JP6353691B2 - ガラスウール複合熱可塑性樹脂組成物及びその製造法、成形物。 - Google Patents

ガラスウール複合熱可塑性樹脂組成物及びその製造法、成形物。 Download PDF

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本発明は、ガラスウールと熱可塑性樹脂組成物及びその製造法、成形物に関する。
樹脂の強化剤用ガラス繊維としては、溶融ガラスを小孔から高速で押出し、繊維径10〜20μmの繊維として引き取り、50〜200本程度収束剤で束ね、3〜10mmに切断したチョップトストランドと呼ばれるガラス長繊維が多量に射出成形品分野で使用されている。
一方、溶融した(リサイクル)ガラスを、周囲に1mm程度の小孔を多数設けた高速に回転するスピナに導き、その小孔から遠心力により繊維径1〜10μm、平均繊維長30〜300mm程度の非常に細い繊維を綿(捲縮)状に噴出させて製造されるガラスウールと呼ばれるガラス短繊維がある。住宅の壁、天井、床用の断熱材として多量に使用されている。樹脂強化剤としてはガラスウールと熱可塑性樹脂の水中分散物を抄造し、熱プレスしてシートを作成、自動車及び建設用シートとして使用する技術等はあるが、射出成形によって各種成形物を作成する分野には殆ど使用されていない。
その理由は、(1)綿状のガラスウールは極めて嵩密度が小さく溶融樹脂の密度とあまりにも差があり過ぎ通常の方法では極めて混錬が困難である、(2)ガラスウールは繊維径が細く混錬できたとしても繊維が切断しやすく物性の改良効果があまり望めないからである。
しかしながら、最近になって、この極めて嵩密度の小さい綿状のガラスウールをカッタミルで平均繊維長を300〜1000μm程度に解砕処理して、更にガラスウールの表面をシランカップリング剤やカリックスアレーン等の潤滑剤で処理後、押出機の途中から加熱添加して、熱可塑性樹脂と溶融混錬する技術が開発された。得られた射出成型品の低そり、表面美麗、金型、成形機の低摩耗性等で注目を浴びている。
特開平11−170385号公報 特開2011−183638号公報 特開2013−216003号公報
本発明は、カッタミル処理されたガラスウールを加熱添加することなく、より簡便な方法で熱可塑性樹脂と混錬できるガラスウール複合熱可塑性組成物及びその製造法、成形物を提供する。通常、ガラス繊維(ガラスウールも含め)と熱可塑性樹脂の混錬は単軸、2軸押出機などを使用して、繊維長維持のためにガラス繊維は押出機途中から、熱可塑性樹脂は押出機のフィード口から別々に供給される。そのために特別なサイドフイーダが必要とされている。又、ガラス繊維の添加量は50質量%くらいが限界であった。更に、ガラス繊維強化熱可塑性組成物の成形物は重量が重く軽量化には問題があった。
本発明者等は、遠心法によって製造される捲縮性のあるガラスウールをカッタミル処理する解砕工程で形成される直径0.2〜50mm位の強固に絡まった毛玉状塊(以降、ガラスウールピルと称する)の内部に含有された空気が、ガラスウールと熱可塑性樹脂の混錬の困難さの原因と考え、より簡便な方法を鋭意検討してきた。
その結果、(1)カッタミル処理された大きさ0.2〜50mm位のガラスウールピル100質量部に対して、500μm以下の粉末を5質量%以上有する粉末状熱可塑性樹脂100〜70質量%、繊維状熱可塑性樹脂0〜30質量%の組成物10〜1000質量部を、溶融混錬前にドライブレンドしてガラスウールピル内部に該粉末状熱可塑性樹脂及び繊維状熱可塑性樹脂の一部適応量を含浸させるか、(2)カッタミル処理時、ガラスウール100質量部と500μm以下の粉末を5質量%以上有する粉末状熱可塑性樹脂100〜70質量%、繊維状熱可塑性樹脂0〜30質量%の組成物10〜1000質量部を、カッタミル内に同時に投入して解砕工程で生成する大きさ0.2〜50mm位のガラスウールピル内に該粉末状熱可塑性樹脂及び繊維状熱可塑性樹脂の一部適応量を含浸させ、しかる後に溶融混錬すればガラスウールを熱可塑性樹脂中に90質量%もの高含量まで何ら特別な付加装置を追加することなく、通常の押出機を使用して均一に溶融混錬できることを発見して本発明に至った。そして、更に、上記粉末状熱可塑性樹脂及び繊維状熱可塑性樹脂の一部を内部に含むガラスウールピルは、押出機による溶融混錬工程を経ないで直接射出成形、熱圧縮成形、シート成形、押出成形等をすることが可能であることも見出した。又、該ガラスウールピル内に含まれた空気の存在は成形物の軽量化に効果的であることも見出した。
