JP5055974B2 - 地中構造物の構築方法、地盤掘削装置 - Google Patents

地中構造物の構築方法、地盤掘削装置 Download PDF

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本発明は、ソイルセメントからなる地中構造物の構築方法及び地中構造物を構築する際に用いられる地盤掘削装置に関する。
従来より、土留壁などには、低コストで構築することのできるソイルセメント壁が用いられている。このようなソイルセメント壁を構成するソイルセメントは、原位置で地盤を掘削することにより発生した対象土にセメント系材料からなる注入液を混入し、対象土と注入液を撹拌するソイルセメント撹拌工法を用いて構築される。
現場においてソイルセメントを形成する場合には、セメントミルクと対象土とが充分に撹拌されていないなどの理由により強度のばらつきが生じ易い。これに対して、従来、形成されたソイルセメントの注入液の混入率を調べる方法がなく、確実にソイルセメントが所定の強度を発揮できるように、ソイルセメントの設計基準強度に対して割り増し係数(3倍程度)をかけて配合強度を算出し、この配合強度を確保するために必要なセメントミルクの量を地盤に供給することによりソイルセメントを形成していた。(非特許文献1参照)
"改訂版 建築物の改良地盤の設計及び品質管理指針 ―セメント系固化材を用いた深層・浅層混合処理工法―" 財団法人 日本建築センター、平成14年11月30日、p.409−414
上述のように、現場においてソイルセメントを形成する場合には、実際に所定の強度を発現させるのに必要なセメントミルクの量に比べて、過大な量のセメントミルクをソイルセメントに混合しなければならない。このため、地中構造物を構築するために必要以上のコストがかかってしまう。特に、ソイルセメントを高強度にするような場合では、セメントミルクの混合量が非常に大きくなり、大幅なコスト高を招いてしまう。
本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであり、低コストで地中構造物を構築するため、地盤に混合するセメントミルクの量を必要最低限に抑えることのできる地中構造物の構築方法を提供することである。
本発明の地中構造物の構築方法は、地盤に埋設されるソイルセメントからなる地中構造物を構築する方法であって、前記地盤の前記地中構造物に相当する部分を、地盤掘削装置に設けられたカッタードラムを回転させることにより、断面長方形状に削孔撹拌する削孔撹拌ステップと、前記削孔撹拌された対象土にセメント系材料からなる注入液を注入し、注入液の注入される位置よりも上方の削孔撹拌された対象土を押し上げる注入ステップと、前記対象土と前記注入液とを混合撹拌する混合撹拌ステップと、前記対象土と前記注入液とを混合撹拌した混合物を、前記地盤掘削装置に設けられた揚泥ポンプによりサンプリングするステップと、前記サンプリングした混合物における前記注入液の混入率を算出するステップと、前記算出した注入液の混入率に基づき、前記注入液の供給量を調整するステップと、を備えることを特徴とする。
た、前記注入液の混入率を算出するステップは、前記混合された注入液の密度をD1、前記混合された注入液の累積体積をV1、前記注入液を混合する前の前記対象土の密度をD2、前記注入液を混合する前の前記対象土の体積をV2、前記サンプリングした混合物の密度をD3、とした場合に、前記注入液の混入率Xを、次式(1)により算出してもよい。
X=V1/V2×(D1−D3)/(D1−D2) …(1)
上記の地中構造物の構築方法において、前記ソイルセメントを、上方と下方とで強度が異なるように構築してもよい。
また、注入ステップでは、高圧圧送された注入液を注入してもよい。
また、削孔撹拌することにより形成された掘削孔の断面の少なくとも一部を塞ぐように前記注入液を注入する位置よりも上方に遮蔽部材を設け、前記注入ステップでは、注入液の注入速度に合わせて前記遮蔽部材を上方に移動させながら、前記遮蔽部材の下方に注入液を注入してもよい
また、本発明の地盤掘削装置は、上記地中構造物の構築方法で用いる地盤掘削装置であって、地盤を断面長方形状に削孔撹拌するカッタードラムと、前記カッタードラムにより削孔撹拌された対象土にセメント系材料からなる注入液を注入する注入手段と、を備え、前記カッタードラムにより削孔撹拌された対象土と前記注入液とを前記カッタードラムにより混合撹拌し、前記混合撹拌された対象土と注入液の混合物をサンプリングする揚泥ポンプを備えることを特徴とする
