JP5065194B2 - 伸縮扉 - Google Patents

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Description

本発明は、伸縮門扉等の伸縮扉に関するものである。
伸縮門扉は、出入り口の両側に吊り元支柱と戸当たり支柱とを対向して立設し、その吊り元支柱に伸縮自在な扉本体の一端を連結しておき、出入り口を閉鎖するときに扉本体を伸長させた後、その戸当たり側端枠を戸当たり支柱に当接して施錠手段により施錠するようになっている。
この種の伸縮門扉では、単位長さの扉体を準備しておき、出入り口が広いときには、その間口幅に合わせて複数個の扉体をジョイント具により連結して一つの扉本体を構成することがある。そして、複数個の扉体を連結するに当たっては、隣り合う扉体の対向端の縦枠材に跨がって板状のジョイント具を配置し、そのジョイント具を各扉体の縦枠材にネジにより固定する構造を採っている(特許文献1)。
特開平9−41852号公報
このように単位長さの扉体を準備しておき、出入り口の間口幅に合わせて複数個の扉体を連結して扉本体を構成すれば、少ない種類数の扉体を組み合わせながら施工現場の出入り口の間口幅に応じて扉本体の全体の長さを調整できる利点がある。
しかし、従来は扉体の縦枠材に跨がってジョイント具を配置して、このジョイント具を各縦枠材にネジで固定しただけであり、ネジを緩めてジョイント具を外せば扉体相互の連結を解除できるため、安全性の点で大きな問題がある。
即ち、近年の伸縮門扉では、防犯対策として、扉本体を伸長させて出入り口を閉鎖する際に、扉本体の戸当たり側端枠を戸当たり支柱に当接して施錠手段により施錠するだけでなく、キー操作で施錠手段を外れないようにロックするようにしたものがある。しかし、従来の連結構造では、ネジを外せばジョイント具が簡単に外れるため、施錠手段をキー操作でロックしても、そのジョイント具を外して扉体を分離しその部分から侵入される惧れがある。
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、閉鎖時の伸長状態から扉本体を更に伸長しない限りジョイント具を取り外すことができず、ジョイント具を外して侵入するような不正行為を未然に防止でき、安全性が著しく向上する伸縮扉を提供することを目的とする。
本発明は、伸縮式の扉本体6を備え、該扉本体6の伸縮方向に隣り合う一対の縦部材11,12,22,59,60をジョイント具8〜10により着脱自在に連結した伸縮扉において、前記縦部材11,12,22,59,60間の前記伸縮方向の間隔を小さくしたときに前記ジョイント具8〜10を前記縦部材11,12,22,59,60に対して着脱可能にし、前記伸縮方向の間隔を大きくしたときに前記ジョイント具8〜10を前記縦部材11,12,22,59,60に対して着脱不能に拘束する拘束手段37を備えたものである。
本発明では、閉鎖時の伸長状態から扉本体6を更に伸長しない限りジョイント具8〜10を取り外すことができず、ジョイント具8〜10を外して侵入するような不正行為を未然に防止でき、安全性が著しく向上する利点がある。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図11は本発明の第1の実施例を例示する。図1、図2において、1は出入り口で、この出入り口1の左右両側に構造物、例えばコンクリート製のブロック塀等の塀2が設けられている。
出入り口1にはこれを開閉する回転収納式の伸縮門扉3が設けられている。伸縮門扉3は出入り口1の両側で各塀2の内側に配置された吊り元支柱4及び戸当たり支柱5と、この吊り元支柱4及び戸当たり支柱5間に配置された伸縮式の扉本体6とを備えている。扉本体6は単位長さの扉体7を伸縮方向に複数個、例えば2個連結して構成されている。なお、扉本体6は1個の扉体7で構成してもよい。
扉本体6はジョイント具8により着脱自在に連結された伸縮方向に2個の扉体7と、その吊り元側及び戸当たり側にジョイント具9,10により着脱自在に連結された吊り元側端枠11及び戸当たり側端枠12とを備えている。吊り元側端枠11は吊り元支柱4にヒンジ13を介して回転収納可能に連結されている。戸当たり側端枠12は開閉用の把手14と、扉本体6が出入り口1を閉鎖する閉鎖状態で吊り元支柱4に施錠するための施錠手段15とが設けられている。施錠手段15はキー操作によりロック・アンロック可能である。
