JP5071633B2 - 遮光性包装用袋 - Google Patents
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Description
而して、これまでは、その遮光性材料として、最も一般的なものとしては、アルミニウム箔あるいはアルミニウム蒸着フィルム等が使用されている。
ところで、上記のアルミニウム箔あるいはアルミニウム蒸着フィルム等を使用すると、当該アルミニウム箔、アルミニウム蒸着フィルム等は、酸素ガス、水蒸気等の透過を阻止するバリア性を有すると共に太陽光あるいは蛍光等の遮光性を有するので、極めて有用な材料ではあるが、アルミニウム箔等は、耐屈曲性等に欠けることから、ピンホ−ルが発生し易く、そのバリア性を損なうという問題点があるばかりではなく、包装用容器として使用後、これをゴミとして廃棄処理する場合、例えば、焼却処理等により廃棄処理すると、アルミニウム等の金属が残り、焼却炉を損傷し兼ねず、その廃棄処理適性に欠けると共に環境破壊等の問題を引き起し、環境適性等に欠けるという問題点があることから好ましくないものである。
更に、アルミニウム箔あるいはアルミニウム蒸着フィルム等を使用する場合、例えば、内容物に混入した金属片(異物)等を探知する金属探知機等を使用して金属片(異物)等の検査を行うと、そのアルミニウム箔あるいはアルミニウム蒸着フィルム等が、金属探知機に反応し、その金属片(異物)を探知して検査を行うということが極めて困難であるという問題点もある。
具体的には、白色顔料の含有量が5〜20重量%であり、かつ、厚みが10μm以上である乳白色系フィルムと、黒色顔料の含有量が0.2〜1.0重量%であり、かつ該黒色顔料1に対し、重量比で2.0〜60の割合で白色顔料を含有し、かつ厚みが10μm以上である灰色系フィルムとを積層してなる食品包装用積層フィルム、更には、上記の食品包装用積層フィルムにおける灰色系フィルム側にエチレン−α−オレフィン共重合体からなるフィルム層を積層した食品包装用積層フィルムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、上記の特許文献1に係る食品包装用積層フィルムについて、これを産業部材としての感光性材料等を包装する包装用材料として使用し、これで感光性材料を包装して包装製品を製造したところ、遮光性機能に劣り、上記の食品包装用積層フィルムでは、感光性材料等を包装する包装用材料として使用することができないことが判明したものである。 一般に、感光性材料は、内容物の保護、光学機能性の保護等のため、紫外領域から可視領域までの高い遮光性(完全遮光)が要求されるものである。
因みに、産業部材としての感光性材料等の製品を保護するためには、全領域における光線を遮蔽しなければならないものであり、400nm〜700nmの可視光域と、400nm以下の紫外光の遮光は必須であり、できる限り700nm以上の赤外光においても遮蔽する必要があるものである。
これまで、感光性材料等を包装する包装用材料としては、その遮光性機能をアルミニウム箔のラミネ−ト材等から補完し、銀色ベ−スからなる包装用材料が主流となっているものである。
しかし、アルミニウム箔等の使用は、前述のような問題点を有するばかりではなく、更に、ラミネ−ト時の接着剤等の使用による作業環境、周辺環境の悪化等を招くという問題点もあるものである。
そこで本発明は、アルミニウム箔等が担っていた遮光機能を代替えでき、かつ、分別・リサイクルに貢献でき、また、化石原料を使わずに植物由来原料を使用することにより、CO2 の削減に貢献でき、更に、包装用シ−ラント材料としての機能を十分に果たし、密閉性に優れている共に内容物保護適性に優れ、かつ、廃棄処理適性に優れ、主に、食品、スナック菓子類、油脂類、冷凍食品、化成品、医療品、その他等を充填包装するに有用な包装用袋を提供することである。
特に、本発明に係る遮光性包装用袋を構成する多層積層フィルムは、ポリブチレンサクシネ−トを使用し、これを主材として多層積層フィルムを構成していることから、それ自身で生分解性を備え、自然環境中で分解するという利点を有するものである。
而して、本発明に係る遮光性包装用袋に、例えば、レトルト食品、スナック菓子類、油脂類、冷凍食品、化成品、医療品、その他等を充填包装して、種々の形態からなる包装製品を製造することができるものである。
まず、図1、図2、図3、図4および図5は、本発明に係る遮光性包装用袋を構成する積層材を形成する多層積層フィルムについてその層構成の二三例を示す概略的断面図であり、図6および図7は、図2に示す本発明に係る多層積層フィルムを使用して製造した本発明に係る遮光性包装用袋を構成する本発明に係る積層材についてその層構成の一二例を示す概略的断面図であり、図8は、図6に示す本発明に係る積層材を使用し、これを製袋して製造した本発明に係る遮光性包装用袋についてその一例の構成の概略を示す概略的斜視図であり、図8は、図7に示す本発明に係る遮光性包装用袋内に内容物を充填包装した本発明に係る包装製品についてその一例の構成の概略を示す概略的斜視図でありる。
なお、本発明に係る多層積層フィルムにおいて、図示しないが、白色のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層あるいは透明ないし半透明のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層は、任意に組み合わせて積層することができるものである。
また、本発明に係る多層積層フィルムにおいて、白色のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層あるいは透明ないし半透明のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層としては、一層のみならず多層に積層することもできるものである。
更に、本発明においては、図示しないが、その使用目的、用途等によって、他の基材を任意に積層して、種々の形態からなる共押出多層積層フィルムを設計して製造することができるものである。
次に、本発明に係る多層積層フィルムにおいて、白色のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層は、基本的には、主として、上記の遮光性ポリブチレンサクシネ−ト樹脂層を保護ないし隠蔽する保護層ないし隠蔽層、および、太陽あるいは蛍光灯等による太陽光あるいは蛍光等を反射ないし拡散し、その透過を阻止する遮光性ないし光遮断性層等として作用するものであり、更に、白色のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層の上に、例えば、所望の文字、記号、絵柄、図形、その他等の印刷模様を直接あるいは間接的に形成する場合、当該白色のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層は、その印刷模様を構成する所望の文字、記号、絵柄、図形、その他等の印刷模様を鮮明にする下地層として作用し、また、白色のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層は、後述する包装用材料としての積層材を構成し、これを使用して製袋する際に、例えば、シ−ル部等を形成するヒ−トシ−ル性樹脂層等として作用するものである。
また、本発明に係る多層積層フィルムは、ポリブチレンサクシネ−トを使用し、これを主材として多層積層フィルムを構成していることから、それ自身で生分解性を備え、自然環境中で分解するという利点を有するものである。
更に、本発明に係る多層積層フィルムは、アルミニウムレスであることから、使用後において、焼却廃棄処理する際に有害物質等を発生することなく、廃棄処理適性、環境適性等に極めて優れているものであり、また、金属探知機等による金属片(異物)検査を容易にするという利点を有するものである。
なお、上記の図6、7中、符号、1、2、2a、3、A1 等の意味は、前述の図2中の符号、2、2a、3、A等と同じ意味を表す。
上記の例示は、本発明に係る多層積層フィルムを使用して製造する本発明に係る積層材についてその一二例を例示したものであり、本発明は、これに限定されるものではないものである。
