JP5070691B2 - 炭化珪素基板および縦型半導体装置 - Google Patents
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Description
なお、上記の炭化珪素基板のポリタイプは4Hである。炭化珪素基板のポリタイプが4Hである場合には、basal面は( 0 0 0 1)面であり、ステップの方向は、上記のように、< 1-1 0 0 >方向と1°より大きく異なることで、転位列の方向と実質的に異なっている。
これによって、ステップが延在する方向を転位列の方向から、確実に15°程度、異なるようにできる。
上記の炭化珪素基板を実現するために、本発明の炭化珪素基板の製造方法は、炭化珪素のインゴットから炭化珪素基板を製造する方法であって、インゴットの(0001)面からオフ角度8°以下でオフするように炭化珪素基板を切り出す工程を備え、切り出し工程では、オフ方向を、転位列の方向である<1−100>方向の6個の等価な方向([10−10],[1−100],[0−110],[−1010],[−1100],[01−10])のいずれか1つの方向を0°として、その方向のマイナス29°より大きくプラス29°未満、の範囲内の方向とすることで、前記ステップが延在する方向を、前記転位列の6つの等価な方向のいずれの方向とも、1°より大きく異なるようにする。
さらに、オフ方向を、転位列の6つの等価な方向のいずれか1つの方向を0°として、その方向に一致させることで、ステップが延在する方向を、転位列の6つの等価な方向のうち隣り合う2つの方向のちょうど中間の方向(15°異なる方向)とすることができる。
さらに、オフ方向を、転位列の6つの等価な方向のいずれか1つの方向を0°として、その方向に一致させることで、ステップが延在する方向を、転位列の6つの等価な方向のうち隣り合う2つの方向のちょうど中間の方向(15°異なる方向)とすることができる。
図1(a),(b)は、順に、実施の形態1における炭化珪素基板であるSiC基板10の結晶方位を説明するための斜視図及び平面図である。図1(a),(b)に示すように、SiC基板10をSiCインゴットから切り出す際に、SiC基板10の主面が( 0 0 0 1)面(basal面)からα°傾く(オフする)ように、かつ、後述する転位列DSLの方向とエピタキシャル成長の際に生じるステップの方向とが実質的に異なるように(β°>1)、オフ方向を設定して、基板を切り出す。オフ方向とステップの方向とは互いに直交する関係にある。ただし、ステップ(側面)は微視的に見れば平面視においてギザギザ状態となることもあるが、巨視的に見るとステップ全体として平面視において直線とみなせるので、本明細書では巨視的な扱いを採用し、平面視におけるステップを直線として、以下、「ステップの方向」と記述する。本実施の形態において、SiCインゴットは、ポリタイプが4Hで、n型のドーパントを含み、抵抗率が0.02Ωcmであり、SiC基板10の厚みは約400μmである。
図5は、実施の形態2における縦型半導体装置であるMOSFETの構造を示す断面図である。同図に示すように、本実施の形態のMOSFETは、実施の形態1と同様に形成されたSiC基板10と、エピタキシャル成長層11とを備えている。つまり、図1(a),(b)、図2(a),(b)および図3(a),(b)に示すように、エピタキシャル成長層10のステップフロー成長の際に形成されるステップSTPの方向が転位列の方向に実質的に異なるように、オフ方向が設定されている。さらに、エピタキシャル成長層11の表面部の一部に形成された、濃度約1×1017cm−3のp型ドーパントを含むpウェル領域22と、pウェル領域22の表面部の各一部に形成された、濃度1×1019cm−3のn型ドーパントを含む厚み(深さ)が約0.3μmのソース領域23と、濃度5×1019cm−3のp型ドーパントを含み、厚み(深さ)が約0.3μmのp+コンタクト領域25と、厚み約500nmのシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜30と、厚み約0.1μmのNi膜からなるソース電極31と、ゲート絶縁膜30の上にソース電極31とは離間した位置に形成されたAlからなるゲート電極32と、SiC基板10の裏面上に形成された厚み約0.1μmのNi膜からなるドレイン電極33とを備えている。