本発明は、(1)カッタミル処理されたガラスウールピルと500μm以下の粉末を5質量%以上含む粉末状熱可塑性樹脂及び繊維状熱可塑性樹脂をドライブレンドするか、(2)ガラスウールのカッタミル処理時に粉末状熱可塑性樹脂及び繊維状熱可塑性樹脂を同時にカッタミル装置に投入し、生成されるガラスウールピル内に該粉末状熱可塑性樹脂及び繊維状熱可塑性樹脂の一部適応量を含浸させることにより、通常の単軸、二軸押出機のフィード口から直接投入してもガラスウールの切断が極めて少ない高含量ガラスウール複合熱可塑性樹脂組成物を得ることができる。更に、本発明の粉末状熱可塑性樹脂及び繊維状熱可塑性樹脂を内部に適応量含むガラスウールピルは、溶融混錬することなく直接射出成形、熱圧縮成形、シート成形、押出成形に供することができる。得られる成形物はガラスウールピル内に含まれる空気により軽量な成形物を提供する。
熱可塑性樹脂(PET1)の粒度累積率(%)。 熱可塑性樹脂(PET2)の粒度累積率(%)。 熱可塑性樹脂(PET3)の粒度累積率(%)。 熱可塑性樹脂(PET4)の粒度累積率(%)。 熱可塑性樹脂(PET5)の粒度累積率(%)。 GWP2の写真。 PET1含浸GWP2の写真。 熱可塑性樹脂(MG3FQ)の粒度累積率(%)。 熱可塑性樹脂(E2000F)の粒度累積率(%)。 熱可塑性樹脂(SK6003)の粒度累積率(%)。
以下に、本発明のガラスウール複合熱可塑性樹脂組成物とその製造法、成形物について詳細に記述する。
本発明のガラスウール複合熱可塑性樹脂組成物を構成するガラスウールは遠心法によって製造される。溶融ガラスが高速で回転するスピナと呼ばれる耐熱合金製の容器中に供給され、遠心力によって容器の側壁に押しやられる。溶融ガラスは容器の側壁に多数設けられた小穴から外側に向かって流出し、流出した溶融ガラスは、容器の上部に設けられた環状のバーナーから噴出する高温の気流によって引伸ばされると同時に吹き飛ばされることより繊維化され捲縮性を持ったガラスウールとなる。ガラスウールは、平均繊維径が1〜10μm、繊維長30〜300mmあり嵩高く、このままでは通常の方法では熱可塑性樹脂と混錬することは殆ど不可能である。
そこで、ガラスウールを解砕、平均繊維長500〜10000μmの繊維同志が絡み合ったガラスウールピルを生成させる。ガラスウールピルの状態になって熱可塑性樹脂との溶融混錬が可能となる。ガラスウールの解砕は、通常の全ての機械的粉砕機が使用できるが、中でもカッタミル型のものを使用することが好ましい。
一般に、ガラス繊維強化材料の機械的物性は、最終製品中のガラス繊維長とアスペクト比(繊維長/繊維径)に依存する。繊維長は長く、アスベスト比は大きいことが望ましい。ガラスウールピルを構成するガラス繊維の平均繊維長が500μmより短いと、後の混錬・成形工程で更に繊維長が切断され物性の改良効果は少ない。平均繊維長が10000μm(1cm)より長くなると繊維同志の絡み合いが激しく強固になり、混錬・成形行程で熱可塑性樹脂とガラスウールピルとの分散が悪くなり、諸物性が低下する。ガラスウールの繊維径は1μm以下では溶融混錬時繊維が切れやすく、アスペクト比は更に低下する。10μmを超えると成形品の表面に繊維が浮き出やすく、又、押出機、成形機、金型等の装置に摩耗が生じ好ましくない。
ガラスウールは無機材料であり、単に熱可塑性樹脂に分散させるのみでは、ガラスウールと熱可塑性樹脂の接着性が弱い。そのため、ガラスウールをシランカップリング剤で表面処理したものを使用することが好ましい。シランカップリング剤としては、従来から用いられているものであれば特に限定されず、複合材料を構成する熱可塑性樹脂との反応性、熱安定性等を考慮して決めればよい。例えば、アミノシラン系、エポキシシラン系、アリルシラン系、ビニルシラン系等のシランカップリング剤が挙げられる。シランカップリング剤は、溶媒に溶解し、ガラスウールに噴霧・乾燥することで表面処理をすることができる。使用するシランカップリング剤の使用量は、ガラスウール100質量部に対して0.1〜2.0質量部、好ましくは0.2〜1.0質量部、さらに好ましくは0.2〜0.5質量部である。
