JP5072783B2 - 視線誘導標システム - Google Patents
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Description
以下、本発明による好適な実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施の一形態を示す発光視線誘導標の外観図であり、(a)は正面図、(b)は背面図を示している。発光視線誘導標本体1は樹脂成形された発光部2と本体ケース3により構成されており、本体ケース3外側面の本体正面側には同期信号受信部たる赤外線受光素子4が設けられ、同じく本体ケース3外側面の本体背面側には同期信号発信部たる赤外線発光素子5が設けられている。図示しないが、発光部2の前面は透光性レンズカバーにより覆われており、レンズカバー内部には視線誘導の為の光を放射するLED(発光ダイオード)が配設されている。6は動作スイッチたる電源スイッチであり、この電源スイッチのオン/オフ操作により、発光部2の発光動作開始及び停止の切り換えを行う。本体ケース3の内部には、動作用の電力を蓄電する二次電池と、発光視線誘導標全体の動作を制御する制御部が内蔵されている。
始めに、1セットを構成する8台の発光視線誘導標を手元で一列に近接配置し、前後に並ぶ発光視線誘導標の内の前側に位置する発光視線誘導標の同期信号発信部5が、後側に位置する発光視線誘導標の同期信号受信部4と正対する位置関係に置く。この状態で、動作を停止した状態から各発光視線誘導標の電源スイッチ6をオン操作する(S1)。電源スイッチ6のオン操作により、本体ケース3に内蔵した二次電池から各部への電力供給が開始され、発光部2の点滅動作が開始される(S2)。ちなみに、この時点で行われる発光点滅動作は、制御部12が記憶部13から発光点滅データを読み出したタイミングに基づいて実行されるものであり、同じセットを構成する他の視線誘導標とは全く独立したタイミングで行われる。次に、同期信号受信部4において、直前に位置する発光視線誘導標から発信されたアドレス識別信号が受信されたか否かを確認する(S3)。アドレス識別信号の受信があれば、受信したアドレス識別信号は一列に配置した発光視線誘導標の内の直前に位置するものからの信号であると判断し、受信したアドレス識別信号が表すアドレス番号に1を加算したアドレス番号を自アドレスとして設定する(S4)。これにより、一列に配置した順番に従って直前に位置する発光視線誘導標の次順位に相当するアドレス番号が設定される。その後、電源スイッチをオン操作してからの第1の所定時間(本実施形態では3秒)の経過を待ち(S5)、設定した自アドレス番号に対応するアドレス識別信号を同期信号発信部5から出力する(S8)。こうして出力されたアドレス識別信号は、直後に位置する発光視線誘導標の同期信号受信部4において受信される。
アドレス番号「1」:50ミリ秒のパルス幅を持つパルス
アドレス番号「2」:60ミリ秒のパルス幅を持つパルス
アドレス番号「3」:70ミリ秒のパルス幅を持つパルス
アドレス番号「4」:80ミリ秒のパルス幅を持つパルス
アドレス番号「5」:90ミリ秒のパルス幅を持つパルス
アドレス番号「6」:100ミリ秒のパルス幅を持つパルス
アドレス番号「7」:110ミリ秒のパルス幅を持つパルス
アドレス番号「8」:無し(出力しない)
図3に示す処理を実行してアドレス番号の設定を完了し、第1の所定時間が経過したら(S11)、設定した自アドレス番号を基にして自アドレスの前順位に相当するアドレス識別信号が同期信号受信部4に受信されたか否かを確認する(S12)。ここで受信する前順位に相当するアドレス識別信号とは即ち発光同期信号であり、1つ前のアドレス番号を持つ直前位置の発光視線誘導標から出力される発光同期信号のみを受信する。この発光同期信号が同期信号受信部4に受信されると、受信した時点から200ミリ秒後に発光部2の発光点滅動作をリセットして、所定周期(本実施形態では)の点滅動作を再開する(S13)。