本発明によれば、対象土に注入液を混入することにより、対象土を上方に押し上げるため、掘削孔上部より排出される対象土には注入液が含まれていない。このため、対象土とともに外部に排出される注入液の量を削減することができ、混入する注入液の量を削減することができる。
以下、本実施形態の地中構造物の構築方法について説明する。
図1は、本実施形態の地中構造物の構築方法により構築されたソイルセメント13からなる地中構造物10の一例を示す図であり、(A)は鉛直方向断面図であり、(B)は水平方向断面図である。同図に示すように、地中構造物10は、ソイルセメント13と、ソイルセメント13に埋設された芯材11とで構成され、建物2を支持する杭として機能する。地中構造物10を構成するソイルセメント13の支持層3にあたる部分は高強度ソイルセメント16からなり、その他の部分は普通強度のソイルセメントからなる。高強度ソイルセメント16は、普通強度のソイルセメントに比べて土砂に対するセメント量の割合を増加させることにより形成され、4[N/mm]以上の強度を有するソイルセメントである。ただし、一般的には高強度ソイルセメント16の強度の上限は20[N/mm]程度である。後に詳述するように、本実施形態の地中構造物10を構成するソイルセメント13は、複数の改良区間20に分割され、下方から上方に向かって、改良区間20ごとに順次形成されたものである。
図1に示すように、芯材11は、横方向に並べられた鉛直方向に延びる複数のH型鋼12と、これら複数のH型鋼12を軟弱層4にあたる部分で連結するように、H型鋼12の両フランジ面に取り付けられた第1の鋼板14と、H型鋼12を支持層3にあたる部分で連結するように、H型鋼12の両フランジ面に取り付けられた第2の鋼板15とを備える。第1の鋼板14は、水平方向に対して傾斜した状態でH型鋼12に取付けられており、傾斜の向きが交互に反転することでトラス状の構成を呈している。このように第1の鋼板14が傾斜して設けられることで、第1の鋼板14が筋かいのように働き、軟弱層4内での地中構造物10の水平方向の耐力が向上されている。
また、H型鋼12のウェブの表面には、水平方向(紙面に垂直な方向)に延びるように凸部18が形成されている。この凸部18は、例えばアングル材をH型鋼12のウェブの表面に水平に溶接することにより形成することができる。
建物2の荷重は鉛直下向きに地中構造物10の芯材11のH型鋼12に伝達される。この荷重により、表面に設けられた凸部18と高強度ソイルセメント16との間に支圧力が作用し、この支圧力により建物の鉛直荷重が高強度ソイルセメント16に伝達される。高強度ソイルセメント16は支持層3まで到達しているため、建物2の荷重は高強度ソイルセメント16から支持層3に伝達される。これにより地中構造物10は建物の鉛直荷重を支持することができる。
図2は、地中構造物を構築するために用いられる地盤掘削装置100の構成を示す図であり、(A)は、遮蔽板140が格納された状態を、(B)は遮蔽板140が開いた状態を示す。
同図に示すように、地盤掘削装置100は、装置の下部に設けられた、油圧モータなどにより駆動される一対のカッタードラム110と、セメント系材料からなる注入液であるセメントミルクを装置下部より対象土内に供給する注入液供給装置120と、エアーリフト130と、注入液供給装置120の上方に設けられた遮蔽板140と、を備える。
地盤掘削装置100は、カッタードラム110を回転させることにより、地盤を断面長方形状に削孔撹拌することができる。なお、削孔撹拌とは、地盤を削孔するとともに削孔することにより生じた土砂を撹拌することを意味し、ベントナイトや水を注入しながら行ってもよい。
また、地盤掘削装置100は、注入液供給装置120により削孔撹拌された対象土に注入液を供給した後、カッタードラム110を回転させることにより、対象土と注入液とを混合撹拌してソイルセメントを形成することができる。
注入液供給装置120は地上より高圧圧送されたセメントミルクを地盤掘削装置100の下部より対象土内に注入する。
エアーリフト130は、対象土とセメントミルクとの混合物を圧送する揚泥ポンプ132と、揚泥ポンプ132により圧送された混合物に空気を混入させるエアー供給装置131と、を備える。また、混合物を地上まで圧送するための配管内には逆流防止用の弁が取り付けられており、逆流が防止されている。かかる構成により、エアーリフト130は、エアー供給装置131により対象土とセメントミルクの混合物に空気を混入させ、混合物の比重を下げることで、揚泥ポンプ132により混合物を地上高さまで揚げることができる。