また、図示しないが、上記のように基材フィルムの裏面に印刷模様層等を形成する代りに、本発明に係る多層積層フィルムを構成する白色のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層、あるいは、透明ないし半透明のポリブチレンサクシネ−ト等の表面に、所望の文字、記号、絵柄、図形、その他等からなる印刷模様層を形成した後、該印刷模様層を含む面に、基材フィルムを重ね合わせて積層して、本発明に係る多層積層フィルムを使用した本発明に係る積層材を製造することもができるものである。
勿論、本発明においては、上記の図3〜5に示す本発明に係る多層積層フィルムを使用し、上記と同様にして、上記と同様に本発明に係る積層材を製造し得るものである。
上記の例示は、本発明に係る遮光性包装用袋、それを使用した包装製品についてその一例を例示したものであり、本発明は、これによって限定されるものではなく、例えば、遮光性包装用袋の形態としては、図示しないが、例えば、ピロ−包装形態、ガセット包装形態、スタンディング(自立性)パウチ包装形態、その他等の内容物に合った包装用袋形態を取り得るものである。
また、本発明においては、上記の図3〜5に示す本発明に係る多層積層フィルムを使用して製造した本発明に係る積層材を使用し、上記と同様に製袋して、上記と同様に本発明に係る遮光性包装用袋を製造し得ることができるものである。
而して、本発明において、上記のポリブチルサクシネ−トとしては、例えば、メルトフロ−レイト(MFR)が、1.0〜30.0g/10分位、好ましくは、3.0〜20.0 g/10分(190℃、2.16kg)位の範囲内で、 密度が、約1.20〜1.30g/cm3 位、融点が、80〜120℃位の範囲内にあるポリブチレンサクシネ−トを使用することができる。
なお、本発明において、メルトフロ−レイト(MFR)とは、JIS K6921(190℃)に準拠した手法から測定したものであり、また、密度は、JIS K7112に準拠した手法から測定したものである。
以下、同様である。
なお、本発明においては、上記の脂肪族ポリエステル樹脂を構成する脂肪族ジカルボン酸単位としては、その一部ないし全部を芳香族ジカルボン酸単位で変性することもできるものである。
具体的には、本発明において、上記のポリブチレンサクシネ−トとして、ポリブチレンサクシネ−トと改質剤とを、前者51〜95重両部、後者5〜49重量部の配合割合で混練してなるポリブチレンサクシネ−トと改質剤との混合樹脂を使用することができるものである。
上記の改質剤等としては、具体的には、例えば、ポリ乳酸樹脂、アジピン酸エステルまたはポリエステル系エラストマ−からなる改質剤等を使用することができる。
而して、上記のポリ乳酸樹脂としては、具体的には、例えば、メルトフロ−レイト(MFR)が、1.0〜20.0g/10分位、好ましくは、1.5〜12.0g/10分(190℃、2.16kg)位の範囲内で、密度が、約1.10〜1.30g/cm3 位、融点が、150〜170℃位の範囲内、更に、非晶タイプにおいては、Tg=50〜70℃の範囲内にあるポリ乳酸樹脂を使用することができる。
なお、本発明において、上記のポリ乳酸樹脂としては、基本的には、比較的に軟質性を有し、熱により溶融し、ヒ−トシ−ル性を有し、更に、溶融張力および延伸性等に優れ、後述する共押出成形適性を有する生分解性樹脂としてのポリ乳酸樹脂を使用することが好ましいものである。
具体的には、大八化学工業株式会社製のアジピン酸エステルからなる可塑剤(商品名、DAIFATTY−101)等を使用することができる。
具体的には、東レ・デュポン株式会社製の商品名、ハイレトルト4057等のポリエステル系エラストマ−等を使用することができる。
これにより、例えば、比較的柔らかいポリエステル樹脂のマトリクスへ改質的に作用するものである。
本発明では、ポリブチレンサクシネ−トと親和性が高いことから、ハ−ドセグメント(脂肪族ポリエステル樹脂)とソフトセグメン(改質剤)が混ざり合いゴム状の耐衝撃材を製造可能とするものである。
上記において、ポリブチレンサクシネ−トが、51重量%、更には、60重量%を未満であると、フィルムの腰、剛性等が小さくなり、フィルムとしての強度等が低下してしまうという理由から好ましくなく、また、ポリブチレンサクシネ−トが、95重量%、更には、90重量%を越えると、柔軟性の低下が懸念され、耐衝撃性が心配されるという理由から好ましくないものである。
逆に、上記において、改質剤が、5重量%、更には、10重量%を未満であると、柔軟性の低下が懸念され、耐衝撃性が心配されるという理由から好ましくなく、また、改質剤が、49重量%、更には、40重量%を越えると、フィルムの腰、剛性等が小さくなり、フィルムとしての強度等が低下してしまうという理由から好ましくないものである。
本発明においては、上記の黒色系の各種の無機系ないし有機系の染料、顔料等の着色剤としては、例えば、鉄黒、黒鉛、または、カ−ボンブラック、電気伝導性材料(ポリアニリン、ポリピロ−ル)、その他等の黒色顔料の1種ないし2種以上を使用することができる。
而して、本発明においては、上記の黒色顔料としてのカ−ボンブラックとしては、近年、発ガン性が指摘されているベンツピレンの混入を回避したベンツピレンフリ−の特殊顔料としてのカ−ボンブラックを使用することが好ましいものである。
本発明において、黒色顔料の使用量としては、樹脂組成物を形成するポリ乳酸樹脂に対し、0.1重量%〜5.0重量%位、好ましくは、0.5重量%〜3.0重量%位添加して使用することが望ましいものである。
本発明においては、上記の白色系の各種の無機系ないし有機系の染料、顔料等の着色剤としては、例えば、塩基性炭酸鉛、塩基性硫酸鉛、塩基性けい酸鉛、亜鉛華、硫化亜鉛、リトポン、三酸化アンチモン、アナタス形酸化チタン、ルチル形酸化チタン、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、その他等の白色顔料の1種ないし2種以上を使用することができる。
而して、白色顔料の使用量としては、遮光性ポリ乳酸樹脂層を形成する場合には、黒色顔料の含有量に対し、1倍〜30倍位が好ましく、また、白色のポリ乳酸樹脂層を形成する場合には、その樹脂組成物を形成するポリ乳酸樹脂に対し、1.0重量%〜30.0重量%位、好ましくは、3.0重量%〜20.0重量%位添加して使用することが望ましいものである。
なお、本発明においては、上記の本発明に係る透明ないし半透明のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層を形成する樹脂組成物には、例えば、上記の遮光性ポリブチレンサクシネ−ト樹脂層、白色のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層等を隠蔽するために、例えば、有彩色の染料・顔料等の着色剤の1種ないし2種以上を添加して、少なくともポリブチレンサクシネ−トをビヒクルの主成分とする樹脂組成物を調製することができる。
上記において、有彩色の染料・顔料等の着色剤としては、例えば、アゾ系染料・顔料、アントラキノン系染料・顔料、フタロシアニン系染料・顔料、キナクリドン系染料・顔料、ジオキサジン系染料・顔料、その他等の有機系染料・顔料、黄鉛、クロムバ−ミリオン、紺青、弁柄、その他等の無機系顔料等を使用することができる。
勿論、本発明においては、上記の白色顔料を使用することもできる。
なお、本発明においては、上記のような滑剤の中でも、特に、エルカ酸アミドやエチレンビスオレイルアミド、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、メチレンビスステアリン酸アミド等は、それ自身が滑性をもち、極めて有効な材料である。
上記の滑剤の添加量としては、ポリプロピレン系樹脂100重量部に対し0.08重量%〜10.0重量%位の割合で添加することが好ましいものである。
その添加量としては、ポリプロピレン系樹脂100重量部に対し0.01〜3重量%位が好ましい。
