JP2023045259A - 床材の見本帳 - Google Patents

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【課題】 耐久性に優れ、容易に製造できる上、外観も良好な床材の見本帳を提供する。【解決手段】 本発明の床材の見本帳1は、床材サンプル5が取り付けられた台紙4Sを含む複数枚の台紙4を有する冊子本体2と、前記冊子本体2の表面及び裏面を覆う表表紙31及び裏表紙32と、を有し、前記各台紙4の綴じ領域Xと前記表表紙31及び裏表紙32の綴じ領域Xとが一体化されることにより、3つの小口が形成されている見本帳1において、前記床材サンプル5が取り付けられている台紙4の綴じ領域Xに、前記床材サンプル5と略同厚の板部材6が配置されており、前記各台紙4、表表紙31及び裏表紙32の各綴じ領域Xには、前記板部材6を含んで、留め棒7が嵌入されており、前記各台紙4、表表紙31及び裏表紙32の各綴じ領域Xと前記板部材6が、前記留め棒7に強く密着して一体化されている。【選択図】 図7

Description

本発明は、床材の見本帳に関する。
床材の選定に際して、当該床材を小さな断片とした床材サンプルを台紙に取り付けた床材の見本帳が使用されている。
例えば、特許文献1には、背表紙部50に固定された側板16の貫通孔11と台紙4の綴じ穴40とに、綴じ棒2を挿通することによって、複数の台紙4が背表紙部50に取り付けられた見本帳が開示されている(符号は特許文献1に記載の引用)。
また、特許文献2には、台紙2の綴じ込み側の端縁20近傍に、帯状の熱溶融性接着剤が設けられ、この熱溶融性接着剤の硬化前にその表面を平滑ローラーにより圧下して平滑化してスペーサー3として用いた見本帳が開示されている(符号は特許文献2に記載を引用)。
登録実用新案第3074347号公報 特開2000-343856号公報
しかしながら、特許文献1の見本帳は、台紙の綴じ穴の径が綴じ棒の径よりも大きく、台紙が綴じ棒に対して面方向に揺れ動くので、使用しているうちに、台紙の綴じ穴が拡張する結果、台紙がさらに大きく揺れ動くようになり、引いては、台紙の小口が折れ曲がる又は擦り切れることがある。さらに、従来の見本帳は、前記台紙の揺れ動きを考慮して、表表紙及び裏表紙の小口を台紙の小口よりも外方へ延出させているが、立てかけ保管の際の自重により、その表表紙及び裏表紙の小口が折れ曲がる又は擦り切れることがある。このように小口が折れ曲がるなどして、見本帳の外観が低下する場合がある。
また、特許文献2の見本帳は、スペーサーを綴じ領域に設けているが、かかるスペーサーは熱溶融性接着剤からなるので、綴じ領域を厚み方向に押圧した際に、スペーサーが圧縮されるおそれがある。さらに、そのスペーサーは、熱溶融性接着剤の硬化前にその表面を平滑ローラーにより圧下して平滑化することによって形成されるため、十分に加熱しないとスペーサーが剥がれるおそれある上、その製造が煩雑であるため、コストアップの一因となる。
本発明の目的は、耐久性に優れ、容易に製造できる上、外観も良好な床材の見本帳を提供することである。
本発明の床材の見本帳は、床材サンプルが取り付けられた台紙を含む複数枚の台紙を有する冊子本体と、前記冊子本体の表面及び裏面を覆う表表紙及び裏表紙と、を有し、前記各台紙の綴じ領域と前記表表紙及び裏表紙の綴じ領域とが一体化されることにより、3つの小口が形成されている見本帳において、前記床材サンプルが取り付けられている台紙の綴じ領域に、前記床材サンプルと略同厚の板部材が配置されており、前記各台紙、表表紙及び裏表紙の各綴じ領域には、前記板部材を含んで、留め棒が嵌入されており、前記各台紙、表表紙及び裏表紙の各綴じ領域と前記板部材が、前記留め棒に強く密着して一体化されている。
本発明の好ましい床材の見本帳は、前記板部材が、前記床材サンプルと同厚の床材の端材から構成されている。
本発明の好ましい床材の見本帳は、前記冊子本体の天小口及び地小口のうち綴じ領域に対応する部分に、目隠し部が設けられている。
本発明の好ましい床材の見本帳は、前記板部材と前記台紙の綴じ領域が、接着剤にて固着されることなく、前記留め棒で一体化されている。
本発明の好ましい床材の見本帳は、前記冊子本体の3つの小口と前記表表紙及び裏表紙の3つの小口が、平面視で揃えられている。
本発明の好ましい床材の見本帳は、前記冊子本体が、床材サンプルが取り付けられていない台紙を有し、
板部材を介在させることなく、前記床材サンプルが取り付けられていない台紙の綴じ領域が隣接する台紙の綴じ領域に接している。
本発明の見本帳は、各台紙、表表紙及び裏表紙の各綴じ領域と板部材が留め棒に強く密着して一体化されているので、台紙などが面方向に揺れ動くことがなく、耐久性に優れている。さらに、各台紙などを留め棒によって一体化するので、容易に見本帳を製造できる。また、台紙の綴じ領域に床材サンプルと略同厚の板部材が配置されているので、冊子本体が厚み不均衡を生じ難く、良好な外観を有し且つ使用の便に優れた見本帳を提供できる。