遮蔽板140は、上側の端部が、地盤掘削装置100本体の側面の注入液供給装置120の吐出口より上方位置に回動自在に取付けられた一対の板状部材から構成されている。また、遮蔽板140の中間部と、地盤掘削装置100本体との間には、油圧ジャッキ141が連結されている。なお、油圧ジャッキ141の両端は夫々遮蔽板140及び地盤掘削装置100本体と回動自在に接続されている。
かかる構成により、図2(A)に示すように、油圧ジャッキ141を収縮することにより、遮蔽板140は装置本体に当接して格納された状態となり、また、図2(B)に示すように、油圧ジャッキ141を伸長することにより、遮蔽板140は略水平に開いた状態となって、地盤掘削装置100の側面と掘削孔の内壁面との間を塞ぐことができる。
後述するように、本実施形態の地中構造物の構築方法では、注入液供給装置120の吐出口の上方において遮蔽板140を開き、掘削孔断面を塞いだ状態で、注入液の注入速度に合わせて地盤掘削装置100を上方に移動させながら、遮蔽板140の下方の対象土に高圧圧送された注入液を注入し、対象土と注入液とを混合撹拌したのち、対象土と注入液との混合物における注入液の混入率を算出する。
ここで、注入液の混入率を算出する方法の一例について説明する。図3は、注入液の混入率を算出する方法の原理を説明するための図である。以下の説明では、一の改良区間20のソイルセメントにおける注入液の混入率を算出する場合について説明する。同図に示すように、改良区間20に注入される注入液の密度及び体積を夫々D1、V1、改良区間20の地盤の密度及び体積を夫々D2、V2、混合撹拌することにより形成される対象土と注入液の混合物の密度をD3とする。
改良区間20に注入される注入液の密度D1は、注入液の調合に基づき求めることができる。
注入される注入液の体積V1は、注入液供給装置120における注入時間と流量とを積算するなどの方法により求めることができる。
改良区間20の地盤の密度D2は、地中構造物10を構築する前に実施される地盤調査の結果から得ることができる。
改良区間20の体積V2は、地盤掘削装置100の性能や施工計画に基づき決定される。
排出される対象土及び注入液の混合物の密度D3は、サンプリングした混合物の質量及び体積などを測定することにより算出できる。
注入液を注入したあとの改良区間20の質量Mは注入液の混入率をXとすると、以下の式で算出される。
M=V2×D1×X+V2×D2×(1−X) …(2)
また、改良区間20における質量の収支を考えると、改良区間20の質量Mは以下の式で表される。
M=V1×D1+V2×D2−V1×D3 …(3)
式(2)及び式(3)からから次式(4)が導かれる。
X=V1/V2×(D1−D3)/(D1−D2) …(4)
式(4)を用いることにより、改良区間20における注入液の混入率Xを算出することができる。なお、改良区間20の体積が大きい場合には、地盤掘削装置100の体積の影響が小さいため、改良区間20の体積を式(4)におけるV2として用いることができるが、改良区間20の体積が小さいような場合には、改良区間20の体積から地盤掘削装置100の体積を除いた値をV2とするとよい。
以下、地盤掘削装置100を用いた地中構造物の構築方法を説明する。図4は、地中構造物の構築方法を説明するための図である。
まず、揚重機により地盤掘削装置100を揚重し、図4(A)に示すように、地中構造物10の構築位置に地盤掘削装置100を設置し、遮蔽板140を格納した状態でカッタードラム110を回転させて、地中構造物10の下端にあたる深さまで削孔撹拌することにより緩め掘りを施す。
次に、図4(B)に示すように、下端の改良区間20内に注入液供給装置120の吐出口が位置するように地盤掘削装置100を配置し、遮蔽板140を開いて掘削孔断面を塞いだ状態で、注入液供給装置120を起動させ、高圧圧送された注入液を遮蔽板140の下方の対象土内に注入する。このとき、遮蔽板140が注入液が遮蔽板140の上方の対象土内に注入液が流出するのを防止するため、確実に下方の対象土内のみに注入液が注入される。
