JP2018028218A - ソイルセメント連続壁の施工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ソイルセメントの柱状壁体とするソイルセメント連続壁の施工法において、後行掘削で曲りの生じない垂直な施工を行なうことができるソイルセメント連続壁の施工法を提供する。【解決手段】単軸ケーシングオーガー機で原地盤を削孔し、その先端よりセメントミルクを吐出して削孔混練を行いソイルセメントの柱状体を間隔を存して先行掘削で造り、この先行掘削による柱状体相互に重なるように間にソイルセメントの柱状体を後行掘削で造り、ソイルセメントの柱状壁体とするソイルセメント連続壁の施工法において、後行掘削でのソイルセメントの柱状体の造成は、先行掘削でのソイルセメントの柱状体の硬化を待って、この先行掘削でのソイルセメントの柱状体をガイドとして掘削で造る。【選択図】図1

Description

本発明は、ソイルセメント連続壁の施工法に関するものである。
柱列杭形式の地中連続壁を施工する方法として、従来、多軸オーガ掘削機を使用するものが知られており、多軸オーガ掘削機は、図7に示すように、油圧モータおよび減速機からなる駆動機構4は複数本の駆動軸を突出して、この駆動軸にオーガ軸5をそれぞれ複数本(図示の例では3本)並列させた状態で下方に向けて連結したもので、該オーガ軸5は先端にオーガヘッド5aを設け、途中にスクリュー羽根5bや攪拌翼5cを設けた。
このオーガ軸5は、図示は省略するが、中空軸で内部にセメントミルク等の固結合材を流通させ、これをオーガヘッド5aの吐出口より注出するように構成してある。
前記駆動機構4はオーガ軸5を連結した状態で、クローラ等のベースマシン1に起立するリーダーマスト2のトップシーブ3からワイヤー10で吊支されるとともに、背面に設けた湾曲ブラケット6がリーダーマスト2に沿設したリーダー7に係合される。図中8はリーダーマスト2の下端に設けた首かせ状の振れ止めで、オーガ軸5が上下に貫通する。
かかる多軸オーガ掘削機を使用して掘削孔を掘削するには、駆動機構4によりオーガ軸5を回転駆動してオーガヘッド5aで錐揉み状に掘削するが、かかる掘削時にオーガヘッド5aよりセメントミルク等の固結合材を吐出させて、土中において原位置土と混合して1エレメントのソイルモルタル11による壁体を造成する。
そして、柱列杭形式の地中連続壁を施工するには、従来、図8に示すように前記のようにして多軸オーガ掘削機で横長のソイルモルタル11による1エレメントを形成するが、第1のエレメント9aと第2のエレメント9bとの間を間隔を存して施工し、その後、これら第1のエレメント9aと第2のエレメント9bとの間を同じ多軸オーガ掘削機で掘削して第3のエレメント9cを施工する。
この第3のエレメント9cの施工は、多軸オーガ掘削機の両端のオーガ軸5を、先行する第1のエレメント9aと第2のエレメント9bのそれぞれの孔壁端部にラップ(重合)させ、この両端のオーガ軸5をガイドとして第1のエレメント9aと第2のエレメント9bの間に掘削する。
このように第3のエレメント9cを第1のエレメント9aと第2のエレメント9bとの間に施工するのは、多軸オーガ掘削機の場合、第1のエレメント9a、第2のエレメント9b、第3のエレメント9cと順次並べて施工するには、その軸心を一直線に揃えるのが困難であり、曲がりを生じやすいためである。曲がりを生じると地中連続壁の連続性がなくなり、止水機能も損なわれる。
下記特許文献は、第1のエレメントと第2のエレメントとの間に第3のエレメントを施工して柱列杭形式の地中連続壁を施工する場合、第3のエレメント造成にともなう産業廃棄物扱いとなる土の量を削減できる地中連続壁の施工法として提案されたものである。
特開2002−339345号公報
この特許文献1は、図9に示すように、第1のエレメント9aと第2のエレメント9bとの間に第3のエレメント9cを施工して柱列杭形式の地中連続壁を施工するものであるが、第1のエレメント9aと第2のエレメント9bとは多軸オーガ掘削機を使用して掘削孔を掘削し、オーガヘッド5aよりセメントミルク等の固結合材を吐出させて、土中において原位置土と混合して1エレメントのソイルモルタル11による壁体を造成する。
この場合、第1のエレメント9aと第2のエレメント9bとの間隔は、オーガ軸の1軸分よりも少し狭い程度に形成する。
そして、先行する第1のエレメント9aと第2のエレメント9bとの造成が完了したならば、この第1のエレメント9aと第2のエレメント9bとの間に第3のエレメント9cを造成することになるが、この第3のエレメント9cの掘削孔の掘削は、単軸オーガ掘削機を使用して行う。
単軸オーガ掘削機で第1のエレメント9aと第2のエレメント9bとの間に造成する第3のエレメント9cの掘削孔を掘削すれば、単軸オーガ掘削機のオーガ軸5が先行する第1のエレメント9aと第2のエレメント9bのそれぞれの孔壁端部に多少ラップすることになり、先行する第1のエレメント9aと第2のエレメント9bのソイルモルタル11による壁体の端部をラップ分だけ掘削することになる。
