JP5073317B2 - 壁掛け補助具 - Google Patents

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本発明は壁掛け補助具に関するものである。
従来、額縁やポスターなどを壁面に固定するために、例えば、特許文献1に記載されるような壁掛け具が提案されている。この従来例において、壁掛け具は、取付ネジによって壁面に固定される壁側掛止金具のフックに対し、壁掛け対象物としてのボードに固定されるボード側掛止金具のフックを引っ掛け、ボードを壁面に取り付ける。
特開2005-261802号公報
しかしながら、上記従来例においては、壁面と壁掛け対象物との間にフックを配置するために、これらの間隔が広くなってしまうという欠点がある。また、壁面に対して壁掛け具がネジ止めされるために、壁掛け具を取り外したときにネジ穴が目立ってしまうという欠点もある。
壁面と壁掛け対象物との間隔が広くなってしまうという点については、フックに代えて接着剤や粘着テープを用いれば解決することが可能であるが、この場合にもネジ穴によって壁面の美観が損ねられることは避けられない。ネジ穴の発生を防ぐには接着剤等を壁面に対して直接つけることが考えられるが、この場合にも、壁掛け具を壁面から取り外す際に、接着剤等とともに壁紙が一緒に剥がれてしまうというおそれがあり、やはり壁面側の目立つような損傷を防止することが難しい。
本発明は、以上の欠点を解消すべくなされたものであって、壁掛け対象物を壁面により近接して固定することを可能にし、また、壁面をあまり痛めることのない壁掛けを可能にする壁掛け補助具の提供を目的とする。
本発明によれば上記目的は、
表面側に頭部1aを突出させて打ち込まれるステープル1によって壁面2に固定される固定基体3と、
低反発性素材で形成されて前記固定基体3の表面側に積層され、打ち込まれるステープル1頭部1a近傍を局所的に圧縮変形させて壁掛け対象物4の粘着面5を確保するクッション材6とを有する壁掛け補助具を提供することにより達成される。
壁掛け補助具は、固定基体3の表面側にクッション材6を積層して形成され、壁面2に固定されることにより、壁面2側に壁掛け対象物4の粘着による固定に好適な粘着面5を確保する。壁面2に対する壁掛け補助具の固定は、固定基体3を貫通してステープル1を壁面2に打ち込むことによってなされ、固定基体3の表面側に突出するステープル1の頭部が打ち込みに伴ってクッション材6を押圧して変形させる。クッション材6は低反発性素材により形成され、打ち込まれるステープル1に押されて該ステープル1の頭部1a近傍が局所的に変形し、変形しない残余の領域によって表面に壁掛け対象物4の被粘着面に密着可能な粘着面5を確保する。
このようにステープル1が貫通可能な厚さの固定基体3に対し、粘着面5を確保するためにはステープル1の頭部1aよりも厚い程度で足りるクッション材6を積層し、このクッション材6に両面粘着テープなどの粘着テープで壁掛け対象物4を粘着させることにより、壁面2に対して壁掛け対象物4を極めて近接させることができ、壁掛け時の見栄えを良好にすることができる。壁掛け対象物4を粘着するための粘着面5は、ステープル1頭部1a近傍に対応する比較的狭い領域のみを局所的に窪ませたに過ぎないために、充填量を増やすことで広い凹所内にも密に充填できる接着剤に比べ、粘着剤の厚さが限られる上に流動性も期待できないことから粘着面5が確保しにくい粘着テープによってもしっかりと接着することができる。このように粘着テープを用いれば、接着剤のように乾くまで待たなければならない必要はなく、迅速に壁掛けをすることができる。