さらに、注入液を遮蔽板140の下方の対象土内に注入しながら、その注入液の注入速度に合わせて、地盤掘削装置100を揚重機により上方に移動させる。これにより、遮蔽板140より上方の対象土は、高圧圧送された注入液により上方に向かって圧力を受けるとともに、遮蔽板140により上方に押し上げられる。上方に押し上げられた上方の対象土は、掘削孔上部まで達すると順次バックホーなどにより外部に排出される。このように、注入液を注入した遮蔽板140より下方の対象土は排出されず、注入液が注入されていない遮蔽板140より上方の対象土のみが掘削孔より排出されるため、注入した注入液が排出されることがなく、対象土に注入する注入液の量を必要最小限に抑えることができる。
次に、図4(C)に示すように、カッタードラム110を回転させることにより、対象土と注入液とを混合撹拌する。
次に、図4(D)に示すように、エアーリフト130により対象土と注入液との混合物をサンプリングする。そして、混合物における注入液の混合率Xを式(4)により算出する。
次に、図4(E)に示すように、算出された注入液の混入率Xが設計混入率X未満の場合には、混入率Xが設計混入率Xに達するまで注入液の供給及び対象土と注入液との混合撹拌を繰り返す。これにより、ソイルセメントにおける注入液の混入率Xを高めていくことができ、設計混入率Xとなるように調整することができる。このようにして、注入液の混入率Xが設計混入率Xになった時点で注入液の供給及び混合撹拌を終了する。
なお、支持層3にあたる部分の改良区間20の高強度ソイルセメント16を形成する場合には、注入液の供給と、対象土と注入液との混合撹拌と、を繰り返せばよい。これらの工程を繰り返すことによりソイルセメントの強度を高めていくことで、高強度ソイルセメント16を形成することができる。
各改良区間20について上記の工程を行うことにより、図4(F)に示すように、地中構造物10を構成するソイルセメント13を構築することができる。
次に、上記のようにして形成されたソイルセメント13が硬化する前に、図4(G)に示すように、ソイルセメント13内に芯材11を埋設する。なお、地中構造物10内に埋設される芯材11は、予め、地上において複数の凸部18の設けられたH型鋼12を第1の鋼板14及び第2の鋼板15により連結しておき、これをソイルセメント13に挿入すればよい。
そして、図4(H)に示すように、ソイルセメント13が硬化することにより、ソイルセメント13からなる地中構造物10が構築される。
以上説明したように、本実施形態の地中構造物の注入液を遮蔽板140の下方の対象土に注入することにより、遮蔽板140の上方の対象土が押し上げられ、上方の対象土のみが掘削孔上部より排出される。このように、注入液の注入された下方の対象土は外部に排出されないため、注入された注入液が掘削孔外部に排出されることがなく、地盤に注入する注入液の量を必要最低限に抑えることができる。
また、形成したソイルセメント13における注入液の混入率Xを施工中に算出することができるため、確実に注入液を所定の割合まで混入させることができる。これにより、設計基準強度に対して積算する割り増し係数が抑えられ、注入液の量を削減することができるため、コストを削減することができる。特に、高強度ソイルセメントを構築する場合には、割り増し係数を抑えることにより、必要となる注入液を大きく削減することができるため、非常に有効である。
また、本実施形態では、複数の改良区間20に分割して、改良区間20ごとにソイルセメント13を構築する構成としが、これに限らず、連続的にソイルセメントを構築することも可能である。このような場合には、注入液を供給しながら混合撹拌を行い、適宜なタイミングでサンプリングを行い、ソイルセメントの混入率が所定の割合以上となったら、地盤掘削装置100を上方に移動させればよい。
また、本実施形態では、地中構造物にあたる位置の地盤を削孔撹拌することにより緩め掘りを行ったのち、下方の改良区間よりソイルセメントを構築していき、高強度ソイルセメントにあたる位置では、供給するセメントミルクの量を増やすことによりソイルセメントを高強度ソイルセメントにする構成としたが、これに限らず、地盤の地中構造物にあたる部分全体をソイルセメントとしたのち、高強度ソイルセメントにあたる箇所に地盤掘削装置100を配置して、図4における(B)〜(C)と同様に、セメントミルクの供給及び混合撹拌を行うことにより、この箇所のソイルセメントを高強度ソイルセメントとしてもよい。