そして、掘削されたソイルモルタル11と、第1のエレメント9aと第2のエレメント9bとの間の掘削土とが混合し、その全部が産業廃棄物となることもあるが、かかる場合であっても、産業廃棄物の量は、単軸オーガ掘削機によるものであるから、1軸分以下ですむ。
このようにして、先行して多軸オーガ掘削機で掘削し、ソイルモルタル11による壁体で1エレメントを造成した後、単軸オーガ掘削機で、先行するエレメント間を掘削し、この後行の掘削孔にもオーガヘッド5aよりセメントミルク等の固結合材を吐出させて、土中において原位置土と混合してソイルモルタル11による壁体を造成して後行の1エレメントを造成し、先行のエレメントと連続させて地中連続壁を施工する。
このように、先行する第1と第2のエレメントの掘削孔は多軸オーガ掘削機で掘削し、掘削孔にセメントミルク等の固結合材と掘削土砂の攪拌でソイルモルタルを掘削孔内に充填して第1と第2のエレメントを造成し、この第1と第2のエレメントの間に造成する第3のエレメントの掘削孔は単軸オーガ掘削機で掘削孔を掘削するから、第3の掘削孔を掘削する際に、先行する第1と第2のエレメントのソイルセメント壁体の端部も掘削することで、第3のエレメント造成のための掘削による掘削土に、先行の第1と第2のエレメントのソイルモルタルが混入しても、産業廃棄物扱いとなる土は単軸分以下であり、産業廃棄物の量を削減できる。
しかも第3のエレメントの掘削孔は単軸オーガ掘削機での掘削であるから、多軸オーガ掘削機よりも鉛直制度のよい施工ができ、ラップ幅も少ないものが得られる。
前記ソイルセメント連続壁の施工法は多軸オーガ掘削機を使用してのものであり、単軸のオーガ掘削機を使用のみによるものではない。
また、後行エレメントの施工は、先行エレメントのソイルセメントが未硬化の段階でラップさせることを行っていた。
一方、補助工法無しで硬質地盤に対応するには単軸のオーガ掘削機である二軸同軸式アースオーガにより単軸でソイルセメント柱列壁を造成することが望まれる。
単軸施工のため機械設置方向の制約がなく、打設ラインをまたいでの施工も可能で、ケーシングを装着した二軸同軸式であり、削孔時の慎重な精度確保により削孔精度が1/400程度となり、高精度の杭造成が可能である。
しかし、前記多軸オーガ掘削機の使用の場合と同じく後行エレメント(杭)の施工を先行エレメント(杭)のソイルセメントが未硬化の段階でラップさせると、図6に示すように曲りを生じてしまうおそれがある。
その理由は後行エレメント(杭)の施工ではケーシングが未硬化の先行エレメント(杭)の孔の方に寄って行ってしまうことによる。
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、二軸同軸式単軸ケーシングオーガー機で原地盤を削孔し、その先端よりセメントミルクを吐出して削孔混練を行いソイルセメントの柱状体を間隔を存して先行掘削で造り、この先行掘削による柱状体相互に重なるように間にソイルセメントの柱状体を後行掘削で造り、ソイルセメントの柱状壁体とするソイルセメント連続壁の施工法において、後行掘削で曲りの生じない垂直な施工を行なうことができるソイルセメント連続壁の施工法を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するため、二軸同軸式単軸ケーシングオーガー機で原地盤を削孔し、その先端よりセメントミルクを吐出して削孔混練を行いソイルセメントの柱状体である先行杭を間隔を存して先行掘削で造り、この先行掘削による柱状体相互に重なるように間にソイルセメントの柱状体である後行杭を後行掘削で造り、ソイルセメントの柱状壁体とするソイルセメント連続壁の施工法において、後行掘削での後行杭の造成は、先行掘削での先行杭のソイルセメントの柱状体の硬化を待って、この先行掘削でのソイルセメントの柱状体をガイドとして掘削で造ることを要旨とするものである。
請求項1記載の本発明によれば、後行掘削でのソイルセメントの柱状体の造成は、先行掘削でのソイルセメントの柱状体の硬化を待って、この先行掘削でのソイルセメントの柱状体をガイドとして掘削で造るので、先行掘削でのソイルセメントの柱状体が未硬化で後行掘削でのソイルセメントの柱状体の造成が先行掘削でのソイルセメント側によってしまい、杭が傾いて施工されてしまうことがなくなる。
特に後行掘削も二軸同軸式単軸ケーシングオーガー機での掘削であり、ケーシングでの掘削で、先行掘削での先行杭のソイルセメントの柱状体の硬化した状態でも掘削が可能である。
以上述べたように本発明のソイルセメント連続壁の施工法は、二軸同軸式単軸ケーシングオーガー機で原地盤を削孔し、その先端よりセメントミルクを吐出して削孔混練を行いソイルセメントの柱状体を間隔を存して先行掘削で造り、この先行掘削による柱状体相互に重なるように間にソイルセメントの柱状体を後行掘削で造り、ソイルセメントの柱状壁体とするソイルセメント連続壁の施工法において、後行掘削で曲りの生じない垂直な施工を行なうことができるものである。
