JPH11132039A - 二重排気管の製造方法 - Google Patents
二重排気管の製造方法Info
- Publication number
- JPH11132039A JPH11132039A JP33075397A JP33075397A JPH11132039A JP H11132039 A JPH11132039 A JP H11132039A JP 33075397 A JP33075397 A JP 33075397A JP 33075397 A JP33075397 A JP 33075397A JP H11132039 A JPH11132039 A JP H11132039A
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- JP
- Japan
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- tube
- inner tube
- outer tube
- furnace
- pipe
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- Pending
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- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】内管と外管との間に真空室が形成された二重排
気管を高い生産性で生産するこのできる二重排気管の製
造方法を得る。 【解決手段】両端部1、2が縮径した外管3を内管4の
外周に遊嵌し、外管3の周縁を内管4にガスアーク溶接
5すると共に外管3の他端部2と内管4との間に銅ロウ
材6を挿入し、外管3と内管4とを固定する。固定され
た両管3、4を真空炉中に配置した後、炉中の空気を脱
気し、外管3の他端部2と内管4との間に挿入された銅
ロウ材6の隙間から外管3と内管4との間隙7の空気を
脱気して外管3と内管4との間を真空にし、次いで、炉
中温度を上昇させて銅ロウ材6を溶融させた後、炉中温
度を低下させて銅ロウ材6を凝固させ、外管3の他端部
2と内管4との隙間を密封する。炉中圧力を大気圧に戻
した後、該両管3、4を炉外に取出し、外管3の他端2
aの周縁を内管4にガスアーク溶接する。
気管を高い生産性で生産するこのできる二重排気管の製
造方法を得る。 【解決手段】両端部1、2が縮径した外管3を内管4の
外周に遊嵌し、外管3の周縁を内管4にガスアーク溶接
5すると共に外管3の他端部2と内管4との間に銅ロウ
材6を挿入し、外管3と内管4とを固定する。固定され
た両管3、4を真空炉中に配置した後、炉中の空気を脱
気し、外管3の他端部2と内管4との間に挿入された銅
ロウ材6の隙間から外管3と内管4との間隙7の空気を
脱気して外管3と内管4との間を真空にし、次いで、炉
中温度を上昇させて銅ロウ材6を溶融させた後、炉中温
度を低下させて銅ロウ材6を凝固させ、外管3の他端部
2と内管4との隙間を密封する。炉中圧力を大気圧に戻
した後、該両管3、4を炉外に取出し、外管3の他端2
aの周縁を内管4にガスアーク溶接する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外管と内管との間
に真空室が形成された二重排気管の製造方法に関するも
のである。
に真空室が形成された二重排気管の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】外管と内管との間に真空室が形成された
二重排気管の製造方法として、例えば、真空中で外管と
内管とを電子ビーム溶接する方法が知られている(特開
昭49−112022号公報記載)。
二重排気管の製造方法として、例えば、真空中で外管と
内管とを電子ビーム溶接する方法が知られている(特開
昭49−112022号公報記載)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術では、個々の二重排気管を製造する毎に外管と内管と
を電子ビーム溶接装置の試料容器中に配置し、該試料容
器中の空気を脱気して該容器中を真空とした後に該両管
を溶接して該両管の間に真空室を形成し、その後該試料
容器中を常圧に戻して排気二重管を取り出さなければな
らないため、生産性が低いという問題点がある。そこ
で、本発明は係る問題点を解決するためになされたもの
であり、外管と内管との間に真空室が形成された二重排
気管を高い生産性で製造する方法を提供することを課題
とする。
術では、個々の二重排気管を製造する毎に外管と内管と
を電子ビーム溶接装置の試料容器中に配置し、該試料容
器中の空気を脱気して該容器中を真空とした後に該両管
を溶接して該両管の間に真空室を形成し、その後該試料
容器中を常圧に戻して排気二重管を取り出さなければな
らないため、生産性が低いという問題点がある。そこ
で、本発明は係る問題点を解決するためになされたもの
であり、外管と内管との間に真空室が形成された二重排
気管を高い生産性で製造する方法を提供することを課題
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、外管と内管と
を溶接し、該両管の間に真空室を形成する二重排気管の
製造方法において、外管端部と内管との間隙にロウ材を
通気可能に介在し、該間隙から該両管の間に介在する空
