JP5075550B2 - 水密ジョイント - Google Patents
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Description
地中埋設管を接続する筒状体は、接着剤によりハンドホールの貫通孔に固定されている(特許文献2)。
接続用継手は、螺旋溝付きの地中埋設管どうしを、継手(ゴムやプラスチック)と、ステンレス製のバンドとを用いて接続している(特許文献3)。
接続用継手や筒状体を貫通孔に固定するのにモルタル等を使う必要があるので熟練を要する。
地震や車両等による振動が継手に加わると、接続用継手や筒状体を貫通孔に固定するモルタル等が破損したりヒビが入る。この場合には、電力ケーブル等が損傷したり、ヒビを介して地下水がハンドホールに浸入する。
継手は、可とう性が低いので、電力ケーブルやハンドホールの変位に追従できない。
ハンドホールの側壁に設けた円形の取付穴へ、外周に螺旋溝を形成した円形のケーブル保護管を水密的に連結するための水密ジョイントは、円筒ゴム部材と、樹脂製の円筒スペーサーと、ゴムパッキンと、締具とを備える。
ゴムパッキンは、ケーブル保護管の螺旋溝に嵌まる溝を内周に形成している。
中間円筒部の外面が取付穴壁に密着し、取付穴の内側穴角に鍔部が係止される様にハンドホール内から取付穴内へ円筒ゴム部材を嵌め込む。
つぎに、円筒状部が中間円筒部内に圧入され、鍔状部が鍔部に係止される様に、ハンドホール内から円筒ゴム部材内に円筒スペーサーをハンマー等で打ち込む。円筒スペーサーの円筒状部の外径を、円筒ゴム部材の中間円筒部の内径より若干大きく設定しておけば、円筒スペーサーの打込時に、円筒ゴム部材の中間円筒部が拡径し、円筒ゴム部材および円筒スペーサーが強固に取付穴に固定される。
ゴムパッキンを取り付けたケーブル保護管を、円筒ゴム部材および円筒スペーサーの内部を通してハンドホール内に嵌め込む。
円筒ゴム部材の径小部に臨む位置へゴムパッキンを取り付けておき、円筒ゴム部材の先端円筒部外周に取り付けた締具を締め付ける構成であるので、螺旋溝を含むケーブル保護管とハンドホールの取付穴との間の隙間がなくなり、地下水や雨水がハンドホール内へ浸入せず、高い水密性が確保できる。
このため、地震や車両等による振動が、ハンドホールやケーブル保護管に加わっても、水密ジョイントが追従して変形するので、ハンドホールやケーブル保護管の破損が防止できるとともに、水密性も保たれる。また、車両等による振動や、施工工事により、ケーブル保護管やハンドホールの位置が若干ずれても、水密ジョイントが追従して変形するので、ケーブル保護管等の破損が防止できるとともに、水密性も保たれる。
ハンドホールの側壁に設けた円形の取付穴へ、外周に螺旋溝を形成した円形のケーブル保護管を水密的に連結するための水密ジョイントは、円筒ゴム部材と、樹脂製の円筒スペーサーと、ゴムパッキンと、締具とを備える。
ゴムパッキンは、端が切れたC字状を呈し、ケーブル保護管の螺旋溝に嵌まる溝を内周に形成している。
中間円筒部の外面が取付穴壁に密着し、取付穴の内側穴角に鍔部が係止される様にハンドホール内から取付穴内へ円筒ゴム部材を嵌め込む。
つぎに、円筒状部が中間円筒部内に圧入され、鍔状部が鍔部に係止される様に、ハンドホール内から円筒ゴム部材内に円筒スペーサーをハンマー等で打ち込む。円筒スペーサーの円筒状部の外径を、円筒ゴム部材の中間円筒部の内径より若干大きく設定しておけば、円筒スペーサーの打込時に、円筒ゴム部材の中間円筒部が拡径し、円筒ゴム部材および円筒スペーサーが強固に取付穴に固定される。
このため、地震や車両等による振動が、ハンドホールやケーブル保護管に加わっても、水密ジョイントが追従して変形するので、ハンドホールやケーブル保護管の破損が防止できるとともに、水密性も保たれる。また、車両等による振動や、施工工事により、ケーブル保護管やハンドホールの位置が若干ずれても、水密ジョイントが追従して変形するので、ケーブル保護管等の破損が防止できるとともに、水密性も保たれる。
円筒スペーサーの基端を、外側鍔と内側鍔とを有するT字鍔状部とする。ハンドホール内から円筒ゴム部材に嵌め込むと、T字鍔状部の外側鍔が鍔部に係止する。
ケーブル保護管をハンドホール内に嵌め込むと、保護管先端がT字鍔状部の内側鍔で係止するためベルマウスの役目を果たし、保護管先端の破損を防止できる。
