JP4992318B2 - 注入液混入量の算出方法、注入液混入量の算出装置、注入液混入率の管理方法、ソイルセメントの構築方法 - Google Patents

注入液混入量の算出方法、注入液混入量の算出装置、注入液混入率の管理方法、ソイルセメントの構築方法 Download PDF

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本発明は、ソイルセメント壁などのソイルセメントからなる構造物を構築する際に、ソイルセメントに含まれる注入液の混入量を算出する方法及び装置に関する。また、本発明は、この方法により算出した注入液の混入量を用いて、ソイルセメントにおける注入液の混入量を管理する方法に関する。
従来より、土留壁などには、低コストで構築することのできるソイルセメント壁が用いられている。このようなソイルセメント壁を構成するソイルセメントは、原位置で地盤を削孔撹拌し、削孔撹拌された対象土にセメント系材料からなる注入液を混入し、対象土と注入液を撹拌するソイルセメント撹拌工法を用いて構築される。
現場においてソイルセメントを形成する場合には、セメントミルクと対象土とが充分に撹拌されていないなどの理由により強度のばらつきが生じ易い。これに対して、従来、形成されたソイルセメントの注入液の混入率を正確に調べることが困難であり、確実にソイルセメントが所定の強度を発揮できるよう、設計基準強度を0.5〜3N/mm程度とする、または、ソイルセメントの設計基準強度に対して割り増し係数(3倍程度)をかけて配合強度を算出し、この配合強度を確保するために必要なセメントミルクの量を地盤に供給することによりソイルセメントを形成していた。(非特許文献1参照)
"改訂版 建築物の改良地盤の設計及び品質管理指針 ―セメント系固化材を用いた深層・浅層混合処理工法―" 財団法人 日本建築センター、平成14年11月30日、p.409−414
上述のように、現場においてソイルセメントを形成する場合、所要の設計基準強度を発現させるためには、その強度を室内配合試験で発現させるのに必要なセメントミルクの量に比べて、過大な量のセメントミルクを対象土に混合しなければならない。このため、地中構造物を構築するために必要以上のコストがかかってしまう。特に、ソイルセメントを高強度にするような場合では、セメントミルクの混合量が非常に大きくなり、大幅なコスト高を招いてしまう。
これに対して、低コストでソイルセメントを形成するためには、割り増し係数を抑えることが有効であると考えられるが、このためには、ソイルセメントに混入されたセメントミルクの量を正確に把握する必要がある。また、原位置以外でセメントミルクと土とを混合してソイルセメントを形成する場合にも、ソイルセメントにおけるセメントミルクの混入率を算出するのは困難であった。
本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであり、その目的は、ソイルセメントを形成する際に、ソイルセメントに混入されたセメント系材料からなる注入液の混入率を正確に把握する方法を提供することである。
発明の注入液の混入率の算出方法は、土と、セメント系材料からなる注入液とを混合撹拌してソイルセメントを形成するにあたり、前記ソイルセメント中の注入液の混入率を算出する方法であって、前記土に混合された注入液の密度をD1、前記土に混合された注入液の累積体積をV1、前記注入液を混合する前の前記土の密度をD2、前記注入液を混合する前の前記土の体積をV2、前記土に前記注入液を混合撹拌してなるソイルセメントの密度をD3、とした場合に、前記ソイルセメント中の注入液の混入率Xを、次式(1)により算出することを特徴とする。
X=V1/V2×(D1−D3)/(D1−D2) …(1)
