JP5072526B2 - X線ct装置 - Google Patents

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本発明は、被検体を載置した天板を被検体の体軸方向に移動させると共に、X線源及び検出器を前記被検体の周りに回転させるヘリカルスキャンを行い、そのヘリカルスキャンにより取得した投影データを基にして画像の再構成を行うX線CT装置に関する。
X線CT装置として、図10(a)に示すように、被検体Pを載置した天板を被検体Pの体軸方向に移動させるとともに、X線源101及び検出器102を被検体Pの周りに回転させるいわゆるヘリカルスキャンが行われる。この場合、図10(b)に示すように、X線源の被検体に対する相対的な軌跡は、螺旋状を描く。画像の再構成の際には、例えば、軌跡の点aから点bに至る部分に対応する投影データを1回転分のデータとして用いて画像の再構成を行い、被検体のスライス像(断層像)を得ることができる。
上述した点aから点bまでのデータから得られるスライス面は、図10(c)に示すような通常のスキャンにより得られるスライス面とは異なり、図10(d)に示すように回転角度0度と360度でスライス面が一致せず、これらのデータをそのまま用いて画像を再構成すると著しいアーチファクトが生じることが多い。そのため、例えば、360度補間法や180度補間法により同一スライス位置の360度分のデータを得て、スライス面のずれによるアーチファクトを低減する。
360度補間法は、例えば、図11(a)に示すように、目的のスライス位置を挟み、かつ最も近い同位相の2つのデータをスライス位置とサンプリング位置との距離の逆比で線形補間する方法である。
例えば、目的とするスライス位置(スライス面のZ座標)をZ=Zとすると、このスライス位置で収集されたデータは位相0度における投影データだけである。そこで、例えば、位相θのデータを得る場合には、スライス位置の上側の実データと、下側の実データとを選択し、それぞれのデータをサンプリングしたZ座標と目的のスライス位置Z0との距離(Z座標)の逆比で線形補間し、補間投影データを得る。これを必要な全位相分繰り返し、得られた1回転分の補間投影データを用いて目的とするスライス位置における断層像が再構成される。なお、実データとは、実際に検出器で検出された投影データのことであり、補間投影データとは、補間処理によって求められたデータのことである。
180度補間法は、対向ビームを用いてデータの補間を行う方法である。180度補間法とは、位相が180度相違する位置で、つまり対向する各位置で収集した投影データは原理的に同じ組織情報(X線吸収率情報)を含んでいることから、ある位相であって、あるZ位置で収集した投影データを、同じZ位置であって位相が180度移相した投影データ(以下、対向データと称する)として取り扱う。このような180度補間法では、1枚の断層像を再構成するのに必要な全角度的なデータは、X線源等が1回転する間に被検体(天板)が移動する距離の範囲に分散しているので、360度補間法よりも実効スライス厚を1/2に薄くでき、断層像構成の信頼性を原理的に2倍に向上させることができる。
例えば、図11(b)に示すように、焦点が黒丸の位置にあるときに収集した実データ(投影データ)の各々の検出素子へのビームは実線矢印のようになっている。このとき、X線焦点が白丸の位置にあるときの点線ビームは、黒丸の位置にあるときの実線のビームと同じパスを通過するビームである。この白丸からのビームが上述した対向ビームに相当する。このようにして作成された対向ビームを図11(c)に示す。図11(c)において、実線矢印は検出器により実際に検出された実データであり、破線矢印はその実データから作成された対向データである。この対向データを用いて補間を行なうと、先に説明した360度補間法に比べて補間間隔が半分になるため、断層像構成の信頼性を向上することができる。
全体の撮影領域があって、複数回のヘリカルスキャンを行う場合には、個々のヘリカルスキャンのつなぎ目の部分で、一度体軸方向に移動していた方向とは逆の方向に天板を移動させ、次の撮影領域の手前の位置から必要な分だけスキャンを行う方法が知られている。
このスキャン方法について図12を参照にして説明する。図12において、縦軸はガントリ(回転架台)の回転角度、つまり、X線源の回転角度(回転位相)を示し、横軸は体軸方向(Z軸方向)を示している。図12(a)に、全体の撮影領域に対して2回のヘリカルスキャンを行う場合を示す。図12(b)に、2回のヘリカルスキャンのうちの1回目のヘリカルスキャンを示す。1回目のヘリカルスキャンの撮影領域の両サイドに、補間用データ収集範囲、さらにその外側に天板の助走範囲がある。
撮像領域は断層像を作成する範囲であり、補間用データ収集範囲はX線を照射して投影データを収集するものの、補間用データ収集範囲内にあるスライス位置においては360度分の投影データが補間により得られないため、360度補間法では断層像を作成できない範囲である。また、ヘリカルスキャンの前に設定されている助走範囲は、天板が移動し始めてからある一定の速度に達してデータが収集可能になるまでの加速範囲である。また、ヘリカルスキャンの後に設定されている助走範囲は、天板を減速して停止させるための減速範囲である。
図12(c)に、2回目のヘリカルスキャンを示す。この2回目のヘリカルスキャンも1回目のヘリカルスキャンと同様に、撮影領域の両サイドに補間用データ収集範囲と、その外側に天板の助走範囲とを設けている。
図12(d)に、1回目のヘリカルスキャンにより収集された投影データの収集軌跡と、2回目のヘリカルスキャンにより収集された投影データの収集軌跡とを重ねて表示する。同図に示すように、1回目のヘリカルスキャンの撮影領域の後の補間用データ収集範囲と、2回目のヘリカルスキャンの撮影領域の最初の部分とがオーバーラップしている。また、2回目のヘリカルスキャンの撮影領域の前の補間用データ収集範囲と、1回目のヘリカルスキャンの撮影領域の最後の部分とがオーバーラップしている。