本発明においては、ガラスウールを潤滑剤で表面処理してもよい。潤滑剤は、ガラスウールを熱可塑性樹脂に混練する際に、ガラスウールの滑りがよくなり熱可塑性樹脂に分散し易くなるものであれば特に制限は無い。シリコンオイル、カリックスアレーン等がある。シリコンオイルは熱可塑性樹脂との親和性に乏しいが、カリックスアレーンはフェノール樹脂であるのでガラスウールの滑りを向上する一方で、熱可塑性樹脂との親和性に優れていることから、ガラスウールの繊維長の切断を抑え且つガラスウールの添加量を多くすることができるので好ましい。カリックスアレーンの使用量は、ガラスウール100質量部に対して、0.001〜0.5質量部、好ましくは0.01〜0.3質量部である。
又、本発明のガラスウールは、上記のシランカップリング剤及び/又は潤滑剤による表面処理に加え、粉末状熱可塑性樹脂及び繊維状熱可塑性樹脂のガラスウールピル内への含浸を容易にするためにゴム系樹脂(天然ゴム、SBR、ブチルゴム等)、アクリル系樹脂(ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル、アクリル酸エチル−酢ビ共重合体、アクリル酸ブチル−酢ビ共重合体、アクリル酸2−エチルヘキシル共重合体等)、シリコーン系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリオレフイン系樹脂、エポキシ系樹脂等の公知の各種粘着剤(接着剤)で表面処理してもよい。これら粘着剤(接着剤)は、単独或は2種類以上を混合して使用しても良い。中でもゴム系ラテックス、アクリル系溶液或はエマルジョン、ポリオレフイン系エチレン−酢ビエマルジョン等などが好ましい。粘着剤(接着剤)の使用量は、ガラスウール100質量部に対して0.01〜2質量部、好ましくは0.05〜1質量部である。0.01質量部未満では粉末状熱可塑性樹脂及び繊維状熱可塑性樹脂の吸着含浸効果が認められず、2質量部を超えるとガラスウールの繊維同志が粘着集合して良好なガラスウールピルを形成できない。ガラスウールは、ガラスウールピルの形成前にシランカップリング剤、潤滑剤、粘着剤(接着剤)等によって処理されるが、ガラスウールピルの形成後(混錬前)に実施されても構わない。
本発明の熱可塑性樹脂とは、ガラスウールを分散できるものであれば、特に限定されず、例えば、汎用プラスチック、エンジニアリングプラスチック、スーパーエンジニアリングプラスチック等など従来から使用されている熱可塑性樹脂が挙げられる。具体的には、汎用プラスチックとしては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリスチレン(PS)、ポリ酢酸ビニル(PVAc)、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂(ABS樹脂)、スチレンアクリロニトリルコポリマー(AS樹脂)、アクリル樹脂(PMMA)等が挙げられる。エンジニアリングプラスチックとしては、ナイロンに代表されるポリアミド(PA)、ポリアセタール(POM)、ポリカーボネート(PC)、変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE、PPO)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、シンジオタクチックポリスチレン(SPS)、環状ポリオレフィン(COP)等が挙げられる。スーパーエンジニアリングプラスチックとしては、ポリフェニレンスルファイド(PPS)、ポリテトラフロロエチレン(PTFE)、ポリスルホン(PSF)、ポリエーテルサルフォン(PES)、非晶ポリアリレート(PAR)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、熱可塑性ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、液晶ポリエステル(LCPE)、ポリベンゾイミダゾール(PBI)等などが挙げられる。これら樹脂は、1種或いは2種以上を組み合わせて用いてもよい。
次に、本発明のガラスウール複合熱可塑性樹脂組成物を構成する粉末状熱可塑性樹脂とは、上記各種熱可塑性樹脂の粉末状のものをいう。粉末状熱可塑性樹脂を得るには、上記熱可塑性樹脂のペレットを機械的に粉砕するか又は各種溶媒に溶解後、沈殿剤と混合して粉末化、ろ過乾燥して得ることができる。機械的粉砕の場合はペレットを冷凍粉砕することが好ましい。かかる方法以外に粉末状熱可塑性樹脂を得る方法は、上記各種熱可塑性樹脂の重合過程で製品が粉末状で得られるもの、又は抜き取れるものがある。