また、本発明の注入液の混入率の算出方法は、地盤の一部を削孔撹拌し、削孔撹拌された対象土にセメント系材料からなる注入液を注入し、前記対象土と前記注入液とを混合撹拌し、前記対象土と前記注入液の混合物の一部を排出することにより原位置にソイルセメントを形成するにあたり、前記ソイルセメント中の注入液の混入率を算出する方法であって、前記ソイルセメントの改良区間のうち少なくとも一部の改良区間に注入された注入液の密度をD1、前記少なくとも改良区間に注入された注入液の累積体積又は、前記少なくとも一部の改良区間より排出された前記混合物の累計体積をV1、前記注入液を混入する前の前記少なくとも一部の改良区間の地盤の密度をD2、前記少なくとも一部の改良区間の体積をV2、注入液を混入した後の前記少なくとも一部の改良区間のソイルセメントの密度をD3とした場合に、前記少なくとも一部の改良区間における注入液の混入率Xを次式(2)により算出することを特徴とする。
X=V1/V2×(D1−D3)/(D1−D2) …(2)
上記の注入液の混入率の算出方法において、前記少なくとも一部の改良区間は、当該少なくとも一部の改良区間の上方又は下方に位置するソイルセメントの形成が完了した第2の改良区間と部分的に重なり合うラップ部を備えており、
前記少なくとも一部の改良区間から前記ラップ部を除いた部分の地盤の密度をβ1、前記少なくとも一部の改良区間から前記ラップ部を除いた部分の体積をY1、前記ラップ部の密度をβ2、前記ラップ部の体積をY2、前記少なくとも一部の改良区間の地盤の平均密度をβ3、前記少なくとも一部の改良区間の体積をY3とした場合に、β3を次式(3)により算出し、前記算出した少なくとも一部の改良区間の地盤の平均密度β3を前記少なくとも一部の改良区間の地盤の密度D2として用いてもよい。
β3=(β1×Y1+β2×Y2)/Y3 …(3)
また、上記の注入液の混入率の算出方法において、前記少なくとも一部の改良区間を含む地盤はベントナイト注入液を注入し、撹拌することにより地盤改良が施されており、前記注入したベントナイト注入液の体積をW1、前記注入したベントナイト注入液の密度をα1、前記地盤改良の行われた部分の体積をW2、地盤改良前の前記少なくとも一部の改良区間の地盤の密度をα2、地盤改良後のベントナイトの注入された地盤の体積をW3とした場合に、前記ベントナイト注入液の注入された地盤の平均密度α3を次式(4)で算出し、前記算出した地盤の平均密度α3を前記注入液を混入する前の少なくとも一部の改良区間の地盤の密度D2として用いてもよい。
α3=(α1×W1+α2×W2)/(W1+W2) …(4)
また、上記の注入液の混入率の算出方法において、前記改良区間を含む地盤はベントナイト注入液を注入し、撹拌することにより地盤改良が施されており、前記注入したベントナイト注入液の体積をW1、前記注入したベントナイト注入液の密度をα1、前記地盤改良の行われた部分の体積をW2、地盤改良前の改良区間の地盤の密度をα2、地盤改良後のベントナイト注入液の注入された地盤の体積をW3とした場合に、前記ベントナイト注入液の注入された地盤の平均密度α3を次式(5)で算出し、前記算出した地盤の平均密度α3を前記地質調査により得られた改良地盤の密度をβ1として用いてもよい。
α3=(α1×W1+α2×W2)/(W1+W2) …(5)
また、前記ソイルセメントは高強度ソイルセメントであってもよい。また、前記少なくとも一部の改良区間におけるソイルセメントは高強度ソイルセメントであってもよい。
また、本発明の注入液混入率の管理方法は、ソイルセメント構造物を構成するソイルセメントを形成する際の注入液の混入率の管理方法であって、上記の注入液混入率の算出方法により算出されたソイルセメントにおける注入液混入率が、所定の値となるように管理することを特徴とする。
また、本発明のソイルセメント構造物の構築方法は、前記ソイルセメント構造物を構成するソイルセメントの少なくとも一部を、上記の注入液混入率の算出方法により算出された前記注入液の混入率が所定の値となるように注入液の混入量を調整して構築したことを特徴とする
