JP5068154B2 - 電圧源回路及び電圧源回路を使用した温度検出回路 - Google Patents

電圧源回路及び電圧源回路を使用した温度検出回路 Download PDF

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Description

本発明は、基準電圧発生回路や温度検出回路等に使用する電圧源回路に関する。
図8は、2つの電界効果トランジスタにおけるゲート電極の仕事関数差を利用した電圧源回路の従来例を示した図である(例えば、特許文献1参照。)。
図8において、高濃度N型ゲートを有するデプレッション型の電界効果トランジスタM101と、高濃度P型ゲートを有するデプレッション型の電界効果トランジスタM102で構成され、電界効果トランジスタM101及びM102は、電源電圧VDDと接地電圧との間に直列に接続されている。電界効果トランジスタM101及びM102は、それぞれチャネルドープの不純物濃度が等しく、電界効果トランジスタM101において、サブストレートゲート(バックゲートともいう)はソースに接続され、電界効果トランジスタM102のサブストレートゲートは接地電圧に接続されている。また、電界効果トランジスタM101及びM102の各ゲートは、電界効果トランジスタM101とM102との接続部にそれぞれ接続されており、該接続部から電圧Vpnが出力される。
ここで、出力電圧Vpnについて説明する。
電界効果トランジスタM101における、チャネル幅をWn、チャネル長をLn、しきい値電圧をVthn、移動度をμn、伝導係数をCoxとし、電界効果トランジスタM102における、チャネル幅をWp、チャネル長をLp、しきい値電圧をVthp、移動度をμp、伝導係数をCoxとする。電界効果トランジスタM101に流れる電流をinとし、電界効果トランジスタM102に流れる電流をipとすると、電流inは下記(a)式のようになり、電流ipは下記(b)式のようになる。
in=1/2×Wn/Lp×μn×Cox×(−Vthn)………………(a)
ip=1/2×Wp/Lp×μp×Cox×(Vpn−Vthp)………………(b)
電界効果トランジスタM101及びM102は、同じP型基板上に作られているため、各キャリア濃度がほぼ等しい。このため、μn=μpとみなすことができ、チャネル幅においてはWn=Wpになるように形成されているものとする。回路構成上、in=ipであることから、前記(a)及び(b)式から、出力電圧Vpnは下記(c)式のようになる。
Vpn=Vthp−(Lp/Ln)1/2×Vthn………………(c)
一方、図8の電圧源回路では、電界効果トランジスタM101及びM102のサブストレートゲートの電圧が異なるため、シリコンウエハ上に形成する場合、P型基板では不都合が生じ、N型基板上にPウエルを持つ製造プロセスに限定されていた。このことは、様々なアプリケーションをシリコンチップ上に実現する半導体では、他の回路ブロックの回路構成を限定してしまう可能性があり、開発の障害になる可能性があった。また、より汎用性のあるトリプルウエル構造のプロセスやSOI(シリコン・オン・インシュレータ)等を使用することにより、前記のような開発の障害は減少するが、製造工程が増えるために製造コストが高くなるという問題があった。このように、図8の電圧源回路では、開発の融通性と製造コストに対する問題があった。
このような問題を解決するため、図9のような電圧源回路があった(例えば、特許文献2参照。)。
図9の電圧源回路は、図8と同様に、高濃度N型ゲートを有するデプレッション型の電界効果トランジスタM101と、高濃度P型ゲートを有するデプレッション型の電界効果トランジスタM102が直列に接続されてなる。
図9における図8との相違点は、電界効果トランジスタM101及びM102の各サブストレートゲートがそれぞれ接地電圧に接続されていることにあり、これ以外は図8の回路と同じである。
ここで、図9の場合の出力電圧Vpnについて説明する。
図9において、電界効果トランジスタM101に流れる電流inは前記(a)式のようになり、電界効果トランジスタM102に流れる電流ipは前記(b)式のようになる。ただし、図8の回路と異なるのは、電界効果トランジスタM101のサブストレートゲートが接地電圧であるため、バックバイアス効果によって電界効果トランジスタM101のしきい値電圧が上昇する点である。このため、しきい値電圧Vthnは、下記(d)式のように示すことができる。
Vthn=Vthn0+γ×{(2×φF+Vpn)1/2−(2×φF)1/2}………………(d)
なお、Vthn0は、バックバイアス効果が生じていないときの電界効果トランジスタM101のしきい値電圧を示している。
