JP5071093B2 - 紫外線照射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、紫外線を出射する複数個の紫外線光源と、これらの複数個の紫外線光源を支持すると共にこれらの紫外線光源に給電する電気配線が備えられた回路基板とを備えた紫外線照射装置に関するものである。
近年、インクジェットプリンタ等で使用するインクとして、紫外線硬化型インクが注目されている。
紫外線硬化型インクが通常の水性インクや油性インクと異なる点は、記録媒体(印刷用紙)等に付着させた後、適量の紫外線を照射すれば速やかに硬化して、インク浸透性等の記録媒体の物性に左右されずに、安定した印刷品質を維持できる点である。
このような紫外線硬化型インクを使用するインクジェット式記録装置(インクジェットプリンタ)では、紫外線硬化型インクを微粒のインク滴として噴射して記録媒体に付着させる記録ヘッドの周辺に、記録媒体上に付着させたインクに紫外線を照射する紫外線照射装置を装備することが必要となる。
ところで、紫外線照射装置では、紫外線を出射する光源として、例えば水銀灯ランプやメタルハライドランプ等の紫外線ランプを装備するが、これらの光源は発光時の発熱温度が高く、光源の発熱による熱が光源の周囲に蓄熱されてしまうと、光源の周囲の蓄熱による高温化によって紫外線ランプの発光光率が低下して、インクに対する硬化性能が低下したり、あるいはランプの寿命が低下したりするという問題が生じる。
そこで、従来の紫外線照射装置では、光源の周囲を冷却する水冷装置を設けるものが提案された。しかし、水冷装置は、装置が大型化し易く、小型化が重要課題とされているインクジェット式記録装置への流用が難しいという問題があった。また、水冷装置の装備のために紫外線照射装置が高額化するという問題もあった。
このような背景から、紫外線光源に近接して冷却用のペルチェ素子を配置し、このペルチェ素子により、紫外線光源の周囲の蓄熱を防止する構成の紫外線照射装置が提案された(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
即ち、このようなペルチェ素子を冷却手段として使用することにより、水冷装置を利用するよりも、装置の小型化が可能になる。
特開2004−237603号公報 特開2005−231235号公報
ところで、近年のインクジェット式記録装置用の紫外線照射装置では、複数個の紫外線光源を所定の平面状又は曲面状に並べて配置することで、紫外線照射領域における照射強度のばらつきをなくすようにしたものが提案されている。
しかし、このように複数個の紫外線光源を使用する紫外線照射装置では、前述したペルチェ素子を使った冷却機構により十分な冷却性能を得ることが難しい。
即ち、各紫外線光源を均等に冷却するためには、紫外線光源毎に冷却用のペルチェ素子を装備することが望ましいが、そのようにするとペルチェ素子の装備数が多数になり、装置が大型化すると同時に、製造コストが嵩んでしまう。
また、装備するペルチェ素子数が増えることで、紫外線照射装置における消費電力が増えてしまい、インクジェット式記録装置等での省電力化の要求に応えることができないという問題もある。
そこで、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、装置の大型化やコストアップや消費電力の増加を招くことなく、複数個の紫外線光源に対して均等に蓄熱を防止して、蓄熱に起因した紫外線光源における発光光率の低下を防止することができる紫外線照射装置を提供することである。
本発明の上記目的は、紫外線を出射する複数個の紫外線光源と、これらの複数個の紫外線光源を支持すると共にこれらの紫外線光源に給電する電気配線が備えられた回路基板とを備えた紫外線照射装置であって、
前記各紫外線光源の光源部と前記回路基板との間に、双方に密着する放熱部材を設けたことを特徴とする紫外線照射装置により達成される。
上記構成の紫外線照射装置によれば、各紫外線光源の発光部の発熱は、密着した放熱部材及び該放熱部材を介して回路基板から放熱されるため、紫外線光源の周辺に蓄熱されることがない。