また、壁掛け対象物4を掛ける壁の素材としては、一般には、石膏ボードが多用されているという事情があり、この石膏ボードは、弾性があまりなく極めて脆いことから、針がネジよりも細い直径1ミリ程度の円形断面からなる画鋲を刺した穴であれば、目視で容易に見えることが一般に広く知られている。本願発明で用いるステープル1は、縦が0.5ミリ程度、横が0.3ミリ程度と画鋲の針よりもさらに細い矩形断面であるために、壁紙の模様などと相まって刺した穴を目視で見付けることは一般に難しく、このため刺した穴が壁面で目立つようなことがない。したがって本発明によれば、壁面2を実質的に傷つけずに壁掛けをすることができる。
また、上記石膏ボードは、その脆さから荷重負担があまり期待できず、例えば、画鋲によって重量がやや重い壁掛け対象物4を支えたり、支えた状態で壁掛け対象物4としてのカレンダーを破るなどして荷重を加えたときには、画鋲の針の部分に荷重が集中することによって、針が差し込まれた穴が広げられてしまい、壁にさらに目立つ損傷が残ってしまう。この点、ステープル1を用いる本願発明によれば、ステープラによる一度の打ち込みによって壁面2に2本の針が同時に打ち込まれて荷重分散が容易に図られる上に、打ち込み操作が簡単で針の充填本数も多いために多数本を打ち込むことが極めて容易で、さらに、2本の針の基端が打ち込まれた状態で壁面2に密着して穴を広げるような針の移動を妨げることから、壁面2の損傷を有効に防止することができる。
なお、本発明および後述する発明において、ステープル1とは、JIS(日本工業規格)におけるステープラ用つづり針の10号として定めるようないわゆる文具に多用されるサイズのものを指す。このように一般に広く普及しているものを活用することにより、使い勝手を極めて高めることができる。また、本発明において低反発性素材とは、弾性と粘性を併せ持ったいわゆる粘弾性を備えるものを指し、例えば、いわゆる低反発枕と呼ばれるものをつくる素材のように、支えるものの形状にほぼ沿うように変形して接触面全体で適宜荷重を分散して支えことができるなどといったように荷重分散性に優れ、また、荷重がなくなったときにはゆっくりと本来の形状を復元するような反発弾性率が低いものを意味する。
さらに、本発明によれば、上述したクッション材6にこのような低反発性素材を採用することにより、打ち込まれることによってクッション材6を圧縮変形させるステープル1に対し、実質的に壁面2から抜ける方向の力を作用させないようにすることができる。すなわち、通常の弾性素材Eの場合、図3(b)において矢印で示すように、ステープル1の壁面2への打ち込み方向に圧縮変形されると、元の形状に復帰しようとする弾性復元力Fが圧縮変形の量に応じて復帰方向にそれぞれ発生し、これがステープル1を壁面2から抜くように作用してしまう。これに対し、荷重分散性に優れ、反発性が低く、荷重がなくなったときにもゆっくりとしか元の形状に復帰しないような低反発性素材の場合には、図3(a)において矢印で示すように、圧縮変形されても荷重分散によって復元力fが実質的に作用せず、ステープル1を抜く方向の力が作用しなくなる。このためステープル1でクッション材6を圧縮変形させても、壁掛け対象物4をしっかりと壁面2に固定することができる。
加えて、上述の低反発性素材によれば、ステープル1の頭部1aに沿うようにクッション材6を変形させることから、図3(a)および(b)の比較から明らかなように、壁掛け対象物4の粘着面5をより広く確保することができる。
また、壁掛け補助具は、
表面側に頭部1aを突出させて打ち込まれるステープル1によって壁面2に固定される低背部7を高背部8で包囲し、該高背部8によって打ち込まれるステープル1の周囲に壁掛け対象物4の粘着面5を確保して構成することも可能である。
の壁掛け補助具は、背が低い低背部7を背が高い高背部8によって包囲して形成される。低背部7にステープル1を打ち込まれることによって壁面2に固定され、この状態で高背部8は、ステープル1の周囲に壁掛け対象物4の粘着による固定に好適な粘着面5を形成する。低背部7と高背部8との高さ方向の段差により、低背部7の表面側に突出するステープル1の頭部1aによって妨げられずに壁掛け対象物4の被粘着面に密着可能な粘着面5が確保される。また、ステープル1の打ち込み位置を上述した段差によって低背部7にガイドさせることができる。