第1実施形態に係る床材の見本帳の正面図。 同見本帳の背面図。 同見本帳の平面図。 同見本帳の底面図。 同見本帳の左側面図。 図1のVI-VI線で切断した中央部省略拡大縦断面図。 図5のVII-VII線で切断した中央部省略拡大横断面図。 同見本帳を見開いた状態を示す斜視図。 第2実施形態に係る床材の見本帳の中央部省略拡大縦断面図。 第3実施形態の第1例に係る床材の見本帳の中央部省略拡大横断面図。 第3実施形態の第2例に係る床材の見本帳の中央部省略拡大横断面図。 第4実施形態に係る床材の見本帳の中央部省略拡大横断面図。
以下、本発明について、適宜図面を参照しつつ説明する。
本発明の説明において使用する「台紙」、「表表紙」及び「裏表紙」は、それらが紙から形成されているという材質を限定する意味ではないことに留意されたい。
なお、本明細書において、平面視は、見本帳の表表紙又は裏表紙の面に対して鉛直方向から見ることをいい、上面視及び下面視は、それぞれ見本帳の天小口及び地小口に対して鉛直方向から見ることをいう。天小口は上側の小口を、地小口は下側の小口を、前小口は台紙の見開き側の小口をいう。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の床材の見本帳1を表表紙31側から見た図であり、図2は、裏表紙32側から見た図であり、図3は、天小口側から見た図であり、図4は、地小口側から見た図であり、図5は、背表紙33側から見た図である。図6は、見本帳1の綴じ領域Xを上下方向に沿って切断し且つ拡大した縦断面図であり、図7は、綴じ領域Xの留め棒7が設けられている箇所を水平方向に沿って切断し且つ拡大した横断面図である。図6及び図7においては、構成が異ならない中間部を省略している。図8は、見本帳1を開いた状態を示す。図6及び図7において、留め棒7は断面で表していない。
図1乃至図8を参照して、見本帳1は、冊子本体2と、表表紙31と、裏表紙32と、を有し、冊子本体2の綴じ領域Xと表表紙31及び裏表紙32の綴じ領域Xとが一体化されることにより、3つの小口である天小口、地小口、前小口が形成されている。好ましくは、表表紙31と裏表紙32の間に、背表紙33をさらに有する。
表表紙31は、冊子本体2の表面を覆い、裏表紙32は、冊子本体2の裏面を覆い、背表紙33は、冊子本体2の背面を覆っている。
表表紙31、背表紙33及び裏表紙32は、1枚のシート材を折り曲げることによって形成されている。なお、各表紙をそれぞれ形成する複数枚のシート材を接着剤や粘着テープなどで繋ぎ合わせることによって、前記表表紙31、背表紙33及び裏表紙32が形成されていてもよい(図示せず)。
冊子本体2の3つの小口は、平面視でそれぞれ揃えられている。本実施形態においては、さらに、表表紙31及び裏表紙32の3つの小口も、平面視でそれぞれ揃えられている。換言すると、表表紙31、冊子本体2及び裏表紙32の天小口の集合、地小口の集合及び前小口の集合が、それぞれ平面を成している。従って、見本帳1を表表紙31側及び裏表紙32側から見たとき、表表紙31、冊子本体2及び裏表紙32の天小口、地小口及び前小口が重なって揃っているため、それらの小口それぞれが実質的に1本の直線状に見える。
このように冊子本体2の3つの小口と表表紙31及び裏表紙32の3つの小口とを揃えることにより、見本帳1を本棚からスムースに抜き差しすることができるのでハンドリング性に優れ、見本帳1の見栄えも良好となる。また、小口が揃っていることにより、見本帳1を本棚などに立てかけ保管などしても、表表紙31、裏表紙32、冊子本体2の全体で負荷を分散することができるので耐久性に優れる。また、表表紙31と裏表紙32の小口が冊子本体2の小口よりも大きい場合に比べて、表表紙31及び/又は裏表紙32が折れ曲がったり、小口が擦り切れることがなく、経時的な外観低下を防止できる。
表表紙31及び裏表紙32を台紙4に対応した領域に大別すると、表表紙31及び裏表紙32は、台紙4の表示領域に重なる表示領域Yと、台紙4の綴じ領域に重なる綴じ領域Xと、を有する。
表表紙31及び裏表紙32の表示領域Yを開けやすくするために、表表紙31及び裏表紙32の表示領域Yと綴じ領域Xの境界又はその境界付近に、折り罫線35が形成されていることが好ましい。折り罫線35としては、図示のような押し線、その他図示しないが、ハーフカット線、ミシン目線、脆弱線などが挙げられる。
表表紙31及び裏表紙32の折り罫線35と後述する台紙4の折り罫線45とが厚み方向で重なるような位置に設けられることにより、見本帳1の綴じ領域Xを片手で把持し、もう一方の片手で表表紙31及び台紙4を捲り、内容を確認することができるようになり、見本帳1のハンドリング性が向上する。この場合、板部材6が綴じ領域Xに配置されていることによって、特に綴じ領域Xが把持し易くなる。
冊子本体2は、複数枚の台紙4が重ねられた積層物からなる。前記複数枚の台紙4には、床材サンプル5が取り付けられた台紙4が含まれる。
ここで、床材サンプル5は、商品である床材を小さくカットした見本である。