なお、扉本体6には、伸縮方向の中央部等の適当箇所に落とし棒36が設けられている。また扉本体6は地面上を走行するキャスター等の車輪を備えた走行式のものでもよいし、キャスター等の車輪のない吊り下げ式でもよい。
各扉体7は複数本の斜架材16,17を可動ピン軸18、固定ピン軸19、中間ピン軸20によりピン結合して伸縮自在に構成されたパンタグラフ機構21と、パンタグラフ機構21の伸縮方向に所定間隔を置いて配置され且つ斜架材16,17の交差部でパンタグラフ機構21に可動ピン軸18、固定ピン軸19によりピン結合された複数個の縦枠材22とを備えている。各扉体7には出入り口1を閉鎖する長さ以上に扉本体6が伸長しないように、その伸長を規制する規制手段28が設けられている。
縦枠材22及び端枠11,12は、図2に示すように所定の間隔をおいて配置された前後一対の縦桟23と、この縦桟23の上下両端を前後に連結する連結材24,25とを備え、パンタグラフ機構21は縦枠材22の前後の縦桟23間に配置されている。
パンタグラフ機構21の斜架材16,17は上下方向の複数箇所で縦枠材22と交差しており、その1箇所の交差部に固定ピン軸19が、他の複数箇所の交差部に可動ピン軸18が配置されている。
可動ピン軸18は図3(a)に示すように斜架材16,17の交差部を貫通しており、その両端部の摺動ブッシュ26を介して縦枠材22の各縦桟23に対して上下方向に摺動自在である。また固定ピン軸19は図3(b)に示すように斜架材16,17の交差部から固定ブッシュ27を経て縦桟23を前後方向に貫通しており、縦枠材22に対して上下動不能である。
各縦桟23は図4〜図6に示すように角筒状、その他の形状であって、対向側の壁部29の幅方向(伸縮方向)の両端から対向側へと突出する一対の突出部30と、その各突出部30の先端から伸縮方向に対向して屈曲する一対の屈曲部31とを一体に備え、これらにより摺動ブッシュ26を上下方向に案内する案内溝32が形成されている。固定ブッシュ27は案内溝32に嵌合している。
規制手段28は各扉体7の複数個の縦枠材22の内、その適当箇所の1箇所又は2箇所以上の縦枠材22に、扉体7の伸長方向への可動ピン軸18の移動を規制するように設けられている。例えば、規制手段28は対向端の縦枠材22以外の1箇所又は2箇所以上の縦枠材22に、その何れかの可動ピン軸18、例えば上端の可動ピン軸18に対応して前後の各縦桟23に設けられている。
なお、規制手段28は扉本体6の剛性が高いときには中間の1個又は2個の縦枠材22に設ける程度でもよいし、剛性が低い場合にはそれ以上の縦枠材22又は伸縮方向に所定間隔を置いて複数個の縦枠材22に設けてもよい。勿論、対向端の縦枠材22を含む全ての縦枠材22、又は対向端の縦枠材22を含む複数個の縦枠材22に規制手段28を設けてもよい。
この規制手段28は図4〜図6に示すように、案内溝32に沿って摺動する摺動ブッシュ26を介して可動ピン軸18を規制する規制部材33を有し、この規制部材33は縦桟23の突出部30に跨がって当接され、裏板34に螺合するネジ35により縦桟23に着脱自在に固定されている。裏板34は案内溝32内で屈曲部31に係合している。なお、規制部材33で可動ピン軸18を直接規制するようにしてもよい。
各扉体7の対向端の縦枠材22同士、扉本体6の縦枠材22と吊り元側端枠11、扉本体6の縦枠材22と戸当たり側端枠12は、縦桟23のパンタグラフ機構21側に配置された上下一対のジョイント具8〜10により着脱自在に連結されている。
各ジョイント具8〜10は図7〜図10に縦枠材22同士を連結するジョイント具8を例示するように略同一構造であり、対向端の縦枠材22同士、扉本体6の縦枠材22と吊り元側端枠11、扉本体6の縦枠材22と戸当たり側端枠12等の各縦部材11,12,22に対して拘束手段37を介して着脱自在に装着されている。
拘束手段37は縦部材11,12,22間の伸縮方向の間隔を小さくしたときにジョイント具を縦部材11,12,22に対して着脱可能にし、伸縮方向の間隔を大きくしたときにジョイント具を縦部材11,12,22に対して着脱不能に拘束するもので、係合手段38により構成されている。