例えば、触媒法で製造される各種ポリオレフイン系樹脂、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリブテン樹脂、ポリエチレンプロピレン共重合体樹脂、ポリエチレンオクテン共重合体樹脂等など、更に、懸濁法のポリ塩化ビニル樹脂、乳化法のABS樹脂、界面法のポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、液晶ポリエステル樹脂、ポリベンゾイミダゾール等などが挙げられる。中でもポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、液晶ポリエステル樹脂、ポリベンゾイミダゾール等が好ましい。粉末状熱可塑性樹脂の粒度は500μm以下の粉末が5質量%以上を含むものが望ましい。粒度が500μm以上の粉末は殆どガラスウールピル内に含浸されない。又、その含量が5質量%未満であるとガラスウールピル内に含浸される熱可塑性樹脂の量が少なく、溶融時にガラスウールピル内からの溶融樹脂によるガラス繊維の分散効果が発揮されない。
本発明のガラスウール複合熱可塑性樹脂組成物を構成する繊維状熱可塑性樹脂とは、上記各種熱可塑性樹脂の繊維状のものをいう。繊維状熱可塑性樹脂には、上記熱可塑性樹脂を溶融又は適当な溶媒に溶解して、紡糸口金(ノズル)から押出して直径5〜50μmのモノフイラメント(長繊維且つ単繊維)を数百本撚り合わせるか適当な収束剤で固めたマルチフイラメントがある。本発明では、該マルチフイラメントをカットして綿状したステイプル或は5〜30mmにカットしたチョップドストランドと言われるものが好ましい。又、溶融樹脂をTダイ法或はインフレーション法にてフイルムを成形し、成形されたフイルムをスリットした後に延伸、熱処理して形成される、所謂フラットヤーンを使用することもできる。フラットヤーンは、断面形状が幅1〜10mm、厚み30〜200μmの偏平状になっていて、幅/厚みの比が50〜200であることが好ましい。5〜30mmにカットして使用することが好ましい。
尚、本発明において繊維状熱可塑性樹脂を配合する理由は、粉末状熱可塑性樹脂のみではガラスウールピルの内部と外部で樹脂量のバランスを取り難い場合に使用する。即ち、繊維状熱可塑性樹脂はガラスウールピル内への含浸は粉末状熱可塑性樹脂比べ少なくピルの外側で留まる。粉末状熱可塑性樹脂が細かすぎガラスウールピル内への含浸が多くピルの内部と外部で樹脂量のアンバランスが生じた場合の溶融混錬時のガラス繊維の切断を防ぐのが目的である。従って、繊維状熱可塑性樹脂の配合は、ガラスウールピルの繊維間距離、粉末状熱可塑性樹脂の粒度分布、ガラス繊維と熱可塑性樹脂の馴染み易さなどの因子によって決められる。粉末状熱可塑性樹脂と繊維状熱可塑性樹脂の配合比率は、粉末状熱可塑性樹脂100〜70質量%、繊維状熱可塑性樹脂0〜30質量%、好ましくは粉末状熱可塑性樹脂100〜75質量%、繊維状熱可塑性樹脂0〜25質量%である。
さて、ガラスウールと熱可塑性樹脂を溶融混錬する従来の技術では、ガラスウールの繊維長が1000μmを超えるとガラスウールピルを形成するガラス繊維同志の絡み合いが強固になり、結果として熱可塑性樹脂中へのガラスウールの分散が不十分となり、無理な応力が発生、ガラス繊維を切断し、製品の機械的物性を低下させた。又、ガラスウールピル内に空気が多く残り、成形品の発砲や外観不良が生じた。
本発明により、ガラス繊維長が1000μmを超えても、ガラスウールピル内に粉末状熱可塑性樹脂及び繊維状熱可塑性樹脂を適応量含浸させることにより、ガラスウールピルの内外から熱可塑性樹脂が同時に溶融し、ガラス繊維は均一な応力を受け切断が抑えられる。結果として、ガラスウールは高含量でも繊維長も長くアスペクト比も大きい状態で熱可塑性樹脂中に均一に分散する。外観も美麗で、機械的強度も強くなる。又、ガラスウールピル内に空気を故意に含ませてもガラス繊維の切断が少なく分散も良好で、強度の優れた外観美麗な軽量成形物を得ることが出来る。
本発明のガラスウール複合熱可塑性樹脂組成物は、本発明の目的を損なわない範囲で、公知の紫外線吸収剤、安定剤、酸化防止剤、可塑剤、着色剤、整色剤、難燃剤、帯電防止剤、蛍光増白剤、つや消し剤、衝撃強度改良剤等などの添加剤を配合することができる。
本発明のガラスウール複合熱可塑性樹脂組成物は、単軸又は多軸の押出機、ニーダ、ミキシングロール、バンバリーミキサー等の公知の溶融混練機を用いて、150〜450℃の温度で溶融混練することで製造することができる。特に、単軸、2軸押出機を用いて溶融混練することが簡便で好ましい。かかる場合、熱可塑性樹脂を含むガラスウールピルは、押出機のフィード口から投入されるが、通常のガラス繊維強化熱可塑性樹脂組成物の製造法のようにシリンダー途中から投入することも或は同時に両方から投入することも本発明の範囲内である。