前記床材サンプル5としては、床材を所望の大きさにカットしたものを用いることができる。床材の種類としては、表面にパイルや布生地などの繊維物を有さない樹脂床材、表面にパイルが設けられた床材、表面に織布や不織布が貼られた床材などが挙げられる。
前記表面に繊維物を有さない樹脂床材としては、コンポジションビニル床タイル、複層ビニル床タイル、床シートなどが挙げられる。表面にパイルが設けられた床材としては、タイルカーペット、絨毯などが挙げられる。経時的にサンプル厚みが小さくなり難いことから、本発明の見本帳1は、表面に繊維物を有さない樹脂床材をサンプルとすることが好ましい。
現在、市販されている製品の具体例を挙げると、コンポジションビニル床タイルとしては、東リ株式会社製の商品名「マチコV」、「コーデラ」、「リノテスタ」などが挙げられ、複層ビニル床タイルとしては、東リ株式会社製の商品名「ロイヤルウッド」、「ロイヤルストーン」などが挙げられ、床シートとしては、東リ株式会社製の商品名「マチュア」、「ヒトエ ファイン」、「NSシート」、「バスナシリーズ」などが挙げられる。
床材サンプル5の厚みは、特に限定されず、通常、1mm以上10mm以下である。
厚み方向に重なった複数枚の台紙4の3つの小口は、平面視でそれぞれ揃えられている。換言すると、冊子本体2を形成する各台紙4の天小口の集合、地小口の集合及び前小口の集合が、それぞれ平面を成している。従って、冊子本体2を表表紙31側及び裏表紙32側から見たとき、各台紙4の天小口、地小口及び前小口が重なって、それらの小口が実質的に1本の直線状に見える。なお、台紙4の前小口には、各台紙4を捲り易くするために、指掛け用の切り欠き及び/又はインデックスタブ(いずれも図示せず)が部分的に形成されていてもよい。このような切り欠き及びインデックスタブが形成されている台紙4を含む場合でも、厚み方向に重なった複数枚の台紙4の3つの小口の殆どが、表表紙31側及び裏表紙32側から見て実質的に1本の直線状となっている場合、複数枚の台紙4の3つの小口は、平面視で揃えられていると言える。
台紙4をその機能に応じた領域に大別すると、台紙4は、表示領域Yと、綴じ領域Xと、からなる。台紙4の表示領域Yは、見開きページとなる領域であり、その表示領域Yの表面及び裏面に床材サンプル5を取り付け可能であり、さらに、所望の商品説明などの文字を印刷可能又は商品説明などが表示されたシールを貼り付け可能であると共に、床材サンプル5を取り付け可能である。台紙4の綴じ領域Xは、厚み方向で隣接する複数の台紙4がばらつかないように束ねる領域であって、前小口とは反対側において上下方向に帯状に延びる領域である。
なお、台紙4の表示領域Yと綴じ領域Xの境界に、図8に示すように折り罫線45が形成されていてもよい。折り罫線45としては、押し線、ハーフカット線、ミシン目線、脆弱線などが挙げられる。台紙4の折り罫線45は、台紙4の表示領域Yと綴じ領域Xの境界又はその境界付近に設けることが好ましい。
床材サンプル5は、台紙4の表示領域Yの表面又は表面及び裏面の所望箇所に取り付けられ、好ましくは、図示例のように台紙4の表面の所望箇所に取り付けられる。床材サンプル5は、不用意に脱落しないように台紙4に取り付けられ、例えば、接着剤を介して台紙4に固着される。なお、図8に示すように、台紙4の表示領域Yの適宜の箇所に、商品説明などが表示される。
冊子本体2は、床材サンプル5が取り付けられた複数枚の台紙4を有し、必要に応じて、床材サンプル5が取り付けられていない台紙4を1枚又は複数枚有する。
例えば、冊子本体2は、床材サンプル5が取り付けられた複数枚の台紙4と、床材サンプル5が取り付けられていない1枚の台紙4と、を有する(図6及び図7参照)。以下、床材サンプル5が取り付けられた台紙4とそれが取り付けられていない台紙4とを区別する必要があるとき、床材サンプル5が取り付けられた台紙4を「サンプル付き台紙4S」、床材サンプル5が取り付けられていない台紙4を「サンプル無し台紙4N」という場合がある。
サンプル付き台紙4Sは、その表示領域Yの表面に床材サンプル5が取り付けられている。なお、本明細書において、台紙4などの表面は、表表紙31側の面を指し、裏面は、裏表紙32側の面を指す。サンプル付き台紙4Sの、床材サンプル5の取り付け箇所は、特に限定されず、適宜な位置に設定できる。例えば、(a)厚み方向で隣接する任意の2つのサンプル付き台紙4Sの全ての床材サンプル5が厚み方向において完全に重なるように、床材サンプル5が取り付けられていてもよく、或いは、(b)厚み方向で隣接する任意の2つのサンプル付き台紙4Sの全ての床材サンプル5が厚み方向において重ならないように、床材サンプル5が取り付けられていてもよく、或いは、(c)厚み方向で隣接する任意の2つのサンプル付き台紙4Sの1つ又は2つ以上の床材サンプル5が厚み方向において完全に重なり且つ1つ又は2つ以上の床材サンプル5が厚み方向において部分的に重なるように、床材サンプル5が取り付けられていてもよく、或いは、(d)厚み方向で隣接する任意の2つのサンプル付き台紙4Sの1つ又は2つ以上の床材サンプル5が厚み方向において完全に重なり且つ1つ又は2つ以上の床材サンプル5が厚み方向において重ならないように、床材サンプル5が取り付けられていてもよく、或いは、前記(c)及び(d)の組み合わせでもよい。なお、前記(a)乃至(d)の厚み方向で隣接する任意の2つのサンプル付き台紙4Sは、直接的に隣接している場合及びサンプル無し台紙4Nを間に挟んで隣接する場合を含む。