縦枠材22同士を連結するジョイント具8、及びこのジョイント具8を拘束する係合手段38は、図7〜図10に示すように構成されている。ジョイント具8は帯板材を折り曲げて構成されたものであって、各扉体7の対向端の各縦枠材22の縦桟23に跨がって当接されており、伸縮方向の両端に設けられ且つ各縦桟23の壁部29に当接して固定される一対の取り付け部39と、この取り付け部39間にコ字状又はU字状に屈曲形成された連結部40と、この連結部40の内側に形成された凹部41とを備えている。連結部40は各取り付け部39に接続された一対の対向部42と、この対向部42の取り付け部39と反対側を接続する接続部43とを一体に備えている。
ジョイント具8の取り付け部39は上下方向に複数個(例えば2個)の固定具、例えばネジ44により縦枠材22の壁部29に固定されている。ネジ44は取り付け部39、壁部29を貫通して、その壁部29の裏側の裏板45に螺合されている。裏板45は固定具、例えばリベット46により壁部29に固定されている。なお、取り付け部39にはリベット46と干渉しないように逃げ孔47が設けられている。凹部41には各縦桟23の屈曲部31を含む突出部30が伸縮方向に相対移動可能に嵌合されている。
係合手段38は各縦枠材22の隣り合う突出部30に設けられた被係合部48と、ジョイント具8の凹部41側に設けられ且つ被係合部48に対して扉本体6の伸縮方向に係脱自在に係合する係合部49とを備え、縦枠材22の伸縮方向への相対移動により係合部49が被係合部48に対して係脱し、且つ縦枠材22が扉体7の伸長方向に相対移動しない限りジョイント具8を縦枠材22から分離不能に規制するようになっている。
被係合部48は突出部30に形成された上下方向の長孔により構成され、係合部49はジョイント具8の連結部40の突出部30に対向する部分から隣り合う相手側へと一体に突出する切り起こし片により構成されている。ジョイント具8の一対の係合部49の先端間の間隔は、縦枠材22同士が伸縮方向に当接したときの、突出部30の先端から反対側に突出する屈曲部31の先端間の間隔よりも大になっている。
なお、係合部49間の間隔は、縦枠材22同士が伸縮方向に当接した状態でジョイント具8を取り外し得る程度であれば、屈曲部31の先端間の間隔よりも小さくしてもよい。また縦枠材22側の規制手段28は、ジョイント具8の上側近傍に設けられている。凹部41の深さは、突出部30の突出量よりも若干小さくなっている。
このような構成の伸縮門扉3において、2個の扉体7をジョイント具8により連結して扉本体6を構成する場合には、先ず図11に示すように、扉体7の対向端の縦枠材22同士を伸縮方向に当接し、その状態で両縦桟23の隣り合う突出部30を凹部41に嵌合させて行く。そして、凹部41内に突出部30が嵌合すれば、各屈曲部31の先端がジョイント具8の対向部42に当接するまで一対の縦枠材22間の間隔を広げながら、係合部49を被係合部48へと挿入し係合させる。その後、ジョイント具8の取り付け部39から裏板45にネジ44を挿通して締め付けると、取り付け部39を裏板45との間で縦桟23の壁部29に固定できる。
このようにして扉体7の対向端の縦枠材22同士を4個のジョイント具8により連結することにより2個の扉体7を連結できる。従って、単位長さの扉体7を使用して扉本体6の長さを出入り口1の間口幅に応じたものにできる。なお、扉本体6の両端の吊り元側端枠11、戸当たり側端枠12は、同様にして施工現場においてジョイント具9,10により各扉体7の縦枠材22に連結してもよいし、予め連結しておいてもよい。
規制手段28は施工時の最終工程で行う。この調整に際しては、予め規制手段28の固定を解除して規制部材33の位置を下げておく。そして、扉本体6を伸長させて戸当たり側端枠12を戸当たり支柱5に当接して、出入り口1を閉鎖した状態で扉本体6を施錠手段15により施錠する。その後、扉本体6が最大伸長状態となるように規制部材33を上昇させて、摺動ブッシュ26の下側に当接又は近接する位置でネジ35を締め付けて規制部材33を縦枠材22に固定すればよい。
出入り口1を閉鎖する場合は、扉本体6の戸当たり側端枠12を戸当たり支柱5に当接して施錠手段15で施錠した後、その施錠手段15をキー操作でロックすることにより、扉体7の対向端の縦枠材22等を連結するジョイント具8〜10を不正に取り外して侵入する不正行為を極力防止できる。
