JP5078076B2 - 車両のステアリング緩衝方法 - Google Patents

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Description

本発明は、操向系部材の操向動作に連動して生じる減衰力により、上記操向系部材に与えられる衝撃力を緩和するようにし、かつ、走行状態に応じて上記減衰力の大きさを変化させるようにした車両のステアリング緩衝方法に関するものである。
車両の操安性の向上のため、走行面から操向系部材に与えられる衝撃力を減衰力により緩和するステアリング緩衝装置には、従来、下記特許文献1,2に示されるものがある。
上記公報のものによれば、上記操向系部材の操向動作に連動して伸長、収縮動作し作動油を流動させることにより減衰力を生じるステアリングダンパが設けられている。このステアリングダンパのシリンダチューブ内でピストンにより仕切られた2つの油室を互いに連通させるバイパス油路が形成されている。また、このバイパス油路の中途部に配置され、このバイパス油路を開閉可能とする球体が設けられている。
上記操向系部材の操向動作に連動して上記ステアリングダンパが動作するとき、上記した2つの油室の一方から他方に向かって作動油が上記バイパス油路を流動する。そして、この作動油から上記球体に与えられる外力の大きさにより、この球体が上記バイパス油路を機械的に開き、もしくは閉じることとされる。
上記球体が上記バイパス油路を開いたとき、作動油はこのバイパス油路を自由に流動する。このため、この際、ステアリングダンパは、後述する減衰力特性2による減衰力に比べて小さい減衰力を生じる減衰力特性1を有することとなる。一方、上記球体が上記バイパス油路を閉じたとき、作動油はこのバイパス油路を流動することが規制される。このため、この際、ステアリングダンパは、上記減衰力特性1による減衰力よりも大きい減衰力を生じる減衰力特性2を有することとなる。
車両の走行時において、その走行面の状態がほぼ平坦形状であるとき、一般に、この走行面から上記操向系部材に与えられる衝撃力は小さい。このため、この衝撃力による操向系部材の操向動作は遅く、操安性は良好に保たれる。また、この際、この操向系部材に連動する上記ステアリングダンパの動作速度は所定値未満であって遅い。このため、上記バイパス油路を流動する作動油から上記球体に与えられる外力は小さいことから、この球体は上記バイパス油路を開いたままに保つこととなり、この際のステアリングダンパの減衰力特性1により、このステアリングダンパが生じる減衰力は小さくとどめられる。
よって、上記したように走行面の状態がほぼ平坦形状であるときには、操安性が良好に保たれることに加え、操向系部材のライダーによる操向動作が上記ステアリングダンパによる減衰力の影響を大きくは受けることなく軽快かつ円滑にできて、車両への乗り心地も良好に保たれる。
一方、上記走行面の状態が凹凸の大きい粗面形状であるとすると、この操向面から上記操向系部材に与えられる衝撃力は大きい。このため、この衝撃力による操向系部材の操向動作は速くなり、これに連動する上記ステアリングダンパの動作速度は上記所定値以上となって速くなる。このため、上記バイパス油路を流動する作動油から上記球体に与えられる外力は大きくなり、この外力により上記球体は上記バイパス油路を機械的に閉じる。すると、この際のステアリングダンパの減衰力特性2により、このステアリングダンパは大きい減衰力を生じる。
よって、上記したように走行面の状態が粗面形状である場合には、上記操向系部材に与えられる衝撃力は上記した大きい減衰力により緩和されて、その無用に速い操向動作が規制され、操安性が良好に保たれる。
特開2003−237672号公報 特開2004−26092号公報
ところで、上記したように、従来の技術ではステアリングダンパを備えることにより、操安性や車両への乗り心地が良好に保たれることとされているが、車両の走行速度や加速に関する走行状態については何ら考慮されていない。このため、次のような問題点が生じるおそれがある。
即ち、車両が高速走行状態、もしくは加速走行状態である場合には、上記走行面から上記操向系部材に与えられる衝撃力により、この操向系部材は速く操向動作しがちとなる。また、この場合、前記したように走行面の状態がほぼ平坦形状であるとすると、上記操向系部材は微小のストロークで操向動作しがちとなる。よって、この場合には、この操向系部材に連動する上記ステアリングダンパも、速く、かつ、微小のストロークで動作しがちとなる。