各サンプル付き台紙4Sの床材サンプル5が厚み方向において完全に重なるように配置した場合は、各台紙4が床材サンプル5によって連続して支えられる構造となるので、表示領域Yを柱のように支える効果が生じる。また、床材サンプル5は、サンプル付き台紙4Sの両面に取り付けられていてもよい。その場合は、隣接するサンプル付き台紙4S間の相対する面の床材サンプル5が互いに重複しないように配置することにより、そのサンプル付き台紙4Sの厚みが大きくならず、相対する台紙4Sの片側にのみ床材サンプル5が取り付けられている箇所と、相対する台紙4Sの両側に床材サンプル5が取り付けられている箇所で厚みの差が生じなくなるので、好ましい。
複数枚の台紙4の表示領域Yが、見本帳1の厚み方向に加わる荷重によって撓み難くするために、全てのサンプル付き台紙4Sは、次の関係を満たしていることが好ましい。すなわち、1つの台紙4に取り付けられている少なくとも1つの床材サンプル5と、その台紙4と厚み方向で隣接する台紙4に取り付けられている少なくとも1つの床材サンプル5とが、部分的に又は完全に重なっている、という関係を全てのサンプル付き台紙4Sが満たしていることが好ましい。また、サンプル付き台紙4Sの表裏面において、床材サンプル5を一箇所に集中させずに適度に分散して配置した方が、見本帳1の厚み方向に加わる荷重を分散させ、撓みを軽減することができる。各台紙4が撓みに難くなると、経年劣化や破損が低減され、見本帳1の耐久性が向上する。
サンプル付き台紙4Sの綴じ領域Xには、前記床材サンプル5と略同厚の板部材6が配置されている。前記板部材6は、冊子本体2の綴じ領域Xの厚みと表示領域Yの厚みを略均等とするために設けられる。本発明の見本帳1は、複数の台紙4が重ねられて冊子本体2を構成するので、前記板部材6は、サンプル付き台紙4Sの綴じ領域とこのサンプル付き台紙4Sに厚み方向で直接的に隣接する台紙4の綴じ領域の間に配置されることとなる。
板部材6をサンプル付き台紙4Sの綴じ領域Xに配置することにより、台紙4に床材サンプル5を取り付けたことによる冊子本体2の面方向における厚み不均衡を解消することができる。このような板部材6の意義から、例えば、表面側に床材サンプル5が取り付けられているサンプル付き台紙4Sにあっては、その綴じ領域の表面側に板部材6が配置され、裏面側に床材サンプル5が取り付けられているサンプル付き台紙4Sにあっては、その綴じ領域の裏面側に板部材6が配置され、表面及び裏面側のそれぞれに床材サンプル5が取り付けられているサンプル付き台紙4Sにあっては、その綴じ領域の表面及び裏面側のそれぞれに板部材6が配置される。
また、前記板部材6の意義から、サンプル無し台紙4Nの綴じ領域には、板部材6を配置して介在させることなく、そのサンプル無し台紙4Nの綴じ領域は、そのサンプル無し台紙4Nが直接的に隣接する台紙4の綴じ領域に接している。
板部材6は、綴じ領域Xのうち、後述する留め棒7が嵌入される部分及びその部分周辺に少なくとも設けられる。図1及び図2に示すように、板部材6は、平面視で、上下方向に延びる帯状である。板部材6は、平面視で、台紙4の綴じ領域Xと略同形同大でもよく、或いは、平面視で、台紙4の綴じ領域Xよりも略同形で且つ小面積であってもよく、或いは、平面視で、台紙4の綴じ領域Xとは異形且つ小面積であってもよい。図示例では、板部材6が台紙4の綴じ領域Xの上縁及び下縁から外部に突出しないように、板部材6の上縁が綴じ領域Xの上縁と一致又はその上縁近傍に位置し、且つ板部材6の下縁が綴じ領域Xの下縁と一致又はその下縁近傍に位置する程度で、板部材6が綴じ領域Xの上下方向の略全体に亘って延在されている。このような構成により、綴じ領域Xの強度を高めることができ、見本帳1に芯材の如き構造を付与して見本帳1の強度を高めることができる。見本帳1の強度が高くなると、破損しにくく、経年劣化も生じにくくなるため、見本帳1を長期間使用することができるようになる。また、見本帳1を本棚から抜き差しする際に把持する箇所が綴じ領域Xであるため、綴じ領域Xの強度が高い前記構成を採用することにより、見本帳1の取扱いが容易となる。