例えば扉体7の対向端の縦枠材22を連結するジョイント具8は、裏板45に螺合するネジ44で固定している。しかし、ジョイント具8は凹部41内で縦枠材22が扉本体6の伸縮方向に離間した状態で各係合部49が各縦枠材22の縦桟23に形成された被係合部48に係合しているため、両縦枠材22間の間隔を小さくして係合部49を被係合部48から外さない限り、ジョイント具8を両縦枠材22から取り外すことはできない。一方、各扉体7が規制手段28により最大伸長状態で規制手段28により規制されており、各扉体7をそれ以上に伸長させることはできない。
従って、施錠手段15のロックを解除するか、規制手段28を外さない限り、ジョイント具8による両扉体7の連結を解除することはできず、ジョイント具8のネジ44を外す程度の簡単な操作でジョイント具8を不正に取り外して侵入する等の不正行為を防止でき、従来の連結構造に比較して安全性が著しく向上する。
なお、扉本体6は規制手段28による摺動ブッシュ26の規制を外せば最大伸長状態以上に伸長するが、規制手段28をジョイント具8が装着される縦枠材22以外の位置に配置し、またその規制手段28の数を増やすことにより、規制手段28の位置を探してその全ての規制を解除するまでに相当な時間を要することになり、短時間で簡単に侵入することはできない。
また両扉体7の対向端の縦枠材22に設けられた被係合部48と、ジョイント具8側に設けられた係合部49とにより係合手段38を構成しているので、ジョイント具8を縦枠材22に着脱不能に拘束する拘束手段37自体も簡単な構造で容易且つ安価に実施することができる。
しかも、係合手段38は、両縦枠材22の伸縮方向への相対移動により係合部49が被係合部48に対して係脱自在であり、縦枠材22間の間隔を小さくしたときに係合部49が被係合部48から外れるようになっているため、係合手段38を係脱しながらの組み立て分解も容易にできる利点がある。
図12は本発明の第2の実施例を例示する。この実施例では、各縦枠材22の縦桟23は図12(a)に示すように一対の突出部30を有するが、第1の実施例の屈曲部31に相当する部分が省略されている。ジョイント具8は図12(b)に示すようにその対向部42が突出部30の側面に当接するように構成され、また係合手段38は突出部30に被係合部48が、ジョイント具8の対向部42に係合部49が夫々設けられている。規制手段28の規制部材33は、壁部29に固定すればよい。他の構成は第1の実施例と同様である。
このように突出部30の先端に屈曲部31がない場合でも、第1の実施例と同様に実施することができる。
図13、図14は本発明の第3の実施例を例示する。図13の実施例では、各縦枠材22の縦桟23は、第1の実施例と同様に一対の突出部30の先端に屈曲部31が設けられている。係合手段38の被係合部48は、図13(a)に示すように突出部30の先端の屈曲部31により構成されている。そして、係合手段38の係合部49は、図13(a)(b)に示すようにジョイント具8の対向部42に伸縮方向に係脱自在に設けられ、突出部30と屈曲部31との接合部分に向かって斜め方向に突出している。他の構成は第1の実施例と同様である。
このように突出部30の先端の屈曲部31により被係合部48を構成し、その被係合部48に対して係合部49が斜め方向に係合するようにしてもよい。なお、係合部49は図14に変形例を示すように屈曲部31と略平行に設けることも可能である。
図15は本発明の第4の実施例を例示する。この実施例は、扉本体6は上下一対のパンタグラフ機構21と、このパンタグラフ機構21に連結された複数個の縦枠材22とを備え、両端の縦枠材22に吊り元側端枠11及び戸当たり側端枠12がジョイント具9,10を介して連結されている。
ジョイント具9,10は係合手段38を介して縦枠材22及び端枠11,12に対して着脱自在であり、その具体的構造は第1〜第3の実施例の何れかと同様である。吊り元側端枠11は塀2等の構造物に固定された吊り元支持部材51にヒンジ13を介して回転収納可能に連結され、また戸当たり側端枠12は把手14、施錠手段15等を有し、塀2等の構造物に固定された戸当たり支持部材52に当接した状態で施錠可能である。