気を脱気した後、該ロウ材を溶融凝固し、該間隙を密封
して該両管の間に真空室を形成することを特徴とする。
を溶接し、該両管の間に真空室を形成する二重排気管の
製造方法において、外管端部と内管との間隙にロウ材を
通気可能に介在し、該間隙から該両管の間に介在する空
気を脱気した後、該ロウ材を溶融凝固し、該間隙を密封
して該両管の間に真空室を形成することを特徴とする。
【0005】外管端部と内管との間隙にロウ材を介在す
ると、ロウ材と外管との間及びロウ材と内管との間に隙
間が形成され、該隙間を通して外管と内管との間に介在
する空気が脱気される。該ロウ材が溶融すると該隙間が
密封され、冷却過程において該隙間が密封されたまま該
ロウ材が凝固し、該両管の間に真空室が形成される。
ると、ロウ材と外管との間及びロウ材と内管との間に隙
間が形成され、該隙間を通して外管と内管との間に介在
する空気が脱気される。該ロウ材が溶融すると該隙間が
密封され、冷却過程において該隙間が密封されたまま該
ロウ材が凝固し、該両管の間に真空室が形成される。
【0006】
【発明の実施の形態】ロウ材は外管の一端部と内管との
間にのみ介在してもよく、外管の両端部と内管との間に
介在してもよい。ロウ材を介在した外管端部と内管との
間隙から該両管の間に介在する空気を抜く方法として
は、例えば、該間隙に真空ポンプを連結して脱気する方
法や、該外管と該内管とを真空容器中に配置し、該真空
容器中で脱気する方法がある。ロウ材を溶融させる際
は、ロウ材が挿入された部位の外管又は内管を部分的に
加熱してもよく、外管及び内管の全体を加熱してもよ
い。
間にのみ介在してもよく、外管の両端部と内管との間に
介在してもよい。ロウ材を介在した外管端部と内管との
間隙から該両管の間に介在する空気を抜く方法として
は、例えば、該間隙に真空ポンプを連結して脱気する方
法や、該外管と該内管とを真空容器中に配置し、該真空
容器中で脱気する方法がある。ロウ材を溶融させる際
は、ロウ材が挿入された部位の外管又は内管を部分的に
加熱してもよく、外管及び内管の全体を加熱してもよ
い。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例の二重排気管の製造方
法について説明する。図1に示すように、両端部1、2
が縮径した外管3を内管4の外周に遊嵌し、外管3の一
端部1を内管4にガスアーク溶接5すると共に外管3の
他端部2と内管4との間隙9にリング状の銅ロウ材6を
介在し、外管3の他端部2と内管4とを治具(図示せ
ず)により挟持し、内管4に外管3を組付けた組付体8
を形成する。組付体8を真空炉(図示せず)中に配置し
た後、炉中の空気を排出すると、銅ロウ材6と外管3と
の間及び銅ロウ材6と内管4との間に形成された各隙間
を通して外管3と内管4との間の空間7中の空気が脱気
される。次いで、炉中温度を上昇させて銅ロウ材6を溶
融させ、該隙間を塞いだ後、炉中温度を低下させて銅ロ
ウ材6を凝固させ、間隙9を密封して両管3、4の間に
真空室10を形成する。炉中圧力を大気圧に戻した後、
組付体8を炉外に取出し、治具(図示せず)を取り外
し、さらに外管3の他端部2を内管4にガスアーク溶接
すると、真空室10を有し、かつ外管3の両端部1、2
が内管4に溶接された二重排気管が形成される。
法について説明する。図1に示すように、両端部1、2
が縮径した外管3を内管4の外周に遊嵌し、外管3の一
端部1を内管4にガスアーク溶接5すると共に外管3の
他端部2と内管4との間隙9にリング状の銅ロウ材6を
介在し、外管3の他端部2と内管4とを治具(図示せ
ず)により挟持し、内管4に外管3を組付けた組付体8
を形成する。組付体8を真空炉(図示せず)中に配置し
た後、炉中の空気を排出すると、銅ロウ材6と外管3と
の間及び銅ロウ材6と内管4との間に形成された各隙間
を通して外管3と内管4との間の空間7中の空気が脱気
される。次いで、炉中温度を上昇させて銅ロウ材6を溶
融させ、該隙間を塞いだ後、炉中温度を低下させて銅ロ
ウ材6を凝固させ、間隙9を密封して両管3、4の間に
真空室10を形成する。炉中圧力を大気圧に戻した後、
組付体8を炉外に取出し、治具(図示せず)を取り外
し、さらに外管3の他端部2を内管4にガスアーク溶接
すると、真空室10を有し、かつ外管3の両端部1、2
が内管4に溶接された二重排気管が形成される。
【0008】上記実施例の製造方法では、組付体8を真
空炉(図示せず)中に多数配置し、ロウ付けによりそれ
ぞれの組付体8に真空室10を同時に形成した後、大気
圧下でアーク溶接等により外管3の他端部2を内管4に
溶接することができるため二重排気管の生産性が向上す
る。外管3及び内管4にステンレス材を使用した場合、
空気中でロウ付けすると酸化クロム層が形成されてロウ
付けを安定に行うことができないが、本実施例では真空
中でロウ付けするため酸化クロムの発生がなくロウ付け
を安定に行うことができる。
空炉(図示せず)中に多数配置し、ロウ付けによりそれ
ぞれの組付体8に真空室10を同時に形成した後、大気
圧下でアーク溶接等により外管3の他端部2を内管4に
溶接することができるため二重排気管の生産性が向上す
る。外管3及び内管4にステンレス材を使用した場合、
空気中でロウ付けすると酸化クロム層が形成されてロウ
付けを安定に行うことができないが、本実施例では真空
中でロウ付けするため酸化クロムの発生がなくロウ付け
を安定に行うことができる。
【0009】
【発明の効果】本発明の二重排気管の製造方法によれ