板部材6は、例えば、床材サンプル5と同厚の床材の端材;厚紙、合紙などの紙類;合成樹脂シート;ベニヤ板などの木材;これらの複合体などから形成される。中でも、柔軟性及び弾性を有する合成樹脂製の板部材6が、破損し難く且つ軽量であり、見本帳1を製造する際に留め棒7を嵌入し易いので好ましい。弾性が高いものは、綴じ領域Xに衝撃が加わった際に衝撃を吸収する効果が発揮されるため、冊子本体2が破損し難くなる。中でも、塩化ビニル系樹脂製の板部材6は、強度、柔軟性、弾性及び硬度が適しており、軽量で且つ低コストであるため好ましい。また、床材サンプル5と同厚の床材の端材を用いることにより、コスト的に有利で且つ厚みの調整が不要となるので、より好ましい。床材の中でも樹脂床材を板部材6として用いると、加工の際の切断や打ち抜きが容易であり、表面にパイルが設けられた床材のような繊維くずなどの発生も無いので、最適である。
前記床材の端材は、床材の小片を意味し、廃棄予定のものであってもよく、或いは、何らかの用途に使用できるものであってもよい。とりわけ、床材の製造時に生じる端材などの廃棄予定のものを板部材6として用いると、本来廃棄するものを有効利用できるので、環境保護の観点からも好ましい。
また、前記床材サンプル5と同厚の床材の端材は、台紙4に取り付けられる床材サンプル5と厚みが同じであることを条件として、その床材サンプル5と同じ床材の端材でもよく、或いは、その床材サンプル5とは異なる床材の端材でもよい。床材サンプル5とは異なる床材としては、デザインの色柄が異なる点を除いて床材サンプル5と同じもの;一部の層構成が異なる点を除いて床材サンプル5と同じもの;エンボス凹凸の有無を除いて床材サンプル5と同じもの;デザインの色柄及び材質が異なる点を除いて床材サンプル5と同じもの;などが挙げられる。
板部材6は、台紙4の綴じ領域Xに接着剤を用いて固着されていてもよいが、見本帳1を容易に製造できることから、板部材6は、その板部材6が厚み方向で隣接する台紙4の綴じ領域Xに接着剤にて固着されていないことが好ましい。この場合、板部材6は、隣接する台紙4の綴じ領域Xに接している。本実施形態では、板部材6と台紙4の綴じ領域Xは、接着剤にて固着されることなく、留め棒7で一体化されている、
前記冊子本体2の天小口及び地小口のうち綴じ領域Xに対応する部分に、目隠し部8が設けられている。目隠し部8は、各台紙4の綴じ領域Xの上縁及び下縁並びに板部材6の上縁及び下縁を覆う部材である。目隠し部8を設けることにより、上面視及び下面視で、各台紙4の綴じ領域X及び板部材6が見えなくなり、見本帳1の外観がさらに良好になる。
図6を参照して、目隠し部8は、板状の本体片81を有し、冊子本体2などに取り付けるための取付け片82をさらに有することが好ましい。例えば、目隠し部8は、板状の本体片81と、本体片81の両側に連結された板状の取付け片82と、を有する。ここで言う「連結」は、1つの材料で一体的に形成されている場合、及び、別部材を繋ぎ合わせる場合などを含む。例えば、前記目隠し部8は、1枚のシート材を2箇所で折り曲げることによって形成できる。1枚のシート材から形成することによって、製造容易で、強度的にも優れた目隠し部8を形成できる。
例えば、本体片81にて冊子本体2の綴じ領域Xを覆うように天小口及び地小口に配置し、2つの取付け片82を冊子本体2の表面及び裏面に接着剤にて固着することによって、目隠し部8を、冊子本体2の綴じ領域Xに対応する部分に設けることができる。2つの取付け片82を固着することにより、目隠し部8が2箇所で強固に接着固定されるので外れ難くなり、目隠し部8が綴じ領域Xを保護して破損を防ぐガード的な役割も果たすようになる。
なお、目隠し部8の取付け片82は、表表紙31の裏面及び裏表紙32の表面に固着してもよく、或いは、冊子本体2の表面及び裏面並びに表表紙31の裏面及び裏表紙32の表面のそれぞれに固着してもよい。目隠し部8を固着した冊子本体2を、留め棒7にて表表紙31及び裏表紙32と容易に一体化できることから、目隠し部8は、冊子本体2のみに固着されていることが好ましい。
台紙4、表表紙31、裏表紙32、背表紙33及び目隠し部8は、例えば、厚紙、合紙などの紙類;合成樹脂シート;合成紙;これらの複合シートなどの各種のシート材から形成される。台紙4などに紙類を用いることにより、見本帳1が軽量となり、ハンドリング性に優れ、特に、厚紙を用いることにより、高い剛性も確保できる。また、台紙4などに合成樹脂シートを用いることにより、耐摩耗性や耐水性に優れ、高い耐久性が確保でき、特に、厚紙に合成樹脂が被覆された複合シートを用いることにより、軽量でハンドリング性に優れる上、表面の合成樹脂フィルムによって耐摩耗性や耐水性を確保することができる。これらを考慮して、例えば、2枚以上の厚紙を貼り合わせもの、或いは、多数枚の薄紙を貼り合わせたもの、或いは、厚紙よりも厚みが大きく且つ剛性が高い紙類の表面に合成樹脂が被覆されたものが、台紙4などに好適に用いられる。
また、表表紙31及び裏表紙32は、台紙4よりも厚く且つ剛性の高いシート材から形成されていることが好ましく、さらに、背表紙33も、台紙4よりも厚く且つ剛性の高いシート材から形成されていることがより好ましい。また、目隠し部8は、使用材料の種類を少なくする観点から、表表紙31及び裏表紙32と同じシート材で形成されていることが好ましい。