また、前記(d)式の基板バイアス効果係数γは、下記(e)式のように示すことができ、前記(d)式のφFは下記(f)式のように示すことができる。
γ=(2×q×εsi×Nsub/Cox)1/2×Vthn……………(e)
φF=k×T/q×log(Nsub/ni)………………(f)
なお、前記(e)式及び(f)式において、qは電子の電荷量、εsiはシリコンの誘電率、Nsubは基板の不純物濃度、niは真性半導体のキャリア濃度をそれぞれ示している。
前記(c)式を、電界効果トランジスタM101の基板バイアス効果を考慮して、前記(d)式を基にして書き直すと、下記(g)式のようになる。
Vpn=Vthp−(Lp/Ln)1/2×[Vthn0+γ×{(2×φF+Vpn)1/2−(2×φF)1/2}]………………(g)
前記(g)式を出力電圧Vpnに関して整理すると、下記(h)式のようになり、これが、電界効果トランジスタM101に基板バイアス効果が発生する図9の電圧源回路の出力電圧になる。
Vpn=[(2×A+Lp/Ln×γ)−{Lp/Ln×(4×A+γ×Lp/Ln+8×φF)}1/2]/2………………(h)
ただし、前記(h)式において、
A=Vthp−(Lp/Ln)1/2×Vthn0+γ×(2×φF×Lp/Ln)1/2
である。
電界効果トランジスタM101のN+ゲートは高濃度であるため、そのフェルミ準位は伝導帯Ecに近い。同じく電界効果トランジスタM102のP+ゲートも高濃度であるため、そのフェルミ準位は価電子帯Evに近い。図10から分かるように、電界効果トランジスタM101のN+ゲートの仕事関数をφn+とし、電界効果トランジスタM102のP+ゲートの仕事関数をφp+とすると、Vthp−Vthn0=(ΦP+)−(Φn+)となり、それはほぼ1.2Vになる。
特開2006−242894号公報 特開2007−66043号公報
しかし、図9の回路を採用することにより、図8の回路にあった開発の融通性と製造コストの問題は解決することができるが、図9の電圧源回路で発生する出力電圧Vpnのばらつきが図8の電圧源回路よりも大きくなるという問題があった。
図8又は図9の回路では、高濃度P型ゲートを有したデプレッション型の電界効果トランジスタと、高濃度N型ゲートを有した電界効果トランジスタとのチャネル長Lの比(以下、L比と呼ぶ)を変えることによって、出力電圧Vpnの温度特性を正又は負にしたり、ほぼ温度に依存しない特性にしたりすることができる。このような温度特性を有する回路は、温度検出回路、いわゆる温度センサーに使用することができ、温度に依存しない特性の回路は基準電圧源、いわゆるVREF回路として使用することができる。温度に依存しない特性を得るためのL比は、図8の電圧源回路と図9の電圧源回路で値が異なる。実際に試作した結果、図9の電圧源回路では0.400であり、図8の電圧源回路では0.563であることが判明した。
図11で示したグラフは、図8の回路において、L比の変化による出力電圧Vpnの変化を計算で求めたものであり、図12で示したグラフは、図9の回路において、L比の変化による出力電圧Vpnの変化を計算で求めたものである。図11及び図12では、それぞれ3本の曲線high、typ及びlowが示されているが、曲線typは、製造における標準的な値であるVthp=−0.5V及びVthN=0.7Vを使用して算出した結果であり、曲線highは、製造ばらつきの上限とされるVthp=−0.35V及びVthN=0.85Vを使用して算出した結果である。また、曲線lowは、製造ばらつきの下限とされるVthp=−0.65V及びVthN=0.55Vを使用して算出した結果である。
下記表A及び表Bは、図11と図12の主要ポイントでの計算値を示したものであり、変動率は、曲線highと曲線lowとの差を曲線typの値で除した百分率を示している。表Aと表B、及び図11と図12をそれぞれ比較すると、両者とも、L比が0.2、1及び2の場合は変動率がほぼ同じであることが分かる。
(表A)
Figure 0005068154
(表B)
Figure 0005068154
しかし、温度に依存しない特性、いわゆるVREF回路として使用することができるL比、すなわち表AのL比=0.563と表BのL比=0.400で比較すると、出力電圧Vpnの変動率は、前記表Aの3.524%に対して、前記表Bでは5.766%と約6割も増加していることが分かる。これは、高濃度P型ゲートを有する電界効果トランジスタと高濃度N型ゲートを有する電界効果トランジスタのサブストレートゲートを共に接地電圧に接続することによって、新たに発生する問題であった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、より高精度で、製造の容易な電圧源回路及び電圧源回路を使用した温度検出回路を得ることを目的とする。
