JP5072650B2 - 微粉炭バーナ - Google Patents
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本発明は、微粉炭燃料と空気との混合流体を供給する混合流体供給路と、該混合流体供給路を取り囲むように形成され、燃焼用空気を供給する燃焼用空気供給路と、前記混合流体供給路から供給された混合流体と前記燃焼用空気供給路から供給された燃焼用空気とを噴射して、前記微粉炭燃料を燃焼させる燃焼ノズルと、前記混合流体供給路の中心軸に対して略対称に配置され、前記混合流体の流路を分岐する2つのスプリットと、該スプリットに設けられ、前記燃焼用空気供給路から分岐した前記燃焼用空気を、2つの前記スプリットに挟まれた領域に向けて噴射する燃焼用空気噴射部とを備え、前記スプリットに挟まれた領域の流路面積が、前記混合流体の下流方向に従って縮小するように構成され、前記燃焼ノズルから噴射する前記燃焼用空気の流量を局所的に調節する燃焼用空気調節部を備え、前記燃焼用空気調節部は、炉壁側に供給する前記燃焼用空気の流量を大きくするように構成された微粉炭バーナを採用する。
スプリットの表面に突起物を設けることで、混合流体の流れに乱流を生じさせ、微粉炭燃料を分散させることにより着火を促進することができる。
2つのスプリットを連結する連結部材が、混合流体の上流側を頂点とした三角形断面を有することで、連結部材と混合流体供給路とに挟まれた領域において、混合流体の下流方向に従って流路面積が縮小することとなる。これにより、スプリットだけではなく、連結部材によっても微粉炭燃料の高濃度領域を形成することができるので、微粉炭燃料の着火を促進することができる。
図1から図3は、本実施形態に係る微粉炭バーナ1の概略構成を示しており、図1は縦断面図、図2は図1のA−A矢視図、図3は図1のB−B矢視図である。
図1に示すように、微粉炭バーナ1は、微粉炭燃料と空気との混合流体101を供給する混合流体供給路11と、混合流体供給路11を取り囲むように形成され、燃焼用空気102を供給する燃焼用空気供給路12と、混合流体供給路11から供給された混合流体101と燃焼用空気供給路12から供給された燃焼用空気102とを噴射する燃焼ノズル13と、混合流体供給路11内に設けられ、混合流体101の流路を分岐する2つのスプリット21a,21bと、スプリット21a,21bに設けられた燃焼用空気噴射部23a,23bとを備えている。
また、スプリット21a,21bは、図2に示すように、混合流体供給路11の流路方向と略直交する方向に延在しており、混合流体供給路11壁面との接触部には燃焼用空気供給路12と連通する孔27a,27bが設けられている。そして、この孔27a,27bからスプリット21a,21bの内部に燃焼用空気供給路12内の燃焼用空気102が供給されるようになっている。
混合流体供給路11から燃焼ノズル13に混合流体101が供給されると、スプリット21a,21bにより混合流体101の流路が分岐される。ここで、スプリット21aとスプリット21bとに挟まれた領域31の流路面積は、混合流体101の下流方向に従って縮小するように構成されているため、領域31における混合流体101中の微粉炭燃料の濃度が高められる。そして、領域31には燃焼用空気噴射部23a,23bにより燃焼用空気102が噴射され、領域31における微粉炭燃料の燃焼が促進される。
スプリット21a,21bの表面に突起物41a,41bを設けることで、混合流体101の流れに乱流を生じさせ、微粉炭燃料を分散させることにより着火を促進することができる。
スプリット21a,21bの下流側端部に突起物43a,43bを設けることで、混合流体101の流れに乱流を生じさせ、微粉炭燃料を分散させることにより着火を促進することができる。
連結部材51が、混合流体101の上流側を頂点とした三角形断面を有することで、連結部材51と混合流体供給路11とに挟まれた領域53および連結部材51の間に挟まれた領域31において、混合流体101の下流方向に従って流路面積が縮小することとなる。これにより、スプリット21a,21bだけではなく、連結部材51によっても微粉炭燃料の高濃度領域を形成することができるので、微粉炭燃料の着火を促進することができる。
一方向から供給される燃焼用空気102を燃焼用空気噴射部23a,23bから噴射することで、燃焼ノズル13から噴射する燃焼用空気102の流量を局所的に調節することができ、微粉炭の燃焼炎8の向きを調節することが可能となる。例えば、図10に示すように、4つの微粉炭バーナ1がコーナーに配置されたコーナーファイアリング型ボイラ5において、炉壁6側に供給する燃焼用空気102の流量を大きくすることで、矢印7に示すような空気の流れを作ることができる。これにより、炉壁6側の酸素濃度を高め、炉壁6の硫化腐食を防止することができる。
燃焼用空気調節部61により燃焼ノズル13から噴射する燃焼用空気102の流量を調節することで、微粉炭の燃焼炎の大きさを調節することができ、細かな燃焼制御が可能となる。
例えば、上述した実施形態においては、スプリット21a,21bは、混合流体供給路11の縦断面において混合流体101の上流側を頂点とした三角形断面を有するとして説明したが、スプリット21aとスプリット21bとに挟まれた領域31の流路面積が混合流体101の下流方向に従って縮小するように構成されていればよく、例えば、台形断面や凸型断面であってもよい。
5 ボイラ
6 炉壁
11 混合流体供給路
12 燃焼用空気供給路
13 燃焼ノズル
21a,21b スプリット
23a,23b 燃焼用空気噴射部
27a,27b 孔
28a,28b 孔
31 領域
33a,33b 領域
41a,41b 突起物
43a,43b 突起物
51 連結部材
53 領域
61 燃焼用空気調節部
101 混合流体
102 燃焼用空気
Claims (4)
- 微粉炭燃料と空気との混合流体を供給する混合流体供給路と、
該混合流体供給路を取り囲むように形成され、燃焼用空気を供給する燃焼用空気供給路と、
前記混合流体供給路から供給された混合流体と前記燃焼用空気供給路から供給された燃焼用空気とを噴射して、前記微粉炭燃料を燃焼させる燃焼ノズルと、
前記混合流体供給路の中心軸に対して略対称に配置され、前記混合流体の流路を分岐する2つのスプリットと、
該スプリットに設けられ、前記燃焼用空気供給路から分岐した前記燃焼用空気を、2つの前記スプリットに挟まれた領域に向けて噴射する燃焼用空気噴射部とを備え、
前記スプリットに挟まれた領域の流路面積が、前記混合流体の下流方向に従って縮小するように構成され、
前記燃焼ノズルから噴射する前記燃焼用空気の流量を局所的に調節する燃焼用空気調節部を備え、
前記燃焼用空気調節部は、炉壁側に供給する前記燃焼用空気の流量を大きくするように構成された微粉炭バーナ。 - 前記スプリットは、前記混合流体供給路の縦断面において、前記混合流体の上流側を頂点とした三角形断面を有する請求項1に記載の微粉炭バーナ。
- 前記スプリットには、表面に突起物が設けられている請求項1または請求項2に記載の微粉炭バーナ。
- 2つの前記スプリットを連結する連結部材を備え、
前記連結部材が、前記混合流体供給路の縦断面において、前記混合流体の上流側を頂点とした三角形断面を有する請求項1から請求項3のいずれかに記載の微粉炭バーナ。
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