JP5076531B2 - 樹脂複合材料 - Google Patents

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Description

本発明は、熱伝導性に優れた樹脂複合材料に関する。
従来より、熱交換器のチューブ、回転機やエレクトロニック・コントロール・ユニット(ECU)等のカバーには、放熱性に優れた放熱部材が用いられていた。このような放熱部材としては、例えば熱伝導性に優れたアルミなどの金属材料からなる金属部材が用いられていた。しかし、金属材料は、比較的成形加工が困難であり、コストが高いという問題を有していた。また、金属部材は、比較的比重が大きいため、その使用量が増加するにつれて製品の重量が増大してしまうという問題を有していた。
そこで、樹脂材料中にフィラーが分散されてなる熱伝導性に優れた樹脂複合材料が開発されている。樹脂複合材料は、金属材料に比べて成形が容易であり、低コスト化を図ることができる。また、金属材料に比べて重量を小さくすることができる。
上記樹脂複合材料としては、具体的には、例えばアルミナ等のセラミックスからなる球状のフィラーを樹脂材料中に添加した材料が開発されている(特許文献1〜3参照)。また、ガラス繊維等からなる鱗片状又は針状のフィラーを樹脂材料中に添加した材料も開発されている(特許文献3及び4参照)。
しかしながら、セラミックスからなる球状フィラーを添加した樹脂複合材料においては、充分な熱伝導性を得るために、球状フィラーを例えば40体積%以上という高充填率で添加する必要があった。そのため、樹脂複合材料が脆くなり、特に厚みの小さな成形体を作製した場合に、強度が低下して外部からの応力により破断し易くなるという問題があった。また、溶融状態にしたときの流動性が低下するため、成形性が悪くなるをいう問題があった。さらに、比較的高価なフィラーを大量に使用するため、樹脂複合材料の製造コストが増大するという問題があった。
また、ガラス繊維等からなる針状フィラーを添加した樹脂複合材料においても、少量の針状フィラーでは十分に熱伝導性を向上させることができなかった。
特開昭62−240313号公報 特開平8−283448号公報 特開平4−33958号公報 特開昭61−19662号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであって、熱伝導性に優れた樹脂複合材料を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、樹脂材料にフィラーが分散されてなる樹脂複合材料であって、
上記フィラーとして、平均アスペクト比20以上の無機フィラーからなる基材と、該基材の表面を被覆するセラミックスからなる皮膜とを有する被覆フィラーを用い、
上記無機フィラーは、SUS繊維、アルミ繊維、及び銅繊維から選ばれる1種以上の金属繊維であり、
上記セラミックスは、ケイ酸塩ガラスからなることを特徴とする樹脂複合材料にある(請求項1)
本発明の樹脂複合材料においては、上記樹脂材料中に上記被覆フィラーが分散されている。そして、上記被覆フィラーは、平均アスペクト比20以上の無機フィラーからなる基材と、これを被覆するセラミックスからなる皮膜とを有する。
そのため、上記被覆フィラーがその大きなアスペクト比を生かして上記樹脂材料中で熱伝導のパスを効率的に形成することができる。そのため、上記樹脂複合材料は、上記被覆フィラーの添加量を少なくしても、優れた熱伝導性を発揮することができる。
さらに、上記被覆フィラーは、セラミックスからなる皮膜で被覆されている。そのため、およそ数十〜数百W/m・Kという高い熱伝導率を有するセラミックスの特性を生かして、上記樹脂複合材料は、優れた熱伝導性を発揮することができる。
また、上記樹脂複合材料においては、上記のごとく、フィラー添加量を比較的少なくしても上記のごとく優れた熱伝導性を示すことができる。そのため、例えば厚みの小さな成形品に用いたとしても樹脂材料本来の強度をほとんど損ねることなく、優れた強度を発揮することができる。さらに、樹脂材料本来の成形性をほとんど損ねることなく、優れた成形性を発揮することができる。
また、上記樹脂複合材料は、熱伝導性だけでなく絶縁性を示すことができる。そのため、絶縁性を必要とする放熱部材等に好適に用いることができる。
以上のように、本発明によれば、熱伝導性に優れた樹脂複合材料を提供することができる。
次に、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
本発明の樹脂複合材料は、樹脂材料にフィラーが分散されてなる。