低背部7を包囲する高背部8によってステープル1を包囲して配置される粘着面5は、ステープル1を囲んで周方向に閉じた範囲での粘着によって壁掛け対象物4を強固に保持する。また、高背部8によって形成される粘着面5の中央に該粘着面5よりも低い低背部7を形成することにより、面全体を粘着する場合に比してより小さな押圧力で粘着面5を十分に押圧することができ、押圧力を利用して強固に接着される粘着テープによってしっかりと接着することができる。
また、この壁掛け補助具は、低背部7の背の高さに対応する厚さを備えて例えば上述した発明における固定基材3のようにステープル1の打ち込みによって壁面2に固定される薄板材に対し、透孔が穿孔され、高背部8の低背部7との段差に対応する厚さを備えた他の薄板材を積層して形成することが可能で、このように二部材を合わせて形成する場合には、製造効率、すなわち成型性を高めることが可能になる。また、高背部8を凸部、低背部7を凹部としてこれらを合成樹脂材等により一体成型して製造することも可能である。
以上の壁掛け補助具は、いずれも多数のステープル1を打ち込み可能に形成すれば、壁面2に対する固定強度をより高めることができる。この場合において、各ステープル1の打ち込み位置が適宜間隔を隔てるように配置すれば、ステープル1間に粘着面5を配置できるために壁掛け対象物4との接着性を同時に良好にすることができる。また、一体成形等される固定基体3等に対してステープル1の複数を打ち込むことにより、全体の荷重を効率的に分散して負担することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、壁掛け対象物を壁面により近接して固定することを可能にし、また、壁面をあまり痛めることのない壁掛けを可能にする壁掛け補助具を提供することができるために、デザイン性を高めることができ、また、壁面の損傷による補修の手間を省くことができる。
図1および図2に本発明の実施の形態を示す。この実施の形態において、壁掛け補助具Aは、固定基体3の表面にクッション材6を貼り付けて形成される。
固定基体3は、厚さが0.3ミリから0.4ミリ程度のシート状で、例えばPET(polyethylene terephthalate)などの合成樹脂材やプレスボードなどの硬質な紙などにより、ステープル1を打ち込み可能で、ステープル1の打ち込みにより例えば1kg程度の壁掛け対象物4を表面に貼り付けて支持したときに上述の厚さであっても容易に変形したり、引き裂けたりしない程度の強度を備えることができる素材により形成される。
クッション材6は、厚さが0.5ミリから1.0ミリ程度のシート状で、低反発性素材により形成される。このクッション材6は、上述した固定基体3と同じ大きさに形成されて固定基体3の表面に重ねるようにして裏面全面を貼り付けられ、これにより容易に引き裂けないように補強され、不用意に波を打つように変形しないようにされる。上記低反発性素材には、固定基体3に裏面側を拘束された状態で表面側に後述する両面粘着テープ11で1kg程度の壁掛け対象物4を貼り付けたときに、少なくとも上述した厚さであれば容易に中間剥離、すなわち中間部分が分断されない程度の強度を備えるものが使用される。また、両面粘着テープ11との粘着性を考慮して、両面粘着テープ11の粘着剤との親和性が良いものが使用される。以上のクッション材6の素材としては、この実施の形態においては、東レ株式会社により製造される商品名ペフ(商標登録第781208号)が使用される。いわゆる低反発性素材としてのこの商品名ペフの相当品として、他の素材や他社の素材を使用することもできる。