ば、外管端部と内管との間隙にロウ材を通気可能に介在
し、該間隙から該両管の間に介在する空気を脱気した
後、該ロウ材を溶融凝固し、該間隙を密封して該両管の
間に真空室を形成するので、多数組の内管と外管とを同
時にロウ付けして真空室を形成することができるため、
排気二重管を容易かつ速やかに製造でき、排気二重管の
生産性が向上する。
ば、外管端部と内管との間隙にロウ材を通気可能に介在
し、該間隙から該両管の間に介在する空気を脱気した
後、該ロウ材を溶融凝固し、該間隙を密封して該両管の
間に真空室を形成するので、多数組の内管と外管とを同
時にロウ付けして真空室を形成することができるため、
排気二重管を容易かつ速やかに製造でき、排気二重管の
生産性が向上する。
【図1】本発明の二重排気管の製造方法により外管と内
管とを結合した状態を示す断面図である。
管とを結合した状態を示す断面図である。
2 他端部 3 外管 4 内管 6 銅ロウ材 9 間隙 10 真空室
Claims (1)
- 【請求項1】外管と内管とを溶接し、該両管の間に真空
室を形成する二重排気管の製造方法において、 外管端部と該内管との間隙にロウ材を通気可能に介在
し、該間隙から該両管の間に介在する空気を脱気した
後、該ロウ材を溶融凝固し、該間隙を密封して該両管の
間に真空室を形成することを特徴とする二重排気管の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33075397A JPH11132039A (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 二重排気管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33075397A JPH11132039A (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 二重排気管の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11132039A true JPH11132039A (ja) | 1999-05-18 |
Family
ID=18236174
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33075397A Pending JPH11132039A (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 二重排気管の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11132039A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001153731A (ja) * | 1999-11-25 | 2001-06-08 | Fumio Utsue | 管路内流体の温度測定装置 |
JP2008508468A (ja) * | 2004-08-05 | 2008-03-21 | アーヴィンメリトール エミッションズ テクノロジーズ ゲーエムベーハー | 排気ガスシステムならびに排気ガスシステムのコンポーネント相互を結合する方法 |
KR20180066674A (ko) * | 2016-12-09 | 2018-06-19 | 양재구 | 건축용 파이프 서포터의 외관 |
US10352484B2 (en) | 2004-08-05 | 2019-07-16 | Faurecia Emissions Control Technologies Germany Gmbh | Exhaust system |
-
1997
- 1997-10-24 JP JP33075397A patent/JPH11132039A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001153731A (ja) * | 1999-11-25 | 2001-06-08 | Fumio Utsue | 管路内流体の温度測定装置 |
JP4584388B2 (ja) * | 1999-11-25 | 2010-11-17 | 文夫 宇津江 | 管路内流体の温度測定装置 |
JP2008508468A (ja) * | 2004-08-05 | 2008-03-21 | アーヴィンメリトール エミッションズ テクノロジーズ ゲーエムベーハー | 排気ガスシステムならびに排気ガスシステムのコンポーネント相互を結合する方法 |
US10352484B2 (en) | 2004-08-05 | 2019-07-16 | Faurecia Emissions Control Technologies Germany Gmbh | Exhaust system |
KR20180066674A (ko) * | 2016-12-09 | 2018-06-19 | 양재구 | 건축용 파이프 서포터의 외관 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060417 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060425 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060905 |