なお、一般的に、上記のような各樹脂組成物を使用して、本発明に係る多層積層フィルムを押出製膜化する場合、フィルム製膜化にとって、例えば、製品替え(パ−ジ)時に、押出機等の分解清掃等の作業が負荷されるので、樹脂組成物中に顔料等の着色剤を使用することは回避したいものであり、着色剤無添加フィルムの製膜化が望まれるものである。 そこで本発明においては、押出機の顔料等の着色剤による汚れを回避できないものの一番分解が困難であるダイスにおいて、顔料等の着色剤による汚れが生じない積層フィルムを製膜化すべく、外層として、顔料等の着色剤を添加しない透明ないし半透明のポリブチレンサクシネ−ト樹脂を主成分とする樹脂組成物を使用し、これにより、顔料等の着色剤無添加の樹脂膜を5μm〜100μmとし、これにより、ダイスの汚れ等を保護するという利点を有するものである。
また、本発明においては、本発明に係る多層積層フィルムを製造するに際して、遮光性ポリブチレンサクシネ−ト樹脂層、白色のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層、および、透明ないし半透明のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層等は1層のみならず2層以上の多層に共押出積層することができるものである。
更に、本発明においては、本発明に係る多層積層フィルムとしては、その使用目的、用途等によって、他の材料を使用し、これを任意に共押出積層して、種々の形態からなる共押出多層積層樹脂フィルムを設計して製造することができるものである。
また、本発明においては、上記の白色のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層は、上記の遮光性ポリブチレンサクシネ−ト樹脂層等を保護する保護層、あるいは、隠蔽する隠蔽層という作用効果を奏することができるものである。
更に、本発明においては、上記の白色のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層の一方が、その上に直接的あるいは間接的に設ける印刷模様層の下地層等の機能を兼備することになり、印刷模様層を構成する文字、図形、記号、絵柄、その他等の印刷画像をより一層鮮明にし、美麗な印刷模様を再現ないし顕現することができるという効果を奏し、また、その白色のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層の他方が、製袋時等におけるシ−ル部等を形成するヒ−トシ−ル性樹脂層としての機能を兼備するという作用効果を奏することができるものである。
また、本発明においては、上記の透明ないし半透明のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層は、上記の遮光性ポリブチレンサクシネ−ト樹脂層あるいは白色のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層等を保護する保護層、あるいは、隠蔽する隠蔽層等として作用すると共にその透明ないし半透明のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層の一方が、その上に直接的あるいは間接的に設ける印刷模様層の下地層等の機能を兼備することになり、印刷模様層を構成する文字、図形、記号、絵柄、その他等の印刷画像をより一層鮮明にし、美麗な印刷模様を再現ないし顕現することができるという効果を奏し、また、その透明ないし半透明のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層の他方が、製袋時等におけるシ−ル部等を形成するヒ−トシ−ル性樹脂層としての機能を兼備するという作用効果を奏することができるものである。
而して、本発明に係る多層積層フィルムにおいて、該多層積層フィルムを構成する各層の膜厚としては、まず、遮光性ポリブチレンサクシネ−ト樹脂層としては、膜厚3μm〜30μm、好ましくは、5μm〜20μm位、白色のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層としては、膜厚5μm〜30μm、好ましくは、10μm〜20μm位、透明ないし半透明のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層としては、膜厚5μm〜100μm、好ましくは、10μm〜80μm位の範囲からなることが好ましいものである。
上記において、本発明にかかる共押出多層積層樹脂フィルムを構成する各層の膜厚として、まず、遮光性ポリブチレンサクシネ−ト樹脂層の膜厚として、膜厚3μm未満であると、遮光性ないし光遮断性層等としての機能が低下し、更に、厚みムラに大きく左右されるという問題点を生じるおそれがあること等の理由から好ましくなく、また、膜厚30μmを越えると、遮光性ないし光遮断性等は高くなるが、それを隠蔽する白色のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層等の設定、選択等が困難になること等の理由から好ましくないものである。
次に、白色のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層の膜厚として、膜厚5μm未満であると、遮光性ポリブチレンサクシネ−ト樹脂層を隠蔽することが困難になり、外観上、美観性等が低下することと、白色のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層の上に、印刷模様層等を設ける場合、印刷模様層等の階調あるいは色調等が影響を受けること等、更に、ヒ−トシ−ル性樹脂層等としての機能も低下すること等の理由から好ましくなく、また、膜厚30μmを越えると、遮光性ポリブチレンサクシネ−ト樹脂層の隠蔽性等は高くなるものの、全体の厚みが大きくなり、包装ゴミ等として環境に与える影響等が大きくなる恐れがあること等の理由から好ましくないものである。
更に、透明ないし半透明のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層の膜厚として、膜厚5μm未満であると、保護性、隠蔽性等の機能を奏することが困難になり、また、外観性、美観性等が低下し、更に、ヒ−トシ−ル性樹脂層等としての機能も低下すること等の理由から好ましくなく、また、膜厚100μmを越えると、全体の層厚が大きくなり、廃棄する際に、環境対応等に好ましくないことの理由から好ましくないものである。
而して、上記の接着性樹脂層としては、接着性ポリオレフィン系樹脂の1種ないし2種以上をビヒクルの主成分とする樹脂組成物による接着性樹脂層で構成することができるものである。
上記の接着性ポリオレフィン系樹脂としては、熱によって溶融し、Tダイ等から押出可能なポリオレフィン系樹脂、具体的には、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、メタロセン触媒を用いて重合したエチレン−α・オレフィン共重合体、ポリプロピレ、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマ−、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、フマ−ル酸、その他等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂、その他等のヒ−トシ−ル性を有するポリオレフィン系樹脂の1種ないし2種以上を使用することができる。
而して、本発明に係る多層積層フィルムは、これを遮光性ないし光遮断性材料あるいはヒ−トシ−ル性樹脂層等として使用し、これと、他のプラスチックフィルム等の基材、紙基材、酸素ガスあるいは水蒸気等の透過を阻止するバリア性基材、セロハン、織布ないし不織布、ガラス板、その他等の種々の基材フィルムの1種ないし2種以上と任意に積層して、種々の形態からなる本発明に係る積層材を製造し、而して、該積層材を製袋して、種々の形態からなる包装用袋等を構成する包装用材料、その他等の用途に適用し得るものである。
