JP5077561B2 - 携帯端末装置、不正使用防止方法及びプログラム - Google Patents

携帯端末装置、不正使用防止方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は携帯端末装置に関し、特に不正使用防止機能を備える携帯端末装置、不正使用防止方法及びプログラムに関する。
盗難、紛失又は置き忘れ等による携帯端末装置の不正使用の防止に対して、様々な対策が考えられている。簡単に出来る対策の一例として、携帯端末装置をユーザ操作に基づきロックする方法がある。この方法は、ユーザの入力操作によるパスワード等に基づいて、ユーザが操作終了時に携帯端末装置をロックし、また、操作開始時にロックを解除することで、ユーザ以外の第三者による不正使用を防止するというものである。
特許文献1には、盗難、紛失又は置き忘れ等に基づき不正使用されていることを、所定の通信先に積極的に知らせることが出来る情報通信端末が開示されている。この情報通信端末は、使用者の顔を撮影可能な撮像手段と、操作されていることを検知する操作検知手段と、制御手段とを備える。制御手段は、予め設定した不正使用対応モードの実行時に情報通信端末の操作が検知されたとき、操作している使用者の顔を撮影し、その顔の画像データを含む情報を所定の通信先宛に送信するように制御する。このような情報通信端末は、不正使用対応モードの実行時に操作を行っている使用者を不正使用者とみなし、不正使用者の顔の画像データを所定の通信先に送信することが出来るというものである。
特開2007−67783号公報
パスワード等のユーザの入力操作に基づくロックによって携帯端末装置の不正使用を防止する方法は、ユーザが操作の都度ロック又はロック解除の設定をしなければならない。この方法は、ユーザがパスワード等の入力の煩わしさからロックの設定を行わないで操作を終了することや、ロックの設定を忘れてしまうことなどが考えられる。更に、携帯端末装置はロックをしていてもロック解除のパスワードの入力を受け付けるため、パスワードを繰り返し入力されるとロックが解除される虞もある。
本発明の目的は、ユーザが携帯端末装置の不正使用を防止するためのロック及びロック解除の設定を操作の都度行わなくても、不正使用されていることを自動で判定し、不正使用されていることを判定した場合に自動でロック出来る携帯端末装置を提供することにある。
本発明の携帯端末装置は、電源オフ状態又は省電力状態の携帯端末装置に対する第1ユーザの入力操作に基づき第1ユーザの顔を撮影するカメラ部と、カメラ部の撮影した第1ユーザの顔を含む第1画像データが、予め設定されている第2ユーザの第2画像データに含まれるか否かを判定する顔認証部と、第1画像データが第2画像データに含まれない場合に、第1ユーザによって入力される第1パスワードが、予め設定されている第2ユーザの第2パスワードに一致するか否かを判定するパスワード認証部と、第1パスワードと第2パスワードとが不一致である場合に、携帯端末装置への入力を受け付けないロック状態にする制御部とを具備する。このような携帯端末装置は、電源オフ状態又は省電力状態の携帯端末装置に対して入力操作を行う第1ユーザの顔を自動で撮影する。そして、第1ユーザの顔を含む第1画像データが予め設定された第2画像データに含まれない場合、第1ユーザの入力に基づく第1パスワードを取得する。更に、第1パスワードと予め設定された第2パスワードとが不一致の場合、携帯端末装置は入力を受け付けないロック状態となる。
本発明の携帯端末装置は、不正使用されていることを判定した場合、自動で入力を受け付けないロック状態へ移行することが出来るため、盗難、紛失又は置き忘れ等に対する安全性を高めることが出来る。また、本発明の携帯端末装置は、操作の都度ロック及びロック解除の設定を行わなくて良い効果を奏する。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態による携帯端末装置1を説明する。
本発明の第1の実施の形態を説明する。図1は、本発明の携帯端末装置1の第1の実施の形態による、ハードウエア構成例を示すブロック図である。図1を参照すると、本発明の携帯端末装置1は、制御部2と、無線送受信部3と、入力部4と、出力部5と、記憶部6と、カメラ部7と、GPS(Global Positioning System)部8と、顔認証部9と、パスワード認証部10とを具備する。
