JP5066854B2 - 地中構造物の構築方法 - Google Patents
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Description
また、ソイルセメント撹拌工法により構築される地中構造物は、コストが抑えられるものの、強度が低い。このため、基礎の一部としてこのソイルセメント撹拌工法を用いた地中構造物を用いようとすると、基礎として充分な強度が得られない。
また、前記地中構造物を構成するソイルセメントの前記少なくとも一部を高強度ソイルセメントとしてもよい。
本発明の地中構造物の構築方法によれば、削孔攪拌された土を外部に搬出しながら注入液を供給することにより、地中構造物の支持層にあたる部分を構成するソイルセメントを高強度ソイルセメントとすることができる。
また、上記の地中構造物の構築方法において、横方向に並ぶように配置された、少なくとも前記支持層にあたる部分の表面に凸部を有する鉛直方向に延びる鉄骨部材と、少なくとも前記支持層にあたる部分でこれら鉄骨部材を連結する横方向に延びる補強材とを備える芯材を前記ソイルセメント内に埋設してもよい。
また、上記の地中構造物の構築方法において、横方向に並ぶように配置された、ウェブの表面にスタッドが設けられた鉛直方向に延びる複数のH型鋼と、これらH型鋼を連結する補強材とを備える芯材を前記ソイルセメント内に埋設してもよい。
図1は、ソイルセメント壁10の配置を示す水平方向断面図であり、図2は、図1におけるII−II’断面図である。図3はソイルセメント壁10の断面図であり、(A)は、図1におけるIII−III’断面を、(B)は、図1におけるIV−IV’断面を、(C)は、図1におけるV−V’断面を示す。図1から図3に示すように、ソイルセメント壁10は、建物2の地下部分の外周を囲むように設けられており、適宜間隔をあけて先端が支持層3まで到達する壁杭部20を備える。ソイルセメント壁10の壁杭部20以外の部分は、通常のソイルセメント壁10と同様に、ソイルセメント13と、ソイルセメント13に埋設されたH型鋼12とで構成される。
図6は、壁杭部20を構築する際に用いられる地盤掘削装置50の模式図である。同図に示すように、地盤掘削装置50は、装置の下部に取り付けられ、油圧モータなどにより駆動される一対のカッタードラム51と、吐出口が装置の側方に設けられ、対象土にセメント系材料からなる注入液を供給する注入液供給装置52と、吸入口が各カッタードラム51の中央に設けられ、前記カッタードラム51により削孔撹拌された対象土と注入液との混合物を外部に排出する本発明の排出手段としての排泥装置53とを備える。なお、排泥装置13としては、排泥ポンプやコンベア等の排泥可能な装置を用いることができる。
まず、図7(A)に示すように、揚重機により地盤掘削装置50を揚重し、壁杭部20の構築位置に地盤掘削装置50を設置する。
次に、図7(B)に示すように、支持層3よりも上部の地盤を削孔攪拌する場合には、カッタードラム51を回転させるとともに、注入液供給装置52を作動させる。これにより、地盤を削孔攪拌するとともに、原位置で削孔攪拌された対象土と注入液とを撹拌し、普通強度のソイルセメント13を造成することができる。
このように、本実施形態によれば、壁杭部20の支持層3にあたる部分のソイルセメントを、対象土を外部に排出しながら、略同量の注入液を供給することにより形成したため、高強度ソイルセメント16とすることができる。なお、ソイルセメント壁10の壁杭部20以外の部分については、通常のソイルセメント壁と同様に構築すればよい。
なお、本実施形態では、地盤を削孔攪拌する工程、注入液を供給する工程、注入液と対象土とを混合撹拌する工程及び、注入液と対象土の混合物を排出する工程を同時に行っているが、必ずしも同時に行う必要はなく、別々の工程として行ってもよい。