具体的には、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアラミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリアセタ−ル系樹脂、フッ素系樹脂、生分解性樹脂、その他等の各種の樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。
而して、上記の樹脂のフィルムないしシ−トとしては、未延伸フィルムあるいは一軸方向または二軸方向に延伸した延伸フィルム等のいずれのものでも使用することができる。 また、本発明において、その樹脂のフィルムないしシ−トの厚さとしては、強度、耐突き刺し性、剛性、その他等について必要最低限に保持され得る厚さであればよく、厚すぎると、コストを上昇するとい欠点もあり、逆に、薄すぎると、強度、耐突き刺し性、剛性、その他等が低下して好ましくないものである。
本発明においては、上記のような理由から、約10μmないし100μm位、好ましくは、約12μmないし50μm位が最も望ましい。
而して、本発明においては、上記のような樹脂のフィルムないしシ−トの中でも、特に、厚さ9μm〜30μm位の二軸延伸ポリエステル系樹脂、二軸延伸ポリアミド系樹脂、または、二軸延伸ポリプロピレン系樹脂のフィルム、二軸延伸生分解性樹脂フィルム等を使用することが好ましいものである。
上記において、紙層を構成する紙基材としては、坪量約80〜600g/m2 位のもの、好ましくは、坪量約100〜450g/m2 位のものを使用することが望ましい。
勿論、本発明においては、紙層を構成する紙基材と、上記に挙げた基材フィルムとしての各種の樹脂のフィルムないしシ−ト等を併用して使用することができる。
上記のバリア性基材としては、具体的には、例えば、バリア−性を有する酸化珪素、酸化アルミニュウム等の無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂のフィルム、水蒸気、水等のバリア−性を有する低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等の樹脂のフィルムないしシ−ト、ガスバリア−性を有するポリビニルアルコ−ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ナイロンMXD6等の樹脂のフィルムないしシ−ト、樹脂に顔料等の着色剤を、その他、所望の添加剤を加えて混練してフィルム化してなる遮光性を有する各種の着色樹脂のフィルムないしシ−ト等を使用することができる。
これらの材料は、一種ないしそれ以上を組み合わせて使用することができる。 上記のフィルムないしシ−トの厚さとしては、任意であるが、通常、5μmないし300μm位、更には、10μmないし100μm位が望ましい。
また、上記の蒸着膜を支持する樹脂のフィルムとしては、例えば、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリカ−ボネ−トフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコ−ルフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルム、その他等を使用することができる。
更に、本発明においては、無機酸化物としては、一酸化ケイ素と二酸化ケイ素との混合物、あるいはケイ素酸化物と酸化アルミニウムとの混合物であってもよい。
而して、本発明において、無機酸化物の薄膜層を形成する方法としては、イオンビ−ム法、電子ビ−ム法等の真空蒸着法、スパッタリング法等によって蒸着膜を構成することによって形成することができる。
上記において、無機酸化物の薄膜層の厚さとしては、十分なバリア−性を得るために、通常、100Å〜2000Å位であることが好ましく、特に、本発明においては、200Å〜1500Å位が望ましい。
上記において、無機酸化物の薄膜層の厚さが、1500Åを超えると、特に、2000Åを超えると、無機酸化物の薄膜層にクラック等が入りやすくなり、それによりバリア−性が低下するという危険性があると共に、材料コストが高くなるという問題点であるので好ましくはなく、また、100Å未満、特に、200Å未満では、その効果が認められることが困難であり、好ましくない。
具体的には、例えば、ポリアクリル系樹脂、ポリメタクリル系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリメタクリロニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリエチレンテレフタレ−ト系樹脂若しくはそのエチレン成分および/またはテレフタレ−ト成分の一部を他のジまたはたその以上の多価アルコ−ル成分またはジカルボン酸成分で共重合ないし変性した樹脂あるいはポリエチレンナフタレ−ト系樹脂等のポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物、ポリビニルアルコ−ル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、その他等の樹脂のフィルムないしシ−トを使用することができる。
而して、本発明においては、上記の樹脂のフィルムないしシ−トの中でも、保香性を有すると共に酸素ガスあるいは水蒸気等に対するバリア性を有する樹脂のフィルムないしシ−トを使用することが望ましく、具体的には、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物、ポリアミド系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、または、ポリエステル系樹脂等からなる保香性、バリア性等に富む樹脂のフィルムないしシ−トを使用することが望ましいものである。
具体的には、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸またはメタクリル酸共重合体、メチルペンテンポリマ−、ポリブテン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS系樹脂)、アクリロニトリル−ブタジェン−スチレン共重合体(ABS系樹脂)、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリビニルアルコ−ル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物、フッ素系樹脂、ジエン系樹脂、ポリアセタ− ル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ニトロセルロ−ス、その他等の公知の樹脂のフィルムないしシ−トから任意に選択して使用することができる。
その他、例えば、セロハン等のフィルム、合成紙等も使用することができる。
本発明において、上記のフィルムないしシ−トは、未延伸、一軸ないし二軸方向に延伸されたもの等のいずれのものでも使用することができる。
また、その厚さは、任意であるが、数μmから300μm位の範囲から選択して使用することができる。
更に、本発明においては、フィルムないしシ−トとしては、押し出し成膜、インフレ−ション成膜、コ−ティング膜等のいずれの性状の膜でもよい。
而して、本発明において、上記の印刷模様層としては、例えば、上記の基材フィルムの上に、例えば、文字、図形、記号、絵柄、その他等からなる所望の印刷模様を印刷して、印刷模様層を形成することができるものである。
而して、上記の印刷模様層としては、具体的には、まず、樹脂等の1種ないし2種以上からなるインキ用ビヒクルを主成分とし、これに、必要ならば、可塑剤、安定剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、硬化剤、架橋剤、滑剤、帯電防止剤、充填剤、その他等の添加剤の1種ないし2種以上を任意に添加し、更に、染料・顔料等の着色剤を添加し、溶媒、希釈剤等で充分に混練してインキ組成物を調整し、次いで、該インキ組成物を使用し、例えば、グラビア印刷、オフセット印刷、凸版印刷、スクリ−ン印刷、転写印刷、フレキソ印刷、その他等の印刷方式を使用し、上記の基材フィルムの上に、文字、図形、記号、絵柄、その他等からなる所望の印刷模様を印刷して、本発明にかかる印刷模様層を形成することができるものである。
上記の接着剤の組成系は、水性型、溶液型、エマルジョン型、分散型等のいずれの組成物形態でもよく、また、その性状は、フィルム・シ−ト状、粉末状、固形状等のいずれの形態でもよく、更に、接着機構については、化学反応型、溶剤揮発型、熱溶融型、熱圧型等のいずれの形態でもよいものである。
而して、上記の接着剤は、例えば、ロ−ルコ−ト法、グラビアロ−ルコ−ト法、キスコ−ト法、その他等のコ−ト法、あるいは、印刷法等によって施すことができ、そのコ−ティング量としては、0.1〜10g/m2 (乾燥状態)位が望ましい。
上記のアンカ−コ−ト剤は、例えば、ロ−ルコ−ト、グラビアロ−ルコ−ト、キスコ−ト、その他等のコ−ティング法を用いてコ−ティングすることができ、そのコ−ティング量としては、0.1〜5g/m2 (乾燥状態)位が望ましい。
なお、上記の押出ラミネ−ト積層法において、より強固な接着強度を得るために、例えば、上記のアンカ−コ−ト剤等のアンカ−コ−ト剤層を介して、積層することができる。
なお、本発明においては、例えば、ロ−ルコ−ト、グラビアロ−ルコ−ト、キスコ−ト、その他等のコ−ティング法を用いてコ−ティングしてプライマ−コ−ト剤層を形成することができ、而して、そのコ−ティング量としては、0.1〜10g/m2 (乾燥状態)位が望ましい。
また、本発明においては、上記の積層を行う際に、必要ならば、例えば、コロナ処理、オゾン処理等の前処理をフィルムに施すことがでる。
而して、その製袋方法としては、上記の積層材を、その内層の面を対向させて折り曲げるか、あるいはその二枚を重ね合わせ、更にその外周の周辺端部を、例えば、側面シ−ル型、二方シ−ル型、三方シ−ル型、四方シ−ル型、封筒貼りシ−ル型、合掌貼りシ−ル型(ピロ−シ−ル型)、ひだ付シ−ル型、平底シ−ル型、角底シ−ル型、その他等のヒ−トシ−ル形態によりヒ−トシ−ルして、本発明に係る種々の形態の遮光性包装用袋を製造することができる。
その他、例えば、自立性包装袋(スタンディングパウチ)等も製造することが可能であり、更に、本発明においては、上記の積層材を使用してチュ−ブ容器等も製造することができる。
上記において、ヒ−トシ−ルの方法としては、例えば、バ−シ−ル、回転ロ−ルシ−ル、ベルトシ−ル、インパルスシ−ル、高周波シ−ル、超音波シ−ル等の公知の方法で行うことができる。
なお、本発明においては、上記のような包装用袋には、例えば、ワンピ−スタイプ、ツウ−ピ−スタイプ、その他等の注出口、あるいは開閉用ジッパ−等を任意に取り付けることができる。
而して、本発明においては、特に、例えば、醤油、ソ−ス、ス−プ等を充填包装する自立性袋、生菓子等を充填包装する自立性袋、冷凍食品を充填包装する包装用袋、あるいは、ボイルあるいはレトルト食品等を充填包装する自立性袋等の液体飲食物あるいは水分等を含む飲食物等を充填包装する自立性袋として有用なものである。
本発明においては、例えば、上記で製造した自立性袋の開口部から、例えば、飲食品、その他等の内容物を充填し、次いで、上方の開口部をヒ−トシ−ルして上方のシ−ル部等を形成し、更に、必要に応じて、例えば、ボイル処理、レトルト処理等を施して、種々の形態からなる包装製品を製造することができるものである。
また、本発明においては、特に、産業材料としての感光性材料、例えば、フィルム、感光剤、その他等の物品を充填包装する自立性袋として有用なものである。
特に、冷凍飲食品等においては、通常、ス−パ−等の量販店で取り扱われることが多く、この場合、蛍光灯等による蛍光等を多く受ける陳列棚に置かれて販売されているのが実状である。
而して、上記のような環境下において販売されている冷凍飲食品等は、油脂成分が、500nm以下の波長の光線による影響を大きく受け、550nm前後の黄色帯域に可視光の吸収極大を持っていることから、蛍光灯等による蛍光等の影響を受け、その酸化反応が促進し、内容物の分解ないし変質等を生じるおそれがあるものである。
また、本発明において、上記で製造される包装製品は、アルミニウム箔あるいはアルミニウム蒸着フィルム等を使用しないことから、金属(異物)探知機を使用し、金属(異物)探知機等による金属(異物)探知も可能であるという利点を有するものである。
また、本発明に係る多層積層フィルムは、ポリブチレンサクシネ−ト樹脂を使用し、これを主材として多層積層フィルムを構成していることから、それ自身で生分解性を備え、自然環境中で分解するという利点を有するものである。
次に、本発明について実施例を挙げて更に具体的に説明する。
ポリブチレンサクシネ−ト(PBS)(三菱化学株式会社製、商品名、GS Pla AZ91T:密度=1.26g/cm3 、メルトフロ−レイト(MFR)=4.5g/10分、融点110℃)100.0重量部と、合成シリカ0.5重量部と、エルカ酸アミド0.05重量部とを充分に混練して樹脂組成物を調製した。
(ロ).第二層を構成する樹脂組成物
ポリブチレンサクシネ−ト(PBS)(三菱化学株式会社製、商品名、GS Pla AZ91T:密度=1.26g/cm3 、メルトフロ−レイト(MFR)=4.5g/10分、融点110℃)80.0重量部と、白色顔料としての酸化チタン20.0重量部とを充分に混練して樹脂組成物を調製した。
(ハ).第三層を構成する樹脂組成物
ポリブチレンサクシネ−ト(PBS)(三菱化学株式会社製、商品名、GS Pla AZ91T:密度=1.26g/cm3 、メルトフロ−レイト(MFR)=4.5g/10分、融点110℃)73.5重量部と、黒色顔料としてのカ−ボンプラック1.5重量部と、白色顔料としての酸化チタン25.0重量部とを充分に混練して、樹脂組成物を調製した。
(ニ).第四層を構成する樹脂組成物
上記の(イ)で調整した樹脂組成物を同様に使用した。
(2).次に、上記で調製した各樹脂組成物を使用し、これらを、3種4層の上吹き空冷インフレ−ション共押出製膜機を用いて、(イ)の樹脂組成物による層を5μm、(ロ)の樹脂組成物による層を20μm、(ハ)の樹脂組成物による層を8μm、(ニ)の樹脂組成物による層を17μmにそれぞれ共押出して製膜化して、4層の総厚50μmの共押出インフレ−ションフィルムからなる本発明に係る多層積層フィルムを製造した。
上記で製造した多層積層フィルムについて、第一層側から視認すると、乳白色で美観性に優れていた。
更に、上記で製造した多層積層フィルムにおいては、遮光性は、十分で、油脂の酸化に起因する各波長を殆ど透過させず、極めて良好であった。
(3).上記の(2)で製造した本発明に係る多層積層フィルムの第1層の表面に、コロナ処理を施し、次いで、そのコロナ処理の面に、2液硬化型ウレタン接着剤(主剤:ポリエステルポリオ−ル、硬化剤:脂肪族シソシアネ−ト)を使用し、これをグラビアロ−ルコ−ト法を用いて厚さ4.0g/m2 (乾燥状態)にコ−ティングしてラミネ−ト用接着剤層を形成し、次いで、該ラミネ−ト用接着剤層面に、全面に白色印刷を施した厚さ20μmのポリ乳酸延伸フィルム(東セロ株式会社製、商品名、延伸PLAフィルム パ−ルグリ−ンLC、片処理)を貼り合わせて、本発明に係る積層材を製造した。
(4).次いで、上記で製造した積層材を使用し、それから320mm×240mmからなる包装材を切り出し、ピロ−包装袋として、150mm×240mmの本発明に係る遮光性包装用袋を作成した。
上記で製造した遮光性包装用袋内に、その開口部から、青海苔を含む菓子を充填包装し、しかる後、その開口部をヒ−トシ−ルして上方シ−ル部を形成して、本発明に係る遮光性包装用袋を使用した本発明に係る包装製品を製造した。
上記で製造した包装製品について、1000lxの光から3ケ月間照射試験を実施したが、光による製品内容物の変退色も認められなかった。
また、上記で製造した包装製品は、金属探知機による異物検査も可能なものであった。
(イ).第一層を構成する樹脂組成物
ポリブチレンサクシネ−ト(PBS)(三菱化学株式会社製、商品名、GS Pla AZ91T:密度=1.26g/cm3 、メルトフロ−レイト(MFR)=4.5g/10分、融点110℃)100.0重量部と、合成シリカ0.5重量部と、エルカ酸アミド0.05重量部とを充分に混練して樹脂組成物を調製した。
(ロ).第二層を構成する樹脂組成物
ポリブチレンサクシネ−ト(PBS)(三菱化学株式会社製、商品名、GS Pla AZ91T:密度=1.26g/cm3 、メルトフロ−レイト(MFR)=4.5g/10分、融点110℃)80.0重量部と、白色顔料としての酸化チタン20.0重量部とを充分に混練して樹脂組成物を調製した。
(ハ).第三層を構成する樹脂組成物
ポリブチレンサクシネ−ト(PBS)(三菱化学株式会社製、商品名、GS Pla AZ91T:密度=1.26g/cm3 、メルトフロ−レイト(MFR)=4.5g/10分、融点110℃)73.5重量部と、黒色顔料としてのカ−ボンブラック1.5重量部と、白色顔料としての酸化チタン25.0重量部とを充分に混練して、樹脂組成物を調製した。
(ニ).第四層を構成する樹脂組成物
上記の(ロ)で調整した樹脂組成物を同様に使用した。
(ホ).第五層を構成する樹脂組成物
上記の(イ)で調整した樹脂組成物を同様に使用した。
(2).次に、上記で調製した各樹脂組成物を使用し、これらを、3種5層の上吹き空冷インフレ−ション共押出製膜機を用いて、(イ)の樹脂組成物による層を5μm、(ロ)の樹脂組成物による層を20μm、(ハ)の樹脂組成物による層を8μm、(ニ)の樹脂組成物による層を7μm、(ホ)の樹脂組成物による層を10μmにそれぞれ共押出して製膜化して、5層の総厚50μmの共押出インフレ−ションフィルムからなる本発明に係る多層積層フィルムを製造した。
上記で製造した多層積層フィルムについて、第一層側から視認すると、乳白色で美観性に優れていた。
更に、上記で製造した多層積層フィルムにおいては、遮光性は、十分で、油脂の酸化に起因する各波長を殆ど透過させず、極めて良好であった。
(3).上記の(2)で製造した本発明に係る多層積層フィルムの第1層の表面に、コロナ処理を施し、次いで、そのコロナ処理の面に、2液硬化型ウレタン接着剤(主剤:ポリエステルポリオ−ル、硬化剤:脂肪族シソシアネ−ト)を使用し、これをグラビアロ−ルコ−ト法を用いて厚さ4.0g/m2 (乾燥状態)にコ−ティングしてラミネ−ト用接着剤層を形成し、次いで、該ラミネ−ト用接着剤層面に、全面に白色印刷を施した厚さ20μmのポリ乳酸延伸フィルム(東セロ株式会社製、商品名、延伸PLAフィルム パ−ルグリ−ンLC、片処理)を貼り合わせて、本発明に係る積層材を製造した。
(4).次いで、上記で製造した積層材を使用し、それから320mm×240mmからなる包装材を切り出し、ピロ−包装袋として、150mm×240mmの本発明に係る遮光性包装用袋を作成した。
上記で製造した遮光性包装用袋内に、その開口部から、青海苔を含む菓子を充填包装し、しかる後、その開口部をヒ−トシ−ルして上方シ−ル部を形成して、本発明に係る遮光性包装用袋を使用した本発明に係る包装製品を製造した。
上記で製造した包装製品について、1000lxの光から3ケ月間照射試験を実施したが、光による製品内容物の変退色も認められなかった。
また、上記で製造した包装製品は、金属探知機による異物検査も可能なものであった。
(イ).第一層を構成する樹脂組成物
ポリブチレンサクシネ−ト(PBS)(三菱化学株式会社製、商品名、GS Pla AD92W:密度=1.24g/cm3 、メルトフロ−レイト(MFR)=4.5g/10分、融点88℃)100.0重量部と、合成シリカ0.5重量部と、エルカ酸アミド0.05重量部とを充分に混練して樹脂組成物を調製した。
(ロ).第二層を構成する樹脂組成物
ポリブチレンサクシネ−ト(PBS)(三菱化学株式会社製、商品名、GS Pla AD92W:密度=1.24g/cm3 、メルトフロ−レイト(MFR)=4.5g/10分、融点88℃)80.0重量部と、白色顔料としての酸化チタン20.0重量部とを充分に混練して樹脂組成物を調製した。
(ハ).第三層を構成する樹脂組成物
ポリブチレンサクシネ−ト(PBS)(三菱化学株式会社製、商品名、GS Pla AD92W:密度=1.24g/cm3 、メルトフロ−レイト(MFR)=4.5g/10分、融点88℃)73.5重量部と、黒色顔料としてのカ−ボンブラック1.5重量部と、白色顔料としての酸化チタン25.0重量部とを充分に混練して、樹脂組成物を調製した。
(ニ).第四層を構成する樹脂組成物
上記の(ロ)で調整した樹脂組成物を同様に使用した。
(ホ).第五層を構成する樹脂組成物
上記の(イ)で調整した樹脂組成物を同様に使用した。
(2).次に、上記で調製した各樹脂組成物を使用し、これらを、3種5層の上吹き空冷インフレ−ション共押出製膜機を用いて、(イ)の樹脂組成物による層を10μm、(ロ)の樹脂組成物による層を20μm、(ハ)の樹脂組成物による層を10μm、(ニ)の樹脂組成物による層を10μm、(ホ)の樹脂組成物による層を20μmにそれぞれ共押出して製膜化して、5層の総厚70μmの共押出インフレ−ションフィルムからなる本発明に係る多層積層フィルムを製造した。
上記で製造した多層積層フィルムについて、第一層側から視認すると、乳白色で美観性に優れていた。
更に、上記で製造した多層積層フィルムにおいては、遮光性は、十分で、油脂の酸化に起因する各波長を殆ど透過させず、極めて良好であった。
(3).上記の(2)で製造した本発明に係る多層積層フィルムを使用し、その第1層の表面にコロナ放電処理し、次に、そのコロナ処理面に、2液硬化型ウレタン系接着剤(主剤:ポリエステルポリオ−ル、硬化剤:脂肪族シソシアネ−ト)を使用し、これをグラビアロ−ルコ−ト法を用いて厚さ4.0g/m2 (ドライ)塗布して、ラミネ−ト用接着剤層を形成し、しかる後、該ラミネ−ト用接着剤層面に、厚さ200Åの酸化珪素の蒸着膜を有する厚さ15μmの2軸延伸ナイロン6フィルム(大日本印刷株式会社製、商品名、シリカ蒸着ナイロン [IB−0N−FRC] 両面処理)を、そのコロナ処理面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その両者をドライラミネ−トして積層した。
次に、上記で積層した2軸延伸ナイロン6フィルムの面に、そのコロナ処理面に、上記と同様にして、ラミネ−ト用接着剤層を形成し、しかる後、上記のラミネ−ト用接着剤層面に、グラビア印刷方式により全面に白色印刷を施した厚さ20μmのポリ乳酸延伸フィルム(東セロ株式会社製、商品名、延伸PLAフィルム パ−ルグリ−ンLC、片処理)を貼り合わせて、本発明に係る積層材を製造した。
(4).次いで、上記で製造した積層材を使用し、それから90mm×230mmの本発明に係る遮光性ガゼット形包装用袋を作成した。
上記で製造した遮光性ガゼット形包装用袋内に、その開口部から、茶葉を充填包装し、しかる後、その開口部をヒ−トシ−ルして上方シ−ル部を形成して、本発明に係る遮光性カゼット形包装用袋を使用した本発明に係る包装製品を製造した。
上記で製造した包装製品について、1000lxの光から3ケ月間照射試験を実施したが、光による製品内容物の変退色も認められなかった。
また、上記で製造した包装製品は、金属探知機による異物検査も可能なものであった。
ポリブチレンサクシネ−ト(PBS)(三菱化学株式会社製、商品名、GS Pla AZ91T:密度=1.26g/cm3 、メルトフロ−レイト(MFR)=4.5g/10分、融点110℃)90.0重量部と、ポリ乳酸樹脂(PLA)(三井化学株式会社製、商品名、LACEA H−400:密度=1.26g/cm3 、メルトフロ−レイト(MFR)=2.7g/10分、融点166℃)10.0重量部と、合成シリカ0.5重量部と、エルカ酸アミド0.05重量部とを充分に混練して樹脂組成物を調製した。
(ロ).第二層を構成する樹脂組成物
ポリブチレンサクシネ−ト(PBS)(三菱化学株式会社製、商品名、GS Pla AZ91T:密度=1.26g/cm3 、メルトフロ−レイト(MFR)=4.5g/10分、融点110℃)72.0重量部と、ポリ乳酸樹脂(PLA)(三井化学株式会社製、商品名、LACEA H−400:密度=1.26g/cm3 、メルトフロ−レイト(MFR)=2.7g/10分、融点166℃)8.0重量部と、白色顔料としての酸化チタン20.0重量部とを充分に混練して樹脂組成物を調製した。
(ハ).第三層を構成する樹脂組成物