また、本実施形態では、地中構造物を構成するソイルセメントの支持層にあたる部分を高強度ソイルセメントとしたが、これに限らず、ソイルセメントの中間部を高強度ソイルセメントとすることもできる。
また、本実施形態では、地盤掘削装置の注入液の吐出口の上方に掘削孔の断面を塞ぐように遮蔽板を設ける構成としたが、必ずしも、遮蔽板を設ける必要はない。高圧圧送されたセメントミルクを対象土内に注入することにより、注入液供給装置の吐出口よりも上方の対象土は押し上げられる。このため、遮蔽板を省略することや、遮蔽板を掘削孔の一部のみを塞ぐように設けることも可能である。
本実施形態の地中構造物の構築方法により構築されたソイルセメントからなる地中構造物の構成を示す図であり、(A)は鉛直方向断面図であり、(B)は水平方向断面図である。 地中構造物を構築するために用いられる地盤掘削装置の構成を示す図であり、(A)は、遮蔽板が閉じた状態を、(B)は遮蔽板が開いた状態を示す。 注入液の混入率を算出する方法の原理を説明するための図である。 地中構造物の構築方法を説明するための図である。
符号の説明
3 支持層
4 軟弱層
10 地中構造物
11 芯材
12 H型鋼
13 ソイルセメント
14 第1の鋼板
15 第2の鋼板
16 高強度ソイルセメント
20 改良区間
100 地盤掘削装置
110 カッタードラム
120 注入液供給装置
130 エアーリフト
131 エアー供給装置
132 揚泥ポンプ
140 遮蔽板
141 油圧ジャッキ
150 サンプリング装置
151 回転軸
152 回転翼
153 筒状部材

Claims (6)

  1. 地盤に埋設されるソイルセメントからなる地中構造物を構築する方法であって、
    前記地盤の前記地中構造物に相当する部分を、地盤掘削装置に設けられたカッタードラムを回転させることにより、断面長方形状に削孔撹拌する削孔撹拌ステップと、
    前記削孔撹拌された対象土にセメント系材料からなる注入液を注入し、注入液の注入される位置よりも上方の削孔撹拌された対象土を押し上げる注入ステップと、
    前記対象土と前記注入液とを混合撹拌する混合撹拌ステップと、
    前記対象土と前記注入液とを混合撹拌した混合物を、前記地盤掘削装置に設けられた揚泥ポンプによりサンプリングするステップと、
    前記サンプリングした混合物における前記注入液の混入率を算出するステップと、
    前記算出した注入液の混入率に基づき、前記注入液の供給量を調整するステップと、
    を備えることを特徴とする地中構造物の構築方法。
  2. 記注入液の混入率を算出するステップは、
    前記混合された注入液の密度をD1、前記混合された注入液の累積体積をV1、前記注入液を混合する前の前記対象土の密度をD2、前記注入液を混合する前の前記対象土の体積をV2、前記サンプリングした混合物の密度をD3、とした場合に、前記注入液の混入率Xを、次式(1)により算出することを特徴とする請求項1記載の地中構造物の構築方法。
    X=V1/V2×(D1−D3)/(D1−D2) …(1)
  3. 前記ソイルセメントを、上方と下方とで強度が異なるように構築することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の地中構造物の構築方法。
  4. 前記注入ステップでは、高圧圧送された注入液を注入することを特徴とする請求項1から何れかに記載の地中構造物の構築方法。
  5. 孔撹拌することにより形成された掘削孔の断面の少なくとも一部を塞ぐように前記注入液を注入する位置よりも上方に遮蔽部材を設け、
    前記注入ステップでは、注入液の注入速度に合わせて前記遮蔽部材を上方に移動させながら、前記遮蔽部材の下方に注入液を注入することを特徴とする請求項1から4何れかに記載の地中構造物の構築方法。
  6. 請求項1に記載の地中構造物の構築方法で用いる地盤掘削装置であって、
    地盤を断面長方形状に削孔撹拌するカッタードラムと、
    前記カッタードラムにより削孔撹拌された対象土にセメント系材料からなる注入液を注入する注入手段と、を備え、
    前記カッタードラムにより削孔撹拌された対象土と前記注入液とを前記カッタードラムにより混合撹拌し、
    前記混合撹拌された対象土と注入液の混合物をサンプリングする揚泥ポンプを備えることを特徴とする地盤掘削装置。
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