JP2004350152A - 映像再生装置および映像再生方法 - Google Patents

映像再生装置および映像再生方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004350152A
JP2004350152A JP2003146745A JP2003146745A JP2004350152A JP 2004350152 A JP2004350152 A JP 2004350152A JP 2003146745 A JP2003146745 A JP 2003146745A JP 2003146745 A JP2003146745 A JP 2003146745A JP 2004350152 A JP2004350152 A JP 2004350152A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
time
decoding
frame data
playback
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003146745A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Tanaka
俊啓 田中
Hiroshi Saito
浩 齋藤
Hideaki Mita
英明 三田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2003146745A priority Critical patent/JP2004350152A/ja
Publication of JP2004350152A publication Critical patent/JP2004350152A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

【課題】フレーム間符号化された映像信号の特殊再生においてより滑らかな映像再生を実現する。
【解決手段】映像再生装置100において、実時間より高速なデコード処理を行えるCPU111は、記録媒体122から読み出されてメモリ112に書き込まれたストリームを読み、CPU111の負荷が空いた時間に現在再生しているフレーム時点の周辺に位置するフレームデータを復号してメモリ112に書き込む。制御プロセッサ131は、再生すべきフレームデータがメモリ112にある場合はそれを用いて復号処理や再生処理を行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フレーム間予測符号化された映像を光ディスク等の記録媒体から読み出して再生する映像再生装置において、実時間より高速な復号が可能な場合に、より滑らかに映像を表示する特殊再生を行うことのできる映像再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
映像のディジタル記録・再生を利用した機器は、家庭用や業務用を問わず増加の一途をたどっている。限られた媒体の容量で長時間記録と高画質化を実現するのは相反する要素であるが、フレーム間符号化をベースとする一連のMPEG規格(Moving Pictures coding Experts Group:ISO/IEC11172−2,ISO/IEC13818−2,ISO/IEC14496−2)は圧縮率と画質におけるコストパフォーマンスが高く、ディジタルTV放送やDVD−Video、携帯電話など多くのアプリケーションで採用されている。
【0003】
MPEGに基づく映像符号化では、各フレームを図19(a)に示すような構成で符号化する。符号化タイプには、フレーム内符号化フレーム(以下、Iフレームと称す)、フレーム間符号化フレーム(以下、Pフレームと称す)およびフレーム内挿符号化フレーム(以下、Bフレームと称す)の3種類がある。Iフレームは、当該フレームのデータのみを用いて復号が可能なフレームである。また、Pフレームは、当該フレーム以前に復号されたIまたはPフレームのデータと当該フレームのデータのみを用いて復号が可能なフレームである。Bフレームは時間的に前後する2枚のIまたはPフレームのデータと当該フレームのデータを用いて復号が可能なフレームである。
【0004】
Bフレームは表示順で後方のフレームを参照するので、図19(b)に示すように順を入れ替えて符号化する。符号化されたデータは、多くの場合、Iフレームから始まるGOP(Group Of Pictures)の列として、順にビットストリーム(以下、ストリームと称す)として出力される。IフレームとPフレームのみ符号化する場合は、図20のようになり、符号化順と表示順は同じとなる。MPEGストリームの復号は、ストリームから符号化順でフレームを読込んだ後、符号化順に行われる。映像の出力は、表示順に行われる。
【0005】
MPEGのストリームを、高速再生や逆再生といった特殊再生する際には、大きな困難が伴う。例えば、図21のようなストリームを読込み、4倍速再生を行う場合を考える。現在がフレーム2のIフレームであるとして、フレームのインデックスが0〜14の範囲だけで考えると、フレーム2,6,10,14の4フレームを再生すれば、4倍速となる。しかし、図に示すように、各フレームを復号するには予測参照フレームを含めてそれぞれ1,4,5,5回の復号回数が必要となる。これは、1フレーム時間(NTSCでは33msec,PALでは40msec)において、平均的には(1+4+5+5)/4=3.75フレームを復号しなければ滑らかな再生ができないこととなる。
【0006】
一方、LSI等の汎用のMPEGデコーダ(復号器)は、通常再生(1倍速再生)のためクロックと連動してリアルタイム動作するのが一般的であり、1フレーム時間に1フレームを復号する構成となっている。そのため、DVD−Video等の早送り再生機能は、Iフレームをコマ送りのように表示・更新するものにとどまっている。以上のことから、MPEGで符号化された映像を特殊再生するのは困難が伴うことがわかる。
【0007】
MPEG等のフレーム間予測符号化された映像に対して特殊再生を行う従来の技術としては、非常に多くの特許が出願されている。まず、ハードウェアデコーダをリアルタイム以上の速度で動作させる技術としては、特開平09−322121号公報や特許3039416号がある。前者は、可変長復号、逆量子化、逆DCT等を2倍速で行い、実時間より2倍速の復号を行うものであるが、固定倍速であり、特殊再生における柔軟な速度変更を実現できるものではなかった。後者は、複数の復号器出力を利用し、実時間より高速な復号を実現するものであるが、倍速数だけ復号器を用意しなければならない点と、可定長GOPには対応できない点などの問題点があった。
【0008】
次に、単一の復号器で効率良く特殊再生を行う方式としては、例えば特許3253530号のように、Pピクチャ間の距離を記録し、I,Pフレームをできるだけ再生するものがある。また、予測参照フレームや復号情報を保存することで検索性能や特殊再生性能を上げる方式として代表的なものに、特開平07−203358号公報や特許3093724号がある。前者はI,Pフレームを第2媒体に蓄積することで任意位置からの再生を可能としており、後者は逆再生時にI,Pフレームを保存して復号回数を削減するものであるが、いずれも高速再生を効率良く行うものではなかった。
【0009】
【特許文献1】
特開平09−322121号公報(要約)
【特許文献2】
特許3039416号(図6)
【特許文献3】
特許3253530号(0052)
【特許文献4】
特開平07−203358号公報(要約)
【特許文献5】
特許3093724号(図3)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
MPEGに代表される予測符号化された映像を記録した媒体を特殊再生、特に高速再生を行う場合において、近年急速に進歩しているCPUに代表されるプロセッサに基づいて復号器を構成した場合に実現できるリアルタイム以上の復号速度を想定して、より滑らかに特殊再生を行う手法は提案されていなかった。
【0011】
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、フレーム間予測符号化された映像信号の特殊再生において、実時間より高速な復号動作が可能な場合、CPUの負荷の空き時間とメモリとを利用し、CPUの限られた処理能力の中で、特殊再生の演算負荷を低減し、可能な限り原映像に忠実な再生映像を得ることを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本発明の映像再生装置は、実時間より高速な復号処理を行える復号器と、符号化されたストリームを蓄積した記録媒体と、データを一時保持する記憶器とを有する映像再生装置において、復号器は、記録媒体から読み出されて記憶器に書き込まれたストリームを読み、復号器の負荷が空いた時間に現在再生しているフレームデータの周辺のフレームデータを復号して記憶器に保存する。再生すべきフレームデータが記憶器にある場合はそれを表示し、無い場合は復号器に復号させる。復号器は、記憶器に既に復号された予測参照フレームデータがある場合はそれを利用し、かつ必要な予測参照フレームデータを順に復号して、復号器の限られた処理能力を有効に利用し、特殊再生時の演算負荷を低減し、可能な限り原映像に忠実な再生映像を得ることができる。