本発明のガラスウール複合熱可塑性樹脂組成物は、ガラスウールピル内に既に相当量の樹脂成分を含んでいるため溶融混錬することなく直接射出成形、熱圧縮成形、シート成形、押出成形等を実施することができる。かかる事実は本発明の大きな特徴である。特にガラスウールピル内に適当量の空気を含む場合、混錬行程を経ずに直接熱圧縮成形、シート成形、押出成形することにより、発泡剤等を使用することなく、軽量で外観美麗な各種板状成形物を得ることが出来る。
更に、該板状成形物は、その最外層に各種熱可塑性樹脂のフイルム或はシートや各種金属箔或はシートを熱的に、又は接着剤等を使用してラミネートすることにより極めて外観美麗で装飾性のある各種板材を得ることができる。各種熱可塑性樹脂とは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド6、66、ポリカーボネート、ポリイミド等である。又、各種金属とは、アルミニウム、ステンレス、ニッケル、チタン、パラジウム、銅、鉄,錫、鉛、金、銀等等である。
以下に実施例を掲げ、本発明を具体的に説明するが、以下の例は単に本発明の説明のため、その具体的な態様を参考までに記載したものである。従って、これらの例は本発明の範囲を限定、制限するものではない。
(粉末状PET1、2の作成)
熱可塑性樹脂としてポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、GM700Z(三菱化学社製、ペレット)を凍結粉砕(クライオミル)、500μmの篩をパスした粉末状PET1を得た。PET1の粒度累積率(%)を図1に示す。
500μmの篩をパスしなかった残りを粉末状PET2とした。PET2の粒度累積率(%)を図2に示す。
(粉末状PET3の作成)
PET1とPET2を1対2の割合で混合して粉末状PET3を作成した。PET3の粒度累積率(%)を図3に示す。
(粉末状PET4の作成)
PET1とPET2を1対9の割合で混合してPET4を作成した。PET4の粒度累積率(%)を図4に示す。
(粉末状PET5の作成)
PET1とPET2を1対39の割合で混合して粉末状PET5を作成した。PET5の粒度累積率(%)を図5に示す。
(ガラスウールピルGWP1〜6の作成)
遠心法により製造された繊維径3.6μmのガラスウール(マグ・イゾベール社製)を使用した。ガラスウールの表面処理は、ガラスウール100質量部に対して、バインダノズルよりアミノシランカップリング剤S330(JNC社製)0.24質量部、潤滑剤としてnanodax X(ナノダクス社製)0.01質量部、粘着剤としてエチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョン、アクアテックスEC−1800(中央理化工業社製)0.03質量部を含む溶液を噴霧、150℃で1時間乾燥することにより行った。該ガラスウールを使用してカッタミルで解砕条件を変えて異なる平均繊維長のガラスウールピルGWP1〜5を得た。各ガラスウールの平均繊維長は下記の通りである。繊維長の測定は、0.2gのガラスウールピルを0.1質量%の中性洗剤を含む40mlの水中で分散させ、ろ過乾燥後、デジタルマイクロスコープで観察、20本の繊維長を平均した。
ガラスウールGWP1 370μm
ガラスウールGWP2 1380μm
ガラスウールGWP3 2290μm
ガラスウールGWP4 7600μm
ガラスウールGWP5 12000μm
粉末状熱可塑性樹脂として上記PET1を990g、核剤としてアゼライン酸ナトリウム(エムアンドエス研究開発株式会社製NA−1)10g及び上記ガラスウールピルGWP2(図6)、1000g(ガラスウール含量50質量%)を20Lのポリエチレン袋に投入して内部を空気で満たし5分間振りGWP2内にPET1を含浸させた。PET1は略全量GWP2中に含浸したことが観察された(図7)。該PET1含浸GWP2を2軸押出機(池貝社製PCM30、L/D=25)にて、バレル設定温度280〜300℃、スクリュー回転数150rpm、フィード量1.5kg/時間で混錬した。該PET1含浸GW2はフィード口から問題なく食い込み混錬された。押出されたストランドを水冷カットしてペレットを得た。該ペレットを130℃、6時間熱風乾燥機で乾燥後、50トン射出成型機でバレル設定温度280℃、金型温度100℃で2mm厚みの曲げ試験片を成形、評価した。曲げ強度は275MPa、曲げ弾性率は15.7×10MPa、密度は1.82g/mlであった。成形品を空気中600℃で焼成して得られたガラス繊維の平均繊維長をデジタルマイクロスコープで測定したところ750μm(アスペクト比=208)であった。