また、本発明の注入液の混入率の算出装置は、土と、セメント系材料からなる注入液とを混合撹拌してソイルセメントを形成するにあたり、前記ソイルセメント中の注入液の混入率を算出する装置であって、前記土に混合された注入液の累積体積を測定する手段と、前記土に前記注入液を混合撹拌してなるソイルセメントの密度を測定する手段と、予め、前記注入液を混合する前の前記土の体積と、前記土に混合された注入液の密度と、前記注入液を混合する前の土の密度と、が入力された管理手段とを備え、前記管理手段は、前記土に混合された注入液の密度をD1、前記土に混合された注入液の累積体積をV1、前記注入液を混合する前の前記土の密度をD2、前記注入液を混合する前の前記土の体積をV2、前記土に前記注入液を混合撹拌してなるソイルセメントの密度をD3、とした場合に、前記ソイルセメント中の注入液の混入率Xを、次式(6)により算出することを特徴とする。
X=V1/V2×(D1−D3)/(D1−D2) …(6)
また、本発明の注入液の混入率の算出装置は、地盤の一部を削孔撹拌し、前記削孔撹拌された対象土にセメント系材料からなる注入液を注入し、前記対象土と前記注入液とを混合撹拌し、前記対象土と前記注入液の混合物の一部を排出することにより原位置にソイルセメントを形成するにあたり、前記ソイルセメント中の注入液の混入率を算出する装置であって、前記対象土に混合された注入液の累積体積又は、前記ソイルセメントの改良区間のうち少なくとも一部の改良区間より排出された前記混合物の累計体積を測定する手段と、前記対象土に前記注入液を混合撹拌してなるソイルセメントの密度を測定する手段と、予め、前記注入液を混合する前の前記対象土の体積と、前記対象土に混合された注入液の密度と、前記注入液を混合する前の対象土の密度と、が入力された管理手段とを備え、前記少なくとも一部の改良区間に注入された注入液の密度をD1、前記少なくとも一部の改良区間に注入された注入液の累積体積又は、前記少なくとも一部の改良区間より排出された前記混合物の累計体積をV1、注入液を混入する前の前記少なくとも一部の改良区間の地盤の密度をD2、前記一部の少なくとも改良区間の体積をV2、注入液を混入した後の前記少なくとも一部の改良区間のソイルセメントの密度をD3とした場合に、前記少なくとも一部の改良区間における注入液の混入率Xを次式(7)により算出することを特徴とする。
X=V1/V2×(D1−D3)/(D1−D2) …(7)
本発明によれば、形成されたソイルセメントに混入された注入液の割合を正確に算出することができ、割り増し係数を低く抑えても確実に所要の強度を確保することができる。このため、注入液の量を削減することができ、低コストで所要の強度を有するソイルセメントを形成することができる。
以下、本発明の注入液混入率の算出方法の一実施形態について図面を参照しながら、詳細に説明する。なお、以下の説明では、地中構造物を構成するソイルセメントを上下方向に複数の改良区間に分割し、各改良区間のソイルセメントを順次構築していく場合について説明する。また、本実施形態では、掘削機により改良区間に当たる部分の地盤を削孔撹拌し、削孔撹拌された対象土にセメントミルクなどのセメント系材料からなる注入液を供給しながら、対象土と注入液の混合物を外部に排出し、対象土と注入液を撹拌する方法によりソイルセメントを形成する場合について説明するが、これに限らず、土と注入液を混入してソイルセメントを形成する工法であれば適用することができる。
図1は、本実施形態の注入液混入量の算出方法の原理を説明するための図である。同図に示すように、改良区間20に注入される注入液の密度及び体積を夫々D1、V1、改良区間20の地盤の密度及び体積を夫々D2、V2、排出される対象土と注入液の混合物の密度及び体積を夫々D3、V3とする。
改良区間20に注入される注入液の密度D1は、注入液の調合に基づき求めることができる。
注入される注入液の体積V1は、注入時間と流量とを積算するなどの方法により求めることができる。
改良区間20の地盤の密度D2は、ソイルセメント構造物を構築する前に実施される地盤調査から得ることができる。
改良区間20の体積V2は、掘削機の性能や施工計画に基づき決定される。
排出される対象土及び注入液の混合物の密度D3は、排出された混合物の質量及び体積などを測定することにより算出できる。
