JP2017025488A - 標識点灯システム及び方法 - Google Patents

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克昭 立石
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貴行 中辻
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Shinji Yagyu
真治 柳生
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Abstract

【課題】発光部の発光により点灯する標識の個数や取付順番によらず、各種各様な発光パターン及び発光タイミングでの発光制御を簡単に実現すること。
【解決手段】制御ボックス2は、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの発光パターンと発光タイミングを示す制御信号を生成し、最前段のLED導光式矢印板1−1に対して有線で送信する。LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの夫々は、前段のマスター装置2又は前段のスレーブ装置から制御信号を受信すると、当該制御信号から、発光パターンと発光タイミングを認識し、その認識結果に基づいてLEDの発光の制御を実行する。LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの夫々はまた、後段のスレーブ装置に対して、受信された制御信号を送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、標識点灯システム及び方法に関する。
従来より、道路において走行車を誘導するための標識として、誘導方向を示す矢印が表示された看板(以下、「矢印板」と呼ぶ)が広く用いられている。
矢印板の中には、夜間でも走行車の乗員に矢印を認識させるべく、矢印の形状に沿って複数のLEDを埋め込んで、当該LEDを点灯させるものも存在する(特許文献1、2参照)。
特開平10−292325号公報 特開2003−160917号公報
しかしながら、走行車を誘導する距離や方向はまちまちであるため、任意の個数の矢印板を任意の順番で配置させて、各種各様な発光パターン及び発光タイミングで発光させたいという要望が近年挙げられている。
特許文献1及び2ではこのような要望に応えることは困難である。
また、このような要望は、矢印板に特に限定されず、発光部の発光により点灯する標識一般に対して広く求められている。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、発光部の発光により点灯する標識の個数や取付順番によらず、各種各様な発光パターン及び発光タイミングでの発光制御を簡単に実現することを目的とする。
本発明の一態様の標識点灯システムは、
マスター装置と、発光部の発光により点灯する標識を夫々含む複数のスレーブ装置とからなる標識点灯システムにおいて、
前記マスター装置と前記複数のスレーブ装置は、前記マスター装置を先頭に所定の順番で有線により接続されており、
マスター装置は、
前記発光部の発光パターンと発光タイミングを示す制御信号を生成する制御部と、
前記制御信号を、最前段の前記スレーブ装置に対して前記有線で送信する送信部と
を備え、
前記スレーブ装置は、
前段の前記マスター装置又は前段の前記スレーブ装置から、前記制御信号を受信する受信部と、
前記受信部に受信された前記制御信号から、前記発光パターンと前記発光タイミングを認識し、その認識結果に基づいて前記発光部の発光の制御を実行する発光制御部と、
後段の前記スレーブ装置に対して、前記受信部に受信された前記制御信号を送信する送信部と、
を備える。
前記発光部の発光方式は、LED光源と導光板による面発光の発光方式である、
ようにすることができる。
複数の前記発光パターン毎に、一意の数値幅が割り当てられており、
所定の発光パターンにおける所定の発光タイミングは、当該所定の発光パターンに割り当てられた数値幅の範囲内で、一意の数値が割り当てられており、
前記所定の発光パターンにおける前記所定の発光タイミングを示す前記制御信号は、当該所定の発光タイミングに割り当てられた前記数値を示す信号である、
ようにすることができる。
前記マスター装置と前記複数のスレーブ装置の夫々に対して、前記有線で電力を供給する電力供給をさらに備える、
ようにすることができる。
本発明の一態様の標識点灯方法は、上述の本発明の一態様の標識点灯システムに対応する方法である。
本発明によれば、発光部の発光により点灯する標識の個数や取付順番によらず、各種各様な発光パターン及び発光タイミングでの発光制御を簡単に実現することができる。
本発明の看板点灯システムの一実施形態に係る導光式矢印板システムの全体構成を示す模式図である。 図1の導光式矢印板システムのうち、スレーブ装置として機能するLED導光式矢印板の外観構成例を示す正面図である。 図2のLED導光式矢印板1の内部構成を示す模式図である。 図1の導光式矢印板システムのうち、マスター装置として機能する制御ボックスの内部構成を示す模式図である。 図4の制御ボックスのメインコントローラが実行する矢印板点灯制御処理の流れの一例を説明するフローチャートである。 図3のLED導光式矢印板の各サブコントローラが管理する発光モード表である。 本発明の標識点灯システムを、工事看板の点灯システムに適用した例を示す模式図である。 本発明の標識点灯システムを、工事看板の点灯システムに適用した例を示す模式図である。 本発明の標識点灯システムを、イベント会場等での歩行者や乗用車等の誘導灯として用いられるコーンの点灯システムに適用した例を示す模式図である。 本発明の標識点灯システムを、イベント会場等での歩行者や乗用車等の誘導灯として用いられるコーンの点灯システムに適用した例を示す模式図である。 従来の山型矢印板に対して、本発明の標識点灯システムを適用した例を示す模式図である。
図1は、本発明の看板点灯システムの一実施形態に係る導光式矢印板システムの全体構成を示す模式図である。
図1に示すように、本実施形態に係る導光式矢印板システムは、N台(Nは任意の整数値)のLED導光式矢印板1−1乃至1−Nと、制御ボックス2と、ケーブル3と、太陽光発電システム4とを備える。
太陽光発電システム4は、太陽光パネル41と、バッテリ42とを備える。
なお、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの夫々を、個々に区別する必要がない場合これらをまとめて、以下「LED導光式矢印板1」と呼ぶ。
また、特に図示はしないが、本実施形態に係る導光式矢印板システムは、電源として、太陽光発電システム4の他、商用交流電源を用いることもできる。ただし、以下説明の便宜上、本実施形態に係る導光式矢印板システムは、電源として太陽光発電システム4が採用されているものとして説明する。
