JP2007086626A - マイクロミラースキャナ及びこれを用いたレーザ光走査装置 - Google Patents

マイクロミラースキャナ及びこれを用いたレーザ光走査装置 Download PDF

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Abstract


【課題】 安価な構成で、マイクロミラーの温度が変化しても常に一定の振れ角でマイクロミラーを揺動させることが可能なマイクロミラースキャナ及びこれを用いたレーザ光走査装置を提供することを課題とする。
【解決手段】 1つの光検出素子3を、マイクロミラー11の揺動により反射光L’にて走査される走査範囲R1の中央より一端側に配設する。マイクロミラー11の揺動によって、反射光L’が走査する走査位置が走査範囲R1を往復する。光検出素子3は、反射光L’が入射すると、検出信号Dを出力する。反射光L’の走査周期は一定であるので、振れ角が変動すると、走査範囲R1の中央より一端C0側に配設された光検出素子3から検出信号Dが出力される間隔が変動する。この検出信号Dの出力される間隔に基づいて、マイクロミラー11の振れ角を調整する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、交流電圧を印加することによって生じる静電力を用いてマイクロミラーを揺動させるように構成されたマイクロミラースキャナ及びこれを用いたレーザ光走査装置に関し、特に温度変化によって生じるマイクロミラーの振れ角の変動を補正し、温度が変化しても常に一定の振れ角でマイクロミラーを揺動させることが可能なマイクロミラースキャナ及びこれを用いたレーザ光走査装置に関する。
従来より、レーザを用いたプリンタ、複写機、プロジェクタ等に使用されるレーザ光走査装置の走査機構として、ポリゴンミラースキャナが多用されている。斯かるポリゴンミラースキャナは、軸周りに回転駆動される多角柱状のポリゴンミラーを具備し、レーザ光源から出射したレーザ光を前記ポリゴンミラーの反射面で逐次反射させることにより、レーザ光を走査することが可能とされている。
一方、近年では装置の小型化の要請により、上記ポリゴンミラースキャナに代えて、シリコンなどの半導体製造プロセス等における技術を応用して種々の機械要素の小型化を実現するMEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を用いて作製されるマイクロミラースキャナが種々提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。斯かるマイクロミラースキャナには、シリコン基材にMEMS技術を用いて、サスペンションビームによって揺動可能に支持されたマイクロミラーや、マイクロミラーを揺動駆動するための交流電圧が印加される電極などが形成されており、前記電極間に交流電圧を印加することによって生じる静電力によってマイクロミラーが揺動するように構成されている。そして、マイクロミラーの固有振動数(共振周波数)と略一致する周波数の交流電圧を印加することにより生じる共振現象によって、小さな駆動力でも大きなマイクロミラーの振れ角(揺動する角度範囲)を得ることを可能としている。
しかしながら、上記のようなシリコン基材の共振現象を利用したマイクロミラースキャナには、温度変化によってシリコン基材のヤング率が変化し、これに伴い共振特性(最大共振周波数)が変化するため、揺動周波数を一定とした場合(印加する交流電圧の周波数を一定とした場合)には、マイクロミラーの振れ角が温度変化によって変動してしまうという問題がある。一例を挙げて説明すれば、マイクロミラーの温度が変化しても印加する交流電圧の周波数を変更しない限りマイクロミラーの揺動周波数は変動しないものの、図10に示すように、マイクロミラーの温度が上昇するに従って、マイクロミラーの振れ角が変動する。そして、マイクロミラーの振れ角が変動すれば、マイクロミラーに向けて照射したレーザ光の反射光が走査する範囲(走査範囲)が変動することになる。従って、レーザプリンタのように一定の周波数でレーザ光の走査が必要な場合には、マイクロミラーの揺動周波数も一定としなければならず、その結果、前述のように温度によって走査範囲が変動してしまうという問題が生じる。