ここで、上記したようにステアリングダンパの動作速度は速いため、このステアリングダンパの前記バイパス油路を流動する作動油の流速は速くなろうとする。しかし、上記ステアリングダンパの動作のストロークは微小であるため、上記バイパス油路を流動する作動油の上記ストローク毎の絶対量は少ない。よって、この作動油から上記球体に与えられる仕事量は小さいことから、この球体は上記作動油からの外力には十分には反応せず、上記バイパス油路の開度は開いたままに保たれる。
つまり、この際のステアリングダンパはその減衰力特性1により小さい減衰力しか生じない。この結果、このステアリングダンパに連動する操向系部材は速く、かつ、微小のストロークで操向動作を続けることとなるが、これは車両の操安性や車両への乗り心地を低下させるおそれがあって、好ましくない。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、車両が走行する際、その走行面の状態、走行速度、および加速度が刻々と変化する各種走行状態において、それぞれ操安性と車両への乗り心地とが良好に保たれるようにすることである。
請求項1の発明は、車両1の操向系部材7に与えられる衝撃力を減衰力により緩和する車両のステアリング緩衝方法であって、
上記操向系部材7の操向動作Aに連動して伸長、収縮動作し作動油33を流動させて減衰力特性1により減衰力を生じ、もしくは減衰力特性2により上記減衰力特性1による減衰力よりも大きい減衰力を生じるステアリングダンパ21を設け、
車両1が低、中速走行状態かつ非加速走行状態であって、上記ステアリングダンパ21の動作速度Vが所定値未満のとき、このステアリングダンパ21が上記減衰力特性1による減衰力を生じる一方、上記ステアリングダンパ21の動作速度Vが上記所定値以上のとき、上記ステアリングダンパ21が上記減衰力特性2による減衰力を生じるようにし、
車両1が高速走行状態、もしくは加速走行状態では、上記ステアリングダンパ21の動作速度Vにかかわらず、上記ステアリングダンパ21が上記減衰力特性2による減衰力を生じるようにしている。
また、上記走行状態が、低、中速であるか高速であるかの判断および非加速であるか加速であるかの判断を、車両1の走行駆動のためのアクセル操作量θに基づいてするようにしてい
なお、この項において、上記各用語に付記した符号や図面番号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、操向系部材に与えられる衝撃力を減衰力により緩和する車両のステアリング緩衝方法であって、
上記操向系部材の操向動作に連動して伸長、収縮動作し作動油を流動させて減衰力特性1により減衰力を生じ、もしくは減衰力特性2により上記減衰力特性1による減衰力よりも大きい減衰力を生じるステアリングダンパを設け、
車両が低、中速走行状態かつ非加速走行状態であって、上記ステアリングダンパの動作速度が所定値未満のとき、このステアリングダンパが上記減衰力特性1による減衰力を生じる一方、上記ステアリングダンパの動作速度が上記所定値以上のとき、上記ステアリングダンパが上記減衰力特性2による減衰力を生じるようにし、
車両が高速走行状態、もしくは加速走行状態では、上記ステアリングダンパの動作速度にかかわらず、上記ステアリングダンパが上記減衰力特性2による減衰力を生じるようにしている。
ここで、車両が低、中速走行状態かつ非加速走行状態であるときには、走行面から操向系部材に与えられる衝撃力は小さいと考えられるため、上記したように、この衝撃力を緩和するための減衰力を小さくさせても操安性は良好に保たれる。また、これに加えて、上記ステアリングダンパの動作速度が所定値未満であって遅いとき、つまり、このステアリングダンパと連動する操向系部材の操向動作が遅いときには、上記操向系部材に与えられている衝撃力は小さいと考えられるため、上記したように、ステアリングダンパが生じる減衰力を小さくさせても操安性は良好に保たれる。
そこで、上記したように、低、中速走行状態かつ非加速走行状態であって、上記ステアリングダンパの動作速度が所定値未満のとき、このステアリングダンパが上記減衰力特性1による減衰力を生じるようにして、この減衰力特性1によりステアリングダンパが生じる減衰力を、上記減衰力特性2による場合に比べて、より小さくさせるようにしたのであり、これにより、上記したように操安性は良好に保たれる。
また、上記したように減衰力を小さくさせたことにより、低、中速走行状態かつ非加速走行状態で比較的多く行われる車両の操向系部材のライダーによる操向動作や、低速走行状態かつ非加速走行状態で行われる取り回しの操向動作が上記減衰力によって大きく規制される、ということは防止される。よって、上記車両の低、中速走行状態かつ非加速走行状態での操向系部材のライダーによる操向動作や取り回しが軽快かつ円滑にできて、車両への乗り心地が良好に保たれる。