制御部2は、本発明の携帯端末装置1に係る演算処理及び制御処理を行う。制御部2は、例えばCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)(図示略)及びRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等の内部メモリ(図示略)等を備える。制御部2の処理動作の詳細は後述する。
無線送受信部3は、通話及び電子メールデータ等の情報を、携帯電話網を介して受信する。無線送受信部3は、制御部2を介して受信した情報を内部メモリ又は記憶部6へ格納する。また、無線送受信部3は、送信する情報を制御部2から取得し、携帯電話網を介して送信する。送信する情報は、GPS部8が測定した携帯端末装置1の位置情報も含まれる。
入力部4は、ユーザの入力操作を検出し、制御部2へ提供する。入力部4は、ボタン、キーボード、マウス等が例示される。ユーザは入力部4を使用して携帯端末装置1を操作する。ここで、携帯端末装置1を操作しているユーザを操作ユーザと称する。また、入力部4は、携帯端末装置1の電源部(電源ON及び電源OFF)を含む。
出力部5は、制御部2から取得する情報を、操作ユーザが認識出来るように出力する。出力部5は、表示画面、スピーカ、LEDなどが例示される。
記憶部6は、本発明の携帯端末装置1に係る各種データを格納する。データは、例えば、メールアドレス、画像データ、パスワード、GPS部8から取得する現在の位置情報等が含まれる。記憶部6は、ハードディスクやメモリ等が例示される。記憶部6は、紛失モードフラグを保持する。紛失モードフラグは、携帯端末装置1の所有者が予め設定している携帯端末装置1を操作することが許容されている複数のユーザ(以降、登録ユーザと称する)以外の者によって携帯端末装置1が操作されたことを、制御部2が判定した場合に立つフラグである。紛失モードフラグが立っている状態を紛失モードとする。紛失モードへ移行する条件及び紛失モードが解除される条件の詳細は後述する。
カメラ部7は、レンズや撮像素子(CCD、CMOSなど)などを含み、制御部2から取得した制御信号に基づき撮影し、画像データを生成する。カメラ部7は、出力部5に含まれる表示画面と同じ面に配置されることが好ましい。カメラ部7が表示面と同じ面に配置されることで、カメラ部7は操作ユーザの顔を撮影しやすくなる。また、カメラ部7は、表示画面と異なる位置へ配置することや、複数配置することも可能である。カメラ部7は、画像データを制御部2へ提供する。画像データは、制御部2を介して記憶部6又は内部メモリへ格納される。
GPS部8は、GPS衛星から送信される電波をキャッチし、携帯端末装置1の現在の位置情報(緯度及び経度)を算出する。GPS部8は、位置情報を制御部2へ提供する。位置情報は、制御部2を介して記憶部6へ格納される。
顔認証部9は、カメラ部7が撮影した、操作ユーザの顔を含む画像データ(以降、対象画像データと称する)の認証を行う。顔認証部9は、制御部2を介して対象画像データを取得する。更に、顔認証部9は、登録ユーザ毎の顔の画像データ(以降、マスタ画像データと称する)を記憶部6から制御部2を介して取得する。尚、顔認証部9が、マスタ画像データを格納していてもよい。マスタ画像データは、カメラ部7に基づいて撮影され、携帯端末装置1の所有者によって登録ユーザと対応付けられて格納されている画像データである。顔認証部9は、取得した対象画像データとマスタ画像データとを比較して、対象画像データがマスタ画像データの中に含まれるか否かを判定する。顔認証部9の判定方法は、周知の画像解析方法を用いるとする。顔認証部9は、判定結果を制御部2へ提供する。
パスワード認証部10は、操作ユーザが入力したパスワードの認証を行う。パスワード認証部10は、操作ユーザが入力したパスワード(以降、対象パスワードと称する)を、記憶部6又は内部メモリから制御部2を介して取得する。更に、パスワード認証部10は、所有者によって予め設定されているパスワード(以降、設定パスワードと称する)を記憶部6から制御部2を介して取得する。尚、パスワード認証部10が設定パスワードを格納してもよい。パスワード認証部10は、取得した対象パスワードが設定パスワードと一致するか否かを判定する。パスワード認証部10は、判定結果を制御部2へ提供する。
尚、本発明はハードウエア構成例と示したものに限定されず、各部はハードウエアとソフトウエアとを単独又は組み合わせて実現することが出来る。ソフトウェアは、記憶部6に制御部2に備わるCPUが実行可能な形式で格納される。
図2は、本発明の携帯端末装置1の第1の実施の形態による処理動作を示したフローチャートである。図2を参照して、本発明の第1の実施の形態による処理動作を説明する。
入力部4は、操作ユーザによる入力操作(例えばボタンの押下)に基づく信号を検出し、制御部2へ提供する(ステップS101)。
制御部2は、入力部4から信号を取得する。制御部2は、入力部4から所定の信号を取得すると、カメラ部7に撮影を行う制御信号を提供する。所定の信号は、電源オフ状態の携帯端末装置1を通常動作の状態へ起動する起動信号と、省電力状態の携帯端末装置1を通常動作の状態へ復帰する復帰信号と、携帯端末装置1が電源オフ状態又は省電力状態から通常動作の状態へ移行した後の信号とが含まれる。通常動作の状態は、携帯端末装置1に備わる各部に動作可能な電源が供給されている状態を示す。起動信号は、入力部4に含まれる電源部に基づいて、電源オフ状態にある携帯端末装置1を電源オン状態にする信号とする。復帰信号は、携帯端末装置1が省電力状態にある場合に、省電力状態を解除する信号とする。省電力状態は、携帯端末装置1の消費電力を抑える状態を示し、例えば、表示画面が消えている状態、ハードディスク及びその他のデバイスの電源をオフにしている状態(スリープ状態、スタンバイ状態及び休止状態など)等を含む。また、通常動作の状態へ移行した後の信号は、通常動作の状態へ移行した後の最初に入力部4から取得した信号や、通常動作の状態へ移行した後の設定回目の信号や、通常動作の状態へ移行してから設定時間を経過以降の信号やなどが例示される。設定回数及び設定時間は携帯端末装置1の所有者が任意に設定でき、記憶部6に格納されるとする。
カメラ部7は、制御部2から撮影する制御信号を取得し、操作ユーザの顔を撮影する。カメラ部7は、操作ユーザの顔を含む対象画像データを生成する。カメラ部7は、対象画像データを制御部2へ提供する。対象画像データは、制御部2を介して記憶部6へ格納される。このとき、携帯端末装置1は、対象画像データ及びカメラ部7が起動する画面等を、出力部5から出力しないものとする。従って、操作ユーザは、カメラ部7が操作ユーザの顔を撮影したことを認識出来ない(ステップS102)。
顔認証部9は、制御部2を介して対象画像データを取得する。更に、顔認証部9は、登録ユーザと対応するマスタ画像データを記憶部6から制御部2を介して取得する。顔認証部9は、取得した対象画像データとマスタ画像データとを比較処理を行う(ステップS103)。
顔認証部9は、対象画像データがマスタ画像データに含まれるか否かを判定する。顔認証部9は、判定結果を制御部2へ提供する(ステップS104)。
ステップS104において、制御部2は、対象画像データがマスタ画像データに含まれない判定結果を取得すると、記憶部6を参照して紛失モードフラグを確認する(ステップS105)。ステップS104において、制御部2は、対象画像データがマスタ画像データに含まれる判定結果を取得した場合、ステップS113へ進む。
ステップS105において、制御部2は紛失モードフラグが立っていないことを確認すると、出力部5にパスワード入力画面を表示させる。制御部2は、操作ユーザによって入力された対象パスワードを記憶部6へ格納する(ステップS106)。また、ステップS105において、制御部2が紛失モードであることを確認した場合は、ステップS111へ進む。
パスワード認証部10は、操作ユーザが入力した対象パスワードを、記憶部6部から制御部2を介して取得する。更に、パスワード認証部10は、予め設定されている設定パスワードを記憶部6から制御部2を介して取得する。パスワード認証部10は、取得した対象パスワードと設定パスワードとが一致するか否かを判定する。パスワード認証部10は、判定結果を制御部2へ提供する(ステップS107)。
ステップS107において、制御部2は対象パスワードと設定パスワードとが一致しない判定結果を取得すると、記憶部6の紛失モードフラグを「1」に設定する。これによって、携帯端末装置1は紛失モードへ移行する(ステップS108)。また、ステップS107において、制御部2が対象パスワードと設定パスワードとが一致する判定結果を取得した場合は、ステップS116へ進む。
紛失モードへ移行すると、制御部2は、入力部4からの信号を受け付けないロック状態へ移行する(ステップS109)。
ロック状態へ移行すると、制御部2はカメラ部7に撮影を行う制御信号を提供する。カメラ部7は、制御部2からの制御信号に基づいて操作ユーザの撮影を行う。ここで、撮影された操作ユーザの画像データを通知画像データと称する。カメラ部7が通知画像データを撮影するタイミングは、操作ユーザがパスワードを入力した直後である。従って、通知画像データは、操作ユーザの顔を対象画像データと比べより確実・鮮明に含むことが出来る。カメラ部7は、撮影した通知画像データを記憶部6へ格納する(ステップS110)。尚、携帯端末装置1は、撮影した操作ユーザの通知画像データ及びカメラ部7が起動する画面等を、出力部5から出力しないものとする。従って、ここでも操作ユーザは撮影されていることを認識出来ない。
制御部2は、GPS部8に携帯端末装置1の現在の位置情報を取得する制御信号を提供する。GPS部8は、GPS衛星から送信される電波をキャッチし、携帯端末装置1の現在の位置情報を算出する。GPS部8は、制御部2を介して位置情報を記憶部6へ格納する。GPS部8は、算出した位置情報を出力部5から出力しない。従って、操作ユーザは、GPS部8が位置情報を取得したことを認識出来ない(ステップS111)。
制御部2は、記憶部6から通知画像データと位置情報とを取得し、無線送受信部3へ提供する。また、制御部2は、記憶部6から送信先のアドレスを取得し、無線送受信部3へ提供する。無線送受信部3は、通知画像データ及び位置情報とを送信先のアドレスへ送信する。送信先のアドレスは、記憶部6に格納されているアドレスの中から、携帯端末装置1を所有するユーザによって任意に決定することが出来る。任意に決定されたアドレスを設定アドレスと称する(ステップS112)。これ以降は、ステップS101へ進む。
ステップS104において、制御部2は、対象画像データがマスタ画像データに含まれる判定結果を取得すると、記憶部6を参照して紛失モードフラグを確認する(ステップS113)。
ステップS113において、制御部2は紛失モードであることを確認した場合、紛失モードフラグを「0」にし、紛失モードを解除する(ステップS114)。尚、一度設定された紛失モードは、対象画像データがマスタ画像データに含まれていると判定されない限り解除出来ない。また、ステップS113において、制御部2が紛失モードでないことを確認した場合、ステップS116へ進む。
制御部2は、紛失モードを解除した後、携帯端末装置1のロック状態を解除する(ステップS115)。
携帯端末装置1は、不正使用されていない状況であるため、操作ユーザによる入力部4からの入力を受け付ける(ステップS116)。
本発明の第1の実施の形態による携帯端末装置1は、操作の都度ロック及びロック解除の設定を行う煩わしさがない。何故なら、本発明の携帯端末装置1が不正使用を判定するには、まず、操作ユーザの顔を電源オフ状態又は省電力状態の携帯端末装置1に対する入力操作に基づき自動的に撮影し、顔の認証を行う。そして、顔の認証に失敗した場合のみ、パスワードの認証を行う。つまり、顔の認証において不正使用でないと判定されれば、操作ユーザはパスワードを入力する手間が掛からないからである。更に、本発明の携帯端末装置1は、顔認識の後に入力されたパスワードと、設定されているパスワードとが一致しなければ、ロックが掛かる。即ち、顔認証とパスワード認証との2つの認証から不正使用を判定し、自動で入力を受け付けないロック状態へ移行することが出来るため、盗難、紛失又は置き忘れ等に対する安全性を高めることが出来る。
また、本発明の携帯端末装置1は、不正使用されていると判定した場合、紛失モードへ移行する。紛失モードは、対象画像データがマスタ画像データに含まれる場合に解除出来る。即ち、本発明の携帯端末装置1は、パスワードを何度も入力してロックを解除することが出来ない効果を奏している。
また、本発明の携帯端末装置1は、不正使用している操作ユーザの顔を撮影して、メール送信が可能である。送信する通知画像データを撮影するタイミングがパスワードを入力させた直後であるため、より確実・鮮明に不正使用している操作ユーザの顔の撮影が可能となる。更に、本発明の携帯端末装置1は、不正使用している操作ユーザが携帯端末装置1を操作する毎に、GPS機能により現在の位置情報を取得し、メール送信することが出来る。従って、携帯端末装置1の位置を正確にトレースすることが可能である。
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態に、携帯端末装置1の移動距離を算出できる機能を追加したものである。図3は、本発明の携帯端末装置1の第2の実施の形態による、ハードウエア構成例を示すブロック図である。図3を参照すると、本発明の第2の実施の形態の構成例は、第1の実施の形態に距離算出部11が加えらたものである。従って、無線送受信部3と、入力部4と、出力部5と、記憶部6と、カメラ部7と、GPS部8と、顔認証部9と、パスワード認証部10とは、第1の実施の形態と異なる処理動作を説明する。
距離算出部11は、制御部2を介してGPS部8が測定した位置情報(経度及び緯度)を取得する。距離算出部11は、2つの地点の位置情報に基づいて、2つの地点の直線距離を算出する。距離算出部11は、算出した直線距離を制御部2へ提供する。直線距離は、制御部2を介して記憶部6へ格納される。
制御部2は、記憶部6から直線距離を取得する。制御部2は、取得した直線距離と、記憶部6から取得した所定の距離とを比較する。制御部2は、取得した直線距離が所定の距離であった場合、取得した現在の位置情報を無線送受信部3へ提供する。所定の距離は、携帯端末装置1の所有者によって任意に設定可能であり、記憶部6に格納されているとする。このとき制御部2は、第1の実施の形態と同様に、記憶部6から送信先のアドレスを取得し、無線送受信部3へ提供する。制御部2のその他の動作は第1の実施の形態と同様である。その他、第2の実施の形態による制御部2に係る処理動作の詳細は後述する。
図4は、本発明の携帯端末装置1の第2の実施の形態による処理動作を示したフローチャートである。図4を参照して、本発明の第2の実施の形態による処理動作を説明する。図4における、ステップS101からステップS112までは、第1の実施の形態と同様である。ステップS101からステップS103の説明は省略し、ステップS104から説明する。
本発明の第1の実施の形態と同様に、顔認証部9は、対象画像データがマスタ画像データに含まれるか否かを判定する。顔認証部9は、判定結果を制御部2へ提供する(ステップS104)。
ステップS104において、制御部2は、対象画像データがマスタ画像データに含まれる判定結果を取得すると、図2のステップS113へ進む。ステップS113以降の処理動作は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
ステップS104において、制御部2は対象画像データがマスタ画像データに含まれない判定結果を取得すると、記憶部6を参照して紛失モードフラグを確認する(ステップS105)。
ステップS105において、制御部2は紛失モードフラグが立っていないことを確認すると、出力部5にパスワード入力画面を表示させる。制御部2は、操作ユーザによって入力された対象パスワードを記憶部6へ格納する(ステップS106)。ステップS106以降の処理動作は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
ステップS105において、制御部2は紛失モードフラグが立っていることを確認すると、前回メール送信した通知画像データを記憶部6から取得し、顔認証部9へ提供する。更に、今回撮影した対象画像データを記憶部6から取得し、顔認証部9へ提供する。顔認証部9は、取得した前回メール送信した通知画像データと今回撮影した対象画像データとの比較処理を行う(ステップS201)。
顔認証部9は、前回メールした通知画像データと今回撮影した対象画像データとが一致するか否かを判定する。顔認証部9は、判定結果を制御部2へ提供する(ステップS202)。
ステップS202において、制御部2は、前回メールした通知画像データと今回撮影した対象画像データとが一致しない判定結果を取得すると、ステップS111へ進む。前回メールした通知画像データと今回撮影した対象画像データとが一致しない判定結果は、操作ユーザが前回と今回とで異なる可能性が高いことを示す。従って、携帯端末装置1は、ステップS111以降の処理動作によって、今回撮影した対象画像データ(新たな不正使用している操作ユーザの顔)を設定アドレスへ送信する。ステップS111以降の処理動作は、第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
ステップS202において、制御部2は、前回メールした通知画像データと今回撮影した対象画像データとが一致する判定結果を取得すると、GPS部8に携帯端末装置1の現在の位置情報を取得する制御信号を提供する。GPS部8は、GPS衛星から送信される電波をキャッチし、携帯端末装置1の現在の位置情報を算出する。GPS部8は、制御部2を介して位置情報を記憶部6へ格納する(ステップS203)。前回メールした通知画像データと今回撮影した対象画像データとが一致する判定結果は、前回の操作ユーザが再び携帯端末装置1を操作していることを示す。
距離算出部11は、制御部2を介してGPS部8が測定した今回の位置情報を記憶部6から取得する。また、距離算出部11は、制御部2を介してGPS部8が前回のステップS112でメール送信した前回の位置情報を記憶部6から取得する。距離算出部11は、今回の位置情報と前回の位置情報とに基づいて、2つの地点の直線距離を算出する。2つの地点の直線距離は、同一の操作ユーザが移動している距離を示している。距離算出部11は、算出した直線距離を制御部2へ提供する(ステップS204)。
制御部2は、記憶部6から直線距離を取得する。制御部2は、取得した現在の位置情報が所定の距離にあるか否かを判定する(ステップS205)。ここでは、所定の距離は1km以上とする。
ステップS205において、制御部2は、取得した直線距離が1km以上であった場合、取得した現在の位置情報を無線送受信部3へ提供する。このとき制御部2は、記憶部6から設定アドレスを取得し、無線送受信部3へ提供する。無線送受信部3は、今回撮影した対象画像データ及び位置情報を設定アドレスへ送信する(ステップS112)。これ以降は、ステップS101へ進む。
ステップS205において、制御部2は、取得した直線距離が1km以上でなかった場合、メール送信の制御を行わずステップS101へ進む。
本発明の第2の実施の形態によって、第1の実施の形態による効果に加え、不正使用している操作ユーザが変わった場合に、不正使用している新たな操作ユーザの顔と現在位置を所有者に知らせることが出来る。また、本発明の携帯端末装置1は、不正使用している操作ユーザが変わらない場合でも、本発明の携帯端末装置1が所定の距離を移動した場合に、位置情報等を設定アドレスへ送信することが出来る。これは、同じ場所からの同じ操作ユーザに基づく位置情報等を何度も送られることがなくなり、無駄なメール送信を無くし必要な位置情報等を所有者に提供できる効果を奏している。
本発明の携帯端末装置1は、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータなどが含まれる。
図1は、本発明の携帯端末装置1の第1の実施の形態による、ハードウエア構成例を示すブロック図である。 図2は、本発明の携帯端末装置1の第1の実施の形態による処理動作を示したフローチャートである。 図3は、本発明の携帯端末装置1の第2の実施の形態による、ハードウエア構成例を示すブロック図である。 図4は、本発明の携帯端末装置1の第2の実施の形態による処理動作を示したフローチャートである。
符号の説明
1 携帯端末装置
2 制御部
3 無線送受信部
4 入力部
5 出力部
6 記憶部
7 カメラ部
8 GPS部
9 顔認証部
10 パスワード認証部
11 距離算出部

Claims (7)

  1. 電源オフ状態又は省電力状態の携帯端末装置に対して第1ユーザの入力操作があった場合に、前記第1ユーザの顔を撮影するカメラ部と、
    前記カメラ部の撮影した前記第1ユーザの顔を含む第1画像データが、予め設定されている第2ユーザの第2画像データに含まれるか否かを判定する顔認証部と、
    前記第1画像データが前記第2画像データに含まれない場合に、前記第1ユーザによって入力される第1パスワードが、予め設定されている前記第2ユーザの第2パスワードに一致するか否かを判定するパスワード認証部と、
    前記第1パスワードと前記第2パスワードとが不一致である場合に、前記携帯端末装置への入力を受け付けないロック状態にする制御部と
    前記ロック状態の前記携帯端末装置の第1位置情報を取得するGPS部と、
    前記第1位置情報を予め設定されたアドレスへ送信する無線送受信部と、
    を具備し、
    前記カメラ部は、前記制御部が前記ロック状態にした直後、再び前記第1ユーザの顔を撮影し、メール送信用の画像データを生成し、
    前記無線送受信部は、前記メール送信用の画像データを前記設定されたアドレスへ送信し、
    前記カメラ部は、前記第1位置情報の送信後に前記携帯端末装置に対して第3ユーザの入力操作があった場合に、前記第3ユーザの顔を撮影し、
    前記顔認証部は、前記カメラ部の撮影した前記第3ユーザの顔を含む第3画像データと、前記メール送信用の画像データとが一致するか否かを判定し、
    前記無線送受信部は、前記第3画像データと前記メール送信用の画像データとが不一致である場合に、前記第3画像データを前記設定されたアドレスへ送信する
    携帯端末装置。
  2. 電源オフ状態又は省電力状態の携帯端末装置に対して第1ユーザの入力操作があった場合に、前記第1ユーザの顔を撮影するカメラ部と、
    前記カメラ部の撮影した前記第1ユーザの顔を含む第1画像データが、予め設定されている第2ユーザの第2画像データに含まれるか否かを判定する顔認証部と、
    前記第1画像データが前記第2画像データに含まれない場合に、前記第1ユーザによって入力される第1パスワードが、予め設定されている前記第2ユーザの第2パスワードに一致するか否かを判定するパスワード認証部と、
    前記第1パスワードと前記第2パスワードとが不一致である場合に、前記携帯端末装置への入力を受け付けないロック状態にする制御部と、
    前記ロック状態の前記携帯端末装置の第1位置情報を取得するGPS部と、
    前記第1位置情報を予め設定されたアドレスへ送信する無線送受信部と、
    前記第1位置情報と、第2位置情報との直線距離を算出する距離算出部と、
    具備し、
    前記第2位置情報は、前記第1位置情報送信後の前記ロック状態の前記携帯端末装置に対して前記第1ユーザの入力操作があった場合に、前記GPS部が取得する記携帯端末装置の位置情報である
    携帯端末装置。
  3. 請求項2に記載の携帯端末装置であって、
    前記無線送受信部は、前記直線距離が所定の距離である場合に、前記第2位置情報を前記指定されたアドレスへ送信する
    携帯端末装置。
  4. 電源オフ状態又は省電力状態の携帯端末装置に対して第1ユーザの入力操作があった場合に、前記第1ユーザの顔を撮影し、前記第1ユーザの顔を含む第1画像データを生成するステップと、
    前記第1画像データが、予め設定されている第2ユーザの第2画像データに含まれるか否かを判定するステップと、
    前記第1画像データが前記第2画像データに含まれない場合に、前記第1ユーザによって入力される第1パスワードが、予め設定されている前記第2ユーザの第2パスワードに一致するか否かを判定するステップと、
    前記第1パスワードと前記第2パスワードとが不一致である場合に、前記携帯端末装置への入力を受け付けないロック状態にするステップと
    前記ロック状態の前記携帯端末装置の第1位置情報を取得するステップと、
    前記第1位置情報を予め設定されたアドレスへ送信するステップと
    前記ロック状態にした直後、再び前記第1ユーザの顔を撮影し、メール送信用の画像データを生成するステップと、
    前記メール送信用の画像データを前記設定されたアドレスへ送信するステップと
    前記第1位置情報を送信後に前記携帯端末装置に対して第3ユーザの入力操作があった場合に、前記第3ユーザの顔を撮影し、前記第3ユーザの顔を含む第3画像データを生成するステップと、
    前記第3画像データと前記メール送信用の画像データとが一致するか否かを判定するステップと、
    前記第3画像データと前記メール送信用の画像データとが不一致である場合に、前記第3画像データを前記設定されたアドレスへ送信するステップと、
    を具備する
    不正使用防止方法。
  5. 電源オフ状態又は省電力状態の携帯端末装置に対して第1ユーザの入力操作があった場合に、前記第1ユーザの顔を撮影し、前記第1ユーザの顔を含む第1画像データを生成するステップと、
    前記第1画像データが、予め設定されている第2ユーザの第2画像データに含まれるか否かを判定するステップと、
    前記第1画像データが前記第2画像データに含まれない場合に、前記第1ユーザによって入力される第1パスワードが、予め設定されている前記第2ユーザの第2パスワードに一致するか否かを判定するステップと、
    前記第1パスワードと前記第2パスワードとが不一致である場合に、前記携帯端末装置への入力を受け付けないロック状態にするステップと、
    前記ロック状態の前記携帯端末装置の第1位置情報を取得するステップと、
    前記第1位置情報を予め設定されたアドレスへ送信するステップと
    前記第1位置情報と、第2位置情報との直線距離を算出するステップを具備し、
    前記第2位置情報は、前記第1位置情報の送信後の前記ロック状態の前記携帯端末装置に対して前記第1ユーザの入力操作があった場合に取得される前記携帯端末装置の位置情報である
    不正使用防止方法。
  6. 請求項に記載の不正使用防止方法であって、
    更に、
    前記直線距離が所定の距離である場合に、前記第2位置情報を前記指定されたアドレスへ送信するステップ、
    を具備する
    不正使用防止方法。
  7. 請求項4乃至6の何れか一項に記載の方法をコンピュータに実行させる
    不正使用防止プログラム。
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