上記樹脂材料は、上記樹脂複合材料の用途に応じて適宜選択することができる。具体的には、例えばポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、フッ素樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリアセタール、ポリフェニレンエーテル、ポリエーテルイミド、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)樹脂、エポキシ、フェノール、液晶樹脂(LCP)等を用いることができる。
また、上記フィラーとしては、平均アスペクト比20以上の無機フィラーからなる基材と、該基材の表面を被覆するセラミックスからなる皮膜とを有する被覆フィラーを用いる。
上記無機フィラーの平均アスペクト比が20未満の場合には、上記被覆フィラーが上記樹脂複合材料中で熱伝導のパスを十分に形成し難くなり、上記樹脂複合材料の熱伝導性が不十分になるおそれがある。上記基材としては、例えば板状、鱗片状、針状、又は繊維状等の無機フィラーを用いることができる。
また、上記無機フィラーを上記皮膜で被覆してなる上記被覆フィラーについても、その平均アスペクト比は20以上であることが好ましい。また、被覆フィラーの平均アスペクト比が100を越えると、上記被覆フィラーを樹脂材料に分散させて上記樹脂複合材料を作製する際に、上記被覆フィラーが破損し易くなる。そのため、被覆フィラーの平均アスペクト比の上限は、100以下がよい。
上記無機フィラーは、マイカ、タルク、及びセピオライトから選ばれる1種以上の天然鉱物であることが好ましい
また、上記無機フィラーは、ガラス繊維及び/又はガラスウールであることが好ましい
また、上記無機フィラーは、SiCウィスカ、アルミナウィスカ、酸化マグネシウムウィスカ、ケイ酸カルシウムウィスカ、水酸化アルミニウムウィスカ、炭酸カルシウムウィスカ、窒化珪素ウィスカ、チタン酸カリウムウィスカ、ホウ酸アルミニウムウィスカ、硫酸カルシウムウィスカ、及び二ホウ化チタンウィスカから選ばれる1種以上のウィスカであることが好ましい
これらの場合には、平均アスペクト比20以上のフィラーを比較的容易に入手することができる。また、これらの無機フィラーは融点が高いため、上記無機フィラーの表面にセラミックスからなる皮膜を形成して上記被覆フィラーを作製する際に、高温度条件下で皮膜を形成することができる。そのため、例えばセラミックス成分を含む気相中で上記無機フィラーの表面にセラミックスを成長させる気相成長法や、セラミックス成分を含む溶液中に上記無機フィラーを浸漬し、焼成する溶液浸漬法等により、上記被覆フィラーを簡単に作製することができる。
上記無機フィラーが、上述の天然鉱物、ガラス(ガラス繊維及び/又はガラスウール)、又はウィスカである場合には、上記皮膜の材料となる上記セラミックスは、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、窒化珪素から選ばれる1種以上の無機化合物からなることが好ましい
この場合には、上記セラミックスの高い熱伝導率を生かして、上記被覆フィラーの熱伝導性を上記無機フィラーに比べてより一層向上させることができる。その結果、上記樹脂複合材料の熱伝導性をより一層向上させることができる。
また、上記無機フィラーは、SUS繊維、アルミ繊維、及び銅繊維から選ばれる1種以上の金属繊維であることが好ましい
また、上記無機フィラーは、カーボンナノチューブ及び/又は炭素繊維であることが好ましい
これらの場合にも、平均アスペクト比20以上のフィラーを比較的容易に入手することができる。また、これらの無機フィラーは比較的融点が高いため、上記無機フィラーの表面にセラミックスからなる皮膜を形成して上記被覆フィラーを作製する際に、高温度条件下で皮膜を形成することができる。そのため、例えばセラミックス成分を含む気相中で上記無機フィラーの表面にセラミックスを成長させる気相成長法や、セラミックス成分を含む溶液中に上記無機フィラーを浸漬し、焼成する溶液浸漬法等により、上記被覆フィラーを簡単に作製することができる。
上記炭素繊維としては、例えば気相法炭素繊維(Vapor Grown Carbon Fiber;VGCF「登録商標」)等を用いることができる。
上記無機フィラーが、上述の金属繊維、又は炭素材料(カーボンナノチューブ及び/又は炭素繊維)である場合には、上記皮膜の材料となる上記セラミックスは、上記セラミックスは、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、窒化珪素から選ばれる1種以上の無機化合物又はケイ酸塩ガラスからなることが好ましい
この場合には、上記セラミックスの高い熱伝導率を生かして、上記被覆フィラーの熱伝導性を上記無機フィラーに比べて一層向上させることができる。その結果、上記樹脂複合材料の熱伝導性をより一層向上させることができる。
