JP5071010B2 - 光電変換素子の製造方法および製造装置 - Google Patents

光電変換素子の製造方法および製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5071010B2
JP5071010B2 JP2007232580A JP2007232580A JP5071010B2 JP 5071010 B2 JP5071010 B2 JP 5071010B2 JP 2007232580 A JP2007232580 A JP 2007232580A JP 2007232580 A JP2007232580 A JP 2007232580A JP 5071010 B2 JP5071010 B2 JP 5071010B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photoelectric conversion
chamber
heater
substrate
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007232580A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009065021A (ja
Inventor
慎 下沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2007232580A priority Critical patent/JP5071010B2/ja
Publication of JP2009065021A publication Critical patent/JP2009065021A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5071010B2 publication Critical patent/JP5071010B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Photovoltaic Devices (AREA)

Description

本発明は、可撓性基板に多層の光電変換層及び電極層を形成してなる光電変換素子の製造方法および製造装置に関する。
従来より、可撓性基板に光電変換素子を形成した大面積の薄膜太陽電池が知られている。光電変換素子を真空装置を用いて作製する場合、光電変換層に目的構成元素以外の元素、つまり不純物が混入すると、光電変換素子の特性低下、製品の歩留り低下等を招くため、不純物混入を可能な限り抑制する必要がある。光電変換素子は、光電変換層に例えばアモルファスシリコン(a-Si)、アモルファスシリコンゲルマニウム(a-SiGe)、微結晶シリコン(μc-Si)や微結晶シリコンゲルマニウム(μc-SiGe)等を適用したものが挙げられる。デバイスの構成としては、例えばi型の光電変換層をp型、n型半導体で挟んだpin型構造が挙げられ、さらにこのpin構造を二層製膜したタンデム構造、三層製膜したトリプル構造等が挙げられる。
光電変換層内への不純物混入を抑制するため、次のような対策が採られている。
大気雰囲気から真空引きを行った直後の製膜室内を、正規に光電変換層の各層を製膜する製膜温度より高温にして数時間維持し、製膜室壁体等に付着した不純物を除去する方法(ベーキング)が採られている。また、正規に光電変換層の各層を製膜する前に予備的製膜を行い、不純物の除去や製膜室壁体を光電変換層の各層を構成する材質でコーティングする方法(プレデポジション)等が採られている。ベーキングの際には、He,Ne,Ar等の不活性ガス、光電変換層の各層を製膜する際に使われる原料ガス、また熱伝導性の良いHを主体としたガス等を製膜室に導入し、所定の圧力に保持した状態で行うことが好ましい。また、プレデポジションは製膜をプラズマCVDで行う場合、正規に光電変換層を製膜するプラズマ条件よりもプラズマが広がる条件で行った方が好ましい。
また、光電変換素子を形成する基板が不純物の発生源となるため、正規に光電変換層の各層を製膜する前に基板の加熱等を行い、製膜時における不純物放出量を低減させる必要がある。この場合、基板の製造装置への搬入口(ロードロック室)へ基板を搬送する工程、あるいはステッピングロール方式やロールツーロール方式における基板巻き出し室と、光電変換層を形成する成膜室で薄膜を製膜する工程との間に予備加熱室において加熱処理を行う工程を挿入することが一般的である。
図14に共通真空室内に製膜室を複数有するステッピングロール製膜方式の薄膜製造装置の概略構成を示す。図14に示す薄膜製造装置は、可撓性基板の巻き出し用アンワインダー室201と、薄膜を形成するため複数の製膜室202と、アンワインダー室201と製膜室202の間に設けられた予備加熱室203と、巻き取りワインダー室204とが、共通室205の内部に収められている。製膜室202は、複数個の独立した処理空間で構成され、可撓性基板に金属電極層、光電変換層および透明電極層などの薄膜を形成する。予備加熱室203には、可撓性基板を加熱するためのヒーター、ガス供給ライン、ガス排気ライン、およびガス圧力調節機構を備えている。
以上のように構成された薄膜製造装置では、可撓性基板200はアンワインダー室201のコア206から巻き出され、予備加熱室203及び複数の製膜室202を経由して、巻き取りワインダー室204のコア207に巻き取られる。複数の製膜室202において光電変換層の各層を製膜するための製膜方法としては、プラズマCVD法が一般的であるが、例えばスパッタ法、蒸着法、Cat-CVD法等で製膜を行うことも可能である。