また、放熱部材は、その材質的な熱伝達特性により放熱効果を発揮する物で、例えば、紫外線光源の光源部と回路基板との間の隙間を埋めるスペーサの如き単純な形態で装備することができ、設置スペースが少なくて済む。また、ペルチェ素子などのような電気的な冷却手段とは異なり、給電も必要としない。
従って紫外線照射装置の大型化やコストアップや消費電力の増加を招くことなく、複数個の紫外線光源に対して均等に蓄熱を防止し、蓄熱に起因した紫外線光源における発光光率の低下を防止することができる。
尚、上記構成の紫外線照射装置において、前記放熱部材は、前記紫外線光源の光源部と前記回路基板との間の隙間を埋める厚さ寸法を有して前記回路基板に積層されたシート状放熱部材であることが望ましい。
このような構成の紫外線照射装置によれば、複数個の紫外線光源が取り付けられる回路基板の表面を覆うように、シート状放熱部材を設けることで、複数個の紫外線光源に対して個別に放熱部材を一つずつ組み付けるような手間が不要になり、製造工程の簡略化により、コストの低減と生産性の向上を図ることができる。
また、上記構成の紫外線照射装置において、前記シート状放熱部材は、前記紫外線光源の光源部に接触する側の面が、電気絶縁性と柔軟性と粘着性とを備えた熱伝導ゲルであることが望ましい。
このような構成の紫外線照射装置によれば、熱伝導ゲルの持つ柔軟性や粘着性等の物性により、シート状放熱部材を隙間なく紫外線光源の光源部に密着させた状態を簡単に得ることができ、密着性の向上によって光源部からシート状放熱部材への放熱効果を高めて、紫外線光源やその周辺の蓄熱をさらに軽減することができる。
また、上記構成の紫外線照射装置において、前記シート状放熱部材は、絶縁層が設けられたグラファイトシートであることが望ましい。
このような構成の紫外線照射装置によれば、グラファイトシートの持つ高い熱伝導性とフレキシブル性により、光源部からシート状放熱部材への放熱効果を高めて、紫外線光源やその周辺の蓄熱をさらに軽減することができる。
また、上記構成の紫外線照射装置において、前記紫外線光源は、水銀灯ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ、エキシマランプ、LED及びLDから選択した少なくとも一つであることが望ましい。
このような構成の紫外線照射装置によれば、使用された各紫外線光源において、蓄熱に起因した発光光率の低下を防止でき、各紫外線光源において安定した紫外線照射を実現することができる。
また、上記構成の紫外線照射装置は、前記放熱部材に伝達した熱を放熱する放熱機構を備えることが望ましい。
このような構成の紫外線照射装置によれば、発熱源である紫外線光源から放熱部材へ伝達した熱を効率的に外部に放熱でき、紫外線光源やその周辺の蓄熱をさらに軽減することができる。
また、上記構成の紫外線照射装置において、前記放熱機構として、前記放熱部材と空気との接触面積を大きくするように前記放熱部材の所定位置に穴を設けることが望ましい。
このような構成の紫外線照射装置によれば、放熱部材と空気との接触面積を増加させることができ、発熱源である紫外線光源から放熱部材へ伝達した熱をより効率的に空気中に放熱できる。
また、ここでいう「穴」とは、放熱部材と空気との接触面積を増加するものであれば良く、貫通口であっても、貫通させない開口であっても良い。
また、上記構成の紫外線照射装置において、前記放熱機構として、前記放熱部材と密着する前記回路基板の所定位置に、前記放熱部材と空気とを接触させる貫通口を設けることが望ましい。
このような構成の紫外線照射装置によれば、放熱部材と空気との接触面積を増加させることができ、発熱源である紫外線光源から放熱部材へ伝達した熱をより効率的に空気中に放熱できる。また、回路基板の空気との接触面も増加するため、回路基板へ伝達した熱も効率的に空気中に放熱できる。
また、上記構成の紫外線照射装置において、前記放熱機構として、ファンを備えることが望ましい。
このような構成の紫外線照射装置によれば、ファンによる送風によって空気の移動量を増加でき、放熱部材に伝達した熱をより効率的に空気中に放熱することができる。
また、上記構成の紫外線照射装置において、前記放熱機構として、前記放熱部材の一部分を、さらに他の放熱部材と密着させることが望ましい。
