JP5078089B2 - セラミック製発光管の二次封止方法 - Google Patents

セラミック製発光管の二次封止方法 Download PDF

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Description

本発明は、放電電極が対設されかつ発光物質が始動用希ガスとともに封入された放電発光部をセラミック製発光管の長手方向中央部に設けた放電ランプ装置用水銀フリーアークチューブの製造方法に係り、特に一次側電極棒を挿入した一端側が封止されているセラミック製発光管の他端側に二次側電極棒を挿入保持するとともに、該発光管内を始動用希ガスの所定高圧雰囲気に保持しつつ他端側を封止する放電ランプ装置用水銀フリーアークチューブのセラミック製発光管の二次封止方法に関する。
自動車用前照灯の光源(放電バルブ、放電ランプ装置ともいう)としては、ガラス製発光管で構成された水銀入りアークチューブを備えた放電バルブ(放電ランプ装置)が一般的であったが、環境有害物質である水銀は使用しない、という社会的な要請から、水銀を全く封入しない水銀フリーアークチューブが注目されている。
また、ガラス製発光管では、封入金属ハロゲン化物により腐食が進み、黒化や失透現象が現れて適正な配光が得られず、寿命が短くなるとか、透明なガラス製発光管内の底部に過飽和状態の金属ハロゲン化物等の封入物質が液体状となって溜まり、所望の配光分布や白色の配光色が得られないという問題も提起されている。
このため、最近では、セラミック製発光管で構成された水銀フリーアークチューブの検討が行われている。このセラミック製発光管を用いたアークチューブとしては、セラミック製発光管の端部と管内に挿入された電極棒の基端部とを直接ガラス溶着することで発光管の端部を封止する「フリットシール構造」と、セラミック製発光管端部の内周面にモリブデンパイプをメタライズ接合し、モリブデンパイプと同パイプ内に挿入された電極棒基端部とを溶着することで発光管の端部を封止する「メタライズシール構造」とが知られている。
前者のタイプのアークチューブを製造する上での発光管端部の二次封止方法は、下記特許文献に記載されている。ここには、「一次側電極棒挿入工程および一次封止工程を終了した発光管に対し、所定の圧力のArガス雰囲気に保持されたグローブボックス内で、二次側電極棒挿入工程,封入物質投入工程および発光管の開口端への封止部材・封着基材(ガラスリング)挿入工程を行い、その後、開口端側を上向き(一次封止側を下向き)にして発光管を透光性導入管(チャンバ)内に移し、導入管(チャンバ)内を所定の圧力のArガス雰囲気に保持するとともに、外部で発生させた赤外線を透光性チャンバを介して封着基材(ガラスリング)に集光するように照射し、該封着基材(ガラスリング)を溶融させて発光管端部と電極棒間を封着することで発光管端部を封止する」という方法が記載されている。
一方、後者のタイプのアークチューブを製造する上での発光管端部の二次封止方法については、現在までのところ文献が存在しない。
特開平9−92156号
しかし、前記特許文献1に記載されている発明は、一次封止されているセラミック製発光管内を始動用希ガスの負圧雰囲気にして管端部を二次封止する水銀入りアークチューブの発光管の二次封止方法であり、発光管内を高圧(10〜30気圧)の始動用希ガス雰囲気に保持しつつ管端部を二次封止するという水銀フリーアークチューブの発光管の二次封止には利用できるものではない。
さらに、二次封止工程では、発光管の開口端に封着基材の他に封止部材を挿入しなければならず、それだけ二次封止工程に使用する部品点数も多く、二次封止工程における作業がそれだけ面倒で、二次封止工程に費やす時間もそれだけ長くなるという問題があった。
本発明は前記従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、セラミック製発光管の二次封止工程に使用する部品点数を少なくすることで、二次封止工程における作業の簡略化および二次封止工程に要す時間の短縮化により、水銀フリーアークチューブの生産性を改善できる放電ランプ装置用水銀フリーアークチューブのセラミック製発光管の二次封止方法を提供することにある。
前記目的を達成するために、請求項1に係るセラミック製発光管の二次封止方法においては、一次側電極棒を挿入した一端側が封止されているセラミック製発光管の他端側に二次側電極棒を挿入保持するとともに、該発光管内を始動用希ガスの所定圧雰囲気に保持しつつ他端側を封止する放電ランプ装置用水銀フリーアークチューブのセラミック製発光管の二次封止方法において、
前記二次側電極棒の基端部に、該電極棒を発光管に挿入した際に、発光管の端部に当接して係止される位置決め用係止突起を設けるとともに、前記係止突起と発光管端部との当接部の周方向略等分複数箇所に管内外を連通させる放射状の連通路が画成されるように構成し、
前記二次側電極棒を挿入した他端側が上向きとなるように前記発光管をチャンバ内に収容し、前記チャンバ内を前記始動用希ガスの高圧(10〜30気圧)雰囲気に保持するとともに、該チャンバに設けた透光窓を介して赤外光を含む光を導入して前記発光管端部と電極棒基端部間に介在する封着基材に照射し、該封着基材を溶融させて発光管端部と電極棒間を封着する構成したものである。