上記樹脂複合材料は、上記被覆フィラーを5体積%以上かつ40体積%未満含有することが好ましい(請求項2)。
この場合には、少量のフィラー添加量で優れた熱伝導性を発揮できるという上記樹脂複合材料の特徴をより顕著に得ることができる。そのため、上記樹脂複合材料は、樹脂本来の強度等の物性をほとんどそこねることがなく、優れた熱伝導性を示すことができる。また、この場合には、樹脂材料本来の成形性をほとんど損ねることなく、上記樹脂複合材料を成形することができる。
上記被覆フィラーが5体積%未満の場合には、上記樹脂複合材料の熱伝導性が低下するおそれがある。一方、40体積%以上の場合には、成形性や物性等の樹脂本来の優れた特性が損なわれるおそれがある。より好ましくは、上記被覆フィラーの含有量は、10体積%〜35体積%がよく、さらに好ましくは15体積%〜30体積%がよい。
上記樹脂複合材料は、放熱部材に用いられることが好ましい(請求項3)。
この場合には、上記樹脂複合材料の優れた放熱性を充分に活用することができる。
上記放熱部材としては、具体的には例えばラジエータ、ヒータコア、及びインバータ等の熱交換器のチューブ、モータ及びオルタネータ等の回転機のカバー、エレクトロニック・コントロール・ユニット(ECU)のカバー、ペルチェ素子の絶縁樹脂皮膜等がある。
また、上記樹脂複合材料は、厚み5mm以下の上記放熱部材に用いられることが好ましい(請求項4)。
この場合には、上記樹脂複合材料の優れた特性をより顕著に発揮することができる。
即ち、上記樹脂複合材料においては、上記のごとくフィラーの添加量を少なくしても充分に優れた熱伝導性を示すことができる。そのため、樹脂材料本来の強度等の物性をほとんど損ねることなく、優れた熱伝導性を発揮することができる。それ故、上述のごとく5mm以下という肉厚の小さな放熱部材に適用しても充分な強度を保ちつつ優れた熱伝導性を示すことができる。
次に、本発明の樹脂複合材料の参考例について図1〜図3を用いて説明する。
本例は、樹脂複合材料を作製し、その特性を評価する例である。
図1に示すごとく、本例の樹脂複合材料1は、樹脂材料2にフィラー3が分散されてなる。フィラーとしては、図2に示すごとく、アスペクト比20以上の無機フィラーからなる基材31と、その表面を被覆するセラミックスからなる皮膜32と有する被覆フィラー3を用いる。
本例において、樹脂材料2は、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂からなる。また、基材31は、直径6.5μm、平均アスペクト比30の針状(繊維状)のガラス繊維からなる。皮膜32は、アルミナからなる。
本例の樹脂複合材料の製造方法につき、説明する。
まず、以下のようにして被覆フィラーを作製した。
即ち、まず、直径6.5μm、長さ3mmの繊維状のガラス繊維を準備し、このガラス繊維を(株)高純度化学研究所製のコート材(アルミナ膜用Al−O3−P Al23)に浸漬した。その後、温度120℃で10分間乾燥し、さらに温度550℃で1時間焼成した。これにより、図2に示すごとく、ガラス繊維からなる基材31の表面にアルミナからなる皮膜32を形成し、被覆フィラー3を得た。
次に、PPS樹脂に上記被覆フィラーを添加し、(株)テクノベル製の二軸押出機(KZW15TW)を用いて、温度300℃で溶融混練を行った。これにより、被覆フィラーをPPS樹脂中に均一に分散させて、樹脂複合材料を得た。
次いで、得られた樹脂複合材料をストランド状に押出した後、水で急冷し、ストランドカッターでカットして顆粒状の樹脂複合材料を得た。これを試料Eとする。
本例においては、樹脂材料(PPS樹脂)に被覆フィラーが分散されてなる上記樹脂複合材料(試料E)として、被覆フィラーの添加量20vol%、及び30vol%という2種類のサンプルを作製した。これらのサンプルを炉内で燃やし、残渣として得られた被覆フィラーのアスペクト比を測定したところ平均アスペクト比は30であった。そして、これらのサンプルについて、熱伝導率を測定することにより、添加率(vol%)と熱伝導率(W/m・K)との関係を調べた。
熱伝導率の測定は、次のようにして行った。
まず、顆粒状の樹脂複合材料を成形し、厚み1mmの平板サンプルを得た。次いで、切削加工を行い、縦5mm×横5mm×厚み1mmの板状サンプルを作製した。
次に、京都電子工業(株)製の熱物性測定装置(LFA−502)を用いて、レーザーフラッシュ法により板状サンプルの熱伝導率を測定した。測定は、温度25℃、大気雰囲気条件下で行った。その結果を図3に示す。