このような構成の紫外線照射装置によれば、放熱部材に伝達した熱をより効率的に放熱でき、紫外線光源やその周辺の蓄熱をさらに軽減することができる。
前記他の放熱部材としては、ヒートシンク等の設置型の放熱部材が挙げられる。例えば、放熱部材としてグラファイトシートを使用した場合、グラファイトシートは面内方向の熱伝導性は金属と同等あるいはそれ以上に高いものの、厚み方向の熱伝導性については面内方向の熱伝導性よりも劣る。したがって、延設した前記グラファイトシートの一部分に密着するように、ヒートシンク等の放熱部材を設置することで、各紫外線光源で発生した熱は、グラファイトシートによって面内方向に均熱化され、前記グラファイトシートに密着して配置されるヒートシンク等の放熱部材を通じて空気中へ効率良く放熱される。
一方、上述のようにヒートシンク等を設置しなくとも、前記グラファイトシート等の放熱部材の一部分を、紫外線照射装置における金属フレーム等の他の高熱伝導性の部材と密着するように配置させることにより放熱させても良い。
また、上記構成の紫外線照射装置において、記録媒体上に紫外線硬化型インクを噴射する記録ヘッドを備えるインクジェット式記録装置に装備されて、前記記録ヘッドにより前記記録媒体上に付着させた紫外線硬化型インクに紫外線を照射することが望ましい。
このような構成の紫外線照射装置によれば、紫外線光源毎の発光効率の低下を防止して、紫外線の照射域全域に照射強度にばらつきのない安定した紫外線照射を実現できる。そこで、インクジェット式記録装置における紫外線硬化型インクの硬化時間のばらつきを低減させて、記録性能を向上させることができる。
以下、添付図面に基づいて本発明の好適な実施形態に係る紫外線照射装置を詳細に説明する。
図1は本発明の第一実施形態に係る紫外線照射装置を搭載したインクジェットプリンタ20の主要な構成を示す概略斜視図である。
本実施形態のインクジェットプリンタ20は、図1に示すように、記録媒体である印刷用紙Pを副走査方向SSに送る紙送りモータ30と、プラテン40と、紫外線硬化型インクを微少粒径にして印刷用紙Pに付着させる記録ヘッドとしての印刷ヘッド52と、この印刷ヘッド52を搭載したキャリッジ50と、キャリッジ50を主走査方向MSに移動させるキャリッジモータ60と、印刷ヘッド52によって紫外線硬化型インクを付着させた印刷用紙P上のインク付着面に紫外線を照射する紫外線照射装置90とを備えている。
キャリッジ50は、キャリッジモータ60に駆動される牽引ベルト62によって牽引され、ガイドレール64に沿って移動する。キャリッジ50には、印刷ヘッド52の他に、印刷ヘッド52に供給される黒色インクを収容したブラックインク容器としてのブラックカートリッジ54と、印刷ヘッド52に供給されるカラーインクを収容したカラーインク容器としてのカラーインクカートリッジ56とが搭載されている。
各カートリッジ54,56に収容されているインクは、所謂紫外線硬化型インクである。
キャリッジ50のホームポジション(図1の右側の位置)には、停止時に印刷ヘッド52のノズル面を密閉するためのキャッピング装置80が設けられている。印刷ジョブが終了してキャリッジ50がこのキャッピング装置80の上まで到達すると、図示しない機構によってキャッピング装置80が自動的に上昇して、印刷ヘッド52のノズル面を密閉する。このキャッピングにより、ノズル内のインクの乾燥が防止される。キャリッジ50の位置決め制御は、例えば、このキャッピング装置80の位置にキャリッジ50を正確に位置決めするために行われる。
本実施形態の紫外線照射装置90は、図1乃至図3に示すように、紫外線を出射する複数個の紫外線光源95と、これらの紫外線光源95を支持する回路基板91と、回路基板91をプリンタ20の筐体に固定するブラケット92,93と、各紫外線光源95の発光及び消灯を制御する不図示の紫外線照射装置駆動回路とを備えている。
回路基板91は、インクジェットプリンタ20における印刷用紙Pの副走査方向SSに沿って所定の幅寸法W(図2参照)を有すると共に、主走査方向MSに沿って所定の長さ寸法L(図1参照)を有した板状構造材である。長さ寸法Lは、プリンタ20において取り扱う最大用紙の幅寸法よりも大きく設定されている。