扉本体6の適当位置の縦枠材22にはキャスター等の車輪53が設けられ、また中間部の縦枠材22には、出入り口1を閉鎖する閉鎖状態で扉本体6の中間部を地面にロックするための落とし棒36が設けられている。この落とし棒36は扉本体6を伸長させて出入り口1を閉鎖したときに、その状態で扉本体6を伸縮不能に規制する規制手段28を構成している。従って、この実施例では、可動ピン軸18を規制する規制部材33はない。なお、落とし棒36は落とし孔に落とし込んだ状態でキー操作によりロックできるようにしてもよい。
この実施例の場合にも、扉本体6を伸長させて出入り口1を閉鎖した後、その戸当たり側端枠12を施錠手段15により戸当たり支持部材52に施錠してロックし、落とし棒36を落とし孔に落とし込んでおけば、各端枠11,12がジョイント具9,10を介して縦枠材22に連結されているにも拘わらず、そのジョイント具9,10を取り外して侵入することはできない。
即ち、扉本体6のパンタグラフ機構21は斜架材16,17の交差部を可動ピン軸18、固定ピン軸19で枢着した平行リンク式であり、扉本体6の中間部分が落とし棒36で地面に対してロックされているので、そのままでは扉本体6は伸縮不能である。このためジョイント具9,10のネジ44を外しても係合手段38を解除できないので、ジョイント具9,10による縦枠材22と端枠11,12との連結を解除することはできない。
従って、各実施例と同様にジョイント具9,10による連結を解除しての不正な侵入を極力防止できる。また落とし棒36を規制手段28として利用できるため、構造的にも簡単であり容易に実施することができる。
図16及び図17は本発明の第5の実施例を例示する。この実施例は複連引き戸式の伸縮門扉3を例示する。複連引き戸式の伸縮門扉3は、図16(a)(b)に示すように出入り口1の左右に配置された吊り元支柱4及び戸当たり支柱5と、吊り元支柱4の前後一側、例えば後側に前後方向に近接して配置された1枚又は複数枚、例えば2枚の扉体7とを備え、その2枚の扉体7により扉本体6が構成されている。
吊り元支柱4は上下一対の横枠55を有し、また各扉体7は上下一対の横枠56を有すると共に、戸当たり支柱5に近い側に走行用の車輪57を有する。吊り元支柱4の横枠55と、先頭側の扉体7を除く各扉体7の横枠56には、後側に開口する左右方向の案内溝55a,56aが設けられ、各扉体7には車輪57と反対側の端部にその前側の吊り元支柱4、扉体7の案内溝55a,56aに係合する案内ローラ58が設けられている。各扉体7は案内溝55a,56a、案内ローラ58を介して伸縮走行自在に連結され、その案内溝55a,56a、案内ローラ58により規制手段28が構成されている。
戸当たり支柱5に当接可能な先頭側の扉体7には、上下の横枠56間を連結する縦枠材59に戸当たり側端枠60がジョイント具10を介して連結されている。縦枠材59、戸当たり側端枠60は例えば図17に示すように矩形筒状であって、伸縮方向に所定の間隔を置いて配置され、係合手段38を介して係合する前後両側の上下一対のジョイント具10により着脱自在に連結されている。戸当たり側端枠60には把手14と施錠手段15とが設けられ、また施錠手段15はキー操作によりロック可能である。
ジョイント具10は縦枠材59、戸当たり側端枠60に跨がってその壁部59a,60aに当接する連結部40と、この連結部40の両端に略平行に屈曲形成され且つ縦枠材59、戸当たり側端枠60の壁部59b,60bに当接する対向部42とを備えている。ジョイント具10は連結部40で固定具、例えば壁部59a,60aを貫通して裏板45に螺合するネジ44により縦枠材59、戸当たり側端枠60の壁部59a,60aに固定されている。なお、ジョイント具10はその対向部42側をネジ44により固定してもよい。
係合手段38は縦枠材59、戸当たり側端枠60の伸縮方向に対して反対側の壁部59b,60bに形成された孔状の被係合部48と、ジョイント具10の各対向部42の先端に内向きに屈曲して形成され且つ縦枠材59と戸当たり側端枠60との伸縮方向の相対移動により被係合部48に係脱自在に係合する係合部49とを備えている。
この複連引き戸式の伸縮門扉3において、扉本体6は、図16に示すように戸当たり側端枠12が戸当たり支柱5に当接して出入り口1を閉鎖するときに最大伸長状態となる。このとき後端側の扉体7は吊り元支柱4により係合して、それ以上は戸当たり側へと移動しない。