図2は、LED導光式矢印板1の外観構成例を示す正面図である。
LED導光式矢印板1は、筐体11と、看板部12と、LED光源13と、分岐部14とを備える。
筐体11は、例えばアルミ製の直方体の形状を有し、正面(図2に示される面)に看板部12を嵌め込むことが可能な構造を有している。
看板部12は、例えば本実施形態ではいわゆる矢印板として機能し、矢印部と周囲部分とが異色で塗り分けられたアクリル板である。
LED光源13は、制御ボックス2からの発光制御に基づいて、発光や消灯のパターンを変化させて発光することが可能な、棒状のLED光源である。なお、消灯だけのパターン(後述する図5の「モード3」の「強制消灯」等)も、発光を禁止するパターンと捉えることができる。そこで、以下、消灯だけのパターンも含めて、発光や消灯のパターンを「発光パターン」と呼ぶ。
図示はしないが、筐体11内部には、導光板が設けられており、LED光源13から発光された光は、導光板により導光されて、看板部12の面全体を照射する。つまり、本実施形態では、LED光源13と導光板による面発光の発光方式が採用されている。
このように、本実施形態では、LED導光式矢印板1の発光方式として、LED光源13と導光板による面発光の方式が採用されているので、次のような効果を奏することが可能になる。
即ち、従来の矢印板では、矢印の形状に沿って、単に、複数のLED球が所定間隔毎に埋め込まれているだけであった(例えば上述の特許文献1,2参照)。このように、従来の矢印板では、LEDの直接光源により発光していたため、光が強くなり、その結果、明るくなり過ぎることが多々あった。このため、矢印板をみるユーザにとっては、複数のLED球の発光により表しているものが、矢印であると視認することが困難になる場合があった。また、消費電力の観点から、矢印板の大型化は困難であり、小型なものがほとんどであった。
これに対して、本実施形態では導光板により、看板部12全体において均一な面発光が可能になるため、当該看板部12をみるユーザにとっては、矢印であることを即座にかつ明確に視認することができるようになる。また、従来と比較して消費電力を抑えることができるので、LED導光式矢印板1の大型化が容易に実現可能になる。
分岐部14は、制御ボックス2を起点に、ケーブルにより複数のLED導光式矢印板1を順次接続していく際に、当該ケーブルを接続する接続部として機能する。
LED導光式矢印板1は、このケーブルを介して、即ち有線により、制御ボックス2や他のLED導光式矢印板1と通信(シリアル通信)をすると共に、太陽光発電システム4から電力供給を受けて駆動する。
図3は、LED導光式矢印板1の内部構成を示す模式図である。
LED導光式矢印板1の内部には、上述の導光板の他に、図3に示すように、DC−DCコンバータ15と、サブコントローラ16と、パワーMOS−FET17とが設けられている。また、分岐部14は、番号1乃至5の端子を含むコネクタとして構成されている。
分岐部14において、例えば番号1と番号2の端子は電源ラインの端子であり、DC−DCコンバータ15に接続される。即ち、本実施形態の導光式矢印板システムの電源は、上述の図1に示すように、太陽光発電システム4である。具体的には、太陽光パネル41により集光された太陽光に基づいて蓄電されたバッテリ42から、直流で電力が供給される。
DC−DCコンバータ15は、番号1と番号2の端子に印可された電源電圧を、サブコントローラ16とパワーMOS−FET17とが駆動可能な直流電圧に変換して印加する。
分岐部14において、例えば番号3の端子は制御信号を入力する端子であり、番号4の端子は制御信号を出力する端子である。
即ち、サブコントローラ16は、制御ボックス2又は前段のLED導光式矢印板1から出力された制御信号を、番号3の端子を介して入力する。そして、サブコントローラ16は、当該制御信号に基づいて、LED光源13の発光パターン及び発光タイミングを可変する発光制御を実行する。
より正確には、パワーMOS−FET17が、LED光源13を駆動して発光させる。従って、サブコントローラ16は、パワーMOS−FET17に対して駆動制御を実行する。
また、サブコントローラ16は、当該制御信号を、番号4の端子を介して、後段のLED導光式矢印板1に対して出力する。
つまり、本実施形態では、マスター装置として機能する制御ボックス2が、スレーブ装置として機能するN台のLED導光式矢印板1−1乃至1−Nの夫々に対して、LED光源13の発光制御を実行する。
即ち、制御ボックス2は、発光モード及び発光タイミングを示す制御信号を生成して、出力する。
すると、当該制御信号は、制御ボックス2に一番近いLED導光式矢印板1−1に入力される。LED導光式矢印板1−1のサブコントローラ16は、入力された制御信号に基づいて、LED光源13の発光制御を実行する。つまり、LED導光式矢印板1−1のLED光源13は、当該制御信号で示される発光モード及び発光タイミングに従って、発光や消灯をする。この発光制御が終了すると、LED導光式矢印板1−1のLED光源13は、次の制御信号が到達するまで消灯を継続する。
LED導光式矢印板1−1のLED光源13の発光制御が開始されると、当該制御信号は、LED導光式矢印板1−1の後段のLED導光式矢印板1−2に伝送される。LED導光式矢印板1−2のサブコントローラ16は、入力された制御信号に基づいて、LED光源13の発光制御を実行する。つまり、LED導光式矢印板1−2のLED光源13は、当該制御信号で示される発光モード及び発光タイミングに従って、発光や消灯をする。この発光制御が終了すると、LED導光式矢印板1−2のLED光源13は、次の制御信号が到達するまで消灯を継続する。
LED導光式矢印板1−2のLED光源13の発光制御が開始されると、当該制御信号は、LED導光式矢印板1−2の後段のLED導光式矢印板1−3に伝送される。
以下、同様な一連の処理が繰り返し実行される。即ち、当該制御信号は、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nに対してその順番に順次伝送されていく。当該制御信号が到達したLED導光式矢印板1では、サブコントローラ16の制御により、当該制御信号に従ったLED光源13の発光制御が順次実行される。
つまり、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの夫々においてその順番で順次、当該制御信号に従った発光パターン及び発光タイミングでLED光源13の発光や消灯が行われていく。
このように、本実施形態では、マスター装置として機能する制御ボックス2が、発光モード及び発光タイミングを示す制御信号を有線で送信するだけで、スレーブ装置として機能するN台のLED導光式矢印板1−1乃至1−Nの夫々のサブコントローラ16は、制御信号が示す発光モード及び発光タイミングを各自判断して、その判断結果に基づいてLED光源13の発光制御を自律的に実行することができる。
