JP3042818B2 - 放電管の製造方法 - Google Patents

放電管の製造方法

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JP3042818B2
JP3042818B2 JP5268947A JP26894793A JP3042818B2 JP 3042818 B2 JP3042818 B2 JP 3042818B2 JP 5268947 A JP5268947 A JP 5268947A JP 26894793 A JP26894793 A JP 26894793A JP 3042818 B2 JP3042818 B2 JP 3042818B2
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brazing material
envelope
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pressure electric
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孝 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電灯、避雷器あるい
は内燃機関の点火装置等に使用される放電管の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、放電管の製造方法としては、セラ
ミック等で作製した管状の外囲器内に一対の電極を封止
し、外囲器内に残存する空気を排気した後、不活性ガス
を封入して作製する方法がある。
【0003】このような製造方法においては、図6に示
すように、放電管の外囲器aの両端部に電極b、b′を
材cを用いて鑞付けしてから、電極bに設けたガス封
入パイプdを通じて外囲器a内の排気を行い、次いで不
活性ガスを注入している。そのため、放電管個々に対し
て排気工程とガス注入工程の2段階の工程を繰り返し行
って製造しなければならず、大量生産には不適当な製造
工程である。
【0004】また、特開昭63−175315号公報
や、特開平2−94279号公報には、図7に示すよう
に、ガラスフリットeを用いて予め外囲器aと電極b、
b′とを仮融着させてから圧力容器に入れ、圧力容器内
の排気を行った後、不活性ガスを圧力容器内に注入する
ことにより、外囲器aに不活性ガスを封入するようにし
た提案がなされている。
【0005】しかし、外囲器aに対して前記図6に示す
ガス封入パイプdを個別に接続する方式ではないが、
気工程と注入工程の2段階の工程を行うことには変わり
なく、ガラスフリットeは機械的な強度が低いため、そ
の破損のおそれがあることなどから、製造工程の生産性
が低下したり、製品としての取扱いを慎重にしなければ
ならないなどの問題点を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に着目してなされたもので、高ガス圧電気炉内に放電
管構成部材を装填し、一括して排気および不活性ガスの
注入を行うことにより、生産性の高い放電管の製造方法
を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
め、本発明は、高ガス圧電気炉内に、管状の外囲器の端
部に通気孔を有する鑞材を挟んで電極を配置してなる放
電管構成部材を装填し、該高ガス圧電気炉内の排気を行
った後、該高ガス圧電気炉内に不活性ガスを注入し、該
高ガス圧電気炉内を加熱して該鑞材を溶融することによ
り、該放電管構成部材の外囲器と電極とを該鑞材によっ
て封止して放電管を形成することを特徴とする。鑞材は
外周部が網目状に形成されたものや外周部にパンチング
孔を設けたものなどがあり得る。高ガス圧電気炉とは、
HIP法(Hot Isostatic Pressi
ng、熱間等方圧プレス法)と呼ばれている金属焼結体
の製造等に用いる耐圧容器を備えた電気炉である。
【0008】
【作用】本発明によれば、高ガス圧電気炉内に多数の放
電管構成部材を装填し、一括して排気および不活性ガス
の注入が実施できるため、放電管の大量生産が可能とな
る。また、各放電管内の不活性ガスの圧力が均一化する
ので製品の品質が向上する。電極を固着する鑞材が通気
孔を有するから、鑞材を気体が通過する際の抵抗が減少
するので、外囲器内の排気および不活性ガスの注入を急
速に行うことができ、製造工程が著しく短縮される。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の実施例に使用される高ガス
圧電気炉Fの構成を示す説明図である。高ガス圧電気炉
Fは、高圧真空容器1の内側に断熱材2が設けられ、内
部に架設したリングヒータ3の内側に処理室4が設けら
れている。高圧真空容器1の周壁には外部に通じる排気
管5と、ガス導入管6とが接続されている。排気管5に
は排気弁7を介して真空ポンプ8が接続されている。一
方、ガス導入管6にはガス導入弁9を介してアルゴン等
の不活性ガスボンベ10が接続されている。処理室4内
には、カーボン製の装着治具が配設されており、以下詳
述する放電管構成部材Aを装填するようにしてある。
【0010】図2は、放電管構成部材Aの構成を示す斜
視図である。放電管構成部材Aは、円管状に成形したセ
ラミック製の外囲器11と、外囲器11の両端部に固着
される電極12、12と、固着材として外囲器11の端
部と電極12との間にそれぞれ配置した鑞材13とから
構成されている。
【0011】材13の材質は、とくに限定されない
が、本実施例においては、Ag72%、Cu28%の
材を使用した。
【0012】図2においては、明確に表示するため外囲
器11、電極12および材13はそれぞれ分離した状