このような伸縮扉の場合にも、出入り口1を閉鎖した最大伸長状態で戸当たり側端枠12を施錠手段15により施錠しロックしておけば、ジョイント具10が係合手段38を介して縦枠材59、戸当たり側端枠60を連結しているので、ジョイント具10を取り外しての不正な侵入を防止することができる。
即ち、ジョイント具10を固定するネジ44を外しても、扉本体6が最大伸長状態から伸長せず、係合手段38の係合部49と被係合部48との係合を解除することができないため、各実施例と同様にジョイント具10を取り外すことはできない。このように複連引き戸式の伸縮門扉3において、各実施例と同様にその係合手段38を介してジョイント具10により縦枠材59と戸当たり側端枠60とを連結することによって不正な侵入を防止することができる。また戸当たり側端枠60を設けることにより、2個の扉体7を共通化できる。
以上、本発明の各実施例について詳述したが、本発明は各実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。実施例では、パンタグラフ機構式の伸縮門扉3、複連引き戸式の伸縮門扉3を夫々例示しているが、伸縮式の扉本体6を備え、その扉本体6の一部に伸縮方向に隣り合う一対の縦部材11,12,22が設けられたものであれば、伸縮方式の違いを問わず同様に実施可能である。従って、実施例では、伸縮方向に隣り合う一対の縦部材11,12,22,59,60として、一対の縦枠材22、縦枠材22と吊り元側端枠11、縦枠材22と戸当たり側端枠12、更には縦枠材59と戸当たり側端枠60を夫々例示しているが、これらに限定されるものではない。
また隣り合う縦部材11,12,22,59,60をジョイント具8〜10で連結する場合、第1〜第4の実施例では連結対象部材の内側にジョイント具8〜10を配置しているが、第5の実施例のように連結対象部材の外側にジョイント具10を配置してもよい。ジョイント具8〜10は各実施例に例示する形状、構造以外のものでもよい。また第1、第2の実施例では、係合手段38の被係合部48を孔とし、係合部49を突起としているが、逆に被係合部48を突起とし、係合部49を孔としてもよいし、第3の実施例のように被係合部48、係合部49の両方を突起により構成してもよい。
第1の実施例の場合、隣り合う縦枠材22をその前後一対の縦桟23側でジョイント具8により連結しているが、隣り合う縦枠材22をその上下一対の連結材24,25側でジョイント具8により連結するようにしてもよい。
規制手段28は第1の実施例のように可動ピン軸18を規制する規制部材33により構成してもよいし、第4の実施例のように落とし棒36で構成してもよい。また規制部材33と落とし棒36とを併用してもよい。更に第5の実施例のように各扉体7の連結構造自体で規制するようにしてもよい。
各実施例では、隣り合う縦部材11,12,22,59,60、ジョイント具8〜10は略対象に構成しているが、略対象である必要はなく、ジョイント具8〜10を介して隣り合う縦部材11,12,22,59,60を着脱自在に連結できる構造であればよい。従って、ジョイント具8〜10は隣り合う縦部材11,12,22,59,60の一方に対して溶接その他で固着し、他方の縦部材11,12,22,59,60に対して着脱自在に固定してもよい。このため一対の縦部材11,12,22,59,60間の間隔を変える場合には、一対の縦部材11,12,22,59,60の内、一方が他方に対して相対的に移動するようにしておけばよい。また伸縮門扉3以外の伸縮扉全般に採用することも可能である。
本発明の第1の実施例を示し、(a)は伸縮門扉の平面図、(b)はその正面図である。 扉体の側面図である。 (a)は可動ピン軸部の断面図、(b)は固定ピン軸部の断面図である。 規制手段側の側面断面図である。 規制手段側の平面断面図である。 規制手段側の一部破断正面図である。 ジョイント部分の平面断面図である。 ジョイント部分の側面断面図である。 ジョイント部分の一部破断正面図である。 ジョイント具の分解斜視図である。 組み立て時の説明図である。 本発明の第2の実施例を示し、(a)はジョイント具部分の平面断面図、(b)はジョイント具の斜視図である。 本発明の第3の実施例を示し、(a)はジョイント具部分の平面断面図、(b)はジョイント具の斜視図である。 ジョイント具の変形例を示す平面断面図である。 本発明の第4の実施例を示し、(a)は伸縮門扉の平面図、(b)はその正面図である。 本発明の第5の実施例を示し、(a)は伸縮門扉の平面図、(b)はその背面図である。 ジョイント具部分の平面断面図である。