なお、排出される対象土及び注入液の混合物の密度D3は、改良区間20内の対象土及び注入液の混合物を充分撹拌することにより、改良区間20におけるソイルセメントの密度と等しくなる。
ここで、注入液も地盤も飽和度100パーセントであるので、改良区間20より供給された注入液の体積V1と、改良区間20より排出された対象土及び注入液の混合物の体積V3は等しく、次式(8)が成立する。
V1=V3 …(8)
また、改良区間20における質量の収支を考えると、改良区間20に注入された注入液の質量と、初期状態の改良区間20の地盤の質量との和は、測定時の改良区間20の地盤の質量と、外部に排出した対象土及び注入液の混合物の質量との和と等しい。掘削機により対象土と注入液を充分撹拌することにより、改良区間20内の地盤の密度は略均一になるので、次式(9)が導かれる。なお、注入液が地盤に浸透することの影響及び圧力によって注入液が脱水される影響は微小であるため、考慮に入れていない。
D1×V1+D2×V2=D1×V2×X+D2×V2×(1−X)+D3×V3
…(9)
式(8)及び式(9)により、次式(10)が導かれる。
X=(V1/V2)×(D1−D3)/(D1−D2) …(10)
式(10)を用いることにより、改良区間20における注入液の混入率Xを算出することができる。なお、改良区間20の体積が大きい場合には、掘削機10の体積の影響が小さいため、改良区間20の体積を式(10)におけるV2として用いることができるが、改良区間20の体積が小さいような場合には、改良区間20の体積から掘削機10の体積を除いた値をV2とするとよい。
本実施形態の注入液混入率の管理方法は、上述した方法により算出した注入液混入率を用いて管理を行うものである。以下、本実施形態の注入液混入率の管理方法について、ソイルセメント構造物の一部を構成するソイルセメントの注入液混入率を管理する場合を例として説明する。
図2は、本実施形態の注入液混入率の算出方法を用いて、注入液の混入率を管理する機能を備えた掘削機の構成を示す図である。同図に示すように、掘削機10は油圧モータなどにより駆動される一対のカッタードラム11と、吸入口が一対のカッタードラム11の中央に設けられ、対象土と注入液の混合物を掘削孔外に排出する排泥装置13と、吐出口が装置の側方に設けられ、掘削孔内に注入液である注入液を供給する注入液供給装置12と、注入液供給装置12の注入液供給量を制御する管理装置17とを備える。なお、排泥装置13としては、排泥ポンプやコンベア等の排泥可能な装置を用いることができる。
注入液供給装置12には、注入液の流量を測定する流量計14が取り付けられている。この流量計14は、注入液の流量及び注入時間に基づき、改良区間20に注入された注入液の体積を測定することができる。また、流量計14は、管理装置17に電気的に接続されており、測定された改良区間20に注入された注入液の体積は管理装置17に入力される。
また、排泥装置13には、排出された対象土と注入液の混合物の体積を測定する流量計15及び排出された混合物の質量を測定する質量計16が取り付けられている。排泥装置13も、管理装置17に電気的に接続されており、測定された対象土及び注入液の混合物の体積及び質量は管理装置17に入力される。
管理装置17には地盤の削孔撹拌前に、予め、調合情報に基づき求められた注入液の密度D1、土質調査により得られた地盤の密度D2、及び設計により決められた改良区間20の体積V2、並びに、予め、設計により定められたソイルセメント構造物の改良区間20にあたる部分において必要な注入液の設計混入率X(改良区間20におけるソイルセメント23に必要な強度を発現させるべく、予め設計された最低限必要な混入率)が記録されている
掘削機10は、カッタードラム11を回転させることにより改良区間20の地盤を削孔撹拌する。改良区間20の地盤を削孔撹拌したのち、注入液供給装置12より注入液を供給しながら、排泥装置13により対象土と注入液の混合物の一部を外部に排出する。そして、掘削機10は所定の量の注入液を注入したのち、注入液供給装置12及び排泥装置13を停止させる。
注入液供給装置12及び排泥装置13の停止後、掘削機10は、カッタードラム11を回転させる。これにより、改良区間20内の対象土と注入液とを均等に混合撹拌することができる。
充分に撹拌した後、掘削機10は、再度、注入液供給装置12及び排泥装置13を起動させる。そして、排泥装置13より、ソイルセメントの混入率を測定するために必要な所定量の対象土と注入液との混合物が排出されたのち、注入液供給装置12及び排泥装置13を停止させる。この時、流量計15及び質量計16により測定された排出された混合物の体積及び質量は管理装置17に入力される。管理装置17は、この体積及び質量に基づき密度を算出し、排出された対象土及び注入液の混合物の密度D3とする。また、管理装置17には、流量計14により測定されたこれまで改良区間20に注入された注入液の体積が入力される。管理装置17は、流量計14より入力された注入液の体積を注入された注入液の体積V1とする。
次に、管理装置17は、予め入力された注入液の密度D1、改良区間の地盤の密度D2、及び改良区間20の体積V2と、測定された注入液の体積V1、対象土及び注入液の混合物の体積V3、及びこの混合物の密度D3に基づき式(10)により注入液の混入率Xを算出する。
算出された注入液の混入率Xが、設計混入率X以下の場合には、注入液供給装置12及び排泥装置13に注入液の供給及び対象土と注入液との混合物の排出を行う旨の信号を送る。そして、適宜な量の注入液を供給し、対象土と充分に撹拌したのち、再び注入液の混入率Xを算出する。このように、注入液の供給、対象土と注入液との撹拌、及び撹拌した対象土と注入液の混合物の排出を繰り返すことによりソイルセメントの強度を高めていくことができ、高強度ソイルセメントを形成することができる。なお、高強度ソイルセメントは、4[N/mm]以上の強度を有するソイルセメントであり、一般的な強度の上限は20[N/mm]程度である。こうして、算出された注入液の混入率Xが設計混入率Xに達すると、管理装置17は、注入液供給装置12及び排泥装置13に停止する旨の信号を送る。これにより、改良区間20の注入液の混入率Xを設計混入率Xに管理することができる。
なお、本発明の注入液混入率の管理方法は、ソイルセメント構造物を構築する際の施工性を高めるため、予め、ベントナイト注入液を地盤に注入することにより地盤の強度を調整する、所謂、緩め堀後の地盤にも適用することができる。このような場合には、改良区間の平均地盤密度α3を、式(10)における地盤の密度D2として用いればよい。
ここで、緩め堀後の平均地盤密度α3を求める方法について説明する。緩め掘によりベントナイト注入液と地盤とが充分に撹拌されていることを仮定すると、質量の釣合いより次式(11)が成立する。なお、式中、注入したベントナイト注入液の体積をW1、ベントナイト注入液の密度をα1、緩め堀を行った部分の体積をW2、地質調査等により得られた改良区間の地盤の密度をα2、緩め堀後の地盤の体積をW3、緩め堀後の地盤の平均密度をα3とする。
α3×W3=α1×W1+α2×W2 …(11)
また、体積の釣合いを考えると、次式(12)が成立する。
W3=W1+W2 …(12)
式(11)及び式(12)により、緩め堀後の地盤の平均密度α3は、次式(13)で算出される。
α3=(α1×W1+α2×W2)/(W1+W2) …(13)
また、緩め堀を行った部分の体積W2に対するベントナイト注入液の注入体積W1の比をn(n=W1/W2)とすると、式(13)は次式(14)のように書き換えることができる。
α3=(n×α1+α2)/(n+1) …(14)
上記の式(14)により算出されたα3を式(10)におけるD2に代入することにより、緩め掘りを行った地盤の場合も容易に注入液の混入率を算出することができる。
また、本発明の注入液混入率の算出方法は、図3に示すようにソイルセメント壁を、上下方向に複数の改良区間20に分割し、下方の改良区間20より順次ソイルセメントを形成するような場合にも用いることができる。このような場合には、同図に示すように、上下方向に隣接する改良区間20同士を重なり合うように設定し、下側の改良区間20のソイルセメントを形成したのち、重なり合う部分21(以下、ラップ部という)を含む上側の改良区間20のソイルセメントを形成することにより、ソイルセメント構造物を構成するソイルセメントを形成することができる。