この発明に係る電圧源回路は、複数の電界効果トランジスタにおけるゲート電極の仕事関数差を用いて生成した電圧を出力端から出力する電圧源回路において、
正側電源入力端と、
負側電源入力端と、
一端が前記正側電源入力端に接続された第1の抵抗と、
該第1の抵抗の他端と前記負側電源入力端との間に接続され、ゲート及びサブストレートゲートがそれぞれ前記負側電源入力端に接続された第1の電界効果トランジスタと、
一端が前記正側電源入力端に接続された第2の抵抗と、
前記出力端と前記負側電源入力端との間に接続され、ゲートが前記出力端に接続されると共にサブストレートゲートが前記負側電源入力端に接続された、前記第2の抵抗から出力された電流が流れる第2の電界効果トランジスタと、
前記第1の抵抗と前記第1の電界効果トランジスタとの接続部の電圧である第1の電圧と、前記第2の抵抗の他端の電圧である第2の電圧が等しくなるように、前記第2の抵抗の他端から前記第2の電界効果トランジスタに流れる電流を制御する電圧制御回路部と、
を備え、
前記第1及び第2の各電界効果トランジスタは、ゲート電極の導電型の極性が異なるポリシリコンゲートを有するものである。
また、前記第1及び第2の各電界効果トランジスタは、幾何学的に同一形状であるようにした。
具体的には、前記電圧制御回路部は、
前記第2の抵抗の他端と前記出力端との間に接続された第3の電界効果トランジスタと、
前記第1の電圧と前記第2の電圧が等しくなるように該第3の電界効果トランジスタの動作制御を行う演算増幅回路と、
を備えるようにした。
また、この発明に係る温度検出回路は、検出した温度に応じた電圧を生成して温度検出電圧として出力する温度検出回路において、
複数の電界効果トランジスタにおけるゲート電極の仕事関数差を用いて、温度係数を有する電圧を生成する第1の電圧源回路部と、
複数の電界効果トランジスタにおけるゲート電極の仕事関数差を用いて、温度変化に依存しない所定の基準電圧を生成する第2の電圧源回路部と、
前記第1の電圧源回路部で生成された電圧と前記基準電圧との減算を行って前記温度検出電圧を生成する減算回路部と、
を有し、
前記第1及び第2の各電圧源回路部は、
前記生成した電圧を出力する出力端と、
正側電源入力端と、
負側電源入力端と、
一端が前記正側電源入力端に接続された第1の抵抗と、
該第1の抵抗の他端と前記負側電源入力端との間に接続され、ゲート及びサブストレートゲートがそれぞれ前記負側電源入力端に接続された第1の電界効果トランジスタと、
一端が前記正側電源入力端に接続された第2の抵抗と、
前記出力端と前記負側電源入力端との間に接続され、ゲートが前記出力端に接続されると共にサブストレートゲートが前記負側電源入力端に接続された、前記第2の抵抗から出力された電流が流れる第2の電界効果トランジスタと、
前記第1の抵抗と前記第1の電界効果トランジスタとの接続部の電圧である第1の電圧と、前記第2の抵抗の他端の電圧である第2の電圧が等しくなるように、前記第2の抵抗の他端から前記第2の電界効果トランジスタに流れる電流を制御する電圧制御回路部と、
をそれぞれ備え、
前記第1及び第2の各電界効果トランジスタは、ゲート電極の導電型の極性が異なるポリシリコンゲートを有するものである。
また、前記第1及び第2の各電界効果トランジスタは、幾何学的に同一形状であるようにした。
具体的には、前記電圧制御回路部は、
前記第2の抵抗の他端と前記出力端との間に接続された第3の電界効果トランジスタと、
前記第1の電圧と前記第2の電圧が等しくなるように該第3の電界効果トランジスタの動作制御を行う演算増幅回路と、
を備えるようにした。
また、前記第1及び第2の各電圧源回路部は、前記第1の抵抗と前記第2の抵抗の抵抗値の比が異なるようにした。
また、前記第1の電圧源回路部で生成された電圧及び前記基準電圧の少なくとも一方の電圧値の調整を行う調整回路部を備え、該調整回路部は、該電圧値の調整を行う電圧を出力する前記電圧源回路部の前記出力端と前記減算回路部の入力端との間に設けられるようにしてもよい。
本発明の電圧源回路によれば、製造コストを上昇させることなく、使用プロセスに融通性を持たせることができると共に出力電圧のばらつきを低減させることができる。
また、本発明の温度検出回路によれば、前記のような電圧源回路を使用して温度検出回路を形成するようにしたことから、使用する電圧源回路において製造コストを上昇させることなく、使用プロセスに融通を持たせることができると共に出力電圧のばらつきを低減させることができるため、温度検出電圧のばらつきを低減させることができ、高精度に温度検出を行うことができる。
次に、図面に示す実施の形態に基づいて、本発明を詳細に説明する。
第1の実施の形態.