しかしながら、特許文献1及び2には、上記のようにマイクロミラーの振れ角の温度依存性について開示も示唆もなく、従ってマイクロミラーの振れ角の変動を補正することについても当然開示も示唆もされていない。
一方、マイクロミラーの振れ角を一定にして走査範囲の変動を抑える技術が、例えば特許文献3に提案されている。特許文献3に開示された技術は、マイクロミラーの揺動周波数が一定の状態においては、マイクロミラーの温度に関係なく、レーザ光の走査速度(レーザ光の反射光が走査する位置の移動速度)の変動とマイクロミラーの振れ角の変動とが相関していることを利用したものである。より具体的に説明すれば、走査範囲に2つの光検出素子を配設する。そして、反射光が2つの光検出素子間を走査する時間に基づいてレーザ光の走査速度を求め、この走査速度に対応する交流電圧をマイクロミラーが具備する電極間に印加して、マイクロミラーの振れ角を制御することで、マイクロミラーの振れ角を一定にするものである。
特開2002−311376号公報 特開2003−15064号公報 特開2004−279947号公報
しかしながら、特許文献3に記載のように、走査するレーザ光を検出する目的で使用される光検出素子には高応答性が要求される。このような高応答性の光検出素子(例えば、PINフォトダイオード等)は一般的に高価であるため複数配設すると、マイクロミラースキャナの製造コストが大幅に上昇する問題が生じる。
本発明は、斯かる従来技術の問題を解決するべくなされたものであり、安価な構成で、マイクロミラーの温度が変化しても常に一定の振れ角でマイクロミラーを揺動させることが可能なマイクロミラースキャナ及びこれを用いたレーザ光走査装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するべく、本発明は、特許請求の範囲の請求項1に記載の如く、揺動可能に支持されたマイクロミラーと、当該マイクロミラーを静電力を利用して揺動駆動するための電極間に交流電圧を印加する交流電源とを具備するマイクロミラースキャナであって、前記マイクロミラーに向けて照射したレーザ光の反射光が前記マイクロミラーの揺動に応じて走査する走査範囲の中央より一端側に配設され、前記反射光が入射することによって検出信号を出力する1つの光検出素子と、前記光検出素子から連続して出力される前記検出信号の時間間隔のうち、前記マイクロミラーの揺動周期の1/2より短い時間間隔、又は、前記マイクロミラーの揺動周期の1/2より長い時間間隔の何れか一方を振れ角に換算し、当該換算した振れ角を補正するように前記交流電圧の電圧値を調整する演算制御装置とを備えたことを特徴とするマイクロミラースキャナを提供するものである。
斯かる発明によれば、マイクロミラーに向けて照射したレーザ光の反射光が前記マイクロミラーの揺動に応じて走査する走査範囲の中央より一端側に、1つの光検出素子が配設される。ここで、マイクロミラーの温度が変化し、マイクロミラーの振れ角が変動すると、走査範囲は、中央を基点して伸縮(変動)することになる。前述のように、本発明においては、光検出素子が走査範囲の中央よりも一端側に設けられているので、走査範囲が伸縮すると、一端側の走査領域(走査範囲の内、光検出素子よりも一端側の領域)と、他端側の走査領域(走査範囲の内、光検出素子よりも他端側の領域)との長さの割合が変動する。そして、マイクロミラーの温度が変化しても、印加する交流電圧の周波数が一定である限り、マイクロミラーの揺動周期は一定である。換言すれば、全ての走査範囲を反射光が走査する走査時間は一定である。