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明のソイルセメント連続壁の施工法の1実施形態を示す斜視図、図2は同上平面図、図3は同上説明図で、図中12は先行杭、13は後行杭を示す。
先に使用するオーガー機を図4、図5に示すと、二軸同軸式単軸ケーシングオーガー機で、アースオーガー15はクローラ等のベースマシン1に起立するリーダーマスト2のトップシーブ3からワイヤーで吊支される。図中4はアースオーガー15の駆動機構で、オーガ軸であるスクリュー19とその外側に套嵌するケーシング16を同時にかつ反対方向に回転させる二軸同軸式のものである。
図中17は振止装置であり、ケーシング16は先端にケーシングヘッド18を有し、スクリュー19は先端にスクリューヘッド20を有する。
ケーシングヘッド18はその先端周囲に掘削刃(図示せず)を有するものであることが望ましい。
二軸同軸式単軸ケーシングオーガー機で原地盤を削孔し、スクリュー19の先端よりセメントミルクを吐出して削孔混練を行いソイルセメントの柱状体を間隔を存して先行掘削で先行杭12を造る。
この先行掘削による先行杭12の柱状体の端部に端部が重なるように先行杭12の柱状体同士の間にソイルセメントの柱状体である後行杭13を後行掘削で造り、ソイルセメントの柱状壁体とする。
かかる後行掘削でのソイルセメントの柱状体である後行杭13の造成は、先行掘削でのソイルセメントの柱状体の先行杭12の硬化を待って、この先行掘削でのソイルセメントの柱状体をガイドとして掘削で造る。
本発明での掘削は二軸同軸式単軸ケーシングオーガー機での掘削であり、回転するケーシングにより硬質地盤も掘削可能なものであり、多軸掘削機を使用する場合とことなり、硬化したソイルセメントの柱状体の先行杭12を削りながら後行掘削が可能である。
ここで硬化とはソイルセメントの強度をもってその状態をいうものであり、ソイルセメントは時間の経過と共に強度が増加していく。
本発明の場合、先行掘削でのソイルセメントの柱状体の打設後、2日〜3日経過後、一軸圧縮強度(N/mm)が3.00N/mm〜5.00N/mmの幅であれば満足できる。なお、5.00N/mm以上でもよい。
図中14はH形鋼による芯材であり、後行杭13の造成を後行掘削で行う場合に、先行杭12に挿入した芯材14に当たらないようにする。
本発明のソイルセメント連続壁の施工法の1実施形態を示す斜視図である。 本発明のソイルセメント連続壁の施工法の1実施形態を示す平面図である。 本発明のソイルセメント連続壁の施工法の1実施形態を示す説明図である。 二軸同軸式単軸ケーシングオーガー機の正面図である。 二軸同軸式単軸ケーシングオーガー機の側面図である。 曲りを生じる説明図である。 多軸オーガ掘削機の側面図である。 従来の地中連続壁の施工法の説明図である。 他の従来の地中連続壁の施工法の説明図である。
1…ベースマシン 2…リーダーマスト
3…トップシーブ 4…駆動機構
5…オーガ軸 5a…オーガヘッド
5b…スクリュー羽根 5c…攪拌翼
6…湾曲ブラケット 7…リーダー
8…振れ止め 9a…第1のエレメント
9b…第2のエレメント 9c…第3のエレメント
10…ワイヤー 11…ソイルモルタル
12…先行杭 13…後行杭
14…芯材 15…アースオーガー
16…ケーシング 17…振止装置
18…ケーシングヘッド 19…スクリュー
20…スクリューヘッド
本発明は、ソイルセメント連続壁の施工法に関するものである。
柱列杭形式の地中連続壁を施工する方法として、従来、多軸オーガ掘削機を使用するものが知られており、多軸オーガ掘削機は、図7に示すように、油圧モータおよび減速機からなる駆動機構4は複数本の駆動軸を突出して、この駆動軸にオーガ軸5をそれぞれ複数本(図示の例では3本)並列させた状態で下方に向けて連結したもので、該オーガ軸5は先端にオーガヘッド5aを設け、途中にスクリュー羽根5bや攪拌翼5cを設けた。
このオーガ軸5は、図示は省略するが、中空軸で内部にセメントミルク等の固結合材を流通させ、これをオーガヘッド5aの吐出口より注出するように構成してある。
前記駆動機構4はオーガ軸5を連結した状態で、クローラ等のベースマシン1に起立するリーダーマスト2のトップシーブ3からワイヤー10で吊支されるとともに、背面に設けた湾曲ブラケット6がリーダーマスト2に沿設したリーダー7に係合される。図中8はリーダーマスト2の下端に設けた首かせ状の振れ止めで、オーガ軸5が上下に貫通する。
かかる多軸オーガ掘削機を使用して掘削孔を掘削するには、駆動機構4によりオーガ軸5を回転駆動してオーガヘッド5aで錐揉み状に掘削するが、かかる掘削時にオーガヘッド5aよりセメントミルク等の固結合材を吐出させて、土中において原位置土と混合して1エレメントのソイルモルタル11による壁体を造成する。