この回路基板91は、図3にも示すように、紫外線光源95を取り付ける取り付け面91aを印刷用紙Pの表面に対向させて、ブラケット92,93によって、インクジェットプリンタ20の筐体に固定されている。この回路基板91は、取り付け面91aとは逆側の面に、各紫外線光源95に給電する電気配線パターン91bが印刷形成されたプリント回路基板である。
また、回路基板91の装備位置は、印刷ヘッド52から前方(副走査方向SS)へ一定距離だけ離れた位置になっている。
ブラケット92,93は、回路基板91の端部をプリンタ20の筐体にねじ止め、又は凹凸嵌合によって固定する。
本実施形態の場合、紫外線光源95としては、所定の波長帯の紫外線を出射する紫外線発光ダイオード(LED)が用いられている。
この紫外線光源95は、素子本体(光源部)95aから延出する2本のリード線(導通部)95b,95cを、回路基板91に貫通形成されたスルーホール91cを挿通して前記電気配線パターン91bに半田付けすることで、給電回路への電気接続がなされ、給電されると、図3に示すように素子本体95aの先端面から紫外線96を出射する。
本実施形態の場合、図3に示すように、紫外線光源95のリード線95b,95cは、回路基板91の取り付け面91aと素子本体95aとの間に所定の離間距離Dが確保されるように、長さ調整されている。そして、各紫外線光源95の素子本体95aと回路基板91の取り付け面91aとの間には、前述の離間距離Dの隙間を埋めるように、放熱部材97が設けられている。
本実施形態の放熱部材97は、紫外線光源95の素子本体95aと回路基板91の取り付け面91aとの間の隙間を埋める厚さ寸法を持って回路基板91に積層されたシート状放熱部材である。
このシート状放熱部材97は、電気絶縁性と柔軟性と粘着性とを均一に備えたシート状の熱伝導ゲルである。具体的には、GELTEC社製のCOHシリーズのシート状熱伝導ゲルが好適である。
以上に説明した本実施形態の紫外線照射装置90によれば、各紫外線光源95の素子本体95aの発熱は、密着した放熱部材97及び回路基板91を介して回路基板91から放熱されるため、紫外線光源95の周辺に蓄熱されることがない。
また、放熱部材97は、その材質的な熱伝達特性により放熱効果を発揮する物で、上記実施形態のように、紫外線光源95の素子本体95aと回路基板91との間の隙間を埋めるスペーサの如き単純な形態で装備することができ、設置スペースが少なくて済む。また、ペルチェ素子などのような電気的な冷却手段とは異なり、給電も必要としない。
従って紫外線照射装置90の大型化やコストアップや消費電力の増加を招くことなく、複数個の紫外線光源95に対して均等に蓄熱を防止し、蓄熱に起因した紫外線光源95における発光光率の低下を防止することができる。
また、本実施形態の紫外線照射装置90の場合、放熱部材97は、紫外線光源95の素子本体95aと回路基板91との間の隙間を埋める厚さ寸法を有して回路基板91に積層されたシート状放熱部材である。そこで、複数個の紫外線光源95が取り付けられる回路基板91の表面を覆うように、大型のシート状放熱部材97を装備することで、複数個の紫外線光源95に対して個別に放熱部材を一つずつ組み付けるような手間が不要になり、製造工程の簡略化により、コストの低減と生産性の向上を図ることができる。
また、本実施形態の紫外線照射装置90の場合、放熱部材97は、紫外線光源95に接触する側の面が、電気絶縁性と柔軟性と粘着性とを備えたシート状の熱伝導ゲルである。そこで、この熱伝導ゲルの持つ柔軟性や粘着性等の物性により、放熱部材97を隙間なく紫外線光源95の素子本体95aに密着させた状態を簡単に得ることができ、密着性の向上によって素子本体95aから放熱部材97への放熱効果を高めて、紫外線光源95やその周辺の蓄熱をさらに軽減することができる。
また、本実施形態の紫外線照射装置90は、図4に示すように、放熱部材97の所定の位置に、空気との接触面積を増加させる開口97aを設けた構成とすることも好ましい。かかる構成により、発熱源である紫外線光源95から放熱部材97へ伝達した熱をより効率的に空気中に放熱できる。この開口97aは、回路基板91の取り付け面91aまで貫通する穴であってもよい。開口97aの数、配置、形状は、特に限定されるものではなく、適宜設計し得るものである。