従って、マイクロミラーの温度が変化すると、光検出素子よりも一端側の走査領域を走査する走査時間と他端側の走査領域を走査する走査時間とが変動することになる。より具体的には、一端側の走査領域の走査時間は、レーザ光の反射光が走査する走査位置が光検出素子の配設位置に等しい時(すなわち反射光が光検出素子に入射した時)から、この走査位置が走査範囲の一端に到達し、その後、この走査位置が再び光検出素子の配設位置に等しくなった時(すなわち反射光が光検出素子に再び入射した時)までの経過時間である。一方、他端側の走査領域の走査時間は、反射光の走査位置が光検出素子の配設位置に等しい時(すなわち反射光が光検出素子に入射した時)から、この走査位置が走査範囲の他端に到達し、その後、この走査位置が再び光検出素子の配設位置に等しくなった時(すなわち反射光が光検出素子に再び入射した時)までの経過時間である。
光検出素子は、反射光が入射すると検出信号を出力する。前述のように、一端側及び他端側の走査領域の走査時間の始めと終わりとに反射光が光検出素子に入射するため、光検出素子から連続して出力される検出信号の時間間隔は、各走査領域の走査時間と等しくなる。
なお、前述のように光検出素子は、走査範囲の中央より一端側に配設されているので、走査範囲の伸縮状態(長さ)に関わらず、一端側の走査領域は他端側の走査領域よりも短い。そのため、一端側の走査領域は走査範囲全体の1/2よりも短く、他端側の走査領域は走査範囲全体の1/2よりも長い。よって、一端側の走査領域の走査時間は、走査範囲の伸縮状態(長さ)に関わらずマイクロミラーの揺動周期の1/2より短く、また、他端側の走査領域の走査時間は、走査範囲の伸縮状態(長さ)に関わらずマイクロミラーの揺動周期の1/2より長いことになる。
そして、演算制御装置は、前記光検出素子から連続して出力される前記検出信号の時間間隔のうち、前記マイクロミラーの揺動周期の1/2より短い時間間隔、又は、前記マイクロミラーの揺動周期の1/2より長い時間間隔の何れか一方を振れ角に換算する。すなわち、演算制御装置は、一端側の走査領域の走査時間、又は、他端側の走査領域の走査時間の何れか一方を振れ角に換算することになる。いずれの走査時間も、マイクロミラーの振れ角と同様にマイクロミラーの温度と共に変動するので、演算制御装置によってマイクロミラーの温度変化に対応した振れ角が換算されることになる。具体的に説明すれば、演算制御装置には、例えば、時間間隔と振れ角との対応関係が予め記憶され、演算制御装置は、この対応関係に基づいて時間間隔を振れ角に換算することになる。さらに、演算制御装置は、当該換算した振れ角を補正するように前記交流電圧の電圧値を調整することになる。具体的に説明すれば、演算制御装置には、例えば、振れ角と交流電圧の電圧値との対応関係が予め記憶され、演算制御装置は、前記対応関係に基づき、前記換算された振れ角が目標とする振れ角となるように交流電圧の電圧値を調整することになる。従って、以上の構成を有する本発明に係るマイクロミラースキャナは、光検出素子が1つであっても、常に一定の振れ角でマイクロミラーを揺動させることができるので、製造コストが安価である。
また、本発明の発明者らは鋭意検討した結果、マイクロミラーを静電力を利用して揺動駆動するための電極間に印加する交流電圧を、交流成分と直流バイアス成分とを重畳して形成し、この直流バイアス成分の電圧値を適宜調整すれば、必要とされるマイクロミラーの揺動周期を一定としたままマイクロミラーの共振周波数を調整可能であることを見出した。特許請求の範囲2に記載の発明は、斯かる発明者らの知見に基づき完成されたものである。
すなわち、特許請求の範囲の請求項2の発明は、前記交流電圧は、交流成分と直流バイアス成分とが重畳されて形成されており、前記演算制御装置は、前記換算した振れ角を補正するように前記直流バイアス成分の電圧値を調整するものである。
