JP5071235B2 - 回転直線運動変換機構 - Google Patents
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Description
同機構は、回転するロータの内周面に固定されるとともに、パイプ状をなして内周面に雌ねじ及びギヤ歯が設けられるリングシャフトを備えている。このリングシャフトの内部には、同リングシャフトと同一軸線上で延びるように配置されたサンシャフトと、そのサンシャフトの外周面とリングシャフトの内周面との間にそれらシャフトと同方向に延びるように配置されたプラネタリシャフトとが設けられている。上記サンシャフトの外周面には雄ねじ及びギヤ歯が設けられ、上記プラネタリシャフトの外周面にも雄ねじ及びギヤ歯が設けられている。そして、このプラネタリシャフトの雄ねじ及びギヤ歯は、サンシャフトの雄ねじ及びギヤ歯と噛み合わされるとともに、リングシャフトの雌ねじ及びギヤ歯とも噛み合わされている。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、回転するロータの内周面に固定されるパイプ状をなして内周面に雌ねじ及びギヤ歯が設けられるリングシャフトと、前記リングシャフト内に同リングシャフトと同一軸線上で延びるように配置されて外周面に雄ねじ及びギヤ歯が設けられるサンシャフトと、前記サンシャフトの外周面と前記リングシャフトの内周面との間にそれらシャフトと同方向に延びるように配置されて前記リングシャフトの雌ねじ及びギヤ歯に噛み合わされるとともに前記サンシャフトの雄ねじ及びギヤ歯と噛み合わされる雄ねじ及びギヤ歯を外周面に設けた複数のプラネタリシャフトと、を備える回転直線運動変換機構において、前記リングシャフトに関しては、その外周面が前記ロータの内周面に圧入されることにより同ロータに固定され、内周面にギヤ歯を有するリングギヤの外周面が前記リングシャフトの内周面に圧入されることにより同シャフトの内周面にギヤ歯が設けられるものであり、前記リングシャフトにおける前記リングギヤの圧入を受ける部位である第1の圧入部位と、前記リングシャフトにおける前記ロータに対し圧入の行われる部位である第2の圧入部位とは、同シャフトの径方向に重ならないよう同シャフトの軸線方向について互いにずれた状態となっていることを要旨とした。
図1に示されるように、回転直線運動変換機構1は、軸方向へ延びる空間を内部に有するパイプ状のリングシャフト2と、リングシャフト2の内部に配置されて同シャフト2と同軸上で延びるサンシャフト3と、サンシャフト3の周囲にサンシャフト3及びリングシャフト2と平行に配置される複数のプラネタリシャフト4とを備えている。
仮に、上記第1の圧入部位25と第2の圧入部位26とがリングシャフト2の軸線方向について互いに重なった状態であるとすると、リングシャフト2の第2の圧入部位26をロータ5に圧入するとき、同リングシャフト2の第1の圧入部位25に圧入された背面リングギヤ23のギヤ歯23aの精度が許容レベル未満に低下するおそれがある。これは、背面リングギヤ23を第1の圧入部位25に圧入することで同背面リングギヤ23が変形することに加え、第2の圧入部位26をロータ5に圧入することで上記背面リングギヤ23が更に変形することにより、その背面リングギヤ23に大幅な変形が生じてギヤ歯23aの精度も大幅に低下するためである。
(1)リングシャフト2における第1の圧入部位25と第2の圧入部位26とは、同シャフト2の径方向について互いに重ならないため、背面リングギヤ23が第1の圧入部位25に圧入されたリングシャフト2の第2の圧入部位26をロータ5に圧入する際、その背面リングギヤ23が圧入前の状態から大幅に変形することは抑制される。従って、その背面リングギヤ23の大幅な変形に起因して、同背面リングギヤ23のギヤ歯23aの精度が許容レベル未満に低下することを抑制できるようになる。
・上記鍔部6に関しては、必ずしもリングシャフト2(第2の圧入部位26)をロータ5に対し圧入する際のストッパを兼ねている必要はなく、リングシャフト2の剛性を高めるためだけに設けられるものであってもい。
Claims (5)
- 回転するロータの内周面に固定されるパイプ状をなして内周面に雌ねじ及びギヤ歯が設けられるリングシャフトと、
前記リングシャフト内に同リングシャフトと同一軸線上で延びるように配置されて外周面に雄ねじ及びギヤ歯が設けられるサンシャフトと、
前記サンシャフトの外周面と前記リングシャフトの内周面との間にそれらシャフトと同方向に延びるように配置されて前記リングシャフトの雌ねじ及びギヤ歯に噛み合わされるとともに前記サンシャフトの雄ねじ及びギヤ歯と噛み合わされる雄ねじ及びギヤ歯を外周面に設けた複数のプラネタリシャフトと、
を備える回転直線運動変換機構において、
前記リングシャフトに関しては、その外周面が前記ロータの内周面に圧入されることにより同ロータに固定され、内周面にギヤ歯を有するリングギヤの外周面が前記リングシャフトの内周面に圧入されることにより同シャフトの内周面にギヤ歯が設けられるものであり、
前記リングシャフトにおける前記リングギヤの圧入を受ける部位である第1の圧入部位と、前記リングシャフトにおける前記ロータに対し圧入の行われる部位である第2の圧入部位とは、同シャフトの径方向に重ならないよう同シャフトの軸線方向について互いにずれた状態となっている
ことを特徴とする回転直線運動変換機構。 - 前記第1の圧入部位と前記第2の圧入部位とは、それら第1及び第2の圧入部位の間における前記リングシャフトの軸線方向についての距離が「0」となるよう、その軸線方向について互いにずれた状態となっている
請求項1記載の回転直線運動変換機構。 - 前記第1の圧入部位と前記第2の圧入部位とは、それら第1及び第2の圧入部位の間における同シャフトの軸線方向についての距離が「0」よりも大きい値となるよう、その軸線方向について互いにずれた状態となっている
請求項1記載の回転直線運動変換機構。 - 前記リングシャフトに関しては、その外周面に形成された鍔部の近傍が前記第2の圧入部位とされている
請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転直線運動変換機構。 - 前記鍔部は、前記リングシャフトを前記ロータに対する圧入する際のストッパとして設けられている
請求項4記載の回転直線運動変換機構。
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JP2008126104A JP5071235B2 (ja) | 2008-05-13 | 2008-05-13 | 回転直線運動変換機構 |
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