例えば、台紙4は、厚紙で形成され、表表紙31、裏表紙32、背表紙33及び目隠し部8は、前記厚紙よりも厚みの大きい合紙に合成樹脂を被覆した複合シートから形成される。このように、冊子本体2を強度の高い材質で覆うことにより、見本帳1全体の強度が増し、耐久性を向上させることができる。加えて、表表紙31、裏表紙32、背表紙33及び目隠し部8の強度が同じになるため、強度斑が生じ難く、一部が破損することを防ぐことができるので、見本帳1を長期間使用できる。また、台紙4の厚みを比較的薄いものとすることによって、見本帳1が捲り易くなり、ハンドリング性を高めることができる。
なお、表表紙31は、その裏面側に中表紙(図示せず)を有していてもよい。同様に、裏表紙32は、その表面側に中表紙(図示せず)を有していてもよい。中表紙は、表表紙31及び裏表紙32よりも厚みが小さく且つ台紙4よりも柔軟なシート材から形成される。例えば、中表紙は、普通紙で形成される。
前記表表紙31、冊子本体2及び裏表紙32は、留め棒7にて一体化されている。
具体的には、各台紙4の綴じ領域Xと表表紙31及び裏表紙32の綴じ領域Xに、留め棒7が嵌入されている。留め棒7は、綴じ領域Xの厚み方向に嵌入されている。上述のように、サンプル付き台紙4Sの綴じ領域Xに板部材6が配置されているので、留め棒7は、綴じ領域Xに介在する板部材6を含んで嵌入されている。各台紙4の綴じ領域X、表表紙31及び裏表紙32の綴じ領域X並びに板部材6は、前記留め棒7に強く密着して一体化されている。前記強く密着して一体化とは、留め棒7と台紙4の綴じ領域Xなどとが接着剤で固着されていないが、台紙4などが材料変形を起して留め棒7の径外方向に強制的に拡がって留め棒7に強固に密着し、その結果、各台紙4の綴じ領域X、表表紙31及び裏表紙32の綴じ領域X並びに板部材6が一体化されていることをいう。
また、留め棒7を嵌入することにより、表表紙31と台紙4、台紙4と板部材6、台紙4と裏表紙32などは、それらの厚み方向において互いに接している。なお、図6及び図7においては、表表紙31と台紙4の間、台紙4と板部材6の間、及び台紙4と裏表紙32の間に、それぞれ僅かな隙間が表されているが、この僅かな隙間は、厚み方向で隣接する表表紙31と台紙4などが、接着剤で固着されていないことを明示する意図で表したものであることに留意されたい。
板部材6として弾性を有する合成樹脂製の板部材を用いた場合には、留め棒7を嵌入した際にその弾性で板部材6が収縮し、嵌入後に復元して板部材6が留め棒7に強固に固定されるので、望ましい。また、適度に柔軟性を有する合成樹脂製の板部材6を用いた場合には、留め棒7を容易に嵌入することができるので、加工性が向上する。
留め棒7は、例えば、頭部7aと、前記頭部7aに連結され且つ頭部7aよりも小径の軸部7bと、を有する。留め棒7は、合成樹脂製又は金属製の部材である。なお、ここで言う「連結」も、1つの材料で一体的に形成されている場合、及び、別部材を繋ぎ合わせる場合などを含む。合成樹脂製の留め棒7は安価で加工性に優れ、軽量であるという利点があり、金属製の留め棒7は強度が高く嵌入し易いという利点がある。
留め棒7の頭部7aは、表表紙31又は裏表紙32に係止される。留め棒7の軸部7bは、表表紙31、各台紙4及び裏表紙32の綴じ領域Xと各板部材6とに強く密着し、それらの厚み方向に嵌入されている。本実施形態では、留め棒7は、軸部7bの先端が尖ったものが用いられており、例えば、留め棒7として釘が用いられる。釘を用いる場合、嵌入しやすく安価という利点があるが、さらに強固に各台紙4などを固定する必要がある場合には、ネジや段部を有する釘を用いてもよい。
前記軸部7bの先端が尖った留め棒7は、図6及び図7に示すように、その先端が裏表紙32又は表表紙31にまで貫通しないようにすることが好ましい。前記先端を裏表紙32又は表表紙31に貫通させた場合には、その先端にキャップを取り付け、尖った部分が露出しないようにすればよい。
留め棒7の数は、前記各台紙4の綴じ領域Xなどを一体化させ且つ各台紙4などが揺動しないようにできれば、特に限定されない。
上述のように、留め棒7の先端が裏表紙32又は表表紙31にまで貫通しないようにすることが好ましいので、留め棒7の軸部7bの長さは見本帳1の綴じ領域Xの厚みよりも短いものを用いることが好ましい。見本帳1の綴じ領域Xの厚みは、冊子本体2の綴じ領域Xの厚み+表表紙31の厚み+裏表紙32の厚みである。この場合、嵌入された留め棒7の軸部7bの先端よりも先に、当該軸部7bが嵌入されていない台紙4や裏表紙32又は表表紙31が生じるので、頭部7aを表表紙31に係止させた留め棒7と頭部7aを裏表紙32に係止させた留め棒7の、少なくとも2本の留め棒7が用いられる。図示例では、頭部7aを表表紙31に係止させ且つ軸部7bの先端を裏表紙32の近傍にまで嵌入させた2本の留め棒7と、頭部7aを裏表紙32に係止させ且つ軸部7bの先端を表表紙31の近傍にまで嵌入させた2本の留め棒7と、が用いられている。なお、頭部7aが表表紙31に係止された留め棒7と頭部7aが裏表紙32に係止された留め棒7とは、互いの軸部7bが干渉しないように、上下にずらして嵌入されている。
なお、背表紙33は表表紙31及び裏表紙32に連結されているので、留め棒7にて表表紙31及び裏表紙32を冊子本体2に一体化させることにより、特に留め棒7や接着剤を用いなくても、背表紙33を、冊子本体2の背面に配設できる。
本発明の見本帳1は、例えば、次のようにして製造できる。
サンプル付き台紙4Sと、必要に応じてサンプル無し台紙4Nと、板部材6とを準備し、板部材6をサンプル付き台紙4Sの綴じ領域Xに配置しながら、各台紙4を揃えて順に重ね合わせることにより、冊子本体2を形成する。必要に応じて、その冊子本体2の綴じ領域Xに目隠し部8を接着剤にて固着する。
この冊子本体2の表面、背面及び裏面に、1枚のシート材から形成された表表紙31、背表紙33及び裏表紙32を配置し、表表紙31側から綴じ領域Xに留め棒7である釘を例えば2本間隔を開けて打ち込み、さらに、裏表紙32側から綴じ領域Xに留め棒7である釘を例えば2本間隔を開けて打ち込む。このようにして本発明の見本帳1を得ることができる。
本発明の見本帳1は、留め棒7を綴じ領域Xの厚み方向に打ち込むことによって冊子本体2と表表紙31及び裏表紙32とを一体化できるので、容易に製造できる。また、台紙4の綴じ領域Xに板部材6が存在するので、この板部材6が留め棒7を打ち込む際の受け台のように機能し、留め棒7の打ちズレや打ちミスを防止できる。
また、表表紙31などの綴じ領域X及び板部材6に、ドリルやレーザー光などを用いて留め棒7よりも小径のガイド孔を事前に開けた後、そのガイド孔に留め棒7を打ち込むこともできるが、先端が尖った留め棒7を用いることにより、表表紙31、各台紙4及び裏表紙32の綴じ領域X及び板部材6にガイド孔を形成しなくても、留め棒7を打ち込むことができる。
また、板部材6が台紙4の綴じ領域Xに接着剤にて固着されていない場合、すなわち、板部材6が台紙4の綴じ領域Xに接して配置されている場合でも、前記留め棒7を嵌入することによってこれらを一体化できる上、材料コストを低減でき、且つ、接着剤を塗布する必要がないので、作業工程を減らして製造コストを下げることができる。
本発明の見本帳1は、各台紙4、表表紙31及び裏表紙32の各綴じ領域Xと板部材6が留め棒7に強く密着して一体化されているので、台紙4などが面方向に揺れ動くことがなく、台紙4の折れ曲がりや擦り切れを防止できるので耐久性に優れている。また、上述のように各台紙4、表表紙31、裏表紙32及び板部材6を留め棒7によって一体化するので、容易に見本帳1を製造できる。さらに、サンプル付き台紙4Sの綴じ領域Xに床材サンプル5と略同厚の板部材6が配置されているので、冊子本体2の綴じ領域Xの厚みと表示領域Yの厚みが略均等となる。このため、複数枚の台紙4からなる冊子本体2がその面方向において厚み不均衡を生じ難くなり、良好な外観を有し且つ使用の便に優れた見本帳1を提供できる。この板部材6として床材の端材を用いた場合には、材料コストを低減できる。
また、冊子本体2に目隠し部8が設けられている場合には、上面視及び下面視で、各台紙4の綴じ領域X及び板部材6が隠蔽され、より良好な外観を有する見本帳1を提供できる。
さらに、冊子本体2の3つの小口と表表紙31及び裏表紙32の3つの小口が平面視で揃えられている場合には、立てかけ保管時などに表表紙31などの小口が折れ曲がることを防止でき、より耐久性及び外観に優れた見本帳1を提供できる。
[第2実施形態]
上記第1実施形態では、台紙4の綴じ領域Xの上下方向の略全体に亘って延在されている帯状の板部材6を例示したが、板部材6はこれに限られず、例えば、図9に示すように、板部材6が台紙4の綴じ領域Xの上下方向において部分的に配置されていてもよい。
具体的には、板部材6は、サンプル付き台紙4Sの綴じ領域Xのうち、留め棒7が嵌入される部分及びその部分周辺に延在して設けられている。図示例では、上方の2つの留め棒7が嵌入される部分を含んでその周辺に延在する第1板部材61と、下方の2つの留め棒7が嵌入される部分を含んでその周辺に延在する第2板部材62と、がサンプル付き台紙4Sの綴じ領域Xに配置されている。第1板部材61と第2板部材62の間は、空隙部Aとなっている。目隠し部8を設ける場合、目隠し部8を取り付け易くするために、第1板部材61の上縁が台紙4の綴じ領域Xの上縁と一致又はその上縁近傍にまで延在されていることが好ましい。同様の理由から、第2板部材62の下縁が台紙4の綴じ領域Xの下縁と一致又はその下縁近傍にまで延在されていることが好ましい。
[第3実施形態]
上記第1及び第2実施形態では、軸部7bの一方側に頭部7aを有し且つその反対側である軸部7bの先端が尖った留め棒7を用いた場合を例示したが、留め棒7はこれに限られず、例えば、図10に示すように、両方側に頭部71a,72aを有する留め棒7を用いてもよい。