そして、柱列杭形式の地中連続壁を施工するには、従来、図8に示すように前記のようにして多軸オーガ掘削機で横長のソイルモルタル11による1エレメントを形成するが、第1のエレメント9aと第2のエレメント9bとの間を間隔を存して施工し、その後、これら第1のエレメント9aと第2のエレメント9bとの間を同じ多軸オーガ掘削機で掘削して第3のエレメント9cを施工する。
この第3のエレメント9cの施工は、多軸オーガ掘削機の両端のオーガ軸5を、先行する第1のエレメント9aと第2のエレメント9bのそれぞれの孔壁端部にラップ(重合)させ、この両端のオーガ軸5をガイドとして第1のエレメント9aと第2のエレメント9bの間に掘削する。
このように第3のエレメント9cを第1のエレメント9aと第2のエレメント9bとの間に施工するのは、多軸オーガ掘削機の場合、第1のエレメント9a、第2のエレメント9b、第3のエレメント9cと順次並べて施工するには、その軸心を一直線に揃えるのが困難であり、曲がりを生じやすいためである。曲がりを生じると地中連続壁の連続性がなくなり、止水機能も損なわれる。
下記特許文献は、第1のエレメントと第2のエレメントとの間に第3のエレメントを施工して柱列杭形式の地中連続壁を施工する場合、第3のエレメント造成にともなう産業廃棄物扱いとなる土の量を削減できる地中連続壁の施工法として提案されたものである。
特開2002−339345号公報
この特許文献1は、図9に示すように、第1のエレメント9aと第2のエレメント9bとの間に第3のエレメント9cを施工して柱列杭形式の地中連続壁を施工するものであるが、第1のエレメント9aと第2のエレメント9bとは多軸オーガ掘削機を使用して掘削孔を掘削し、オーガヘッド5aよりセメントミルク等の固結合材を吐出させて、土中において原位置土と混合して1エレメントのソイルモルタル11による壁体を造成する。
この場合、第1のエレメント9aと第2のエレメント9bとの間隔は、オーガ軸の1軸分よりも少し狭い程度に形成する。
そして、先行する第1のエレメント9aと第2のエレメント9bとの造成が完了したならば、この第1のエレメント9aと第2のエレメント9bとの間に第3のエレメント9cを造成することになるが、この第3のエレメント9cの掘削孔の掘削は、単軸オーガ掘削機を使用して行う。
単軸オーガ掘削機で第1のエレメント9aと第2のエレメント9bとの間に造成する第3のエレメント9cの掘削孔を掘削すれば、単軸オーガ掘削機のオーガ軸5が先行する第1のエレメント9aと第2のエレメント9bのそれぞれの孔壁端部に多少ラップすることになり、先行する第1のエレメント9aと第2のエレメント9bのソイルモルタル11による壁体の端部をラップ分だけ掘削することになる。
そして、掘削されたソイルモルタル11と、第1のエレメント9aと第2のエレメント9bとの間の掘削土とが混合し、その全部が産業廃棄物となることもあるが、かかる場合であっても、産業廃棄物の量は、単軸オーガ掘削機によるものであるから、1軸分以下ですむ。
このようにして、先行して多軸オーガ掘削機で掘削し、ソイルモルタル11による壁体で1エレメントを造成した後、単軸オーガ掘削機で、先行するエレメント間を掘削し、この後行の掘削孔にもオーガヘッド5aよりセメントミルク等の固結合材を吐出させて、土中において原位置土と混合してソイルモルタル11による壁体を造成して後行の1エレメントを造成し、先行のエレメントと連続させて地中連続壁を施工する。
このように、先行する第1と第2のエレメントの掘削孔は多軸オーガ掘削機で掘削し、掘削孔にセメントミルク等の固結合材と掘削土砂の攪拌でソイルモルタルを掘削孔内に充填して第1と第2のエレメントを造成し、この第1と第2のエレメントの間に造成する第3のエレメントの掘削孔は単軸オーガ掘削機で掘削孔を掘削するから、第3の掘削孔を掘削する際に、先行する第1と第2のエレメントのソイルセメント壁体の端部も掘削することで、第3のエレメント造成のための掘削による掘削土に、先行の第1と第2のエレメントのソイルモルタルが混入しても、産業廃棄物扱いとなる土は単軸分以下であり、産業廃棄物の量を削減できる。
しかも第3のエレメントの掘削孔は単軸オーガ掘削機での掘削であるから、多軸オーガ掘削機よりも鉛直制度のよい施工ができ、ラップ幅も少ないものが得られる。
前記ソイルセメント連続壁の施工法は多軸オーガ掘削機を使用してのものであり、単軸のオーガ掘削機を使用のみによるものではない。
また、後行エレメントの施工は、先行エレメントのソイルセメントが未硬化の段階でラップさせることを行っていた。
一方、補助工法無しで硬質地盤に対応するには単軸のオーガ掘削機である二軸同軸式アースオーガにより単軸でソイルセメント柱列壁を造成することが望まれる。
単軸施工のため機械設置方向の制約がなく、打設ラインをまたいでの施工も可能で、ケーシングを装着した二軸同軸式であり、削孔時の慎重な精度確保により削孔精度が1/400程度となり、高精度の杭造成が可能である。