これにより、複数のLED導光式矢印板1の個数や取付順番によらず、複数のLED導光式矢印板1に対する各種各様な発光パターン及び発光タイミングを用いたLED光源13の発光制御を、より簡単に実現することが可能になる。
なお、制御ボックス2から無線通信で複数のLED導光式矢印板1の夫々に対して制御パターンを送信する方式も考えられる。しかしながら、この方式の場合、宛先を指定しなければならず、LED導光式矢印板1の個数が変化したり、並び順が変化する場合には、宛先の指定をその都度変えなければならず、対応が非常に困難になってしまい、現実的ではない。
このようなLED導光式矢印板1−1乃至1−Nの夫々におけるLED光源13の発光制御を実行すべく、マスター装置として機能する制御ボックス2は図4に示すような構成を有している。
図4は、マスター装置として機能する制御ボックス2の内部構成を示す模式図である。
図4に示すように、制御ボックス2には、コネクタ21と、コネクタ22と、DC−DCコンバータ23と、メインコントローラ24と、ロータリースイッチ25と、トグルスイッチ26乃至29と、メインスイッチ30とが設けられている。
コネクタ21は、太陽光発電システム4と有線で接続するものであり、太陽光パネル41のバッテリ42から出力された直流の電力を入力して、DC−DCコンバータ23等に供給する。
DC−DCコンバータ23は、コネクタ21に印可された電源電圧を、メインコントローラ24が駆動可能な直流電圧に変換して印加する。
メインコントローラ24は、導光式矢印板システムの全体の動作を制御する。メインコントローラ24は、例えば、N台のLED導光式矢印板1−1乃至1−Nの夫々に対するLED光源13の発光制御として、発光モード及び発光タイミングを示す制御信号を生成する。
この発光モードや発光タイミングの設定は、導光式矢印板システムのユーザや管理者による、ロータリースイッチ25や、トグルスイッチ26乃至29の指示操作に基づいて行われる。ロータリースイッチ25や、トグルスイッチ26乃至29の夫々に割り当てられた指示内容については、図5の説明をする際に後述する。
メインスイッチ30は、制御ボックス2の電源のON/OFFを切替えるスイッチである。
コネクタ22は、番号1乃至5の端子を有している。
例えば番号1乃至番号3の端子は電源ラインの端子である。太陽光パネル41のバッテリ42から出力された直流の電力は、コネクタ21及びコネクタ22の番号1乃至番号3の少なくとも2つの端子を介して、後段のLED導光式矢印板1に供給される。
例えば番号4の端子は制御信号を出力する端子である。即ち、メインコントローラ24から出力された制御信号は、番号4の端子を介して、後段のLED導光式矢印板1(図1の例ではLED導光式矢印板1‐1)に供給される。
次に、このような制御ボックス2(マスター装置)のメインコントローラ24が実行する処理のうち、N台のLED導光式矢印板1−1乃至1−N(スレーブ装置)の夫々に対するLED光源13の発光制御を実現するための処理(以下、「矢印版点灯制御処理」と呼ぶ)について説明する。
図5は、制御ボックス2のメインコントローラ24が実行する矢印板点灯制御処理の流れの一例を説明するフローチャートである。
ステップS1において、メインコントローラ24は、明るさの検知をする。
ステップS2において、メインコントローラ24は、検知した明るさCdsが閾値を超えているか否かを判定する。
検知した明るさCdsが閾値を超えている場合、即ち周囲が明るい場合、ステップS2においてYESであると判定されて、処理はステップS47に進む。
ステップS47において、メインコントローラ24は、モードを「消灯」に設定し、データ「0」を制御信号として0.1s間隔で後段のLED導光式矢印板1に送信する。
これにより、処理はステップS1に戻され、それ以降の処理が繰り替えされる。
この場合、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの夫々は、その順番で順次、次のような処理を実行する。
即ち、「0」を示す制御信号が、制御ボックス2又は前段のLED導光式矢印板1から供給されると、LED導光式矢印板1のサブコントローラ16は、「0」の制御信号からモードが「消灯」であることを認識し、LED光源13を消灯させる。なお、モードの認識の手法は図6を参照して後述する。
これに対して、検知した明るさCdsが閾値以下の場合、即ち周囲が暗い場合、ステップS2においてNOであると判定されて、処理はステップS3に進む。
ステップS3において、メインコントローラ24は、モードセレクトスイッチのどれが「ON」になっているのかを検出する。
本実施形態では、モードセレクトスイッチは、トグルスイッチ26乃至29により構成されている。つまり、導光式矢印板システムのユーザや管理者は、トグルスイッチ26乃至29を適宜操作することで、「モード0」乃至「モード5」のうち任意のものを設定することができる。
「モード0」とは、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの夫々をその順番で順次点灯させる発光パターンのうち、第1のパターン(以下、「順次1」と呼ぶ)のモードをいう。
「モード1」とは、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの夫々をその順番で順次点灯させる発光パターンのうち、第2のパターン(以下、「順次2」と呼ぶ)のモードをいう。
「モード2」とは、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの夫々をその順番で順次点灯させる発光パターンのうち、第3のパターン(以下、「順次3」と呼ぶ)のモードをいう。
「モード3」とは、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの全てを強制的に消灯させるパターン(以下、「強制消灯」と呼ぶ)のモードをいう。周囲が明るい場合の「消灯」のモードと実質同一のモードが、モード3である。
「モード4」とは、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの夫々が交互に点灯させる発光パターン(以下、「交互」と呼ぶ)のモードをいう。
「モード5」とは、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの全てを常時点灯させる発光パターン(以下、「全点灯」と呼ぶ)のモードをいう。
ステップS4において、メインコントローラ24は、ステップS3の検出結果に基づいて、「モード0」が設定されているか否かを判定する。
「モード0」が設定されている場合、ステップS4においてYESであると判定されて、次のようなステップS11乃至S17の一連の処理が実行される。その結果、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの夫々のLED光源13が「順次1」の発光パターンで点灯するように制御される。