また、ソイルセメント内に埋設する芯材に、横方向に並ぶように配置された、ウェブの表面にスタッドが設けられた鉛直方向に延びる複数のH型鋼と、これらH型鋼を連結する補強材とで構成される芯材を用いてもよい。このような芯材であっても、スタッドがソイルセメント内に埋設された状態でソイルセメントが硬化しているため、ソイルセメントと芯材とが一体となり、支持層に建物の荷重を確実に伝達することができる。
10 ソイルセメント壁 11 芯材
12 H型鋼 13 ソイルセメント
14 第1の補強材 15 第2の補強材
16 高強度ソイルセメント 18 凸部
20 壁杭部 30 従来の基礎構造
31、41 基礎杭 40 基礎構造
50 地盤掘削装置 51 カッタードラム
52 注入液供給装置 53 排泥装置
Claims (10)
- 地盤に埋設されるソイルセメントからなる地中構造物を構築するにあたり、
地盤の一部を削孔攪拌し、前記削孔攪拌された対象土にセメント系材料からなる注入液を注入し、前記対象土と前記注入液とを混合攪拌し、前記対象土と前記注入液の混合物の一部を排出することにより、前記地中構造物を構成するソイルセメントの少なくとも一部を構築する地中構造物の構築方法において、
前記対象土に注入液を注入し、前記対象土と前記注入液とを混合攪拌し、前記対象土と前記注入液の混合物の一部を排出する工程を繰り返すことによりソイルセメントの強度を調整することを特徴とする地中構造物の構築方法。 - 前記地中構造物を構成するソイルセメントの前記少なくとも一部を高強度ソイルセメントとすることを特徴とする請求項1記載の地中構造物の構築方法。
- 請求項2記載の地中構造物の構築方法であって、
前記地中構造物は下部が地盤の支持層に到達し、
前記地中構造物の少なくとも前記支持層にあたる部分を構成するソイルセメントを高強度ソイルセメントとすることを特徴とする地中構造物の構築方法。 - 請求項2記載の地中構造物の構築方法であって、
前記地中構造物は下部が地盤の支持層に到達し、
前記地中構造物の少なくとも前記支持層にあたる部分を構成するソイルセメントを高強度ソイルセメントとし、その他の部分を構成するソイルセメントをソイルセメント撹拌工法で構築することを特徴とする地中構造物の構築方法。 - 請求項3又は4に記載の地中構造物の構築方法であって、
少なくとも前記支持層にあたる部分の表面に凸部を有する鉛直方向に延びる鉄骨部材からなる芯材を前記ソイルセメント内に埋設することを特徴とする地中構造物の構築方法。 - 請求項3又は4に記載の地中構造物の構築方法であって、
横方向に並ぶように配置された、少なくとも前記支持層にあたる部分の表面に凸部を有する鉛直方向に延びる鉄骨部材と、少なくとも前記軟弱層にあたる部分でこれら鉄骨部材を連結する補強材とを備える芯材を前記ソイルセメント内に埋設することを特徴とする地中構造物の構築方法。 - 請求項6記載の地中構造物の構築方法であって、
前記芯材は、少なくとも支持層に相当する位置に設けられた、これら鉄骨部材を連結する横方向に延びる第2の補強材を備えることを特徴とする地中構造物の構築方法。 - 請求項3又は4記載の地中構造物の構築方法であって、
横方向に並ぶように配置された、少なくとも前記支持層にあたる部分の表面に凸部を有する鉛直方向に延びる鉄骨部材と、少なくとも前記支持層にあたる部分でこれら鉄骨部材を連結する横方向に延びる補強材とを備える芯材を前記ソイルセメント内に埋設することを特徴とする地中構造物の構築方法。 - 請求項8記載の地中構造物の構築方法であって、
前記鉄骨部材はH型鋼であり、
前記鉄骨部材は、ウェブ表面にスタッドが設けられていることを特徴とする地中構造物の構築方法。 - 請求項2から4何れかに記載の地中構造物の構築方法であって、
横方向に並ぶように配置された、ウェブの表面にスタッドが設けられた鉛直方向に延びる複数のH型鋼と、これらH型鋼を連結する補強材とを備える芯材を前記ソイルセメント内に埋設することを特徴とする地中構造物の構築方法。
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