しかし、前記多軸オーガ掘削機の使用の場合と同じく後行エレメント(杭)の施工を先行エレメント(杭)のソイルセメントが未硬化の段階でラップさせると、図6に示すように曲りを生じてしまうおそれがある。
その理由は後行エレメント(杭)の施工ではケーシングが未硬化の先行エレメント(杭)の孔の方に寄って行ってしまうことによる。
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、二軸同軸式単軸ケーシングオーガー機で原地盤を削孔し、その先端よりセメントミルクを吐出して削孔混練を行いソイルセメントの柱状体を間隔を存して先行掘削で造り、この先行掘削による柱状体相互に重なるように間にソイルセメントの柱状体を後行掘削で造り、ソイルセメントの柱状壁体とするソイルセメント連続壁の施工法において、後行掘削で曲りの生じない垂直な施工を行なうことができるソイルセメント連続壁の施工法を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するため、二軸同軸式単軸ケーシングオーガー機で原地盤を削孔し、その先端よりセメントミルクを吐出して削孔混練を行いソイルセメントの柱状体である先行杭を間隔を存して先行掘削で造り、この先行掘削による柱状体相互に重なるように間にソイルセメントの柱状体である後行杭を後行掘削で造り、ソイルセメントの柱状壁体とするソイルセメント連続壁の施工法において、後行掘削での後行杭の造成は、先行掘削での先行杭のソイルセメントの柱状体の硬化として、先行掘削でのソイルセメントの柱状体の打設後、2日〜3日経過後、一軸圧縮強度(N/mm )が3.00N/mm 〜5.00N/mm の幅、を待ってこの先行掘削でのソイルセメントの柱状体をガイドとして掘削で造ることを要旨とするものである。
請求項1記載の本発明によれば、後行掘削でのソイルセメントの柱状体の造成は、先行掘削でのソイルセメントの柱状体の硬化を待って、この先行掘削でのソイルセメントの柱状体をガイドとして掘削で造るので、先行掘削でのソイルセメントの柱状体が未硬化で後行掘削でのソイルセメントの柱状体の造成が先行掘削でのソイルセメント側によってしまい、杭が傾いて施工されてしまうことがなくなる。
特に後行掘削も二軸同軸式単軸ケーシングオーガー機での掘削であり、ケーシングでの掘削で、先行掘削での先行杭のソイルセメントの柱状体の硬化した状態でも掘削が可能である。
以上述べたように本発明のソイルセメント連続壁の施工法は、二軸同軸式単軸ケーシングオーガー機で原地盤を削孔し、その先端よりセメントミルクを吐出して削孔混練を行いソイルセメントの柱状体を間隔を存して先行掘削で造り、この先行掘削による柱状体相互に重なるように間にソイルセメントの柱状体を後行掘削で造り、ソイルセメントの柱状壁体とするソイルセメント連続壁の施工法において、後行掘削で曲りの生じない垂直な施工を行なうことができるものである。
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明のソイルセメント連続壁の施工法の1実施形態を示す斜視図、図2は同上平面図、図3は同上説明図で、図中12は先行杭、13は後行杭を示す。
先に使用するオーガー機を図4、図5に示すと、二軸同軸式単軸ケーシングオーガー機で、アースオーガー15はクローラ等のベースマシン1に起立するリーダーマスト2のトップシーブ3からワイヤーで吊支される。図中4はアースオーガー15の駆動機構で、オーガ軸であるスクリュー19とその外側に套嵌するケーシング16を同時にかつ反対方向に回転させる二軸同軸式のものである。
図中17は振止装置であり、ケーシング16は先端にケーシングヘッド18を有し、スクリュー19は先端にスクリューヘッド20を有する。
ケーシングヘッド18はその先端周囲に掘削刃(図示せず)を有するものであることが望ましい。
二軸同軸式単軸ケーシングオーガー機で原地盤を削孔し、スクリュー19の先端よりセメントミルクを吐出して削孔混練を行いソイルセメントの柱状体を間隔を存して先行掘削で先行杭12を造る。
この先行掘削による先行杭12の柱状体の端部に端部が重なるように先行杭12の柱状体同士の間にソイルセメントの柱状体である後行杭13を後行掘削で造り、ソイルセメントの柱状壁体とする。
かかる後行掘削でのソイルセメントの柱状体である後行杭13の造成は、先行掘削でのソイルセメントの柱状体の先行杭12の硬化を待って、この先行掘削でのソイルセメントの柱状体をガイドとして掘削で造る。
本発明での掘削は二軸同軸式単軸ケーシングオーガー機での掘削であり、回転するケーシングにより硬質地盤も掘削可能なものであり、多軸掘削機を使用する場合とことなり、硬化したソイルセメントの柱状体の先行杭12を削りながら後行掘削が可能である。
ここで硬化とはソイルセメントの強度をもってその状態をいうものであり、ソイルセメントは時間の経過と共に強度が増加していく。
本発明の場合、先行掘削でのソイルセメントの柱状体の打設後、2日〜3日経過後、一軸圧縮強度(N/mm)が3.00N/mm〜5.00N/mmの幅であれば満足できる。なお、5.00N/mm以上でもよい。
図中14はH形鋼による芯材であり、後行杭13の造成を後行掘削で行う場合に、先行杭12に挿入した芯材14に当たらないようにする。
本発明のソイルセメント連続壁の施工法の1実施形態を示す斜視図である。 本発明のソイルセメント連続壁の施工法の1実施形態を示す平面図である。 本発明のソイルセメント連続壁の施工法の1実施形態を示す説明図である。 二軸同軸式単軸ケーシングオーガー機の正面図である。 二軸同軸式単軸ケーシングオーガー機の側面図である。 曲りを生じる説明図である。 多軸オーガ掘削機の側面図である。 従来の地中連続壁の施工法の説明図である。 他の従来の地中連続壁の施工法の説明図である。
1…ベースマシン 2…リーダーマスト
3…トップシーブ 4…駆動機構
5…オーガ軸 5a…オーガヘッド
5b…スクリュー羽根 5c…攪拌翼
6…湾曲ブラケット 7…リーダー
8…振れ止め 9a…第1のエレメント
9b…第2のエレメント 9c…第3のエレメント
10…ワイヤー 11…ソイルモルタル
12…先行杭 13…後行杭
14…芯材 15…アースオーガー
16…ケーシング 17…振止装置
18…ケーシングヘッド 19…スクリュー
20…スクリューヘッド
本発明は、ソイルセメント連続壁の施工法に関するものである。
柱列杭形式の地中連続壁を施工する方法として、従来、多軸オーガ掘削機を使用するものが知られており、多軸オーガ掘削機は、図7に示すように、油圧モータおよび減速機からなる駆動機構4は複数本の駆動軸を突出して、この駆動軸にオーガ軸5をそれぞれ複数本(図示の例では3本)並列させた状態で下方に向けて連結したもので、該オーガ軸5は先端にオーガヘッド5aを設け、途中にスクリュー羽根5bや攪拌翼5cを設けた。
このオーガ軸5は、図示は省略するが、中空軸で内部にセメントミルク等の固結合材を流通させ、これをオーガヘッド5aの吐出口より注出するように構成してある。
前記駆動機構4はオーガ軸5を連結した状態で、クローラ等のベースマシン1に起立するリーダーマスト2のトップシーブ3からワイヤー10で吊支されるとともに、背面に設けた湾曲ブラケット6がリーダーマスト2に沿設したリーダー7に係合される。図中8はリーダーマスト2の下端に設けた首かせ状の振れ止めで、オーガ軸5が上下に貫通する。
かかる多軸オーガ掘削機を使用して掘削孔を掘削するには、駆動機構4によりオーガ軸5を回転駆動してオーガヘッド5aで錐揉み状に掘削するが、かかる掘削時にオーガヘッド5aよりセメントミルク等の固結合材を吐出させて、土中において原位置土と混合して1エレメントのソイルモルタル11による壁体を造成する。
そして、柱列杭形式の地中連続壁を施工するには、従来、図8に示すように前記のようにして多軸オーガ掘削機で横長のソイルモルタル11による1エレメントを形成するが、第1のエレメント9aと第2のエレメント9bとの間を間隔を存して施工し、その後、これら第1のエレメント9aと第2のエレメント9bとの間を同じ多軸オーガ掘削機で掘削して第3のエレメント9cを施工する。
この第3のエレメント9cの施工は、多軸オーガ掘削機の両端のオーガ軸5を、先行する第1のエレメント9aと第2のエレメント9bのそれぞれの孔壁端部にラップ(重合)させ、この両端のオーガ軸5をガイドとして第1のエレメント9aと第2のエレメント9bの間に掘削する。
このように第3のエレメント9cを第1のエレメント9aと第2のエレメント9bとの間に施工するのは、多軸オーガ掘削機の場合、第1のエレメント9a、第2のエレメント9b、第3のエレメント9cと順次並べて施工するには、その軸心を一直線に揃えるのが困難であり、曲がりを生じやすいためである。曲がりを生じると地中連続壁の連続性がなくなり、止水機能も損なわれる。
下記特許文献は、第1のエレメントと第2のエレメントとの間に第3のエレメントを施工して柱列杭形式の地中連続壁を施工する場合、第3のエレメント造成にともなう産業廃棄物扱いとなる土の量を削減できる地中連続壁の施工法として提案されたものである。
特開2002−339345号公報
この特許文献1は、図9に示すように、第1のエレメント9aと第2のエレメント9bとの間に第3のエレメント9cを施工して柱列杭形式の地中連続壁を施工するものであるが、第1のエレメント9aと第2のエレメント9bとは多軸オーガ掘削機を使用して掘削孔を掘削し、オーガヘッド5aよりセメントミルク等の固結合材を吐出させて、土中において原位置土と混合して1エレメントのソイルモルタル11による壁体を造成する。
この場合、第1のエレメント9aと第2のエレメント9bとの間隔は、オーガ軸の1軸分よりも少し狭い程度に形成する。
そして、先行する第1のエレメント9aと第2のエレメント9bとの造成が完了したならば、この第1のエレメント9aと第2のエレメント9bとの間に第3のエレメント9cを造成することになるが、この第3のエレメント9cの掘削孔の掘削は、単軸オーガ掘削機を使用して行う。