そして、図1に示したように、インクジェットプリンタ20において印刷ヘッド52により印刷用紙P上に付着させた紫外線硬化型インクに上記紫外線照射装置90により紫外線を照射する構成とした場合には、紫外線照射装置90において各紫外線光源95の発光効率の低下を防止して、紫外線の照射域Qの全域に照射強度にばらつきのない安定した紫外線照射を実現できる(図2、図5、図7参照)。その為、インクジェットプリンタ20における紫外線硬化型インクの硬化時間のばらつきを低減させて、記録性能を向上させることができる。
なお、本発明の紫外線照射装置おける紫外線光源、回路基板及び放熱部材等の構成は、上記実施形態の紫外線照射装置90の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の形態を採りうることは云うまでもない。以下、本発明の紫外線照射装置の他の実施形態の一例を説明する。
図5乃至図6に示すとおり、第二実施形態に係る紫外線照射装置190は、上述した第一実施形態と同様の紫外線照射装置において、回路基板91の所定位置に、前記放熱部材97と空気とを接触させる貫通口91dを設けた構成である。貫通口91dを設けることにより、放熱部材97と空気との接触面積を増加させることができ、発熱源である紫外線光源95から放熱部材97へ伝達した熱をより効率的に空気中に放熱できる。また、回路基板91の空気との接触面も増加するため、回路基板91へ伝達した熱も効率的に空気中に放熱できる。貫通口91dの数、配置、形状は、特に限定されるものではなく、適宜設計し得るものである。
図7に示すとおり、第三実施形態に係る紫外線照射装置290は、上述した第一実施形態と同様の紫外線照射装置において、放熱部材97の幅寸法W2を、回路基板91の幅寸法Wよりも大きくした構成である。この放熱部材97の一部分である回路基板91と密着していない部分(放熱部材97の延設部分)97bに、アルミニウム等の軽量のヒートシンク100を密着させるように配置することにより、発熱源である紫外線光源95から放熱部材97へ伝達した熱をより効率的に空気中に放熱できる。ヒートシンク100はアルミ板を間隔が1mm以下程度の間隔で各々密着することなく配列させたものが好ましい。
図7では、ヒートシンク100を放熱部材97の延設部分97bに密着させると共に、ヒートシンク100と回路基板91との間にクリアランスを設けた構成としているが、ヒートシンク100は絶縁部材等を介して回路基板91に密着させてもよい。係る構成とすれば、発熱源である紫外線光源95から回路基板91へ伝達した熱もより効率的に空気中に放熱できる。
また、放熱部材97の延設部分97bを、紫外線照射装置290の金属フレーム(図示せず)やインクジェットプリンタの金属フレーム部品(例えばガイドレール64)と密着させても、発熱源である紫外線光源95から放熱部材97へ伝達した熱を効率的に空気中に放熱できる。
さらに、回路基板91の近傍にファン98を設置することで、より素子本体95aからの放熱効果を高めて、紫外線光源95やその周辺の蓄熱をさらに軽減することができる。
また、例えば、本発明の紫外線照射装置に使用する紫外線光源は、上記実施形態に示した紫外線発光ダイオード(LED)に限らない。
例えば、LEDの代わりに、水銀灯ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ、エキシマランプ、LD等を紫外線光源として採用することができる。
そして、いずれの紫外線光源を使用した場合でも、蓄熱に起因した発光光率の低下を防止でき、各紫外線光源において安定した紫外線照射を実現することができる。
また、本発明の放熱部材は、上記したようにシート状放熱部材としての熱伝導ゲルを用いたものに限らず、各紫外線光源95の光源部95aと回路基板91とに密着することができる種々の放熱部材を用いることができる。
例えば、シート状熱伝導ゲルの代わりにシリコンシートや絶縁層が設けられたグラファイトシート等のシート状放熱部材を用いることもできる。シリコン等の絶縁層が設けられたグラファイトシートは、高い熱伝導性とフレキシブル性を持っており、各紫外線光源95の光源部95aからシート状放熱部材への放熱効果を高めて、紫外線光源95やその周辺の蓄熱をさらに軽減することができる。