以上の壁掛け補助具Aの製造は、例えば上述したクッション材6の裏面に接着層や粘着層を形成し、固定基体3の表面にクッション材6の裏面を接着等して行うことができる。図1(a)に示すように、製造される壁掛け補助具Aは、例えばいわゆるB5サイズ等適宜の大きさに形成され、利用者がハサミで任意の大きさに切って使用できるようにされる。
図1(a)に示される点線は、クッション材6の表面に印刷される切り取り線12である。この切り取り線12により区画された各々の矩形領域の面積は、市販される一般の両面粘着テープ11の片面を全面に貼り付けたときの粘着力について、固定基体3を貫通する1個のステープル1の石膏ボードに対する固定強度と同じ程度となるように調整される。なお、図1(a)等においては図示される大きさの都合上符号を付していないが、固定基体3とクッション材6との境界部分には上述した接着層が形成される。また、以上では切り取り線12をクッション材6の表面に印刷する場合を示したが、クッション材6が透明であれば、クッション材6を接着する前の固定基体3の表面に対して印刷することも可能である。
したがって例えば、ポスター(壁掛け対象物4)を部屋の壁面2に掛けるときには、上述した切り取り線12に従って最も小さく切り取った切片A1としての壁掛け補助具Aの各々について、ステープラを操作して一個のステープル1により壁面2に取り付ける。図1(b)に示すように、上述した切片A1はステープル1を内方に打ち込み可能な広さに形成され、この実施の形態においては、例えば、一辺の長さが市販の両面粘着テープ11の主要サイズのひとつである15ミリ程度、あるいは主要サイズの他のひとつである20ミリ程度のいずれかよりもやや長寸の正方形にされる。
切片A1へのステープル1の打ち込み圧力により、低反発性素材により形成されるクッション材6はステープル1の頭部1a近傍を局所的に壁面2側に窪ませ、0.3ミリ程度の厚さのステープル1頭部1aをその表面よりも下方に沈み込ませる。この後、クッション材6の表面を粘着面5として利用して例えば15ミリ幅の両面粘着テープ11を介してポスター4の裏面を貼り付ける。貼り付けられたポスター4は、薄い壁掛け補助具Aを貫通して壁面2に深く突き刺さるステープル1の脚部1bによって壁面2にしっかりと固定される壁掛け補助具Aに対し、クッション材6の変形していない表面に両面粘着テープ11の厚さを隔てて裏面が面できれいに接着され、図1(b)に示すように四隅を両面粘着テープ11で止めれば全面がきれいな平面をなすように引っ張られる。また、ポスター4の表面は隅々まできれいに露出した状態で飾られ、壁掛け補助具Aの厚さが1ミリ程度と極めて薄いため、壁面2にほぼ密着した状態となる。
また、図2(c)および(d)に、上述したポスター4に比べてやや重量があり、縁周りの飾り4aが裏面側に突出して粘着しろとして利用可能な被粘着面が表面側に入り込んでいる額縁を壁掛け対象物4とした場合を示す。
この場合には、切り取り線12の1本を跨ぐようにして上述した切片A1の2倍の広さの切片A2を切り取り、これに2本のステープル1を適宜間隔で打ち込む。一体に形成される固定基体3に複数のステープル1を打ち込むことにより、荷重負担の向上と同時に壁面2への荷重分散が効率的に図られる。壁掛け補助具Aの切り取り方は、ステープル1頭部1aの長手方向に沿って複数のステープル1を打ち込めるような横向きに長いサイズにしたり、あるいは縦向きに長いサイズにしたり、さらにはL字型など状況に応じて任意に決定することができる。
また、飾り4aを避けて額縁4を中央部で壁面2にしっかりと取り付ける際には、図2(d)に示すように、スペーサ13を利用することができる。スペーサ13は、粘着テープとの相性が良く、軽量で、変形や中間剥離がしづらい硬質の合成樹脂などの適宜の素材で形成され、裏面が両面粘着テープ11を介してクッション材6の表面に、表面が両面粘着テープ11を介して額縁4中央部の裏面に粘着される。したがってこの場合、縁周りの飾り4aの裏面を壁面2に対して極めて近接させた状態で、額縁4を中央部でしっかりと壁面2に取り付けることができ、額縁4裏面の内側にあまり埃が積もるようなことがない。