単軸オーガ掘削機で第1のエレメント9aと第2のエレメント9bとの間に造成する第3のエレメント9cの掘削孔を掘削すれば、単軸オーガ掘削機のオーガ軸5が先行する第1のエレメント9aと第2のエレメント9bのそれぞれの孔壁端部に多少ラップすることになり、先行する第1のエレメント9aと第2のエレメント9bのソイルモルタル11による壁体の端部をラップ分だけ掘削することになる。
そして、掘削されたソイルモルタル11と、第1のエレメント9aと第2のエレメント9bとの間の掘削土とが混合し、その全部が産業廃棄物となることもあるが、かかる場合であっても、産業廃棄物の量は、単軸オーガ掘削機によるものであるから、1軸分以下ですむ。
このようにして、先行して多軸オーガ掘削機で掘削し、ソイルモルタル11による壁体で1エレメントを造成した後、単軸オーガ掘削機で、先行するエレメント間を掘削し、この後行の掘削孔にもオーガヘッド5aよりセメントミルク等の固結合材を吐出させて、土中において原位置土と混合してソイルモルタル11による壁体を造成して後行の1エレメントを造成し、先行のエレメントと連続させて地中連続壁を施工する。
このように、先行する第1と第2のエレメントの掘削孔は多軸オーガ掘削機で掘削し、掘削孔にセメントミルク等の固結合材と掘削土砂の攪拌でソイルモルタルを掘削孔内に充填して第1と第2のエレメントを造成し、この第1と第2のエレメントの間に造成する第3のエレメントの掘削孔は単軸オーガ掘削機で掘削孔を掘削するから、第3の掘削孔を掘削する際に、先行する第1と第2のエレメントのソイルセメント壁体の端部も掘削することで、第3のエレメント造成のための掘削による掘削土に、先行の第1と第2のエレメントのソイルモルタルが混入しても、産業廃棄物扱いとなる土は単軸分以下であり、産業廃棄物の量を削減できる。
しかも第3のエレメントの掘削孔は単軸オーガ掘削機での掘削であるから、多軸オーガ掘削機よりも鉛直制度のよい施工ができ、ラップ幅も少ないものが得られる。
前記ソイルセメント連続壁の施工法は多軸オーガ掘削機を使用してのものであり、単軸のオーガ掘削機を使用のみによるものではない。
また、後行エレメントの施工は、先行エレメントのソイルセメントが未硬化の段階でラップさせることを行っていた。
一方、補助工法無しで硬質地盤に対応するには単軸のオーガ掘削機である二軸同軸式アースオーガにより単軸でソイルセメント柱列壁を造成することが望まれる。
単軸施工のため機械設置方向の制約がなく、打設ラインをまたいでの施工も可能で、ケーシングを装着した二軸同軸式であり、削孔時の慎重な精度確保により削孔精度が1/400程度となり、高精度の杭造成が可能である。
しかし、前記多軸オーガ掘削機の使用の場合と同じく後行エレメント(杭)の施工を先行エレメント(杭)のソイルセメントが未硬化の段階でラップさせると、図6に示すように曲りを生じてしまうおそれがある。
その理由は後行エレメント(杭)の施工ではケーシングが未硬化の先行エレメント(杭)の孔の方に寄って行ってしまうことによる。
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、二軸同軸式単軸ケーシングオーガー機で原地盤を削孔し、その先端よりセメントミルクを吐出して削孔混練を行いソイルセメントの柱状体を間隔を存して先行掘削で造り、この先行掘削による柱状体相互に重なるように間にソイルセメントの柱状体を後行掘削で造り、ソイルセメントの柱状壁体とするソイルセメント連続壁の施工法において、後行掘削で曲りの生じない垂直な施工を行なうことができるソイルセメント連続壁の施工法を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するため、二軸同軸式単軸ケーシングオーガー機で原地盤を削孔し、その先端よりセメントミルクを吐出して削孔混練を行いソイルセメントの柱状体である先行杭を間隔を存して先行掘削で造り、この先行掘削による柱状体相互に重なるように間にソイルセメントの柱状体である後行杭を後行掘削で造り、ソイルセメントの柱状壁体とするソイルセメント連続壁の施工法において、後行掘削での後行杭の造成は、先行掘削での先行杭のソイルセメントの柱状体の硬化として、先行掘削でのソイルセメントの柱状体の打設後、2日〜3日経過後、一軸圧縮強度(N/mm)が3.00N/mm〜5.00N/mmの幅、を待ってこの先行掘削でのソイルセメントの柱状体をガイドとして、かつ、先行杭に挿入した芯材に当たらないように掘削で造ることを要旨とするものである。
請求項1記載の本発明によれば、後行掘削でのソイルセメントの柱状体の造成は、先行掘削でのソイルセメントの柱状体の硬化を待って、この先行掘削でのソイルセメントの柱状体をガイドとして掘削で造るので、先行掘削でのソイルセメントの柱状体が未硬化で後行掘削でのソイルセメントの柱状体の造成が先行掘削でのソイルセメント側によってしまい、杭が傾いて施工されてしまうことがなくなる。