図1は、本発明の第1の実施の形態における電圧源回路の回路例を示した図である。
図1において、電圧源回路1は、ゲート電極の導電型の極性が異なるポリシリコンゲートを有するNチャネル型の電界効果トランジスタM1,M2、Pチャネル型の電界効果トランジスタM3、演算増幅回路OP1、及び同一の特性を有する抵抗R1,R2で構成されている。電圧源回路1は、2つの電界効果トランジスタM1及びM2のゲート電極の仕事関数差の原理を用いて所定の出力電圧Vpnを生成し出力する。電界効果トランジスタM1は、高濃度N型ゲートを有するデプレッション型のトランジスタであり、電界効果トランジスタM2は、高濃度P型ゲートを有するトランジスタである。
電源電圧VDDと接地電圧との間には、抵抗R1と電界効果トランジスタM1が直列に接続され、抵抗R1と電界効果トランジスタM1との接続部が演算増幅回路OP1の非反転入力端に接続されている。電界効果トランジスタM1のゲート及びサブストレートゲートは、それぞれ接地電圧に接続されている。また、電源電圧VDDと接地電圧との間には、抵抗R2と、電界効果トランジスタM3と、電界効果トランジスタM2が直列に接続されている。抵抗R2と電界効果トランジスタM3との接続部は、演算増幅回路OP1の反転入力端と電界効果トランジスタM3のサブストレートゲートにそれぞれ接続され、演算増幅回路OP1の出力端は電界効果トランジスタM3のゲートに接続されている。電界効果トランジスタM2のゲートは、電界効果トランジスタM2とM3との接続部に接続され、電界効果トランジスタM2のサブストレートゲートは接地電圧に接続されている。電界効果トランジスタM2とM3との接続部が電圧源回路1の出力端をなし、該出力端から出力電圧Vpnが出力される。
なお、抵抗R1が第1の抵抗を、電界効果トランジスタM1が第1の電界効果トランジスタを、抵抗R2が第2の抵抗を、電界効果トランジスタM2が第2の電界効果トランジスタをそれぞれなす。また、電界効果トランジスタM3及び演算増幅回路OP1が電圧制御回路部を、電界効果トランジスタM3が第3の電界効果トランジスタをそれぞれなす。
このような構成において、電界効果トランジスタM1のゲート電圧Vgが0Vであり、電界効果トランジスタM1のドレインからソースに電流i1が流れる。電流i1が流れることにより、演算増幅回路OP1の非反転入力端には電圧V1が発生し、演算増幅回路OP1は、抵抗R2と電界効果トランジスタM3との接続部の電圧V2が電圧V1と等しくなるように、電界効果トランジスタM3の動作制御を行う。このため、電圧V1とV2は、常時同じ電圧になる。このように、抵抗R1及びR2の各一方の端部はそれぞれ電源電圧VDDに接続され、抵抗R1及びR2の各他方の端部のそれぞれの電圧が等しいことから、抵抗R1及びR2に流れる各電流は等しくなる。
抵抗R1には、電流i1が流れる電界効果トランジスタM1のドレインに接続されているため、電流i1が流れ、電流i1と等しい電流i2が抵抗R2にも流れる。抵抗R2に流れる電流i2は、電界効果トランジスタM2のドレインに流れ込み、電界効果トランジスタM2のゲートとドレインが接続されていることから、電界効果トランジスタM2は、電流i2を流せるのに相当するゲート電圧Vgを出力電圧Vpnとして発生させる。
図2は、電界効果トランジスタM1とM2におけるゲート電圧Vgとドレイン電流idとの関係例を示した特性図である。
図2において、電界効果トランジスタM1のしきい値電圧Vthnが通常−0.5V付近であり、電界効果トランジスタM2のしきい値電圧Vthpは通常0.7V付近である。電界効果トランジスタM1とM2において、各ドレイン電流が等しいときの各ゲート電圧Vgの電圧差が出力電圧Vpnとなって出力される。なお、電界効果トランジスタM2のソースとサブストレートゲートが共に接地電圧に接続されていることから、電界効果トランジスタM2にバックバイアス効果が発生することはない。
ここで、抵抗R1,R2、演算増幅回路OP1及び電界効果トランジスタM3の代わりに、カレントミラー回路を使用して電界効果トランジスタM1に流れる電流i1に等しい電流i2を電界効果トランジスタM2に供給する方法も考えられるが、このようなカレントミラー回路を構成する2つの電界効果トランジスタの特性を揃えることは難しく出力電圧Vpnのばらつきが発生する要因になると考えられる。
一般的にトランジスタの製造工程は複雑で、例えばCMOSプロセスであればシリコン基板への複数回の不純物注入、ゲート酸化膜生成、ゲート電極デポジション、ゲート電極エッチング等の工程を経るため、同一チップ上に同じ特性の素子を製造する場合にばらつきが発生しやすかった。言い換えると、特性の揃ったペア性の良い2つのトランジスタを安定して製造することは高度な製造技術が必要となっていた。歩留まりを低下させても特性の揃ったものだけを選別する方法もあるが、製造コストの上昇を避けることができなかった。