詳しくは、放電電極が対設されかつ発光物質が始動用希ガスとともに封入された放電発光部を円筒形状のセラミックス製発光管の長手方向略中央部に設けた放電ランプ装置用水銀フリーアークチューブの製造工程は、
発光管の一端側に一次側電極棒を挿入する一次側電極棒挿入工程と、電極棒を挿入した発光管の一端側を封止する一次封止工程と、上方に向けた発光管の他端側から封入物質を投入する封入物質投入工程と、発光管の他端側から二次側電極棒を挿入する二次側電極棒挿入工程と、始動用希ガスの高圧(10〜30気圧)雰囲気下で発光管の他端側(二次側電極棒挿入側)を封止する二次封止工程とを主として備えており、
請求項1に係るセラミック製発光管の二次封止方法は、前記した放電ランプ装置用水銀フリーアークチューブの製造工程中の二次封止工程を遂行するための方法である。
(作用)発光管の上方開口端部に挿入されている二次側電極棒は、自重により係止突起が上方開口端部に当接して係止されることで、電極間距離が所定値となるように位置決め保持される。
また、チャンバ内に収容されている発光管の内外は、発光管内周面と二次側電極棒間の微小隙間および発光管端部と係止突起間の当接部に画成された連通路を介して連通し、発光管内部もチャンバ内の始動用希ガスの所定圧力(10〜30気圧の高圧)雰囲気となる。そして、透光窓を介してチャンバ内に導かれた赤外光を含む光が発光管端部と電極棒基端部間に介在する封着基材に照射されて、封着基材が溶融し発光管と電極棒の隙間に流入して両者間を封着し、発光管端部を二次封止する。
特許文献に示す方法では、封止しようとする発光管の開口端に封着基材の他に封止部材を挿入しなければならないのに対し、請求項1の発明では、封止部材が不要である分、二次封止工程における作業が簡略化されるとともに、二次封止工程に要す時間も短縮される。
請求項2においては、請求項1に記載のセラミック製発光管の二次封止方法において、前記発光管の両端部を前記放電発光部よりも小径で前記電極棒を挿通保持できる細管部で構成するとともに、前記細管部端部と電極棒基端部間をガラス溶着したフリットシール構造で前記アークチューブを構成し、
前記細管部の開口端部と前記電極棒の基端部との間に、前記封着基材であるリング状の封着用ガラス材を介装するとともに、前記チャンバの側壁に設けた透光窓を介して前記発光管側方の周方向等分複数箇所から前記封着用ガラス材に集光するように赤外光を含む光を同時照射するように構成した。
なお、二次側電極棒の基端部に設ける位置決め用係止突起としては、例えば、図2に示すように、基端部外周面の周方向等分4個所に設けた三角形状の係止突起16が考えられ、係止突起16に担持された封着基材(リング状の封着用ガラス材19)は、発光管の端部から離間するように保持されるとともに、発光管端部と係止突起16間の当接部に発光管内外を連通する連通路t1が画成される。
また、図5に示すように、二次電極棒の基端部がカシメ加工(潰し加工)されて周方向等分4個所に係止突起16Aを設ける構造としてもよく、発光管端部と係止突起16A間の当接部に発光管内外を連通する連通路t1が画成される。
また、図6に示すように、二次電極棒の基端部にフランジ状の係止突起16Bが設けられるとともに、係止突起16Bが当接する発光管端部の端面に放射状に延びる傾斜スリット13bが周方向等間隔に形成されて、発光管端部と係止突起16B間の当接部に発光管内外を連通する連通路t1が画成される。
(作用)周方向等分複数方向からそれぞれ導かれた赤外光を含む光は封着用ガラス材に同時に集光し、封着用ガラス材全体が短時間で均等に溶融し、溶融ガラスが自重により細管部端部と電極棒との隙間に流れ込んで両者間を封着(ガラス溶着)する。
請求項3においては、請求項2に記載のセラミック製発光管の二次封止方法において、前記チャンバ内に複数の発光管を直線状に並列配置するとともに、発光管並列方向と直交する両側から各封着用ガラス材にそれぞれ赤外光を含む光を照射するように構成した。
(作用)複数の発光管の各封着用ガラス材がそれぞれ同時に溶融し、溶融ガラスが自重により細管部端部と電極棒との隙間にそれぞれ流れ込んで両者間を封着(ガラス溶着)する。
請求項4においては、請求項1に記載のセラミック製発光管の二次封止方法において、前記発光管の両端部を前記放電発光部よりも小径で前記電極棒を挿通保持できる細管部で構成するとともに、前記細管部内周面にメタライズ接合したモリブデンパイプと前記電極棒基端部間を溶着したメタライズシール構造で前記アークチューブを構成し、
前記モリブデンパイプの開口端部に係止された前記係止突起を含む(前記封着基材として機能する)前記電極棒の膨出頭部に、前記チャンバの上蓋に設けた透光窓を介して上方からレーザ光を照射するように構成した。
なお、二次側電極棒の基端部に設ける位置決め用係止突起としては、例えば、図8,11に示すように、二次電極棒の基端部に係止突起を構成する逆円錐台形状の膨出頭部17が考えられる。そして、図8では、モリブデンパイプの周方向等分6箇所に形成された放射状に延びる斜めスリット14aによって、管内外を連通させる連通路t2が画成される。図11では、膨出頭部17のテーパ形状当接面17aの周方向等分6箇所に形成されたスリット17bによって、管内外を連通させる連通路t2が画成される。