特に後行掘削も二軸同軸式単軸ケーシングオーガー機での掘削であり、ケーシングでの掘削で、先行掘削での先行杭のソイルセメントの柱状体の硬化した状態でも掘削が可能である。
以上述べたように本発明のソイルセメント連続壁の施工法は、二軸同軸式単軸ケーシングオーガー機で原地盤を削孔し、その先端よりセメントミルクを吐出して削孔混練を行いソイルセメントの柱状体を間隔を存して先行掘削で造り、この先行掘削による柱状体相互に重なるように間にソイルセメントの柱状体を後行掘削で造り、ソイルセメントの柱状壁体とするソイルセメント連続壁の施工法において、後行掘削で曲りの生じない垂直な施工を行なうことができるものである。
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明のソイルセメント連続壁の施工法の1実施形態を示す斜視図、図2は同上平面図、図3は同上説明図で、図中12は先行杭、13は後行杭を示す。
先に使用するオーガー機を図4、図5に示すと、二軸同軸式単軸ケーシングオーガー機で、アースオーガー15はクローラ等のベースマシン1に起立するリーダーマスト2のトップシーブ3からワイヤーで吊支される。図中4はアースオーガー15の駆動機構で、オーガ軸であるスクリュー19とその外側に套嵌するケーシング16を同時にかつ反対方向に回転させる二軸同軸式のものである。
図中17は振止装置であり、ケーシング16は先端にケーシングヘッド18を有し、スクリュー19は先端にスクリューヘッド20を有する。
ケーシングヘッド18はその先端周囲に掘削刃(図示せず)を有するものであることが望ましい。
二軸同軸式単軸ケーシングオーガー機で原地盤を削孔し、スクリュー19の先端よりセメントミルクを吐出して削孔混練を行いソイルセメントの柱状体を間隔を存して先行掘削で先行杭12を造る。
この先行掘削による先行杭12の柱状体の端部に端部が重なるように先行杭12の柱状体同士の間にソイルセメントの柱状体である後行杭13を後行掘削で造り、ソイルセメントの柱状壁体とする。
かかる後行掘削でのソイルセメントの柱状体である後行杭13の造成は、先行掘削でのソイルセメントの柱状体の先行杭12の硬化を待って、この先行掘削でのソイルセメントの柱状体をガイドとして掘削で造る。
本発明での掘削は二軸同軸式単軸ケーシングオーガー機での掘削であり、回転するケーシングにより硬質地盤も掘削可能なものであり、多軸掘削機を使用する場合とことなり、硬化したソイルセメントの柱状体の先行杭12を削りながら後行掘削が可能である。
ここで硬化とはソイルセメントの強度をもってその状態をいうものであり、ソイルセメントは時間の経過と共に強度が増加していく。
本発明の場合、先行掘削でのソイルセメントの柱状体の打設後、2日〜3日経過後、一軸圧縮強度(N/mm)が3.00N/mm〜5.00N/mmの幅であれば満足できる。なお、5.00N/mm以上でもよい。
図中14はH形鋼による芯材であり、後行杭13の造成を後行掘削で行う場合に、先行杭12に挿入した芯材14に当たらないようにする。
本発明のソイルセメント連続壁の施工法の1実施形態を示す斜視図である。 本発明のソイルセメント連続壁の施工法の1実施形態を示す平面図である。 本発明のソイルセメント連続壁の施工法の1実施形態を示す説明図である。 二軸同軸式単軸ケーシングオーガー機の正面図である。 二軸同軸式単軸ケーシングオーガー機の側面図である。 曲りを生じる説明図である。 多軸オーガ掘削機の側面図である。 従来の地中連続壁の施工法の説明図である。 他の従来の地中連続壁の施工法の説明図である。
1…ベースマシン 2…リーダーマスト
3…トップシーブ 4…駆動機構
5…オーガ軸 5a…オーガヘッド
5b…スクリュー羽根 5c…攪拌翼
6…湾曲ブラケット 7…リーダー
8…振れ止め 9a…第1のエレメント
9b…第2のエレメント 9c…第3のエレメント
10…ワイヤー 11…ソイルモルタル
12…先行杭 13…後行杭
14…芯材 15…アースオーガー
16…ケーシング 17…振止装置
18…ケーシングヘッド 19…スクリュー
20…スクリューヘッド

Claims (1)

  1. 二軸同軸式単軸ケーシングオーガー機で原地盤を削孔し、その先端よりセメントミルクを吐出して削孔混練を行いソイルセメントの柱状体である先行杭を間隔を存して先行掘削で造り、この先行掘削による柱状体相互に重なるように間にソイルセメントの柱状体である後行杭を後行掘削で造り、ソイルセメントの柱状壁体とするソイルセメント連続壁の施工法において、後行掘削での後行杭の造成は、先行掘削での先行杭のソイルセメントの柱状体の硬化を待って、この先行掘削でのソイルセメントの柱状体をガイドとして掘削で造ることを特徴としたソイルセメント連続壁の施工法。
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