ガラスウールピルとしてGWP3を用いた以外は実施例1と同様の実験を行った。該PET1含浸GWP3はフィード口から問題なく食い込み混錬された。試験片を評価したところ、曲げ強度290MPa、曲げ弾性率16.2×10MPaであった。成形品を空気中600℃で焼成して得られたガラス繊維の平均繊維長を光学顕微鏡で測定したところ950μm(アスペクト比=264)であった。
ガラスウールピルとしてGWP4を用いた以外は実施例1と同様の実験を行った。該PET1含浸GWP4は、フィード口から問題なく食い込み混錬された。試験片を評価したところ、曲げ強度330MPa、曲げ弾性率17.1×10MPaであった。成形品を空気中600℃で焼成して得られたガラス繊維の平均繊維長を光学顕微鏡で測定したところ1200μm(アスペクト比=333)であった。
(比較例1)
ガラスウールピルとしてGWP1を用いた以外は実施例1と同様の実験を行った。該PET1含浸GWP1は、フィード口から問題なく食い込み混錬された。試験片を評価したところ、曲げ強度205MPa、曲げ弾性率12.7×10MPaであった。成形品を空気中600℃で焼成して得られたガラス繊維の平均繊維長を光学顕微鏡で測定したところ310μm(アスペクト比=86)であった。
(比較例2)
ガラスウールピルとしてGWP5を用いた以外は実施例1と同様の実験を行った。該PET1含浸GWP5は、ガラスウールピルが大きいために混錬の進行につれ食い込みが悪くなりフィード口から溢れ混錬が不可能となった。
粉末状熱可塑性樹脂としてPET3を使用する以外実施例1と同様の実験を実施した。PET3はガラスウールピルGWP2に一部含浸され、混錬は問題なく実施できた。試験片の評価を実施したところ、曲げ強度265MPa、曲げ弾性率15.0×10MPaであった。成形品を空気中600℃で焼成して得られたガラス繊維の平均繊維長を光学顕微鏡で測定したところ650μm(アスペクト比=180)であった。
粉末状熱可塑性樹脂としてPET4を使用する以外実施例1と同様の実験を実施した。PET4はガラスウールピルGWP2に一部含浸され、混錬は略問題なく実施できた。試験片の評価を実施したところ、曲げ強度250MPa、曲げ弾性率14.4×10MPaであった。成形品を空気中600℃で焼成して得られたガラス繊維の平均繊維長を光学顕微鏡で測定したところ600μm(アスペクト比=167)であった。
(比較例3)
粉末状熱可塑性樹脂としてPET5を使用する以外実施例1と同様の実験を実施した。PET5はガラスウールピルGWP2に殆ど含浸されず、押出機のフィード口への正常な投入は困難であった。
(比較例4)
粉末状熱可塑性樹脂としてPET2を使用する以外実施例1と同様の実験を実施した。PET2はGWP2内に全く含浸されず、PET2とGWP2は分離したままであった。押出機のフィード口からはGWP2が溢れ、混錬は不可能であった。
粉末状熱可塑性樹脂としてポリプロピレンMG3FQ(日本ポリプロピレン社製)を使用した。MG3FQの粒度累積率(%)を図6に示す。MG3FQとフェノール系安定剤AO−60(アデカ社製)0.1質量%、リン系安定剤PEP36(アデカ社製)0.15質量%、中和剤ステアリン酸カルシウム(東京化成社製)0.1質量%の配合物1000g、ガラスウールピルGWP3、1000g(ガラスウール含量50質量%)を20Lのポリエチレン袋に投入して内部を空気で満たし5分間振りGWP3内にMG3PQを含浸させた。MG3FQは略全量GWP3に含浸したことが観察された。該MG3FQ含浸GWP3を2軸押出機(池貝社製PCM30、L/D=25)にて、バレル設定温度180〜200℃、スクリュー回転数150rpm、フィード量1.5kg/時間で混錬した。該組成物はフィード口から問題なく食い込み混錬された。押出されたストランドを水冷カットしてペレットを得た。該ペレットを100℃、3時間熱風乾燥機で乾燥後、50トン射出成型機でスクリュー設定温度200℃、金型温度50℃で2mm厚みの曲げ試験片を成形、評価した。曲げ強度は105MPa、曲げ弾性率は7.7×10MPa、密度は1.71g/mlであった。成形品を空気中500℃で焼成して得られたガラス繊維の平均繊維長をデジタルマイクロスコープで測定したところ880μm(アスペクト比=244)であった。