図10に示す留め棒7は、頭部71aと前記頭部71aに連結され且つ頭部71aよりも小径の軸部71bとを有する第1棒状体71と、頭部72aと前記頭部72aに連結され且つ頭部72aよりも小径の軸部72bとを有する第2棒状体72と、を有し、第1棒状体71の軸部71bの先端部と第2棒状体72の軸部72bの先端部が係合可能となっている。例えば、第1棒状体71の軸部71bの先端部には、雄ネジが形成され、第2棒状体72の軸部72bには、雌ネジの形成された穴部が形成されている。第1棒状体71の軸部71bの先端部を、第2棒状体72の軸部72bの穴部に螺合することにより、第1棒状体71と第2棒状体72が係合一体化された留め棒7を構成できる。なお、前記螺合に代えて、第1棒状体71の軸部71bの先端部又は第2棒状体72の軸部72bの先端部に穴部を形成し、その穴部に、第2棒状体72の軸部72bの先端部又は第1棒状体71の軸部71bの先端部を強圧入することにより、第1棒状体71と第2棒状体72を係合させてもよい。このような留め棒7を使用する場合、例えば、表表紙31などの綴じ領域X及び板部材6に、第1棒状体71の軸部71bよりも小径のガイド孔を形成し、このガイド孔に対して表表紙31又は裏表紙32側から第1棒状体71を打ち込んだ後、反対側から第2棒状体72を第1棒状体71に係合させることによって、各台紙4、表表紙31、裏表紙32及び板部材6を留め棒7に強く密着させて一体化した見本帳1を製造できる。
図11に示す留め棒7は、第1頭部73aと、前記第1頭部73aに連結され且つ頭部73aよりも小径の軸部73bと、前記第1頭部73aの反対側において前記軸部73bに連結された第2頭部73cを有する。第1頭部73aは、表表紙31に係止され、第2頭部73cは、裏表紙32に係止され、軸部73bは、表表紙31、台紙4及び裏表紙32に強く密着されている。
図11に示すような留め棒7は、留め棒前駆体の先端部を押しつぶすことによって形成できる。具体的には、リベットのような第1頭部と軸部を有する留め棒前駆体を合成樹脂によって形成し、この前駆体を表表紙31の綴じ領域X及び板部材6に打ち込み、前駆体の軸部の先端部を裏表紙31から突出させ、その突出した先端部を熱溶融させて裏表紙32に係止させることにより、第2頭部を形成する。このようにして図11に示すような留め棒7に各台紙4、表表紙31、裏表紙32及び板部材6を強く密着させて一体化した見本帳1を製造できる。
本実施形態によれば、少なくとも2本の留め棒7を使用することによって各台紙4などを一体化できるので、留め棒7の使用本数を少なくできる。
[第4実施形態]
上記第1乃至第3実施形態では、複数枚のサンプル付き台紙4Sと1枚のサンプル無し台紙4Nとを有する冊子本体2を例示したが、冊子本体2はこれに限られず、例えば、図12に示すように、冊子本体2が、複数枚のサンプル無し台紙4Nを有していてもよい。図示例の冊子本体2は、幾つかのサンプル付き台紙4Sの間に1枚又は複数枚のサンプル無し台紙4Nが介在されている。
1 見本帳
2 冊子本体
31 表表紙
32 裏表紙
4,4S,4N 台紙
5 床材サンプル
6 板部材
7 留め棒
X 綴じ領域
Y 表示領域

Claims (6)

  1. 床材サンプルが取り付けられた台紙を含む複数枚の台紙を有する冊子本体と、前記冊子本体の表面及び裏面を覆う表表紙及び裏表紙と、を有し、前記各台紙の綴じ領域と前記表表紙及び裏表紙の綴じ領域とが一体化されることにより、3つの小口が形成されている見本帳において、
    前記床材サンプルが取り付けられている台紙の綴じ領域に、前記床材サンプルと略同厚の板部材が配置されており、
    前記各台紙、表表紙及び裏表紙の各綴じ領域には、前記板部材を含んで、留め棒が嵌入されており、
    前記各台紙、表表紙及び裏表紙の各綴じ領域と前記板部材が、前記留め棒に強く密着して一体化されている、床材の見本帳。
  2. 前記板部材が、前記床材サンプルと同厚の床材の端材から構成されている、請求項1に記載の床材の見本帳。
  3. 前記冊子本体の天小口及び地小口のうち綴じ領域に対応する部分に、目隠し部が設けられている、請求項1または2に記載の床材の見本帳。
  4. 前記板部材と前記台紙の綴じ領域が、接着剤にて固着されることなく、前記留め棒で一体化されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の床材の見本帳。
  5. 前記冊子本体の3つの小口と前記表表紙及び裏表紙の3つの小口が、平面視で揃えられている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の床材の見本帳。
  6. 前記冊子本体が、床材サンプルが取り付けられていない台紙を有し、
    板部材を介在させることなく、前記床材サンプルが取り付けられていない台紙の綴じ領域が隣接する台紙の綴じ領域に接している、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の床材の見本帳。
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