ステップS11において、メインコントローラ24は、速さの切換えスイッチのどれが「ON」になっているのかを検出する。
本実施形態では、速さの切換えスイッチは、ロータリースイッチ25により構成されている。つまり、導光式矢印板システムのユーザや管理者は、ロータリースイッチ25を適宜操作することで、発光タイミング(点灯時間と消灯時間の速さの関係)を段階的に切り替えることができる。
「モード0」乃至「モード2」の場合、即ち発光パターンが「順次1」乃至「順次3」の場合、ロータリースイッチ25により、「低速」、「中速」、及び「低速」の何れかが設定可能であるとする。
「モード4」の場合、即ち発光パターンが「交互」の場合、ロータリースイッチ25により、「T1間隔」又は「T2間隔」が選択可能であるとする。
ステップS12において、メインコントローラ24は、ステップS11の検出結果に基づいて、「低速」が設定されているか否かを判定する。
「低速」が設定されている場合、ステップS12において、YESであると判定されて、処理はステップS14に進む。
ステップS14において、メインコントローラ24は、「モード0」の「低速」の発光制御を実行する。即ち、メインコントローラ24は、点灯時間[T1]=データ[X1]を制御信号として、後段のLED導光式矢印板1に送信する。その後、メインコントローラ24は、消灯時間(α)だけ何もせず待機し、処理をステップS1に戻す。
ここで、パラメータT1、αは、「モード0」に対して予め設定されたものである。つまり、「モード0」のパラメータT1、αは、他のモードで設定されたパラメータT1、αとは独立して設定されたものである。
この場合、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの夫々は、その順番で順次、次のような処理を実行する。
即ち、「X1」を示す制御信号が、制御ボックス2又は前段のLED導光式矢印板1から供給されると、LED導光式矢印板1のサブコントローラ16は、図6に示すテーブルに従って「モード0」が指示されたことを認識する。
図6は、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの各サブコントローラ16が管理する発光モード表である。図6に示すように、制御信号を示すデータ[X]が取り得る範囲が、各モード毎に予め設定されている。なお、図6の例では、将来のモード拡張用に、取り得る範囲が余裕をもって複数種類設定されている。
ここで、メインコントローラ24において、[モード0]の点灯時間[T1]は、0<T1<=20の範囲で設定される。従って、ステップS15においてメインコントローラ24から出力されるデータ[X1]もまた、0<X1<=20の範囲となる。
そこで、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの各サブコントローラ16は、0<X1<=20の範囲を取るデータ[X1]を制御信号として取得することで、「モード0」が指示されたことを認識する。
制御信号が入力されたLED導光式矢印板1のサブコントローラ16は、点灯時間[T1]だけLED光源13を発光させ、その後消灯させる。この発光制御が終了すると、LED導光式矢印板1のLED光源13は、(モードが変わらなければ)消灯時間αが経過して次の制御信号が到達するまで消灯を継続する。
また、このようなLED光源13の発光制御が開始されると、当該制御信号は、後段のLED導光式矢印板1に伝送される。
このような一連の制御処理が、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの各サブコントローラ16の夫々により実行されることで、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの夫々がその順番で点灯時間[T1]だけ順次発光していく、という「モード0」の「低速」の発光制御が実現される。
これに対して「低速」が設定されてない場合、ステップS12において、NOであると判定されて、処理はステップS13に進む。
ステップS13において、メインコントローラ24は、ステップS11の検出結果に基づいて、「中速」が設定されているか否かを判定する。
「中速」が設定されている場合、ステップS13において、YESであると判定されて、処理はステップS15に進む。
ステップS15において、メインコントローラ24は、「モード0」の「中速」の発光制御を実行する。即ち、メインコントローラ24は、点灯時間[T2]=データ[X2]を制御信号として、後段のLED導光式矢印板1に送信する。その後、メインコントローラ24は、消灯時間(β)だけ何もせず待機し、処理をステップS1に戻す。
ここで、パラメータT2、βは、「モード0」に対して予め設定されたものである。つまり、「モード0」のパラメータT2、βは、他のモードで設定されたパラメータT2、βとは独立して設定されたものである。
この場合、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの夫々は、その順番で順次、次のような処理を実行する。
即ち、「X2」を示す制御信号が、制御ボックス2又は前段のLED導光式矢印板1から供給されると、LED導光式矢印板1のサブコントローラ16は、図6に示すテーブルに従って「モード0」が指示されたことを認識する。当該サブコントローラ16は、点灯時間[T2]だけLED光源13を発光させ、その後消灯させる。この発光制御が終了すると、LED導光式矢印板1のLED光源13は、(モードが変わらなければ)消灯時間βが経過して次の制御信号が到達するまで消灯を継続する。
また、このようなLED光源13の発光制御が開始されると、当該制御信号は、後段のLED導光式矢印板1に伝送される。
このような一連の制御処理が、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの各サブコントローラ16の夫々により実行されることで、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの夫々がその順番で点灯時間[T2]だけ順次発光していく、という「モード0」の「中速」の発光制御が実現される。
これに対して「低速」も「中速」も設定されていない場合、即ち「高速」が設定されている場合、ステップS13において、NOであると判定されて、処理はステップS16に進む。
ステップS16において、メインコントローラ24は、「モード0」の「高速」の発光制御を実行する。即ち、メインコントローラ24は、点灯時間[T3]=データ[X3]を制御信号として、後段のLED導光式矢印板1に送信する。その後、メインコントローラ24は、消灯時間(γ)だけ何もせず待機し、処理をステップS1に戻す。
ここで、パラメータT3、γは、「モード0」に対して予め設定されたものである。つまり、「モード0」のパラメータT3、γは、他のモードで設定されたパラメータT3、γとは独立して設定されたものである。
