップS26でシーンチェンジのピクチャI8の符号化直前の時点のデコーダバッファ充足量を再計算する。このとき再計算されたデコーダバッファ充足量は図11(B)に示すBt(図11(A)のBt(I8)に相当)である。続いて符号化部45は、式(6)で算出した目標符号量Tb(B6)及びTb(B7)でB6及びB7を符号化する(図9のステップS19)。
そして、AU並び換え制御部65の制御により、AUバッファ70及びAU遅延バッファ80から時間情報訂正部90を通して出力されるAUのビットストリームの並びを図5(d)に示すように、I8の直前にB6とB7とを配置したAUの並びとする。この場合のデコーダバッファ充足量は、図11(C)に示すように、I8符号化直前のBtの値をBt(B6)とし、そこからBピクチャB6、B7の符号化毎に変化することとなる。
なお、図11(C)において、Bt(B6)からBb(B6)までの差分がB6の符号量であり、Bt(B7)からBb(B7)までの差分がB7の符号量である。また、Bt(I8)からBb(I8)までの差分で示されるI8の符号量は、図11(A)で示したI8の符号量と同じであるが、上記のAUの並び換えによりI8出力後のデコーダバッファ充足量は0である。この結果、シーンチェンジのAUであるI8の符号量を所定量に確保した状態で符号化しても、I8符号化後のデコーダバッファの破綻(この場合アンダーフロー)を防止することができる。また、本実施の形態では、I8の次の参照ピクチャであるP11の前にI8を配置することができる。
なお、図5(c)のような符号化されたピクチャの並びにする場合には、B6の目標符号量Tb(B6)を示す式(6)の“2”を次式(7)にように“1”とすればよい。
Tb(B6)=1 * (Bb(I8)+1 * Bitrate * pic_period) / 1; (7)
次に、本実施の形態の効果について説明する。
本実施形態の画像間予測符号化を用いた動画像符号化装置300では、第1の実施形態の動画像符号化装置100の効果に加えて、シーンチェンジのIピクチャの挿入位置を制御することが可能となる。Iピクチャの挿入位置が必ず次のPピクチャの前となるように制御することで、図5(e)のようにIピクチャとPピクチャの表示順と符号順が逆転する現象を回避することができるため、BD規格などIピクチャとPピクチャの表示順と符号順の逆転を禁じた規格に適合可能となる。
なお、図8の本実施の形態の動画像符号化装置300は、シーンチェンジ検出部10の替りに、第2の実施の形態の強制Iピクチャ指示部15を設けた構成としてもよい。
(第4の実施の形態)
図12は、本発明になる動画像符号化装置の第4の実施の形態のブロック図を示す。本実施形態の動画像符号化装置400は、シーンチェンジ検出部10、ピクチャ変換部20、ピクチャタイプ設定部30、符号化部47、デコーダバッファ充足量計算部50、AU並び換え制御部65、AUバッファ70、AU遅延バッファ80、及び時間情報訂正部90で構成される。同図中、図8と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態の動画像符号化装置400は、符号化部47が図8に示した動画像符号化装置300の符号化部45と構成が異なる。動画像符号化装置400は、カムコーダ、レコーダ、オーサリングなどの用途に使用可能である。なお、動画像符号化装置400により得られる符号化データのフォーマットは、DVD/BD/AVCHDに適合可能であり、MPEG−2への対応も可能である。
図13は、図12中の符号化部47の一例のブロック図を示す。同図中、図10と同一構成部分には同一符号を付してある。図13に示すように、符号化部47は目標符号量設定部401、符号化本部402、入力並び換えバッファ403、復号化制御部404、復号化部405、DPB406、調整目標符号量設定部450、及びピクチャタイプ再設定部470で構成される。目標符号量設定部401、符号化本部402、入力並び換えバッファ403、復号化制御部404、復号化部405、DPB406、及び調整目標符号量設定部450は符号化部45と同じであり、本実施の形態の符号化部47はピクチャタイプ再設定部470が符号化部45に追加された構成である。
次に、符号化部47の動作について説明する。ピクチャタイプ再設定部470は、AU遅延情報がオンである場合に入力並び換えバッファ403にピクチャタイプ変更要求を送る。入力並び換えバッファ403は、ピクチャタイプ再設定部470からピクチャタイプ変更要求が送られた場合に入力並び換えバッファ403に保持しているピクチャタイプを変更する。
調整目標符号量設定部450は、前述したように式(5)に基づいて入力並び換えバッファ403内のピクチャの目標符号量を算出する。符号化本部402は、目標符号量設定部401と調整目標符号量設定部450の両方から目標符号量が送られた場合には調整目標符号量設定部450から送られた目標符号量を用いる
ここで、本実施の形態に基づいて符号化した場合のピクチャタイプの並びについて図14を用いて説明する。図14(a)は8番目のピクチャがシーンチェンジであるような入力ピクチャの様子を示している。この入力ピクチャは、Iピクチャ挿入周期Nが「15」、参照ピクチャ挿入周期Mが「3」である。
