JP6104063B2 - 光走査装置、画像形成装置および映像投射装置 - Google Patents

光走査装置、画像形成装置および映像投射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6104063B2
JP6104063B2 JP2013123131A JP2013123131A JP6104063B2 JP 6104063 B2 JP6104063 B2 JP 6104063B2 JP 2013123131 A JP2013123131 A JP 2013123131A JP 2013123131 A JP2013123131 A JP 2013123131A JP 6104063 B2 JP6104063 B2 JP 6104063B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
mirror
amplitude
frequency
optical scanning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013123131A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014240893A (ja
Inventor
鈴木 成己
成己 鈴木
若林 孝幸
孝幸 若林
克美 新井
克美 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Electronics Inc
Original Assignee
Canon Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Electronics Inc filed Critical Canon Electronics Inc
Priority to JP2013123131A priority Critical patent/JP6104063B2/ja
Publication of JP2014240893A publication Critical patent/JP2014240893A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6104063B2 publication Critical patent/JP6104063B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Description

本発明は、光走査装置、画像形成装置および映像投射装置に関する。
近年、プリンタや複写機などの画像形成装置や、プロジェクタなどの画像投射装置の光走査装置に振動ミラーが用いられている。振動ミラーは、質量体となるミラー部と、ばね部とを備え、それらに依存した共振周波数を有する。通常、低消費電力で広い走査角を得たり、安定した振動状態を得たりするためには、振動ミラーは共振周波数で駆動されるか、共振周波数の近傍の周波数で駆動される。振動ミラーの共振周波数には、製品個体ごと、または使用される環境温度に応じたバラつきが存在する。特許文献1によれば、コイルを配置した電磁駆動式の振動ミラーにおいて、駆動を一時停止したときの振動によりコイルに発生する逆起電力から共振周波数を検出して、駆動周波数を調整する方法が記載されている。
特開2003−177347公報
しかし、特許文献1に記載された方法では、金属材料を用いた振動ミラーなどばね特性に非線形性を有する振動ミラーにおいて、駆動周波数を適切に設定できないという課題がある。非線形性を有する振動ミラーでは、共振周波数は振動振幅の大きさに依存して変化する。また、減衰振動中にも共振周波数が変化する。このため、特許文献1のように、駆動を一時停止したときの振動周波数を駆動周波数に設定する方法では、駆動周波数を適切に設定できない。駆動周波数が共振周波数から乖離している場合には、駆動効率の低下を招く。また、周波数特性上の動作点が、駆動周波数の変化に対して振動振幅変化の大きい位置に設定されることになるため、温度変動によるばねの弾性率変化により共振周波数が変化、即ち、周波数特性が低周波数側または高周波数側へシフトした際に、大きな振動振幅変動が生じる。これは、振動ミラーの特性において、ジッタの増大として現れる。
振動ミラーの非線形性は、材料の機械特性に非線形性がある場合、即ち、振動ミラーを使用する範囲の変形若しくは加わる応力の大きさ対して弾性率が一定ではない場合、または、ばねの形状や外部からの力の作用によってばね特性に非線形性を有する場合、即ち、振動ミラーを使用する範囲の変形若しくは加わる応力の大きさ対してばね定数が一定ではない場合などに発現する。このため、振動ミラーを小型化してばねに加わる単位長さ当りの変形量や応力が大きくなると非線形性は顕著になる。
金属材料を用いた振動ミラーは、シリコン基板等を用いた振動ミラーと比較して、材料が安価であり、プレス加工などを用いて安価に作製できるという利点を有している反面、材料特性の非線形性が大きく、弾性率の温度変化も大きい。このため、特に小型化した場合において非線形性が顕著に現れて駆動周波数の適切な設定が困難になり、これにより、温度変動によるジッタが増大するという課題がある。
そこで、本発明は、非線形性を有する振動ミラーに対して適切に駆動周波数を設定することを目的とする。また、安価な材料を用いても、振動ミラーの小型化と安定した駆動を両立できる光走査装置を提供することを目的とする。
本発明は、たとえば、
振動ミラーと、
前記振動ミラーに駆動力を印加する駆動力印加手段と、
前記駆動力印加手段を停止させて、前記振動ミラーに減衰振動を開始させる制御手段と、
前記振動ミラーの減衰振動の振幅が所定の閾値を下回ったときの振動周期を検出する周期検出手段と、を有し、
前記制御手段は、前記周期検出手段が検出した振動周期に対応した駆動周波数の駆動信号を前記駆動力印加手段に供給することで、前記振動ミラーを再駆動させることを特徴とする光走査装置を提供する。
本発明によれば、振動ミラーの減衰振動の振幅が所定の閾値を下回ったときの振動周期に対応した駆動周波数により振動ミラーを再駆動するため、振動ミラーに対しても適切に駆動周波数を設定することが可能となる。
光走査装置の一例を示す図 光走査装置の一例を示す図 金属材料を用いた振動ミラーの周波数特性の一例を示す図 振動ミラーの制御方法を説明するための図 検出信号、ピークホールドされた振幅のピーク値、パルス信号およびトリガ信号の関係を説明するための図 振動ミラーの制御方法の他の例を説明するための図 振動ミラーの制御方法の他の例を説明するための図 画像形成装置の一例を示す図 映像投射装置の一例を示す図
本実施形態では、振動ミラー、特に金属材料を用いた振動ミラーを減衰振動させ、減衰振動の振幅が所定の閾値を下回ったときの振動周期を検出し、検出した振動周期(共振周波数)に対応した駆動周波数の駆動信号で振動ミラーを再駆動させることを特徴としている。所定の閾値は、経験的に、または、シミュレーションを実行し、適切な閾値に決定しておくものとする。
図1に光走査装置1の一例を示す。本実施形態の振動ミラー10は、非線形性を有し、且つ金属材料を用いた振動ミラーである。梁101は、金属材料により構成され、捩りばねとして機能する。梁101の金属材料には、高弾性で、繰り返し応力に対して疲労限の高い高疲労特性を有する材料を採用可能である。材料の一例としては、SUS301やSUS631などのステンレス材や銅合金、Co−Ni基合金などが好適に用いられる。梁101の一端は固定部材106によって固定されており、他端はミラーベース部102に結合している。なお、梁101とミラーベース部102は一体成型されてもよい。ミラーベース部102の第1面にはミラー部材103が固定されており、第2面にはミラー部材104が固定されている。つまり、振動ミラー10は両面ミラーである。図1が示すように、ミラー部材103およびミラー部材104の、梁101と反対側の端部には磁石105が配置されている。磁石105の近傍にヨーク110が配置されている。
ヨーク110や駆動コイル120、駆動回路203などは、振動ミラー10に駆動力を印加する駆動力印加手段として機能する。ヨーク110の中央には、駆動信号Drvに応じた磁界を発生する駆動コイル120と、駆動回路203が駆動信号の供給を停止したときに発生する逆起電力を検出する検出コイル121とがそれぞれ巻回されている。
制御回路204は、駆動周波数fや振幅が可変の駆動信号Drvを駆動コイル120に印加する。これにより、ヨーク110の空隙に駆動磁界が発生する。この駆動磁界が磁石105に作用し、磁石105に回転トルクが発生し、振動ミラー10に捩り振動が励起される。振動ミラー10の振動振幅Aは駆動信号Drvの駆動周波数fと振幅aとによって制御される。
検出コイル121は増幅回路201に接続されている。増幅回路201は、検出コイル121が出力する検出信号Vdを増幅する。制御回路204が駆動信号Drvを供給することで振動ミラー20が振動しているときに、駆動信号Drvの供給を停止すると、振動ミラー10が減衰振動を開始する。減衰振動に伴う磁石105の回転によって、検出コイル121には逆起電力が発生し、逆起電力に応じた検出信号Vdが検出コイル121から出力される。このように、制御回路204は、駆動力印加手段(駆動回路243など)を停止させて、振動ミラー10に減衰振動を開始させる制御手段として機能する。
増幅回路201の後段にはパルス化回路202とピークホールド回路203とが接続されている。パルス化回路202は、増幅回路201により増幅された検出信号Vdを2値化してパルス信号Pdを生成する。このパルス信号Pdの周期は検出信号Vdの周期に一致している。パルス信号Pdの周期は振動ミラー10の減衰振動の周期に相当するため、周期測定回路241でパルス信号Pdの周期を測定すれば、振動ミラー10の減衰振動の周期が判明する。このように、検出コイル121、パルス化回路202や周期測定回路241などは、周期検出手段として機能する。
ピークホールド回路203は、検出信号Vdの振幅のピーク値Vphをホールドして制御回路204に出力する。制御回路204は、CPUとメモリを有し、入力されたパルス信号Pdおよび検出信号Vdの振幅のピーク値Vphに基づいて駆動信号Drvの駆動周波数を設定する。制御回路204は、たとえば、周期測定回路241、比較回路242、駆動回路243を有していてもよい。周期測定回路241、比較回路242、駆動回路243はメモリに記憶されているプログラムをCPUが実行することで実現されてもよいし、論理回路などによって実現されてもよい。
周期測定回路241は、パルス信号Pdの周期Tを測定する。比較回路242は、検出信号Vdの振幅のピーク値Vphと閾値Asとを比較する。たとえば、比較回路242は、振幅のピーク値Vphを閾値Asと比較し、振幅のピーク値Vphが閾値As未満となるとハイレベルのトリガ信号Trを出力する。なお、振幅のピーク値Vphが閾値Asに一致したときにハイレベルの信号Trを出力するように、ハイレベルのトリガ信号Trの出力条件を設定してもよい。また、比較回路242は、振幅のピーク値Vphを閾値Asと比較し、振幅のピーク値Vphが閾値As未満でなければ、ローレベルの信号Trを出力する。周期測定回路241は、トリガ信号Trを監視しており、トリガ信号Trがローレベルからハイレベルに切り替わると、パルス信号Pdの周期Tを測定する。このように、周期測定回路241は、振動ミラー10の減衰振動の振幅が所定の閾値Asを下回ったときの振動周期Tを検出する周期検出手段として機能している。周期Tの逆数は、振動ミラー10の共振周波数である。制御回路204は、周期検出手段が検出した振動周期Tに対応した駆動周波数の駆動信号を駆動回路204に設定する。なお、駆動回路243は、周期Tに対応した駆動周波数の駆動信号Drvを生成して出力することで、振動ミラー10を再駆動してもよい。駆動コイル120に印加される駆動信号Drvは、正弦波、三角波や方形波など周期的に振幅が変動する信号であればよい。
図1では、ヨーク110に駆動コイル120と検出コイル121の2つのコイルが巻回されているが、1つの共通のコイルで実現してもよい。図2が示すように、駆動コイル120と検出コイル121とを一体化した共通コイル122をスイッチ210に接続する。制御回路204がハイレベルのスイッチ切り替え信号SWをスイッチ210に出力しているときは、共通コイル122が増幅回路201に接続される。つまり、共通コイル122は検出コイル121として機能する。一方、制御回路204がローレベルのスイッチ切り替え信号SWをスイッチ210に出力しているときは、共通コイル122が駆動回路243に接続される。つまり、共通コイル122は駆動コイル120として機能する。
ところで、振動ミラー10の起動時や停止時、振幅の調整時などには駆動トルク変化が大きくなることがある。図1に示した振動ミラー10は、全ての部材が梁101の捩り回転軸に対して対称に配置されている。よって、駆動トルク変化が大きくなるときでも、振動ミラー10には異常な振動が発生しにくく、正確な制御が可能となる。なお、振動ミラー10を振動させながら駆動周波数を変えた場合も駆動トルク変化が大きくなるが、図1に示した構造の振動ミラー10であれば異常な振動は発生しにくくなる。
図3は、非線形性を有する振動ミラー10の周波数特性の一例を示している。縦軸は振幅を示し、横軸は振幅がゼロのときの共振周波数foで規格化した周波数を示している。ばね特性に非線形性を持たない振動ミラーにおいては振幅が変わっても周波数特性のピーク、即ち、共振周波数はfoから変化しないのに対して、非線形性を有する場合には図3のようにピーク位置が移動する。W1は、駆動力をある値F1に固定して駆動周波数を変化させた場合の振幅変化を示している。同様に、W2は、駆動力をそれより大きい値F2に固定して駆動周波数を変化させた場合の振幅変化を示している。W3、W4、W5は、駆動力をそれより大きい値F3、F4、F5(F2<F3<F4<F5)に固定して駆動周波数を変化させた場合の振幅変化を示している。
図3において、振動ミラー10の共振周波数fは点線R1により示されており、振動ミラー10の振幅の大きさに依存して変化することがわかる。また、点線R1が示すように、共振周波数fは、振動ミラー10の振幅の2乗にほぼ比例して変化する。このため、非線形性を有する振動ミラー10の制御は、駆動周波数だけでなく振幅を考慮して行う必要がある。また、駆動信号Drvを停止した際の振動ミラー10の減衰振動に関しても、振幅に依存して共振周波数fが変化することを考慮する必要がある。共振周波数fの振幅依存特性を考慮しない場合、共振周波数fの検出を実行する毎に検出結果にばらつきが発生する。よって、この検出結果を基に駆動周波数を決定しても、安定した性能が得られなくなることがある。
共振周波数fの変化に伴って周波数特性の対称性も崩れることがわかる。特に、W3からW5では、低周波側に振幅が急峻に変化する周波数が存在し、この近傍の周波数では振幅が不安定になり振動ミラー10を制御できなくなる。振幅制御が可能な範囲、すなわち、共振周波数fを示す点線R1よりも高周波側で、できるだけ共振周波数fに近い駆動周波数の駆動信号で振動ミラー10を駆動することが必要となる。
低周波側では周波数特性上にヒステリシスが現れる。このため、図3の動作点P1から動作点P2のように、ヒステリシスのある範囲の駆動周波数で振動ミラー10を起動しようとしても振動ミラー10の振幅が増大せず、制御不能に陥ってしまう。このような状態も避ける必要がある。なお、図3においては、ヒステリシスによる振幅の部分を一点鎖線で示すとともに、矢印を付与している。
図4は、振動ミラー10の制御方法を説明するための図である。縦軸は振動ミラー10の振幅を示し、横軸は振動ミラー10の駆動周波数を示している。制御回路204は、振動ミラー10の目標振幅Adrvよりも小さい振動振幅を所定の閾値Asに設定する。そして、制御回路204は、振動振幅が閾値Asに一致するとき(つまり振動振幅が閾値Asを下回ったとき)の共振周波数fs’を求めて、それを駆動周波数に設定する。図4によれば曲線R1が閾値Asを横切るときの共振周波数fs’が駆動周波数に設定される。
図4において、当初の周波数特性はW1であり、温度が上昇したときの周波数特性はW2である。光走査装置1に電力が投入されて起動すると、制御回路204は、駆動信号Drvを調整することで、振動ミラー10の振動振幅を目標振幅Adrvに近づけて行く。ここでは、駆動信号Drvの当初の駆動周波数はfsである。また、動作点はP1である。
図4に示すように、駆動周波数fsで振動ミラーを駆動しているときに、周波数特性が低周波側にシフトしたとする(W1=>W2)。このような周波数特性の変化は、振動ミラー10の温度上昇により、金属材料のヤング率が低下した場合に発生する。この場合、周波数特性W1上のP1にあった動作点は周波数特性W2上のP2に移動し、振幅が減少する。しかし、通常、制御回路204は、振動ミラー10の振幅をフォトセンサなどで検出し、振幅が目標振幅Adrvになるように駆動信号を制御している。そのため、制御回路204は、駆動信号の電流または電圧を増大させることで、動作点をP1に戻そうとする。このときの動作点P1は、本来の共振周波数の動作点P3から大きく離れているためにジッタなどの弊害が生じやすい。この状態で制御回路204が駆動信号Drvの供給を停止すると、振動ミラー10は、P3からP4に向かって動作点が移動するように減衰振動を開始する。振幅は目標振幅Adrvから徐々に減衰してゆき、ついには閾値Asに一致する。制御回路204は、振幅が閾値Asに一致したとき(または下回ったとき)の共振周波数fs’を検出する(動作点P4)。そして、制御回路204は、共振周波数fs’を駆動周波数とした駆動信号を生成して出力することで、振動ミラー10を再駆動する。これにより、周波数特性上の適切な位置に動作点Pdrvが再設定され、ジッタなどが低減される。
図5は、検出信号Vd、ピークホールドされた振幅のピーク値Vph、パルス信号Pdおよびトリガ信号Trの関係を説明するための図である。横軸は経過時間を示す。振動ミラー10が減衰振動を開始すると、検出コイル121が出力する検出信号Vdの振幅は徐々に減少し、周期Tも変化する。ピークホールド回路203は、検出信号Vdをピークホールドして振幅検出信号であるピーク値Vphを生成する。パルス化回路202は、振動周期信号であるパルス信号Pdを生成する。ピーク値Vphが閾値As未満になると、比較回路242はトリガ信号TrのレベルをLからHに切り替える。ハイレベルのトリガ信号Trが入力されると、周期測定回路241は、パルス信号Pdの周期(パルス間隔/パルス幅)Tを検出する。周期Tの逆数が共振周波数fs’であることから、制御回路204は、振幅が閾値Asを横切ったときの共振周波数(駆動周波数)fs’を検出することができる。
図6は、振動ミラー10の制御方法の他の例を説明するための図である。この例では制御回路204が、2つの閾値As1、As2(ただし、As1>As2)を使用して共振周波数を検出し、駆動周波数を決定する。図6では、周期測定回路241は、振動ミラー10の減衰振動の振幅が第1の閾値As1を下回ったときの第1の振動周期T1を検出するとともに、振動ミラー10の減衰振動の振幅が第1の閾値As1よりも小さな第2の閾値As2を下回ったときの第2の振動周期T2を検出する。制御回路204は、第1の振動周期T1と第2の振動周期T2とに基づき駆動周波数を決定する。
制御回路204は、当初の周波数特性W1において、駆動周波数f1で振動ミラー10を駆動している。当初の周波数特性W1から、より低周波側の周波数特性W2にシフトが発生すると、動作点はP2に遷移しようとするが、制御回路204の振幅制御によって、P1に留まろうとする。この状態で駆動信号を停止すると、動作点P3から減衰振動が開始され、閾値As1を切ったときの動作点P4の共振周波数f2が得られる。さらに振幅が減衰して行く。制御回路204は、比較回路242を用いて、閾値As2を下回ったときの動作点P5の共振周波数f3を検出する。検出信号Vdからの共振周波数(周期T1、T2)の検出と振幅の検出の方法は、図4を用いて説明したとおりである。制御回路204は、動作点P4と動作点P5の直線外挿により駆動周波数fを算出する。つまり、制御回路204は、動作点P4と動作点P5を通る直線Lと目標振幅Adrvとの交点(Pdrv)を求め、さらにそのときの周波数f4を求める。
制御回路204は、駆動周波数をf4に設定する。駆動回路243は、設定された駆動周波数をf4の駆動信号を生成する。これにより、振動ミラー10が再駆動される。図6が示すように、動作点はP7からPdrvに移動する。
共振周波数はほぼ振動振幅の2次関数である。そのため、共振周波数を示す曲線R1上の2点の直線外挿により求められる駆動周波数は、確実に曲線R1よりも高周波側の周波数になる。よって、振動ミラー10の特性の非線形性が大きくても、振幅変化が急峻な領域に入りにくくなる。
図7が示すように、制御回路204は、振幅がゼロのときの共振周波数f5を駆動周波数に設定してもよい。制御回路204は、第1の振動周期T1および第2の振動周期T2とから、振動ミラー10の減衰振動の振幅がゼロのときの共振周波数f5を推定する。この推定も動作点P4と動作点P5の直線外挿により実現されてもよい。制御回路204、推定した共振周波数f5と等しい駆動周波数を駆動回路243に設定する。駆動回路243は、設定された駆動周波数の駆動信号を駆動コイル120に供給することで、振動ミラー10を再駆動させる。図7によれば、動作点がP6からP8に移動する。
その後、駆動回路243は、駆動周波数を徐々に低下させて行くことで振動ミラー10の振動振幅を目標振幅Adrvに制御する。つまり、駆動周波数を調整することで、動作点がP8からPdrvへ移動する。
図6の制御手法では、減衰振動の終盤に残っている振動の周波数と異なる駆動周波数で駆動を開始するため、瞬間的に振動が不安定になる可能性があるが、一度の駆動周波数設定で簡単に駆動できるメリットがある。図7の制御手法では、再駆動後に駆動周波数を徐々にシフトしていくため、減衰振動の終盤の振動を利用してスムーズに再駆動を開始できるメリットがある。
以上説明したように、本実施形態によれば、振動ミラー10の減衰振動の振幅が所定の閾値を下回ったときの振動周期に対応した共振周波数を駆動信号の駆動周波数に設定するため、金属材料を用いた振動ミラー10に対しても適切に駆動周波数を設定することが可能となる。また、図6や図7を用いて説明したように2つの閾値を用いて駆動周波数を決定してもよい。図6の制御手法では、制御回路204は駆動回路243に駆動周波数を1回設定するだけで、簡単に振動ミラー10を駆動できる。一方、図7の制御手法では、減衰振動の終盤の共振周波数により再駆動し、その後に駆動周波数を徐々にシフトして行くため、スムーズに再駆動を開始できる。
なお、図2を用いて説明したように検出コイル121と駆動コイル120とを共通コイル122としてもよい。この場合、コイルの巻き数を簡単に増やすことができる。振動の周期を検出する方法としては、コイルを使用することは必須ではない。振動ミラー10によって走査される光を検出するフォトセンサや、振動ミラー10が振動することで発生する梁101の歪みを検知する歪ゲージ、振動ミラー10が振動することで発生する静電容量の変化を検出するセンサ、振動ミラー10に取り付けられた圧電素子などのうち、いずれであってもよい。
(実施例1)
図8は、光走査装置1を備えた画像形成装置2を示す。光源330から射出されたレーザー光は、射出光学系320を通過した後に振動ミラー10によって走査される。さらにレーザー光は、結像光学系321により感光体310上を主走査方向に走査する。感光体310が回転することで副走査が実行される。これにより、感光体310に静電潜像が形成される。静電潜像は、その後、現像装置によりトナーが付与されて、トナー像へと現像される。トナー像は転写装置によって記録材上に転写され、定着装置によって定着される。
制御回路205は、上述した制御回路204を内包しており、さらに、光源330の制御と、フォトセンサ300、301からの光検出信号に応じて振動ミラー10の振幅を一定の振幅となるように制御する。検出回路200には、上述した増幅回路201、パルス化回路202およびピークホールド回路203を内包している。制御回路205は、1枚の画像が形成される毎に、振動ミラー10の駆動周波数を調整する。制御回路205は、光源330にレーザー光の出力を停止させ、さらに振動ミラー10の駆動信号の出力も停止する。これにより、振動ミラー10は減衰振動を開始する。上述した方法にしたがって検出回路200は振動ミラー10の振動振幅に連動した検出信号Vdから、ピーク値Vphとパルス信号Pdを制御回路205に出力する。制御回路205は、ピーク値Vphとパルス信号Pdに基づき共振周波数fを求め、求めた共振周波数fを駆動回路243の駆動周波数として設定する。駆動回路243は、設定された駆動周波数fの駆動信号を生成して出力する。なお、制御回路205は、感光体310の回転速度などの画像形成速度に係わる画像形成装置2の本体クロックを駆動周波数fに合わせて調整する。その後、制御回路205は、光源330を駆動してレーザー走査を行い、フォトセンサ300、301の出力信号の時間間隔に基づいて、振動ミラー10の振動振幅が目標振幅となるように駆動信号Drvの振幅を微調整する。これにより、ジッタなどの振動状態の変動を抑えることができる。
本実施形態の光走査装置1を画像形成装置2に適用することで、温度などの環境変化に追従して駆動周波数を調整できるため安価で信頼性の高い画像形成装置2を提供できる。
(実施例2)
図9は、光走査装置1を用いた映像投射装置3を示す。光源装置331は、RGB3色のレーザー光源を有している。光源装置331から射出されたレーザー光は、振動ミラー10によって水平方向に20kHz近傍の周波数で走査される。レーザー光はさらに、垂直走査装置340によって60Hz程度の周波数で垂直走査される。これらによって2次元的走査が実現され、スクリーン350上に映像が投射される。
制御回路206は、上述した制御回路204を内包している。検出回路200には、上述した増幅回路201、パルス化回路202およびピークホールド回路203を内包している。制御回路206には映像信号源360から映像信号が入力される。制御回路206は、映像信号に応じて光源装置331を駆動する。また、制御回路206は、フォトセンサ303の出力信号に基づいて光源装置331の発光タイミングを調整する。
制御回路206に内包されている制御回路204は、上述した手順で駆動周波数を調整する。駆動周波数の調整タイミングは、定期的であってもよいし、映像信号源360から信号が入力されたタイミングであってもよい。制御回路206は、光源装置331のレーザー出力を停止させるとともに、振動ミラー10の駆動信号の供給を停止する。これにより、振動ミラー10は減衰振動を開始する。上述した方法にしたがって検出回路200は振動ミラー10の振動振幅に連動した検出信号Vdから、ピーク値Vphとパルス信号Pdを制御回路206に出力する。制御回路206は、ピーク値Vphとパルス信号Pdに基づき共振周波数fを求め、求めた共振周波数fを駆動回路243の駆動周波数として設定する。駆動回路243は、設定された駆動周波数fの駆動信号を生成して出力する。制御回路206は、振動ミラー10の駆動周波数に同期するように、垂直走査装置340の駆動周波数も調整する。駆動周波数の調整が終了すると、制御回路206は、光源装置331の駆動を再開するとともに、振動ミラー10および垂直走査装置340の駆動も再開する。
本実施形態の光走査装置1を映像投射装置3に適用することで、温度などの環境変化に追従して駆動周波数を調整できるため安価で信頼性の高い映像投射装置3を提供できる。
(その他)
図1を用いて、本実施形態の振動ミラー10の構造について説明したが、本発明は図1に示した構造にのみ限定されるわけではない。たとえば、ミラー部にコイルを形成し、振動ミラー10の外部に磁石を配置してもよい。この構造では、ミラー部に配置されたコイルによって振動ミラー10に駆動力を印加するとともに、検出信号Vdを生成できる。また、ミラー部に圧電素子を配置し、圧電素子の出力から減衰振動を検出してもよい。また、振動ミラーに静電駆動方式を採用する場合、静電容量の変化を検出してもよい。この場合は、静電容量の変化を検出するセンサが必要となる。さらに、ミラー部材103およびミラー部材104のうち一方を光の走査に利用し、他方を振動の検出に利用してもよい。この場合、他方のミラー部材に対して光源から光を照射し、ミラー部材からの反射光をフォトセンサで検出することで、検出信号Vdが得られる。さらに、駆動方法と検出方法の組み合わせも限定されるものではない。たとえば、電磁駆動方式の振動ミラー10に対して、歪ゲージを設け、歪ゲージによって梁の捩れを検出してもよい。この場合は、歪ゲージからの出力信号が検出信号Vdとして使用される。
本実施形態では、金属材料を用いた振動ミラーを取り上げたが、ばねの材料や形状に伴ってばね特性に非線形性を有する、即ち、ばねの材料非線形性や形状非線形性を有する振動ミラーであれば金属材料に限定されるものではなく、例えば樹脂やシリコン材料などを用いた振動ミラーに本発明を適用してもよい。また、磁気の吸引反発を利用した磁気ばねや静電力を利用したばねなど、振動ミラーの周囲から非接触で作用してばね特性に非線形性を生じさせる構成の振動ミラーにも適用可能である。また、本実施形態では、ばねの非線形性による振動ミラーの特性として、振幅の増加に伴って共振周波数が低下するものを取り上げたが、振幅の増加に伴って共振周波数が上昇するものに本発明を適用してもよい。その場合、ヒステリシスが生じる急峻な特性は、図3のグラフと対称的に共振周波数に対して高周波数側に現れるため、本実施形態とは対称的に駆動周波数を制御して、動作点を低周波数側に設定するように制御される。さらに、本実施形態では、ミラー部を1本の梁で支持する構成を取り上げたが、これに限定されるものではなく、ミラー部を2本以上の梁で支持する構成の振動ミラーに本発明を適用してもよい。

Claims (9)

  1. 光走査装置であって、
    振動ミラーと、
    前記振動ミラーに駆動力を印加する駆動力印加手段と、
    前記駆動力印加手段を停止させて、前記振動ミラーに減衰振動を開始させる制御手段と、
    前記振動ミラーの減衰振動の振幅が所定の閾値を下回ったときの振動周期を検出する周期検出手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記周期検出手段が検出した振動周期に対応した駆動周波数の駆動信号を前記駆動力印加手段に供給することで、前記振動ミラーを再駆動させることを特徴とする光走査装置。
  2. 前記振動ミラーは、金属材料を用いていることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記周期検出手段は、前記振動ミラーの減衰振動の振幅が第1の閾値を下回ったときの第1の振動周期を検出し、前記振動ミラーの減衰振動の振幅が前記第1の閾値よりも小さな第2の閾値を下回ったときの第2の振動周期を検出し、
    前記制御手段は、前記第1の振動周期と前記第2の振動周期とに基づき直線外挿することで得られた振動周期に対応した駆動周波数の駆動信号を前記駆動力印加手段に供給することで、前記振動ミラーを再駆動させることを特徴とする請求項1又は2に記載の光走査装置。
  4. 前記周期検出手段は、前記振動ミラーの減衰振動の振幅が第1の閾値を下回ったときの第1の振動周期を検出し、前記振動ミラーの減衰振動の振幅が前記第1の閾値よりも小さな第2の閾値を下回ったときの第2の振動周期を検出し、
    前記制御手段は、前記第1の振動周期および前記第2の振動周期とから、前記振動ミラーの減衰振動の振幅がゼロのときの共振周波数を推定し、推定した共振周波数と等しい駆動周波数の駆動信号を前記駆動力印加手段に供給することで、前記振動ミラーを再駆動させ、当該駆動周波数を徐々に変化させて行くことで前記振動ミラーの振動振幅を目標振幅に制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の光走査装置。
  5. 前記駆動力印加手段は、前記振動ミラーに取り付けられている磁石が発生する磁界と作用する磁界を発生する第1のコイルを有し、
    前記周期検出手段は、前記振動ミラーとともに前記磁石が振動することで発生する磁界の変化に応じた起電力を発生する第2のコイルを有していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光走査装置。
  6. 前記第1のコイルと前記第2のコイルとが共通のコイルにより構成されていることを特徴とする請求項5に記載の光走査装置。
  7. 前記周期検出手段は、
    前記振動ミラーによって走査される光を検出するフォトセンサ、
    前記振動ミラーが振動することで発生する当該振動ミラーの梁の歪みを検知する歪ゲージ、
    前記振動ミラーが振動することで発生する静電容量の変化を検出するセンサ、
    前記振動ミラーに取り付けられた圧電素子
    のうちのいずれか1つであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光走査装置。
  8. 画像形成装置であって、
    光源と、
    前記光源からの光を走査する、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の光走査装置
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  9. 映像投射装置であって、
    光源と、
    前記光源からの光を走査する、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の光走査装置とを有することを特徴とする映像投射装置。
JP2013123131A 2013-06-11 2013-06-11 光走査装置、画像形成装置および映像投射装置 Active JP6104063B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013123131A JP6104063B2 (ja) 2013-06-11 2013-06-11 光走査装置、画像形成装置および映像投射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013123131A JP6104063B2 (ja) 2013-06-11 2013-06-11 光走査装置、画像形成装置および映像投射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014240893A JP2014240893A (ja) 2014-12-25
JP6104063B2 true JP6104063B2 (ja) 2017-03-29

Family

ID=52140180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013123131A Active JP6104063B2 (ja) 2013-06-11 2013-06-11 光走査装置、画像形成装置および映像投射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6104063B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001311901A (ja) * 2000-05-02 2001-11-09 Olympus Optical Co Ltd レーザ光走査装置
JP2003177347A (ja) * 2001-12-10 2003-06-27 Nippon Signal Co Ltd:The 光走査装置用の駆動回路及びこれを用いた光走査装置
JP4701903B2 (ja) * 2005-08-03 2011-06-15 セイコーエプソン株式会社 光走査装置および該装置の制御方法
JP5064864B2 (ja) * 2007-04-02 2012-10-31 キヤノン株式会社 光偏向装置、画像形成装置、及び光偏向装置の駆動方法
JP2009009093A (ja) * 2007-05-28 2009-01-15 Konica Minolta Opto Inc 画像表示装置
JP2011128246A (ja) * 2009-12-16 2011-06-30 Canon Electronics Inc 振動素子、光走査装置及び映像投影装置並びに画像形成装置
JP2012145651A (ja) * 2011-01-07 2012-08-02 Canon Electronics Inc 振動素子、光走査装置及びこれを用いた画像形成装置並びに画像投影装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014240893A (ja) 2014-12-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7659918B2 (en) Apparatus and methods for adjusting the rotational frequency of a scanning device
JP2008116678A (ja) 表示装置及び表示方法
JP2010092018A (ja) アクチュエータの駆動装置
JP2008310301A (ja) 揺動体装置、光偏向器、光偏向器を用いた画像形成装置
JP2007086626A (ja) マイクロミラースキャナ及びこれを用いたレーザ光走査装置
US8159513B2 (en) Image forming apparatus and control method for same
JP2009237239A (ja) 光スキャナ装置および画像形成装置
JP2014240895A (ja) 光走査装置、画像形成装置および映像投射装置
US8139279B2 (en) Movable body apparatus, optical deflector, and optical instrument using the optical deflector
JP6104063B2 (ja) 光走査装置、画像形成装置および映像投射装置
JP5312302B2 (ja) 光走査装置
JP2010002636A (ja) 光走査装置
JP2009198839A (ja) 揺動体装置
JP2014240894A (ja) 光走査装置、画像形成装置および映像投射装置
JP2009222857A (ja) 光スキャナ装置および画像形成装置
JP2009128786A (ja) 光スキャナ及び画像形成装置
JP5341372B2 (ja) 揺動体装置、揺動体装置を用いた画像形成装置
JP6224432B2 (ja) 振動装置、光走査装置、それを用いた画像形成装置および映像投射装置
JP2009265285A (ja) 揺動体装置
JP2012194283A (ja) 光偏向装置、光走査装置、画像形成装置及び画像投影装置
JP2009237102A (ja) 光スキャナ装置および画像形成装置
JP2007171930A (ja) 揺動体装置、光偏向器、及びその制御方法
JP2010014871A (ja) 揺動体装置、光偏向装置、光学機器、及び共振周波数検出方法
JP2008225041A (ja) 光スキャナ駆動制御方法及び駆動制御装置
JP2003005123A (ja) 光スキャナ装置及び光スキャナ装置の駆動方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160606

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6104063

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250