予備加熱室203では、光電変換層の製膜の前に可撓性基板200の脱ガス化が図られる。この予備加熱工程を入れることにより、製膜室202での光電変換層の製膜中において基板200から放出される不純物量を抑制することができ、光電変換層中に不純物が混入することを防ぎ、良質な光電変換素子を形成することができる。可撓性基板200としては、ステンレスホイルのような導電性基板の他、ポリイミド系、ポリエチレンナフタレート(PEN)系、ポリエーテルサルフォトン(PES)系、ポリエチレンテレフタレート(PET)系、またはアラミド系フイルム等の耐熱性プラスチック基板がある。可撓性基板に限らなければ、ガラス基板等も使われる。
図15はステッピングロール方式の予備加熱室の構成例を示している。
予備加熱室203は、製膜室202と同様、可撓性基板200を予備加熱室203の両部分の壁体の開口側端面間に挟み、その空間に図示していない連通する排気口から真空にし、図示していない連通するガス導入ラインからガスを導入して、図示していない圧力制御器により他の製膜室202や共通室205と独立に圧力制御を行う。予備加熱室203内には、予備加熱室封止後に、可撓性基板200の厚さ方向に進退自在の移動機構を有するヒーター208を備える。ヒーター208を可撓性基板200の一方の面に接触させ、可撓性基板200の加熱を行うことができるようにする。
例えば、光電変換層中の膜中不純物量が低減する条件として、可撓性基板を加熱する予備加熱工程の温度を230℃以上にし、光電変換層の実質的に真性となる層(i層)の形成温度よりも20℃以上高い温度設定とし、加熱時間を3分以上とすることが好ましいとされている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1によれば、さらにヒーター温度の設定の他に、熱伝導性の良好なHを主体とするガス雰囲気中で加熱を行うことが好ましいことが記載されている。このような条件で基板を加熱することにより、光電変換層中の膜中不純物量が低減し、太陽電池特性が向上するとしている。
なお、このような膜中不純物の低減効果は、ステッピングロール方式だけでなく、ロールツーロール方式においても、同様の効果が得られる。
特開2001−7367号公報
ところで、可撓性基板は、厚さが数十μmで基板の熱伝導率は比較的良いが、それでもヒーターの設定温度(ヒーター温度)と光電変換素子を形成する基板上の温度(基板温度)とでは、数十℃の差が生じる(基板温度の方が低い)。
しかしながら、予備加熱工程において可撓性基板を用いる場合、ヒーターに接触している基板の部分と、接触していない基板の部分とで温度分布が激しくなり、脱ガス不十分な領域が発生すると共に、基板における皺の発生、基板の寸法変化等の問題が生じる。この問題は、加熱温度をプラスチック基板の耐熱温度近傍に設定した場合より顕著に表れる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、予備加熱工程において脱ガス不十分な領域の発生、基板の皺の発生や寸法変化等の問題を抑制しつつ、光電変換層中の膜中不純物量低減を図ることができ、製品の歩留り向上、電池特性の向上を図った光電変換素子の製造装置および製造方法を提供することを目的とする。
本発明の光電変換素子の製造方法は、真空槽からなる共通室の上流側に配置した予備加熱室において正規に光電変換層を製膜する前に可撓性基板を加熱して脱ガス化する予備加熱工程と、前記共通室の下流側に配置した複数の独立した製膜室において上流側から送られてくる前記可撓性基板に多層の光電変換層を製膜する製膜工程とを備えた光電変換素子の製造方法であって、前記予備加熱工程は、前記予備加熱室においてメインヒーターの平面状の接触部を前記可撓性基板の一方の面に接触すると共に、前記可撓性基板を挟んで前記メインヒーターと対向する側に配置したサブヒーターの平面状の接触部を前記可撓性基板の他方の面に接触することにより行い、前記予備加熱工程において、前記製膜工程で製膜する前記光電変換層のうち最も基板温度が高い層を製膜する際の製膜室のヒーター温度及びガス圧力より高いヒーター温度及びガス圧力を前記予備加熱室に設定することを特徴とする。
この構成によれば、予備加熱工程におけるヒーター温度及びガス圧力を、製膜工程で製膜する光電変換層のうち最も基板温度が高い層を製膜する際の製膜室のヒーター温度及びガス圧力より高く設定したので、基板温度が増加して温度分布が均一化され、基板の皺の発生や寸法変化等の問題を抑制しつつ、基板の脱ガスが促進され、膜中の不純物量を減少させることができる。また、メインヒーターと対向する側に配置したサブヒーターで加熱することにより、サブヒーター温度の増加に伴い基板温度が増加し、可撓性基板の脱ガス化が促進され、膜中の不純物量を減少することができる。
また本発明は、上記光電変換素子の製造方法において、前記光電変換層として非単結晶で構成されるpin構造を用いる場合、i型層を製膜する際の製膜室のヒーター温度及びガス圧力より高いヒーター温度及びガス圧力を、前記予備加熱工程で前記予備加熱室に設定することを特徴とする。
この構成により、膜中の不純物量を著しく減少させることができ、予備加熱室における基板温度がi層製膜時の基板温度より高くなることで、i層製膜時における基板からの不純物放出量を抑制することができる。
また本発明は、上記光電変換素子の製造方法において、前記予備加熱工程は、前記サブヒーターを前記メインヒーターに対して進退自在に構成し、前記サブヒーターをメインヒーター側へ移動させて前記メインヒーターと前記サブヒーターとで前記可撓性基板を挟み込んで加熱することにより、効率よく可撓性基板を加熱することができる。
上記光電変換素子の製造方法において、前記予備加熱工程は、前記メインヒーターの設定温度をThとして、前記サブヒーターの設定温度を(Th−100℃)以上とすることが望ましい。