符号の説明
1 出入口
3 伸縮門扉
4 吊り元支柱
5 戸当たり支柱
6 扉本体
8〜10 ジョイント具
11 吊り元側端枠(縦部材)
12,60 戸当たり側端枠(縦部材)
15 施錠手段
22,59 縦枠材(縦部材)
28 規制手段
37 拘束手段
38 係合手段
39 取り付け部
40 連結部
41 凹部
48 被係合部
49 係合部

Claims (6)

  1. 伸縮式の扉本体(6)を備え、該扉本体(6)の伸縮方向に隣り合う一対の縦部材(11,12,22,59,60)をジョイント具(8〜10)により着脱自在に連結した伸縮扉において、前記縦部材(11,12,22,59,60)間の前記伸縮方向の間隔を小さくしたときに前記ジョイント具(8〜10)を前記縦部材(11,12,22,59,60)に対して着脱可能にし、前記伸縮方向の間隔を大きくしたときに前記ジョイント具(8〜10)を前記縦部材(11,12,22,59,60)に対して着脱不能に拘束する拘束手段(37)を備えたことを特徴とする伸縮扉。
  2. 前記拘束手段(37)は前記一対の縦部材(11,12,22,59,60)の前記伸縮方向への相対移動により係脱自在に係合する係合手段(38)を備えたことを特徴とする請求項1に記載の伸縮扉。
  3. 出入り口(1)を閉鎖する伸長状態で前記扉本体(6)を施錠する施錠手段(15)と、該扉本体(6)の前記伸長状態以上の伸長を規制する規制手段(28)とを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の伸縮扉。
  4. 前記ジョイント具(8〜10)は前記各縦部材(11,12,22,59,60)に跨がって当接され、前記係合手段(38)は前記各縦部材(11,12,22,59,60)に設けられた被係合部(48)と、前記ジョイント具(8〜10)に設けられ且つ前記各被係合部(48)に対して前記伸縮方向に係脱自在に係合する係合部(49)とを備えたことを特徴とする請求項2に記載の伸縮扉。
  5. 前記各縦部材(11,12,22)は前記ジョイント具(8〜10)が当接する壁部(29)と、該壁部(29)から前記ジョイント具(8〜10)側に突出する突出部(30)とを備え、前記ジョイント具(8〜10)は前記各縦部材(11,12,22)の前記壁部(29)に当接して取り付けられる一対の取り付け部(39)と、該一対の取り付け部(39)間に設けられ且つ前記各突出部(30)が前記伸縮方向に相対移動可能に入る凹部(41)を夫々備え、前記係合手段(38)は前記各突出部(30)に設けられた前記被係合部(48)と、前記凹部(41)側に設けられ且つ前記各被係合部(48)に対して係脱自在に前記伸縮方向に突設された前記係合部(49)とを備えていることを特徴とする請求項4に記載の伸縮扉。
  6. 前記各縦部材(11,12,22)は前記ジョイント具(8〜10)が当接する壁部(29)と、該壁部(29)から前記ジョイント具(8〜10)側に突出する突出部(30)と、該各突出部(30)から隣り合う前記縦部材(11,12,22)と反対側に屈曲する屈曲部(31)とを備え、前記ジョイント具(8〜10)は前記各縦部材(11,12,22)の前記壁部(29)に当接して取り付けられる一対の取り付け部(39)と、該一対の取り付け部(39)間に設けられ且つ前記各屈曲部(31)を含む前記各突出部(30)が前記伸縮方向に相対移動可能に入る凹部(41)を夫々備え、前記係合手段(38)は前記屈曲部(31)により構成された前記被係合部(48)と、前記凹部(41)側に設けられ且つ前記各被係合部(48)に対して係脱自在に前記伸縮方向に突設された前記係合部(49)とを備えていることを特徴とする請求項4に記載の伸縮扉。
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