また、上記したように、低、中速走行状態かつ非加速走行状態であっても、ステアリングダンパの動作速度が上記所定値以上であって速いとき、つまり、このステアリングダンパと連動する操向系部材の操向動作が速いときには、上記操向系部材に与えられている衝撃力が大きいと考えられる。このため、上記したように、この際のステアリングダンパを減衰力特性2として、このステアリングダンパが生じる減衰力を、上記減衰力特性1による場合に比べて、より大きくさせるようにしている。よって、上記操向系部材に与えられる衝撃力は上記した大きい減衰力により効果的に緩和されて、この操向系部材の無用に速い操向動作が規制され、操安性が良好に保たれる。
一方、前記したように、車両が高速走行状態、もしくは加速走行状態であるときには、ステアリングダンパの動作速度にかかわらず、ステアリングダンパが上記減衰力特性による減衰力を生じるようにしている。
このため、上記した高速走行状態、もしくは加速走行状態では、走行面から操向系部材に与えられる衝撃力は一般に大きいが、この衝撃力は上記した減衰力特性2による大きい減衰力により効果的に緩和されて、操安性が良好に保たれる。
しかも、前記「発明が解決しようとする課題」の項にて詳述したように、高速走行状態、もしくは加速走行状態において、走行面の状態がほぼ平坦形状であって、上記走行面から上記操向系部材に与えられる衝撃力により、この操向系部材が速く、かつ、微小のストロークで操向動作を続けようとする場合においても、上記操向系部材に与えらる衝撃力は、上記した大きい減衰力により効果的に緩和される。よって、上記した速く、かつ、微小のストロークという無用な操向動作が規制されて、操安性が良好に保たれ、しかも、車両への乗り心地も良好に保たれる。
また、上記走行状態が、低、中速であるか高速であるかの判断および非加速であるか加速であるかの判断を、車両の走行駆動のためのアクセル操作量に基づいてするようにしている。
即ち、上記アクセル操作量が所定値未満のときは、このアクセル操作量に応じて車両は低、中速走行状態であると判断される。また、上記アクセル操作量の変化率が所定値未満のときは、非加速走行状態であると判断される。そして、これら各走行状態では、大きい減衰力は不要と考えられる。また、特に、ステアリングダンパの動作速度が所定値未満であって遅く、つまり、このステアリングダンパと連動する操向系部材の操向動作が遅いときも、大きい減衰力は不要と考えられる。このため、上記したように、アクセル操作量とこのアクセル操作量の変化率とがそれぞれ所定値未満のときで、ステアリングダンパの動作速度が遅いときには、このステアリングダンパを減衰力特性1として減衰力を小さくするようにしている。
また、上記のようにアクセル操作量とこのアクセル操作量の変化率とが所定値未満であるとしても、そのときの走行状態は、高速走行状態であることが考えられる。しかし、アクセル操作量とこのアクセル操作量の変化率とがそれぞれ所定値未満であるため、近い将来には低、中速走行状態になると判断される。そこで、これを先読みして、上記したように、ステアリングダンパを減衰力特性1として減衰力を小さくするようにしている。
このため、低、中速走行状態かつ非加速走行状態で比較的多く行われる操向系部材の操向動作や、低速走行状態かつ非加速走行状態で行われる取り回しの操向動作が上記減衰力によって大きく規制される、ということは、より早い段階で防止される。よって、車両の低、中速走行状態かつ非加速走行状態での軽快かつ円滑な操向や取り回しは、より早い段階ですることができて、車両への乗り心地が良好に保たれる。
また、上記したように、アクセル操作量とこのアクセル操作量の変化率とがそれぞれ所定値未満のときは、このアクセル操作量とこのアクセル操作量の変化率とに応じて車両は低、中速走行状態かつ非加速走行状態であると判断され、また、近い将来には低、中速走行状態になると判断されるが、上記ステアリングダンパの動作速度が上記所定値以上であって速く、つまり、このステアリングダンパと連動する操向系部材の操向動作が速い場合には、この操向系部材に走行面から大きい衝撃力が与えられていると判断されて、上記したように、ステアリングダンパを減衰力特性2として減衰力を大きくさせるようにしている。
このため、走行面から操向系部材に与えられる衝撃力は効果的に緩和されて、操安性が良好に保たれる。
一方、上記アクセル操作量、もしくはアクセル操作量の変化率が所定値以上のときは、このアクセル操作量、もしくはアクセル操作量の変化率に応じて車両は高速走行状態であり、もしくは近い将来に高速走行状態になると判断される。そこで、これを先読みして、上記したように、ステアリングダンパを減衰力特性2として減衰力を大きくするようにしている。