シーンチェンジの8番目のピクチャが入力された時点では、ピクチャデータは参照ピクチャ毎に符号化されるため、I2、B0、B1、続いてP5、B3、B4は既に符号化されている。8番目のピクチャの次のBピクチャであるB6、B7は参照ピクチャではないために入力並び換えバッファ403に格納されており、8番目のPピクチャ(P8)がシーンチェンジであるためIピクチャ(I8)として符号化される。
このとき前記の符号化部45では、I8を符号化後のデコードバッファ充足量が図11にBb(I8)で示したものであるとすると、目標符号量設定部401が式(6)で算出した目標符号量Tb(B6)及びTb(B7)に基づいて、BピクチャB6及びB7を符号化する。これにより符号化したB7の後に符号化したI8を配置する、つまり図5(d)のような符号化されたピクチャの並びにしている。
これに対し、本実施の形態の符号化部47は、入力並び換えバッファ403に保持されていた6番目のピクチャ及び7番目のピクチャは、図14(a)に示すように本来ピクチャタイプはBピクチャであるが、ピクチャタイプ再設定部470からのピクチャタイプ変更要求を受けて6番目と7番目のピクチャがPピクチャに変更された場合、図14(b)に示すように、BピクチャからPピクチャに変更して符号化したP6とP7をI8の前の位置に配置されたピクチャの並びとする。
なお、図14(c)は、5番目のピクチャまでが符号化され、8番目のピクチャがシーンチェンジであるためIピクチャ(I8)として符号化されている。入力並び換えバッファ403に保持されていた6番目のピクチャ及び7番目のピクチャは本来ピクチャタイプはBピクチャであるが、ピクチャタイプ再設定部470からのピクチャタイプ変更要求を受けて7番目のピクチャがPピクチャP7に変更されて符号化されている様子を示している。なお、6番目のピクチャは本来のB6でピクチャタイプは変更されていない。
なお、図14(c)に示すピクチャの並びにおいて、P7をB7とし、B6をP6としてもよい。また、図14(b)に示したピクチャタイプ変更とするか、同図(c)に示したピクチャタイプ変更とするかは、予め決めておくものとする。
次に、本実施の形態の動画像符号化装置40の効果について説明する。
本実施形態では、第1の実施形態の効果に加えて、符号化部47の符号化方法としてMPEG−4AVCに加えて、より一般的に使用されるMPEG−2規格に準拠させることが可能となる。MPEG−2規格では、GOPの規定として表示順で最後のピクチャがPピクチャであると定められているが、図14(c)の場合はこれに準拠している。また、Bピクチャの並び換え遅延が解消されるためDVD規格にも準じる構成となる。
なお、図12の本実施の形態の動画像符号化装置400は、シーンチェンジ検出部10の替りに、第2の実施の形態の強制Iピクチャ指示部15を設けた構成としてもよい。
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、各実施の形態の動作をコンピュータにより実行させる動画像符号化プログラムも包含するものである。この動画像符号化プログラムは、記録媒体から再生されてコンピュータに取り込まれてもよいし、ネットワークを介してコンピュータにダウンロードされてもよい。
本発明の動画像符号化装置は、監視カメラにおける変化点の高画質化やDVDレコーダなどで録り溜めた映像シーンのインデックス映像の高画質化、更にはビデオカメラでの特定画像の高画質化などに利用できる。
10 シーンチェンジ検出部
15 強制Iピクチャ指示部
20 ピクチャ変換部
30、35 ピクチャタイプ設定部
40、45、47 符号化部
50 デコーダバッファ充足量計算部
60 AU並び換え制御部
70 AUバッファ
80 AU遅延バッファ
90 時間情報訂正部
100、200、300、400 動画像符号化装置
401 目標符号量設定部
402 符号化本部
403 入力並び換えバッファ
404 復号化制御部
405 復号化部
406 DPB
450 調整目標符号量設定部
470 ピクチャタイプ再設定部

Claims (3)

  1. 入力動画像信号からシーンチェンジ箇所を検出するシーンチェンジ検出ステップと、
    前記シーンチェンジ検出ステップで得られた検出情報に基づいて、前記シーンチェンジを検出した時点における前記入力動画像信号のピクチャの符号化ピクチャタイプを画像内符号化ピクチャに設定すると共に、前記シーンチェンジを検出しないときの符号化ピクチャタイプを所定の規則に従い設定するピクチャタイプ設定ステップと、
    設定された前記符号化ピクチャタイプに基づいた画像間予測符号化を用いる符号化により前記入力動画像信号を符号化して得たピクチャデータ、及び前記画像内符号化ピクチャに設定されたピクチャを予め設定された所定の目標符号量または予め設定された所定の量子化幅に基づいて画像内符号化して得たピクチャデータを出力すると共に、そのピクチャデータの符号量情報を出力する符号化ステップと、
    前記符号量情報に基づいて、仮想的なデコーダバッファの充足量を計算するデコーダバッファ充足量計算ステップと、