斯かる発明によれば、前記交流電圧は、交流成分と直流バイアス成分とが重畳されて形成され、演算制御装置は、前記換算した振れ角を補正するように前記直流バイアス成分の電圧値を調整することによって、交流電圧の電圧値を調整することになる。具体的に説明すれば、演算制御装置には、例えば、振れ角と直流バイアス成分の電圧値との対応関係が予め記憶され、演算制御装置は、前記対応関係に基づき、前記換算された振れ角が目標とする振れ角となるように直流バイアス成分の電圧値を調整することになる。このように共振周波数の変化によって変動する振れ角が目標とする振れ角を保つように直流バイアス成分の電圧値を調整することによって、マイクロミラーの温度変化があっても共振周波数を一定に保つことができる。従って、斯かる発明では、マイクロミラーの温度変化があっても、共振周波数を一定に保つことができるため、共振特性の変化によりマイクロミラーの振れ角が変動するという問題を解決することができる。
また、本発明は、マイクロミラースキャナと、前記マイクロミラースキャナが具備する前記マイクロミラーに向けてレーザ光を出射するレーザ光源とを備えることを特徴とするレーザ光走査装置としても提供される。
本発明のマイクロミラースキャナ及びこれを用いたレーザ光走査装置は、1つの光検出素子のみを用いて、常に一定の振れ角でマイクロミラーを揺動させることができるので、製造コストが安価で、且つ、温度が変化しても常に一定の振れ角でマイクロミラーを揺動させることができる。
(実施形態1)
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の一実施形態についてレーザプリンタに適用する場合を例に挙げて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るマイクロスキャナを具備するレーザ光走査装置の概略構成図である。図1に示すように、本実施形態に係るレーザ光走査装置100は、マイクロミラースキャナ10と、後述するようにマイクロミラースキャナ10が具備するマイクロミラーに向けてレーザ光Lを出射するレーザ光源(本実施形態ではレーザダイオード)20とを備えている。その他、本実施形態に係るレーザ光走査装置100は、レーザ光源20から出射されたレーザ光Lを平行光にするためのコリメータレンズ30と、前記マイクロミラーにおけるレーザ光の反射光L’を感光体P上で結像させるためのfθレンズ40及びシリンドリカルミラー50とを備えている。以上の構成を有するレーザ光走査装置100において、マイクロミラースキャナ10が具備するマイクロミラーを揺動させることにより、レーザ光源20から出射したレーザ光Lの反射光L’が感光体Pでプリント幅分だけ走査されることになる。
マイクロミラースキャナ10は、マイクロミラーデバイス1と、交流電源2と、1つの光検出素子(本実施形態ではPINフォトダイオード)3と、演算制御装置4とを備えている。
図2は、本実施形態に係るマイクロミラーデバイス1の概略構成図である。図2に示すように、本実施形態に係るマイクロミラーデバイス1は、シリンコン材から形成された上層基板1Aと絶縁材料(例えばガラス材)から形成された下層基板1Bとが上下に積層された構造を有している。(図2は、上層基板1Aと下層基板1Bとを分離した状態を示すが、実際には両者は積層されている)。なお、本実施形態に係るマイクロミラーデバイス1は、エッチングや成膜などの公知のMEMS技術を適用することにより当業者であれば容易に作製することが可能であるため、その具体的な製造方法については説明を省略する。
上層基板1Aには、中央に楕円状のマイクロミラー11が形成されていると共に、その揺動軸(図2に示すX軸)方向両端部に、それぞれ接続部12を介してサスペンションビーム13A、13Bが形成されており、マイクロミラー11は、サスペンションビーム13A、13Bによって揺動軸周りに揺動可能に支持されている。