なお、T字鍔状部の内側鍔で係止されるため、T字鍔状部の寸法を保護管先端の内外径の寸法に合わせる。
ケーブルをハンドホール内へ引き込む際に、ケーブル保護管の保護管先端を破損から守ることができる。
ケーブル保護管の保護管先端が揃うので、出っ張りがない。
ケーブル保護管を切断する位置の目安となる。
部材を減らすことができ、経済的に優れる。
ケーブル保護管1をハンドホール2の取付穴21へ水密的に連結するための水密ジョイントAは、図1に示す如く、ハンドホール2内から取付穴21へ嵌め込まれる円筒ゴム部材3と、ハンドホール2内から円筒ゴム部材3内に打ち込まれる円筒スペーサー4と、外から挿入するケーブル保護管1に配されるゴムパッキン5とを備え、円筒ゴム部材3の凹部30に取り付けたステンレスバンド6を締め付けてケーブル保護管1を円筒ゴム部材3に固定している。
なお、36はブチルゴム(厚さ1mm)であり、径大部33の外周に貼着されている。
この円筒スペーサー4は、円筒状部43が径大部33内に圧入され、鍔状部42が鍔部32に係止される様に、ハンドホール2内から、ハンマーhにより円筒ゴム部材3内に打ち込まれる{図2の(b)参照}。
このケーブル保護管1は、ゴムパッキン5を取り付けた状態で、先端がハンドホール2内に臨む様に、円筒ゴム部材3および円筒スペーサー4の内部を通して外部からハンドホール2内へ挿入される{図3の(a)参照}。
ゴムパッキン5は、端が切れたC字状を呈し、ケーブル保護管1の螺旋溝11に嵌まる溝51を内周に形成している。
(1)ハンドホール2内から円筒ゴム部材3を取付穴21内へ嵌め込む{図2の(a)参照}。なお、ブチルゴム36の外周面が取付穴21の内壁に当り、鍔部32がハンドホール2の削穴角の内壁37に係止される。
ゴムパッキン5は、端が切れたC字状を呈しており、螺旋溝11に嵌まる溝51を内周に形成しているため、嵌め込み後に、巻付部位に対応する径小部31の凹部30に臨む位置へゴムパッキン5を容易に巻き付けておくことができる。
(5)凹部30に配したステンレスバンド6を締め付けて{図3の(b)参照}、円筒ゴム部材3の径小部31にケーブル保護管1を固定(図1参照)する。
〔あ〕径大部33の外周にブチルゴム36を貼着した円筒ゴム部材3内に、円筒スペーサー4をハンマーhで打ち込んで径大部33を拡径させれば、取付穴21の穴壁へ円筒ゴム部材3が強固に圧着する。また、円筒ゴム部材3の径小部31の凹部30に配したステンレスバンド6により、ゴムパッキン5を巻き付けたケーブル保護管1と円筒ゴム部材3とが強固に固定されている。
このため、ケーブル保護管1と円筒ゴム部材3とハンドホール2の取付穴21の穴壁との間で、高い水密性が確保できる。
このため、地震や車両等による振動が、ハンドホール2やケーブル保護管1に加わっても、水密ジョイントAが追従して変形するので、ハンドホール2やケーブル保護管1の破損が防止できるとともに、水密性も保たれる。
また、車両等による振動や、施工工事により、ケーブル保護管1やハンドホール2の位置が若干ずれても、水密ジョイントAが追従して変形するので、ケーブル保護管1等の破損が防止できるとともに、水密性も保たれる。
なお、端が切れたC字状を呈し、螺旋溝11に嵌まる溝51を内周に形成したゴムパッキン5をケーブル保護管1に巻き付け、ステンレスバンド6を締め付ける構成であるので、螺旋溝11を含むケーブル保護管1とハンドホール2の取付穴21の穴壁との間の隙間がなくなり、地下水や雨水がハンドホール2内へ浸入せず、高い水密性が確保できる。
なお、ゴムパッキン5は、端が切れたC字状を呈し、螺旋溝11に嵌まる溝51を内周に形成しているので、ケーブル保護管1の所定位置へ容易に巻き付けることができる。
〔参考例1〕
ケーブル保護管1、1どうしを水密的に連結するための水密ジョイントBは、図7に示す如く、ゴムパッキン5と、ステンレスバンド6、6、円筒ゴム8とを備える。
ステンレスバンド6、6は、円筒ゴム8の外周端に取り付けられている。
(1)ゴムパッキン5をケーブル保護管1、1の管端に巻き付ける{図7の(a)参照}。
ゴムパッキン5は、端が切れたC字状を呈するため、ケーブル保護管1、1の管端にゴムパッキン5を容易に巻き付けることができるとともに、ゴムパッキン5を巻き付けたケーブル保護管1を遊嵌可能な内径を円筒ゴム8が有するので、ケーブル保護管1を円筒ゴム8の円筒内へ嵌め込む際にケーブル保護管1を捩じる必要がない。