このような方法により、ソイルセメント構造物を形成するような場合には、質量の釣合いを考えると次式(15)が成立する。なお、式中、地質調査により得られた改良地盤の密度をβ1、未改良部分22(すなわち、改良区間20からラップ部21を除いた部分)の体積をY1、ラップ部21の密度(すなわち、下側の改良区間20の改良後の密度)をβ2、ラップ部21の体積をY2、改良区間20の地盤の平均密度をβ3、改良区間20の体積をY3とする。
β3×Y3=β1×Y1+β2×Y2 …(15)
また、体積の釣合いを考えると次式(16)が導かれる。
Y3=Y1+Y2 …(16)
式(15)及び式(16)により、改良区間20の平均密度β3は次式(17)で算出することができる。
β3=(β1×Y1+β2×Y2)/Y3 …(17)
上記の式(17)により算出されたα3を式(10)におけるD2に代入することにより、複数の改良区間に分け、ラップ部を設ける構成とした場合にも、容易に注入液の混入率を算出することができる。なお、式(10)における改良部分の体積V2は式(17)におけるY3と等しいため、式(17)は次式(18)のように表すことができる。
β3=(β1×Y1+β2×Y2)/V2 …(18)
上記の式(17)又は式(18)を用いることにより、ラップ部を設けてソイルセメント構造物を構築するような場合にも、本実施形態の注入液混入率の算出方法を用いることができる。
また、ことにより施工性を向上するため、地盤にベントナイト注入液などを供給し、撹拌する、いわゆる、緩め堀を実施した後、上述のようにラップ部を設ける構成としてソイルセメントを形成する場合にも、本発明の注入液混入率の算出方法は用いることができる。このような場合には、式(13)により算出したα3を、式(17)におけるβ1に代入すればよい。
本実施形態の注入液混入率の管理方法によれば、ソイルセメントを形成しながら、注入液の混入率を精度良く算出することができる。このため、調合設計において、設計基準強度に対して積算する割り増し係数を抑えることができ、注入液の量を削減することができるため、コストを削減することができる。特に、高強度ソイルセメントを構築する場合には、割り増し係数を抑えることにより、必要となる注入液を大量に削減することができるため、非常に有効である。
なお、本実施形態では、注入液供給装置12及び排泥装置13に流量計14、15を設ける構成としたが、式(8)に示すように、注入された注入液の体積V1と、排出される対象土の体積V3とは等しいため、何れか一方にのみ設ける構成としてもよい。
また、本実施形態では、掘削機10の排泥装置13に流量計15を取り付けて、排出した対象土の体積を算出することとしたが、これに限らず、タンクなどの容器に受けて体積を測定するなど、適宜な方法により体積を算出すればよい。
また、本実施形態では、排泥装置13に流量計15及び質量計16を設け、測定された対象土の体積及び質量に基づき密度を算出する構成としたが、これに限らず、密度計などを用いてもよく、要するに、密度を算出することができればよい。
なお、本実施形態では、改良区間のソイルセメントを、改良区間の地盤を削孔撹拌し、削孔撹拌された掘削孔に注入液を供給し、地盤を削孔撹拌することにより発生した対象土と注入液とを混合撹拌し、混合撹拌した対象土と注入液の混合物の一部を掘削孔から排出することにより構築した場合について説明したが、本発明の適用の対象となるのはこのような場合に限られず、対象土と注入液を撹拌することによりソイルセメントを形成する場合であれば用いることができる。
本実施形態の注入液混入量の算出方法の原理を説明するための図である。 管理装置を備えた掘削機の構成を示す図である。 上下の改良区間にラップ部を設けた場合を示す図である。
符号の説明
10 掘削機 11 カッタードラム