また、上記光電変換素子の製造方法において、予備加熱工程において、前記予備加熱室にH2、He又はArを主体とするガスを導入することが望ましい。また、予備加熱室に導入するガスのガス圧力を50Pa以上とすることができる。また、予備加熱工程では、予備加熱室において前記可橈性基板を3分以上加熱することが望ましい。
また本発明の光電変換素子の製造装置は、真空槽からなる共通室と、前記共通室内の上流側に配置され正規に光電変換層を製膜する前に可撓性基板を加熱して脱ガス化する予備加熱室と、前記共通室内の下流側に配置され上流側から送られてくる前記可撓性基板に多層の光電変換層を製膜する複数の独立した製膜室とを備えた光電変換素子の製造装置であって、前記予備加熱室は、前記可撓性基板の一方の面に接触して加熱する平面状の接触部を有するメインヒーターと、前記可撓性基板を挟んで前記メインヒーターと対向する側に配置され、前記可撓性基板の他方の面に接触して加熱する平面状の接触部を有するサブヒーターと、を備え、前記製膜室で製膜する前記光電変換層のうち最も基板温度が高い層を製膜する際の製膜室のヒーター温度及びガス圧力より高いヒーター温度及びガス圧力を前記予備加熱室に設定することを特徴とする。
この構成によれば、予備加熱室のヒーター温度及びガス圧力を、製膜室で製膜する光電変換層のうち最も基板温度が高い層を製膜する際の製膜室のヒーター温度及びガス圧力より高く設定したので、基板温度が増加して温度分布が均一化され、基板の皺の発生や寸法変化等の問題を抑制しつつ、基板の脱ガスが促進され、膜中の不純物量を減少させることができる。
本発明によれば、予備加熱工程において脱ガス不十分な領域の発生、基板の皺の発生や寸法変化等の問題を抑制しつつ、光電変換層中の膜中不純物量低減を図ることができ、製品の歩留り向上、電池特性の向上を図ることができる。
(実施例1)
実施例1では、光電変換素子が形成される可撓性基板としてポリイミド基板を用い、光電変換素子の光電変換層にアモルファスシリコン(a-Si)とアモルファスシリコンゲルマニウム(a-SiGe)を用いたa-Si/a-SiGeタンデムセルの作製を行う。本実施例では、特開平6−342924号公報に開示されたSCAF構造と呼ばれる直列構造を有した発電領域面積3000cmのa-Si/a-SiGeタンデムセルの作製を行った。
図16にa-Si/a-SiGeタンデムセルの太陽電池の平面図を示す。ポリイミド基板からなる基板1aの表面には多層の光電変換層1dが形成され、裏面には裏面電極Eが形成されている。基板1aにはユニットセルU毎に表面側から裏面側に貫通する接続孔h1が形成され、各ユニットセルには集電孔h2が形成されている。また、各光電変換層1dは切断部1g、1hで分離されている。
図17(a)〜(g)は図16に示す太陽電池の製造工程を示す図であり、図16におけるXX断面である。同図(a)は接続開孔工程、(b)は第1電極層1bと第2電極層1cの製膜工程、(c)は集電開孔工程、(d)は光電変換層の製膜工程、(e)は第3電極層の製膜工程、(f)は第4電極層の製膜工程、(g)は切断部の切断工程を示す図である。なお、図17では分布符号と工程符号を同一としてある。
基板1aの所定位置に複数個の接続孔hlを開けた(工程(a))。接続孔hlの直径は1mmのオーダーである。次に、基板1aの表面に第1電極層1b、基板の裏面に第2電極層1cを順次製膜した。第1電極層1bと第2電極層1cの製膜順は逆でも良い。このとき、接続孔hlの内壁面で第1電極層1bと第2電極層1cとが重なり、互いに導通した状態となっている(工程(b))。第1及び第2電極層は、スパッタ法を用いてAgを数百nmの厚さに形成した。次に、複数個の集電孔h2を基板1aに開孔した(工程(c))。
次に、光電変換層1dの製膜を行った(工程(d))。製膜工程の詳細は次の通りである。工程(c)まで完了した基板1aを、大気開放した光電変換素子の製造装置(以下、「本製造装置」という)内に入れ、基板1aをアンワインダー室201から予備加熱室203、各製膜室202を通して巻き取りワインダー室204まで通した後、基板1aの端部をワインダー室204のコア207に固定し、適度な張力を基板1aに印加した。各製膜室202は容量結合型の平行平板構造を有している。真空排気した製膜室202内に原料ガスを流した後、所定の圧力に保持し、13〜28MHzの高周波電界を一方の電極に印加し、対向の接地電極との間でプラズマを発生させ、接地電極上に設置してある基板上にプラズマCVD法を用いて製膜を行う。電源の周波数は、発電領域面積3000cm内の膜厚均一性を考慮して設定したが、所望の発電領域面積において膜厚均一性を得るための製膜条件や製膜室構造が得られれば、周波数の限定はない。
基板1aのセット後、本製造装置内を2×10−4Paまで真空引きし、予備加熱室203および各製膜室202を封止する。各製膜室202に関しては各部屋に備え付けられているヒーターを正規に光電変換層1dの各層を製膜する製膜温度より20〜50℃高く設定した。予備加熱室203のヒーター設定温度は、多層から成る光電変換層1dのうち、最も基板温度が高い層を製膜する際のヒーター温度と同じ320℃に設定した。ヒーター温度の安定後、予備加熱室203および各製膜室202にHガスを導入し、圧力を133Paに設定、このまま4時間予備加熱室203と各製膜室202のベーキングを行った。導入するガスは、H以外では熱伝導性が比較的良いHe等を適用しても良く、He以外の希ガスや、製膜室の場合は製膜を行う原料ガスで加熱しても良い。
また、ヒーターの温度及びガス圧力の設定は前述した値以上にすることが好ましいが、基板1aにおける基板温度が耐熱限界温度を越えないように注意を払う必要がある。ベーキング終了後、基板laのうち正規に光電変換層1dの製膜を行わない部分を各製膜室202内に入れた状態で予備的製膜(プレデポジション)を行った。予備的製膜の条件としては、正規に光電変換層1dを作製する製膜条件で行った。尚、予備加熱室203には製膜を行う機構を有していないため、各製膜室202の予備的製膜の間もベーキングを続けた。