この場合、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの夫々は、その順番で順次、次のような処理を実行する。
即ち、「X3」を示す制御信号が、制御ボックス2又は前段のLED導光式矢印板1から供給されると、LED導光式矢印板1のサブコントローラ16は、図6に示すテーブルに従って「モード0」が指示されたことを認識する。当該サブコントローラ16は、点灯時間[T3]だけLED光源13を発光させ、その後消灯させる。この発光制御が終了すると、LED導光式矢印板1のLED光源13は、(モードが変わらなければ)消灯時間γが経過して次の制御信号が到達するまで消灯を継続する。
また、このようなLED光源13の発光の制御が開始されると、当該制御信号は、後段のLED導光式矢印板1に伝送される。
このような一連の制御処理が、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの各サブコントローラ16の夫々により実行されることで、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの夫々がその順番で点灯時間[T3]だけ順次発光していく、という「モード0」の「高速」の発光制御が実現される。
以上、「モード0」が設定されている場合、即ち発光パターンとして「順次1」が設定されている場合の一連の処理として、ステップS11乃至S16の処理について説明した。
なお、本実施形態では「高速」、「中速」、及び「低速」の3段階の速さが採用されていたため、ステップS12及びS13の2段階の分岐のみであった。しかしながら、速さの段階は3段階に特に限定されず、任意の段階が可能であり、この場合、分岐の数も速さの段階に応じて増減する。この点は、「モード1」や「モード2」等についても同様である。
「モード1」が設定されている場合、即ち発光パターンとして「順次2」が設定されている場合、ステップS4においてNOであると判定されて、さらにステップS5においてYESであると判定されて、ステップS17乃至S22の一連の処理が実行される。
「モード1」のステップS17乃至S22の一連の処理は、上述した「モード0」のステップS11乃至S16の一連の処理と基本的に同様であるので、ここではその説明は省略する。
「モード2」が設定されている場合、即ち発光パターンとして「順次3」が設定されている場合、ステップS4及びS5の夫々においてNOであると判定されて、さらにステップS6においてYESであると判定されて、ステップS23乃至S28の一連の処理が実行される。
「モード2」のステップS23乃至S28の一連の処理は、上述した「モード0」のステップS11乃至S16の一連の処理と基本的に同様であるので、ここではその説明は省略する。
「モード3」が設定されている場合、即ち発光パターンとして「強制消灯」が設定されている場合、ステップS4、S5、及びS6の夫々においてNOであると判定されて、処理はステップS7に進む。
ステップS7において、メインコントローラ24は、ステップS3の検出結果に基づいて、「モード3」が設定されているか否かを判定する。
「モード3」が設定されている場合、ステップS7において、YESであると判定されて、処理はステップS41に進む。
ステップS41において、メインコントローラ24は、モードを「消灯」に設定し、データ「0」を制御信号として0.1s間隔で後段のLED導光式矢印板1に送信する。
これにより、処理はステップS1に戻され、それ以降の処理が繰り替えされる。
この場合、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの夫々は、その順番で順次、次のような処理を実行する。
即ち、「0」を示す制御信号が、制御ボックス2又は前段のLED導光式矢印板1から供給されると、LED導光式矢印板1のサブコントローラ16は、図6に示すテーブルに従って「モード3」が指示されたことを認識し、LED光源13を消灯させる。
「モード4」が設定されている場合、即ち発光パターンとして「交互」が設定されている場合、ステップS4、S5、S6、及びS7の夫々においてNOであると判定されて、処理はステップS8に進む。
ステップS8において、メインコントローラ24は、ステップS3の検出結果に基づいて、「モード4」が設定されているか否かを判定する。
「モード4」が設定されている場合、ステップS8においてYESであると判定されて、処理はステップS42に進む。
ステップS42において、メインコントローラ24は、速さの切換えスイッチのどれが「ON」になっているのかを検出する。
ステップS43において、メインコントローラ24は、ステップS42の検出結果に基づいて、「T1間隔」が設定されているか否かを判定する。
「T1間隔」が設定されている場合、ステップS43において、YESであると判定されて、処理はステップS44に進む。
ステップS44において、メインコントローラ24は、「交互」の「T1間隔」の発光制御を実行する。即ち、メインコントローラ24は、点灯時間[T1]+(−20)=データ[X1]を制御信号として、後段のLED導光式矢印板1に送信する。その後、メインコントローラ24は、消灯時間(T1)だけ待機し、処理をステップS1に戻す。
ここで、パラメータT1は、「モード4」に対して予め設定されたものである。つまり、「モード4」のパラメータT1は、他のモードで設定されたパラメータT1とは独立して設定されたものである。
この場合、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの夫々は、その順番で順次、次のような処理を実行する。
即ち、「X1」を示す制御信号が、制御ボックス2又は前段のLED導光式矢印板1から供給されると、LED導光式矢印板1のサブコントローラ16は、図6に示すテーブルに従って「モード4」が指示されたことを認識する。
当該サブコントローラ16は、点灯時間[T1]だけLED光源13を発光させ、その後点灯時間[T1]と同一時間だけ消灯させる。この発光の制御が終了すると、次の制御信号が到達するまで消灯を継続する。
また、このようなLED光源13の発光制御が開始されると、当該制御信号は、後段のLED導光式矢印板1に伝送される。
このような一連の制御処理が、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの各サブコントローラ16の夫々により実行されることで、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの夫々が点灯時間[T1]だけ発光した後それと同一時間だけ消灯する、という「モード4」の「T1間隔」の発光制御が実現される。
これに対して「T1間隔」が設定されていない場合、即ち「T2間隔」が設定されている場合、ステップS43においてNOであると判定されて、処理はステップS45に進む。
