JP5076696B2 - 液状組成物、抵抗体、抵抗体素子及び配線板 - Google Patents
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体積抵抗率が1×1010Ω・cm以上の絶縁性樹脂と、体積抵抗率が1×103Ω・cm以下の導電性粒子と、分散剤と、を含有する液状組成物であって、
液状組成物中の全液体成分の15〜35質量%が、前記分散剤を溶解可能な溶剤から成り、
25℃で前記溶剤100質量部と前記分散剤30質量部とを混合し、得られる混合物を、30日間、25℃で放置した後、目開き20μmのメッシュで濾過した場合に、濾別される前記分散剤の量が、前記混合物中の前記分散剤の含有量の1質量%未満である液状組成物を提供する。
本発明の液状組成物は、体積抵抗率が1×1010Ω・cm以上の絶縁性樹脂と、体積抵抗率が1×103Ω・cm以下の導電性粒子と、分散剤と、を含有するものである。
本発明の液状組成物を印刷法、塗布法等により基材上に付着させた後、液状組成物を加熱すると、液状組成物中の液体成分が除去され、或いは更に、絶縁性樹脂が硬化して、基材上に抵抗体が形成される。すなわち、本発明はまた、本発明の液状組成物を基材上に付着させた後、当該液状組成物を加熱することによって得られる抵抗体を提供する。本発明は更に、当該抵抗体を備える抵抗体素子、及び、当該抵抗体素子が基材上に形成された配線板を提供する。
条件:25℃で酢酸ブチル100質量部と分散剤30質量部とを混合し、得られる混合物を、30日間、25℃で放置した後、目開き20μmのメッシュで濾過した場合に、濾別される分散剤の量が、混合物中の分散剤の含有量の1質量%未満である。
γ−ブチロラクトン及び酢酸ブチルの混合液中にカーボンブラック粒子が分散したカーボンブラックスラリー(マルコ8162ブラック、株式会社トクシキ製)[カーボンブラック粒子:20質量%、γ−ブチロラクトン:64質量%、酢酸ブチル:9質量%、分散剤:6.8質量%]67.7g、γ−ブチロラクトン17.8g、及び酢酸ブチル8gを混合し、更に、変性ノボラック型エポキシ樹脂「N−865」(大日本インキ化学工業株式会社製)4.0g、ノボラック型フェノール樹脂「VH−4170」(大日本インキ化学工業株式会社製)2.2g、及び1−シアノエチル−2−メチルイミダゾール0.3gを混合して、液状組成物を得た。酢酸ブチルの含有量は、液状組成物中の全液体成分の合計質量に対して19質量%である。液状組成物の粘度は11mPa・sであり、液状組成物中のカーボンブラック粒子の平均分散粒径/最大分散粒径は150nm/480nmであった。
γ−ブチロラクトン及び酢酸ブチルの混合液中にカーボンブラック粒子が分散したカーボンブラックスラリー(マルコ8162ブラック、株式会社トクシキ製)[カーボンブラック粒子:20質量%、γ−ブチロラクトン:64質量%、酢酸ブチル:9質量%、分散剤:6.8質量%]67.7g、γ−ブチロラクトン13.8g、及び酢酸ブチル12gを混合し、更に、変性ノボラック型エポキシ樹脂「N−865」(大日本インキ化学工業株式会社製)4.0g、ノボラック型フェノール樹脂「VH−4170」(大日本インキ化学工業株式会社製)2.2g、及び1−シアノエチル−2−メチルイミダゾール0.3gを混合して、液状組成物を得た。酢酸ブチルの含有量は、液状組成物中の全液体成分の合計質量に対して24質量%である。液状組成物の粘度は11mPa・sであり、液状組成物中のカーボンブラック粒子の平均分散粒径/最大分散粒径は150nm/480nmであった。
γ−ブチロラクトン及び酢酸ブチルの混合液中にカーボンブラック粒子が分散したカーボンブラックスラリー(マルコ8162ブラック、株式会社トクシキ製)[カーボンブラック粒子:20質量%、γ−ブチロラクトン:64質量%、酢酸ブチル:9質量%、分散剤:6.8質量%]67.7g、γ−ブチロラクトン7.8g、及び酢酸ブチル18gを混合し、更に、変性ノボラック型エポキシ樹脂「N−865」(大日本インキ化学工業株式会社製)4.0g、ノボラック型フェノール樹脂「VH−4170」(大日本インキ化学工業株式会社製)2.2g、及び1−シアノエチル−2−メチルイミダゾール0.3gを混合して、液状組成物を得た。酢酸ブチルの含有量は、液状組成物中の全液体成分の合計質量に対して32質量%である。液状組成物の粘度は10mPa・sであり、液状組成物中のカーボンブラック粒子の平均分散粒径/最大分散粒径は150nm/480nmであった。
γ−ブチロラクトン及び酢酸ブチルの混合液中にカーボンブラック粒子が分散したカーボンブラックスラリー(マルコ8162ブラック、株式会社トクシキ製)[カーボンブラック粒子:20質量%、γ−ブチロラクトン:64質量%、酢酸ブチル:9質量%、分散剤:6.8質量%]67.7g、γ−ブチロラクトン25.8gを混合し、更に、変性ノボラック型エポキシ樹脂「N−865」(大日本インキ化学工業株式会社製)4.0g、ノボラック型フェノール樹脂「VH−4170」(大日本インキ化学工業株式会社製)2.2g、及び1−シアノエチル−2−メチルイミダゾール0.3gを混合して、液状組成物を得た。酢酸ブチルの含有量は、液状組成物中の全液体成分の合計質量に対して8質量%である。液状組成物の粘度は12mPa・sであり、液状組成物中のカーボンブラック粒子の平均分散粒径/最大分散粒径は150nm/480nmであった。