予備的製膜終了後、ガスを排気し、ステッピングロール方式で光電変換層1dの製膜を行った。光電変換層1dとしては、a-Si/a-SiGeタンデムセルを作製した。非単結晶で構成されるpin構造の光電変換層1dのうち、最も高温・高圧力で製膜を行う層はi層であった。ボトムi層製膜条件は、ヒーター温度が320℃、ガス圧力が400Paであった。
予備加熱室203での加熱条件として、加熱時間20分、ヒーター温度320℃とし、加熱室Hガス圧力は133Pa,400Pa,667Pa及び1064Paの4条件を設定した。上記各条件の下で光電変換層1dを製膜した。
光電変換層1dの上に第3電極層1eとして透明電極層を形成した。透明電極層としてITO、SnO、ZnOなどの酸化物導電層を用いるのが一般的である。透明電極膜形成時には、接続孔hlの周辺部をマスクで覆うなどして始めに形成した接続孔hl部分には膜が形成されないようにした(工程e)。
次に、裏面に金属膜などの低抵抗導電膜からなる第4電極層1fを製膜した。この工程により、集電孔h2の内面で第3電極層1eと第4電極層1fとが重なり、互いに導通させることが出来る(工程(f))。
以上の製膜工程の終了後、基板両面の積層を、所定の形状に切断し、ユニットセルの多段直列接続からなる太陽電池を得た(工程(g))。
図17(g)では、太陽電池が光照射され発電している時に同じ電位となる電極層に同じハッチングを施してある。ユニットセルUは集電孔h2のみを有するように、切断部1gにより切断されており、集電孔h2においてのみ第3電極層1eと裏面側の第4電極層1fとが接続されている。したがって、任意のユニットセルUnに隣接し合う裏面電極En-1,Enと裏面電極En,En+1はEn-1,En−Un−En,En+1なる直列接続をなし、所定の多段直列接続された太陽電池を形成することが出来る。その後、逆バイアス印加処理、およびモジュール化工程を経てサンプル作製を終了した。
サンプル作製後、光劣化後の太陽電池特性を測定するため、サンプルを100mW/cmの強度の光を発するソーラーシミュレーターに投入し、約300時間光に曝した。その後、サンプルを取り出し、ユニットセル毎の白色光下(100mW/cm)でのIV特性を測定した。測定の際、面積を正確にするため、既知の面積を有するマスクを太陽電池上に覆った状態で測定した。また、測定したデータは温度補正で25℃相当の値に補正した。
図1は作製したサンプルの太陽電池特性測定結果を示す図である。尚、図1は予備加熱室のガス圧力を133Paに設定して作製した太陽電池特性に規格化してある。図1から、基板加熱条件におけるガス圧力の増加に伴い、主に曲線因子が向上し、太陽電池特性が向上していることが判る。基板加熱時のガス圧力をボトムi層の製膜圧力以上にしたことにより、太陽電池特性を向上させることができた。
光電変換層1dの製膜を行う本製造装置において、基板1a上に熱電対を取り付け、基板温度の測定を行った。基板温度の測定は、光電変換層1dの各層のうち製膜室において最も高温・高圧力で製膜を行う条件(ヒーター温度320℃、製膜圧力400Pa、ガスの種類・流量は実際の製膜と同じ)、および予備加熱室において今回適用した4条件(ヒーター温度320℃、圧力133Pa,400Pa,667Pa,および1064Pa)で行った。
図2は基板温度測定の結果を示す図である。
図2から、予備加熱室203において、基板加熱時のガス圧力が増加するのに伴い、基板温度が増加していることが分かる。製膜室202での温度は275℃であった。実際にプラズマを印加した場合は、今回測定した基板温度と異なることが考えられるが、印加する電力密度が比較的小さいため、変化が生じても1〜2℃程度であると考えられる。
作製した太陽電池の一部を取り出し、SIMSにより膜中の不純物量の測定を行った。ヒーター温度320℃、製膜圧力400Paで製膜したボトムi層をエッチングにより露出させ、不純物量を測定した。測定する不純物の種類は、炭素、酸素、窒素とした。
図3は膜中の不純物量測定結果を示す図である。図3は予備加熱室203のガス圧力を133Paに設定して作製したサンプルの不純物量に規格化してある。図3から、基板加熱時のガス圧力の増加に伴い、膜中不純物量が減少していることが判る。
図2、図3の結果から、基板加熱時のガス圧力の増加に伴い基板温度が増加し、基板の脱ガスが促進された結果、膜中の不純物量が減少したと考えられる。特に、ボトムi層製膜時の基板温度以上になると不純物量の減少効果が顕著であることが分かる。図1の太陽電池特性の変化は、予備加熱室203における基板温度がボトムi層製膜時の基板温度より高くなり、ボトムi層製膜時における基板からの不純物放出量が抑制されたことに起因することが判る。
(実施例2)
実施例2では、図17の工程(d)において、予備加熱室203における加熱時間を変えて製膜し、それ以外の工程は実施例1と同様の方法で太陽電池を作製した。このように加熱時間を変えて製膜して得られた太陽電池の特性を図4に示す。図4は圧力133Pa、加熱時間7分に設定して作成したサンプルの太陽電池特性に規格化している。図4から、加熱時間が3分、7分では太陽電池特性は大きく変わらなかったが、1分にすると特性低下が顕著になることが判る。加熱時間3分、7分における太陽電池特性の値は、実施例1で示した加熱時間20分の太陽電池特性とほぼ同程度であった。このことから、加熱時間は3分以上であれば良いことが判明した。
図5に実施例1と同様の方法でSIMS分析を行った結果を示す。図4、図5から、実施例1と同様、不純物量の増加に伴い太陽電池特性が低下していることが判る。加熱時間が3分以上であれば良い理由としては、太陽電池の基板1aは、厚さが約50μmのポリイミド基板を用いており、さらに熱伝導の良い金属電極が基板両面に製膜されていることから、基板全体の熱容量は小さく、基板はすぐに加熱されるからであると考えられる。