このように、複数回に分けてヘリカルスキャンを行なって、撮影領域の両側で補間用データを収集している場合には、その部分で、スキャンがオーバーラップしてしまい、全体の撮影領域を一回のヘリカルスキャンで撮影した場合と比較して、オーバーラップする領域での被検体に対する被曝量が多くなってしまう問題がある。
このような問題を解決することを目的として、次のX線CT装置が提案されている。
すなわち、異なる撮影領域(第1の撮影領域と第2の撮影領域)のつなぎ目付近にあるスライス位置の補間投影データを求める場合、補間投影データを求めるだけに用いられている投影データを別途収集せずに、異なる撮影領域で収集された投影データを用いて補間を行なって補間投影データを求める。そのことにより、補間投影データを求めるためだけに用いられる投影データの分、被検体に対するX線の被曝量を減らすことができる。
具体的には、図13に示すように、撮影領域を2つに分けて2回のヘリカルスキャンを行う場合、1回目のヘリカルスキャン時に、天板を助走範囲内で加速して補間データ収集範囲の開始位置からX線ビームを曝射し、1回目の撮影領域の終了位置でX線ビームの曝射を停止し、助走範囲で減速して天板を停止させる。2回目のヘリカルスキャン時には、天板を1回目の撮影領域の終了位置から助走範囲分だけ1回目の撮影領域側へ戻す。そこから天板を加速し、2回目の撮影領域の開始位置からX線ビームを曝射し、2回目の撮影領域の後の補間用データ収集範囲の終了位置でX線ビームの曝射を停止する。この曝射タイミングにより、1回目と2回目のヘリカルスキャンのつなぎ目付近で、X線ビームを曝射せず、被検体に余計なX線を曝射しないで済む(例えば、特許文献1)。
また、近年、スキャン中に異なる撮影領域(第1の撮影領域と第2の撮影領域)で天板の移動速度を変えるvHP(variable Helical Pitch)スキャンを行うX線CT装置が提案されている。vHPスキャンは、異なる撮影領域を1回のスキャンによって投影データを取得するものである。
このようなvHPスキャンにおいても、天板の移動速度が異なる撮影領域で、例えば、特許文献1に記載された補間方法を採ることができれば、補間投影データを求めるためだけに用いられる投影データの分、被検体に対するX線の被曝量を減らすことができる。
特開2006−102176号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術を採るX線CT装置では、異なる撮影領域(第1の撮影領域と第2の撮影領域)で天板の移動速度が異なる場合、以下に説明する問題点がある。
図14は、vHPスキャンにおける天板の速度線図であり、縦軸に天板の速度を示し、横軸に天板の位置を示している。図14において、第1の撮影領域は、天板を低速で移動する範囲である低速範囲が入力された領域であり、第2の撮影領域は、天板を高速で移動する範囲である高速範囲が入力された領域である。この場合に、入力された低速範囲と入力された高速範囲との間を遷移するために天板を加速又は減速する範囲である加減速範囲が設けられる。入力された低速範囲と高速範囲との間の境界が加減速範囲の中心になっている。
vHPスキャンにおける低速範囲では、X線源が1回転する間に変位する体軸方向の距離が狭く、その分だけ撮影スライス厚も薄くなるため、より良い画質を求めることができる。
しかし、入力された低速範囲と高速範囲との境界が加減速範囲の中心になっているため、より良い画質が求められる低速範囲の幅が加減速範囲の幅の半分だけ縮小する。
また、加減速範囲でのヘリカルスキャンは、X線源が1回転する間に変位する体軸方向の距離が変化し、撮影スライス厚も一定でないため、加減速範囲でのヘリカルスキャンにより取得された投影データを基にして画像の再構成を行うと、アーチファクトの発生を抑え難く、加減速範囲では良い画質を求めることが困難となる。同じ理由から、加減速範囲で取得された投影データを補間用データとして、低速範囲における画像を再構成するために用いることが困難となる。したがって、低速範囲に隣接する加減速範囲で取得された投影データを補間用データとして用いることができず、実質的に低速範囲の幅が縮小されるため、上記特許文献1に記載された技術を採用することが困難となる。
本発明は、上記の問題を解決するものであり、より良い画質が求められる低速範囲の幅の縮小を抑えることができると共に、被検体に対するX線の被曝量を減らすことができるX線CT装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、被検体を載置した天板を被検体の体軸方向に移動させると共に、X線源及び検出器を前記被検体の周りに回転させるスキャンであって、1回のスキャン中に天板の移動する速度を複数回変えるものであり、被検体の心拍データに関連付けて投影データを取得する心電同期ヘリカルスキャンを行い、前記被検体の心拍データ及び前記投影データを基にして画像の再構成を行う画像再構成処理部を有するX線CT装置において、前記天板を良い画質が要求される撮影範囲について低速で移動する低速範囲と、前記天板をX線被曝量の低減が要求される撮影範囲について高速で移動する高速範囲を設定するスキャン範囲設定部と、前記設定された低速範囲又は前記設定された高速範囲のいずれか一方の範囲で前記心電同期ヘリカルスキャンを行う指示を受けて、前記設定された低速範囲と前記設定された高速範囲との間を遷移させるために前記天板を加速又は減速する範囲である加減速範囲の幅を前記低速範囲及び前記高速範囲の各速度に基づいて決定し、前記一方の範囲の幅に、前記低速範囲又は前記高速範囲の他方側へ所定幅を加え、前記加減速範囲の幅を変えずに、前記所定幅の分及び前記加減速範囲の幅の分だけ前記低速範囲又は前記高速範囲の他方の範囲の幅を減らす天板速度範囲決定部と、前記天板速度範囲決定部の決定した結果に基づいて、前記天板の移動速度を制御する天板制御部と、を有することを特徴とするX線CT装置である。
請求項1に記載の発明によると、例えば、より良い画質が求められる低速範囲の幅の縮小を抑えることができる。また、高速範囲を残すことで、ヘリカルスキャンを行なう範囲の全部を低速範囲とした場合に比べて、被検体に対するX線の被曝量を減らすことができる。