このため、走行面からの衝撃力により操向系部材の操向動作が速くなろうとしても、これは、上記した大きい減衰力により、より早い段階で規制される。よって、上記操向動作は、より早い段階で遅くなるよう規制され、これにより、車両の操安性が良好に保たれる
本発明の車両のステアリング緩衝方法に関し、車両が走行する際、その走行面の状態、走行速度、および加速度が刻々と変化する各種走行状態において、それぞれ操安性と車両への乗り心地とが良好に保たれるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための最良の形態は、次の如くである。
即ち、車両の操向系部材に与えられる衝撃力を減衰力により緩和する車両のステアリング緩衝方法である。
上記操向系部材の操向動作に連動して伸長、収縮動作し作動油を流動させて減衰力特性1により減衰力を生じ、もしくは減衰力特性2により上記減衰力特性1による減衰力よりも大きい減衰力を生じるステアリングダンパが設けられる。
車両が低、中速走行状態かつ非加速走行状態であって、上記ステアリングダンパの動作速度が所定値未満のとき、このステアリングダンパが上記減衰力特性1による減衰力を生じる一方、上記ステアリングダンパの動作速度が上記所定値以上のとき、上記ステアリングダンパが上記減衰力特性2による減衰力を生じるようにしている。
車両が高速走行状態、もしくは加速走行状態では、上記ステアリングダンパの動作速度にかかわらず、上記ステアリングダンパが上記減衰力特性2による減衰力を生じるようにしている。
また、上記走行状態が、低、中速であるか高速であるかの判断および非加速であるか加速であるかの判断を、車両の走行駆動のためのアクセル操作量に基づいてするようにしている。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例1を添付の図1〜6に従って説明する。
図1〜4において、符号1は、自動二輪車として例示される鞍乗型車両である。また、矢印Frは、この車両1の進行方向の前方を示している。
上記車両1は、車体フレーム2と、この車体フレーム2の前上端部を構成するヘッドパイプ3にその軸心4回りに操向動作(回動)A可能に支持されるフロントフォーク5と、このフロントフォーク5の下端部に支持される不図示の前車輪と、上記フロントフォーク5の上端部に支持されるバー形状のハンドル6とを備えている。上記フロントフォーク5、前車輪、およびハンドル6は、上記車両1の操向系部材7を構成している。
上記フロントフォーク5は、上記ヘッドパイプ3に嵌入され、その軸心4回りに操向動作A可能となるよう支持される操向軸10と、この操向軸10の上、下端部に支持されるアッパ、ロアブラケット11,12と、上端部が上記アッパ、ロアブラケット11,12に支持され、下端部が上記前車輪を支持する左右一対のフォークチューブ13とを備えている。
上記アッパブラケット11に上記ハンドル6が支持されている。このハンドル6は、上記アッパブラケット11の左右各端部からそれぞれ後下方に向かって突出する左右一対のハンドル本体15と、これら各ハンドル本体15の各突出端部に支持される左右一対のグリップ16とを備えている。これら両グリップ16のうち、右側のグリップ16は、上記ハンドル本体15の突出端部に往、復回動B,C可能となるよう支持されている。上記グリップ16を復回動Cさせるよう付勢する不図示のばねが設けられている。
上記車体フレーム2に支持され、車両1の走行駆動源とされるエンジン17のスロットル弁18が、ワイヤー19を介し上記右側のグリップ16に連動連結されている。このグリップ16を上記ばねに対抗して往回動Bさせれば、この往回動Bに上記ワイヤー19を介しスロットル弁18が連動して開弁動作させられる。すると、エンジン17の駆動が促進されて、車両1が加速される。上記ばねにより、上記グリップ16を復回動Cさせれば、エンジン17の駆動が抑制されて、車両1が減速される。
上記操向系部材7の操向動作Aに連動して減衰力を生じる油圧式のステアリングダンパ21が設けられている。このステアリングダンパ21は、上記ヘッドパイプ3の前方近傍で軸心22が車両1の幅方向に延び、上記ヘッドパイプ3に枢支具23により枢支されるシリンダチューブ24と、このシリンダチューブ24の軸方向における各端部開口を閉じるカバー25と、上記シリンダチューブ24に軸方向で摺動可能に嵌入されるピストン26と、上記シリンダチューブ24の軸心22上に位置して上記ピストン26と互いに結合されるピストンロッド27と、上記ピストン26の外周面に取り付けられ、上記シリンダチューブ24の内周面とピストン26の外周面との間の隙間28を弾性的に閉じるシール体29とを備えている。
上記ピストンロッド27の各軸方向の端部側は上記各カバー25を軸方向に摺動自在となるよう貫通している。上記ピストンロッド27の一端部は、上記フロントフォーク5の一側部に枢支具30により枢支されている。上記シリンダチューブ24内は上記ピストン26によって、第1、第2油室31,32に区画され、それぞれ作動油33が充填されている。
上記シリンダチューブ24には、上記第1、第2油室31,32を互いに連通させるよう水平方向に延び、上記作動油33を流動可能とするバイパス油路34が形成されている。このバイパス油路34の中途部には、このバイパス油路34における作動油33の流動を規制可能とする第1、第2減衰力発生装置37,38が直列に設けられている。
上記第1減衰力発生装置37は、上記バイパス油路34の中途部と同軸上に形成され、このバイパス油路34よりも径寸法が大きい断面円形の径大室40と、この径大室40に自由に転動可能、かつ、遊嵌状に収容される球体である可動体41とを備えている。上記径大室40の軸方向各端部は、それぞれその軸方向の外方に進むに従い径寸法が小さくなる円錐台形状とされ、その各径小端に上記バイパス油路34の端部42がそれぞれ開口している。上記可動体41の自由状態では、この可動体41は上記バイパス油路34の端部42を開いている。上記可動体41は径大室40内を流動する上記作動油33からの外力により移動して、上記バイパス油路34の端部42を開閉可能とする。
一方、前記第2減衰力発生装置38は、上記バイパス油路34の中途部に形成されたオリフィス44を開閉可能とするソレノイド式の制御弁45を備えている。この制御弁45は上記シリンダチューブ24に支持され、上記制御弁45の弁体46が上記オリフィス44を開閉可能とする。
上記車両1の走行速度(km/h)を検出する車速センサー47と、車両1の走行駆動のため操作されるグリップ16の回動量であるアクセル操作量θを検出するアクセル操作量センサー48と、これら各センサー47,48などの検出信号を入力してエンジン17を電子的に制御する制御装置49と、この制御装置49に上記制御弁45を接続させる駆動回路50とを備えている。
上記車速センサー47は、車輪の回転数を検出して、より直接的に走行速度を検出するものである。なお、上記車速センサー47は、エンジン17やトランスミッションにおける回転体の回転数の検出と、変速状態(ギヤポジション)との検出により間接的に走行速度を検出するものであってもよい。
上記アクセル操作量センサー48は、上記グリップ16の初期回動位置からの往回動B量やスロットル弁18の全閉状態からのスロット開度に基づき、アクセル操作量θを検出するものである。
図1〜5において、各図中実線で示すものは、第1減衰力発生装置37の可動体41が上記バイパス油路34の端部42から離反することにより、上記バイパス油路34が開かれている状態、かつ、第2減衰力発生装置38の制御弁45が開弁動作することにより上記オリフィス44が開かれている状態を示している。
上記状態から、上記操向系部材7を操向動作Aさせる。すると、上記ステアリングダンパ21が伸長、収縮動作させられる。つまり、上記枢支具30とピストンロッド27とを介し、上記操向系部材7の操向動作Aに連動して上記シリンダチューブ24に対しピストン26が相対移動する。そして、この相対移動により上記第1油室31の作動油33が加圧される。ここで、上記隙間28の断面積は極めて小さいことから、上記第1油室31内の作動油33のわずかな一部だけが上記隙間28を通り上記第2油室32に向けて流動する。また、上記第1油室31内の作動油33のほとんどである他部が、上記バイパス油路34を通り上記第2油室32に向けて流動する。
このため、上記ステアリングダンパ21には、上記作動油33の各流動により、後述する減衰力特性2による減衰力に比べて減衰力が小さい減衰力特性1が得られる(図5)。この減衰力特性1によれば、上記操向系部材7の操向動作Aは上記減衰力によって大きく規制されることはなく、ライダーによる上記操向系部材7の操向動作Aは、より軽快かつ円滑にすることができる。
一方、図3,4中、一点鎖線で示すように、第1減衰力発生装置37の可動体41により上記バイパス油路34の端部42が閉じられている状態と、第2減衰力発生装置38の制御弁45が閉弁動作することにより上記オリフィス44が閉じられている状態とのうち、少なくともいずれか一方の状態から、上記操向系部材7を操向動作Aさせる。すると、上記と同様に枢支具30とピストンロッド27とを介し上記操向動作Aに連動して上記シリンダチューブ24に対しピストン26が相対移動する。そして、この相対移動により上記第1油室31の作動油33が加圧される。すると、上記第1油室31内の作動油33はほぼ上記隙間28のみを通り上記第2油室32に向けて流動する。
このため、上記ステアリングダンパ21には、上記作動油33の隙間28を通しての流動により、上記減衰力特性1による減衰力よりも減衰力が大きい減衰力特性2が得られる(図5)。この減衰力特性2によれば、上記操向系部材7の操向動作Aは上記減衰力によって大きく規制され、この操向動作Aは、より重く、かつ、より遅くさせられる。
図6は、上記制御装置49によるステアリングダンパ21の制御についてのフローチャートを示し、図中Sは、プログラムの各ステップを示している。
図6において、車両1の走行時において、まず、上記制御装置49に各センサー47,48からの検出信号が入力される(S2)。次に、S3において、上記車速センサー47の検出信号である走行速度(km/h)が所定値D未満であり、もしくは、上記アクセル操作量センサー48の検出信号であるアクセル操作量θが所定値E未満であれば、上記車両1は低、中速走行状態であると判断され、次に、S4が実行される。
上記S4において、上記アクセル操作量センサー48の検出信号であるアクセル操作量θから演算されるアクセル操作量θの増大時の変化率(dθ/dt)が所定値F未満であれば、上記車両1は非加速走行状態と判断され、次に、S5が実行される。
上記S5において、上記制御弁45が開弁動作させられ、上記バイパス油路34のオリフィス44が開かれる。
上記バイパス油路34が開かれた状態において、車両1の走行時における走行面の状態がほぼ平坦形状であるときのように、この走行面から上記操向系部材7に与えられる衝撃力が小さい場合には、この衝撃力による操向系部材7の操向動作Aは遅く、操安性は良好に保たれる。
また、この際、上記操向系部材7に連動するステアリングダンパ21の動作速度Vは所定値未満であって遅い。このため、このステアリングダンパ21のバイパス油路34を流動する作動油33から上記可動体41に与えられる外力は小さいことから、この可動体41は上記径大室40におけるバイパス油路34の端部42を機械的に開いたままに保つこととなり、このステアリングダンパ21が減衰力特性1とされて減衰力は小さくとどめられる。
つまり、上記車両1が低、中速走行状態かつ非加速走行状態であり、かつ、走行面の状態がほぼ平坦形状である場合のように操向系部材7に与えられる衝撃力が小さい場合には、上記ステアリングダンパ21は減衰力特性1とされて減衰力が小さくされる。よって、上記したように走行面の状態がほぼ平坦形状であるときには、操安性が良好に保たれることに加え、操向系部材7のライダーによる操向動作Aが上記ステアリングダンパ21による減衰力の影響を受けることなく軽快かつ円滑にできて、車両1への乗り心地も良好に保たれる。
また、上記したように減衰力を小さくさせたことにより、低、中速走行状態かつ非加速走行状態で比較的多く行われる車両1の操向系部材7のライダーによる操向動作Aや、低速走行状態かつ非加速走行状態で行われる取り回しの操向動作Aが上記減衰力によって大きく規制される、ということは防止される。よって、上記車両1の低、中速走行状態かつ非加速走行状態での操向系部材7のライダーによる操向動作Aや取り回しが軽快かつ円滑にできて、車両1への乗り心地が良好に保たれる。
また、上記S5において、上記したように低、中速走行状態かつ非加速走行状態であっても、上記制御弁45の開弁動作によりバイパス油路34が開かれた状態において、上記走行面の状態が凹凸の大きい粗面形状である場合のように、この走行面から上記操向系部材7に与えられる衝撃力が大きい場合には、この衝撃力による操向系部材7の操向動作Aは速くなり、これに連動する上記ステアリングダンパ21の動作速度Vが所定値以上となって速くなる。
このため、上記ステアリングダンパ21のバイパス油路34を流動する作動油33から与えられる外力により上記可動体41は上記径大室40におけるバイパス油路34を機械的に閉じ、これにより、上記ステアリングダンパ21が減衰力特性2とされて減衰力が大きくされる。つまり、上記車両1が低、中速走行状態かつ非加速走行状態であるとしても、走行面の状態が凹凸の大きい粗面形状である場合のように、操向系部材7に与えられる衝撃力が大きい場合には、上記ステアリングダンパ21には減衰力が大きい減衰力特性2が得られる。
よって、上記操向系部材7に与えられる衝撃力は大きい減衰力により効果的に緩和されて、この操向系部材7の無用に速い操向動作Aが規制される。つまり、走行面の状態が凹凸の大きい粗面形状である場合でも、操安性が良好に保たれる。
一方、上記S3において、上記走行速度が所定値D以上であり、かつ、上記アクセル操作量θが所定値E以上であれば、上記車両1は高速走行状態であると判断され、次に、S6が実行される。また、上記S4において、上記アクセル操作量θの変化率が所定値F以上であれば、上記車両1は加速走行状態と判断され、次に、上記S6が実行される。
上記S6において、上記制御弁45が閉弁動作させられ、上記バイパス油路34のオリフィス44が閉じられる。このため、上記ステアリングダンパ21には減衰力が大きい減衰力特性2が得られる。
このため、上記した高速走行状態、もしくは加速走行状態では、走行面から操向系部材7に与えられる衝撃力は一般に大きいが、この衝撃力は上記した大きい減衰力により効果的に緩和されて、操安性が良好に保たれる。
しかも、前記「発明が解決しようとする課題」の項にて詳述したように、高速走行状態、もしくは加速走行状態において、走行面の状態がほぼ平坦形状であって、上記走行面から上記操向系部材7に与えられる衝撃力により、この操向系部材7が速く、かつ、微小のストロークで操向動作Aを続けようとする場合においても、上記操向系部材7に与えらる衝撃力は、上記した大きい減衰力により効果的に緩和される。よって、上記した速く、かつ、微小のストロークという無用な操向動作Aが規制されて、操安性が良好に保たれ、しかも、車両1への乗り心地も良好に保たれる。
また、前記したように、走行状態が、低、中速であるか高速であるかの判断および非加速であるか加速であるかの判断を、車両1の走行駆動のためのアクセル操作量θに基づいてするようにしている。
即ち、上記アクセル操作量θが所定値E未満のときは、このアクセル操作量θに応じて車両1は低、中速走行状態であると判断される。また、上記アクセル操作量θの変化率が所定値F未満のときは、非加速走行状態であると判断される。そして、これら各走行状態では、大きい減衰力は不要と考えられる。また、特に、ステアリングダンパ21の動作速度Vが所定値未満であって遅く、つまり、このステアリングダンパ21と連動する操向系部材7の操向動作Aが遅いときも、大きい減衰力は不要と考えられる。このため、上記したように、アクセル操作量θが所定値E未満かつこのアクセル操作量θの変化率が所定値F未満のときで、ステアリングダンパ21の動作速度Vが遅いときには、このステアリングダンパ21を減衰力特性1として減衰力を小さくするようにしている。
また、上記のようにアクセル操作量θが所定値E未満かつこのアクセル操作量θの変化率が所定値F未満であるとしても、そのときの走行状態は、高速走行状態であることが考えられる。しかし、アクセル操作量θが所定値F未満かつこのアクセル操作量θの変化率が所定値F未満であるため、近い将来には低、中速走行状態になると判断される。そこで、これを先読みして、上記したように、ステアリングダンパ21を減衰力特性1として減衰力を小さくするようにしている。
このため、低、中速走行状態かつ非加速走行状態で比較的多く行われる操向系部材7の操向動作Aや、低速走行状態かつ非加速走行状態で行われる取り回しの操向動作Aが上記減衰力によって大きく規制される、ということは、より早い段階で防止される。よって、車両1の低、中速走行状態かつ非加速走行状態での軽快かつ円滑な操向や取り回しは、より早い段階ですることができて、車両1への乗り心地が良好に保たれる。
また、上記したように、アクセル操作量θが所定値E未満かつこのアクセル操作量θの変化率が所定値F未満のときは、このアクセル操作量θとこのアクセル操作量θの変化率とに応じて車両1は低、中速走行状態かつ非加速走行状態であると判断され、また、近い将来には低、中速走行状態になると判断されるが、上記ステアリングダンパ21の動作速度Vが上記所定値以上であって速く、つまり、このステアリングダンパ21と連動する操向系部材7の操向動作Aが速い場合には、この操向系部材7に走行面から大きい衝撃力が与えられていると判断されて、上記したように、ステアリングダンパ21を減衰力特性2として減衰力を大きくさせるようにしている。
このため、走行面から操向系部材7に与えられる衝撃力は効果的に緩和されて、操安性が良好に保たれる。
一方、上記アクセル操作量θが所定値E以上、もしくはアクセル操作量θの所定値Fが所定値以上のときは、このアクセル操作量θ、もしくはアクセル操作量θの変化率に応じて車両1は高速走行状態であり、もしくは近い将来に高速走行状態になると判断される。そこで、これを先読みして、上記したように、ステアリングダンパ21を減衰力特性2として減衰力を大きくするようにしている。