実施例6においる安定剤配合MG3FQ1000gをMG3FQ900g(90質量%)、繊維状ポリプロピレンNBF(ダイワボウ社製タイプE、マルチフイラメント、繊維長15mm)100g(10質量%)に変えた以外は実施例6と同様の実験を実施した。該組成物はフィード口から問題なく食い込み混錬された。曲げ強度は115MPa、曲げ弾性率は7.8×10MPa、密度は1.71g/mlであった。成形品を空気中500℃で焼成して得られたガラス繊維の平均繊維長をデジタルマイクロスコープで測定したところ910μm(アスペクト比=252)であった。試験片の外観は実施例6の試験片に比べ表面がスムースになった。
実施例6で使用した安定剤配合MG3FQ、400g(80質量%)とNBF、100g(20質量%)、GWP3、1500g(ガラスウール含量75質量%、)の組成物を用いて実施例6と同様の実験を行った。該組成物はフィード口から問題なく食い込み混錬された。曲げ強度は135MPa、曲げ弾性率は9.8×10MPa、密度は2.02g/mlであった。成形品を空気中500℃で焼成して得られたガラス繊維の平均繊維長をデジタルマイクロスコープで測定したところ790μm(アスペクト比=219)であった。
(比較例5)
実施例6で使用した安定剤配合MG3FQ、1000gをMG3FQ、600g(60質量%)、NBF、400g(40質量%)に変えた以外は実施例6と同様の実験を実施した。該組成物はフィード口から問題なく食い込み混錬された。曲げ強度は90MPa、曲げ弾性率は6.5×10MPa、密度は1.70g/mlであった。成形品を空気中500℃で焼成して得られたガラス繊維の平均繊維長をデジタルマイクロスコープで測定したところ700μm(アスペクト比=194)であった。試験片の外観は実施例6の試験片に比べ表面がスムースになったが、機械的強度は低下した。
熱可塑性樹脂として粉末状ポリカーボネート(PC)樹脂(三菱化学社製ユーピロンE2000F)を使用した。E2000Fの粒度累積率(%)を図7に示す。ユーピロンE2000F、1000g、ガラスウールピルGWP3、1000g(ガラスウール含量50質量%、)を20Lのポリエチレン袋に投入して内部を空気で満たし5分間振りGWP3内にE2000Fの一部を含浸させた。該E2000F含浸GWP3を2軸押出機(池貝社製PCM30、L/D=25)にて、バレル設定温度280〜310℃、スクリュー回転数150rpm、フィード量1.5kg/時間で混錬した。該E2000F含浸GWP3は、フィード口から問題なく食い込み混錬された。
熱可塑性樹脂として粉末状液晶ポリエステル樹脂(住友化学社製、スミカスーパーLCPE,SK6003)を使用した。SK6003の粒度累積率(%)を図8に示す。SK6003、1000g、ガラスウールピルGWP3、1000g(ガラスウール含量50質量%、)を20Lのポリエチレン袋に投入して内部を空気で満たし5分間振りGWP3内にSK6003を浸透させた。SK6003は略全量GWP3内に含浸された。該SK6003含浸GWP3を2軸押出機(池貝社製PCM30、L/D=25)にて、バレル設定温度350〜400℃、スクリュー回転数150rpm、フィード量1.5kg/時間で混錬した。該SK6003含浸GWP3はフィード口から問題なく食い込み均一に混錬された。
実施例1で作成したPET1含浸GW2を130℃6時間、熱風乾燥機で乾燥後、溶融混錬することなく、50トン射出成型機でスクリュー設定温度280℃、金型温度100℃で2mm厚みの曲げ試験片を直接射出成形評価した。成形物は内部に空気を含まず、曲げ強度は、298MPa、曲げ弾性率15.9×10MPa、密度は1.80g/mlであった。成形品を空気中600℃で焼成して得られたガラス繊維の平均繊維長を光学顕微鏡で測定したところ850μm(アスペクト比=236)であった。実施例1に比べ、混錬行程が無いのでガラス繊維の切断が抑えられ、物性値が向上した。密度は実施例1の値と略同一であることは混錬行程を経なくともガラスウールとPETは均一に混錬されたことを示している。該成形法により各種射出成形物が製造される。
実施例6で作成した安定剤配合MG3FQ含浸GWP3(ガラスウール含量50質量%、)を溶融混錬することなく、先端に幅20cm、高さ5mm、長さ5cmの開口部を有するTダイを設置した2軸押出機PCM−45(池貝社製)を用い、バレル設定温度200〜220℃、ダイ温度160℃、押出速度10cm/分で厚み0.5mmのシートを成形した。ガラスウールとPPが均一に混合した密度1.67g/cmのシートを得た。該シートは更に熱圧縮成形等により各種成形物に成形される。