サスペンションビーム13A、13Bの揺動軸方向端部(マイクロミラー11に接続されている側と反対側の端部)は、ヒンジ15A、15Dを介して、アンカーとなる接着パッド14A、14Bにそれぞれ接続されている。また、サスペンションビーム13Aには、接着パッド14Cと、ヒンジ15Bとが形成されており、ヒンジ15Bが接着パッド14Cに接続されている。同様にして、サスペンションビーム13Bには、接着パッド14Dとヒンジ15Cとが形成されており、ヒンジ15Cが接着パッド14Dに接続されている。
また、サスペンションビーム13A、13Bの揺動軸と直交する軸(図2に示すY軸)方向の端部には、電極としてY軸方向に延びる揺動櫛歯18A、18Bが形成されており、上層基板1Aの本体19に形成された電極としてのY軸方向に延びる固定櫛歯19A、19Bと揺動軸方向に沿って交互に配置されている。
一方、下層基板1Bには、上層基板1Aに形成されたマイクロミラー11とサスペンションビーム13A、13Bとを揺動軸周りに揺動可能とするべく、マイクロミラー11に対応する位置に楕円形の掘り込み領域16が形成され、サスペンションビーム13A、13Bに対応する位置に矩形の掘り込み領域16A、16Bが形成されている。また、下層基板1Bには、上層基板1Aと下層基板1Bとが積層された状態で上層基板1Aに形成された接着パッド14C、14Dの裏面をそれぞれ固着するべく固定用パッド17A、17Bが形成されている。また、接着パッド14A、14Bの裏面は、下層基板1Bの周壁に固着される。
以上に説明した構成を有するマイクロミラーデバイス1において、揺動櫛歯18A、18Bと固定櫛歯19A、19Bとの間に交流電源2から交流電圧を印加すれば、揺動櫛歯18A、18B及び固定櫛歯19A、19Bとの間に静電力が作用する。この静電力が作用することにより、マイクロミラー11は、接着パッド14A〜14Dを固定端とし、ヒンジ15A〜15Dの弾性力に抗しながら揺動軸周りに揺動することになる。
図1に示すように、交流電源2は、マイクロミラーデバイス1が具備する電極(すなわち、揺動櫛歯18A、18B及び固定櫛歯19A、19B)に接続されており、前記電極間に交流電圧を印加する。なお、交流電源2によって印加される交流電圧の周波数及び電圧値は、演算制御装置4によって制御可能に構成されている。
図1に示すように、光検出素子3は、レーザ光源20からマイクロミラー11に向けて照射されたレーザ光Lの反射光L’がマイクロミラー11の揺動に応じて走査する走査範囲R1の中央より一端C0側に配設され、反射光L’が入射すると検出信号を出力するように構成されている。具体的に説明すれば、図1に示すように、走査範囲R1は、有効走査範囲R2(実際にプリント幅として使用する走査範囲)を含み、この有効走査範囲R2より両外側に広がった範囲となっている。光検出素子3は、走査範囲R1の有効走査範囲R2よりも外側の一端C0側(走査範囲R1の一端C0を除く)に配設されている。なお、走査範囲R1は、マイクロミラー11の温度変動に伴い中央を基点として伸縮するので、ここでの走査範囲とは、最も短い状態の走査範囲を指している。また、光検出素子3としては、従来のポリゴンミラースキャナで用いられている走査方向(水平方向)の同期をとるための光検出素子や、感光体Pへの書き込みタイミングを決めるための光検出素子をそのまま用いることも可能である。
図1に示すように、演算制御装置4は、光検出素子3及び交流電源2に接続されており、反射光L’の走査に伴って光検出素子3から連続して出力される検出信号の時間間隔に基づいて、交流電源2によって印加される交流電圧の電圧値を調整するように構成されている。
次に、反射光L’の走査について説明する。マイクロミラー11は、交流電源2からの交流電圧の印加によって、所定の周波数(揺動周波数)で揺動する。この揺動におけるマイクロミラー11の振れ角の大きさにより、マイクロミラー11で反射した反射光L’が走査する走査範囲R1の長さが変動(伸縮)することになる。
マイクロミラー11の振れ角は、電極(揺動櫛歯18A、18B及び固定櫛歯19A、19B)に印加する交流電圧の電圧が一定の場合であっても、マイクロミラー11の温度が上昇すると小さくなる、一方、マイクロミラー11の温度が低下すると大きくなる。マイクロミラー11の振れ角が小さくなると、走査範囲R1が中央を基点に短くなる。例えば、図3(a)に示すように、マイクロミラー11の温度がT0のときの走査範囲R1を点C0と点C0’との間とする。マイクロミラー11の温度が温度T0より高い温度(T1)のときの走査範囲R1は、図3(b)に示すように、点C0よりも内方の点C1と、点C0’より内方の点C1’との間となる。一方、マイクロミラー11の振れ角が大きくなると、走査範囲R1が中央を基点に長くなる。例えば、マイクロミラー11の温度が温度T0より低い温度(T2)のときの走査範囲R1は、図3(c)に示すように、点C0よりも外方の点C2と、点C0’より外方の点C2’との間となる。
マイクロミラー11の温度が変化すると、前述のようにマイクロミラー11の振れ角が変動するが、マイクロミラー11の揺動周波数は交流電源2によって印加される交流電圧の周波数が一定である限り変化しない。従って、交流電源2によって印加される交流電圧の周波数が一定である限り、走査範囲R1を反射光L’が走査する走査時間、すなわち、反射光L’の走査位置が走査範囲R1を往復する時間は、マイクロミラー11の温度に関係なく一定である。換言すれば、反射光L’の走査位置が点C0と点C0’間を往復する時間と、点C1と点C1’間を往復する時間と、点C2と点C2’間を往復する時間とは等しい。
しかしながら、マイクロミラー11の温度が変化すると、前述のように、走査範囲R1は、中央を基点に伸縮する。光検出素子3は、走査範囲R1の中央より一端C0側に配設されているので、走査範囲R1が中央を基点に伸縮すると、一端側の走査領域(走査範囲R1の内、光検出素子3よりも一端側の領域)r1と、他端側の走査領域(走査範囲R1の内、光検出素子3よりも他端側の領域)r2との長さの割合が変動する。一端側の走査領域r1と他端側の走査領域r2との長さの割合が変動すると、一端側の走査領域r1と他端側の走査領域r2との走査時間が変動する。但し、光検出素子3が、走査範囲R1の中央より一端C0側に配設されているので、一端側の走査領域r1の変動は、走査範囲R1の1/2以内の長さの範囲内で生じ、他端側の走査領域r2の変動は、走査範囲R1の1/2から走査範囲R1全体の長さの範囲内で生じる。よって、一端側の走査領域r1の走査時間は、走査範囲R1の伸縮状態(長さ)に関わらず、マイクロミラー11の揺動周期の1/2より短く、また、他端側の走査領域r2の走査時間は、走査範囲R1の伸縮状態(長さ)に関わらず、マイクロミラー11の揺動周期の1/2より長くなる。一端側の走査領域r1の走査時間は、反射光L’が走査する走査位置が光検出素子3の配設位置に等しい時(すなわち反射光L’が光検出素子3に入射した時)から、この走査位置が走査範囲R1の一端C0に到達し、その後、この走査位置が再び光検出素子3の配設位置に等しくなった時(すなわち反射光L’が光検出素子3に再び入射した時)までの経過時間である。一方、他端側の走査領域r2の走査時間は、反射光L’の走査位置が光検出素子3の配設位置に等しい時(すなわち反射光L’が光検出素子3に入射した時)から、この走査位置が走査範囲R1の他端C0’に到達し、その後、この走査位置が再び光検出素子3の配設位置に等しくなった時(すなわち反射光L’が光検出素子3に再び入射した時)までの経過時間である。
光検出素子3は、反射光L’が入射すると、図4(b)に示すように検出信号Dを出力する。前述のように、一端側の走査領域r1と他端側の走査領域r2との走査時間の始めと終わりとに反射光L’が光検出素子3に入射する。そのため、光検出素子3から連続して出力される検出信号Dの時間間隔は、一端側の走査領域r1の走査時間と等しい場合と、他端側の走査領域r2の走査時間と等しい場合とがある。より具体的に説明すれば、反射光L’の走査位置は、図4(a)に示すように、走査範囲R1の一端C0と他端C0’との往復をマイクロミラー11の揺動周期で繰り返すことになる。従って、一端側の走査領域r1の走査と他端側の走査領域r2の走査とが交互に行われることになる。よって、光検出素子3から連続して出力される検出信号Dの時間間隔は、例えば、最初の時間間隔がマイクロミラー11の揺動周期の1/2より短い間隔(一端側の走査領域r1の走査時間)e2であると、次の時間間隔がマイクロミラー11の揺動周期の1/2よりも長い間隔(他端側の走査領域r2の走査時間)e1となり、その次の時間間隔は間隔e2となる。
演算制御装置4は、光検出素子3からの検出信号Dの出力をコンパレータ等を用いて検出する。演算制御装置4は、光検出素子3から連続して出力される検出信号Dの時間間隔のうち、マイクロミラーの揺動周期の1/2より短い時間間隔e2、又は、前記マイクロミラーの揺動周期の1/2より長い時間間隔e1の何れか一方をマイクロミラー11の振れ角に換算する。本実施形態では、マイクロミラーの揺動周期の1/2より短い時間間隔e2を振れ角に換算するものとする。
演算制御装置4は、検出信号Dの出力を検出すると、検出信号Dの出力を検出してからの経過時間を計測する。経過時間は、例えば、検出信号Dの出力を検出してからパルスカウンタ等で計数することによって計測される。演算制御装置4は、マイクロミラー11の揺動周期の1/2の時間(1/2の時間に相当するパルスのカウント数)を予め記憶しており、上記のように計測した経過時間が揺動周波数の1/2の時間に達するまでに、次の検出信号Dの出力を検出すると、この検出信号Dの出力を検出した時の経過時間を前記時間間隔e2として、これを振れ角に換算する。一方、計測した経過時間が揺動周期の1/2に達するまでに次の検出信号Dの出力を検出しない場合は、振れ角への換算は実施しない。そして、この経過時間をクリアした後、上記動作を繰り返す。
演算制御装置4には、経過時間と振れ角との対応関係が予め記憶されている。かかる対応関係は、振れ角とマイクロミラー11の揺動周波数、光検出素子3の配設位置等に基づいて理論的に求めても良いし、実験的に算出することも可能である。そして、上記対応関係に基づいて、計測した経過時間(時間間隔e2)を振れ角に換算する。
さらに、演算制御装置4には、マイクロミラー11の温度が一定温度(例えば室温)である場合における、交流電源2によって印加される交流電圧の電圧値(振幅)とマイクロミラー11の振れ角との対応関係が予め記憶されている。斯かる対応関係は、実験的に算出することも可能であり、図5に示すように、ほぼ比例関係になる。そして、演算制御装置4は、前記記憶した対応関係に基づいて振れ角が目標とする振れ角と等しくなるように、交流電圧の電圧値を調整することになる。より具体的に説明すれば、演算制御装置4は、図5に示すように、振れ角が目標となる振れ角θ0よりも小さい振れ角θ1である場合には、調整前の交流電圧の電圧値をV0−V1だけ上昇させるように調整することになる。一方、振れ角が目標となる振れ角θ0よりも大きい振れ角θ2である場合には、調整前の交流電圧の電圧値をV2−V0だけ低減させるように調整することになる。
また、演算制御装置4は、計測した経過時間が揺動周波数の1/2の時間に達するまでに、次の検出信号Dの出力を検出できない場合は、経過時間をクリアする。クリアした後に検出信号Dの出力を検出した場合は、演算制御装置4は、振れ角の換算をせずに、検出信号Dの出力を検出してからの経過時間の計測を開始する。