また設定され、心電同期ヘリカルスキャンを行なう指示を受けた低速範囲又は高速範囲のいずれか一方の範囲に、他方の幅側へ所定幅を加え、所定幅の分及び加減速範囲の幅の分だけ、低速範囲又は高速範囲の他方の幅を減らしたので、心電同期ヘリカルスキャンを行なう指定をした範囲の全部で、心拍データ及び撮影データを基にして画像を再構成する、いわゆる心電同期再構成が可能となる。
[第1の実施の形態]
(構成)
本発明の第1の実施形態に係るX線CT装置の構成について図1を参照して説明する。図1は、X線CT装置の構成を示すブロック図である。本実施形態のX線CT装置は、架台装置1、操作コンソール部2及び寝台装置3を備えて構成されている。
架台装置1は、X線管11と、X線検出器12と、ガントリ(回転架台)13と、データ収集部14と、高圧発生部15と、架台駆動部16とを備えて構成されている。
寝台装置3は、寝台駆動部31と、寝台基台32と、天板33とを備えて構成されている。被検体Pの心電図を検出するために、被検体Pには心電計17が装着される。
操作コンソール部2は、制御部21と、入力部22と、前処理部23と、投影データ記憶部24と、再構成処理部25と、画像記憶部26と、画像処理部27と、表示部41と、表示制御部51とを備えて構成されている。制御部21には、心電計17から心拍データが入力される。
スキャン制御部28は、ヘリカルスキャンによりスキャンを行う場合、入力部22を用いて入力されたスライス厚、回転速度等のヘリカルスキャン条件を検査条件記憶部(図示省略)に記憶し、そのうち、回転速度、スライス厚、及びファン角度等を架台制御信号としてガントリ13に対して出力する。また、スキャン制御部28は、入力部22の入力を受けて、X線ビーム発生を制御するX線ビーム発生制御信号を高圧発生部15に対して出力する。
さらに、スキャン制御部28は、X線ビームの検出のタイミングを示す検出制御信号をデータ収集部14に対して出力する。すなわち、スキャン制御部28は、X線ビームの検出のタイミングを、心電同期ヘリカルスキャンにおいては、心電計17からの被検体Pの心拍データの信号に同期させて行い、単なるヘリカルスキャンにおいては、心電計17からの被検体Pの心拍データの信号に同期させずに行なう。
高圧発生部15は、X線管11からX線ビームを曝射させるための高電圧をスキャン制御部28からの制御信号に従ってX線管11に供給する。X線管11は、高圧発生部15から供給された高電圧によってX線ビームを曝射する。X線管11から曝射されるX線ビームは、ファン状やコーン状のビームとなる。X線検出器12は、X線管11から曝射され、被検体を通過したX線ビームを検出する。シングルスライスCT装置の場合、X線検出器12は、ファン状又は直線状に例えば1000チャンネルのX線検出素子を1列に並べて構成されている。また、マルチスライスCT装置の場合、X線検出器12は、X線検出素子を互いに直交する2方向(スライス方向及びチャンネル方向を成す)それぞれにアレイ状に複数個配列され、これにより2次元のX線検出器を成している。
ガントリ13は、X線管11とX線検出器12とを内部に保持する。また、ガントリ13は、架台駆動部16により、X線管11とX線検出器12との中間点を通る回転軸を中心にして回転させられる。
データ収集部14(DAS)は、X線検出器12の各X線検出素子と同様にアレイ状に配列されたデータ収集素子を有し、X線検出器12により検出されたX線ビーム(実際には検出信号)を、スキャン制御部28により出力されたデータ収集制御信号に対応させて収集する。この収集されたデータが投影データとなる。投影データには、データ収集時のX線管11の回転角度を表すビュー(VIEW)、チャンネル番号、列番号及び天板33の位置を表す各コードが関連付けられている。データ収集部14は、X線検出器12からチャンネルごとに出力される信号を電圧信号に変換し、増幅し、さらにディジタル信号に変換する。このデータを純生データと仮称する。
ガントリ13が回転するときに、例えば1000回投影データを収集し、この投影データを基に画像が再構成される。架台駆動部16は、スキャン制御部28により出力された架台制御信号に基づいてガントリ13を回転させる。
寝台駆動部31は、被検体Pを載置した天板33を上下方向に移動させると共に、被検体Pの体軸方向(Z軸方向:スライス方向)に移動させる。また、寝台駆動部31は、天板制御部29から出力された天板移動信号に基づいて、ガントリ13の1回転当たりの天板33の移動量を求め、この移動量で天板33を移動させる。
天板制御部29から出力される天板移動信号は、天板速度範囲決定部29aの決定した結果に基づいて生成される。天板速度範囲決定部29aがどのような指示を受けて、何を決定するかについては後述する。
前処理部23は、データ収集部14から出力されたデータ(純生データ)に感度補正やX線強度補正等を施す。前処理部23にて感度補正等の処理が施されたデータ(生データ)は、投影データ記憶部24に一旦記憶される。ここでは、純生データ及び生データを「投影データ」と総称する。なお、投影データ記憶部24には、心電計17からの被検体Pの心拍データが記憶される。
再構成処理部25は、投影データ記憶部24に記憶された投影データを逆投影処理することにより、画像データを再構成する。この逆投影の方法は、公知の方法と同じである。また、投影データに対して補間処理を行う場合は、360度補間法又は180度補間法(対向データ補間法)等の公知の補間法により、目的のスライス位置における投影データを求める。
再構成された画像データは、画像記憶部26に一旦記憶された後、画像処理部27に送られる。画像処理部27は、入力部22にて入力された操作者の指示に基づき、画像データを公知の方法により、任意の断面の断層像、任意方向からの投影像、又はレンダリング処理による3次元画像等の画像データに変換して表示部41に出力する。表示部41は、画像処理部27から出力された断層像等をモニタ上に表示する。
表示制御部51はGUI(graphical user interface)を表示部41のモニタに表示させる。GUIとしては、天板速度範囲制御情報42、及び心電同期ヘリカルスキャン制御情報43の入力を操作者にガイドする入力画面を含む。天板速度範囲制御情報42等が入力部22により入力されると、その制御情報等が制御部21に出力される。