図3および図4に本発明の参考例を示す。なお、この参考例において、上述した実施の形態と同一の構成要素は図中に同一の符号を付して説明を省略する。この参考例において、壁掛け補助具Aは、上述したクッション材6に代えてカバー材14を固定基体3に取り付けて形成される。
カバー材14は、ステープル1頭部1aの厚さよりもやや厚い0.5ミリ程度の厚さで、簡単には変形しない素材、例えば固定基体3と同じ材料などでシート状に形成される。このカバー材14の内方には、目視によってステープル1の打ち込み位置をガイドできる程度、すなわちステープル1頭部1aの大きさよりひとまわり大きい細長い透孔14aが穿孔される。この透孔14aはマトリクス状に配置され、したがってカバー材14は格子状をなす。
また、カバー材14の表面には上述した実施の形態同様切り取り線12が印刷され、上述した透孔14aの各々は切り取り線12で四辺を囲まれる各矩形領域の中央に配置される。各矩形領域内のカバー材14の平面視略ロ字形状の表面は、その全面に市販される一般の両面粘着テープ11の片面を貼り付けたときの粘着力について、固定基体3を貫通する1個のステープル1の石膏ボードに対する固定強度と同じ程度となるような面積に調整される。
以上のカバー材14を固定基体3の表面に重なるように接着層等を介して貼り付けると、カバー材14と固定基体3とが重なり合うことによって背が高い高背部8が形成され、また、透孔14aの底面が固定基体3で塞がれて背の低い低背部7が凹状に形成される。カバー材14の底面全面が固定基体3に接着されることで特に低背部7の周囲が強固に固定基体3に対して固定される。また、適宜の剛性を備える固定基体3とカバー材14を合わせるようにして貼り付けることにより、全体の剛性が極めて高められる。したがってこの参考例においては、上述した実施の形態に比べて固定基体3の厚さをより薄くして壁掛け補助具Aの厚さをより薄くすることができる。
例えば、ポスター4を部屋の壁面2に掛けるときには、図3(b)に示すように、上述した切り取り線12に従って最も小さく切り取った切片A1について、ステープラを操作して1個のステープル1を打ち込むことにより壁面2に固定する。ステープル1の打ち込みは、カバー材14の透孔14aに対応して形成される低背部7が高背部8に囲まれた凹状に形成されることによって打ち込み位置をガイドされるため、簡単に行うことができる。
また、ステープル1の打ち込み方向である裏面側に凹状の低背部7にステープル1を打ち込むことにより、ステープル1を横向き、すなわち頭部1aを水平方向に向けて打ち込む時には、図4(b)において実線あるいは2点鎖線で示すように、ハンドル15aの下方でステープル1を内部に収容するマガジン15bが低背部7周囲の高背部8の端縁部に当接してステープラ15の壁面2に対する打ち込み角度が拘束され、これによりステープル1の脚部が斜め下方を向くように壁面2に刺さって壁面2から直交方向にステープル1が抜けにくくなる。
カバー材14の厚さを0.5ミリ程度にするこの参考例において、ステープル1の脚部を少なくとも壁面2に対して60度に傾けて刺せば、ステープル1頭部1aは粘着面5となるカバー材14の表面よりも裏面側に沈みこむ。