12 注入液供給装置 13 排泥装置
14、15 流量計 16 質量計
17 管理装置 18 タイマー
20 改良区間 21 ラップ部
22 未改良部 23 ソイルセメント

Claims (11)

  1. 土と、セメント系材料からなる注入液とを混合撹拌してソイルセメントを形成するにあたり、前記ソイルセメント中の注入液の混入率を算出する方法であって、
    前記土に混合された注入液の密度をD1、前記土に混合された注入液の累積体積をV1、前記注入液を混合する前の前記土の密度をD2、前記注入液を混合する前の前記土の体積をV2、前記土に前記注入液を混合撹拌してなるソイルセメントの密度をD3、とした場合に、前記ソイルセメント中の注入液の混入率Xを、次式(1)により算出することを特徴とする注入液の算出方法。
    X=V1/V2×(D1−D3)/(D1−D2) …(1)
  2. 地盤の一部を削孔撹拌し、削孔撹拌された対象土にセメント系材料からなる注入液を注入し、前記対象土と前記注入液とを混合撹拌し、前記対象土と前記注入液の混合物の一部を排出することにより原位置にソイルセメントを形成するにあたり、前記ソイルセメント中の注入液の混入率を算出する方法であって、
    前記ソイルセメントの改良区間のうち少なくとも一部の改良区間に注入された注入液の密度をD1、前記少なくとも改良区間に注入された注入液の累積体積又は、前記少なくとも一部の改良区間より排出された前記混合物の累計体積をV1、前記注入液を混入する前の前記少なくとも一部の改良区間の地盤の密度をD2、前記少なくとも一部の改良区間の体積をV2、注入液を混入した後の前記少なくとも一部の改良区間のソイルセメントの密度をD3とした場合に、前記少なくとも一部の改良区間における注入液の混入率Xを次式(2)により算出することを特徴とする注入液混入率の算出方法。
    X=V1/V2×(D1−D3)/(D1−D2) …(2)
  3. 請求項記載の注入液混入率の算出方法であって、
    前記少なくとも一部の改良区間は、当該少なくとも一部の改良区間の上方又は下方に位置するソイルセメントの形成が完了した第2の改良区間と部分的に重なり合うラップ部を備えており、
    前記少なくとも一部の改良区間から前記ラップ部を除いた部分の地盤の密度をβ1、前記少なくとも一部の改良区間から前記ラップ部を除いた部分の体積をY1、前記ラップ部の密度をβ2、前記ラップ部の体積をY2、前記少なくとも一部の改良区間の地盤の平均密度をβ3、前記少なくとも一部の改良区間の体積をY3とした場合に、β3を次式(3)により算出し、前記算出した少なくとも一部の改良区間の地盤の平均密度β3を前記少なくとも一部の改良区間の地盤の密度D2として用いることを特徴とする注入液混入率の算出方法。
    β3=(β1×Y1+β2×Y2)/Y3 …(3)
  4. 請求項記載の注入液混入率の算出方法であって、
    前記少なくとも一部の改良区間を含む地盤はベントナイト注入液を注入し、撹拌することにより地盤改良が施されており、
    前記注入したベントナイト注入液の体積をW1、前記注入したベントナイト注入液の密度をα1、前記地盤改良の行われた部分の体積をW2、地盤改良前の前記少なくとも一部の改良区間の地盤の密度をα2、地盤改良後のベントナイトの注入された地盤の体積をW3とした場合に、前記ベントナイト注入液の注入された地盤の平均密度α3を次式(4)で算出し、前記算出した地盤の平均密度α3を前記注入液を混入する前の少なくとも一部の改良区間の地盤の密度D2として用いることを特徴とする注入液混入率の算出方法。
    α3=(α1×W1+α2×W2)/(W1+W2) …(4)
  5. 請求項記載の注入液混入率の算出方法であって、
    前記改良区間を含む地盤はベントナイト注入液を注入し、撹拌することにより地盤改良が施されており、