(実施例3)
実施例3は、予備加熱室にメインヒーターとサブヒーターとを備えた例である。
図18にサブヒーターを備えた予備加熱室の模式図を示す。予備加熱室210の内部にメインヒーター211とサブヒーター212とを備えている。サブヒーター212は、可撓性基板200を挟んでメインヒーター211と対向する位置に配置される。メインヒーター211及びサブヒーター212はそれぞれ独立に温度設定できるようになっている。
実施例3においても、図17(a)〜(g)に示す製造工程にて太陽電池の作製を行った。上記実施例1と同様に、基板1aとしてポリイミド基板を用い、SCAF構造で発電領域面積3000cmのa-Si/a-SiGeタンデムセルを作製した。作製した太陽電池の構造は、図16に示す通りであり、製造工程は後述する条件を除いて図17(a)〜(g)に示す通りである。
図17(a)〜(c)までの工程は、実施例1と同様である。工程(d)において、基板laのセット後、本製造装置内を2×10−4Paまで真空引きした後、予備加熱室210及び各製膜室202を封止した。そして、各製膜室202に関しては各部屋毎に備え付けられているヒーターを正規に光電変換層1dの各層を製膜する製膜温度より20〜50℃高く設定した。予備加熱室210のメインヒーター211を多層からなる光電変換層ldのうち、最も基板温度が高い層を製膜する際のヒーター温度と同じ320℃に設定し、サブヒーター212をメインヒーター211より40℃低い280℃に設定した。尚、メインヒーター211とサブヒーター212との間隔を3cmに設定したが、これは事前の検討から今回実験を行った製膜室構造やガス圧力条件等において製膜室全体を均一に加熱できるという結果に基づいている。その他の製膜室構造やガス圧力条件等においては3cmに限定する必要はない。
ヒーター温度の安定後、予備加熱室210および各製膜室202にHガスを導入し、圧力を133Paに設定し、このまま4時間予備加熱室210と各製膜室202のべーキングを行った。なお、予備加熱室210におけるメインヒーター211及びサブヒーター212の温度及びガス圧力の設定は、前述した場合以上にすることが好ましいが、基板laにおける基板温度が耐熱限界温度を越えないようにする必要がある。
ベーキング終了後、基板1aのうち正規に光電変換層ldの製膜を行わない部分を各製膜室202内に入れた状態で予備的製膜(プレデポジション)を行った。予備的製膜の条件としては、正規に光電変換層1dを作製する製膜条件で行った。尚、予備加熱室210には製膜を行う機構を有していないため、各製膜室202の予備的製膜の間もベーキングを続けた。
予備的製膜終了後、ガスを排気し、ステッピングロール方式で光電変換層ldの製膜を行った。光電変換層1dとしては、a-Si/a-SiGeタンデムセルを作製した。光電変換層製膜時における予備加熱室210のメインヒーター211の温度は320℃に固定し、サブヒーター212の温度は200℃、220℃、240℃、および280℃の4通り試した。また、導入ガスとしてHを適用し、ガス圧力を133Paとし、加熱時間を5分に固定した。メインヒーター温度、およびガス圧力条件は、光電変換層ldの各層のうち、最も高温・高圧力で製膜を行う条件よりも高くすることが好ましい。このとき、基板laにおける基板温度が耐熱限界温度を越えないようにする必要がある。
工程(e)から工程(g)は、上記実施例1と同様に処理した。サンプル作製後、光劣化後の太陽電池特性を測定するため、サンプルを100mW/mの強度の光を発するソーラーシミュレーターに投入し、約300時間光に曝した。その後、サンプルを取り出し、ユニットセル毎の白色光下(100mW/cm)でのIV特性を測定した。測定の際、面積を正確にするため、既知の面積を有するマスクを太陽電池上に覆った状態で測定した。また、測定したデータは温度補正で25℃相当の値に補正した。
図6はサンプルの太陽電池特性測定結果を示す図である。尚、図6は予備加熱室210のサブヒーター温度240℃で作製した太陽電池特性に規格化してある。図6から、サブヒーター温度の増加に伴い、主に曲線因子が向上し、太陽電池特性が向上していることが分かる。
次に、本製造装置において基板la上に熱電対を取り付け、基板温度の測定を行った。
図7に基板温度測定結果を示す。図7から、サブヒーター温度の増加に伴い、基板温度が増加していることが判る。また、サブヒーター無しの場合は、基板温度が261℃であったので、サブヒーター無しの場合よりも基板温度が上昇しており、効率的に基板が加熱されていることが判る。
また、サブヒーター温度220℃の場合と200℃の場合を比較すると、サブヒーター200℃の方では基板温度が大きく下落している。これは、メインヒーター温度とサブヒーター温度の差が100℃を超えたことにより、サブヒーター212が放熱源とならず、加熱が効率的に行われていないことを示唆している。よって、メインヒーター211とサブヒーター212の温度差は、100℃以下にする必要があり、50℃以下が好ましい。
次に、作製した太陽電池の一部を取り出し、SIMSにより膜中の不純物量の測定を行った。エッチングによりボトムi層を露出させ、不純物量を測定した。測定する不純物の種類は、炭素、酸素、窒素とした。図8にその結果を示す。ここで、図8はサブヒーター温度240℃で作製したサンプルの不純物量に規格化してある。図8から、サブヒーター温度の増加に伴い、膜中不純物量が減少していることがわかる。図7、図8の結果から、サブヒーター温度の増加に伴い基板温度が増加し、基板1aの脱ガス化が促進された結果、膜中の不純物量が減少したと考えられる。
(実施例4)