これに対して、基板上に製造する抵抗素子は、トランジスタよりも格段にペア性が優れている。その理由は、抵抗素子の製造方法が、一般的にトランジスタよりも工程数が少ないためであり、例えばポリシリコン抵抗の場合、ポリシリコンデポジション、エッチングの2工程で実現することができ、抵抗値をばらつかせる要因はポリシリコンの膜厚ばらつきとエッチングによる幾何学的寸法のばらつきに限定される。また、膜厚の薄い金属薄膜抵抗、例えばシリコンクロム(SiCr)を抵抗材料に使用すると、更に良好なペア性を得ることができる。このようないずれの種類の抵抗を使用しても、図1の抵抗R1及びR2のペア性によって発生する電流i2のばらつきは、前記のようなカレントミラー回路を使用した場合よりも格段に小さくすることができる。このばらつきの差は、製造装置の精度や抵抗素子材料等によって大きく影響されるため、一律な値をここで示すことは困難であるが、図1のようにすることにより、カレントミラー回路を使用した場合よりも3〜10倍以上の前記ばらつきの改善を見込むことができる。
一方、電界効果トランジスタM1及びM2は、ゲート電極に注入されている導電型の極性が異なるだけでそれ以外の物性や幾何学的寸法は、同一又は意図した比であることが理想である。仮にこれらに誤差が発生すると、出力電圧Vpnや温度特性に変化が生じ、製品としてのばらつきの増大をもたらす。一般に、写真製版技術を用いた半導体プロセスでシリコン基板上に複数の素子を作り込む場合、幾何学的に同一のものを作ることによって、最も前記のような誤差を小さくすることができる。例えば、2つの電界効果トランジスタのゲート幅Wを同一としてゲート長Lのみを1:2の比にした場合、レティクル上に正確に1:2のマスクが形成されていたとしても、露光時における周囲への反射、レジストの収縮、及びエッチングのムラ等の影響によって、実際にシリコン基板上に形成される各電界効果トランジスタのゲート長Lの比は正確に1:2にならない場合が一般的である。このために、好ましくは、電界効果トランジスタM1及びM2の幾何学的寸法を同一にするようにすればよい。
電界効果トランジスタM1とM2の作り込み精度を正確にするために両者の寸法を同一にすると、出力電圧Vpnの温度特性が一元的に決定付けられてしまう。図3は、抵抗R2とR1の抵抗値の比の逆数が1である場合の、電界効果トランジスタM1及びM2の各ゲート長Lの比であるL比と、出力電圧Vpnの温度係数TC(温度が1℃上昇すると出力電圧Vpnが何V変化するかを示す値)を示した図である。
図3において、L比が1であるときの温度係数TCは約−0.5mV/℃である。この温度係数値でよければ問題はないが、他の温度係数値が必要な場合や、温度に依存しない特性(TC=0)を得たい場合は、電界効果トランジスタM1とM2のL比を変えて対応することも可能である。
しかし、該L比を1以外にすると、前記のような作り込み精度に誤差が生じ、幾何学的に同一にしたことによる前記のような利点を得ることができなくなる。そこで、図1の電圧源回路1では、前記L比を1にした状態で他の温度係数の特性を得ることができる。すなわち、図1の電圧源回路1で、抵抗R2とR1の抵抗値の比を変えて電界効果トランジスタM1とM2の電流を任意に変更することにより、L比を変えて実現していた場合と同様の任意の温度係数を得ることができる。すなわち、抵抗R2とR1の抵抗値の比を任意に設定することによって、発生する出力電圧Vpnに温度特性を持たせることができる。
図8の従来回路において、2つの電界効果トランジスタM101とM102のゲート幅Wとゲート長Lを共に同一としたL比=1の場合と、電界効果トランジスタM102のゲート長Lだけを2倍にしたL比=2の場合とを比較して考える。L比=2では、電界効果トランジスタM102のゲート長Lが2倍になったために、電界効果トランジスタM102のドレインから流れる電流はL比=1のときの1/2になる。すなわち、従来技術でL比を変えていたことは電界効果トランジスタM102に流し込む電流量を変えていたことと同じことであったと言える。
図1の電圧源回路1でこれと同じことを行おうとすると次のようにすればよい。
電界効果トランジスタM1とM2は幾何学的に同一(L比=1)になるようにしておく。このようにすることにより、電界効果トランジスタM1とM2の仕上がり寸法精度を確保することができる。次に、電界効果トランジスタM2に流す電流が1/2になるように抵抗R2とR1の抵抗値の比を1:2とする。このようにすることで、電界効果トランジスタM2のドレインに流れる電流i2は、i1/2になり、従来回路においてL比を2にしたことと同じ動作となるため、同じ電圧、及び同じ温度特性が得られる。すなわち、従来技術のL比の値は抵抗R2とR1の抵抗値の比の逆数に対応しており、抵抗R2とR1の抵抗値の比を任意に変えることにより、出力電圧Vpnに所望の温度特性を持たせることができる。