ステップS45において、メインコントローラ24は、「交互」の「T2間隔」の発光制御を実行する。即ち、メインコントローラ24は、点灯時間[T2]+(−20)=データ[X2]を制御信号として、後段のLED導光式矢印板1に送信する。その後、メインコントローラ24は、消灯時間(T2)だけ待機し、処理をステップS1に戻す。
ここで、パラメータT2は、「モード4」に対して予め設定されたものである。つまり、「モード4」のパラメータT2は、他のモードで設定されたパラメータT2とは独立して設定されたものである。
この場合、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの夫々は、その順番で順次、次のような処理を実行する。
即ち、「X2」を示す制御信号が、制御ボックス2又は前段のLED導光式矢印板1から供給されると、LED導光式矢印板1のサブコントローラ16は、図6に示すテーブルに従って「モード4」が指示されたことを認識する。
当該サブコントローラ16は、点灯時間[T2]だけLED光源13を発光させ、その後点灯時間[T2]と同一時間だけ消灯させる。この発光制御が終了すると、次の制御信号が到達するまで消灯を継続する。
また、このようなLED光源13の発光制御が開始されると、当該制御信号は、後段のLED導光式矢印板1に伝送される。
このような一連の制御処理が、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの各サブコントローラ16の夫々により実行されることで、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの夫々が点灯時間[T2]だけ発光した後それと同一時間だけ消灯する、という「モード4」の「T2間隔」の発光制御が実現される。
以上、「モード4」が設定されている場合、即ち発光パターンとして「交互」が設定されている場合の一連の処理として、ステップS42乃至S45の処理について説明した。
なお、本実施形態では「T1間隔」及び「T2間隔」の2段階の点灯間隔が採用されていたため、ステップS43の1段階の分岐のみであった。しかしながら、点灯間隔の段階は3段階に特に限定されず、任意の段階が可能であり、この場合、分岐の数も速さの段階に応じて増減する。この点は、「モード1」や「モード2」等についても同様である。
「モード5」が設定されている場合、即ち発光パターンとして「強制点灯」の設定の可能性がある場合、ステップS4、S5、S6、S7、及びS8の夫々においてNOであると判定されて、処理はステップS46に進む。
ステップS46において、メインコントローラ24は、モードを「全点灯」に設定し、データ「125」を制御信号として0.1s間隔で後段のLED導光式矢印板1に送信する。
これにより、処理はステップS1に戻され、それ以降の処理が繰り替えされる。
この場合、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの夫々は、その順番で順次、次のような処理を実行する。
即ち、「125」を示す制御信号が、制御ボックス2又は前段のLED導光式矢印板1から供給されると、LED導光式矢印板1のサブコントローラ16は、図6に示すテーブルに従って「モード5」が指示されたことを認識し、少なくとも次の制御信号が到達するまでの間、LED光源13を常時点灯させる。
また、このようなLED光源13の発光制御が開始されると、当該制御信号は、後段のLED導光式矢印板1に伝送される。
このような一連の制御処理が、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの各サブコントローラ16の夫々により実行されることで、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nの夫々は常時点灯する、という「モード5」の発光制御が実現される。
以上本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上述の実施形態では、マスター装置は制御ボックス2であり、当該マスター装置による発光制御の対象となるスレーブ装置は、LED導光式矢印板1−1乃至1−Nであったが、特にこれに限定されない。
即ち、本発明の看板点灯システムは、マスター装置と、発光部の発光により点灯する標識を夫々含む複数のスレーブ装置とからなるシステム一般に広く適用可能である。
図7及び図8は、本発明の標識点灯システムを、工事看板の点灯システムに適用した例を示す模式図である。
つまり、図7及び図8の例では、標識として工事看板が採用されている。
図7の例の標識点灯システムは、1台のスレーブ装置100と、マスター装置200とから構成されている。
図8の例の標識点灯システムは、4台のスレーブ装置100−1乃至100−4と、マスター装置200とから構成されている。即ち、図8の例では、マスター装置200とスレーブ装置100−1乃至100−4は、マスター装置200を先頭に所定の順番で有線により接続されている。以下、スレーブ装置100−1乃至100−4の個々を区別する必要がない場合、これらをまとめて、「スレーブ装置100」と呼ぶ
なお、スレーブ装置100の台数は図8の例の4台に限定されず、任意であることは言うまでもない。
ここで、スレーブ装置100は、図8には図示はしないが、発光部を有している。
具体的には例えば、上述の実施形態のように、発光部は、LED光源と導光板による面発光の発光方式を採用することができる。
これにより、上述の実施形態と同様の効果を奏することができる。即ち、この場合の工事看板は、LED光源と導光板による面発光の発光方式(内照式)により、均一に明るい板面になる。これにより、視認性がよくなる。また、内照式の特徴として、遠方からでも存在を示しやすくなる。その結果、工事看板の誘導に従うべき走行車の安全を図ることが容易に可能になる。
マスター装置200は、図8には図示しないが、制御部と、送信部とを有する。
制御部は、発光部の発光パターンと発光タイミングを示す制御信号を生成する。送信部は、制御信号を、最前段のスレーブ装置100(図8の例ではスレーブ装置100−1)に対して有線で送信する。
スレーブ装置100は、図8には図示しないが、受信部と、発光制御部と、送信部とを有する。
受信部は、前段のマスター装置200又は前段のスレーブ装置100から、制御信号を受信する。
発光制御部は、受信部に受信された制御信号から、発光パターンと発光タイミングを認識し、その認識結果に基づいて発光部の発光の制御を実行する。
送信部は、後段のスレーブ装置100に対して、受信部に受信された制御信号を送信する。
これにより、図7の例のように、1枚の工事看板のみを点滅させることができることは勿論のこと、図8の例のようい、複数の工事看板を並べて、各種各様の発光パターン及び発光タイミングで発光させることも容易にできる。
