JP5074236B2 - 管状体の製造方法及び管状体 - Google Patents
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Description
(1)マンドレルに、繊維とマトリクス樹脂とを含む繊維強化樹脂部材を巻回して中間成形体を得る工程
(2)上記中間成形体の外周面に、張力を付与しつつラッピングテープを巻き付けるテープ巻き付け工程
(3)上記ラッピングテープが巻き付けられた上記中間成形体を加熱することにより、上記マトリクス樹脂を硬化させる硬化工程
及び、
(4)上記硬化工程の後に上記マンドレルの引き抜き及び上記ラッピングテープの除去を行って硬化管状体を得る工程
を含む。この製造方法では、上記ラッピングテープが織物テープである。
(方法A)巻き付けピッチP1の、織物テープの幅W1に対する比(P1/W1)が小さくされる。
(方法B)複数回の巻き付けがなされる。
La=St/Sn ・・・(1)
ただし、式(1)において、Stは巻き付けられた状態における織物テープの内面の総面積(mm2)であり、Snは巻き付けられた織物テープと接触する部分における中間成形体6の表面積(mm2)である。この総面積Stは、巻かれている織物テープの長さNt(mm)と織物テープの幅Wa(mm)との積である。即ちSt=Nt×Waである。長さNtは、織物テープの長手方向に沿って測定される。長さNtは、中間成形体6から解かれた状態において測定される織物テープの長さNkと実質的に等しいか、又は、この長さNkよりも長い。Nt>Nkとなりうる場合は、張力によって引き延ばされた状態で織物テープが巻き付けられている場合である。幅Waは、中間成形体6から解かれた状態において測定される織物テープの幅W1と実質的に等しいか、又は、この幅W1よりも狭い。W1>Waとなりうる場合は、張力によって引き延ばされた状態で織物テープが巻き付けられている場合である。ラッピング層数L1は0又は1以上の整数であるが、平均ラッピング層数Laは整数とならない場合がある。
硬化管状体のバット端位置Btから75mm隔てた位置の上側と、このバット端位置Btから215mm隔てた位置の下側とが支持点とされた。これらの二点が支持された状態で、硬化管状体の軸線方向が水平とされた。次に、バット端位置Btから1039mm隔てた荷重点Kに、2.7kgの錘りを掛けた。錘りにより硬化管状体が曲がり、上記荷重点Kが下方へと移動した。荷重点Kの鉛直方向における移動量が、順式フレックスFjとして下記の表2で示される。
硬化管状体の表面に生じたしわ(皺)の程度が、外観の目視により評価された。次の5段階により評価がなされた。この評価が、下記の表2で示される。評価点数が小さいほど、評価が高い。
評価1:しわが無い。
評価2:長さが1mm以上2mm未満の皺が有る。
評価3:長さが2mm以上3mm未満の皺が有る。
評価4:長さが3mm以上4mm未満の皺が有る。
評価5:長さが4mm以上の皺が有る。
織物テープの厚さd1は、JIS L 1096に準拠して、デジマチックマイクロメータを用いて測定された。240g/cm2の一定圧力を付与させて10秒間経過した後、240g/cm2の圧力のもとで測定がなされた。測定は5箇所で行われた。5箇所のデータの平均値が、「厚さd1」として下記の表2で示されている。
図1で示すマンドレルに離型剤を塗布した後、このマンドレルに6枚のプリプレグを巻き付け、中間成形体を得た。これら6枚のプリプレグの構成は、図1で示された通りとされた。シートs1からs6のプリプレグ種類及びプリプレグ構成が、下記の表1で示されている。シートs1からs6は、いずれも東レ社製のプリプレグである。表1における「先端ply数」とは、チップ端位置Tpにおけるプリプレグの巻回数を示している。表1における「繊維角度」は、シャフト軸線方向に対する炭素繊維の配向角度である。各プリプレグにおいてマトリクス樹脂はエポキシ樹脂である。各プリプレグの品番及び炭素繊維の種類(品番)は表1で示す通りである。
引張応力T1及び/又は比(P1/W1)が表2で示されるように変更された他は実施例1と同様にして、各例に係る硬化管状体を得た。これらの仕様と評価結果が下記の表2で示される。
織物テープに代えて樹脂フィルムテープが巻き付けられた。この樹脂フィルムテープとして、ポリプロピレンフィルム(PPフィルム)からなるテープが用いられた。具体的には、このPPフィルムテープとして、信越フィルム社製の商品名「PT−30H」が用いられた。このテープの幅は25mmであった。比(P1/W1)は(1/12)、即ち約0.08333とされた。このテープの巻き付け時における引張応力は60Mpaとされた。その他については実施例1と同様にして、比較例1に係る硬化管状体を得た。比較例1の仕様と評価結果が下記の表2で示される。
織物テープに代えて樹脂フィルムテープが巻き付けられた。この樹脂フィルムテープとして、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)からなるテープが用いられた。具体的には、このPETフィルムテープとして、信越フィルム社製の商品名「PET−25K」が用いられた。このテープの幅は15mmであった。比(P1/W1)は(1/7)、即ち約0.1429とされた。このテープの巻き付け時における引張応力は60Mpaとされた。その他については実施例1と同様にして、比較例2に係る硬化管状体を得た。比較例2の仕様と評価結果が下記の表2で示される。
織物テープに代えて一体化テープが巻き付けられた。この一体化テープは、幅が15mmで且つ厚さが100μmであるナイロンタフタと、幅15mmで且つ厚さが30μmのPPフィルムテープとが、加熱及び圧着により一体化されたテープである。比(P1/W1)は(1/7)、即ち約0.1429とされた。このテープの巻き付け時における引張応力は60Mpaとされた。その他については実施例1と同様にして、比較例3に係る硬化管状体を得た。比較例3の仕様と評価結果が下記の表2で示される。
Rb(%)=(Sb/Sm)×100
4・・・プリプレグ(繊維強化樹脂部材)
6・・・中間成形体
8・・・織物テープ
10・・・織物テープ
12・・・織物被覆体
s1、s2、s3、s4、s5、s6・・・プリプレグよりなるシート
Claims (4)
- シートワインディング製法であって、
マンドレルに、繊維とマトリクス樹脂とを含む繊維強化樹脂部材を巻回して中間成形体を得る工程と、
上記中間成形体の外周面に、張力を付与しつつラッピングテープを巻き付けるテープ巻き付け工程と、
上記ラッピングテープが巻き付けられた上記中間成形体を加熱することにより、上記マトリクス樹脂を硬化させる硬化工程と、
上記硬化工程の後に上記マンドレルの引き抜き及び上記ラッピングテープの除去を行って硬化管状体を得る工程とを含み、
上記ラッピングテープが織物テープのみである繊維強化樹脂製の管状体の製造方法。 - 上記テープ巻き付け工程において上記織物テープに付与される引張応力T1が5(MPa)以上150(MPa)以下である請求項1に記載の製造方法。
- 上記テープ巻き付け工程において巻き付けられた上記織物テープのラッピング層数L1が、管状体のチップ端位置Tp1から管状体のバット端位置Bt1までの全ての点において1層以上である請求項1又は2に記載の製造方法。
- 上記中間成形体の繊維含有率がS1(質量%)であり、上記硬化管状体の繊維含有率がS2(質量%)であるとき、差(S2−S1)が3質量%以上25質量%以下である請求項1から3のいずれかに記載の繊維強化樹脂製の管状体の製造方法。
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