実施例7で作成した安定剤配合MG3FQ、NBF、GWP3(ガラスウール含量75質量%、)の組成物200gを溶融混錬することなく、220℃、0.4MPaの圧力で4分間熱圧縮成型(20×20×1cm)した。厚み1.0cm、密度0.35g/cmの軽量シートを得た。
熱圧縮圧力0.2MPa以外実施例13と同様の実験を実施した。厚み1.4cm、密度0.22g/cmのより軽量なシートを得た。
実施例13の組成物の上下を厚み0.5mmのPP製シートで挟み、同様の実験を実施した。厚み1.0cm、密度0.34g/cmの外観の極めて美麗な軽量シートを得た。該シートは、建築用或は自動車用の内外装材料として最適に使用される。
実施例13の組成物の上下を厚み0.5mmのアルミニウムシートで挟み、同様の実験を実施した。厚み1.0cm、密度0.58g/cmの外観美麗な高剛性軽量シートを得た。該軽量シートは、建築用或は自動車用の内外装材料として最適に使用される。

Claims (13)

  1. ラスウール複合熱可塑性樹脂組成物の製造方法であって、該製造方法は、
    粉末状熱可塑性樹脂と繊維状熱可塑性樹脂から成る組成物及び、ガラスウールピルをドライブレンドしてガラスウールピル内に粉末状熱可塑性樹脂と繊維状熱可塑性樹脂の一部を含ませるドライブレンド工程、
    を含み、
    前記組成物は、500μm以下の粉末を5質量%以上含む粉末状熱可塑性樹脂100〜70質量%と繊維状熱可塑性樹脂0〜30質量%からなり、
    前記ガラスウールピルは、遠心法で製造された繊維径1〜10μmのガラスウールを解砕し平均繊維長500〜10000μmからなり、
    前記組成物100質量部に対する前記ガラスウールピルの割合が、10〜1000質量部である、
    とを特徴とするガラスウール複合熱可塑性樹脂組成物の製造法。
  2. 前記ドライブレンド工程後に、
    ドライブレンド工程で得られたものを溶融混錬する溶融混錬工程、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のガラスウール複合熱可塑性樹脂組成物の製造法。
  3. 前記繊維状熱可塑性樹脂が必ず含まれる、
    請求項1又は2に記載のガラスウール複合熱可塑性樹脂組成物の製造方法。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載のガラスウール複合熱可塑性樹脂組成物を用いた成形物の製造方法であって、該製造方法は、
    射出成形、熱圧縮成形、シート成形及び押出成形から選択される成形工程を含むことを特徴とするガラスウール複合熱可塑性樹脂組成物の成形物の製造方法
  5. 前記成形物内部に空気を含まないことを特徴とする請求項4に記載のガラスウール複合熱可塑性樹脂組成物の成形物の製造方法
  6. 前記成形物の密度が1.0〜3.0g/mlであることを特徴とする請求項5に記載のガラスウール複合熱可塑性樹脂組成物の成形物の製造方法
  7. 前記成形物内部に空気を含有することを特徴とする請求項4に記載のガラスウール複合熱可塑性樹脂組成物の成形物の製造方法
  8. 前記成形物の密度が0.05〜1.0g/mlであることを特徴とする請求項7に記載のガラスウール複合熱可塑性樹脂組成物の成形物の製造方法
  9. 前記成形物が板状成形物であることを特徴とする請求項4〜8の何れか一項に記載のガラスウール複合熱可塑性樹脂組成物の成形物の製造方法
  10. 前記板状成形物の最表層に0.1〜5mmの加飾層が設けられていることを特徴とする請求項9に記載のガラスウール複合熱可塑性樹脂組成物の成形物の製造方法
  11. 前記加飾層が熱可塑性樹脂のフイルム或はシートであることを特徴とする請求項10に記載のガラスウール複合熱可塑性樹脂組成物の成形物の製造方法
  12. 前記加飾層が金属箔或はシートであることを特徴とする請求項10に記載のガラスウール複合熱可塑性樹脂組成物の成形物の製造方法
  13. 前記成形物が、建築用或は自動車の内外装物であることを特徴とする請求項9〜12の何れか一項に記載のガラスウール複合熱可塑性樹脂組成物の成形物の製造方法
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