実施例4では、図17の工程(d)において、予備加熱室210におけるガス圧力を変えて製膜し、それ以外の工程は実施例3と同様の方法で太陽電池を作製した。ガスはHを適用し、メインヒーター211の設定温度は320℃、サブヒーター212の設定温度は240℃、加熱時間は5分とした、ガス圧力は20Pa、50Pa及び133Paの3条件とした。
図9に示す太陽電池特性はガス圧力50Paで作製したサンプルの太陽電池特性に規格化してある。図9より、予備加熱工程での予備加熱室210のガス圧力の増加に伴い、主に曲線因子が向上し、太陽電池特性が向上していることが判る。
次に、実施例3と同様の手法で各ガス圧力における基板温度と膜中不純物量を調べた。図10にガス圧力と基板温度の関係を示し、図11にガス圧力と膜中不純物量との関係の測定結果を示す。図11では圧力50Paで作成したサンプルの不純物量に規格化している。図10,11から、ガス圧力の増加に伴い基板温度が増加し、膜中不純物量が減少していることが分かる。図10、図11の結果から、予備加熱室210のガス圧力の増加に伴い基板温度が増加し、基板1aの脱ガス化が促進された結果、膜中の不純物量が減少したと考えられる。
実施例4で作製した太陽電池のうち、予備加熱室210のガス圧力が20Paで作製した太陽電池のみ、特に太陽電池の外周部で製膜中の皺に対応したと思われる色ムラ(外観不良)が顕著に見られた。この色ムラは膜厚の不均一性に対応したものであり、この色ムラも太陽電池特性を低下させる要因であると考えられる。これは、予備加熱時に基板1aが均一に加熱されておらず、ヒーターに接触している部分と接触していない部分との温度差が激しくなった結果、皺が大量に発生し、その履歴が残った結果であると考えられる。よって、太陽電池特性の向上、外観不良の抑制のために、予備加熱時におけるガス圧力は50Pa以上、好ましくは130Pa以上であることが必要である。
(実施例5)
実施例5では、予備加熱時にメインヒーター211とサブヒーター212間の距離を変えて加熱を行った。予備加熱室210における加熱条件としては、メインヒーター211、サブヒーター212を共に320℃、加熱時間5分、Hガス圧力133Paとし、メインヒーター211とサブヒーターとの距離は3cmと0cm(接触させた状態)の2つに設定した。図19は距離0cmの時の状態を示している。同図に示すように、距離0cmの設定では予備加熱時にメインヒーター211とサブヒーター212で基板1aを両面からプレスした状態で加熱している。
図12は実施例5によるメイン・サブヒーター間距離3cm、0cmでの太陽電池特性を示している。尚、図12はメイン・サブヒーター間距離3cmで作製したサンプルの太陽電池特性に規格化してある。図12から、メインヒーター211とサブヒーター212を接触させる条件(0cm)の場合、メイン・サブヒーター同距離3cmの場合より、主に曲線因子が向上し、太陽電池特性が向上していることが判る。
次に、実施例3と同様の手法で各条件における膜中不純物量を調べた。
図13は膜中不純物量の測定結果を示す図である。尚、図13はメイン・サブヒーター間距離3cmで作製したサンプルの太陽電池特性に規格化してある。図13から、メインヒーター211とサブヒーター212を接触させる条件の場合、メイン・サブヒーター間距離3cmの場合より膜中不純物量が減少していることが判る。さらに、メインヒーター211とサブヒーター212を基板1aの両面に接触させる条件(メイン・サブヒーター間距離0cm)で作製した太陽電池は、特に太陽電池外周部における雛が顕著に抑制されており、外観が極めて良好であることが判った。これは、予備加熱室210における加熱時に基板200がメインヒーター211とサブヒーター212でプレスされることにより皺の発生が顕著に少なくなった結果に起因するものであると考えられる。
本発明は、可撓性基板に多層の光電変換層及び電極層を形成してなる光電変換素子の製造方法および製造装置に適用可能である。
実施例1において基板加熱時の圧力条件を変えて作製した太陽電池特性を示す図 実施例1においてガス圧力を変えた場合の基板温度の測定値を示す図 実施例1において基板加熱時の圧力条件を変えて作製した光電変換層内の膜中不純物量の測定値を示す図 実施例2において基板加熱時間を変えて作製した太陽電池特性を示す図 実施例2において基板加熱時間を変えて作製した光電変換層内の膜中不純物量の測定値を示す図 実施例3においてサブヒーターの加熱条件を変えた太陽電池特性を示す図 実施例3で基板加熱時にサブヒーター温度を変えた基板温度測定値を示す図 実施例3でサブヒーター温度を変えて作製した太陽電池の膜中不純物量の測定値を示す図 実施例4で基板加熱時のガス圧力を変えて作製した太陽電池特性を示す図 実施例4で基板加熱時にガス圧力を変えた際の基板温度測定値を示す図 実施例4でガス圧力を変えて作製した太陽電池の膜中不純物量の測定値を示す図 実施例5においてメイン・サブヒーター間距離を変えて作製した太陽電池特性を示す図 実施例5において基板加熱時におけるメイン・サブヒーター間距離を変えて作製した太陽電池の膜中不純物量を示す図 実施例1において光電変換層を製膜する製造装置の概略図 実施例1における予備加熱室の概略図 SCAP型薄膜太陽電池の概略図 SCAF型薄膜太陽電池の製造工程の概略図 実施例3における予備加熱室の概略図 実施例5における予備加熱室構造の概略図
符号の説明
1a…基板
1b…第1電極層
1c…第2電極層
1d…光電変換層
1e…第3電極層
1f…第4電極層
1g、1h…切断部
h1…接続孔
h2…集電孔
E…裏面電極
U…ユニットセル
200…可撓性基板
201…巻き出し用アンワインダー室
202…製膜室
203、210…予備加熱室
204…巻き取りワインダー室
205…共通室
206、207…コア
208…ヒーター
211…メインヒーター
212…サブヒーター
213…可動部