    前記画像内符号化ピクチャに設定されたピクチャの符号化に続く前記符号化ステップでの符号化後の前記デコーダバッファの充足量が、前記画像内符号化ピクチャのピクチャデータの符号量以上となった時に、その時点でのピクチャデータに続いて前記画像内符号化ピクチャのピクチャデータを配置するよう並び換えを指示する並び換え制御ステップと、
    前記ピクチャデータをバッファ手段に一時蓄積する第1の蓄積ステップと、
    前記並び換え制御ステップにより前記ピクチャデータの並び換えの指示があった場合に、前記バッファ手段より出力された前記ピクチャデータを遅延バッファ手段に一時蓄積する第2の蓄積ステップと、
    前記並び換え制御ステップの指示により前記バッファ手段又は前記遅延バッファ手段より前記並び換えの順で出力された前記ピクチャデータの時間情報を書き換える時間情報訂正ステップと
    を含むことを特徴とする動画像符号化方法。
  2. 入力動画像信号からシーンチェンジ箇所を検出するシーンチェンジ検出手段と、
    前記シーンチェンジ検出手段で得られた検出情報に基づいて、前記シーンチェンジを検出した時点における前記入力動画像信号のピクチャの符号化ピクチャタイプを画像内符号化ピクチャに設定すると共に、前記シーンチェンジを検出しないときの符号化ピクチャタイプを所定の規則に従い設定するピクチャタイプ設定手段と、
    設定された前記符号化ピクチャタイプに基づいた画像間予測符号化を用いる符号化により前記入力動画像信号を符号化して得たピクチャデータ、及び前記画像内符号化ピクチャに設定されたピクチャを予め設定された所定の目標符号量または予め設定された所定の量子化幅に基づいて画像内符号化して得たピクチャデータを出力すると共に、そのピクチャデータの符号量情報を出力する符号化手段と、
    前記符号量情報に基づいて、仮想的なデコーダバッファの充足量を計算するデコーダバッファ充足量計算手段と、
    前記画像内符号化ピクチャに設定されたピクチャの符号化に続く前記符号化手段での符号化後の前記デコーダバッファの充足量が、前記画像内符号化ピクチャのピクチャデータの符号量以上となった時に、その時点でのピクチャデータに続いて前記画像内符号化ピクチャのピクチャデータを配置するよう並び換えを指示する並び換え制御手段と、
    前記ピクチャデータを一時蓄積するバッファ手段と、
    前記並び換え制御手段により前記ピクチャデータの並び換えの指示があった場合に、前記バッファ手段より出力された前記ピクチャデータを一時蓄積する遅延バッファ手段と、
    前記並び換え制御手段の指示により前記バッファ手段又は前記遅延バッファ手段より前記並び換えの順で出力された前記ピクチャデータの時間情報を書き換える時間情報訂正手段と
    を有することを特徴とする動画像符号化装置。
  3. 入力動画像信号からシーンチェンジ箇所を検出するシーンチェンジ検出ステップと、
    前記シーンチェンジ検出ステップで得られた検出情報に基づいて、前記シーンチェンジを検出した時点における前記入力動画像信号のピクチャの符号化ピクチャタイプを画像内符号化ピクチャに設定すると共に、前記シーンチェンジを検出しないときの符号化ピクチャタイプを所定の規則に従い設定するピクチャタイプ設定ステップと、
    設定された前記符号化ピクチャタイプに基づいた画像間予測符号化を用いる符号化により前記入力動画像信号を符号化して得たピクチャデータ、及び前記画像内符号化ピクチャに設定されたピクチャを予め設定された所定の目標符号量または予め設定された所定の量子化幅に基づいて画像内符号化して得たピクチャデータを出力すると共に、そのピクチャデータの符号量情報を出力する符号化ステップと、
    前記符号量情報に基づいて、仮想的なデコーダバッファの充足量を計算するデコーダバッファ充足量計算ステップと、
    前記画像内符号化ピクチャに設定されたピクチャの符号化に続く前記符号化ステップでの符号化後の前記デコーダバッファの充足量が、前記画像内符号化ピクチャのピクチャデータの符号量以上となった時に、その時点でのピクチャデータに続いて前記画像内符号化ピクチャのピクチャデータを配置するよう並び換えを指示する並び換え制御ステップと、
    前記ピクチャデータをバッファ手段に一時蓄積する第1の蓄積ステップと、
    前記並び換え制御ステップにより前記ピクチャデータの並び換えの指示があった場合に、前記バッファ手段より出力された前記ピクチャデータを遅延バッファ手段に一時蓄積する第2の蓄積ステップと、
    前記並び換え制御ステップの指示により前記バッファ手段又は前記遅延バッファ手段より前記並び換えの順で出力された前記ピクチャデータの時間情報を書き換える時間情報訂正ステップと
    を、コンピュータに実行させることを特徴とする動画像符号化プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110730352A (zh) * 2019-11-12 2020-01-24 智洋创新科技股份有限公司 基于变分自编码的输电线路图像解码方法

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