(作用)電極棒の膨出頭部は、上方からレーザ光が照射されることで、瞬時に溶融してモリブデンパイプ端部と電極棒端部間を封着(溶着)する。
フリットシール構造のアークチューブでは、封着基材である封着用ガラス材を別途容易しなければならないが、メタライズシール構造のアークチューブでは、係止突起を含む電極棒の膨出頭部が封着基材として機能するので、発光管の二次封止工程に必要な部品点数が少ない上に、封着基材を介装する作業も不要となる。
請求項5においては、請求項4に記載のセラミック製発光管の二次封止方法において、前記チャンバ内に複数の発光管を隣接して配置するとともに、それぞれの電極棒の膨出頭部に上方からレーザ光を順次照射するように構成した。
(作用)複数の発光管の各電極棒の膨出頭部が順次溶融して、自重により細管部端部と電極棒との隙間にそれぞれ流れ込んで再凝固する。
請求項1に係るセラミック製発光管の二次封止方法によれば、水銀フリーアークチューブを構成するセラミック製発光管内を始動用希ガスの高圧(10〜30気圧)雰囲気に保持しつつ管端部を確実に二次封止できるので、水銀フリーアークチューブの製造が容易となる。
特に、従来方法において必要な封止部材が不要で、二次封止工程における作業が簡略化されるとともに、二次封止工程に要す時間も短縮されて、水銀フリーアークチューブの生産性を改善できる。
請求項2によれば、フリットシール構造の水銀フリーアークチューブのセラミック製発光管の二次封止工程をスムーズに遂行できる。
請求項3によれば、一度に複数の発光管端部を二次封止できるので、フリットシール構造の水銀フリーアークチューブの生産性を大幅に高めることができる。
請求項4によれば、係止突起を含む電極棒の膨出頭部が封着基材として機能するので、発光管の二次封止工程に必要な部品点数が少なく、封着基材を介装する作業が不要な分、発光管の二次封止工程にかかる時間も短いので、メタライズシール構造の水銀フリーアークチューブのセラミック製発光管の二次封止工程をスムーズに遂行できる。
請求項5によれば、一度に複数の発光管を二次封止できるので、メタライズシール構造の水銀フリーアークチューブの生産性を大幅に高めることができる。
次に、本発明方法の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
図1〜図4は、本発明方法の第1の実施例を示すもので、図1は、本発明に係る方法の第1の実施例によって製造されたフリットシール構造の水銀フリーアークチューブの縦断面図、図2は、本実施例方法の要部である二次封止される発光管端部と電極棒基端部の係止突起間に形成される管内外連通路の一実施例を示す図で、(a)は二次封止前の発光管の端部周辺の縦断面図、(b)二次封止前の発光管の端部周辺の分解斜視図、(c)は二次封止された発光管の端部周辺の縦断面図である。図3および図4は、図1に示す水銀フリーアークチューブを製造する工程を示し、図3は、一次側電極棒挿入工程,ウォッシング工程,一次封止工程および真空熱処理工程を示す図、図4は、真空熱処理工程後に行われる封入物質投入工程,二次側電極棒挿入工程,ウォッシング工程および二次封止工程を示す図である。
図1において、符号10Aは、両端部が封止された円筒形状の透光性セラミック製発光管12で構成された水銀フリーアークチューブで、セラミック製発光管12の長手方向略中央部には、棒状電極15,15が対設されかつ発光物質である金属ハロゲン化物等が始動用希ガスとともに封入された放電発光室Sを画成する放電発光部12aが形成され、その両側、即ち、発光管12の両端側には、放電発光室Sに連通する細孔13aを有する細管部13が形成されている。
細管部13(細孔13a)内に挿通されてその先端部が放電発光室S内に突出する電極棒15は、ガラス溶着によりその後端部が発光管12に一体化されことで、発光管の端部(放電発光室Sに連通する細孔13)が封止されている。符号19aはガラス溶着部である。
即ち、電極棒15は、先端側の細いタングステン電極棒15aと、基端部側の太いモリブデン棒15bおよびニオブ棒15cとの接合体で構成されている。電極棒15と細管部13の細孔13aとの間には、電極棒15を挿通できるように、またセラミック管12の両端部に発生する熱応力を吸収できるように、25μm程度の微小隙間sが形成されている。
そして、アークチューブ10Aの製造過程で、細管部13(細孔13a)に挿入された電極棒15は、最後端側のニオブ棒15cに設けた係止突起16(図2参照)が細管部13に当接することで、電極棒15の先端が所定位置となり、この位置決めされた状態で、細管部13から突出する電極棒15後端部(ニオブ棒15c)がガラス溶着により細管部13に一体化されている。符号18a,18bは、電極棒15後端部(ニオブ棒15c)に同軸状に溶接されてアークチューブ10Aから導出するモリブデン製リード線で、一対の電極棒15,15への通電路を構成している。
具体的には、電極棒15(ニオブ棒15c)の後端部外周には、図2に示すように、周方向等分4個所に三角形状の係止突起16が形成されており、発光管12(細管部13)に挿入された電極棒15は、係止突起16が開口端部に当接して係止されることで、電極間距離が所定値となるように位置決め保持される。換言すれば、発光管端部(細管部13)に電極棒15を挿入する電極棒挿入工程において、電極棒15後端部の係止突起16は、電極棒15の挿入量を設定(電極間距離を設定)する位置決め作用がある。
