JP5064864B2 - 光偏向装置、画像形成装置、及び光偏向装置の駆動方法 - Google Patents

光偏向装置、画像形成装置、及び光偏向装置の駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、マイクロ構造体を有する光偏向装置、及び光偏向装置の駆動方法、及びこれを使用したレーザビームプリンタ等の画像形成装置に関するものである。
近年、光ビームを走査する光偏向装置は、光ディスク、バーコードリーダ、レーザビームプリンタやデジタル複写機等の画像形成装置などで用いられている。
このような光偏向装置として、代表的にはシリコンマイクロマシンニング技術を利用した、極小ミラーが共振駆動されるような共振型の光偏向装置が提案されている。
共振型光偏向装置は、ポリゴンミラー等の回転多面鏡を使用したものに比べて、光偏向装置を大幅に小型化することが可能である。また、消費電力が少ないこと、面倒れが理論的に存在しないこと、特に半導体プロセスによって製造されるSi単結晶からなる光偏向装置は理論上金属疲労が無く耐久性にも優れていること等の特徴がある。
特許文献1では、基本周波数とその3倍の周波数の振動モードを有する共振型偏向器を用いることで、三角波駆動を実現している。図7に略三角波駆動を実現したマイクロミラーを示す。光偏向装置12は、揺動体14、16、ねじりバネ18、20、駆動部23、50、検出部15、32、制御回路30から構成される。このマイクロミラーは基本共振周波数と略3倍の共振周波数を持ち、基本周波数と3倍の周波数との合成周波数で駆動する。これにより、ミラー面を持つ揺動体14は三角波駆動で駆動し、その偏向角は正弦駆動に比べ角速度の変化が少ない光偏向を実現する。その際、検出部15、32により揺動体14の振動を検出し、制御回路30により三角波実現のために必要な駆動信号を生成し、駆動部23、50によりマイクロミラーを駆動している。
また、特許文献2では、複数のねじりバネと複数の可動子からなる系が、分離した複数の固有振動モードを有するマイクロ揺動体が開示されている。このマイクロ揺動体では、分離した複数の固有振動モードの中に、基準周波数の固有振動モードである基準振動モードと、基準周波数の略偶数倍の周波数の固有振動モードである偶数倍振動モードが存在する。特許文献2では、これらの振動モードでマイクロ揺動体を振動させることで、鋸波駆動などを実現している。
また、特許文献3では、正弦波で駆動する偏向ミラーにより偏向された光ビームの走査位置を検知するために、偏向走査された光ビームが所定の位置を通過するときの時間を光センサにより検出し、当該時間を用いて偏向ミラーを制御している。
一方、共振型光偏向器の共振周波数は光偏向器を構成する揺動体の質量と、ねじりバネのバネ定数で決定されるが、このねじりバネのバネ定数は温度など環境変化により変動するため、共振型の光偏向器の共振周波数も環境変化により変動する。
このような光偏向器の共振周波数のずれを補正するために、光偏向器に発熱部を設けてねじりバネを加熱し共振周波数を調整する技術もある(特許文献4)。
米国特許4859846号 特開2005−208578号公報 特開2005−292627号公報 特開平9−197334号公報
上記文献により光偏向装置の揺動体の三角波駆動や鋸波駆動が実現しているが、揺動体の偏向角の制御性に関しては更なる改善が求められる。
特に、環境変化により光偏向器の共振周波数がずれた場合において、その偏向角の制御が重要な課題となる。
よって本発明は、光偏向器の共振周波数がずれた場合であっても、光偏向装置を精度よく制御することを目的としている。
上記課題に鑑み本発明に係る光偏向装置は次のように構成されている。
本発明に係る光偏向装置は、光ビームを発生する光源と、第1の揺動体と、第2の揺動体と、該第1の揺動体と該第2の揺動体とを接続する第1のねじりバネと、前記第2の揺動体に接続され且つ前記第1のねじりバネのねじり軸と共通するねじり軸を有する第2のねじりバネとを含み構成される光偏向器とを有する。更に、光偏向器に駆動力を印加する駆動部と、駆動部に駆動信号を供給する駆動制御部と、揺動体の偏向角を検出する偏向角検出部とを備える。
前記揺動体の一つの変位は、A 、A を振幅、φを相対位相差、ωを角周波数、tを時間とした場合、A sinωt+A sin(nωt+φ)項を少なくとも含む数式(nは2以上の整数)で表され、前記揺動体の一つは第1及び第2の偏向角をとり、前記偏向角検出部は前記揺動体の一つが前記第1の偏向角をとるときの異なる第1及び第2の時間と、前記第2の偏向角をとるときの異なる第3及び第4の時間を検出可能であり、前記第2の時間と前記第1の時間の差を△t とし、前記第3の時間と前記第1の時間の差を△t とし、前記第4の時間と前記第1の時間の差を△t とした場合、
前記駆動制御部は、光偏向器の共振周波数に基づいて光偏向器を駆動する駆動信号の基準周波数を設定する。更に駆動制御部は、前記基準周波数に基づいて、前記△t 、△t 、△t の目標時間を算出し、前記揺動体の一つが前記目標時間で駆動するように前記A 、A 、φが設定された駆動信号を供給する。
また、本発明に係る画像形成装置は、前記のように構成される光偏向装置と光学系と感光体とを少なくとも有する。そして、本発明の画像形成装置は光源からの光ビームを光偏向器により走査し、光学系により感光体の目標位置に走査光を集光する。
また、本発明に係る複数の固有振動モードを有する光偏向器を含み構成される光偏向装置の駆動方法は、前記光偏向器の共振周波数を測定する工程、測定した共振周波数に基づいて前記光偏向器を駆動する基準周波数を設定する工程、を有し、前記光偏向器から変更された偏向光の変位は、A 、A を振幅、φを相対位相差、ωを角周波数、tを時間とした場合、A sinωt+A sin(nωt+φ)項を少なくとも含む数式(nは2以上の整数)で表され、前記偏向光は第1及び第2の偏向角をとり、前記第1の偏向角をとるときの異なる第1及び第2の時間とし、前記第2の偏向角をとるときの異なる第3及び第4の時間とし、前記第2の時間と前記第1の時間の差を△t とし、前記第3の時間と前記第1の時間の差を△t とし、前記第4の時間と前記第1の時間の差を△t とした場合、前記基準周波数に基づいて、前記△t 、△t 、△t の目標時間を設定する工程と、前記光偏向器が前記目標時間で駆動するように前記A 、A 、φが設定された駆動信号を供給する工程と、を有する。
本発明により、光偏向器の共振周波数がずれた場合であっても、光偏向装置を精度よく制御することができる。
(装置全体構成)
本発明による光偏向装置のブロック図を図1に示す。光偏向器100は、第1の揺動体101と、第2の揺動体102と、第1の揺動体と第2の揺動体とを接続する第1のねじりバネ111と、第2の揺動体に接続され且つ前記第1のねじりバネのねじり軸と共通するねじり軸を有する第2のねじりバネ112とを有する。
駆動部120は光偏向器100に、電磁・静電・圧電などにより駆動力を印加することができるように構成されている。図1では、第2の揺動体102とその近傍に駆動部120を設けており、これらの駆動部120の組み合わせにより第2の揺動体102に駆動力を印加する。電磁力により光偏向器を駆動する場合は、例えば第2の揺動体102に磁石を設け、この磁石に駆動力を印加できる距離にコイルを設けてもよい。逆に、第2の揺動体102にコイルを設け、その近傍に磁石を設けてもよい。図1では第2の揺動体102に駆動部120を設けているが、本発明では第1の揺動体101に駆動部120を設けてもよい。
揺動体101は表面に反射ミラーを有し、光源131からの光ビーム132を偏向する。
光偏向器100により偏向された偏向光133は受光素子を有する偏向角検出部140で受光され、そのタイミング情報を駆動制御部150へ出力する。
駆動制御部150は光偏向器100を駆動するための駆動信号を生成し、この駆動信号を駆動部120に供給する。
更に駆動制御部150は、光偏向器を駆動する駆動信号の基準周波数を設定し、この基準周波数に基づいて、第1及び第2の揺動体の一つが所定の偏向角をとるときの目標時間を算出し、揺動体の一つが目標時間に所定の偏向角を通過するような駆動信号を供給する。
以下で本発明に係る光偏向装置について詳細に説明する。
(光偏向器)
本発明に係る光偏向器は、図1のように2つの揺動体101、102と2つのねじりバネ111、112とを含み構成される。
本実施形態の光偏向器の動作原理を説明する。一般に、n個の揺動体とn個のねじりバネを含む振動系の自由振動の方程式は以下で与えられる。
Figure 0005064864
ただし、I:揺動体の慣性モ−メント、k:ねじりバネのバネ定数、θ:揺動体のねじれ角である(k=1・・・n)。この系のM−1Kの固有値をλとすると(k=1乃至n)、固有振動モードの角振動数(角周波数)ωは、ω=√(λ)で与えられる。
本発明の光偏向器は、2個の揺動体と2個のねじりバネとを含む2個の振動モードを有する振動系において、これらωの中に基本周波数とその整数倍の周波数があるように構成することで、揺動体に対して様々な運動をさせることができる。尚、本発明において整数倍とは略整数倍も含み、略整数倍とは基本周波数の0.98n〜1.02n倍程度(nは任意の整数)の数値範囲をいう。
特に、本実施形態の光偏向器を2個の揺動体と2個のねじりバネとで構成し、ωの中に基本周波数とその略2倍の周波数があるように構成することで、所定の範囲での揺動体の角速度の変動を抑えた略等角速度駆動を実現することができる。つまり、図4(a)に示すように基本周波数の正弦波であるAsinωtと、その2倍の周波数である正弦波Asin(2ωt+φ)との合成波Asinωt+Asin(2ωt+φ)で駆動する。すると、図4(b)に示すように、正弦波Asinωtで駆動した場合よりも広い略等角速度領域で光偏向器を駆動することが可能となる。
図3は本発明の光偏向装置の具体的な構成図の一例である。図3(a)は光偏向器の上面図である。プレート部材300はシリコンウェハをエッチング加工することで作製される。平板状の揺動体301は、図中の上下を2本のねじりバネ311a、311bで支持されている。揺動体301の上面には、光反射膜が成膜されている。枠形状の揺動体302は、その内側にねじりバネ311a、311bを支持しており、図中の上下を2本のねじりバネ312a、312bで支持されている。枠形状の支持枠は、その内側においてねじりバネ312a、312bを支持している。ここで、ねじりバネ311a、311b、312a、312bのねじり軸は同一である。揺動体301、302及びねじりバネ311a、311b、312a、312bは、上述の原理から2つの振動モードを有するが、それらの周波数が略2倍になるように調整が施される。
図3(b)は、光偏向装置の駆動部を説明するための模式図である。図中プレート部材300は、図3(a)の切断線390で切断した断面を図示している。揺動体302の下面には永久磁石341が接着されている。図中プレート部材300は、透磁率の高い材料で作成されたヨーク344に接着されている。ヨーク344の、永久磁石341に相対する部位には、透磁率の高い材料で作成されたコア343が配置され、コア343の周囲にはコイル342が周回されている。永久磁石341、コイル342、コア343、ヨーク344は、電磁アクチュエータ340を構成しており、コイル342に電流を流すと、永久磁石341にトルクが作用し、揺動体301、302を駆動する。
(偏向角検出部)
図2を用いて偏向角検出部について説明する。揺動体101は表面に反射ミラーを有し、光源131からの光ビーム132を偏向する。
本発明に係る光偏向装置は例えば、図2(a)のように、第1及び第2の偏向角にそれぞれ第1及び第2の受光素子141、142を配置する構成としてもよい。
また、図2(b)のように、第1及び第2の偏向角に反射部材160を設けて、それぞれの反射部材160で反射された光(反射光)を第1及び第2の受光素子141、142で受光する構成としてもよい。
また、図3(c)のように、第1及び第2の偏向角に反射部材160を設けて、それぞれの反射部材160で反射された光(反射光)を1つの受光素子143で受光する構成としてもよい。この場合、受光素子は揺動体に対して、光源と反対側の領域に設ける。
尚、本実施形態では第1及び第2の偏向角で走査光の通過時間を測定する形態に限定されることなく、それよりも多くの偏向角で走査光の通過時間を測定してもよい。
更に、揺動体の偏向角を検出する手段として、上記以外にピエゾ抵抗体を用いる方法がある。ピエゾ抵抗体を用いて揺動体の偏向角を検出する場合は、例えばねじりバネ111、112にピエゾ抵抗体を設け、このピエゾ抵抗体から出力される信号に基づき揺動体がある偏向角をとるときの時間を検出する。ピエゾ抵抗体は例えばp型の単結晶シリコンにリンを拡散することで作製する。ピエゾ抵抗体は、ねじりバネのねじれ角に応じて信号を出力する。したがって、揺動体の偏向角を測定する場合は、ピエゾ抵抗体を複数のねじりバネに設け、複数のねじりバネのねじれ角の情報に基づいて揺動体の偏向角を求めると精度良く測定することができる。
上記手段により検知された、揺動体が所定の偏向角をとるときの時間情報は駆動制御部150に出力される。
(駆動制御部)
駆動制御部150は、光偏向器の共振周波数に基づいて駆動信号の基準周波数を設定する。ここで、基準周波数は基本的には光偏向器100の共振周波数である。ただし、光偏向器を十分効率よく駆動できる場合は、基準周波数を光偏向器の共振周波数のピークはから若干ずれた値に設定してもよい。
光偏向器100の共振周波数は光偏向器を構成する揺動体101、102の慣性モーメントとねじりバネ111、112のバネ定数で決定される。また、光偏向器の共振周波数は温度などによっても変動する。
本発明の場合、共振周波数を予測して光偏向器を設計することができ、例えば環境温度に対する光偏向器の共振周波数のテーブルを予め用意し、光偏向器の温度を測定することでこのテーブルから共振周波数を得ることができる。例えば、このテーブルを駆動制御部150に格納し、光偏向器の近くに温度センサを設ける構成とすることで、駆動制御部150は共振周波数の情報を得ることができる。
また、光偏向器をある程度の幅の周波数で駆動し、そのときに得られる駆動周波数と変位量の関係から(つまり変位量が最大になる周波数が共振周波数)求めることもできる。
また、光偏向器を駆動した後、駆動を停止して、光偏向器の減衰から求めてもよい。この場合、例えば駆動コイルの逆起電力から共振周波数を測定することができる。
共振周波数を測定する場合は、共振周波数測定部(図示しない)を別途設けてもよい。
駆動制御部150は、設定した基準周波数に基づいて、揺動体の一つが所定の偏向角をとるときの目標時間を算出する。
この場合、図4(b)のようにその駆動周波数において広範囲の略等角速度領域を得ることができるような目標時間を設定する。
そして、駆動制御部150は、揺動体の一つが目標時間に所定の偏向角を通過するような駆動信号を駆動部120に供給する。
また、揺動体の一つの変位は、A、Aを振幅、φを相対位相差、ωを角周波数、tを時間とした場合、Asinωt+Asin(nωt+φ)項を少なくとも含む数式(nは2以上の整数)で表すことができる。
また駆動制御部150は、基準周波数に基づいて算出した目標時間と、揺動体が所定の偏向角をとるときの時間情報とに基づき、駆動信号を決定することができる。つまり、基準周波数に基づいて算出した目標時間と、駆動信号を変更する前に検出される揺動体が所定の偏向角をとるときの時間情報とを比較して、その差の値から目標時間で駆動するための駆動信号を求めることができる。
また駆動制御部150は、基準周波数に基づいて算出した目標時間と揺動体が所定の偏向角をとるときの時間情報に基づき、Asinωt+Asin(nωt+φ)項を少なくとも含む数式のA、A、φが所定の値となるような駆動信号を供給可能である。この様に、変更後の駆動信号で駆動することで、揺動体を目標とするAsinωt+Asin(nωt+φ)項を少なくとも含む数式で表されるような変位で駆動することができる。
また、揺動体の一つが第1及び第2の偏向角をとるとき、偏向角検出部は揺動体の一つが前記第1の偏向角をとるときの異なる第1及び第2の時間と、前記第2の偏向角をとるときの異なる第3及び第4の時間を検出可能である。
駆動制御部は、光偏向器の共振周波数に基づいて駆動信号の基準周波数を設定し、この基準周波数に基づいて上記第1乃至第4の時間の目標時間を算出することができる。そして、駆動制御部150は揺動体の一つが前記目標時間で駆動するような駆動信号を駆動部120に供給する。
また、例えば第2の時間と第1の時間の差を△t、第3の時間と第1の時間の差を△t、第4の時間と第1の時間の差を△tとする。この場合、駆動制御部は、光偏向器の共振周波数に基づいて駆動信号の基準周波数を設定し、この基準周波数に基づいて3つの時間△t、△t、△tの目標時間を算出することもできる。そして、駆動制御部150は、揺動体の一つが前記目標時間(△t、△t、△t)で駆動するような駆動信号を駆動部120に供給する。
(駆動方法)
次に本発明に係る光偏向装置の駆動方法について図5を用いて説明する。本発明に係る光偏向装置も上述したような構成であり、以下の工程にしたがって駆動制御される。
まず、光偏向器の共振周波数を測定する。共振周波数は共振周波数測定回路490で測定される。
そして、設定した基準周波数に基づいて光偏向器から偏向された偏向光が所定の偏向角をとるときの目標時間を設定する。目標時間はコントローラ400で算出され、算出された目標時間(410、411、412)はレジスタに設定される。
一方、時間測定部420は、第1、第2の受光素子141、142の出力から駆動中の光偏向器が所定の偏向角をとるときの時間情報を測定し、検出時間(421、422、423)として記憶される。
そして、設定した目標時間(410、411、412)と光偏向器が所定の偏向角をとるときの時間情報(検出時間(421、422、423))とから光偏向器を駆動する駆動信号を決定する。
駆動信号は、例えば目標時間(410、411、412)と検出時間(421、422、423)の差を求め、その値から求めることができる。
この様にして求めた駆動信号は、駆動部120へ供給され光偏向装置を駆動する。
(第1の実施例)
本発明の実施例1に係る光偏向装置について説明する。実施例1の光偏向装置のブロック図は図1に示されるものと同じである。また、偏向角検出部には2つの受光素子を用いる。受光素子の配置は、図2(a)に示す様な配置とする。
実施例1の光偏向器は、図3に示すものと同様である。本実施例においては、揺動体301、302及びねじりバネ311、312を含む光偏向器は、2つの振動モードを有するが、それらの周波数の一方が他方の略2倍になる様に調整が施されている。例として、揺動体301、302の慣性モ−メントをI、Iとし、ねじりバネ311a、311bからなるバネ定数をk、ねじりバネ312a、312bからなるバネ定数をkとすると、2つの固有角振動数(固有振動モード)は一意に決まる。本実施例では、ω=2π×2000[rad/s]、ω=2π×4000[rad/s]となるように慣性モーメントをI、I、及びバネ定数k、kを調整している。
本光偏向装置の偏向角θは、次の様に表現される。第1の振動運動の振幅、角周波数を夫々A、ω、第2の振動運動の振幅、角周波数を夫々A、ω、2つの周波数の相対位相をφとする。そして、時間をtとして、
θ(t)=Asin(ωt)+Asin(ωt+φ) 式2
のように表すことができる。
ここで、A=1、A=0.2、φ=0、ω=2π×2000、ω=2π×4000とすると、本光偏向装置の偏向角θ及び角速度θ’の時間変化は図4に示す様になる。図4(a)の実線で示す偏向角θは正弦波(破線で示す)に比べ鋸波に近くなり、図4(b)の実線で示す角速度θ’は正弦波のそれ(破線で示す)に比べ、略等角速度領域において変化量が少なくなる。なお、図4における縦軸の単位は任意である。
本実施例ではA=1、A=0.2、φ=0、ω=2π×2000、ω=2π×4000としたが、角速度θ’の変化量が正弦波に比べ略等角速度領域において少なくなる如何なるA、A、φ、ω、ωとしてもよい。好ましくは、第1の周波数の1周期内の20%以上の連続した時間において、その時間内での前記反射ミラーの角速度θ’の最大値と最小値が(最大値−最小値)/(最大値+最小値)<0.1の関係を満たすことが望ましい。
この際、第1及び第2の受光素子141、142をAの8割、つまり偏向角θが0.8(最大偏向角を1として)となる光偏向装置の走査中心から対称の位置に夫々配置すると、次の様になる。すなわち、第1及び第2の受光素子141、142を偏向光133が通過する目標時間t10、t20、t30、t40の内t10を基準時間とする。すると、基準時間からの目標時間t20−t10、t30−t10、t40−t10はそれぞれ0.102msec,0.294msec,0.396msecとなる。このようなタイミングで光偏向器を制御すると、光偏向器の偏向角θおよび角速度θ’の時間変化は図4に示すようになる。偏向角θは正弦波に比べ鋸波に近くなり、角速度θ’は正弦波に比べ略等角速度領域において変化量が少ない。
次に本実施例の光偏向装置の具体的な制御方法について説明する。
第1、第2の受光素子141、142の位置に相当する偏向角をそれぞれθBD1、θBD2とした場合、
ある時間t1およびt2において
θ(t)=θ(t)=θBD1 式3
ある時間t3およびt4において
θ(t)=θ(t)=θBD2 式4
となる。
よって、第1、第2の受光素子141、142を偏向光133が通過する3つの検出時間t−t、t−t、t−tが、上記目標時間の値になるように制御することで、図4に示す光スキャナの偏向角θを得ることができる。
一方、光スキャナのA、A、φのいずれかを含む制御パラメータXが目標値から微小に変化したとする。この場合、第1、第2の受光素子141、142を走査光133が通過する検出時間t−t、t−t、t−tの変化を表す係数、及び行列Mは以下のように表される。
Figure 0005064864
Figure 0005064864
したがって、ミラーの振幅と位相の操作量△A、△A、△φは,3つの検出時間t−t、t−t、t−tと3つの目標時間t20−t10、t30−t10、t40−t10との時間差△t、△t、△tによって、次の式で求まる。
Figure 0005064864
上記関係式から目標時間t20−t10、t30−t10、t40−t10からの時間差△t、△t、△tから操作量△A、△A、△φが算出される。そして、その値に基づき駆動信号を変更することで、所望の光偏向装置の偏向角θを得ることができる。
図5は、光スキャナの制御部150の詳細なブロック図を示す。
まず、コントローラ400は、共振周波数測定回路490で求めた共振周波数の値に基づいて、光偏向器を駆動する基準周波数を設定する。
決定された基準周波数の情報は、波形発生器450に出力され、波形発生器450は基準周波数であるω、ωを設定する。
波形発生器はω、ωの周波数をもつ正弦波を出力する。上述した振動系を制御する場合、その初期値は、およそ2000Hzと4000Hzに設定される。
振幅A、A、相対位相差φは、演算部430により演算され、積分器440を通って出力される。
生成された2つの正弦波はそれぞれの振幅A、およびAを乗算器によりかけられ、加算器で足し合わされた後に駆動部120に入力し、コイル342に電流を流す。
一方、第1、第2の受光素子141、142の出力は時間測定部420に取り込まれ、検出時間t−t、t−t、t−t(421、422、423)として記憶される。
また、コントローラ400は、設定された基準周波数に応じた目標時間t20−t10、t30−t10、t40−t10(この場合、0.102msec,0.294msec,0.396msec)を目標時間レジスタ410、411、412に設定する。この場合、基準周波数は2000Hzと4000Hzであり、また目標時間t20−t10、t30−t10、t40−t10は、それぞれ0.102msec,0.294msec,0.396msecである。
そして、時間測定部420の検出時間と、コントローラ400の目標時間の時間差△t、△t、△tが引き算器で演算され、その結果が演算部430に入力される。
そして、演算部430では、時間差△t、△t、△tの値に基づいて行列Mによる演算を行い、操作量△A、△A、△φを算出する。
積分器440は、操作量量△A、△A、△φをそれぞれ積分し、A、A、φとして出力する。この積分器440は低周波領域で積分特性をもち、高周波領域では周波数特性がフラットとなっている。
、Aは、波形発生器450の2つの出力それぞれと乗算器でかけられ正弦波の振幅を制御し、φは、波形発生器450に入力され、2つの正弦波の位相を変更する。
以上を繰り返すことでt−t、t−t、t−tが、目標時間t20−t10、t30−t10、t40−t10になるように制御され、所望の偏向角θを得ることができる。
次に、共振周波数が変化した場合の動作について説明する。
上記制御を行いながら、コントローラ400は、定期的に共振周波数測定回路490の出力をチェックする。
共振周波数測定回路490は、次のような方法で光偏向器の共振周波数を測定することができる。つまり、光偏向器を駆動している途中で、駆動部120の出力をゼロとし、非駆動状態にする。そして、このときの振動周波数を逆起電力により検出することで振動系100の共振周波数測定することができる。
コントローラ400は、共振周波数が変化したことを検出したら、検出した共振周波数と同じ周波数を波形発生器450に設定する。例えば、低い方の共振周波数(ω)が2000Hzから2010Hzに変化した場合、波形発生回路450には、2010Hzと4020Hzを設定する。
また、コントローラ400は、同時に、目標時間レジスタに設定する目標時間t20−t10、t30−t10、t40−t10を、変更した周波数での偏向角θが0.8となる時間に変更する。この時の値は、波形発生器450に設定した周波数からコントローラ400が計算(所定周波数での目標時間に、設定周波数との比の逆数を掛ける計算など)で求めても良いが、周波数対目標時間のテーブルを用いる方法でもよい。
また、コントローラ400は、同時に、目標時間レジスタに設定する目標時間t20−t10、t30−t10、t40−t10を、変更した周波数での偏向角θが0.8となる時間に変更する。
具体的には、基準周波数が2000Hzの場合の目標時間t20−t10、t30−t10、t40−t10のそれぞれの値、0.102msec,0.294msec,0.396msecに対して以下のように新たに目標時間を設定する。
古い基準周波数(2000Hz)と新たに設定した基準周波数(2010Hz)の比は、1.005である(2010Hzは、2000Hzに対して1.005倍となる)。
そして、古い基準周波数の時の目標時間0.102msec,0.294msec,0.396msecを、古い基準周波数と新たに設定した基準周波数の比1.005で割る。
すると、新たに設定した基準周波数の時の目標時間は、0.1015msec、0.2925msec、0.394msecとなり、この時間を目標時間t20−t10、t30−t10、t40−t10として設定する。この場合コントローラが記憶しておく値は所定周波数での目標時間だけでよい。
また、別の方法として、コントローラ400は、駆動周波数対目標時間のテーブルを持ち、設定した駆動周波数に応じてテーブルを参照し、その値を目標時間t20−t10、t30−t10、t40−t10に設定する方法もある。
この場合、2000Hzの目標時間は、0.102msec,0.294msec,0.396msec、であり、2010Hzの目標時間は、0.1015msec、0.2925msec、0.394msecのように、テーブルの値として記憶しておく。
この方法においては、設定可能な周波数範囲で目標値のテーブルを持てば良い。この場合、前述の方法のように小数点以下の複雑な計算を必要としないので、安価なコントローラでも実現可能である。
以上を繰り返すことで、共振周波数が変化した場合においても、t−t、t−t、t−tが、目標時間t20−t10、t30−t10、t40−t10になるように制御され、所望の偏向角θを得ることができる。
本実施例ではt20−t10、t30−t10、t40−t10を決まった値としたが、誤差範囲を持った値としても良い。
また、本実施例では、偏向角θが0.8となる光偏向装置の走査中心から対称の位置に第1及び第2の受光素子141、142を配置したが、任意の偏向角θの所でもよい。好ましくは、略等速領域における光学的な干渉を避けるため、偏向角θの絶対値が0.6以上で、1.0未満の範囲に第1及び第2の受光素子141、142を夫々配置することが望ましい。ここで偏向角θの絶対値が0.6以上で、1.0より小さい範囲とは、偏向角θが+0.6以上で+1.0より小さい範囲と、−1.0より大きく−0.6以下の範囲である。なお、反射ミラーの偏向中心を零とし最大偏向角を±1としている。
本実施例では、2つの振動モードをもつ振動体の例をあげたが、単一の振動モードをもつ振動体においても、適用可能である。この場合、ωの周波数で駆動し、Aのみを変化させるフィードバック制御系を構成する。検出時間t−tと目標時間t30−t20の差を演算し、積分器等で増幅しAを生成することで制御可能である。この場合も同様に単一モードの振動体の共振周波数を測定し、測定周波数にあわせて駆動周波数および目標時間を変更する。
本実施例では、共振周波数と駆動周波数を一致させたが、完全に同じ周波数でなく多少ずらした周波数に設定しても良い。その場合も、設定した駆動周波数に応じて、目標時間を設定すればよい。
(第2の実施例)
本発明の実施例2に係る光偏向装置について説明する。実施例2の光偏向装置は実施例1の場合とほぼ同様である。実施例1と異なる点は、実施例2では4つの時間を用いて駆動制御している点である。
第1の振動運動の振幅、角周波数、位相を夫々A、ω、φ、第2の振動運動の振幅、角周波数、位相を夫々A、ω、φ、適当な時間を原点ないし基準時間としたときの時間をtとしたときに、揺動体の一つの偏向角は次式の様に表現できる。
θ(t)=Asin(ωt+φ)+Asin(ωt+φ) 式8
この式8は、式2と同様の振動を示す式である。つまり、式2では式8のφ、φを相対位相差φに置き換えている。
第1、第2の受光素子141、142の位置に相当する偏向角をそれぞれθBD1、θBD2とする。すると、ある時間tおよびtにおいて、θ(t)=θ(t)=θBD1(式2)、ある時間tおよびtにおいてθ(t)=θ(t)=θBD2(式3)となる。
本実施例では、上記4つの時間(t、t、t、t)を用いた駆動方法について説明する。
本実施例においても光偏向器の振動は式1のように表すことができる。そして、本実施例においても、A=1、A=0.2、φ=0、φ=0(φ=0)、ω=2π×2000、ω=2π×4000とする。光偏向装置の偏向角θ及び角速度θ’の時間変化は図4に示す様になる。
そして、第1及び第2の受光素子141、142をAの8割、つまり偏向角θが0.8となる夫々異なる位置に配置すると、偏向角θが0(走査中心)の時間を0とした場合、次の様になる。すなわち、第1及び第2の受光素子141、142を走査光133が通過する目標時間t10、t20、t30、t40は0.052msec、0.154msec、0.346msec、0.448msecとなる。このようなタイミングで光偏向器を駆動すると、光偏向器の偏向角θおよび角速度θ’の時間変化は図4に示すようになる。偏向角θは正弦波に比べ鋸波に近くなり、角速度θ’は正弦波に比べ略等角速度領域において変化量が少ない。
一方、光スキャナのA、A、φ、φのいずれかを含む制御パラメータXが目標値から微小に変化した場合の第1、第2の受光素子141、142を走査光133が通過する検出時間t、t、t、tの変化を表す係数、及び行列Mは以下のようになる。
Figure 0005064864
Figure 0005064864
したがって、ミラーの振幅と位相の操作量△A、△φ、△A、△φは,4つの検出時間t、t、t、tと4つの目標時間t10、t20、t30、t40との時間△t、△t、△t、△tによって、次の式で求まる。
Figure 0005064864
上記関係式から目標時間t10、t20、t30、t40からの時間差△t、△t、△t、△tから操作量△A、△A、△φ1、△φ2が算出される。そして、その値に基づき駆動信号を変更することで、所望の光偏向装置の偏向角θを得ることができる。
図5に光スキャナの制御部150の詳細なブロック図を示す。図5についても実施例1の場合とほぼ同様である。異なる点は、時間測定部420において、検出時間として4つの時間(t、t、t、t)を扱う点と、コントローラ400が4つの目標時間(t10、t20、t30、t40)を扱う点である。
つまり、本実施例では時間測定部420の検出時間と、コントローラ400の目標時間の時間が引き算器で演算され、その結果が演算部430に入力される。
そして、演算部430では、時間差△t、△t、△t、△tの値に基づいて行列Mによる演算を行い、操作量△A、△A、△φ、△φを算出する。
積分器440は、操作量量△A、△A、△φ、△φをそれぞれ積分し、A、A、φ、φとして出力する。この積分器440は低周波領域で積分特性をもち、高周波領域では周波数特性がフラットとなっている。
、Aは、波形発生器450の2つの出力それぞれと乗算器でかけられ正弦波の振幅を制御し、φ、φは、波形発生器450に入力され、2つの正弦波の位相を変更する。
以上を繰り返すことでt、t、t、tが、目標時間t10、t20、t30、t40になるように制御され、所望の偏向角θを得ることができる。
次に、共振周波数が変化した場合の動作について説明する。
上記制御を行いながら、コントローラ400は、定期的に共振周波数測定回路490の出力をチェックする。共振周波数の測定方法は実施例1の場合と同様である。
コントローラ400は、共振周波数が変化したことを検出したら、検出した共振周波数と同じ周波数を波形発生器450に設定する。例えば、低い方の共振周波数(ω)が2000Hzから2010Hzに変化した場合、波形発生回路450には、2010Hzと4020Hzを設定する。
また、コントローラ400は、同時に、目標時間レジスタに設定する目標時間t10、t20、t30、t40を、変更した周波数での偏向角θが0.8となる時間に変更する。この時の値は、波形発生器450に設定した周波数からコントローラ400が計算で求めても良いが、周波数対目標時間のテーブルを用いる方法でもよい。
以上を繰り返すことで、共振周波数が変化した場合においても、t、t、t、tが、目標時間t10、t20、t30、t40になるように制御され、所望の偏向角θを得ることができる。
(第3の実施例)
図6は、本発明の光偏向装置を用いた画像形成装置の概略斜視図である。図6において、500は本発明の光偏向器であり、本実施例では入射光を1次元に走査する。510はレーザ光源である。520は光学系であるコリメータレンズであり、530は同じく光学系である結合レンズ、540はドラム状の感光体である。
レーザ光源510から射出されたレーザ光は、光の偏向走査のタイミングと関係した所定の強度変調を受けている。この強度変調光は、コリメータレンズ520を通って、光走査系(光偏向器)500により1次元的に走査される。この走査されたレーザ光は、結合レンズ530により、感光体540上の目標位置に集光され画像を形成する。
走査方向と直角な方向に回転軸の回りに回転される感光体540は、図示しない帯電器により一様に帯電されており、この上に光を走査することによりその走査部分に静電潜像が形成される。次に、図示しない現像器により静電潜像の画像部分にトナー像が形成され、これを、例えば、図示しない用紙に転写・定着することで用紙上に画像が形成される。
本発明の画像形成装置では、感光体540の有効領域上以外の光偏向器500の偏向角上に受光素子550を配置し、上で説明した駆動方法とによって、光スキャナの偏向角の角速度を感光体340上で略等角速度になるように駆動制御する。本発明の光偏向器を用いた画像形成装置により、良好に印字することができる。
本発明に係る光偏向装置を示すブロック図である。 本発明に係る光偏向装置の受光素子の配置を示す図である。 本発明に係る光偏向器の一例を示す図である。 (a)本発明に係る光偏向装置の偏向角と時間変化の関係を示す図である。(b)本発明に係る光偏向装置の略等角速度領域を示す図である。 本発明に係る光偏向装置の制御ブロック図である。 本発明に係る画像形成装置を示す図である。 従来の光偏向器を示す図である。
符号の説明
100 光偏向器
101 第1の揺動体
102 第2の揺動体
111 第1のねじりバネ
112 第2のねじりバネ
120 駆動部
121 支持部
131 光源
132 光ビーム
133 偏向光
140 受光素子
141 第1の受光素子
142 第2の受光素子
143 受光素子
150 駆動制御部
300 プレート部材
301 第1の揺動体
302 第2の揺動体
311a、b 第1のねじりバネ
312a、b 第2のねじりバネ
341 永久磁石
342 コイル
343 コア
344 ヨーク
390 切断線
400 コントローラ
410、411,412 目標時間
420 時間測定部
421,422,423 検出時間
430 演算部
440 積分器
450 波形発生器
490 共振周波数測定回路
500 光偏向器
510 光源
520 コリメータレンズ
530 結像レンズ
540 感光ドラム
550 受光素子

Claims (5)

  1. 光ビームを発生する光源と、
    第1の揺動体と、第2の揺動体と、該第1の揺動体と該第2の揺動体とを接続する第1のねじりバネと、前記第2の揺動体に接続され且つ前記第1のねじりバネのねじり軸と共通するねじり軸を有する第2のねじりバネとを含み構成される光偏向器と、
    前記光偏向器に駆動力を印加する駆動部と、
    前記駆動部に駆動信号を供給する駆動制御部と、
    前記揺動体の偏向角を検出する偏向角検出部と、を備え、
    前記揺動体の一つの変位は、A 、A を振幅、φを相対位相差、ωを角周波数、tを時間とした場合、A sinωt+A sin(nωt+φ)項を少なくとも含む数式(nは2以上の整数)で表され、
    前記揺動体の一つは第1及び第2の偏向角をとり、
    前記偏向角検出部は前記揺動体の一つが前記第1の偏向角をとるときの異なる第1及び第2の時間と、前記第2の偏向角をとるときの異なる第3及び第4の時間を検出可能であり、
    前記第2の時間と前記第1の時間の差を△t とし、
    前記第3の時間と前記第1の時間の差を△t とし、
    前記第4の時間と前記第1の時間の差を△t とした場合、
    前記駆動制御部は、
    前記光偏向器の共振周波数に基づいて前記光偏向器を駆動する駆動信号の基準周波数を設定し、
    前記基準周波数に基づいて、前記△t 、△t 、△t の目標時間を算出し、
    前記揺動体の一つが前記目標時間で駆動するように前記A 、A 、φが設定された駆動信号を供給することを特徴とする光偏向装置。
  2. 光ビームを発生する光源と、
    第1の揺動体と、第2の揺動体と、該第1の揺動体と該第2の揺動体とを接続する第1のねじりバネと、前記第2の揺動体に接続され且つ前記第1のねじりバネのねじり軸と共通するねじり軸を有する第2のねじりバネとを含み構成される光偏向器と、
    前記光偏向器に駆動力を印加する駆動部と、
    前記駆動部に駆動信号を供給する駆動制御部と、
    前記揺動体の偏向角を検出する偏向角検出部と、を備え、
    前記揺動体の一つの変位は、A 、A を振幅、φ 、φ を相対位相差、ω 、ω を角周波数、tを時間とした場合、A sin(ω t+φ )+A sin(ω t+φ )項を少なくとも含む数式(nは2以上の整数)で表され、
    前記揺動体の一つは第1及び第2の偏向角をとり、
    前記偏向角検出部は前記揺動体の一つが前記第1の偏向角をとるときの異なる第1及び第2の時間と、前記第2の偏向角をとるときの異なる第3及び第4の時間を検出可能であり、
    前記駆動制御部は、
    前記光偏向器の共振周波数に基づいて前記光偏向器を駆動する駆動信号の基準周波数を設定し、
    前記基準周波数に基づいて前記第1乃至第4の時間の目標時間を算出し、
    前記揺動体の一つが前記目標時間で駆動するように前記A 、A 、φ 、φ が設定された駆動信号を前記駆動部に供給することを特徴とする光偏向装置。
  3. 請求項1又は2に記載の光偏向装置と光学系と感光体とを少なくとも含み、前記光源からの光ビームを前記光偏向器により走査し、前記光学系により前記感光体の目標位置に走査光を集光することを特徴とする画像形成装置。
  4. 複数の固有振動モードを有する光偏向器を含み構成される光偏向装置の駆動方法であって、
    前記光偏向器の共振周波数を測定する工程、
    前記測定した共振周波数に基づいて前記光偏向器を駆動する基準周波数を設定する工程、
    を有し、
    前記光偏向器から変更された偏向光の変位は、A 、A を振幅、φを相対位相差、ωを角周波数、tを時間とした場合、A sinωt+A sin(nωt+φ)項を少なくとも含む数式(nは2以上の整数)で表され、
    前記偏向光は第1及び第2の偏向角をとり、
    前記第1の偏向角をとるときの異なる第1及び第2の時間とし、前記第2の偏向角をとるときの異なる第3及び第4の時間とし、
    前記第2の時間と前記第1の時間の差を△t とし、
    前記第3の時間と前記第1の時間の差を△t とし、
    前記第4の時間と前記第1の時間の差を△t とした場合、
    前記基準周波数に基づいて、前記△t 、△t 、△t の目標時間を設定する工程と、
    前記光偏向器が前記目標時間で駆動するように前記A 、A 、φが設定された駆動信号を供給する工程と、
    を有することを特徴とする光偏向装置の駆動方法。
  5. 複数の固有振動モードを有する光偏向器を含み構成される光偏向装置の駆動方法であって、
    前記光偏向器の共振周波数を測定する工程、
    前記測定した共振周波数に基づいて前記光偏向器を駆動する基準周波数を設定する工程、
    を有し、
    前記前記光偏向器から変更された偏向光の変位は、A 、A を振幅、φ 、φ を相対位相差、ω 、ω を角周波数、tを時間とした場合、A sin(ω t+φ )+A sin(ω t+φ )項を少なくとも含む数式(nは2以上の整数)で表され、
    前記偏向光は第1及び第2の偏向角をとり、
    前記第1の偏向角をとるときの異なる時間を第1及び第2の時間とし、
    前記第2の偏向角をとるときの異なる時間を第3及び第4の時間とした場合、
    前記第1乃至第4の時間の目標時間を設定する工程と、
    前記光偏向器が前記目標時間で駆動するように前記A 、A 、φ 、φ が設定された駆動信号を供給する工程と、
    を有することを特徴とする光偏向装置の駆動方法。
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