このように、本第1の実施の形態における電圧源回路は、図9の従来の電圧源回路と同様に、バックバイアス効果が発生しないため、温度に依存しない特性を得るには、抵抗R2とR1の抵抗値の比の逆数をL比=0.563に相当する値に設定すればよく、製造コストを上昇させることなく、開発の融通性を得ることができると共に出力電圧のばらつきを低減させることができる。
なお、電界効果トランジスタM1とM2は、幾何学的に同一になるようにしても、抵抗R2とR1の抵抗値の比を1:1以外にすることによって、抵抗R2とR1の抵抗値の比に誤差が生じる可能性があるという問題については、以下のようにすることにより解決することができる。
抵抗R1とR2を最小単位の複数の抵抗でそれぞれ構成し、該抵抗の数の比が抵抗R2とR1の抵抗値の比になるようにすればよく、更にコモンセントロイド配置する等の工夫で抵抗値の比の精度やばらつきを向上させることができる。
ここで、温度係数が異なる図1の回路構成の電圧源回路を2つ使用し、該各電圧源回路の出力電圧を減算することによって温度検出回路を形成することができる。すなわち、該温度検出回路は、抵抗R2とR1の抵抗値の比が異なる2つの電圧源回路と、該各電圧源回路の出力電圧を減算する減算器とで構成することができる。図4の特性Aのような温度に依存しない電圧を出力する電圧源回路は、例えば抵抗R2とR1の抵抗値の比の逆数を0.563になるようにすることで実現できる。また、図4の特性Bのように負の温度係数TCを持つ電圧を出力する電圧源回路は、例えば抵抗R2とR1の抵抗値の比の逆数を1になるようにすることで実現できる。特性Aの出力電圧から特性Bの出力電圧を減算することにより、温度検出回路は、特性Cで示す正の温度係数を有する電圧を生成することができる。
図5は、このような温度検出回路の回路例を示した図である。
図5において、温度検出回路10は、第1の電圧源回路1aと、第2の電圧源回路1bと、減算器2とで構成されており、第1及び第2の各電圧源回路1a,1bは、それぞれ図1の電圧源回路1と同じ回路構成をなしている。第1の電圧源回路1aは、電界効果トランジスタM1a,M2a、Pチャネル型の電界効果トランジスタM3a、演算増幅回路OP1a、及び同一の特性を有する抵抗R1a,R2aで構成され、第2の電圧源回路1bは、電界効果トランジスタM1b,M2b、Pチャネル型の電界効果トランジスタM3b、演算増幅回路OP1b、及び同一の特性を有する抵抗R1b,R2bで構成されている。なお、減算器2は減算回路部をなす。
電界効果トランジスタM1a及びM1bは、図1の電界効果トランジスタM1と同じものであり、電界効果トランジスタM2a及びM2bは、図1の電界効果トランジスタM2と同じものである。また、電界効果トランジスタM3a及びM3bは、図1の電界効果トランジスタM3と同じものであり、演算増幅回路OP1a及びOP1bは、図1の演算増幅回路OP1と同じものである。抵抗R1a及びR1bは、図1の抵抗R1に相当し、抵抗R2a及びR2bは、図1の抵抗R2に相当する。
第1の電圧源回路1aは、温度に依存しない所定の基準電圧VREFを生成して出力し、第2の電圧源回路1bは、負の温度係数を有する出力電圧VPNを生成して出力する。このため、第1の電圧源回路1aでは、抵抗R1aとR2aの抵抗値の比が1:1.78になるように、すなわち抵抗R1aとR2aの抵抗値の比の逆数が0.563になるように設定されている。また、第2の電圧源回路1bでは、抵抗R1bとR2bの抵抗値の比が1:1になるように、すなわち抵抗R1bとR2bの抵抗値の比の逆数が1になるように設定されている。
減算器2の非反転入力端+には、基準電圧VREFが入力され、減算器2の反転入力端−には、電圧VPNが入力されており、減算器2は、基準電圧VREFから電圧VPNを減算した、正の温度係数を有する出力電圧Vtempを生成して出力する。減算器2は増幅動作を行わないようにしていることから、出力電圧Vtempの温度係数は、電圧VPNの温度係数と絶対値が同じになる。減算器2に増幅動作を行わせるようにすると、該増幅率に応じた任意の温度係数を有する出力電圧Vtempを得ることができる。なお、図5では、基準電圧VREFから電圧VPNを減算するようにしたが、電圧VPNから基準電圧VREFを減算するようにすると、負の温度係数を有する出力電圧Vtempを得ることができる。
このように、図1の電圧源回路1を使用して温度検出回路を形成することにより、開発の融通性、製造コスト及び出力電圧のばらつきの増大という従来の課題を解決することができると共に、温度特性を持たない基準電圧VREFのばらつきが半減していることから、出力電圧Vtempのばらつきも減少させることができる。