態で表しているが、外囲器11と電極12との間に
13を密着させた状態で、高ガス圧電気炉Fの処理室4
内の装着治具(図示せず)に放電管構成部材Aを装填す
る。放電管構成部材Aを収納した高ガス圧電気炉Fを密
閉した後、真空ポンプ8を運転して内部圧力が約10-3
Torrに到達するまで排気する。
【0013】排気が終了した後、排気弁7を閉止してか
らガス導入弁9を開き、不活性ガスボンベ10内のアル
ゴンガスを高ガス圧電気炉F内に導入し、その圧力を約
40気圧に保持する。そして、リングヒータ3によって
約1073Kに加熱して材13を溶融し、外囲器11
に対して電極12を鑞付けにより封止する。
【0014】電極12の鑞付けが終了した後、高ガス圧
電気炉Fを冷却して電極が鑞付けされ、外囲器11内に
アルゴンガスが封入された放電管を取り出す。取り出さ
れた放電管は、室温(300K)において約11気圧の
アルゴンガスが封入された状態を保っていた。
【0015】高ガス圧電気炉Fの処理室4内に設ける装
着治具の数は、処理室の広さおよび放電管構成部材Aの
大きさによって設定されるが、大型の高ガス圧電気炉を
用いれば多数の放電管構成部材を装填できるので高い生
産性をもって放電管を製造することが可能である。
【0016】図3は、本発明の実施に使用される鑞材1
4の形状例を示す斜視図である。材14は、銀72重
量%、銅28重量%の配合比率で形成された箔状の合金
に切込みを入れてエキスパンドメタル状に展開したもの
を、前記外囲器11に合致するように切断して、スポッ
ト溶接等でリング状に形成したものであり、外周部に網
目状の多数の通気孔15を有している。
【0017】したがって、図4に示すように、外囲器1
1と電極12との間に材14を介在させて高ガス圧電
気炉F内に装填すると、排気を行う際に外囲器11内の
気体が通気孔15を通じて排気されるため、気体の通過
抵抗が極めて低下し、外囲器11内の排気が迅速に完了
する利点がある。また、不活性ガスの注入速度も向上す
るので製造工程が著しく短縮される。
【0018】材に通気孔を形成する方法は、上記のエ
キスパンドメタル状に形成する方法に限らず、たとえば
図5に示すように、箔状の材をプレス機等で打ち抜い
て多数の通気16を形成してもよく、得られる材17
は、前記材14と同様に優れた通気性を有している。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、高ガス圧電気炉内に多
数の放電管構成部材を装填し、一括して排気および不活
性ガスの注入が実施できるため、放電管の大量生産が可
能となり、各放電管内の不活性ガスの圧力も均一化する
ので製品の品質が向上する。また、電極を固着する鑞材
として、通気孔を有する鑞材を用いたから、外囲器内の
排気および不活性ガスの注入を急速に行うことができ、
製造工程が著しく短縮され、生産性が向上するなどの利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に使用される高ガス圧電気炉の
構成を示す説明図である。
【図2】図1の高ガス圧電気炉に装填する放電管構成部
材の斜視図である。
【図3】本発明の実施に使用される鑞材の形状例を示す
斜視図である。
【図4】図3の材を用いた放電管構成部材の斜視図で
ある。
【図5】本発明の実施に使用される鑞材の他の形状例を
示す斜視図である。
【図6】従来の放電管の製造方法を説明するための放電
管の要部の断面図である。
【図7】従来の放電管の他の製造方法を説明するための
放電管の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
A 放電管構成部材 F 高ガス圧電気炉 11 外囲器 12 電極 13 材 14 材 15 通気孔 16 通気孔 17
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01J 9/395 H01J 9/395 B (56)参考文献 特開 昭63−175315(JP,A) 特開 平2−94279(JP,A) 特開 昭57−218479(JP,A) 特開 昭57−158982(JP,A) 特開 昭63−318088(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 9/26 H01J 9/385 H01J 9/395 H01T 21/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高ガス圧電気炉内に、管状の外囲器の端
    部に通気孔を有する鑞材を挟んで電極を配置してなる放
    電管構成部材を装填し、該高ガス圧電気炉内の排気を行
    った後、該高ガス圧電気炉内に不活性ガスを注入し、該
    高ガス圧電気炉内を加熱して該鑞材を溶融することによ
    り、該放電管構成部材の外囲器と電極とを該鑞材によっ
    て封止して放電管を形成することを特徴とする放電管の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 鑞材が外周部に網目状の多数の通気孔を
    備えていることを特徴とする請求項1記載の放電管の製
    造方法。
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JP5078089B2 (ja) * 2008-02-15 2012-11-21 株式会社小糸製作所 セラミック製発光管の二次封止方法
JP5562584B2 (ja) * 2009-06-30 2014-07-30 アズビル株式会社 放電管のガラス間接合方法及び放電管

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