ポリブチレンサクシネ−ト(PBS)(三菱化学株式会社製、商品名、GS Pla AZ91T:密度=1.26g/cm3 、メルトフロ−レイト(MFR)=4.5g/10分、融点110℃)66.2重量部と、ポリ乳酸樹脂(PLA)(三井化学株式会社製、商品名、LACEA H−400:密度=1.26g/cm3 、メルトフロ−レイト(MFR)=2.7g/10分、融点166℃)7.3重量部と、黒色顔料としてのカ−ボンプラック1.5重量部と、白色顔料としての酸化チタン25.0重量部とを充分に混練して、樹脂組成物を調製した。
(ニ).第四層を構成する樹脂組成物
上記の(イ)で調整した樹脂組成物を同様に使用した。
(2).次に、上記で調製した各樹脂組成物を使用し、これらを、3種4層の上吹き空冷インフレ−ション共押出製膜機を用いて、(イ)の樹脂組成物による層を30μm、(ロ)の樹脂組成物による層を20μm、(ハ)の樹脂組成物による層を10μm、(ニ)の樹脂組成物による層を60μmにそれぞれ共押出して製膜化して、4層の総厚120μmの共押出インフレ−ションフィルムからなる本発明に係る多層積層フィルムを製造した。
上記で製造した多層積層フィルムについて、第一層側から視認すると、乳白色で美観性に優れていた。
更に、上記で製造した多層積層フィルムにおいては、遮光性は、十分で、油脂の酸化に起因する各波長を殆ど透過させず、極めて良好であった。
(3).上記の(2)で製造した本発明に係る多層積層フィルムを使用し、その第1層の表面にコロナ放電処理し、次に、そのコロナ処理面に、2液硬化型ウレタン系接着剤(主剤:ポリエステルポリオ−ル、硬化剤:脂肪族シソシアネ−ト)を使用し、これをグラビアロ−ルコ−ト法を用いて厚さ4.0g/m2 (ドライ)塗布して、ラミネ−ト用接着剤層を形成し、しかる後、該ラミネ−ト用接着剤層面に、厚さ15μmの2軸延伸ナイロン6フィルム(東洋紡株式会社製、商品名 二軸延伸ナイロンフィルム ハ−デンN−1102)を、そのコロナ処理面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その両者をドライラミネ−トして積層した。
次に、上記で積層した2軸延伸ナイロン6フィルムの面に、コロナ放電処理を施した後、そのコロナ処理面に、上記と同様にして、ラミネ−ト用接着剤層を形成し、しかる後、上記のラミネ−ト用接着剤層面に、グラビア印刷方式により全面に白色印刷を施した厚さ20μmのポリ乳酸延伸フィルム(東セロ株式会社製、商品名、延伸PLAフィルム パ−ルグリ−ンLC、片処理)を貼り合わせて、本発明に係る積層材を製造した。
(4).次いで、上記で製造した積層材を使用し、それから100mm×150mmの本発明に係る遮光性自立形包装用袋を作成した。
上記で製造した遮光性自立形包装用袋内に、その開口部から、水を充填包装し、しかる後、その開口部をヒ−トシ−ルして上方シ−ル部を形成して、本発明に係る遮光性自立形包装用袋を使用した本発明に係る包装製品を製造した。
上記で製造した包装製品について、1000lxの光から3ケ月間照射試験を実施したが、光による製品内容物の変退色も認められなかった。
また、上記で製造した包装製品は、金属探知機による異物検査も可能なものであった。 また、上記で製造した包装製品においては、漏れ、転倒、座屈等は、認められず、また、1.2mからの落下テストを3回行ったところ、破袋、漏れ等は、全く認められなかった。
ポリブチレンサクシネ−ト(PBS)(三菱化学株式会社製、商品名、GS Pla AZ91T:密度=1.26g/cm3 、メルトフロ−レイト(MFR)=4.5g/10分、融点110℃)90.0重量部と、ポリエステル系エラストマ−(東レ・デュポン株式会社製、商品名、ハイレトルト4057:密度=1.15g/cm3 、融点163℃、曲げ弾性率=60MPa)10.0重量部と、合成シリカ0.5重量部と、エルカ酸アミド0.05重量部とを充分に混練して樹脂組成物を調製した。
(ロ).第二層を構成する樹脂組成物
ポリブチレンサクシネ−ト(PBS)(三菱化学株式会社製、商品名、GS Pla AZ91T:密度=1.26g/cm3 、メルトフロ−レイト(MFR)=4.5g/10分、融点110℃)72.0重量部と、ポリエステル系エラストマ−(東レ・デュポン株式会社製、商品名、ハイレトルト4057:密度=1.15g/cm3 、融点163℃、曲げ弾性率=60MPa)8.0重量部と、白色顔料としての酸化チタン20.0重量部とを充分に混練して樹脂組成物を調製した。
(ハ).第三層を構成する樹脂組成物
ポリブチレンサクシネ−ト(PBS)(三菱化学株式会社製、商品名、GS Pla AZ91T:密度=1.26g/cm3 、メルトフロ−レイト(MFR)=4.5g/10分、融点110℃)66.2重量部と、ポリエステル系エラストマ−(東レ・デュポン株式会社製、商品名、ハイレトルト4057:密度=1.15g/cm3 、融点163℃、曲げ弾性率=60MPa)7.3重量部と、黒色顔料としてのカ−ボンプラック1.5重量部と、白色顔料としての酸化チタン25.0重量部とを充分に混練して、樹脂組成物を調製した。
(ニ).第四層を構成する樹脂組成物
上記の(イ)で調整した樹脂組成物を同様に使用した。
(2).次に、上記で調製した各樹脂組成物を使用し、これらを、3種4層の上吹き空冷インフレ−ション共押出製膜機を用いて、(イ)の樹脂組成物による層を30μm、(ロ)の樹脂組成物による層を20μm、(ハ)の樹脂組成物による層を10μm、(ニ)の樹脂組成物による層を60μmにそれぞれ共押出して製膜化して、4層の総厚120μmの共押出インフレ−ションフィルムからなる本発明に係る多層積層フィルムを製造した。
上記で製造した多層積層フィルムについて、第一層側から視認すると、乳白色で美観性に優れていた。
更に、上記で製造した多層積層フィルムにおいては、遮光性は、十分で、油脂の酸化に起因する各波長を殆ど透過させず、極めて良好であった。
(3).上記の(2)で製造した本発明に係る多層積層フィルムを使用し、その第1層の表面にコロナ放電処理し、次に、そのコロナ処理面に、2液硬化型ウレタン系接着剤(主剤:ポリエステルポリオ−ル、硬化剤:脂肪族シソシアネ−ト)を使用し、これをグラビアロ−ルコ−ト法を用いて厚さ4.0g/m2 (ドライ)塗布して、ラミネ−ト用接着剤層を形成し、しかる後、該ラミネ−ト用接着剤層面に、厚さ15μmの2軸延伸ナイロン6フィルム(東洋紡株式会社製、商品名 二軸延伸ナイロンフィルム ハ−デンN−1102)を、そのコロナ処理面を対向させて重ね合わせ、しかる後、その両者をドライラミネ−トして積層した。
次に、上記で積層した2軸延伸ナイロン6フィルムの面に、コロナ放電処理を施した後、そのコロナ処理面に、上記と同様にして、ラミネ−ト用接着剤層を形成し、しかる後、上記のラミネ−ト用接着剤層面に、グラビア印刷方式により全面に白色印刷を施した厚さ20μmのポリ乳酸延伸フィルム(東セロ株式会社製、商品名、延伸PLAフィルム パ−ルグリ−ンLC、片処理)を貼り合わせて、本発明に係る積層材を製造した。
(4).次いで、上記で製造した積層材を使用し、それから100mm×150mmの本発明に係る遮光性自立形包装用袋を作成した。
上記で製造した遮光性自立形包装用袋内に、その開口部から、水を充填包装し、しかる後、その開口部をヒ−トシ−ルして上方シ−ル部を形成して、本発明に係る遮光性自立形包装用袋を使用した本発明に係る包装製品を製造した。
上記で製造した包装製品について、1000lxの光から3ケ月間照射試験を実施したが、光による製品内容物の変退色も認められなかった。
また、上記で製造した包装製品は、金属探知機による異物検査も可能なものであった。 また、上記で製造した包装製品においては、漏れ、転倒、座屈等は、認められず、また、1.2mからの落下テストを3回行ったところ、破袋、漏れ等は、全く認められなかった。
上記の実施例1〜5に係る多層積層フィルムについて、(1)、膜厚、(2).全光線透過率、(3).遮光性を測定して評価した。
(1).膜厚の測定
これは、ソニ−株式会社製、μ・メ−タ−から測定した。
(2).全光線透過率の測定
これは、スガ試験機株式会社製、機種名、ヘ−ズメ−タ(SM−C)を使用して全光線における透過率を測定して評価した。
(3).遮光性の測定