スキャン中に天板33の移動速度が2段階以上に変化するvHPのスキャンでは、天板速度範囲制御情報42には、天板33が各段階で移動する速度、及びその速度で移動する範囲である速度範囲の幅の各制御情報が含まれる。例えば、天板33が低速と高速との2段階で移動する場合、天板速度範囲制御情報42には、低速範囲の速度、低速範囲の幅及び位置の制御情報、並びに高速範囲の速度、高速範囲の幅及び位置の制御情報が含まれる。入力部22により各速度範囲の速度、各速度範囲の幅及び位置の制御情報が入力されると、それらの制御情報が制御部21に出力される。入力部22が本発明の「スキャン範囲設定部」に相当している。
それらの制御情報が制御部21に出力されると、天板速度範囲決定部29aが、入力部22によって入力された低速範囲と高速範囲との間を遷移させるために天板33を加速又は減速する範囲である加減速範囲の幅などを算出する。その算出した結果に基づき、天板制御部29は天板移動信号を生成し、天板移動信号によって天板33の移動速度が制御される。ここで、加減速範囲は、低速範囲から高速範囲へ天板33を加速させる範囲である加速範囲、及び高速範囲から低速範囲へ天板33を減速させる範囲である減速範囲の両方を含む。
心電同期ヘリカルスキャン制御情報43を行う低速範囲が入力部22により指定されると、指定された速度範囲で、心電同期ヘリカルスキャンを行うことを指示する制御情報がスキャン制御部28に送られる。スキャン制御部28は、その制御情報に基づき、指定された速度範囲で、X線ビームの検出のタイミングを被検体Pの心拍データに同期させて行うことを示す検出信号をデータ収集部14に対して出力する。
(動作)
次に、vHPスキャンであって、心電同期ヘリカルスキャンを行わない場合に、各速度範囲がどのように指定され、各速度範囲の幅がどのように決められるかについて、図2(a)、図3及び図4を参照にして説明する。
図2(a)は、モニタに被検体Pが表示されると共に、被検体Pに重なるようにして、低速範囲制御情報42a及び高速範囲制御情報42bがデフォルト表示された態様を示している。操作者は、低速範囲制御情報42a及び高速範囲制御情報42bを入力部22によって、所望の低速範囲及び高速範囲の幅や位置を入力することができる。図2(b)は、操作者が低速範囲及び高速範囲の幅や位置を調整した後の態様を示している。操作者は、被検体Pと対応させながら低速範囲及び高速範囲を入力することができるので、より良い画質が求められる低速範囲を容易に入力することができる。
なお、低速範囲制御情報42a及び高速範囲制御情報42bは、天板速度範囲制御情報42に含まれる。スキャン中に天板の移動速度が3段階以上で変化するvHPスキャンでは、天板速度範囲制御情報42には、3段階以上の速度範囲の制御情報が含まれる。
図2(a)では、連続した形で低速範囲及び高速範囲が入力された状態を示している。
入力された低速範囲と高速範囲との間を遷移するために、天板33を加速又は減速する加減速範囲の幅を、低速範囲の速度と高速範囲の速度との差に基づいて、天板速度範囲決定部29aが算出する。また、天板速度範囲決定部29aは、入力された高速範囲の幅を加減速範囲の幅の分だけ減らす。
図3は、連続した形で低速範囲及び高速範囲が入力された場合に、天板速度範囲決定部29aが、加減速範囲及び高速範囲の幅を算出した結果を示した速度線図である。図3では、天板速度範囲決定部29aの算出があった前後で、入力された低速範囲の幅が変わらない一方、入力された高速範囲の幅が縮小された結果を示している。それにより、より良い画質が要求される低速範囲の幅の縮小を防止することができる。また、ヘリカルスキャンを行なう範囲の全部を低速範囲とした場合に比べて、高速範囲を残したことにより、被検体Pに対するX線の被曝量を減らすことができる。
図4は、連続した形で低速範囲、中速範囲、及び高速範囲が入力された場合に、天板速度範囲決定部29aが、2つの加減速範囲の幅、中速範囲の幅、及び高速範囲の幅を算出した結果を示した速度線図である。図4のように、連続した形で低速範囲、中速範囲及び高速範囲が入力された場合に、入力された低速範囲と中速範囲との間を遷移するために、天板33を加速又は減速する加減速範囲の幅を、低速範囲の速度と中速範囲の速度との差に基づいて、天板速度範囲決定部29aが算出する。天板速度範囲決定部29aは、入力された中速範囲の幅を加減速範囲の幅の分だけ減らす。また、入力された中速範囲と高速範囲との間を遷移するために、天板33を加速又は減速する加減速範囲の幅を、中速範囲の速度と高速範囲の速度との差に基づいて、天板速度範囲決定部29aが算出する。天板速度範囲決定部29aは、入力された高速範囲の幅を加減速範囲の幅の分だけ減らす。
図4では、天板速度範囲決定部29aの算出があった前後で、入力された低速範囲の幅が変わらない一方、入力された中速範囲の幅が加減速範囲の幅の分だけ縮小され、また、高速範囲の幅が加減速範囲の幅の分だけ縮小された結果を示している。それにより、同じく、より良い画質が要求される低速範囲の幅の縮小を防止することができる。また、ヘリカルスキャンを行なう範囲の全部を低速範囲とした場合に比べて、中速範囲及び高速範囲を設けることにより、被検体Pに対するX線の被曝量を減らすことができる。
次に、vHPスキャンであって、心電同期ヘリカルスキャンを行なう場合に、各速度範囲がどのように指定され、各速度範囲の幅がどのように決められるかについて、図2(b)、図5及び図6を参照にして説明する。
図2(b)では、連続した形で低速範囲及び高速範囲が入力され、低速範囲で心電同期ヘリカルスキャンを行なうことが指示された場合を示している。
心電同期ヘリカルスキャンの指示を受けて、天板速度範囲決定部29aが、低速範囲の速度と高速範囲の速度との差に基づいて、加減速範囲の幅を算出する。また、天板速度範囲決定部29aが、撮影スライス厚、画像スライス厚、ヘリカルピッチ、スキャン速度、1回転のビュー数、スキャン列数などに基づいて、所定幅を計算する。次に、天板速度範囲決定部29aは、低速範囲に高速範囲側へ所定幅を加え、加減速範囲の幅を変えずに、所定幅の分及び加減速範囲の幅の分だけ高速範囲の幅を減らす。