しかし、高精度の温度検出回路を実現しようとすると、図4からも分かるように、製造プロセスのばらつきによって出力電圧が変動することから、出力電圧の調整を行う必要がある。このような場合、図5の温度検出回路に、基準電圧VREF及び電圧VPNの少なくとも一方の電圧レベルを上下させるレベル調整回路を設けるようにすればよい。
図6は、このようなレベル調整回路を設けた温度検出回路の回路例を示した図である。なお、図6では、図5と同じもの又は同様のものは同じ符号で示し、ここではその説明を省略すると共に、図5との相違点のみ説明する。
図6における図5との相違点は、レベル調整回路5を追加したことにあり、これに伴って、図5の温度検出回路10を温度検出回路15にした。
図6において、温度検出回路15は、第1の電圧源回路1aと、第2の電圧源回路1bと、減算器2と、レベル調整回路5とで構成されている。レベル調整回路5は、入力された基準電圧VREFを所定の電圧だけシフトさせて減算器2の非反転入力端+に出力する。減算器2は、レベル調整回路5から入力された電圧から電圧VPNを減算した、正の温度係数を有する出力電圧Vtempを生成して出力する。なお、レベル調整回路5は調整回路部をなす。
減算器2は、レベル調整回路5から入力された電圧から電圧VPNを減算した、正の温度係数を有する出力電圧Vtempを生成して出力する。レベル調整回路5は、演算増幅回路を使用した増幅回路や抵抗分圧比を調整する分圧回路等を使用して実現することができる。なお、図6では、第1の電圧源回路1aと減算器2との間にレベル調整回路5を設けるようにしたが、第2の電圧源回路1bと減算器2との間にレベル調整回路5を設けるようにしてもよく、第1の電圧源回路1aと減算器2との間、及び第2の電圧源回路1bと減算器2との間にそれぞれレベル調整回路5を設けるようにしてもよい。
このようにすることにより、温度検出回路は、所望の出力電圧特性を得ることができる。
図6の温度検出回路15において、抵抗R1aとR1bの抵抗値が同じで、電界効果トランジスタM1aとM1bが幾何学的に相似で特性が同一であるとすると、電界効果トランジスタM1aとM1bのドレインに発生する電圧は同一になる。この場合、図7に示すように、図6の第2の電圧源回路1bにおける抵抗R1bと電界効果トランジスタM1bをなくし、演算増幅回路OP1bの非反転入力端を、第1の電圧源回路1aにおける抵抗R1aと電界効果トランジスタM1aとの接続部に接続するようにしてもよい。このようにすることにより、図6の場合と同様の出力電圧Vtempを得ることができると共に、素子の数を削減することができるため、ばらつき要因を少なくすることによって出力電圧のばらつきを減少させることができ、シリコン基板を使用する面積を減少させることができ製造コストの削減や生産性を向上させることができ、更に、電流経路が減少することによって消費電流を削減させることができる等の効果を得ることができる。
なお、図6において、第1の電圧源回路1aにおける抵抗R1aと電界効果トランジスタM1aをなくし、演算増幅回路OP1aの非反転入力端を、第2の電圧源回路1bの抵抗R1bと、電界効果トランジスタM1bとの接続部に接続するようにしてもよい。また、図5の回路構成においても、前記と同じようにして第1の電圧源回路1a又は第2の電圧源回路1bの素子数の削減を図るようにしてもよい。
本発明の第1の実施の形態における電圧源回路の回路例を示した図である。 電界効果トランジスタM1とM2におけるゲート電圧Vgとドレイン電流idとの関係例を示した特性図である。 抵抗R2とR1の抵抗値の比の逆数が1である場合のL比と、出力電圧Vpnの温度係数TCとの関係例を示した図である。 図1の電圧源回路を使用して温度検出回路を形成する場合の各電圧の特性例を示した図である。 図1の電圧源回路を使用した温度検出回路の回路例を示した図である。 図1の電圧源回路を使用した温度検出回路の他の回路例を示した図である。 図1の電圧源回路を使用した温度検出回路の他の回路例を示した図である。 従来の電圧源回路の回路例を示した図である。 従来の電圧源回路の他の回路例を示した図である。 シリコンのエネルギー準位の例を示した図である。 図8の電圧源回路におけるL比に対する出力電圧Vpnの変化の例を示した図である。 図9の電圧源回路におけるL比に対する出力電圧Vpnの変化の例を示した図である。
符号の説明
1 電圧源回路
1a 第1の電圧源回路
1b,1c 第2の電圧源回路
2 減算器
5 レベル調整回路
10,15,20 温度検出回路
M1〜M3,M1a,M2a,M3a,M1b,M2b,M3b 電界効果トランジスタ
OP1,OP1a,OP1b 演算増幅回路