変性ノボラック型エポキシ樹脂「N−865」(大日本インキ化学工業株式会社製)4.0g、ノボラック型フェノール樹脂「VH−4170」(大日本インキ化学工業株式会社製)2.2g、1−シアノエチル−2−メチルイミダゾール0.3g、カーボンブラック粒子(一次粒子径:16nm)13.5g、及び分散剤(Disperbyk(登録商標)−164、ビックケミー社製)4.6gを、γ−ブチロラクトン45.4g及び酢酸ブチル30.0gの混合液に溶解又は分散させた後、ビーズミルで1時間攪拌して、液状組成物を得た。酢酸ブチルの含有量は、液状組成物中の全液体成分の合計質量に対して40質量%である。液状組成物の粘度は15mPa・sであり、液状組成物中のカーボンブラック粒子の平均分散粒径/最大分散粒径は190nm/480nmであった。
実施例1〜3及び比較例1〜2の液状組成物を、インクジェット印刷装置で基材(ガラス板)表面に印字したところ、実施例1〜3及び比較例1〜2の液状組成物は、いずれもインクジェットの連続吐出性が良好であり、インクジェットヘッドの目詰まりを生じることなく、良好に印字することができた。但し、比較例2の液状組成物は、インクジェットの間欠吐出性が不良であった。
実施例1〜3及び比較例1〜2の液状組成物を、調製直後に、インクジェット印刷装置で基材(ガラス板)表面に印刷した後、210℃で1時間加熱することによって、液状組成物中の液体成分を除去し、樹脂を硬化させて、抵抗体(幅:約4.5cm、長さ:約3cm、厚さ:約10μm)を得た。この抵抗体の体積抵抗率ρ0(Ω・cm)を測定した。
Claims (8)
- 体積抵抗率が1×1010Ω・cm以上の絶縁性樹脂と、体積抵抗率が1×103Ω・cm以下の導電性粒子と、分散剤と、を含有する抵抗体形成用インク用の溶剤である液体成分であって、
15〜35質量%が前記分散剤を溶解可能な第一の溶剤であり、残部が絶縁性樹脂を溶解又は分散可能な第二の溶剤であり、
前記第一の溶剤が、25℃で前記第一の溶剤100質量部と前記分散剤30質量部とを混合し、得られる混合物を、30日間、25℃で放置した後、目開き20μmのメッシュで濾過した場合に、濾別される前記分散剤の量が、前記混合物中の前記分散剤の含有量の1質量%未満となる溶剤である、液体成分。 - 前記第二の溶剤のうち、25℃における蒸気圧が1.34×10 3 Paより高い溶剤の含有量が、前記液体成分の全量基準で、60質量%以下である、請求項1に記載の液体成分。
- 前記第二の溶剤が、25℃における蒸気圧が0.005×10 3 〜1.34×10 3 Paである溶剤を含有する、請求項1又は2に記載の液体成分。
- 前記第一の溶剤が、酢酸ブチル又はメトキシプロピルアセタートである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体成分。
- 前記第二の溶剤が、γ−ブチロラクトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド及びシクロヘキサノンからなる群より選択される少なくとも一種を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体成分。
- 体積抵抗率が1×10 10 Ω・cm以上の絶縁性樹脂と、体積抵抗率が1×10 3 Ω・cm以下の導電性粒子と、分散剤と、請求項1〜5のいずれか一項に記載の液体成分と、を含有する抵抗体形成用インクを、基材上に付着させる工程と、
前記抵抗体形成用インクを加熱して抵抗体を得る工程と、を備える、抵抗体の製造方法。 - 1対の電極を形成している導電体と、前記1対の電極を電気的に接続するように形成された抵抗体と、を備える抵抗体素子の製造方法であって、
体積抵抗率が1×10 10 Ω・cm以上の絶縁性樹脂と、体積抵抗率が1×10 3 Ω・cm以下の導電性粒子と、分散剤と、請求項1〜5のいずれか一項に記載の液体成分と、を含有する抵抗体形成用インクを、前記導電体が配置された基板上に付着させる工程と、
前記抵抗体形成用インクを加熱して前記抵抗体を得る工程と、を備える、抵抗体素子の製造方法。 - 基板と該基板上に形成された抵抗体とを備える配線板の製造方法であって、
体積抵抗率が1×10 10 Ω・cm以上の絶縁性樹脂と、体積抵抗率が1×10 3 Ω・cm以下の導電性粒子と、分散剤と、請求項1〜5のいずれか一項に記載の液体成分と、を含有する抵抗体形成用インクを、前記基材上に付着させる工程と、
前記抵抗体形成用インクを加熱して前記基板上に前記抵抗体を形成する工程と、を備える、配線板の製造方法。
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