    前記注入したベントナイト注入液の体積をW1、前記注入したベントナイト注入液の密度をα1、前記地盤改良の行われた部分の体積をW2、地盤改良前の改良区間の地盤の密度をα2、地盤改良後のベントナイト注入液の注入された地盤の体積をW3とした場合に、前記ベントナイト注入液の注入された地盤の平均密度α3を次式(5)で算出し、前記算出した地盤の平均密度α3を前記地質調査により得られた改良地盤の密度をβ1として用いることを特徴とする注入液混入率の算出方法。
    α3=(α1×W1+α2×W2)/(W1+W2) …(5)
  6. 前記ソイルセメントは高強度ソイルセメントであることを特徴とする請求項1記載の注入液混入率の算出方法。
  7. 前記少なくとも一部の改良区間におけるソイルセメントは高強度ソイルセメントであることを特徴とする請求項から何れかに記載の注入液混入率の算出方法。
  8. ソイルセメント構造物を構成するソイルセメントを形成する際のセメント系材料からなる注入液の混入率の管理方法であって、
    請求項1から何れかに記載の注入液混入率の算出方法により算出されたソイルセメントにおける注入液混入率が、所定の値となるように管理することを特徴とする注入液混入率の管理方法。
  9. ソイルセメントの構築方法であって、
    前記ソイルセメント構造物を構成するソイルセメントの少なくとも一部を、
    請求項1から何れかに記載の注入液混入率の算出方法により算出された前記注入液の混入率が所定の値となるように注入液の混入量を調整して構築したことを特徴とするソイルセメントの構築方法。
  10. 土と、セメント系材料からなる注入液とを混合撹拌してソイルセメントを形成するにあたり、前記ソイルセメント中の注入液の混入率を算出する装置であって、
    前記土に混合された注入液の累積体積を測定する手段と、
    前記土に前記注入液を混合撹拌してなるソイルセメントの密度を測定する手段と、
    予め、前記注入液を混合する前の前記土の体積と、前記土に混合された注入液の密度と、前記注入液を混合する前の土の密度と、が入力された管理手段とを備え、
    前記管理手段は、
    前記土に混合された注入液の密度をD1、前記土に混合された注入液の累積体積をV1、前記注入液を混合する前の前記土の密度をD2、前記注入液を混合する前の前記土の体積をV2、前記土に前記注入液を混合撹拌してなるソイルセメントの密度をD3、とした場合に、前記ソイルセメント中の注入液の混入率Xを、次式(6)により算出することを特徴とする注入液混入率の算出装置
    X=V1/V2×(D1−D3)/(D1−D2) …(6)
  11. 地盤の一部を削孔撹拌し、前記削孔撹拌された対象土にセメント系材料からなる注入液を注入し、前記対象土と前記注入液とを混合撹拌し、前記対象土と前記注入液の混合物の一部を排出することにより原位置にソイルセメントを形成するにあたり、前記ソイルセメント中の注入液の混入率を算出する装置であって、
    前記対象土に混合された注入液の累積体積又は、前記ソイルセメントの改良区間のうち少なくとも一部の改良区間より排出された前記混合物の累計体積を測定する手段と、
    前記対象土に前記注入液を混合撹拌してなるソイルセメントの密度を測定する手段と、
    予め、前記注入液を混合する前の前記対象土の体積と、前記対象土に混合された注入液の密度と、前記注入液を混合する前の対象土の密度と、が入力された管理手段とを備え、
    前記少なくとも一部の改良区間に注入された注入液の密度をD1、前記少なくとも一部の改良区間に注入された注入液の累積体積又は、前記少なくとも一部の改良区間より排出された前記混合物の累計体積をV1、注入液を混入する前の前記少なくとも一部の改良区間の地盤の密度をD2、前記一部の少なくとも改良区間の体積をV2、注入液を混入した後の前記少なくとも一部の改良区間のソイルセメントの密度をD3とした場合に、前記少なくとも一部の改良区間における注入液の混入率Xを次式(7)により算出することを特徴とする注入液混入率の算出装置。
    X=V1/V2×(D1−D3)/(D1−D2) …(7)
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