例えばマスター装置200の制御部が、上述の図5のフローチャートと同様の処理を実行することで、モード0乃至モード5のうち任意のモードでの発光制御を容易に実行できる。例えば、モード0等を設定することで、図8に示すように、スレーブ装置101−1乃至101−4の夫々をその順番で順次発光させていくこと、つまり、白抜き矢印で示すように、あたかも光が左から右に流れるような感じで発光させることが容易に可能になる。
なお、従来の工事看板としては、プリズム反射シート(外光反射型)や、スポットライトタイプの看板が存在する。
プリズム反射シートについては、上述の本発明の標識点灯システムは採用することはできない。このプリズム反射シートでは、工事看板の誘導に従うべき走行車が、アンダーライト(ライトが地面を照らしている状態)の場合、近くならないと光が反射しないため、走行車の乗員が見落としてしまう可能性があり、工事看板として不適である。
このプリズム反射シートの欠点を補うために登場したのが、スポットライトタイプである。スポットライトを発光部とすることで、上述の本発明の標識点灯システムは採用することができる。ただし、スポットライトの光が強いところは、ハレーションを起こして視認しにくいため、光から遠くの箇所は暗くなるといった問題も生ずる。
従って、本発明の標識点灯システムは、上述したように、LED光源と導光板による面発光の発光方式(内照式)を採用した標識に適用すると好適である。
図9及び図10は、本発明の標識点灯システムを、イベント会場等での歩行者や乗用車等の誘導灯として用いられるコーンの点灯システムに適用した例を示す模式図である。
つまり、図9及び図10の例では、コーンを用いた標識が採用されている。
コーンを用いた標識とは、図9の例のように、各コーン400の上部に置かれた点灯式の看板、即ち、看板点灯式のスレーブ装置300−1乃至300−3を用いる方式と、図10の例のように、各コーン400の下部に発光部を有するスレーブ装置500を配置させて、各コーン400自体を発光させるタイプの両タイプを含む。
この場合も、図9及び図10に図示せぬマスター装置は、制御部と、送信部とを有する。
制御部は、発光部の発光パターンと発光タイミングを示す制御信号を生成する。送信部は、制御信号を、最前段のスレーブ装置(図9の例ではスレーブ装置300−1であり、図10の例では図示されているスレーブ装置500)に対して有線で送信する。
スレーブ装置は、図9及び図10には図示しないが、受信部と、発光制御部と、送信部とを有する。
受信部は、前段のマスター装置又は前段のスレーブ装置から、制御信号を受信する。
発光制御部は、受信部に受信された制御信号から、発光パターンと発光タイミングを認識し、その認識結果に基づいて発光部の発光の制御を実行する。
送信部は、後段のスレーブ装置に対して、受信部に受信された制御信号を送信する。
図11は、従来の山型矢印板に対して、本発明の標識点灯システムを適用した例を示す模式図である。
具体的には、図11(A)は、昼用の従来の山型矢印板600と夜用の従来の自発光式矢印板601を示す図である。
図11(B),(C)は、従来の山型矢印板600に対して、本発明の標識点灯システムのスレーブ装置として機能する矢印板602を適用した例を示す図である。
ここで、本発明の標識点灯システムのスレーブ装置として機能する矢印板602とは、発光部の発光により点灯する矢印の標識を含むスレーブ装置であり、受信部と、発光制御部と、送信部とを少なくとも備える。受信部は、前段のマスター装置(図11には図示せず)又は前段の矢印板602から、制御信号を受信する。発光制御部は、受信部に受信された制御信号から、発光パターンと発光タイミングを認識し、その認識結果に基づいて発光部の発光の制御を実行する。送信部は、後段の矢印板602に対して、受信部に受信された制御信号を送信する。
ここで、図11(B)に示す様に、従来の山型矢印板600に対して、矢印板602を自在に着脱可能な取付部603を設けることができる。このようにして、図11(C)に示す様に、従来の山型矢印板600に対して矢印板602を取り付けることができるので、昼夜兼用の矢印板を具現化することが容易にできる。
これにより、従来行われていた朝夕の交換作業、即ち、昼用の従来の山型矢印板600と夜用の従来の自発光式矢印板601とを朝夕に交換する作業が不要になる。その結果、作業者の労力を軽減すると共に、作業中の事故リスクを軽減することもできる。
さらに、矢印板602として、導光式のもの(例えば上述の図2等のLED導光式矢印板1)を採用することで、LEDを密に配置する場合と比較して、消費電力を低く抑えることが可能になる。
また、矢印板602のうち矢印が表示された看板部として、プリズムシート等の透過性のある反射シートを採用することができる。
これにより、乗用車等の乗員に対して、発光部の発光時には自己発光して矢印を視認させると共に、仮に電源停止等により発光部の発光が停止してしまった時でも、乗用車のヘッドライト等の外部光の反射により矢印を視認させることができる。このようにしてフェールセーフ(二重の安全対策)が可能になる。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
換言すると、本発明が適用される情報伝送システムは、上述の図1の実施形態としての標識点灯システムを含め、次のような構成を有する各種各様の実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される標識点灯システムは、
マスター装置(例えば図1の制御ボックス2)と、発光部(例えば図2や図3のLED光源13)の発光により点灯する標識(例えば図2の看板部12)を夫々含む複数のスレーブ装置(例えば図1のLED導光式矢印板1)とからなる標識点灯システムであり、
前記マスター装置と前記複数のスレーブ装置は、前記マスター装置を先頭に所定の順番で有線により接続されている。
マスター装置は、
前記発光部の発光パターンと発光タイミングを示す制御信号を生成する制御部(例えば図4のメインコントローラ24)と、
前記制御信号を、最前段の前記スレーブ装置に対して前記有線で送信する送信部(例えば図4のコネクタ22)と
を備える。
前記スレーブ装置は、
前段の前記マスター装置又は前段の前記スレーブ装置から、前記制御信号を受信する受信部(例えば図3の分岐部14のうち番号3の端子)と、
前記受信部に受信された前記制御信号から、前記発光パターンと前記発光タイミングを認識し、その認識結果に基づいて前記発光部の発光の制御を実行する発光制御部(例えば図3のサブコントローラ16)と、
後段の前記スレーブ装置に対して、前記受信部に受信された前記制御信号を送信する送信部(例えば図3の分岐部14のうち番号4の端子)と、
を備える。
このように、マスター装置が、発光モード及び発光タイミングを示す制御信号を有線で送信するだけで、当該制御信号は、複数のスレーブ装置の夫々において配置順に順次有線で送信されていく。