本発明が適用されるMISFETやダイオードは、実施形態1や実施形態2に挙げたものに限定されるものではなく、発明の効果を発揮するものであれば、各部の構造,寸法,ドーパント濃度などは、いかなるバリエーションも採ることができる。
Claims (8)
- 転位列を有する炭化珪素基板であって、
前記転位列は< 1-1 0 0 >方向に沿っていて、
前記炭化珪素基板は、basal面(0001)から、8°以下のオフ角度で、所定のオフ方向にオフされることで主面が形成され、
前記主面において、前記オフ方向に直交する方向に沿ってステップが延在しており、
前記オフ方向を、前記転位列の< 1-1 0 0 >方向に含まれる6つの等価な方向([10−10],[1−100],[0−110],[−1010],[−1100],[01−10])のいずれか1つの方向を0°として、その方向のマイナス29°より大きくプラス29°未満、の範囲内の方向とすることで、前記ステップが延在する方向を、前記転位列の6つの等価な方向のいずれの方向とも、1°より大きく異なるようにした、炭化珪素基板。 - 請求項1に記載の炭化珪素基板において、
前記オフ方向を、前記転位列の6つの等価な方向のいずれか1つの方向を0°として、その方向に一致させることで、前記ステップが延在する方向を、前記転位列の6つの等価な方向のうち隣り合う2つの方向のちょうど中間の方向とした、炭化珪素基板。 - 転位列が< 1-1 0 0 >方向に沿っている炭化珪素基板と、
前記炭化珪素基板上に形成されたエピタキシャル成長層と、
前記エピタキシャル成長層の上方に設けられた上面電極と、
前記炭化珪素基板の裏面に設けられた裏面電極とを備え、
前記炭化珪素基板は、basal面(0001)から、8°以下のオフ角度で、所定のオフ方向にオフされることで主面が形成され、その主面において該オフ方向が、< 1-1 0 0 >方向に含まれる等価な6つの方向([10−10],[1−100],[0−110],[−1010],[−1100],[01−10])のいずれか1つの方向を0°として、その方向のマイナス29°より大きくプラス29°未満、の範囲内の方向とすることで、前記ステップが延在する方向を、前記転位列の6つの等価な方向のいずれの方向とも、1°より大きく異なるようにしたものである、縦型半導体装置。 - 請求項3に記載の縦型半導体装置において、前記炭化珪素基板における前記オフ方向を、前記転位列の6つの等価な方向のいずれか1つの方向を0°として、その方向に一致させることで、前記ステップが延在する方向を、前記転位列の6つの等価な方向のうち隣り合う2つの方向のちょうど中間の方向とした、縦型半導体装置。
- 請求項3または4に記載の縦型半導体装置において、
前記上面電極は、前記エピタキシャル成長層の上面にショットキー接触するショットキー電極である、縦型半導体装置。 - 請求項3〜5のいずれか1項に記載の縦型半導体装置において、
前記エピタキシャル成長層にはpn接合部が形成されている、縦型半導体装置。 - 炭化珪素のインゴットから炭化珪素基板を製造する方法であって、
前記インゴットの(0001)面からオフ角度8°以下でオフするように炭化珪素基板を切り出す工程を備え、
前記切り出し工程では、オフ方向を、転位列の方向である<1−100>方向の6個の等価な方向([10−10],[1−100],[0−110],[−1010],[−1100],[01−10])のいずれか1つの方向を0°として、その方向のマイナス29°より大きくプラス29°未満、の範囲内の方向とすることで、前記ステップが延在する方向を、前記転位列の6つの等価な方向のいずれの方向とも、1°より大きく異なるようにする、炭化珪素基板の製造方法。 - 請求項7に記載の炭化珪素基板の製造方法において、
前記オフ方向を、前記転位列の6つの等価な方向のいずれか1つの方向を0°として、その方向に一致させることで、前記ステップが延在する方向を、前記転位列の6つの等価な方向のうち隣り合う2つの方向のちょうど中間の方向とする、炭化珪素基板の製造方法。
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