また、ケーブル保護管1の螺旋溝11に嵌まる溝51を内周に形成しているため、円筒ゴム8に配したステンレスバンド6、6を締め付けると、ゴムパッキン5とケーブル保護管1とが緊密に接合する。よって、作業性に優れ、且つ、高い水密性が得られる。
a.円筒ゴム部材9は、漸減径部を設けず、全て等径(先端円筒部91、中間円筒部92)であっても良い(図8参照)。
図9に示す水密ジョイントDは、ハンドホール2内から円筒スペーサー4を嵌め込むと、T字鍔状部45の外側鍔45aが鍔部32に係止する。また、ケーブル保護管1をハンドホール2内に嵌め込むと、保護管先端がT字鍔状部45の内側鍔45bで係止する(請求項2を引用した請求項3に対応)。
なお、水密ジョイントDの端が切れたC字状を呈するゴムパッキン5を、端が切れていない全円のゴムパッキン5に変更しても良い(請求項1を引用した請求項3に対応)。
なお、T字鍔状部45の内側鍔45bで係止されるため、T字鍔状部45の寸法を保護管先端の内外径の寸法に合わせる。
・ケーブルをハンドホール2内へ引き込む際に、ケーブル保護管1の保護管先端を破損から守ることができる。
・ケーブル保護管1の保護管先端が揃うので、出っ張りがない。
・ケーブル保護管1を切断する位置の目安となる。
・部材を減らすことができ、経済的に優れる。
1 ケーブル保護管
2 ハンドホール
3、9 円筒ゴム部材
4 円筒スペーサー
5 ゴムパッキン
6 ステンレスバンド
11 螺旋溝
21 取付穴
31 径小部
32 鍔部
33 径大部
41 テーパ状部
42 鍔状部
43 円筒状部
45 T字鍔状部
45a 外側鍔
45b 内側鍔
Claims (3)
- ハンドホールの側壁に設けた円形の取付穴へ、外周に螺旋溝を形成した円形のケーブル保護管を水密的に連結するための水密ジョイントであって、
先端円筒部、基端の鍔部、および中間の中間円筒部を有し、中間円筒部外面が取付穴壁に密着し、前記鍔部が内側穴角に係止される様にハンドホール内から嵌め込まれる円筒ゴム部材と、
基端の鍔状部および円筒状部を有し、該円筒状部が中間円筒部内に圧入され、前記鍔状部が前記鍔部に係止される様に、前記ハンドホール内から円筒ゴム部材内に打ち込まれる樹脂製の円筒スペーサーと、
前記螺旋溝に嵌まる溝を内周に形成したゴムパッキンとを備え、
前記ケーブル保護管の端から前記ゴムパッキンを相対回転により捩じ込んで取り付けた前記ケーブル保護管を、前記円筒ゴム部材および前記円筒スペーサーの内部を通して前記ハンドホール内に嵌め込み、
前記ゴムパッキンが内側に臨む前記円筒ゴム部材の先端円筒部外周を締具で締め付けて前記ケーブル保護管を前記円筒ゴム部材に固定することを特徴とする水密ジョイント。 - ハンドホールの側壁に設けた円形の取付穴へ、外周に螺旋溝を形成した円形のケーブル保護管を水密的に連結するための水密ジョイントであって、
先端円筒部、基端の鍔部、および中間の中間円筒部を有し、中間円筒部外面が取付穴壁に密着し、前記鍔部が内側穴角に係止される様にハンドホール内から嵌め込まれる円筒ゴム部材と、
基端の鍔状部および円筒状部を有し、該円筒状部が中間円筒部内に圧入され、前記鍔状部が前記鍔部に係止される様に、前記ハンドホール内から円筒ゴム部材内に打ち込まれる樹脂製の円筒スペーサーと、
端が切れたC字状を呈し、前記螺旋溝に嵌まる溝を内周に形成したゴムパッキンとを備え、
該ゴムパッキンを巻き付けた前記ケーブル保護管を、前記円筒ゴム部材および前記円筒スペーサーの内部を通して前記ハンドホール内に嵌め込み、
前記ゴムパッキンが内側に臨む前記円筒ゴム部材の先端円筒部外周を締具で締め付けて前記ケーブル保護管を前記円筒ゴム部材に固定することを特徴とする水密ジョイント。 - 前記円筒スペーサーの基端はT字鍔状部とされ、
ハンドホール内から前記円筒ゴム部材に嵌め込むと、前記T字鍔状部の外側鍔が鍔部に係止し、
前記ケーブル保護管を前記ハンドホール内に嵌め込むと、保護管先端が前記T字鍔状部の内側鍔で係止することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の水密ジョイント。
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