Claims (7)

  1. 真空槽からなる共通室の上流側に配置した予備加熱室において正規に光電変換層を製膜する前に可撓性基板を加熱して脱ガス化する予備加熱工程と、前記共通室の下流側に配置した複数の独立した製膜室において上流側から送られてくる前記可撓性基板に多層の光電変換層を製膜する製膜工程とを備えた光電変換素子の製造方法であって、
    前記予備加熱工程は、前記予備加熱室においてメインヒーターの平面状の接触部を前記可撓性基板の一方の面に接触すると共に、前記可撓性基板を挟んで前記メインヒーターと対向する側に配置したサブヒーターの平面状の接触部を前記可撓性基板の他方の面に接触することにより行い、
    前記予備加熱工程において、前記製膜工程で製膜する前記光電変換層のうち最も基板温度が高い層を製膜する際の製膜室のヒーター温度及びガス圧力より高いヒーター温度及びガス圧力を前記予備加熱室に設定することを特徴とする光電変換素子の製造方法。
  2. 前記光電変換層として非単結晶で構成されるpin構造を用いる場合、i型層を製膜する際の製膜室のヒーター温度及びガス圧力より高いヒーター温度及びガス圧力を、前記予備加熱工程で前記予備加熱室に設定することを特徴とする請求項1記載の光電変換素子の製造方法。
  3. 前記予備加熱工程は、前記メインヒーターの設定温度をThとして、前記サブヒーターの設定温度を(Th−100℃)以上としたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の光電変換素子の製造方法。
  4. 前記予備加熱工程は、前記予備加熱室にH2、He又はArを主体とするガスを導入することを特徴とする請求項1〜請求項3いずれかに記載の光電変換素子の製造方法。
  5. 前記予備加熱工程は、前記予備加熱室に導入するガスのガス圧力を50Pa以上としたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の光電変換素子の製造方法。
  6. 前記予備加熱工程は、前記予備加熱室において前記可橈性基板を3分以上加熱することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の光電変換素子の製造方法。
  7. 真空槽からなる共通室と、前記共通室内の上流側に配置され正規に光電変換層を製膜する前に可撓性基板を加熱して脱ガス化する予備加熱室と、前記共通室内の下流側に配置され上流側から送られてくる前記可撓性基板に多層の光電変換層を製膜する複数の独立した製膜室とを備えた光電変換素子の製造装置であって、
    前記予備加熱室は、前記可撓性基板の一方の面に接触して加熱する平面状の接触部を有するメインヒーターと、前記可撓性基板を挟んで前記メインヒーターと対向する側に配置され、前記可撓性基板の他方の面に接触して加熱する平面状の接触部を有するサブヒーターと、を備え、
    前記製膜室で製膜する前記光電変換層のうち最も基板温度が高い層を製膜する際の製膜室のヒーター温度及びガス圧力より高いヒーター温度及びガス圧力を前記予備加熱室に設定することを特徴とする光電変換素子の製造装置。
JP2007232580A 2007-09-07 2007-09-07 光電変換素子の製造方法および製造装置 Expired - Fee Related JP5071010B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007232580A JP5071010B2 (ja) 2007-09-07 2007-09-07 光電変換素子の製造方法および製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007232580A JP5071010B2 (ja) 2007-09-07 2007-09-07 光電変換素子の製造方法および製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009065021A JP2009065021A (ja) 2009-03-26
JP5071010B2 true JP5071010B2 (ja) 2012-11-14