【0013】
具体的には、本発明は、連続的に配置されたフレームデータを有する映像信号が符号化された状態で記録された記録媒体から前記映像信号を読み出して復号して再生する映像再生装置であって、各フレーム時間において、次の再生フレームの復号開示時点までの間に処理有余時間が残存する場合に、その処理有余時間に当該フレーム時間での再生で必要となるフレームデータ以外の他のフレームデータを復号する復号器と、前記復号器が復号した前記他のフレームデータを記憶する記憶器とを有している。そして、各フレーム時間において、そのフレーム時間での復号や再生で必要となる前記他のフレームデータが前記記憶器に存在している場合は、当該他のフレームデータを前記記憶器から読み出し、読み出した当該他のフレームデータを優先的に用いて各フレーム時間の復号や再生を行う。
【0014】
これにより、通常再生時のように復号における演算負荷が低い時に、現在再生しているフレーム以外のフレームのフレームデータを復号して記憶器に記憶しておくことで、特殊再生時の演算負荷を低減し、可能な限り原映像に忠実な再生映像を得ることを可能とする。
【0015】
なお、前記記憶器は、前記復号器が復号した全てのフレームデータを記憶するものであるのが好ましい。そうすれば、復号したフレームデータを一旦記憶器に保存することで、逆再生等で同じフレームを再度再生する場合に、記憶器から読み出して復号や再生に用いることで演算負荷を低減することが可能となる。
【0016】
なお、前記復号器は、前記記憶器が記憶している前記他のフレームデータの一覧を作成する手段と、現在の再生フレーム時点と現在の再生速度とに基づいて、現在の再生フレーム時点からある一定の時間内に再生される可能性の高いフレームを復号対象フレームとして選択する手段とを有しており、かつ、当該復号器は、前記一覧の検索に基づいて、前記復号対象フレームの復号で必要となるフレームデータのうち前記記憶器が記憶していないフレームデータを前記他のフレームデータとして特定し、特定した前記他のフレームデータの復号を前記処理有余時間に行うものであるのが好ましい。そうすれば、現在の再生速度と再生時刻に応じて、将来、再生の可能性が高いフレームデータを復号して記憶器に記憶しておくことで、高速再生等の特殊再生時の演算負荷を低減し、可能な限り原映像に忠実な再生映像を得ることが可能となる。
【0017】
なお、前記復号器は、前記記憶器の記憶領域が前記他のフレームデータで充満すると、以後のフレーム時間における復号で用いられる可能性が低い他のフレームデータを検索して前記記憶器から消去するものであるのが好ましい。そうすれば、記憶器の記憶容量の範囲内で、可能な限り原映像に忠実な特殊再生を実現することが可能となる。
【0018】
なお、前記映像信号は、フレーム間予測符号化された映像信号であり、前記復号器は、各フレーム時間でフレームデータを復号する際に用いられる予測参照フレームデータを、前記他のフレームデータとして前記処理有余時間に復号するものであるのが好ましい。そうすれば、復号されたフレームデータを記憶器に記憶しておくことで、復号されたフレームデータの再利用性が高まり、可能な限り原映像に忠実な特殊再生を実現することが可能となる。
【0019】
なお、前記復号器は、各フレーム時間で前記フレームデータを復号する際に、前記予測参照フレームデータに相当する前記他のフレームデータが前記記憶器に存在するか否かを判定する手段をさらに有し、前記予測参照フレームデータに相当する前記他のフレームデータが前記記憶器に存在すると前記判定手段が判定する場合、前記記憶器から前記予測参照フレームデータに相当する前記他のフレームデータを読み出し、読み出した前記他のフレームデータを優先的に用いて各フレーム時間の復号を行うものであるのが好ましい。そうすれば、復号の際に予測参照フレームが記憶器上に存在する場合における総復号回数が低減し、可能な限り原映像に忠実な特殊再生を実現することが可能となる。
【0020】
なお、前記記憶器は、符号化ストリームにおける前記他のフレームデータの位置情報を、当該他のフレームデータに対応させて記憶するものであるのが好ましい。そうすれば、他のフレームデータを読み出す際のデータの検索精度と検索速度性とが高まって復号時間が短縮化し、その結果、特殊再生時における原映像に対する再現性がさらに高まる。
【0021】
なお、前記復号器は、各フレームの再生において実施される復号の回数と、単一フレームを復号するのに要する平均復号処理時間とに基づいて各再生フレームの復号が再生フレームの表示時刻に間に合うか否かを判定する手段と、再生フレームの復号が再生フレームの表示時刻に間に合わないと前記判定手段が判定する場合には、再生フレームに近い時刻値を有しかつ復号が前記表示時刻に間に合う代替フレームを選択する手段とをさらに有し、かつ、当該復号器は、再生フレームの復号が再生フレームの表示時刻に間に合わないと前記判定手段が判定する場合には、前記選択手段が選択した前記代替フレームのフレームデータを用いて再生フレームの復号を行うものであるのが好ましい。そうすれば、復号器の復号能力とフレームの復号に必要な総復号回数を把握し、復号が表示時刻に間に合わない場合には、間に合う代替フレームを出力することで、表示が滑らかに行われる特殊再生を実現することを可能とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図18を参照して説明する。
【0023】
(実施の形態1)
図1は、本発明の映像再生装置を示す図である。図1において、110は符号化された映像であるストリームを復号するための復号器、111は復号を実施するCPU、112はストリームや復号されたフレームを記憶する記憶器であるメモリ(RAM)、113はCPU111を動作させるプログラムを初期状態で格納するROM、121はディスクを駆動するディスクコントローラ、122はストリームが記録されている光ディスクドライブ、131はディスクコントローラ121と復号器110とを制御して最適な表示を行う制御プロセッサ、132はモニタ等、映像を表示するための表示デバイスである。復号器110はCPU111とメモリ112とROM113とにより構成されている。
【0024】
以上のように構成された映像再生装置において、以下その動作を説明する。映像再生装置の起動前において、予め、本発明による復号を実施するプログラムがROM113に記録されている。本装置の起動操作により、ROM113からプログラムがCPU111にロードされることで、CPU111はストリームの復号が可能となる。この状態において再生前に、ストリームを記録した光ディスクが光ディスクドライブ122に装填される。
【0025】
映像再生装置の再生動作は、次のように実施される。ユーザからの再生コマンドがバス133を介して制御プロセッサ131に与えられると、制御プロセッサ131はディスクコントローラ121を駆動し、光ディスクドライブ122から指定された時刻(時点)から始まるストリームを一定量読み出して、メモリ112に転送する。ここでいう一定量は、再生動作に障害が生じないように、例えば数GOP単位や数秒単位といった適切な長さとすることができる。同時に、メモリ112の割込み領域にCPU111への復号命令を書き込む。CPU111はメモリ112の割込み領域を監視しており、再生命令が与えられると、メモリ112からストリームを読み出し、復号を行って、メモリ112に復号されたフレームデータを書き込む。フレームデータがメモリ112に書き込まれると、制御プロセッサ131は、それを表示デバイス132に送り、映像が表示される。
【0026】
次に、本発明による映像再生装置の動作の中で特に特徴となる高速再生動作を、図5を参照して説明する。図5は、1フレームの復号処理を、1フレーム時間の半分の時間(すなわち、再生の2倍の速度)で行うことができるCPU111を用いる場合において、再生動作から高速再生動作に移った際の動作を示す。説明を簡略化するため、図5ではCPU111の処理時間のみ考慮しており、メモリ112と光ディスクドライブ122のアクセス時間やデータ転送時間等の処理時間は考慮していない。但し、これらの処理はCPU111の処理と並行して行うことができるため、本発明の概念の実現性を損ねるものではない。