これは、島津製作所株式会社製、機種名、UV−2400PC、分光光度計を用いて、220〔nm〕〜800〔nm〕の領域の光線透過率を測定して評価した。
上記の測定結果を下記の表1に示す。
┌────┬────┬──────┬─────────────────┐ │ │ 膜厚 │全光線透過率│ 遮光性〔%〕 │ │ ├────┼──────┼─────┬─────┬─────┤ │ │〔μm〕│ 〔%〕 │500nm│550nm│650nm│ ├────┼────┼──────┼─────┼─────┼─────┤ │実施例1│ 50 │ 0.2 │0.07 │0.14 │0.34 │ ├────┼────┼──────┼─────┼─────┼─────┤ │実施例2│ 50 │ 0.2 │0.07 │0.15 │0.35 │ ├────┼────┼──────┼─────┼─────┼─────┤ │実施例3│ 70 │ 0.1 │0.04 │0.07 │0.19 │ ├────┼────┼──────┼─────┼─────┼─────┤ │実施例4│120 │ 0.1 │0.03 │0.06 │0.17 │ ├────┼────┼──────┼─────┼─────┼─────┤ │実施例5│120 │ 0.1 │0.03 │0.06 │0.17 │ └────┴────┴──────┴─────┴─────┴─────┘
A1 多層積層フィルム
A2 多層積層フィルム
A3 多層積層フィルム
A4 多層積層フィルム
B 積層材
B1 積層材
C 包装用袋
D 包装製品
1 共押出多層積層樹脂フィルム
2 遮光性ポリブチレンサクシネ−ト樹脂層
2a 遮光性ポリブチレンサクシネ−ト樹脂層
3 白色のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層
4 透明ないし半透明のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層
11 基材フィルム
12 印刷模様層
21 サイドシ−ル部
22 底シ−ル部
23 開口部
24 内容物
25 上方シ−ル部
Claims (12)
- 遮光性ポリブチレンサクシネ−ト樹脂層を形成する、ポリブチレンサクシネ−トを主成分とし、更に、黒色顔料を含む樹脂組成物、または、ポリブチレンサクシネ−トを主成分とし、更に、黒色顔料と白色顔料とを含み、かつ、該黒色顔料の含有量が、上記のポリブチレンサクシネ−トに対し、0.1重量%〜5.0重量%からなり、また、白色顔料の含有量が、黒色顔料の含有量に対し、1倍〜30倍からなる樹脂組成物と、
白色のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層を形成する、ポリブチレンサクシネ−トを主成分とし、更に、白色顔料を含み、かつ、白色顔料の含有量が、上記のポリブチレンサクシネ−トに対し、5.0重量%〜30.0重量%からなる樹脂組成物と、
透明ないし半透明のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層を形成する、ポリブチレンサクシネ−トを主成分として含む樹脂組成物とを調製し、
次に、上記の樹脂組成物を使用し、これらの樹脂組成物を共押出成形し、
第1層が、白色のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層、第2層が、遮光性ポリブチレンサクシネ−ト樹脂層、および、第3層が、白色のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層の順で3層共押出積層した2種3層からなる多層積層フィルム、
第1層が、透明ないし半透明のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層、第2層が、遮光性ポリブチレンサクシネ−ト樹脂層、および、第3層が、透明ないし半透明のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層の順で3層共押出積層した2種3層からなる多層積層フィルム、
第1層が、透明ないし半透明のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層、第2層が、白色のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層、第3層が、遮光性ポリブチレンサクシネ−ト樹脂層、および、第4層が、透明ないし半透明のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層の順で4層共押出積層した3種4層からなる多層積層フィルム、または、
第1層が、透明ないし半透明のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層、第2層が、白色のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層、第3層が、遮光性ポリブチレンサクシネ−ト樹脂層、第4層が、白色のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層、および、第5層が、透明ないし半透明のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層の順で5層共押出積層した3種5層からなる多層積層フィルムを製造し、
更に、基材フィルムと、上記の多層積層フィルムとを積層して積層材を構成し、
そして、上記の積層材を使用し、これを製袋しなること
を特徴とする包装用袋。 - 積層材が、更に、バリア性基材を積層した構成からなることを特徴とする上記の請求項1に記載する包装用袋。
- 遮光性ポリブチレンサクシネ−ト樹脂層が、膜厚3μm〜30μmからなることを特徴とする上記の請求項1〜2のいずれか1項に記載する包装用袋。
- 透明ないし半透明のポリブチレンサクシネ−ト樹脂層が、膜厚5μm〜100μmからなることを特徴とする上記の請求項1〜3のいずれか1項に記載する包装用袋。
- 白色のポリポリブチレンサクシネ−ト樹脂層が、膜厚5μm〜30μmからなることを特徴とする上記の請求項1〜4のいずれか1項に記載する包装用袋。
- ポリポリブチレンサクシネ−トが、密度、1.20〜1.30g/cm3 、融点、80〜120℃、メルトフロ−レイト(MFR)、1.0〜30.0g/10分からなるポリブチレンサクシネ−ト樹脂からなることを特徴とする上記の請求項1〜5のいずれか1項に記載する包装用袋。
- ポリブチレンサクシネ−トが、ポリブチレンサクシネ−トとこれを改質するポリ乳酸樹脂、アジピン酸エステルまたはポリエステル系エラストマ−からなる改質剤とを、前者51〜95重両部、後者5〜49重量部の配合割合で混練してなる混合樹脂からなることを特徴とする上記の請求項1〜6のいずれか1項に記載する包装用袋。
- ポリ乳酸樹脂が、密度、1.10〜1.30g/cm3 、融点、150℃〜170℃、メルトフロ−レイト(MFR)、1.0〜20.0g/10分からなることを特徴とする上記の請求項7に記載する包装用袋。
- アジピン酸エステルが、アジピン酸と高級アルコ−ルとのジエステル化物からなることを特徴とする上記の請求項7に記載する包装用袋。
- ポリエステル系エラストマ−が、高融点(Tm )のポリエステル部分をハ−ドセグメントとし、低融点(Tm )ないし低ガラス転移温度(Tg )のポリエ−テルまたはポリエステル部分ををソフトセグメントとするポリエステル系エラストマ−からなることを特徴とする上記の請求項7に記載する包装用袋。
- 黒色顔料が、鉄黒、黒鉛、または、カ−ボンブラックからなる黒色系顔料の1種ないし2種以上からなることを特徴とする上記の請求項1〜10のいずれか1項に記載する包装用袋。
- 白色顔料が、塩基性炭酸鉛、塩基性硫酸鉛、塩基性けい酸鉛、亜鉛華、硫化亜鉛、リトポン、三酸化アンチモン、アナタス形酸化チタン、または、ルチル形酸化チタンからなる白色系顔料の1種ないし2種以上からなることを特徴とする上記の請求項1〜11のいずれか1項に記載する包装用袋。
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