図5は、連続した形で低速範囲及び高速範囲が入力され、低速範囲で心電同期ヘリカルスキャンを行なうことが指示された場合に、天板速度範囲決定部29aが、加減速範囲の幅、所定幅及び高速範囲の幅を算出した結果を示した速度線図である。
図5において記載されている、「心電同期ヘリカルスキャンの所定幅」は、天板速度範囲決定部29aにより算出された所定幅に相当する。所定幅で取得された投影データは、低速範囲の画像を再構成する際に補間用データとして用いられる。
図5では、天板速度範囲決定部29aの算出があった前後で、入力された低速範囲の幅が所定幅の分だけ広がる一方、入力された高速範囲の幅が、所定幅及び加減速範囲の幅の分だけ縮小された結果を示している。所定幅で取得される投影データは、低速範囲の画像を再構成するための補間用データとして用いることができるため、入力された低速範囲の全部で画像の再構成が可能になり、より良い画質が要求される低速範囲の幅の縮小を防止することができる。また、高速範囲を残すことにより、ヘリカルスキャンを行なう範囲の全部を低速範囲とした場合に比べて、被検体Pに対するX線の被曝量を減らすことができる。
図6は、連続した形で低速範囲、中速範囲及び高速範囲が入力され、中速範囲で心電同期ヘリカルスキャンが行われることが指示された場合に、天板速度範囲決定部29aが、2つの加減速範囲の幅、2つの所定幅、低速範囲の幅、及び高速範囲の幅をそれぞれ算出した結果を示した速度線図である。
図6では、天板速度範囲決定部29aの算出があった前後で、入力された中速範囲の幅が低速範囲及び高速範囲の両側へ各所定幅の分だけ広がる一方、入力された低速範囲の幅が、所定幅の分及び加減速範囲の幅の分だけ縮小され、また、高速範囲の幅が、所定幅の分及び加減速範囲の幅の分だけ縮小された結果を示している。中速範囲の両側に当たる、所定幅で取得される投影データは、中速範囲の画像を再構成するための補間用データとして用いることができるため、入力された中速範囲の全部で画像の再構成が可能になり、より良い画質が要求される中速範囲の幅の縮小を防止することができる。また、高速範囲を残すことにより、ヘリカルスキャンを行なう範囲の全部を低速範囲とした場合に比べて、被検体Pに対するX線の被曝量を減らすことができる。
なお、上記の天板速度範囲決定部29aは、各段階の速度範囲の速度差から加減速範囲を算出し、また、所定の速度範囲に補間用データを取得するための所定幅の分を加え、また、所定幅の分や加減速範囲の幅の分を所定の速度範囲から減らすものを示したが、これに限らず、各段階の速度範囲の速度差に対応して加減速範囲が予め定められ、また、各段階の速度範囲の各速度に対応して所定幅が予め定められたデータベースが設けられ、天板速度範囲決定部29aが、各段階の速度範囲の速度差を検索条件にデータベースから加減速範囲を取得し、各段階の速度範囲の各速度を検索条件にデータベースから所定幅を取得するものであってもよい。
また、上記の実施の形態では、vHPスキャンの例として、天板33が低速範囲から加減速範囲を介して高速範囲に遷移するヘリカルスキャン、あるいは、天板33が低速範囲から加減速範囲を介して中速範囲に遷移し、さらに、中速範囲から加減速範囲を介して高速範囲に遷移するヘリカルスキャンを示したが、これに限らす、逆の態様、すなわち、天板33が高速範囲から加減速範囲を介して低速範囲に遷移するヘリカルスキャン、あるいは、天板33が高速範囲から加減速範囲を介して中速範囲に遷移し、さらに、中速範囲から加減速範囲を介して低速範囲に遷移するヘリカルスキャンであってもよい。
以上は、限定的なケースについて、すなわち、スキャン中に天板速度が2又は3段階に変化するvHPスキャンであって、心電同期ヘリカルスキャンを行わない場合と心電同期ヘリカルスキャンを行う場合とについて、天板速度範囲決定部29aが各速度範囲の幅をどのように決めるのかについて説明した。
次に、図7に基づいて、一般的なケースについて、すなわち、処理対象となる速度範囲が複数設定され、その中の1又は2以上速度範囲で心電同期ヘリカルスキャンを行なう場合について、各速度範囲の幅を決めていく処理について説明する。
処理対象となる速度範囲を複数設定する(ステップS01)。各速度範囲の設定は、入力部22が天板速度範囲制御情報42を入力することによって行なわれる。各速度範囲をどのように設定するかは任意であるが、隣接する速度範囲で心電同期ヘリカルスキャンを行なうような設定では、その設定の仕方が間違っているので、エラー表示が出され、処理が終了すようになっている。
複数の速度範囲が設定されると、次に、処理する速度範囲を最初の範囲(n=1番目)とする(ステップS02)。天板速度決定部29は、処理する速度範囲で心電同期ヘリカルスキャンを行うか否かを判断する(ステップS03)。処理する速度範囲で心電同期ヘリカルスキャンを行う場合(ステップS03;Yes)、天板速度決定部29は、両隣の速度範囲が心電同期ヘリカルスキャンではないか否かを判断する(ステップS04)。両隣の少なくとも一方の速度範囲が心電同期ヘリカルスキャンである場合(ステップS04;No)、エラー表示が出され(ステップS12)、処理が終了する。
両隣の速度範囲が心電同期ヘリカルスキャンではない場合(ステップS04;Yes)、処理する速度範囲(心電同期ヘリカルスキャンを行うことを指定範囲)の画像を再構成するために補間用データを取得する範囲である所定幅を天板速度範囲決定部29aが撮影スライス厚などから計算する(ステップS05)。
次に、両隣の速度範囲で天板速度が速い方の範囲を探す(ステップS06)。その速い方の範囲と処理する速度範囲との各速度の差から加減速範囲の幅を計算する(ステップS07)。次に、天板速度決定部29は、速い方の範囲を、所定幅と加減速範囲の幅の分だけ縮小できるか否かを判断する(ステップS08)。
速い方の範囲を、所定幅と加減速範囲の幅の分だけ縮小できる場合(ステップS08;Yes)、速い方の範囲を、所定幅と加減速範囲の幅の分だけ縮小する(ステップS13)。次に、天板速度決定部29は、縮小した範囲がすでに処理された範囲(n-1番目の範囲)であるか否かを判断する(ステップS14)。
縮小した範囲がすでに処理された範囲(n-1番目の範囲)でない場合(ステップS14;No)、次の速度範囲(n+1番目)の処理に移る(ステップS15)。次に、天板速度決定部29は、最後の速度範囲まで処理したか否かを判断し(ステップS16)、最後の速度範囲まで処理した場合(ステップS16;Yes)、処理が終了する。
一方、最後の速度範囲まで処理していない場合(ステップS16;No)、処理する速度範囲で心電同期ヘリカルスキャンを行うか否かの天板速度決定部29による判断(ステップS03)に戻る。
縮小した範囲がすでに処理された範囲(n-1番目の範囲)である場合(ステップS14;Yes)、前の速度範囲(n-1番目の範囲)の処理に移り(ステップS17)、処理する速度範囲で心電同期ヘリカルスキャンを行うか否かの天板速度決定部29による判断(ステップS03)に戻る。
速い方の範囲を、所定幅と加減速範囲の幅の分だけ縮小できない場合(ステップS08;No)、遅い方の範囲と処理する速度範囲との各速度の差から加減速範囲の幅を計算する(ステップS09)。天板速度決定部29は、遅い方の範囲を、所定幅と加減速範囲の幅の分だけ縮小できるか否かを判断する(ステップS10)。
遅い方の範囲を、所定幅と加減速範囲の幅の分だけ縮小できない場合(ステップS10;No)、エラー表示を出す(ステップS12)。遅い方の範囲を、所定幅と加減速範囲の幅の分だけ縮小できる場合(ステップS10;Yes)、遅い方の範囲を、所定幅と加減速範囲の幅の分だけ縮小し(ステップS11)、縮小した範囲がすでに処理された範囲(n-1番目の範囲)であるか否かの天板速度決定部29による判断(ステップS14)に移る。
ステップS03において、処理する速度範囲で心電同期ヘリカルスキャンを行わない場合、天板速度決定部29は、両隣の速度範囲が心電同期ヘリカルスキャンであるか否かを判断する(ステップS18)。両隣の速度範囲が心電同期ヘリカルスキャンでない場合(ステップS18;No)、天板速度決定部29は、両隣の速度範囲のどちらか一方が心電同期ヘリカルスキャンか否かを判断する(ステップS19)。
両隣の速度範囲のどちらか一方が心電同期ヘリカルスキャンである場合(ステップS19;Yes)、両隣の速度範囲で心電同期ヘリカルスキャンでない方の速度範囲と処理中の速度範囲の天板速度の差から加減速範囲を計算する(ステップS20)。次に、天板速度決定部29は、両隣の速度範囲で心電同期ヘリカルスキャンでない方の速度範囲を加減速範囲の幅の分だけ縮小できるか否かを判断する(ステップS21)。両隣の速度範囲で心電同期ヘリカルスキャンでない方の速度範囲を加減速範囲の幅の分だけ縮小できる場合(ステップS21;Yes)、両隣の速度範囲で心電同期ヘリカルスキャンでない方の速度範囲を加減速範囲の幅の分だけ縮小し(ステップS22)、縮小した範囲がすでに処理された範囲(n-1番目の範囲)であるか否かの天板速度決定部29による判断(ステップS14)に移る。
ステップS21で、両隣の速度範囲で心電同期ヘリカルスキャンでない方の速度範囲を加減速範囲の幅の分だけ縮小できない場合、天板速度決定部29は、現在処理中の速度範囲(n番目)を加減速範囲の幅の分だけ縮小できるか否かを判断する(ステップS23)。現在処理中の速度範囲(n番目)を加減速範囲の幅の分だけ縮小できる場合(ステップS23;Yes)、現在処理中の速度範囲(n番目)を加減速範囲の幅の分だけ縮小し(ステップS24)、次の速度範囲(n+1番目)の処理に移る(ステップS15)。一方、現在処理中の速度範囲(n番目)を加減速範囲の幅の分だけ縮小できない場合(ステップS23;No)、エラー表示が出され(ステップS12)、処理が終了する。
ステップS19で、両隣の速度範囲のどちらか一方が心電同期ヘリカルスキャンでない場合、両隣の速度範囲で天板速度が速い方の速度範囲を探す(ステップS26)。次に、速い方の速度範囲と処理する速度範囲の天板速度の差から加減速範囲を計算する(ステップS27)。次に、天板速度決定部29は、速い方の速度範囲を加減速範囲の幅の分だけ縮小できるか否かを判断する(ステップS28)。速い方の速度範囲を加減速範囲の幅の分だけ縮小できない場合(ステップS28;No)、遅い方の速度範囲と現在処理中の速度範囲(n番目)の天板速度の差から加減速範囲を計算する(ステップS29)。次に、天板速度決定部29は、遅い方の速度範囲を加減速範囲の幅の分だけ縮小できるか否かを判断する(ステップS30)。遅い方の速度範囲を加減速範囲の幅の分だけ縮小できない場合(ステップS30;No)、現在処理中の速度範囲(n番目)を加減速範囲の幅の分だけ縮小できるか否かの天板速度決定部29による判断(ステップS23)に移る。一方、遅い方の速度範囲を加減速範囲の幅の分だけ縮小できる場合(ステップS30;Yes)、遅い方の速度範囲を加減速範囲の幅の分だけ縮小し(ステップS31)、縮小した範囲がすでに処理された範囲(n-1番目の範囲)であるか否かの天板速度決定部29による判断(ステップS14)に移る。
ステップS28で、速い方の速度範囲を加減速範囲の幅の分だけ縮小できる場合(ステップS28;Yes)、速い方の速度範囲を加減速範囲の幅の分だけ縮小し(ステップS31)、縮小した範囲がすでに処理された範囲(n-1番目の範囲)であるか否かの判断(ステップS14)に移る。
ステップS18で、両隣の速度範囲が心電同期ヘリカルスキャンである場合、次の速度範囲(n+1番目)の処理に移り(ステップS25)、処理する速度範囲で心電同期ヘリカルスキャンを行うか否かの天板速度決定部29による判断(ステップS03)に戻る。
なお、前記第1の実施の形態では、入力された低速範囲の幅を変えずに、入力された高速範囲の幅を加減速範囲の幅の分だけ減らすようにした。すなわち、加減速範囲全体が、入力された高速範囲の側に位置するようにした。これに限らず、加減速範囲の中心が、入力された高速範囲の側に位置するようにしても良い。それにより、加減速範囲の半分以上が、入力された高速範囲の側に位置するようになる。