Family

ID=40559332

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007232580A Expired - Fee Related JP5071010B2 (ja) 2007-09-07 2007-09-07 光電変換素子の製造方法および製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5071010B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015192077A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 株式会社カネカ プラズマcvd装置およびそれを用いた太陽電池の製造方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3096698B2 (ja) * 1995-01-11 2000-10-10 株式会社富士電機総合研究所 薄膜光電変換素子の製造方法およびその方法に用いる成膜装置
JP4126810B2 (ja) * 1999-06-25 2008-07-30 富士電機ホールディングス株式会社 薄膜太陽電池の製造装置
JP2003007629A (ja) * 2001-04-03 2003-01-10 Canon Inc シリコン系膜の形成方法、シリコン系膜および半導体素子
JP2004294616A (ja) * 2003-03-26 2004-10-21 Fuji Photo Film Co Ltd 防眩性反射防止フィルムの製造方法及び装置並びに防眩性反射防止フィルム
JP4830288B2 (ja) * 2004-11-22 2011-12-07 富士電機株式会社 プラズマ制御方法およびプラズマ制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009065021A (ja) 2009-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI466175B (zh) Semiconductor layer manufacturing method and semiconductor layer manufacturing apparatus and semiconductor device manufactured by using the same
US5736431A (en) Method for producing thin film solar battery
JP5246839B2 (ja) 半導体薄膜の製造方法、半導体薄膜の製造装置、光電変換素子の製造方法及び光電変換素子
EP2200098B1 (en) Production system of thin film solar battery
JPH09246581A (ja) 光起電力素子
WO2003085746A1 (en) Method for fabricating tandem thin film photoelectric converter
US9112088B2 (en) Method for manufacturing a thin-film solar cell using a plasma between parallel electrodes
US6495392B2 (en) Process for producing a semiconductor device
WO2022037289A1 (zh) 钝化接触电池及制备方法和钝化接触结构制备方法及装置
US6413794B1 (en) Method of forming photovoltaic element
JP3025179B2 (ja) 光電変換素子の形成方法
JP4067589B2 (ja) 薄膜太陽電池の作製方法
WO2010023947A1 (ja) 光電変換装置の製造方法、光電変換装置、及び光電変換装置の製造システム
JP5071010B2 (ja) 光電変換素子の製造方法および製造装置
JP2000307139A (ja) 薄膜太陽電池の製造方法及び薄膜電極層形成装置
JP4830288B2 (ja) プラズマ制御方法およびプラズマ制御装置
JP4126810B2 (ja) 薄膜太陽電池の製造装置
WO2011024867A1 (ja) 積層型光起電力素子および積層型光起電力素子の製造方法
JP2001288571A (ja) 真空処理装置および真空処理方法
JP2001323376A (ja) 堆積膜の形成装置
JP4642126B2 (ja) 積層型光起電力素子および積層型光起電力素子の製造方法
JP3846633B2 (ja) 透明電極薄膜の形成方法と装置
JP3624120B2 (ja) 光起電力素子の製造方法、光起電力素子製造装置
JP2000114566A (ja) 光電変換装置
EP2549545A1 (en) Thin-film solar cell and method for manufacturing the same

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20100714

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20110422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110809

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110810

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120706

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120724

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120806

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150831

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees