JP2011241297A - 粘着シート - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易なシート形状により、粘着シートを被着体からスムーズに剥がすことができ、粘着シートが剥がれる際の跳ね返りが小さく、被着体への粘着剤の残りが生じない粘着シートを提供する。
【解決手段】延伸性を有する短冊状のシート本体1と、シート本体1の少なくとも一面に設けた粘着剤層2bとを備え、シート本体1は、長手方向の一端部が端縁側ほど幅狭に形成してある。具体的には、シート本体1は、一端部の両角部1bを斜めにカットした形状して、一端部を端縁側ほど幅狭の台形状に形成してある。粘着剤層2bにより被着体に接着した粘着シートを除去する場合は、粘着剤層2bを設けていないシート本体1の他端部1aを引っ張って接着力を弱めて剥がす。端縁側ほど幅狭の台形状に形成してある一端部もスムーズに剥がれ、剥がれる際の跳ね返りが小さく、被着体へ粘着剤が残らない。
【選択図】図1
【解決手段】延伸性を有する短冊状のシート本体1と、シート本体1の少なくとも一面に設けた粘着剤層2bとを備え、シート本体1は、長手方向の一端部が端縁側ほど幅狭に形成してある。具体的には、シート本体1は、一端部の両角部1bを斜めにカットした形状して、一端部を端縁側ほど幅狭の台形状に形成してある。粘着剤層2bにより被着体に接着した粘着シートを除去する場合は、粘着剤層2bを設けていないシート本体1の他端部1aを引っ張って接着力を弱めて剥がす。端縁側ほど幅狭の台形状に形成してある一端部もスムーズに剥がれ、剥がれる際の跳ね返りが小さく、被着体へ粘着剤が残らない。
【選択図】図1
Description
本発明は、壁等の被着体に貼付した後、被着体から容易に剥がすことができ、被着体への粘着剤の残りが生じない粘着シートに関する。
本願が関係する粘着シートは、延伸性を有する短冊状のシート本体の一面又は両面に粘着剤層を設けた構成を有するが、例えば、粘着剤層の接着力に対して凝集力が不足しないようにして、被着体から粘着シートを剥がす際、被着体への粘着剤の残りが生じないようにする技術が公知である(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の粘着シートでは、被着体への粘着剤残りが生じないようにするための粘着剤層の接着力や凝集力等の特性設計が面倒であるという問題があった。また従来の粘着シートでは、粘着シートが被着体からスムーズに剥がれず、そのため、粘着シートが剥がれる際の跳ね返りが大きいという問題もあった。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、簡易なシート形状により、粘着シートを被着体から剥がし易く、粘着シートが剥がれる際の跳ね返りが小さく、被着体への粘着剤の残りが生じない粘着シートを提供することを目的とする。
本発明に係る粘着シートは、延伸性を有する短冊状のシート本体と、該シート本体の少なくとも一面に設けた粘着剤層とを備えた粘着シートにおいて、前記シート本体は、長手方向の一端部が端縁側ほど幅狭に形成してあることを特徴とする。
本発明においては、シート本体の少なくとも一面に設けた粘着剤層を被着体へ押し付けて接着し、粘着シートを被着体に貼り付ける。粘着シートを被着体から除去する場合は、短冊状のシート本体の長手方向の他端部を長手方向に引っ張ると、延伸性を有するシート本体が伸びて被着体に対する粘着剤層の接着力が弱まる。このとき、端縁側ほど幅狭に形成してある長手方向の一端部では、被着体に接着された粘着剤層の領域が狭いので、粘着剤層の接着力は確実に弱くなり、その結果、一端部の粘着剤が被着体に残らず、粘着シートはスムーズに被着体から剥がれる。しかも、粘着シートがスムーズに剥がれるため、粘着シートの跳ね返りが小さくなり、例えば粘着シートの他面にフック等が貼り付けてある場合にも、粘着シートの剥がれに伴ってフック等が手前側へ飛ぶことを防止できる。
本発明に係る粘着シートは、前記シート本体は、前記一端部が端縁側ほど幅狭の台形状であることを特徴とする。
本発明においては、端縁側ほど幅狭の台形状である長手方向の一端部では、両角部が斜めにカットされた形状になり、被着体に接着された粘着剤層の領域が狭いので、一端部で粘着剤層の接着力が確実に弱くなり、その結果、一端部の粘着剤が被着体に残らず、粘着シートはスムーズに被着体から剥がれる。
本発明においては、端縁側ほど幅狭の台形状である長手方向の一端部では、両角部が斜めにカットされた形状になり、被着体に接着された粘着剤層の領域が狭いので、一端部で粘着剤層の接着力が確実に弱くなり、その結果、一端部の粘着剤が被着体に残らず、粘着シートはスムーズに被着体から剥がれる。
本発明に係る粘着シートは、前記シート本体は、前記一端部に端縁側ほど幅狭の凸部を幅方向に複数並設してあることを特徴とする。
本発明においては、端縁側ほど幅狭の凸部を幅方向に複数並設してある長手方向の一端部では、両角部のみならず中央部分でも被着体に接着された粘着剤層の領域が狭くなるので、粘着剤層の接着力は幅方向で均一に弱くなり、その結果、一端部の粘着剤が被着体に残らず、粘着シートは一層スムーズに被着体から剥がれる。
本発明においては、端縁側ほど幅狭の凸部を幅方向に複数並設してある長手方向の一端部では、両角部のみならず中央部分でも被着体に接着された粘着剤層の領域が狭くなるので、粘着剤層の接着力は幅方向で均一に弱くなり、その結果、一端部の粘着剤が被着体に残らず、粘着シートは一層スムーズに被着体から剥がれる。
本発明によれば、短冊状のシート本体を長手方向の一端部が端縁側ほど幅狭である簡易なシート形状にすることにより、粘着シートを被着体からスムーズに剥がすことができ、粘着シートが剥がれる際の跳ね返りが小さく、被着体への粘着剤の残りが生じない粘着シートが提供される。
本発明によれば、短冊状のシート本体の一端部を端縁側ほど幅狭の台形状にすることにより、粘着シートを被着体からスムーズに剥がすことができ、粘着シートが剥がれる際の跳ね返りが小さく、被着体への粘着剤の残りが生じない粘着シートの具体的構成が提供される。
本発明によれば、短冊状のシート本体の一端部に端縁側ほど幅狭の凸部を幅方向に複数並設することにより、粘着シートを被着体から一層スムーズに剥がすことができ、粘着シートが剥がれる際の跳ね返りが一層小さく、良好に被着体への粘着剤の残りが生じない粘着シートの具体的構成が提供される。
以下、本発明に係る粘着シートの実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る粘着シートを示す平面図、図2は図1のII−II線における断面図である。
粘着シートは、短冊状のシート本体1を有し、シート本体1の一端部が端縁側ほど幅狭の台形状に形成してある。即ち、両角部1b、1bが斜めにカットされた形状である。シート本体1の両面には、他端部1aを除いて粘着剤層2a,2bが設けてある。シート本体1は延伸を有する樹脂材料で作製される。粘着剤層2a,2bは合成樹脂製の接着材料をシート本体1に塗布して作製される。尚、図1、図2では省略しているが、両面の粘着剤層2a,2bは台紙(剥離紙)で覆ってあり、使用時に台紙を剥がして粘着剤層2a,2bを露出させる。
図3は本発明に係る粘着シートの使用状態を示す縦断面図、図4は本発明に係る粘着シートの使用状態を示す横断面図である。ここでは、フックを壁5に取り付ける場合を例に説明する。先ず、壁5の表面に片方の粘着剤層2aによりシート本体1を貼り付けて固定する。次に、他方の粘着剤層2aに、プラスチック製の平板状の基部3を貼り付けて固定する。基部3の端部には凸部3aが設けてある。フック本体4は裏面側が開口した扁平筒状に形成してあり、基部3の上側から基部3に外嵌した状態で下向きに差し込む。フック本体4の上縁部4aが基部3の上端部に当接して固定される。これにより、フック本体4のフック部4bに物を掛けて保持することができる。尚、フック本体4を基部3に取り付けた状態でシート本体1の全体がフック本体4によって覆われて隠れる。
次に、壁5に取り付けたフックを外す場合について説明する。図5は粘着シートの除去状態を示す平面図、図6は比較例となる粘着シートの除去状態を示す平面図である。先ず、フック部4bを上側に持ち上げて基部3から取り外す。次に、基部3の凸部3aを壁5側へ指で押さえて基部3が下がらないようにし、シート本体1の他端部1aを下側に引っ張るとともに壁5から若干離間するように引っ張ると、シート本体1が伸びて細長くなり、粘着剤層2aと壁5との接着力及び粘着剤層2bと基部3との接着力が弱くなる。このときに、シート本体1の一端部の両角部1b、1bはカットされた形状であり、接着領域が狭いので、両角部1b、1bでの接着力は弱まる。その結果、粘着剤層2aが残らない状態でシート本体1が壁5からスムーズに剥がれ、スムーズに除去することができる。これに対し、比較例では、シート本体1の一端部の両角部は角張っており、端部での接着領域が広く、端部での接着力が大きくなっているので、接着力が弱くならず、スムーズに剥がすことができないし、壁5に粘着剤層2aが一部残った状態で伸びたシート本体1が壁5から剥がれる。
次に、本発明に係る粘着シートの別の実施形態について説明する。図7は別の実施形態の粘着シートを示す平面図、図8は図7に示す粘着シートの除去状態を示す平面図である。この別の実施形態では、シート本体1の一端部に端縁側ほど幅狭の凸部1cを幅方向に複数並設してある(言い換えると、シート本体1の一端部が鋸歯状に形成してある)点を除いて、図1、図2に示す粘着シートと同一構成である。
この別の実施形態のシート本体1では、他端部1aを下側に引っ張ると、シート本体1が伸びて、粘着剤層2aと壁5との接着力及び粘着剤層2bと基部3との接着力が弱くなり、シート本体1が剥がれるときに、シート本体1の一端部に設けた複数の凸部1cによる、一端部の幅方向での接着力が均一に弱まるので、壁5に粘着剤層2aを残らない状態で一層スムーズに剥がすことができる。
前述の実施の形態では、シート本体1の両面に粘着剤層2a,2bを設けた粘着シートについて説明したが、本発明はシート本体1の片面にのみ粘着剤層を設けた粘着シートについても同様に適用することができる。
尚、前述の実施の形態では、粘着シートを剥がす際、粘着剤層を設けていないシート本体1の他端部1aを把持するようにしたが、他端部1aを含むシート本体1の全面に粘着剤層を設け、使用時は他端部1a以外の部分の台紙だけを剥がし、他端部1aの台紙は残して把持できる構成としてもよい。
尚、前述の実施の形態では、粘着シートを剥がす際、粘着剤層を設けていないシート本体1の他端部1aを把持するようにしたが、他端部1aを含むシート本体1の全面に粘着剤層を設け、使用時は他端部1a以外の部分の台紙だけを剥がし、他端部1aの台紙は残して把持できる構成としてもよい。
1 シート本体
1b 角部
1c 凸部
2a,2b 粘着剤層
1b 角部
1c 凸部
2a,2b 粘着剤層
Claims (3)
- 延伸性を有する短冊状のシート本体と、該シート本体の少なくとも一面に設けた粘着剤層とを備えた粘着シートにおいて、
前記シート本体は、長手方向の一端部が端縁側ほど幅狭に形成してあることを特徴とする粘着シート。 - 前記シート本体は、前記一端部が端縁側ほど幅狭の台形状であることを特徴とする請求項1に記載の粘着シート。
- 前記シート本体は、前記一端部に端縁側ほど幅狭の凸部を幅方向に複数並設してあることを特徴とする請求項1又は2に記載の粘着シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010114516A JP2011241297A (ja) | 2010-05-18 | 2010-05-18 | 粘着シート |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011241297A true JP2011241297A (ja) | 2011-12-01 |
Family
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JP2010114516A Pending JP2011241297A (ja) | 2010-05-18 | 2010-05-18 | 粘着シート |
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000096007A (ja) * | 1998-09-19 | 2000-04-04 | Beiersdorf Ag | 接着テ―プストリップ |
JP2001089726A (ja) * | 1999-08-14 | 2001-04-03 | Beiersdorf Ag | 接着フィルム片およびそれの使用 |
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2010
- 2010-05-18 JP JP2010114516A patent/JP2011241297A/ja active Pending
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