【0027】
図5(a)に、一般的な復号処理の例を示す。再生時には1フレーム時間に1フレームの復号が行われ、高速再生時には1フレーム時間にCPU111の最大能力(1フレーム時間の2倍速)で復号が行われる。図5(b)に、本発明による復号処理の例を示す。本発明では、再生時に、その時点での再生に必要のない他のフレームデータ(以下、対象外フレームデータと称す)を復号してメモリ112に記憶する。高速再生等の特殊再生時において、再生するフレームA,Bが既に対象外フレームとして復号済みの状態でメモリ112に記録されている場合には、復号を行わず、メモリ112から読み込むことで再生を行う。
【0028】
本発明の基本概念を、図6を参照して説明する。図6に示すように、本発明は、高速再生等のCPU111の負荷が大きくなる特殊再生時に、CPU111の処理能力では通常復号できないフレームデータを前もって予測し、予測した通常復号不可能なフレームデータを通常再生等のCPU111の負荷が少ない時に復号してメモリ112に蓄積しておくことで、CPU111の処理能力では滑らかに再生できないような負荷の大きい特殊再生をより滑らかに再生できるようにするものである。
【0029】
本発明による映像再生装置の復号器(デコーダ)110の詳細な構成について、図2を参照して説明する。図2は、復号器110の内部構造、特にCPU111の内部構造を示す図である。115は演算処理を行うCPUコアであり、115aが演算器であり、115bがレジスタである。演算器115aは、少なくとも加算器、乗算器を含む複数のユニットから成る。レジスタ115bは、複数の変数を格納する複数個のユニットから成る。116はプログラムキャッシュであり、プログラムキャシュ116には起動時にROM113から読み込まれたプログラムが格納される。プログラムキャッシュ116の領域が不足する場合は、外部のメモリ112を利用することも可能である。117はデータキャッシュであり、プログラムが利用する変数などの作業領域として使用される。データキャッシュ117が不足する場合は、不足する作業領域として外部のメモリ112を利用することも可能である。118はプログラムバスであり、命令をCPU111に送る際に使用するバスである。119はデータバスであり、データをCPU111との間で入出力する際に使用するバスである。
【0030】
次に、プログラムキャッシュ116に格納されるプログラム部分を説明する。200は復号手段であり、特殊再生を含む全ての再生動作でフレームデータ(ストリーム)を復号するプログラムである。201は記憶フレーム管理手段であり、メモリ112に記憶されている復号済みのフレームの位置情報を管理するプログラムである。202は対象外フレーム選択手段であり、CPU111の負荷が余った際に復号する対象外フレームを選択する。203は消去フレーム選択手段であり、メモリ112内のメモリ領域において消去しても良いフレームデータを選択する。204は平均復号時間測定手段であり、CPU111が実施する復号処理における1フレーム当り平均の復号時間を測定する。205は復号回数管理手段であり、シーケンス上の各フレームの復号回数を管理する。206は代替フレーム選択手段であり、再生しているフレームの復号処理が時間内に間に合わない時に切り替える代替フレームを選択する。
【0031】
復号手段200の動作を説明する。復号手段200の動作は、通常再生時における復号動作と特殊再生時における復号動作という2つの復号動作に分かれる。まず、通常再生時の復号処理を、図3のフローチャートを参照して説明する。通常再生時の1フレーム時間における復号処理においては、最初に、現在のフレーム時点における再生処理で必要となるフレームデータの復号処理310を実施する。復号処理310は復号手段200によって実施される。
【0032】
次に、再生フレーム時点の再生で必要となるフレームデータの復号実施後から次の再生フレームの復号開示時点までの間に処理有余時間が残存するか否かの判定処理322を行う。判定処理322では、各フレーム時間での再生で必要となるフレームデータの復号以外に他のフレームデータを少なくとも1フレーム分復号できる時間長を有する時間を処理有余時間として設定しており、そのような時間長を有する処理有余時間が残存するか否かの判定を行う。判定処理322は平均復号時間測定手段204によって実施される。
【0033】
判定処理322で処理有余時間が残っていないと判定する場合は、通常再生時の復号処理を終了する。判定処理322で、1フレーム時間内に処理有余時間が残っていると判定する場合は、対象外フレームの選択処理321を行う。選択処理321は対象外フレーム選択手段202によって実施される。選択処理321で選択された対象外フレームの復号処理320を行う。復号処理320は復号手段200によって実施される。
【0034】
以上の動作を、判定処理322が、1フレーム時間内に処理有余時間(少なくとも1つ対象外フレームを復号する時間)が残存しないと判定するまで繰り返し実施する。以上の処理により、再生時の1フレーム時間における復号が実施される。
【0035】
次に、高速再生などの特殊再生時の復号処理を図4のフローチャートを参照して説明する。まず、1フレーム時間と、現在の再生フレームの再生処理で必要となるフレームデータをすべて復号するのに必要となる処理時間とを比較する時間判定処理311を行う。具体的には、1フレーム時間が前記処理時間を十分に満たすか否かの判定を時間判定処理311は実施する。判定処理311は平均復号時間測定手段204によって実施される。
【0036】
再生フレームの1フレーム分の復号を実施する時間はない(1フレーム時間が前記処理時間を満たさない)と判定処理311が判定する場合は、代替フレーム選択手段206により選択された代替フレームの復号処理410を行う。再生フレームの1フレーム分の復号を実施する時間があると判定する場合は、再生フレームの1フレーム分のフレームデータの復号処理310を行う。
【0037】
再生フレームの1フレーム分のフレームデータや代替フレームのフレームデータの復号を実施したのち、次の再生フレームの復号開示時点まで残存する処理有余時間が、再生フレームとは直接関係のない対象外フレームを、少なくとも1フレーム分復号できる時間を満たすかどうかの判定処理322を行う。処理有余時間として、対象外フレームを復号できる時間が残存していると判定する場合は、対象外フレームの選択処理321を行って、復号する対象外フレームを特定する。そして、特定した対象外フレームのフレームデータの復号処理320を行う。以上の動作を処理有余時間として、対象外フレームを1フレーム分復号できる時間が残存しなくなるまで繰り返す。これにより、特殊再生時の1フレーム時間における復号を終了する。
【0038】
以上の特殊再生時の復号における、再生フレームの1フレーム分のフレームデータを復号できる時間があるかどうかの判定処理311と、代替フレームの復号処理410について詳しく説明する。
【0039】
既に図21を参照して説明したように、MPEGのような予測符号化された映像の特殊再生を行う場合、1フレームを復号するためには、予測参照フレームを含めて複数のフレームのフレームデータを復号しなければならない。判定処理311では、1フレームを復号するために、予測参照フレームを含めて必要となる全てのフレームデータを復号する時間があるかどうかを判定する。
【0040】
例えば図21において、符号化順を示すインデックス(6)のBフレームを復号する場合、インデックス(2)のIフレームと、インデックス(5),(8)のPフレームとを含めた、合計4フレームの復号が必要となる。このような復号処理を必要とするBフレームを復号する際において、復号時間判定処理311において例えば3フレームの復号を行える時間しかないと判定する際(CPUが1フレーム時間に3フレームしか復号できないと判定する際)には、代替フレームの復号処理410に移ることになる。
【0041】
ここで、復号回数管理手段205は、各フレームの復号に必要な復号処理回数の表を作成して記憶する。図21に復号回数表520の例を示す。この表は、少なくとも各フレームのインデックス(符号化順)と復号回数の対から成っている。復号回数表の作成方法としては、ストリームに含まれる全てのフレームに対して予め作成して光ディスクに記録しておく方法や、再生時に必要な分だけ作成してメモリに記憶する方法などがある。しかしながら、GOP構造がシーケンスに渡ってほぼ一定である場合には、GOP単位で復号回数を仮定して処理を行うことができるので、必ずしも復号回数表は必要ない。
【0042】