それにより、より良い画質が求められる低速範囲の幅の縮小を抑えることができる。また、高速範囲を残すことで、ヘリカルスキャンを行なう範囲の全部を低速範囲とした場合に比べて、被検体に対するX線の被曝量を減らすことができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係るX線CT装置の構成について図1、図8及び図9を参照して説明する。図8は、表示部41のモニタに表示される生データ処理画面を説明する図である。図9は、表示部41のモニタに表示されるECG(electrocardiogram)エディタ画面を説明する図である。
再構成可能範囲、心電同期再構成可能範囲及び心電波形は、再構成可能範囲作成部52、心電同期再構成可能範囲作成部53及び心電波形作成部54によってそれぞれ作成され、表示制御部51に送出される。表示制御部51は、再構成可能範囲及び心電同期再構成をモニタの生データ処理画面上に共に表示させる。また、表示制御部51は、心電波形及び心電同期再構成可能範囲をモニタのECGエディタ画面上に並べて表示させる。
再構成可能範囲は、ヘリカルスキャンにより取得された投影データを基にして画像再構成処理部25が画像の再構成を行う範囲である。スキャン中に天板33の移動速度が複数段階に変化するvHPスキャンにおいて、各段階の速度範囲が入力部22によって入力された場合は、各段階の速度範囲を合せた範囲が再構成可能範囲に相当する。例えば、図5においては、入力部22によって入力された低速範囲及び高速範囲を合わせた範囲が再構成可能範囲に相当する。
再構成可能範囲がモニタに表示されるまでの動作を以下に説明する。入力部22によって入力された低速範囲及び高速範囲の情報は、再構成可能範囲作成部52に保持される。モニタの画面を生データ処理画面に切り替える指示を受けて、表示制御部51が、再構成可能範囲作成部52に保持された低速範囲及び高速範囲の情報を読み出し、生データ処理画面上に再構成可能範囲である低速範囲及び高速範囲を表示させる。図8において、再構成可能範囲をvHP再構成可能範囲として示す。なお、入力部22によって入力された低速範囲及び高速範囲の情報としては、例えば、低速範囲の両端及び高速範囲の両端に関する天板33の位置情報である。
また、心電同期再構成可能範囲は、被検体の心拍データ及び心電同期ヘリカルスキャンにより取得された投影データを基にして画像の再構成を行う範囲である。入力部22によって複数の速度範囲が入力された場合、その複数の速度範囲の中で、心電同期ヘリカルスキャンを行なう指示を受けた速度範囲が心電同期再構成可能範囲に相当する。例えば、図5においては、入力部22によって入力され、心電同期ヘリカルスキャンを行なう指示を受けた低速範囲が心電同期再構成可能範囲に相当する。
心電同期再構成可能範囲がモニタに表示されるまでの動作を以下に説明する。心電同期ヘリカルスキャンを行なう指示を受けた低速範囲の情報は、心電同期再構成可能範囲作成部53に保持される。モニタの画面を生データ処理画面に切り替える指示を受けて、表示制御部51が、心電同期再構成可能範囲作成部53に保持された低速範囲の情報を読み出し、生データ処理画面上に心電同期再構成可能範囲である低速範囲を表示させる。図8において、表示制御部51が、心電同期再構成可能範囲(ハッチングして示す範囲)を再構成可能範囲に重ねるようにしてもモニタに表示させる。なお、心電同期ヘリカルスキャンを行なう指示を受けた低速範囲の情報としては、例えば、低速範囲の両端に関する天板33の位置情報である。それによって、生データ処理画面上に再構成可能範囲と心電同期再構成可能範囲がその位置を揃えて表示される。
入力部22によって入力された低速範囲は、補間用データを取得するための所定幅を加えられる一方で、加減速範囲の幅の分を減らされることがなく、入力されたときの幅を維持するため、入力された低速範囲の全部が、心電同期再構成が可能な範囲となる。生データ処理画面上で、再構成可能範囲と心電同期再構成可能範囲とを明確に対比して視認することができることにより、ユーザが心電同期再構成可能範囲を有効に指定することができる。
図1に示すように、表示部41のモニタに表示されるGUIとしては、再構成開始位置の制御情報44及び再構成終了位置の制御情報45の入力をガイドする入力画面を含む。モニタの画面を生データ処理画面に切り替える指示を受けて、表示制御部51が、図外の記憶部から再構成開始位置の制御情報44及び再構成終了位置の制御情報45を読み出し、生データ処理画面上に表示させる。再構成開始位置の制御情報44及び再構成終了位置の制御情報45は、入力部22の操作によって、それぞれ再構成可能範囲内の任意の位置を指定され、指定された再構成開始位置の制御情報44及び再構成終了位置の制御情報45が制御部21に出力される。それらの制御情報に基づき、制御部21は画像再構成処理部25に画像の再構成を指示し、画像再構成処理部25は、再構成開始位置から再構成終了位置までの画像を再構成する。モニタの画面に再構成開始位置の制御情報44及び再構成終了位置の制御情報45を表示したことにより、再構成開始位置と再構成終了位置とを容易に設定することができる。
次に、心電波形と心電同期再構成可能範囲がモニタに表示されるまでの動作を説明する。心電波形は、心電計17からの被検体Pの心拍データの信号に含まれている。心拍データは、投影データ記憶部24に記憶されている。心電波形作成部54は、投影データ記憶部24に記憶された心電波形を読み出して保持する。モニタの画面をECGエディタ画面に切り替える指示を受けて、表示制御部51が、心電波形作成部54に保持された心電波形を読み出し、モニタのECGエディタ画面上に心電波形を表示させる。図9において、表示制御部51が、心電波形を、横軸を時間とし、縦軸を電圧値とした座標上に表示させる。
また、モニタの画面をECGエディタ画面に切り替える指示を受けて、表示制御部51は、心電同期再構成可能範囲作成部53に保持された低速範囲(心電同期ヘリカルスキャンを行なう指示を受けた範囲)を読み出し、モニタのECGエディタ画面上に心電同期再構成可能範囲である低速範囲を表示させる。図9において、表示制御部51は、モニタに心電波形と低速範囲とを並べて表示させる。表示された低速範囲と心電波形とは、時間で対応する。なお、横軸を天板の位置とし、縦軸を電圧とした座標上に心電波形が表示される場合は、心電波形と低速範囲とは、天板の位置で対応する。