壁掛け補助具Aを壁面2に固定したら、表面に両面粘着テープ11を介してポスター4を取り付ける。上述した切片A1は、ステープル1を横向きに打ち込むようにしたときに、縦寸法が市販の両面粘着テープ11の主要サイズのひとつである10ミリ程度よりもやや大きい程度、横寸法が市販の両面粘着テープ11の主要サイズのひとつである20ミリよりもやや大きい程度にされ、また、低背部7は、縦寸法がステープル1の幅寸法である0.5ミリ程度よりも大きく、かつ目視で見やすい例えば3.0ミリ程度、横寸法がステープル1頭部1aの長さ寸法である9.5ミリ程度よりもひとまわり大きい12.5ミリ程度にされる。したがって例えば20ミリ程度の幅の両面粘着テープ11について、ステープル1を横向きに打ち込んだ切片A1に対して横向きに貼ると、図4(b)に示すように、ステープル1を包囲するようにして両面粘着テープ11との粘着領域が形成される。また、上述した実施の形態と同様に切り取り線12を跨いで切片A2を切り出したとしても、市販の両面粘着テープ11を長く引き出して合わせるだけで一括して両面粘着テープ11を貼ることができる。
また、以上の壁掛け補助具Aによって壁面2に取り付けたポスター4等に対して何らかの引っ張り力が作用しても、固定基体3とカバー材14が薄い接着層等を介して密着重合するステープル1を包囲する高背部8の形成領域は、剛性に優れるため、容易に屈曲することはなく、壁掛け補助具Aが不用意に変形してステープル1が抜けやすくなってしまうようなことが防止される。また、ステープル1の脚部1bの打ち込み姿勢が傾斜しているため、上述した剛性に優れるステープル1を包囲する領域と相まって、さらにステープル1が抜けにくくなる。
なお、以上の実施の形態や参考例においては、切り取り線12を印刷する場合を示したが、あわせてステープル1の打ち込み位置の目印を設けることも可能で、例えば参考例においては、この目印によってステープル1の壁面2に対する打ち込み角度を適宜ガイドさせることもできる。また、この参考例において上述したスペーサ13を用いてもよく、以上の実施の形態や参考例に示す壁掛け補助具Aは、スペーサ13を同梱して販売したり、あるいは両面粘着テープ11を同梱して壁掛け具として販売することも可能である。さらに、壁掛け補助具Aについては、上述したシート状以外に例えばテープ状にして多数の切片A1や切片A2を切り取れるようにしたり、あるいは予め切片1等の大きさにしたりすることも可能で、切片A1の形状については、ステープル1を内包できる大きさのものであれば任意に決定することができる。
施の形態を示す図で、(a)は全体斜視図、(b)は壁面に取り付けた状態を示す正面図、(c)は(b)における1C-1C線断面図である。 打ち込まれたステープルに対する作用を説明し、あるいは壁掛け対象物を額縁にした場合を示す図で、(a)は本発明に係る低反発性素材のステープルに対する作用を示す図、(b)は弾性素材のステープルに対する作用を示す図、(c)は額縁を取り付ける際において壁掛け補助具を壁面に取り付けた状態を示す正面図、(d)は(c)の2D-2D線断面図である。 参考例を示す図で、(a)は全体斜視図、(b)は壁面に取り付けた状態を示す正面図、(c)は(b)における3C-3C線断面図である。 壁面あるいは壁掛け対象物に対する固定状態等を説明する図で、(a)は図3(c)における4A-4A線断面図、(b)はステープラの操作による壁面への固定作業を説明する図である。
符号の説明
1a 頭部
1 ステープル
2 壁面
3 固定基体
4 壁掛け対象物
5 被接着面
6 クッション材
7 低背部
8 高背部

Claims (2)

  1. 表面側に頭部を突出させて打ち込まれるステープルによって壁面に固定される固定基体と、
    低反発性素材で形成されて前記固定基体の表面側に積層され、打ち込まれるステープル頭部近傍を局所的に圧縮変形させて壁掛け対象物の粘着面を確保するクッション材とを有する壁掛け補助具。
  2. ステープル頭部の長手方向に沿って複数のステープルを適宜間隔で打ち込み可能な広さに形成される請求項1記載の壁掛け補助具。
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