代替フレーム選択手段206により行われる、代替フレームの復号処理410では、復号処理量の範囲内で、できる限り時間的に近いフレームを選択したうえで選択したフレームのフレームデータを復号して出力する。図21のインデックス(6)のBフレームを復号する例では、インデックス(5)のPフレームが時間的に近く、しかもその復号回数は2である。CPU111は1フレーム時間当たり3フレームの復号処理を行える能力を備えている。そのため、この場合、インデックス(5)のPフレームを代替フレームとすれば、1フレーム時間内に復号できる。またこの場合、さらに1フレーム当たり、1フレームの復号を行う処理時間が残っているので、対象外フレームの復号処理320で別の1フレームの復号を行うことができる。
【0043】
記憶フレーム管理手段201が実行する処理を、図7を参照して説明する。図7は、記憶フレーム管理手段201により管理される復号フレーム表500と、メモリ112の記憶内容とを示している。記憶フレーム管理手段201は、メモリ112上に復号済みのフレームデータが存在するかどうかを示す復号データ存在フラグと、対応するフレームのインデックス(この場合はシーケンス内で一意に決まる通し番号)との対応する示す復号フレーム表500とを作成して管理しており、さらには、記憶フレーム管理手段201はこの復号フレーム表500を常に最新の状態に保つ機能を発揮する。この表500は、フレームデータを復号してメモリ112に格納する際にフラグを更新することで、簡単に管理することができる。メモリ112には、インデックスに対応するフレームデータを格納する。図1の制御プロセッサ131は、このメモリ112上のインデックスを確認することで、復号されたフレームデータがメモリ112上に存在するかどうかを確認できる。但し、メモリ112上のインデックスは図7(b)の配置に限られるものではなく、例えば図7(a)の一覧表のような検索し易い形式でメモリに保存してあっても良い。
【0044】
対象外フレーム選択手段202の動作について、図8,図9の例を参照して説明する。図8は、2倍速復号、即ち1フレーム時間に2フレームの復号処理が行えるCPU111を用いて、通常再生を行う例である。図8はI,P,Bフレームから成りGOP長N=9としたMPEGストリームを想定しており、このMPEGストリームは符号化順に配置されている。ここでは一例として、通常再生中に、順方向の高速再生に対して対象外フレームを準備する例を示す。
【0045】
現時点を、Iフレームの直前である時点(時刻t=0)とする。現時点の次GOPから、3GOP毎に、Iフレーム3枚,Pフレーム6枚の順で、対象外フレームを復号するアルゴリズムを仮定する。なお、以下の説明では、現時点(時刻t=0)を起点とする表示フレーム数の積算値により時刻の推移を示している。また、時間[x〜y]とは、時刻xから時刻yまでの時間間隔を示している。時刻x,yは、フレーム単位で推移する。ここで、以下の説明では、CPU111として、1フレーム時間で2フレーム分の復号処理を実施可能な能力を備えたCPUを用いる場合を例にしているため、時刻や時間は、0.5刻みで表記される。
【0046】
時刻t=0.0からt=3.0までの時間[0.0〜3.0]においては、CPU111は、6フレームの復号が可能である。図8(a),(b)に示すように、CPU111において時間[0.0〜3.0]で実施可能な6フレーム分の復号処理のうち3フレーム分の復号処理は、再生に必要なフレーム(1枚のIフレームと2枚のBフレーム)の復号処理により消費される。残余の3フレーム分の復号処理は、Iフレーム(1),(2),(3)の復号処理として実行される。残余の3フレームの復号により作製されたIフレーム(1),(2),(3)の復号フレームデータはメモリ112に記憶される。
【0047】
次に時刻t=3からt=6までの時間[3.0〜6.0]においては、図8(b),(c)に示すように、再生に必要なフレームの復号以外の残余の3フレーム分の復号は、Pフレーム(4),(5),(6)の復号として実行される。残余の3フレームの復号により作製されるPフレーム(4),(5),(6)の復号フレームデータはメモリ112に記憶される。Pフレームは、既に復号したIフレームを予測参照フレームとし、時間軸に対して順方向に復号していくものである。そのため、1枚のIフレームを復号したのち、引き続いて、連続して1枚のPフレームを復号することができる。
【0048】
時刻t=6からt=9までの時間[6.0〜9.0]では、図8(c),(d)に示すように、再生に必要なフレームの復号以外の残余の3フレーム分の復号は、Pフレーム(7),(8),(9)の復号として実行され、得られるPフレーム(7),(8),(9)の復号フレームデータはメモリ112に記憶される。
【0049】
続いて図9に移って説明する。時刻t=9からt=12までの時間[9.0〜12.0]では、図9(a),(b)に示すように、Iフレーム(1)は既に復号されてメモリ112に存在するから復号の必要はない。そのため、時間[9.0〜12.0]において復号可能な6フレームのうち、再生に必要となるのはBフレーム2枚の復号だけである。そのため、再生に必要なフレームの復号以外の残余の4フレーム分の復号は、Iフレーム(10),(11),(12),およびPフレーム(13)の復号として実行される。
【0050】
時間[9.0〜12.0]における復号の配分処理は、図9(b),(c)に示すように、時刻t=12から時刻t=15までの時間[12.0〜15.0]でも同様に実施可能であり、再生に必要なフレームの復号以外の残余の4フレーム分の復号は、Pフレーム(14),(15),(16),(17)の復号として実行される。
【0051】
以上説明したように、本発明の映像再生装置は、復号フレームデータをメモリ112に蓄積していくことが可能であり、メモリ112に蓄積したフレームデータを、高速再生された際に復号の負荷を低減するために利用でき、これにより、特殊表示等における表示の滑らかさを復号の負荷を低減した状態で実現できる。
【0052】
なお、上述した説明では、対象外フレームとして復号したフレームデータ(他のフレームデータ)をメモリ112に格納して、後の復号処理に用いる構成としたが、再生対象フレームとして復号したフレームデータを含む全ての復号済みフレームデータをメモリ112に格納して、後の複合処理に用いる構成としてもよい。そうすれば、多少はメモリ112の記憶容量を必要とするものの、さらに効率高く復号処理を実施することができる。
【0053】
図10は、以上の対象外フレーム復号の例において、時間[0.0〜6.0]におけるCPU111の復号時間のスケジューリングを示す例である。再生フレームは符号化順で復号される。対象外フレームは、図8,図9を参照して説明した順に復号される。
【0054】
図10(a)に示す復号処理において、再生フレームと対象外フレームとを交互に復号する際、予測参照フレームを切り替える処理が必要となる。例えば時間[3.0〜3.5]で復号する再生フレーム(Pフレーム)は、時間[0.0〜0.5]で既に復号してメモリ112に記憶しているPフレームを参照する。これに対して、時間[3.5〜4.0]で復号する対象外フレーム(Pフレーム)は時間[0.5〜1.0]で復号してメモリ112で記憶しているIフレームを参照する。このように再生フレームと対象外フレームとを交互に復号する場合には予測参照フレームも切り替わる。
【0055】
このような場合、CPU111は、メモリ112上にある予測参照フレームを交互に切れ替えつつ復号を行う必要がある。ここで、予測参照フレームをCPU111に転送する時間が長時間となる場合は、例えば、図10(b)に示すように、3フレーム単位等で再生フレームの復号と対象外フレームの復号とを切り替えればよい。
【0056】
図11に、時間[9.0〜12.0]における復号時間のスケジューリングの例を示す。この場合、再生フレームであるIフレーム(1)は、対象外フレームとして既に復号されてメモリ112に記憶されているので復号されない。復号を行わなかったことにより空いた処理時間において、対象外フレームの復号をさらに実施することができる。図11では、時間[9.0〜12.0]において、Iフレーム3枚とPフレーム1枚の合計4フレームの対象外フレームを復号している。
【0057】
再生フレームおよび対象外フレームを復号する際、ストリームから各フレームデータの先頭位置を知る方法としては、例えば、図12に示すバイト位置表510を用いる方法がある。バイト位置表510を用いる理由は、MPEGストリームにおいて、圧縮された各フレームデータのサイズは可変長であり、GOPの先頭位置(バイト位置)やフレームの先頭位置の情報は、一般にストリーム中には存在しないためである。バイト位置表510は、少なくとも、表示順のインデックス(e),フレームタイプ(b),総バイト数(d)の情報を持っていれば良い。
【0058】
例えば、図10(a)のスケジューリングにおいて時間[3.5〜4.0]で復号されるPフレームを、図12のバイト位置表510における符号化順が3のPフレームであるとした場合を考える。図12のバイト位置表510によれば、先頭から343419バイトの位置(これはストリーム中で一意に決まるバイト数である)からデータを読み込めば、読み込んだデータが符号化順3のPフレームのデータであることを示している。このようにバイト位置表510を用いれば、データの検索を、容易かつ迅速にしかも正確に行うことができる。
【0059】
なお、図12では、符号化順と表示順の値は説明を簡略化するためにGOP内で一意に決まる値にしているが、ストリーム全体で一意に決まる値とするのが望ましい。
【0060】
バイト位置表510を作成する方法を説明する。第1の方法は、映像を符号化する際に、ストリームとして出力するバイト数をカウントしておき、ストリームと共に表を出力して光ディスクドライブ122に装填されている光ディスク(図1参照)に記録する方法である。第2の方法は、光ディスクには記録せずに、ストリームを転送する際に算出して内部のメモリ等に記憶しておく方法である。第3の方法は、光ディスクには記録せずに、制御プロセッサ131がメモリ112にストリームを転送する際に算出してメモリ112に記録する方法である。第4の方法は、CPU111がメモリ112上にストリームが入力された際に算出するという方法である。なお、バイト位置表510を作成しない場合でも、ストリームを読み込む際に時刻,ビットレート,バッファ占有量などから推定されるバイト位置を算出し、その少し手前の位置からストリームを探索することでフレームデータの開始位置を探し出すことも可能である。
【0061】
次に、メモリ112上に記憶されている復号済みのフレームデータを予測参照フレームとして利用する際の動作を、図12と図13とを参照して説明する。図12に示すバイト位置表510を持つストリームにおいて、図13に示すように、復号されたフレームデータが既にメモリ112に記憶されており、次に、符号化順(7)のBフレームを復号する場合を考える。
【0062】
この場合、まず、符号化順(7)の復号済みフレームデータがメモリ112上に存在するか否かを調査する。この調査動作は、制御プロセッサ131またはCPU111のどちらが行っても良い。この場合、符号化順(7)の復号済みフレームデータはメモリ112上に存在しないので、図12におけるバイト位置表510の列(a)から符号化順7の行を参照する。バイト位置表510の列(f)と列(g)とは、各フレームを復号するのに必要な予測参照フレームのインデックスを示している。バイト位置表510によれば、符号化順(7)のフレームデータを復号するには、符号化順(3),(6)の復号済みフレームデータが必要であるとわかる。
【0063】
次に、符号化順(3),(6)の復号済みフレームデータがメモリ112上にあるかどうかを調査する。これらの復号済みフレームデータがメモリ112に存在すれば、符号化順3のフレームデータは既に復号されていることを示す。符号化順(6)のフレームデータはバイト位置表510における列(a)によれば、符号化順(3)の復号済みフレームデータが必要であることがわかる。
【0064】
以上のことから、メモリ112上にある符号化順(3)の復号済みフレームデータから復号を開始すれば、符号化順(7)のフレームデータを復号できることがわかる。
【0065】
この場合、CPU111は、まず、符号化順3のフレームを前方予測の参照フレームに設定して、符号化順(6)のPフレームのフレームデータを復号する。次に、符号化順(3)のフレームを前方予測の参照フレームに、符号化順(6)のフレームを後方予測の参照フレームに設定した状態で、符号化順(7)のBフレームのフレームデータを復号する。
【0066】
以上のようにして復号を実施することで、復号の処理時間を短縮化できる。具体的には、符号化順(7)のBフレームのフレームデータを復号する場合に、参照フレームを含めて合計4フレーム分のフレームデータの復号が必要なところを、2フレーム分のフレームデータの復号だけで復号することができる。
【0067】
消去フレーム選択手段203の動作を、図14,図15を参照して、復号済みフレームデータのメモリ112上における配置を説明しつつ説明する。図14(a)は時間[t〜t]で復号されるフレームデータの配置構成を示す。図14(b)は、図14(a)で復号されるフレームデータをメモリ112に配置する際の配置例を示す。時間[t〜t]は、任意の長さを有するストリームがメモリ112上に読み込まれる時間を示す。図15(a)は復号されるフレームデータの配置構成を示す。図15(b)は、図15(a)で復号されるフレームデータをメモリ112に配置する際の配置例を示す。図15において、f(a)からf(f)はそれぞれ時刻t=aからt=fにおいてメモリ112に書き込まれる復号済みのフレームデータを示す。
【0068】
メモリ112上に復号済みフレームデータを記憶する際には、時間[t〜t]を複数の期間T (kは整数)に分割し、各期間毎にメモリ112にメモリ領域を設定し、設定したメモリ領域に対応する各期間の復号済みフレームデータを記憶する。
【0069】
一般的には、期間T はそれぞれGOPの整数倍の単位で、また、時間[t〜t]は数秒〜数十秒といった単位で設定することができる。図14では、k=6として、時間[t〜t]を6つの期間T〜Tに分割している。メモリ112の利用効率を高めるためには、図7に示すように、メモリ112上の領域T (図14では、6つの領域T )内に復号済みフレームデータを配置する際において復号済みフレームデータを互いに間を空けることなく詰めて配置するのが好ましい。例えば期間Tにおいて、復号済みフレームデータf(a)とf(b)とは時間的に離れたフレームデータであるものの、メモリ112上では、復号された順に詰めて配置される。
【0070】
使用済みフレームデータをメモリ112から消去する際には、最適なフレームデータの選択を実施する。消去対象フレームデータの選択は次のように実施する。現在、現時間[t〜tの期間T内を再生中であるとし、メモリ112上に次の時間[t〜tの先頭期間Tにおける復号済みフレームデータ群(ストリームデータ)が書き込まれてきたと仮定する。この場合、現時点(期間T)において、フレームデータが最も再生に用いられる可能性の低い期間は、期間Tである。そのため、期間Tの復号済みフレームデータを格納するメモリ領域を、期間Tの復号済みフレームデータが格納されているメモリ領域とし、設定したメモリ領域に期間Tの復号済みフレームデータを格納する。これにより期間Tのフレームデータは期間Tのフレームデータにより上書きされて消去される。このように消去フレームの選択を行うことで、有限のメモリ領域を有効に活用し、常に再生の可能性が高い復号済みフレームデータを常時記憶しておくことが可能となる。
【0071】
なお、図15に示すように、メモリ112上に、I,P,Bフレーム毎にメモリ領域を設定して記憶操作することもできる。このようにデータ配置構造を採用するメリットは、I,P,Bフレーム毎に時間の範囲を変えることができる点である。図15では、IフレームはP,Bフレームの6倍の時間範囲を1個の単位としてメモリ112上に配置している。この配置により時間的に離れたIフレームを同時にメモリ112上で記憶できるので、高速再生時のように時間が大きく変化する際に有効となる。
【0072】
以上のように、本実施の形態によれば、通常再生時のように復号の演算負荷が比較的小さい状態において、現在再生しているフレーム以外のフレームデータを復号してメモリ等の一時記憶媒体に記憶しておくことで、高速再生に代表される特殊再生時の演算負荷を低減し、可能な限り原映像に忠実な再生映像を得ることができる。
【0073】
なお本実施の形態では、対象外フレームを選択するアルゴリズムとして、現時点の次に位置するGOPから、3GOP毎に、Iフレーム3枚、Pフレーム6枚の順に復号するアルゴリズムを仮定して説明した。しかしながら、本発明は、アルゴリズムは現在再生しているフレーム以外のフレームを復号するものであれば実施することができる。実際、復号するフレームデータの選択には、CPU111の動作周波数や復号処理の計算量、再生装置における再生状態切り替え時のレスポンス等、多くの要因が影響するので、Iフレームから順にPフレームを復号していくという基本的な復号動作を除いては、復号フレームの選択アルゴリズムは様々な方法が考えられる。
【0074】
また、上述した実施の形態1の説明では、CPU111として、2倍速で復号することができる能力を備えたものを例とした。しかしながら、本発明は、n倍速(nは2以上の整数)の場合でも同様に適用できることは明らかである。
【0075】
さらに再生フレームデータの復号と対象外フレームデータの復号のスケジューリングの例を図10(a),(b)に示したが、割付け方法はこれらに限るものではない。例として、再生フレームの復号と対象外フレームの復号をそれぞれタスクに設定し、タスク間のCPUリソースの割り当てはオペレーティングシステム(OS)に任せて動的に行う方法もある。
【0076】
以上のアルゴリズムは、I,P,Bフレームの平均復号時間を同じとみなして構成しているが、逆DCTや可変長復号等の共通の処理と、P,Bフレームに特有のベクトル・動き補償処理とマクロブロックのスキップ処理等を考慮に入れ、I,P,Bフレーム毎に平均復号時間を設定してアルゴリズムを構成することも可能である。
【0077】
復号処理時間の測定において、平均復号時間測定手段204を用いて動的にCPU111の復号処理時間を測定する例を示したが、復号プログラムと想定するCPU111の動作周波数等から固定値を計算して使用しても問題はない。
【0078】
MPEGのGOP構造としてI,P,Bフレームで構成する例を示したが、I,Pフレームのみから成るストリームに適用することも容易である。さらに、ストリームを符号化するアルゴリズムは、フレーム間に復号処理の依存関係のある符号化を行うアルゴリズムであれば、MPEGに限定されるものではない。
【0079】
また、DVに代表されるフレーム内符号化を使用した場合でも、記録媒体の転送レートの制約が大きい光ディスクのように、特殊再生時に何らかの処理負荷が大きくなる応用では、本発明を適用する効果がある。
【0080】
実施の形態1における映像再生装置では、光ディスクドライブを想定して本発明を説明したが、本発明は、ハードディスクドライブやメモリなど、情報を記録する媒体であれば同じく実現が可能であるのは言うまでもない。
【0081】
実施の形態1では、実時間より高速に復号を行う復号器110としてCPU111とメモリ112とを用いた例を示したが、復号が実時間より高速に行えるものであれば、これに限定するものではない。
【0082】
(実施の形態2)
本実施の形態では、様々な再生速度において、高速再生や逆再生といった一般的な特殊再生に対して対象外フレームを準備する場合の例を示す。本実施の形態は、編集再生機に代表されるジョグダイアルを装備した装置のように、再生速度が頻繁に変化する応用に適用することが可能である。なお、実施の形態2を実施する映像再生装置の構成は、基本的には実施の形態1と同様であるため、同一ないし同様の部分には、実施の形態1における図1〜図15と同様の符号を付し、それらについての説明は省略する。
【0083】
図16に、本実施の形態における対象外フレームの復号処理の一例を示す。図16は、実施の形態1の図8と同様、CPU111は2倍速復号が可能な能力を有するものとし、GOP長Nは、N=9とする。本実施の形態では、−2倍速再生、−1倍速再生、静止、通常再生(1倍速再生)、2倍速再生、4倍速再生の再生パターンを仮定して説明する。
【0084】
図16に示すように、時点(時刻t=0)において、既に復号されてメモリ112に保存されているフレームデータが幾つか存在しており、時間[0.0〜1.0]は再生が静止していると仮定する。−2倍速,4倍速の再生時においてはIフレームを復号再生の対象フレームとし、−1倍速,2倍速の再生時においてはIフレームとPフレームとを復号再生の対象フレームとする。
【0085】
対象外フレームを選択するために、各再生速度k(k=−2,−1,2,4)で再生する場合において、現フレーム時点を起点として最も離間する位置にある復号済みフレームまでのフレーム間距離D(k:再生速度)を算定する。フレーム離間距離Dの算定は、未復号フレーム(複合済みフレーム)を記録管理することで実施できる。
【0086】
次に、現時点を起点として最も離間する位置にある復号済みフレームに到達するのに要する時間(D/|k|)を各再生速度k毎に算出する。そして、算出した時間(D/|k|)が最短となる再生速度を選択する。なお、再生速度kは再生速度比(再生速度/通常再生速度)とする。
【0087】
以上の計算を式化したのが、次の(1)式である。
【0088】
【数1】
Figure 2004350152
(1)式により、現時点(時刻t=0)から様々な再生速度kで再生する際に、メモリ112から読み出して復号に用いる復号済みフレームデータが最も早い時間で途切れる再生速度が判定される。
【0089】
図16の構成では、D/|k|が最小となる再生速度kは−1となる。そこで、時間[0.0〜1.0]では−1倍速のフレームデータとして必要となるフレームデータ(図16では、現時点(時刻t=0)から数えて−6フレーム位置にあるPフレーム)を対象外フレームとして復号してメモリ112に格納する。
【0090】
なお、上述したように、時間[0.0〜1.0]では再生が静止していると仮定しているので、この時間では、2フレームの対象外フレームデータを復号することができる。そこで、Dを再計算し、K=−2となるIフレーム(現時点(時刻t=0))から数えて−18フレーム位置にあるIフレーム)を対象外フレームとして復号してメモリ112に格納する。
【0091】
図17は、図16の時点(時刻t=0)から時点(時刻t=1)に移行した時点の状態を示す。この時点(時刻t=1)において通常再生が開始されたとする。この時点(時刻t=1)では、フレームが1フレーム進んだ点と、K=−1及びK=−2における復号に用いるPフレーム(−6フレーム位置),Iフレーム(−18フレーム位置)を対象外フレームとして既に復号している点が、図16と異なっている。時間[1.0〜2.0]では、再生フレームとしてIフレームを復号するため、対象外フレームは1フレームのみ復号可能である。全ての距離Dを計算してKを評価し直すと、Dが最小であり、K=4における復号に用いるIフレーム(+27フレーム位置)を、対象外フレームとして復号する。
【0092】
図18は2倍速再生した時点での状態を示す。この図は、図17の状態から時刻t=2になった時点を示している。時間[2.0〜3.0]では、再生フレームとしてBフレームの復号が必要であるが、その復号処理に必要となる予測参照フレームのうち、PフレームとIフレームとは既に復号されている。そのため、再生フレームであるBフレームの復号処理だけを実施すればよい。したがって、対象外フレームとして1フレーム分のフレームデータを復号することが可能となる。そこで、Kを評価し、K=2における復号に用いるPフレーム(+12フレーム位置)を、対象外フレームとして復号する。
【0093】
以上のように、本実施の形態では、様々な再生速度において、メモリ112上にある復号されたフレームと現時点の時間的な距離を評価し、対象外フレームを選択して復号することで、再生速度が動的に変化する特殊再生に対しても、CPU111の処理能力の中でより滑らかな再生を行うことが可能となる。
【0094】
の定義方法としては、様々な方法が考えられる。図16では、復号されていない直近のIフレームを距離の計算に含めていない。一般的には、順再生方向の1GOPは復号されていなくても考慮しない等、装置の復号能力や条件に応じて、柔軟にDを定義して使用する。重要な点は、上述したように、動的に復号するフレームを変更して特殊再生に対応する点であり、これを実現するのであれば、実施の形態は本形態に制約されるものではない。
【0095】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、高速再生や逆再生などの復号の負荷の大きい特殊再生時に、より滑らかに映像を再生できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における映像再生装置の構成を示す図。
【図2】同実施の形態1における復号器の構成を示す図。
【図3】同実施の形態1における通常再生時の復号処理を示すフローチャート。
【図4】同実施の形態1における特殊再生時の復号処理を示すフローチャート。
【図5】同実施の形態1における映像再生装置の高速再生動作を示す図。
【図6】同実施の形態1における映像再生装置の特殊再生の概念を示す図。
【図7】同実施の形態1における復号フレーム表とメモリ上の配置を示す図。
【図8】同実施の形態1における対象外フレーム復号の例を示す図。
【図9】同実施の形態1における対象外フレーム復号の例を示す図。
【図10】同実施の形態1における対象外フレーム復号のスケジューリングを示す図。
【図11】同実施の形態1における対象外フレーム復号のスケジューリングを示す図。
【図12】同実施の形態1におけるバイト位置表の例を示す図。
【図13】同実施の形態1におけるバイト位置表の例に対応した復号フレーム表とメモリ上の配置を示す図。
【図14】同実施の形態1におけるフレーム消去を考慮したメモリ上の配置例を示す図。
【図15】同実施の形態1におけるフレーム消去を考慮したメモリ上の配置例を示す図。
【図16】本発明の実施の形態2における対象外フレーム復号の例を示す図。
【図17】同実施の形態2における対象外フレーム復号の例を示す図。
【図18】同実施の形態2における対象外フレーム復号の例を示す図。
【図19】MPEGに基づく映像符号化方法における各フレームの構成図。
【図20】IフレームとPフレームとを符号化する場合の従来例におけるフレーム構成図。
【図21】符号化・復号化されるMPEGのストリームを、特殊再生、特に高速再生する場合における説明図。
【符号の説明】
100 映像再生装置
110 復号器
111 CPU
112 メモリ(RAM)
113 ROM
114 バス
115 CPUコア
116 プログラムキャッシュ
117 データキャッシュ
118 プログラムバス
119 データバス
121 ディスクコントローラ
122 光ディスクドライブ
131 制御プロセッサ
132 表示デバイス
133 バス
200 復号手段
201 記憶フレーム管理手段
202 対象外フレーム選択手段
203 消去フレーム選択手段
204 平均復号時間測定手段
205 復号回数管理手段
206 代替フレーム選択手段
300 通常再生時の1フレーム時間における復号処理
310 再生フレームの復号
320 対象外フレームの復号
321 対象外フレームの選択
390 終了
400 特殊再生時の1フレーム時間における復号処理
410 代替フレームの復号
500 復号フレーム表
510 バイト位置表
520 復号回数表

Claims (16)

  1. 連続的に配置されたフレームデータを有する映像信号が符号化された状態で記録された記録媒体から前記映像信号を読み出して復号して再生する映像再生装置であって、
    各フレーム時間において、次の再生フレームの復号開示時点までの間に処理有余時間が残存する場合に、その処理有余時間に当該フレーム時間での再生で必要となるフレームデータ以外の他のフレームデータを復号する復号器と、
    前記復号器が復号した前記他のフレームデータを記憶する記憶器と、
    を有し、
    各フレーム時間において、そのフレーム時間での復号や再生で必要となる前記他のフレームデータが前記記憶器に存在している場合は、当該他のフレームデータを前記記憶器から読み出し、読み出した当該他のフレームデータを優先的に用いて各フレーム時間の復号や再生を行う、
    ことを特徴とする映像再生装置。
  2. 前記記憶器は、前記復号器が復号した全てのフレームデータを記憶するものである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像再生装置。
  3. 前記復号器は、前記記憶器が記憶している前記他のフレームデータの一覧を作成する手段と、
    現在の再生フレーム時点と現在の再生速度とに基づいて、現在の再生フレーム時点からある一定の時間内に再生される可能性の高いフレームを復号対象フレームとして選択する手段と、
    を有し、
    かつ、当該復号器は、
    前記一覧の検索に基づいて、前記復号対象フレームの復号で必要となるフレームデータのうち前記記憶器が記憶していないフレームデータを前記他のフレームデータとして特定し、特定した前記他のフレームデータの復号を前記処理有余時間に行うものである、
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載の映像再生装置。
  4. 前記復号器は、前記記憶器の記憶領域が前記他のフレームデータで充満すると、以後のフレーム時間における復号で用いられる可能性が低い他のフレームデータを検索して前記記憶器から消去するものである、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の映像再生装置。
  5. 前記映像信号は、フレーム間予測符号化された映像信号であり、
    前記復号器は、各フレーム時間でフレームデータを復号する際に用いられる予測参照フレームデータを、前記他のフレームデータとして前記処理有余時間に復号するものである、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の映像再生装置。
  6. 前記復号器は、
    各フレーム時間で前記フレームデータを復号する際に、前記予測参照フレームデータに相当する前記他のフレームデータが前記記憶器に存在するか否かを判定する手段をさらに有し、
    前記予測参照フレームデータに相当する前記他のフレームデータが前記記憶器に存在すると前記判定手段が判定する場合、前記記憶器から前記予測参照フレームデータに相当する前記他のフレームデータを読み出し、読み出した前記他のフレームデータを優先的に用いて各フレーム時間の復号や再生を行う、
    ことを特徴とする請求項5に記載の映像再生装置。
  7. 前記記憶器は、符号化ストリームにおける前記他のフレームデータの位置情報を、当該他のフレームデータに対応させて記憶するものである、
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の映像再生装置。
  8. 前記復号器は、
    各フレームの再生において実施される復号の回数と、単一フレームを復号するのに要する平均復号処理時間とに基づいて各再生フレームの復号が再生フレームの表示時刻に間に合うか否かを判定する手段と、
    再生フレームの復号が再生フレームの表示時刻に間に合わないと前記判定手段が判定する場合には、再生フレームに近い時刻値を有しかつ復号が前記表示時刻に間に合う代替フレームを選択する手段と、
    をさらに有し、
    かつ、当該復号器は、
    再生フレームの復号が再生フレームの表示時刻に間に合わないと前記判定手段が判定する場合には、前記選択手段が選択した前記代替フレームのフレームデータを用いて再生フレームの復号を行うものである、
    ことを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の映像再生装置。
  9. 連続的に配置されたフレームデータを有する映像信号が符号化された状態で記録された記録媒体から前記映像信号を読み出して復号して再生する映像再生方法であって、
    各フレーム時間において、次の再生フレームの復号開始時点までの間に処理有余時間が残存する場合に、その処理有余時間に当該フレーム時間での再生で必要となるフレームデータ以外の他のフレームデータを復号して所定の記憶先に記憶し、
    各フレーム時間において、そのフレーム時間での複合や再生で必要となる前記他のフレームデータが前記記憶先に存在している場合は、当該他のフレームデータを前記記憶先から読み出し、読み出した当該他のフレームデータを優先的に用いて各再生フレーム時点の復号や再生を行う、
    ことを特徴とする映像再生方法。
  10. 復号した全てのフレームデータを前記記憶先に記憶する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の映像再生方法。
  11. 記憶中の前記他のフレームデータの一覧を作成し、
    現在の再生フレーム時点と現在の再生速度とに基づいて、現在の再生フレーム時点からある一定の時間内に再生される可能性の高いフレームを復号対象フレームとして選択し、
    前記一覧の検索に基づいて、前記復号対象フレームの復号で必要となるフレームデータのうち前記記憶先が記憶していないフレームデータを前記他のフレームデータとして特定し、
    特定した前記他のフレームデータの復号を前記処理有余時間に行う、
    ことを特徴とする請求項9または10に記載の映像再生方法。
  12. 前記記憶先が前記他のフレームデータにより充満すると、以後のフレーム時間における復号に用いられる可能性が低い他のフレームデータを検索して前記記憶先から消去する、
    ことを特徴とする請求項9ないし11のいずれかに記載の映像再生方法。
  13. 前記映像信号は、フレーム間予測符号化された映像信号であり、
    各フレーム時間でフレームデータを復号する際に用いられる予測参照フレームデータを、前記他のフレームデータとして前記処理有余時間に復号する、
    ことを特徴とする請求項9ないし12のいずれかに記載の映像再生方法。
  14. 各フレーム時間で前記フレームデータを復号する際に、前記予測参照フレームデータに相当する前記他のフレームデータを、既に前記記憶先で記憶しているか否かを判定し、
    前記予測参照フレームデータに相当する前記他のフレームデータを前記記憶先で記憶していると判定する場合、前記記憶先から前記予測参照フレームデータに相当する前記他のフレームデータを読み出し、読み出した前記他のフレームデータを優先的に用いて前記フレームデータの復号や再生を行う、
    ことを特徴とする請求項13に記載の映像再生方法。
  15. 符号化ストリームにおける前記他のフレームデータの位置情報を、当該他のフレームデータに対応させて記憶する、
    ことを特徴とする請求項13または14に記載の映像再生方法。
  16. 各フレームの再生処理において実施される復号処理の回数と、単一フレームを復号するのに要する平均復号処理時間とに基づいて各再生フレームの復号処理が再生フレームの表示時刻に間に合うか否かを判定し、
    再生フレームの復号処理が再生フレームの表示時刻に間に合わないと判定する場合には、再生フレームに近い時刻値を有しかつ復号が前記表示時刻に間に合う代替フレームを選択し、選択した前記代替フレームのフレームデータを用いて再生フレームの復号を行う、
    ことを特徴とする請求項13ないし15のいずれかに記載の映像再生方法。
JP2003146745A 2003-05-23 2003-05-23 映像再生装置および映像再生方法 Pending JP2004350152A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003146745A JP2004350152A (ja) 2003-05-23 2003-05-23 映像再生装置および映像再生方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003146745A JP2004350152A (ja) 2003-05-23 2003-05-23 映像再生装置および映像再生方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004350152A true JP2004350152A (ja) 2004-12-09

Family

ID=33533507

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003146745A Pending JP2004350152A (ja) 2003-05-23 2003-05-23 映像再生装置および映像再生方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004350152A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008529405A (ja) * 2005-01-27 2008-07-31 トムソン ライセンシング デジタルビデオサーバ用のビデオプレーヤ
JP2009534726A (ja) * 2006-04-18 2009-09-24 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション ストレージ・システムにおけるデータの暗号化/復号化のための方法、システム、およびコンピュータ・プログラム
JP2009296339A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Sony Corp 再生処理装置、および再生処理方法、並びにプログラム
JP2010283750A (ja) * 2009-06-08 2010-12-16 Canon Inc 画像編集装置およびその制御方法およびプログラム
JP2022177933A (ja) * 2021-05-19 2022-12-02 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP2022177932A (ja) * 2021-05-19 2022-12-02 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008529405A (ja) * 2005-01-27 2008-07-31 トムソン ライセンシング デジタルビデオサーバ用のビデオプレーヤ
US8315509B2 (en) 2005-01-27 2012-11-20 Thomson Licensing Video player for digital video server
JP2009534726A (ja) * 2006-04-18 2009-09-24 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション ストレージ・システムにおけるデータの暗号化/復号化のための方法、システム、およびコンピュータ・プログラム
JP2009296339A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Sony Corp 再生処理装置、および再生処理方法、並びにプログラム
JP4591549B2 (ja) * 2008-06-05 2010-12-01 ソニー株式会社 再生処理装置、および再生処理方法、並びにプログラム
JP2010283750A (ja) * 2009-06-08 2010-12-16 Canon Inc 画像編集装置およびその制御方法およびプログラム
JP2022177933A (ja) * 2021-05-19 2022-12-02 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP2022177932A (ja) * 2021-05-19 2022-12-02 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP7356164B2 (ja) 2021-05-19 2023-10-04 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP7356163B2 (ja) 2021-05-19 2023-10-04 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7881583B2 (en) Playback apparatus, playback method, and playback program
JP4631747B2 (ja) 再生装置、再生方法および再生プログラム
US8437408B2 (en) Decoding with reference image stored in image memory for random playback
US20070286280A1 (en) Image coding/recording apparatus and image coding/recording method
WO2006030694A1 (ja) 画像符号化装置、画像復号装置、画像符号化プログラム、及び画像復号プログラム
JP5226325B2 (ja) Mpeg映像ストリームにおいて完全な画像を構築するために必要なフレームの動的決定のための方法及び装置
US6577809B2 (en) User selectable variable trick mode speed
JP2006324848A (ja) 情報処理装置及び情報処理方法
US8300701B2 (en) Offspeed playback in a video editing system of video data compressed using long groups of pictures
JP2001086462A (ja) 動画像記録装置及び動画像再生装置
JP2004350152A (ja) 映像再生装置および映像再生方法
EP2154900A1 (en) Dynamic image decoding method, dynamic image decoding device, and electronic apparatus
JP4297121B2 (ja) 再生装置および再生方法
WO2008035459A1 (fr) Procede et dispositif de reproduction d'image dynamique
JP2004140575A (ja) データ処理装置、データ処理方法、および情報記憶媒体、並びにコンピュータ・プログラム
JP4297122B2 (ja) 再生装置および再生方法
JPWO2004102561A1 (ja) コンテンツ記録再生装置および方法
US20070201828A1 (en) Method and device for generating a menu
JP2003059189A (ja) バッファ管理方法
JP3870930B2 (ja) 映像再生方法および装置
JP3869389B2 (ja) 映像再生方法、映像再生装置、および映像符号化方法
JP2007109329A (ja) 画像データ記録装置、画像データ再生装置、画像データ記録方法、プログラム及び記録媒体
JP2004048206A (ja) 映像再生方法および映像再生装置
JP2006339995A (ja) 再生装置、再生方法、再生プログラム、及び記憶媒体
JP2007180670A (ja) 再生装置、再生方法および再生プログラム