前述の通り、発光視線誘導標の電源スイッチ6をオン操作した段階では、電源スイッチの操作タイミングに依存して点滅動作が行われているが、この発光同期信号を受信した時点で、直前位置の発光視線誘導標で行われる点滅動作のタイミングと同期したタイミングに補正される。次に、第1の所定時間経過時点から第2の所定時間(本実施形態では18秒)が経過したか否かを判断し(S14)、第2の所定時間が経過した時点で次順位の発光視線誘導標に向けて自アドレス番号に対応するアドレス識別信号を同期信号発信部5から出力する(S15)。こうして出力されたアドレス識別信号は、発光同期信号として次のアドレス番号を持つ発光視線誘導標の同期信号受信部4において受信される。なお、1セットを構成する8台の発光視線誘導標の内の先頭に位置するアドレス番号「1」を持つ発光視線誘導標は、前方から発光同期信号を受けることは無い為、上記ステップの(S12)及び(S13)は実行せず、第1の所定時間が経過した時点から第2の所定時間が経過するのを待ち、電源スイッチ6の操作タイミングに従って実行している発光点滅動作に基づく発光同期信号をアドレス番号「2」の発光視線誘導標へ出力するようにしている。
2 発光部
3 本体ケース
4 同期信号受信部(赤外線受光素子)
5 同期信号発信部(赤外線発光素子)
6 動作スイッチ(電源スイッチ)
11 二次電池
12 制御部
13 記憶部
14 発光部駆動回路
15 アドレスデータ記憶部
Claims (4)
- 間隔をおいて複数台の発光視線誘導標を設置し、各発光視線誘導標を所定のタイミングで発光させることにより、複数の発光視線誘導標全体で同期した点滅発光動作を行う視線誘導標システムにおいて、
各発光視線誘導標に、
発光視線誘導標の動作開始および動作停止を切り換える動作スイッチと、
設置する発光視線誘導標の台数に対応する固有アドレス値と、この固有アドレス値毎に対応するアドレス識別信号を予め複数記憶するアドレスデータ記憶部と、
発光体の点滅動作を制御する制御部と、
他の発光視線誘導標に対して発光動作タイミングを指定するための発光同期信号として、前記アドレス識別信号を出力する同期信号発信部と、
他の発光視線誘導標から出力される発光同期信号を受信する同期信号受信部とを備え、
設置する全ての発光視線誘導標に対して行う前記動作スイッチによる動作開始操作を受けて、動作開始操作から第1の所定時間内に他の発光視線誘導標が出力したアドレス識別信号を受信しないときには自アドレスを最小アドレス値に設定して自アドレス値に対応するアドレス識別信号を出力し、一方、前記動作スイッチによる動作開始操作後の第1の所定時間内に他の発光視線誘導標が出力したアドレス識別信号を受信したときは、受信したアドレス識別信号の次順位に相当するアドレス値に自アドレスを設定して自アドレス値に対応するアドレス識別信号を出力することで全ての発光視線誘導標に対してそれぞれ異なる固有アドレス値を設定することを特徴とする視線誘導標システム。 - 請求項1記載の視線誘導標システムにおいて、固有アドレス値の設定を完了した各発光視線誘導標は、前記第1の所定時間経過後に第2の所定時間が経過した時点で発光同期信号として自アドレス値に対応するアドレス識別信号を出力することを特徴とする視線誘導標システム。
- 請求項1または2何れか記載の視線誘導標システムにおいて、固有アドレス値の設定を完了した各発光視線誘導標は、前記第1の所定時間が経過した後の第2の所定時間内に自アドレス値の前順位に相当するアドレス値を持つ発光視線誘導標が出力したアドレス識別信号のみを発光同期信号として受信し、受信した発光同期信号に与えられるタイミングで点滅発光動作を開始することを特徴とする視線誘導標システム。
- 請求項3記載の視線誘導標システムにおいて、各発光視線誘導標は、それぞれ発光同期信号を受信して一定時間経過後に一定周期の点滅発光動作を開始することにより、複数の発光視線誘導標全体として発光箇所が順次移動する点滅発光動作を行うことを特徴とする視線誘導標システム。
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