このため、走行面からの衝撃力により操向系部材7の操向動作Aが速くなろうとしても、これは、上記した大きい減衰力により、より早い段階で規制される。よって、上記操向動作Aは、より早い段階で遅くなるよう規制され、これにより、車両1の操安性が良好に保たれる。
なお、以上は図示の例によるが、車両1は3輪や4輪であってもよく、電動走行式のものであってもよい。また、バイパス油路34と制御弁45とは2つ以上の複数設けてもよい。また、上記制御弁45はその開度を任意に調整できるものであってもよい。
以下の図7は、実施例2を示している。この実施例2は、前記実施例1と構成、作用効果において多くの点で共通している。そこで、これら共通するものについては、図面に共通の符号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主に説明する。また、これら実施例における各部分の構成を、本発明の目的、作用効果に照らして種々組み合せてもよい。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例2を添付の図7に従って説明する。
図7において、上記第1減衰力発生装置37は、上記バイパス油路34の一部53を挟むよう形成される一対の径大室40,40と、これら各径大室40にそれぞれ軸方向に移動可能に収容される一対の円板形状の可動体41,41と、これら両可動体41,41を互いに離反させるよう付勢するばね54とを備えている。
上記ばね54により、上記径大室40の一端面に可動体41が圧接させられている。上記径大室40の一端面に圧接させられた可動体41の一端面に、上記バイパス油路34とその一部53とを連通させる連通溝55が形成されている。この状態では上記作動油33はバイパス油路34を自由に流動する。
一方、上記バイパス油路34を流動する作動油33からの外力により、上記ばね54に対抗して上記可動体41が移動し、この可動体41の他端面が上記径大室40の他端面に当接したとき(図7中一点鎖線)、上記連通溝55が閉じられ、上記バイパス油路34における作動油33の流動が規制されるようになっている。
他の構成作用は、前記実施例1と同様である。
実施例1を示し、図2のI−I線矢視断面図である。 実施例1を示し、車両の前部平面部分断面図である。 実施例1を示し、図1の部分拡大図である。 実施例1を示し、図1の他の部分拡大図である。 実施例1を示し、ステアリングダンパの減衰力の第1、減衰力特性2を示す図である。 実施例1を示し、制御装置による制御のフローチャートを示す図である。 実施例2を示し、図3に相当する図である。
1 車両
2 車体フレーム
3 ヘッドパイプ
4 軸心
5 フロントフォーク
6 ハンドル
7 操向系部材
17 エンジン
18 スロットル弁
21 ステアリングダンパ
24 シリンダチューブ
26 ピストン
28 隙間
31 第1油室
32 第2油室
33 作動油
34 バイパス油路
37 第1減衰力発生装置
38 第2減衰力発生装置
40 径大室
41 可動体
42 端部
44 オリフィス
45 制御弁
46 弁体
47 車速センサー
48 アクセル操作量センサー
49 制御装置
A 操向動作
B 往回動
C 復回動
D 所定値
E 所定値
F 所定値
V 動作速度
θ アクセル操作量

Claims (1)

  1. 操向系部材に与えられる衝撃力を減衰力により緩和する車両のステアリング緩衝方法であって、
    上記操向系部材の操向動作に連動して伸長、収縮動作し作動油を流動させて減衰力特性1により減衰力を生じ、もしくは減衰力特性2により上記減衰力特性1による減衰力よりも大きい減衰力を生じるステアリングダンパを設け、
    車両が低、中速走行状態かつ非加速走行状態であって、上記ステアリングダンパの動作速度が所定値未満のとき、このステアリングダンパが上記減衰力特性1による減衰力を生じる一方、上記ステアリングダンパの動作速度が上記所定値以上のとき、上記ステアリングダンパが上記減衰力特性2による減衰力を生じるようにし、
    車両が高速走行状態、もしくは加速走行状態では、上記ステアリングダンパの動作速度にかかわらず、上記ステアリングダンパが上記減衰力特性2による減衰力を生じるようにし
    記走行状態が、低、中速であるか高速であるかの判断および非加速であるか加速であるかの判断を、車両の走行駆動のためのアクセル操作量に基づいてするようにしたことを特徴とする車両のステアリング緩衝方法
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