更に、紫外線光源95の素子本体95aに対応した開口を有するアルミニウム、銅、銀又は鉄等のパンチングメタルを回路基板91の取り付け面91aに積層し、該パンチングメタルの開口と素子本体95aとの間に熱伝導ゲル等の柔軟性を有する電気絶縁部材を充填することで、各紫外線光源95の光源部95aと回路基板91とに密着した放熱部材とすることもできる。
更に、本発明の紫外線照射装置を装備する機器は、上記実施形態のインクジェットプリンタに限らない。紫外線硬化型の液体を塗布して硬化させる各種の機器に搭載可能である。
また、本発明の紫外線照射装置によって紫外線を照射する記録媒体の材質も、紙、フィルム、布、金属薄板等の各種のものが考えられる。
本発明の第一実施形態に係る紫外線照射装置を搭載したインクジェットプリンタの主要な構成を示す概略斜視図である。 図1に示した紫外線照射装置の拡大斜視図である。 図2に示した紫外線照射装置のA−A断面図である。 図2に示した紫外線照射装置の変形例のA−A断面図である。 図1に示したインクジェットプリンタに搭載される紫外線照射装置の第二実施形態を示す拡大斜視図である。 図5に示した紫外線照射装置のA−A断面図である。 図1に示したインクジェットプリンタに搭載される紫外線照射装置の第三実施形態を示す拡大斜視分解図である。
符号の説明
20…インクジェットプリンタ(インクジェット式記録装置)、30…紙送りモータ、32…ロータリエンコーダ、34…紙送りローラ、40…プラテン、50…キャリッジ、52…印刷ヘッド(記録ヘッド)、54…ブラックカートリッジ、56…カラーインクカートリッジ、60…キャリッジモータ、62…牽引ベルト、64…ガイドレール、80…キャッピング装置、90、190、290…紫外線照射装置、91…回路基板、91a…取り付け面、91d…貫通口、92,93…ブラケット、95…紫外線光源、96…紫外線、97…放熱部材、97a…開口、97b…放熱部材97の延設部分、98…ファン、100…ヒートシンク、P…印刷用紙(記録媒体)、SS…副走査方向、MS…主走査方向。

Claims (7)

  1. 紫外線を出射する複数個の紫外線光源と、これらの複数個の紫外線光源を支持すると共にこれらの紫外線光源に給電する電気配線が備えられた回路基板とを備えた紫外線照射装置であって、
    前記各紫外線光源の光源部と前記回路基板との間に、双方に密着する放熱部材を設け、前記放熱部材は紫外線光源の光源部と前記回路基板との間の隙間を埋める厚さ寸法を有して前記回路基板に積層されたシート状放熱部材であり、前記シート状放熱部材は、前記紫外線光源の光源部に接触する側の面が、熱伝導ゲルであるシート状熱伝導ゲルであり、且つ記録媒体上に紫外線硬化型インクを噴射する記録ヘッドを備えるインクジェット式記録装置に装備されて、前記記録ヘッドにより前記記録媒体上に付着させた紫外線硬化型インクに紫外線を照射することを特徴とする紫外線照射装置
  2. 前記紫外線光源は、水銀灯ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ、エキシマランプ、LED及びLDから選択した少なくとも一つであることを特徴とする請求項1に記載の紫外線照射装置。
  3. 前記放熱部材に伝達した熱を放熱する放熱機構を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の紫外線照射装置。
  4. 前記放熱機構として、前記放熱部材と空気との接触面積を大きくするように前記放熱部材の所定位置に穴を設けたことを特徴とする請求項に記載の紫外線照射装置。
  5. 前記放熱機構として、前記放熱部材と密着する前記回路基板の所定位置に、前記放熱部材と空気とを接触させる貫通口を設けたことを特徴とする請求項に記載の紫外線照射装置。
  6. 前記放熱機構として、ファンを備えたことを特徴とする請求項に記載の紫外線照射装置。
  7. 前記放熱機構として、前記放熱部材の一部分を、さらに他の放熱部材と密着させたことを特徴とする請求項に記載の紫外線照射装置。
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