また、本例においては、上記試料Eの優れた特徴を明らかにするために、2種類の比較用の樹脂複合材料(試料C1及び試料C2)を作製した。
試料C1は、PPS樹脂中にフィラーとして球状のアルミナ粒子を含有する樹脂複合材料である。
試料C1の作製にあたっては、まず、PPS樹脂に、平均粒径約30μmの球状のアルミナ粒子を添加し、上記試料Eと同様に二軸押出機を用いて、温度300℃で溶融混練を行い、アルミナ粒子をPPS樹脂中に均一に分散させた。その後、上記試料Eと同様にしてストランド状に押出した後、水で急冷し、ストランドカッターでカットして顆粒状の樹脂複合材料(試料C1)を得た。
また、試料C2は、PPS樹脂中にフィラーとして針状のガラス繊維を含有する樹脂複合材料である。
試料C2は、大日本インキ化学工業(株)製のガラス繊維強化リニアー型PPS(FZ−2140)をPPS樹脂で所望の濃度に希釈することにより作製した。その後、上記試料Eと同様にしてストランド状に押出した後、水で急冷し、ストランドカッターでカットして顆粒状の樹脂複合材料(試料C2)を得た。
上記試料C1及び上記試料C2についても、上記試料Eと同様に、それぞれフィラーの添加量が異なる2種類のサンプルを作製し、これらのサンプルについて熱伝導率を測定した。具体的には、試料C1については、フィラー(アルミナ粒子)の添加量23.6vol%、36.1vol%のサンプルを用いて熱伝導率を測定した。また、試料C2については、添加量12.0vol%、26.8vol%のサンプルを用いて熱伝導率を測定した。これらの結果を図3に示す。
図3より知られるごとく、フィラーとして上記被覆フィラーを含有する試料Eは、試料C1及び試料C2に比べて、少量のフィラー添加量でも優れた熱伝導率を発揮できることがわかる。したがって、樹脂材料中に被覆フィラーが分散された樹脂複合材料(試料E)は、樹脂材料本来の物性をほとんど変えることなく、優れた熱伝導性を発揮できる。
即ち、図1及び図2に示すごとく、樹脂複合材料1(試料E)においては、樹脂材料2中に被覆フィラー3が分散されている。そして、被覆フィラー3は、平均アスペクト比20以上の無機フィラーからなる基材31と、これを被覆するセラミックスからなる皮膜32とを有する。
そのため、被覆フィラー3がその大きなアスペクト比を生かして樹脂材料2中で熱伝導のパスを効率的に形成することができる。そのため、樹脂複合材料(試料E)1は、被覆フィラー3の添加量を少なくしても、上述のごとく優れた熱伝導性を発揮することができる。
さらに、図2に示すごとく、被覆フィラー3は、セラミックス(アルミナ)からなる皮膜32で被覆されている。そのため、およそ数十〜数百W/m・Kという高い熱伝導率を有するセラミックスの特性を生かして、樹脂複合材料1は、優れた熱伝導性を発揮することができる。
また、樹脂複合材料1においては、上記のごとく、フィラー添加量を比較的少なくしても上記のごとく優れた熱伝導性を示すことができるため、例えば厚みの小さな成形品に用いたとしても樹脂材料本来の強度をほとんど損ねることなく、優れた強度を発揮することができる。さらに、樹脂材料本来の成形性をほとんど損ねることなく、優れた成形性を発揮することができる。
また、樹脂複合材料1は、熱伝導性だけでなく絶縁性を示すことができる。そのため、樹脂複合材料1は、絶縁性を必要とする放熱部材等に好適に用いることができる。
参考例にかかる、樹脂材料中に被覆フィラーが分散された樹脂複合材料の構成を示す説明図。 参考例にかかる、被覆フィラーの断面の構成を示す説明図。 参考例にかかる、樹脂複合材料(試料、試料C1、及び試料C2)についてのフィラー添加率と熱伝導率との関係を示す説明図。
符号の説明
1 樹脂複合材料
2 樹脂材料
3 被覆フィラー
31 基材
32 皮膜

Claims (4)

  1. 樹脂材料にフィラーが分散されてなる樹脂複合材料であって、
    上記フィラーとして、平均アスペクト比20以上の無機フィラーからなる基材と、該基材の表面を被覆するセラミックスからなる皮膜とを有する被覆フィラーを用い、
    上記無機フィラーは、SUS繊維、アルミ繊維、及び銅繊維から選ばれる1種以上の金属繊維であり、
    上記セラミックスは、ケイ酸塩ガラスからなることを特徴とする樹脂複合材料。
  2. 請求項1において、上記樹脂複合材料は、上記被覆フィラーを5体積%以上かつ40体積%未満含有することを特徴とする樹脂複合材料。
  3. 請求項1又は2において、上記樹脂複合材料は、放熱部材に用いられることを特徴とする樹脂複合材料。
  4. 請求項3において、上記樹脂複合材料は、厚み10mm以下の上記放熱部材に用いられることを特徴とする樹脂複合材料。
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