制御信号を受信したスレーブ装置は、当該制御信号が示す発光モード及び発光タイミングを各自判断して、その判断結果に基づいて発光部の発光の制御を自律的に実行することができる。
これにより、発光部の発光により点灯する標識を含むスレーブ装置の個数や取付順番によらず、各種各様な発光パターン及び発光タイミングでの発光制御を簡単に実現することが可能になる。
例えば標識として矢印板を採用する場合、ガードレールカーブの矢印表示に適用すると、上述の効果がより顕著なものになる。
即ち、従来のガードレールカーブの矢印表示は、工事看板同様に、プリズム反射シート(外光反射型)や、スポットライトタイプの看板が存在する。
プリズム反射シートでは、矢印表示の誘導に従うべき走行車が、アンダーライト(ライトが地面を照らしている状態)の場合、近くならないと光が反射しないため、走行車の乗員が見落としてしまう可能性がある。一方で、走行車の乗員は、アッパーライト(ハイビーム)にすることで遠方からでも当該矢印表示を視認することができるが、対向車線がある場合には、対向車の安全性を考慮して通常アンダーライトで走行することが多い。このように、プリズム反射シートでは、ガードレールカーブの矢印として不適である。
そこで、本発明の標識点灯システムを適用することで、任意の大きさの任意の矢印板を任意の個数だけ配置させることができる。この場合、矢印板が発光するので、走行車の乗員は、矢印の表示を的確に視認することができる。そして、複数の矢印板の発光モード及び発光タイミングは自在に設定することが容易に可能であるため、走行車をより確実かつ適切に誘導することができる。
ここで、このような効果をさらに一段と高めるべく、前記発光部の発光方式は、LED光源と導光板による面発光の発光方式であるようにするとよい。
これにより、標識の全体において均一な面発光が可能になるため、当該標識をみるユーザにとっては、標識の内容を即座にかつ明確に視認することができるようになる。また、従来と比較して消費電力を抑えることができるので、標識の大型化に容易に対応可能になる。
また、複数の前記発光パターン毎に、一意の数値幅が割り当てられており、
所定の発光パターンにおける所定の発光タイミングは、当該所定の発光パターンに割り当てられた数値幅の範囲内で、一意の数値が割り当てられており、
前記所定の発光パターンにおける前記所定の発光タイミングを示す前記制御信号は、当該所定の発光タイミングに割り当てられた前記数値を示す信号である、
ようにすることができる。
このように、簡単な数値を示す制御信号を送信するだけでよいので、各種各様な発光パターン及び発光タイミングでの発光制御をより簡単かつ低コストで実現することが可能になる。
前記マスター装置と前記複数のスレーブ装置の夫々に対して、前記有線で電力を供給する電力供給をさらに備えるようにすることができる。
これにより、制御信号と電源供給を同一ケーブルで送信することが可能になり、より簡素な標識点灯システムを低コストで実現することが可能になる。
1、1−1乃至1−N・・・LED導光式矢印板、2・・・制御ボックス、3・・・ケーブル、4・・・太陽光発電システム、11・・・筐体、12・・・看板部、13・・・LED光源、14・・・分岐部、15・・・DC−DCコンバータ、16・・・サブコントローラ、17・・・パワーMOS−FET、21・・・コネクタ、22・・・コネクタ、23・・・DC−DCコンバータ、24・・・メインコントローラ、25・・・ロータリースイッチ、26・・・トグルスイッチ、27・・・トグルスイッチ、28・・・トグルスイッチ、29・・・トグルスイッチ、30・・・メインスイッチ、41・・・太陽光パネル、42・・・バッテリ、100、101−1乃至101−4・・・スレーブ装置、200・・マスター装置、300−1乃至300−3・・・スレーブ装置、400・・・コーン、500・・・スレーブ装置、600・・・従来の山型矢印板、601・・・従来の自発光式矢印板、602・・・矢印板、603・・・取付部

Claims (5)

  1. マスター装置と、発光部の発光により点灯する標識を夫々含む複数のスレーブ装置とからなる標識点灯システムにおいて、
    前記マスター装置と前記複数のスレーブ装置は、前記マスター装置を先頭に所定の順番で有線により接続されており、
    前記マスター装置は、
    前記発光部の発光パターンと発光タイミングを示す制御信号を生成する制御部と、
    前記制御信号を、最前段の前記スレーブ装置に対して前記有線で送信する送信部と
    を備え、
    前記スレーブ装置は、
    前段の前記マスター装置又は前段の前記スレーブ装置から、前記制御信号を受信する受信部と、
    前記受信部に受信された前記制御信号から、前記発光パターンと前記発光タイミングを認識し、その認識結果に基づいて前記発光部の発光の制御を実行する発光制御部と、
    後段の前記スレーブ装置に対して、前記受信部に受信された前記制御信号を送信する送信部と、
    を備える標識点灯システム。
  2. 前記発光部の発光方式は、LED光源と導光板による面発光の発光方式である、
    請求項1に記載の標識点灯システム。
  3. 複数の前記発光パターン毎に、一意の数値幅が割り当てられており、
    所定の発光パターンにおける所定の発光タイミングは、当該所定の発光パターンに割り当てられた数値幅の範囲内で、一意の数値が割り当てられており、
    前記所定の発光パターンにおける前記所定の発光タイミングを示す前記制御信号は、当該所定の発光タイミングに割り当てられた前記数値を示す信号である、
    請求項1又は2に記載の標識点灯システム。
  4. 前記マスター装置と前記複数のスレーブ装置の夫々に対して、前記有線で電力を供給する電力供給をさらに備える、
    請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の標識点灯システム。
  5. マスター装置と、発光部の発光により点灯する標識を夫々含む複数のスレーブ装置とからなる標識点灯システムの標識点灯方法であって、
    前記マスター装置と前記複数のスレーブ装置は、前記マスター装置を先頭に所定の順番で有線により接続されており、
    マスター装置は、
    前記発光部の発光パターンと発光タイミングを示す制御信号を生成する制御ステップと、
    前記制御信号を、最前段の前記スレーブ装置に対して前記有線で送信する送信ステップと
    を含む制御処理を実行し、
    前記スレーブ装置は、
    前段の前記マスター装置又は前段の前記スレーブ装置から、前記制御信号を受信する受信ステップと、
    受信された前記制御信号から、前記発光パターンと前記発光タイミングを認識し、その認識結果に基づいて前記発光部の発光の制御を実行する発光制御ステップと、
    後段の前記スレーブ装置に対して、受信された前記制御信号を送信する送信ステップと、
    を含む制御処理を実行する標識点灯方法。
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