それにより、ECGエディタ画面上で、心電波形と心電同期再構成可能範囲とを明確に対比して視認することができ、被検体Pの心拍データ及び投影データを基にして画像の再構成を行う際に、心拍データの編集の間違えを防ぎ、有効な心拍データの編集を行なうことができる。
本発明の第1の実施形態に係るX線CT装置の構成を示すブロック図である。 vHPスキャンで、各速度範囲を指定する例を示す説明図である。 心電同期ヘリカルスキャンでない場合、低速範囲、高速範囲及び加減速範囲の各幅を決定した結果を示した速度線図である。 心電同期ヘリカルスキャンでない場合、低速範囲、中速範囲、高速範囲及び加減速範囲の各幅を決定した結果を示した速度線図である。 心電同期ヘリカルスキャンである場合、低速範囲、高速範囲及び加減速範囲の各幅を決定した結果を示した速度線図である。 心電同期ヘリカルスキャンである場合、低速範囲、中速範囲、高速範囲及び加減速範囲の各幅を決定した結果を示した速度線図である。 処理対象となる速度範囲が複数設定された場合、各速度範囲の幅を決めていく処理を示すフロー図である。 生データ処理画面を示す図である。 ECGエディタ画面を示す図である。 シングルスライスCTの構成及び動作を説明するための図である。 360度補間法及び180度補間法を説明するための図である。 従来技術のX線CT装置で収集されたデータの収集軌跡を示す図である。 従来技術のX線CT装置で収集されたデータの収集軌跡を示す図である。 vHPスキャンにおける天板の速度線図であり、入力された低速範囲と高速範囲との境界を加減速範囲の中心位置にした場合の図である。
符号の説明
1 架台装置
2 操作コンソール
3 寝台装置
11 X線管
12 X線検出器
13 ガントリ(回転架台)
14 データ収集部
15 高圧発生部
16 架台駆動部
17 心電計
21 制御部
22 入力部(スキャン範囲設定部)
23 前処理部
24 投影データ記憶部
25 画像再構成処理部
26 画像記憶部
27 画像処理部
28 スキャン制御部
29 天板制御部
29a 天板速度範囲決定部
31 寝台駆動部
32 寝台基台
33 天板
41 表示部
42 天板速度範囲制御情報
42a 低速範囲制御情報
42b 高速範囲制御情報
43 心電同期ヘリカルスキャン制御情報
44 再構成開始位置の制御情報
45 再構成終了位置の制御情報
51 表示制御部
52 再構成可能範囲作成部
53 心電同期再構成可能範囲作成部
54 心電波形作成部

Claims (4)

  1. 被検体を載置した天板を被検体の体軸方向に移動させると共に、X線源及び検出器を前記被検体の周りに回転させるスキャンであって、1回のスキャン中に天板の移動する速度を複数回変えるものであり、被検体の心拍データに関連付けて投影データを取得する心電同期ヘリカルスキャンを行い、前記被検体の心拍データ及び前記投影データを基にして画像の再構成を行う画像再構成処理部を有するX線CT装置において、
    前記天板を良い画質が要求される撮影範囲について低速で移動する低速範囲と、前記天板をX線被曝量の低減が要求される撮影範囲について高速で移動する高速範囲を設定するスキャン範囲設定部と、
    前記設定された低速範囲又は前記設定された高速範囲のいずれか一方の範囲で前記心電同期ヘリカルスキャンを行う指示を受けて、前記設定された低速範囲と前記設定された高速範囲との間を遷移させるために前記天板を加速又は減速する範囲である加減速範囲の幅を前記低速範囲及び前記高速範囲の各速度に基づいて決定し、前記一方の範囲の幅に、前記低速範囲又は前記高速範囲の他方側へ所定幅を加え、前記加減速範囲の幅を変えずに、前記所定幅の分及び前記加減速範囲の幅の分だけ前記低速範囲又は前記高速範囲の他方の範囲の幅を減らす天板速度範囲決定部と、
    前記天板速度範囲決定部の決定した結果に基づいて、前記天板の移動速度を制御する天板制御部と、
    を有することを特徴とするX線CT装置。
  2. 表示部と、
    前記画像再構成処理部が前記投影データを基にして画像の再構成を行う再構成可能範囲であって、前記設定された前記低速範囲及び前記高速範囲を合わせた範囲を作成する再構成可能範囲作成部と、
    前記画像再構成処理部が前記被検体の心拍データ及びその心拍データに関連付けて取得した前記投影データを基にして画像の再構成を行う心電同期再構成可能範囲であって、前記設定され、前記心電同期ヘリカルスキャンを行う指示を受けた前記低速範囲又は前記高速範囲のいずれかの一方の範囲を作成する心電同期再構成可能範囲作成部と、
    前記再構成可能範囲及び前記心電同期再構成可能範囲を前記表示部に共に表示させる表示制御部と、
    を有することを特徴とする請求項に記載のX線CT装置。
  3. 表示部と、
    前記心拍データに含まれる心電波形を作成する心電波形作成部と、
    前記画像再構成処理部が前記被検体の心拍データ及びその心拍データに関連付けて取得した前記投影データを基にして画像の再構成を行う心電同期再構成可能範囲であって、前記設定され、前記心電同期ヘリカルスキャンを行う指示を受けた前記低速範囲又は前記高速範囲のいずれかの一方の範囲を作成する心電同期再構成可能範囲作成部と、
    前記心電波形及び前記心電同期再構成可能範囲を前記表示部に並べて表示させる表示制御部と、
    を有することを特徴とする請求項に記載のX線CT装置。
  4. 前記表示制御部は、前記再構成可能範囲の中で再構成を開始する再構成開始位置の制御情報、及び前記再構成可能範囲の中で再構成を終了する再構成終了位置の制御情報を、入力される対象として前記表示部に表示させ、
    前記画像再構成処理部は、前記再構成開始位置の制御情報及び前記再構成終了位置の制御情報に基づき、前記再構成開始位置から前記再構成終了位置までの画像を再構成すること、
    を特徴とする請求項又は請求項のいずれかに記載のX線CT装置。
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