R1,R2,R1a,R2a,R1b,R2b 抵抗

Claims (8)

  1. 複数の電界効果トランジスタにおけるゲート電極の仕事関数差を用いて生成した電圧を出力端から出力する電圧源回路において、
    正側電源入力端と、
    負側電源入力端と、
    一端が前記正側電源入力端に接続された第1の抵抗と、
    該第1の抵抗の他端と前記負側電源入力端との間に接続され、ゲート及びサブストレートゲートがそれぞれ前記負側電源入力端に接続された第1の電界効果トランジスタと、
    一端が前記正側電源入力端に接続された第2の抵抗と、
    前記出力端と前記負側電源入力端との間に接続され、ゲートが前記出力端に接続されると共にサブストレートゲートが前記負側電源入力端に接続された、前記第2の抵抗から出力された電流が流れる第2の電界効果トランジスタと、
    前記第1の抵抗と前記第1の電界効果トランジスタとの接続部の電圧である第1の電圧と、前記第2の抵抗の他端の電圧である第2の電圧が等しくなるように、前記第2の抵抗の他端から前記第2の電界効果トランジスタに流れる電流を制御する電圧制御回路部と、
    を備え、
    前記第1及び第2の各電界効果トランジスタは、ゲート電極の導電型の極性が異なるポリシリコンゲートを有することを特徴とする電圧源回路。
  2. 前記第1及び第2の各電界効果トランジスタは、幾何学的に同一形状であることを特徴とする請求項1記載の電圧源回路。
  3. 前記電圧制御回路部は、
    前記第2の抵抗の他端と前記出力端との間に接続された第3の電界効果トランジスタと、
    前記第1の電圧と前記第2の電圧が等しくなるように該第3の電界効果トランジスタの動作制御を行う演算増幅回路と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の電圧源回路。
  4. 検出した温度に応じた電圧を生成して温度検出電圧として出力する温度検出回路において、
    複数の電界効果トランジスタにおけるゲート電極の仕事関数差を用いて、温度係数を有する電圧を生成する第1の電圧源回路部と、
    複数の電界効果トランジスタにおけるゲート電極の仕事関数差を用いて、温度変化に依存しない所定の基準電圧を生成する第2の電圧源回路部と、
    前記第1の電圧源回路部で生成された電圧と前記基準電圧との減算を行って前記温度検出電圧を生成する減算回路部と、
    を有し、
    前記第1及び第2の各電圧源回路部は、
    前記生成した電圧を出力する出力端と、
    正側電源入力端と、
    負側電源入力端と、
    一端が前記正側電源入力端に接続された第1の抵抗と、
    該第1の抵抗の他端と前記負側電源入力端との間に接続され、ゲート及びサブストレートゲートがそれぞれ前記負側電源入力端に接続された第1の電界効果トランジスタと、
    一端が前記正側電源入力端に接続された第2の抵抗と、
    前記出力端と前記負側電源入力端との間に接続され、ゲートが前記出力端に接続されると共にサブストレートゲートが前記負側電源入力端に接続された、前記第2の抵抗から出力された電流が流れる第2の電界効果トランジスタと、
    前記第1の抵抗と前記第1の電界効果トランジスタとの接続部の電圧である第1の電圧と、前記第2の抵抗の他端の電圧である第2の電圧が等しくなるように、前記第2の抵抗の他端から前記第2の電界効果トランジスタに流れる電流を制御する電圧制御回路部と、
    をそれぞれ備え、
    前記第1及び第2の各電界効果トランジスタは、ゲート電極の導電型の極性が異なるポリシリコンゲートを有することを特徴とする温度検出回路。
  5. 前記第1及び第2の各電界効果トランジスタは、幾何学的に同一形状であることを特徴とする請求項4記載の温度検出回路。
  6. 前記電圧制御回路部は、
    前記第2の抵抗の他端と前記出力端との間に接続された第3の電界効果トランジスタと、
    前記第1の電圧と前記第2の電圧が等しくなるように該第3の電界効果トランジスタの動作制御を行う演算増幅回路と、
    を備えることを特徴とする請求項4又は5記載の温度検出回路。
  7. 前記第1及び第2の各電圧源回路部は、前記第1の抵抗と前記第2の抵抗の抵抗値の比が異なることを特徴とする請求項4、5又は6記載の温度検出回路。
  8. 前記第1の電圧源回路部で生成された電圧及び前記基準電圧の少なくとも一方の電圧値の調整を行う調整回路部を備え、該調整回路部は、該電圧値の調整を行う電圧を出力する前記電圧源回路部の前記出力端と前記減算回路部の入力端との間に設けられることを特徴とする請求項4、5、6又は7記載の温度検出回路。
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