また、発光管12(細管部13)の開口端部に当接する係止突起16は、図2(a)に示すように、電極棒15の後端部に介装されたリング状の封着用ガラス材19を細管部13の端面から離間するように担持して、始動用希ガスの高圧雰囲気下で発光管12を二次封止する際に、細管部13の開口端部に管内外を連通させる連通路t1を画成する。
即ち、発光管の封止装置は、図4(d)に示すように、グローブボックス60の上方開口部に設けられた透明な石英ガラス製チャンバ30と、チャンバ30内に下方のグローブボックス60内から挿抜可能な治具32と、チャンバ30の側方に配置されて、治具32に支持された発光管12の上方端部に介装した封着基材であるガラス材19に側方から赤外光を含む光L1を照射するハロゲンヒータ50で主として構成されている。符号61は、グローブボックス60内で作業を遂行するための手投入口である。チャンバ30内は、ガス給排管路33a,33bを介して例えば、発光管12に封入するXeガスの高圧雰囲気に保持される。
ハロゲンヒータ50は、ハロゲンバルブ50aと放物面リフレクター50bで構成され、リフレクター50bでの反射光(赤外光を含む光)L1は、チャンバ30の透光性の壁を透過して、治具32の発光管挿入孔33の軸線上所定位置に集光するように設定されている。また、ハロゲンヒータ50は、チャンバ30を挟んで左右に対向するように配置されて、左右両側から同時にガラス材19に赤外光を含む光L1を照射する。
治具32の上端部には、発光管挿入孔33が設けられており、ペレット投入工程,二次側電極棒挿入工程,ウォッシング工程等が終了した発光管12を、その二次側電極棒挿入側が上向きとなるように治具32で支持してチャンバ30内に収容するとともに、チャンバ30内をXeガスの高圧雰囲気に保持すれば、発光管12端部(細管部13)と電極棒15の係止突起16間に画成された連通路t1によって、発光管12の内部も始動用希ガスの高圧雰囲気に保持される。この状態で、ハロゲンヒータ50を作動させて、発光管12の上端部に介装されているガラス材19に側方から赤外光を含む光L1を照射すると、図2(c)に示すように、ガラス材19が溶融し発光管12(細管部13)と電極棒15の隙間sに流入して、細管部13と電極棒15間が封着(ガラス溶着)されることで、発光管12(細管部)14端部が二次封止される。
治具32には、紙面と垂直方向等間隔に多数の発光管挿入孔33が設けられて、一度に多数の発光管12を支持することができ、チャンバ30の前後幅(紙面と垂直な方向の幅)も、治具32の前後幅に合わせた大きさに形成されるとともに、1本の発光管12に対し左右一対必要であるハロゲンヒータ50も、治具32が支持できる発光管12の数に対応して設けられている。
このため、一度に多数本の発光管12の二次封止を行うことができ、アークチューブの生産効率が上がる。
なお、チャンバ30は、発光管の二次封止工程だけではなく、発光管の一次封止工程にも使用できる。
次に、水銀フリーアークチューブの製造工程を図3,4に基づいて説明する。
まず、図3(a)に示すように、Arガス雰囲気のグローブボックス60(図4(d)参照)内で、複数の発光管12の一端側に一次側電極棒15をそれぞれ挿入する電極棒挿入工程を行う。各発光管12に挿入された一次側電極棒15は、その後端部の係止突起16が発光管12(細管部13)の端部に係止されて位置決めされる。
次いで、一次封止側が上向きとなるように各発光管12を治具32に支持させ、各発光管12の上側端部に突出している電極棒15の後端部にガラス材19を介装する。そして、図3(b)に示すように、治具32をチャンバ30内に挿入することで、チャンバ30内を密閉するとともに、ガス給排管路33a,33bを介してチャンバ30内を排気しつつチャンバ30内にArガスを導入する発光管のウォッシング工程を行う。発光管12の内外は、上方の細管部13と係止突起16間に画成されている連通路t1や発光管12の下側開口端部を介して連通するので、発光管12内部を確実にArガスでウォッシングできる。
その後、図3(c)に示すように、ガス給排管路33a,33bを閉じてチャンバ30内をArガス雰囲気に保持するとともに、各ハロゲンヒータ50を作動させて、各発光管12の上端部に介装されているガラス材19に側方から赤外光を含む光L1を集光するように照射し、一次側電極棒15の基端部を発光管12(細管部13)にガラス溶着して、発光管12の一次電極棒挿入側を封止する。
即ち、ガラス材19は、赤外光を含む光L1が照射されると溶融して、自重で細管部13と一次側電極棒15間の隙間sに流入し、細管部13と電極棒15間を封着(ガラス溶着)することで、発光管12(細管部)14端部を一次封止する。
その後、図3(d)に示すように、一次封止の終了した発光管14を常時Arガス雰囲気に保持されているグローブボックス60内の真空加熱炉62に収容し、炉62内を真空状態に保持しつつ所定の温度で高温加熱する真空熱処理を行う。発光管12の内外は、発光管12の未封止側の開口端部を介して連通するので、発光管12の内部に水や不純物などが混入することを確実に防ぐことができる。
次いで、グローブボックス60内において、図4(a),(b)に示すように、真空熱処理が終了した発光管12に発光物質である金属ハロゲン化物のペレットPを投入するペレット投入工程、および発光管12上方の開口端部(細管部13の開口端部)から二次側電極棒15を挿入する二次側電極棒挿入工程を行う。各発光管12(細管部13)に挿入された二次側電極棒15は、その後端部の係止突起16が細管部13端部に係止されることで、位置決め保持される。
次いで、二次封止側が上向きとなるように各発光管12を治具32に支持させるとともに、各発光管12の上側端部に突出している電極棒15の後端部にガラス材19を介装する。そして、治具32をチャンバ30内に挿入してチャンバ30内を密閉するとともに、ガス給排管路33a,33bを介してチャンバ30内を排気しつつチャンバ30内にArガスを導入する発光管のウォッシング工程(図4(c)参照)を行う。上方の細管部13と電極棒15の係止突起16間に画成されている連通路t1を介して、発光管12内部を確実にArガスでウォッシングできる。
次いで、図4(d)に示すように、ガス給排管路33a,33bを介してArガスを排気しXeガスを導入して、チャンバ30内をXeガスの高圧(10〜30気圧)雰囲気に保持するとともに、各ハロゲンヒータ50を作動させて、各発光管12の上端部に介装されているガラス材19に側方から赤外光を含む光L1を集光するように照射し、発光管12の二次電極棒挿入側を封止する。即ち、ガラス材19は、赤外光を含む光L1が照射されると溶融して、自重で細管部13と二次側電極棒15間の隙間sに流入し、発光管12(細管部13)と二次側電極棒15の基端部間を封着(ガラス溶着)することで、発光管12(の細管部13)端部を封止する。
なお、本実施例では、図2に示すように、電極棒15の基端部であるニオブ棒15cの外周囲4箇所に三角形状の係止突起16を設けることで、電極棒15が位置決め(電極間距離が設定)されるとともに、二次封止工程における発光管の開口端部に管内外連通路t1が確保されるようになっているが、図5に示すように、電極棒15の基端部であるニオブ棒15cの外周囲4箇所にカシメ加工(潰し加工)によって形成した係止突起16Aが管内外連通路t1を画成する構造であってもよい。
さらに、図6に示すように、電極棒15の基端部にテーパ外周面をもつ円盤状係止突起16Bが形成されるとともに、係止突起16Bが当接する発光管端部の端面に放射状に延びる傾斜スリット13bが周方向等分複数個所に形成されて、このスリット13bが管内外を連通させる連通路t1を画成する構造であってもよい。
また、前記した発光管の一次封止法工程や二次封止工程では、左右一対のハロゲンヒータ50を発光管12の数に対応させて設けるとともに、全てのハロゲンヒータ50を同時に作動させて、複数の発光管の端部を同時に一次(二次)封止するように構成されているが、チャンバ30の左右に対向するように設けた一対のハロゲンヒータ50を発光管配列方向に順次移動させることで、各発光管12の端部を順次一次(二次)封止するように構成してもよい。
図7〜図10は本発明方法の第2の実施例を示すもので、図7は、本発明に係る方法の第2の実施例によって製造されたメタライズシール構造の水銀フリーアークチューブの縦断面図、図8は、本実施例方法の要部である二次封止される発光管端部と電極棒基端部の係止突起間に形成される管内外連通路の一実施例を示す図で、(a)は二次封止前の発光管の端部周辺の縦断面図、(b)二次封止前の発光管の端部周辺の分解斜視図、(c)は二次封止された発光管の端部周辺の縦断面図である。図9および図10は、図7に示す水銀フリーアークチューブを製造する工程を示す図で、図9は一次側電極棒挿入工程,ウォッシング工程,一次封止工程および真空熱処理工程を示し、図10は真空熱処理工程後に行われる封入物質投入工程,二次側電極棒挿入工程,ウォッシング工程および二次封止工程を示す。
前記した第1の実施例方法によって製造されるアークチューブ10Aは、電極棒15がガラス溶着によって直接、セラミック管12の端部に接合一体化されているフリットシール仕様であるのに対し、この第2の実施例のアークチューブ10Bは、セラミック管12の端部にメタライズ接合されたモリブデンパイプ24を介して電極棒15がセラミック管12に一体化されたメタライズシール仕様である。
図7において、符号10Bは、両端部が封止された円筒形状の透光性セラミック製発光管12で構成された水銀フリーアークチューブで、セラミック製発光管12の長手方向略中央部には、棒状電極15,15が対設されかつ発光物質である金属ハロゲン化物等が始動用希ガスとともに封入された放電発光室Sを画成する放電発光部12aが形成され、その両側、即ち、発光管12の両端側には、放電発光室Sに連通する細孔13aを有する細管部13が形成されている。
細管部13の細孔13a開口寄りの内周面には、モリブデンパイプ24がメタライズ接合により固定されて、発光管12の端部(細管部13)から突出している。モリブデンパイプ24の内径は、細管部13の細孔13aの内径と同一か細孔13aの内径よりも僅かに小さい。細管部13の端部側には、メタライズ接合部を超えた所定長さにわたって肉厚円筒部13cが形成されて、細管部13のモリブデンパイプ接合領域における耐熱応力強度が確保されている。
モリブデンパイプ24内に挿通されてその先端部が放電発光室S内に突出する電極棒15は、その後端部がレーザ溶接によりモリブデンパイプ24突出端部に溶着(接合)されることで、発光管12に一体化されるとともに、放電発光室Sに連通する細孔13が封止されている。符号20はレーザ溶接部である。
電極棒15は、先端側の細いタングステン電極棒15aと基端部側の太いモリブデン棒15bとが同軸状に接合一体化されたもので、モリブデンパイプ24と電極棒15(のモリブデン棒15b)間には、電極棒15を挿通できるように、また細管部13に発生する熱応力を吸収できるように、25μm程度の微小隙間sが形成されている。符号18a,18bは、一端側がモリブデンパイプ24に溶接されてアークチューブ10Bから同軸状に導出するモリブデン製リード線で、一対の電極棒15,15への通電路を構成している。
具体的には、電極棒15の基端部であるモリブデン棒15bの後端部には、図8に示すように、逆円錐台形状テーパ面17aをもつ膨出頭部17が形成されており、膨出頭部17(のテーパ面17a)が発光管12の端部であるモリブデンパイプ24の開口端部に当接して係止されることで、電極間距離が所定値となるように位置決め保持される。即ち、発光管端部(モリブデンパイプ24)に電極棒15を挿入する電極棒挿入工程において、電極棒15後端部の膨出頭部17は、電極棒15の挿入量を設定(電極間距離を設定)する位置決め用の係止突起を構成している。
また、発光管端部(モリブデンパイプ24)の膨出頭部17との当接面には、放射状に延びる斜めスリット24aが周方向等分6箇所に形成されており、この膨出頭部17のテーパ面17aとスリット74aで画成された隙間は、発光管12の二次封止工程を始動用希ガスの高圧雰囲気で行う際の発光管12の内外を連通させる連通路t2として機能する。
即ち、発光管の封止装置は、図9(c),図10(d)に示すように、石英ガラス製透光窓45を設けた上蓋41を備え、治具42を介して複数の発光管12を立てた状態に縦横に隣接配置できるチャンバ40と、チャンバ40の上方に設置され、チャンバ40内に収容されている各発光管12のモリブデンパイプ24に係止されている電極棒15の膨出頭部17にレーザ光L2を照射するYAGレーザ照射装置55のレーザ照射部56から主として構成されている。チャンバ40内は、ガス給排管路43a,43bを介して、例えば、発光管12に封入するXeガスの高圧雰囲気に保持される。チャンバ40の上蓋41に設けられている透光窓45は、表面に赤外線反射防止膜をコーティングしたARコート付石英ガラス板で構成されて、レーザ光照射部51から照射されたレーザ光L2ができるだけ反射することなく透光窓45を透過するようになっている。
レーザ照射部56から出射した赤外光を含む光であるレーザ光L2は、チャンバ40の上蓋41に設けた透光窓45を透過して、チャンバ40内の発光管12端部のモリブデンパイプ24上に露呈している電極棒15の膨出頭部17に照射されるように設定されている。
例えば、ペレット投入工程,二次側電極棒挿入工程,ウォッシング工程等が終了した発光管12を、その二次側電極棒挿入側が上向きとなるように治具42で支持してチャンバ40内に収容するとともに、チャンバ40内をXeガスの高圧雰囲気に保持すれば、発光管12端部のモリブデンパイプ24と電極棒15の膨出頭部17間に画成された連通路t2によって、発光管12の内部も始動用希ガスの高圧雰囲気に保持される。この状態で、YAGレーザ照射装置55を作動させて、発光管12端部のモリブデンパイプ24上に露呈している電極棒15の膨出頭部17にレーザ光L2を照射すると、図8(c)に示すように、膨出頭部17が瞬時に溶融し、モリブデンパイプ24と電極棒15基端部間が溶着(溶接)されることで、発光管12の端部が二次封止される。
YAGレーザ照射装置55のレーザ光照射部56は、下方のチャンバ40に対し水平方向に移動可能に構成されており、レーザ光照射部56をチャンバ40内の各発光管12の真上に順次正対するように水平方向に移動させて、チャンバ40内の全ての発光管12の二次封止を行うことができる。このため、一度に多数本の発光管12の二次封止を行うことができ、アークチューブの生産効率が上がる。
なお、前記した発光管の封止装置は、発光管12の二次封止工程だけではなく、発光管12の一次封止工程にも使用できる。
次に、水銀フリーアークチューブの製造工程を図9,10に基づいて説明する。
まず、Arガス雰囲気のグローブボックス60(図9(d)参照)内で、図9(a)に示すように、両端の細管部にモリブデンパイプ24がメタライズ接合されている発光管12の一端側に一次側電極棒15を挿入する電極棒挿入工程を行う。具体的には、図9(b)に示すチャンバ40の上蓋41を外し、チャンバ40内に、複数の発光管12を治具42を介して立てた状態に縦横に隣接配置するとともに、それぞれの発光管12の上方開口端部(モリブデンパイプ24の上方開口端部)から一次側電極棒15をそれぞれ挿入する電極棒挿入工程を行う。各発光管12(モリブデンパイプ24)に挿入された一次側電極棒15は、その後端部の膨出頭部17がモリブデンパイプ24の端部に係止されることで、位置決め保持される。
次いで、図9(b)に示すように、上蓋41を閉めてチャンバ40内を密閉状態にするとともに、ガス給排路43a,43bを介してチャンバ40内を排気しつつArガスをチャンバ40内に導入する発光管のウォッシング工程を行う。発光管12の内外は、上方のモリブデンパイプ24端部と膨出頭部17間に画成されている連通路t2や発光管12の下側開口端部(下方のモリブデンパイプ24)を介して連通するので、発光管12内部を確実にArガスでウォッシングできる。
その後、図9(c)に示すように、ガス給排路43a,43bを閉じてチャンバ40内をArガス雰囲気に保持するとともに、チャンバ40の上蓋41に設けた透光窓45を介して、チャンバ40の上方に設置したYAGレーザ照射装置55のレーザ照射部56から、その真下に位置する発光管12の上側端部(上方のモリブデンパイプ24端部)に係止されている一次側電極棒15の膨出頭部17にレーザ光L2を照射して、一次側電極棒15の基端部を発光管12(モリブデンパイプ24)に溶着(溶接)して、発光管12の一次電極棒挿入側を封止する。即ち、モリブデンで構成されている膨出頭部17は、レーザ光L2が照射されると瞬時に溶融して、モリブデンパイプ24端部と一次側電極棒15間を封着(溶着)するとともに、発光管12(のモリブデンパイプ24)を確実に封止する。レーザ光照射部51を水平方向に移動させて、各発光管14の上側端部に係止されている一次側電極棒15の膨出頭部17にレーザ光L2を順次照射することで、全ての発光管12を一次封止することができる。
その後、図9(d)に示すように、一次封止の終了した発光管12を常時Arガス雰囲気に保持されているグローブボックス60内の真空加熱炉62に収容し、真空状態を保持しつつ所定の温度で高温加熱する真空熱処理を行う。発光管12の内外は、発光管12の未封止側の開口端部を介して連通するので、発光管12の内部に水や不純物などが混入することを確実に防ぐことができる。
次いで、真空熱処理が終了した発光管12全てを、グローブボックス60内の別のチャンバ40(図示せず)に移し、図10(a),(b)に示すように、発光物質である金属ハロゲン化物のペレットPを投入するペレット投入工程、および発光管12上方の開口端部(モリブデンパイプ24上方の開口端部)から二次側電極棒15を挿入する二次側電極棒挿入工程を行う。各発光管12(モリブデンパイプ24)に挿入された二次側電極棒15は、その後端部の膨出頭部17がモリブデンパイプ24端部に係止されることで、位置決め保持される。
次いで、グローブボックス60内において、上蓋41を閉めてチャンバ40を密閉状態にするとともに、ガス給排路43a,43bを介してチャンバ40内を排気しつつチャンバ40内にArガスを導入する発光管14のウォッシング工程(図10(c)参照)を行う。発光管12の内外は、上方のモリブデンパイプ24端部と膨出頭部17間に画成されている連通路t2を介して連通するので、発光管12の内部を確実にArガスでウォッシングできる。
次いで、図10(d)に示すように、二次側電極棒挿入工程の終了した発光管を、YAGレーザ照射装置55のレーザ光照射部56の真下に移し、チャンバ40内をXeガスの高圧(10〜30気圧)雰囲気に保持するとともに、チャンバ40の上蓋41に設けた透光窓45を介して、チャンバ40上方のレーザ照射部56から発光管14の上側端部(上方のモリブデンパイプ24端部)に係止されている二次側電極棒15の膨出頭部17にレーザ光L2を照射して、二次側電極棒15を発光管12(モリブデンパイプ24)に溶着して、発光管12の二次電極棒挿入側を封止する。即ち、モリブデン24で構成されている膨出頭部17は、レーザ光L2が照射されると瞬時に溶融して、モリブデンパイプ24端部と二次側電極棒15間封着(溶着)するとともに、発光管12の端部を確実に二次封止する。
なお、前記実施例では、図8に示すように、電極棒15の基端部に設けた係止突起を構成する逆円錐台形状の膨出頭部17との当接部であるモリブデンパイプ24の端部に形成した斜めスリット24aによって、管内外を連通させる連通路t2が画成されているが、図11に示すように、膨出頭部17のテーパ形状当接面17aの周方向等分6箇所に形成されたスリット17bによって、管内外を連通させる連通路t2が画成される構造であってもよい。
本発明に係る方法の第1の実施例によって製造されたフリットシール構造の水銀フリーアークチューブの縦断面図である。 本実施例方法の要部である二次封止される発光管端部と電極棒基端部の係止突起間に形成される管内外連通路の一実施例を示す図で、(a)は二次封止前の発光管の端部周辺の縦断面図、(b)二次封止前の発光管の端部周辺の分解斜視図、(c)は二次封止された発光管の端部周辺の縦断面図である。 図1に示す水銀フリーアークチューブを製造する工程を示す図で、一次側電極棒挿入工程,ウォッシング工程,一次封止工程および真空熱処理工程を示す図である。 図1に示す水銀フリーアークチューブを製造する工程を示す図で、真空熱処理工程後に行われる封入物質投入工程,二次側電極棒挿入工程,ウォッシング工程および二次封止工程を示す図である。 本実施例方法の要部である二次封止される発光管端部と電極棒基端部の係止突起間に形成される管内外連通路の他の実施例を示す図で、(a)は二次封止前の発光管の端部周辺の縦断面図、(b)電極棒後端部に形成された係止突起の斜視図、(c)は二次封止された発光管の端部周辺の縦断面図である。 本実施例方法の要部である二次封止される発光管端部と電極棒基端部の係止突起間に形成される管内外連通路のさらに他の実施例を示す図で、(a)は二次封止前の発光管の端部周辺の縦断面図、(b)電極棒後端部に形成された係止突起の斜視図、(c)は二次封止された発光管の端部周辺の縦断面図である。 本発明に係る方法の第2の実施例によって製造されたメタライズシール構造の水銀フリーアークチューブの縦断面図である。 本実施例方法の要部である二次封止される発光管端部と電極棒基端部の係止突起間に形成される管内外連通路の一実施例を示す図で、(a)は二次封止前の発光管の端部周辺の縦断面図、(b)二次封止前の発光管の端部周辺の分解斜視図、(c)は二次封止された発光管の端部周辺の縦断面図である。 図7に示す水銀フリーアークチューブを製造する工程を示す図で、一次側電極棒挿入工程,ウォッシング工程,一次封止工程および真空熱処理工程を示す図である。 図7に示す水銀フリーアークチューブを製造する工程を示す図で、真空熱処理工程後に行われる封入物質投入工程,二次側電極棒挿入工程,ウォッシング工程および二次封止工程を示す図である。 本実施例方法の要部である二次封止される発光管端部と電極棒基端部の係止突起間に形成される管内外連通路の他の実施例を示す図で、(a)は二次封止前の発光管の端部周辺の縦断面図、(b)電極棒後端部に形成された係止突起の斜視図、(c)は二次封止された発光管の端部周辺の縦断面図である。
符号の説明
10A フリットシール構造の放電ランプ装置用水銀フリーアークチューブ
10B メタライズシール構造の放電ランプ装置用水銀フリーアークチューブ
12 セラミック製発光管
13 細管部
15 電極を構成する電極棒
15a タングステン電極棒
15b モリブデン棒
15c ニオブ棒
16,16A,16B 位置決め用の係止突起
17 電極棒の係止突起を構成する膨出頭部
17b 膨出頭部に形成されたスリット
19 封着部材であるリング状ガラス材
19a ガラス溶着部
20 レーザ溶接部
24 モリブデンパイプ
24a モリブデンパイプ端部に形成されたスリット
t1,t2 連通路
30,40 チャンバ
50 ハロゲンヒータ
50a ハロゲバルブ
50b リフレクター
L1 赤外光を含む光
55 YAGレーザ照射装置
56 レーザ照射部
L2 レーザ光
60 グローブボックス
62 真空加熱炉

Claims (5)

  1. 一次側電極棒を挿入した一端側が封止されているセラミック製発光管の他端側に二次側電極棒を挿入保持するとともに、該発光管内を始動用希ガスの所定圧雰囲気に保持しつつ他端側を封止する放電ランプ装置用水銀フリーアークチューブのセラミック製発光管の二次封止方法において、
    前記二次側電極棒の基端部には、該電極棒を発光管に挿入した際に、発光管の端部に当接して係止される位置決め用係止突起が設けられるとともに、前記係止突起と発光管端部との当接部の周方向略等分複数箇所に管内外を連通させる放射状の連通路が画成されるように構成されており、
    前記二次側電極棒を挿入した他端側が上向きとなるように前記発光管をチャンバ内に収容し、前記チャンバ内を前記始動用希ガスの高圧(10〜30気圧)雰囲気に保持するとともに、該チャンバに設けた透光窓を介して赤外光を含む光を導入して前記発光管端部と電極棒基端部間に介在する封着基材に照射し、該封着基材を溶融させて発光管端部と電極棒間を封着するように構成されたことを特徴とするセラミック製発光管の二次封止方法。
  2. 前記アークチューブは、前記発光管の両端部が前記放電発光部よりも小径で前記電極棒を挿通保持できる細管部で構成されるとともに、前記細管部端部と電極棒基端部間がガラス溶着されたフリットシール構造で、
    前記細管部の開口端部と前記電極棒の基端部との間に、前記封着基材であるリング状の封着用ガラス材を介装するとともに、前記チャンバの側壁に設けた透光窓を介して前記発光管側方の周方向等分複数箇所から前記封着用ガラス材に集光するように赤外光を含む光を同時照射することを特徴とする請求項1に記載のセラミック製発光管の二次封止方法。
  3. 前記チャンバ内に複数の発光管を直線状に並列配置するとともに、発光管並列方向と直交する両側から各封着用ガラス材にそれぞれ赤外光を含む光を照射することを特徴とする請求項2に記載のセラミック製発光管の二次封止方法。
  4. 前記アークチューブは、前記発光管の両端部が前記放電発光部よりも小径で前記電極棒を挿通保持できる細管部で構成されるとともに、前記細管部内周面にメタライズ接合されたモリブデンパイプと前記電極棒基端部間が溶着されたメタライズシール構造で、
    前記モリブデンパイプの開口端部に係止された、前記封着基材として機能する前記係止突起を含む前記電極棒の膨出頭部に、前記チャンバの上蓋に設けた透光窓を介して上方からレーザ光を照射することを特徴とする請求項1に記載のセラミック製発光管の二次封止方法。
  5. 前記チャンバ内に複数の発光管を隣接して配置するとともに、それぞれの電極棒の膨出頭部に上方からレーザ光を順次照射することを特徴とする請求項4に記載のセラミック製発光管の二次封止方法。
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