以上ように、マイクロミラー11の振れ角と同様に、マイクロミラー11の温度と共に変動する検出信号Dの時間間隔e1又はe2を振れ角に換算し、この振れ角に基づいて交流電圧の電圧値を調整することにより、常に一定の振れ角でマイクロミラー11を揺動させることができる。従って、本実施形態のマイクロスキャナ10によれば、1つの光検出素子3を用いて、マイクロミラー11の温度が変化しても常に一定の振れ角でマイクロミラー11を揺動させることができるので、本実施形態のマイクロミラースキャナ10は、製造コストが安価で、且つ、温度が変化しても常に一定の振れ角でマイクロミラーを揺動させることができる。
なお、上記ではマイクロミラー11の揺動周期の1/2より短い時間間隔e2を振れ角に換算しているが、マイクロミラー11の揺動周期の1/2より長い時間間隔e1を振れ角に換算してもよい。マイクロミラー11の揺動周期の1/2より長い時間間隔e1を振れ角に換算する場合は、例えば、演算制御装置4は、検出信号Dの出力を検出すると、検出信号Dの出力を検出してからの経過時間を計測する。演算制御装置4は、計測した経過時間が揺動周波数の1/2の時間に達するまでに、次の検出信号Dの出力を検出した場合、振れ角の換算をせずに経過時間を一旦クリアし、次の検出信号Dの出力を検出した時からの経過時間を計測する。一方、演算制御装置4は、計測した経過時間が揺動周波数の1/2の時間に達した後に、次の検出信号Dの出力を検出した場合は、次の検出信号Dの出力を検出した時の経過時間を振れ角に換算する。そして、演算制御装置4は、経過時間をクリアし、次の検出信号Dの出力を検出してからの経過時間を計測する。
(実施形態2)
以下、実施形態1と異なる部分について主として説明し、同様の構成についてはその説明を適宜省略し、用語及び図番を援用する。本実施形態のレーザ光走査装置100は、交流電源2と演算制御装置4との構成のみが実施形態1のレーザ光走査装置100と異なる。本実施形態では、交流電源2が印加する交流電圧は、交流成分と直流バイアス成分とが重畳されて形成されており、演算制御装置4は、換算した振れ角を補正するように前記直流バイアス成分の電圧値を調整するものである。
交流電源2は、直流バイアス成分を重畳した交流電圧を電極(揺動櫛歯18A、18B及び固定櫛歯19A、19B)に印加すると共に、前記重畳する直流バイアス成分を変更可能に構成されている。具体的には、図6に示すように、交流電源2は、押釦スイッチ(図示せず)等から揺動駆動開始信号が入力されることにより所定の一定周波数の交流成分(クロック電圧)を発生する駆動クロック発生回路21と、駆動クロック発生回路21から出力された交流成分に直流バイアス成分を重畳する第1直流バイアス重畳回路22と第2直流バイアス重畳回路23とを備えている。そして、駆動クロック発生回路21から出力された交流成分は、第1直流バイアス重畳回路22及び第2直流バイアス重畳回路23の双方に入力され、それぞれ異なる値の直流バイアス成分が重畳されるように構成されている。
図7は、第1直流バイアス重畳回路22又は第2直流バイアス重畳回路23から出力される交流電圧の波形を模式的に示す図である。図7に示すように、第1直流バイアス重畳回路22又は第2直流バイアス重畳回路23からは、一定周波数fの交流成分に直流バイアス成分Vが重畳された交流電圧が出力されることになる。
また、図8は、重畳する直流バイアス成分の電圧値を変動することによりマイクロミラー11の共振周波数が変化する様子を模式的に示す説明図である。図8に示すように、周波数fの交流成分に重畳する直流バイアス成分(図7の電圧V)を高めれば、マイクロミラー11の共振周波数特性曲線は周波数の高い方向にシフトし、共振周波数(最大の振れ角が得られる共振周波数)がf0からf1に高まることになる。逆に直流バイアス成分Vを低下させれば、共振周波数がf1からf0に低下することになる。
図6に示すように、交流電源2は、好ましい構成として、タイマー回路24と、スイッチ回路25と、アナログ出力回路26とを備えている。前述した駆動クロック発生回路21に入力される揺動駆動開始信号は、タイマー回路24にも入力される。タイマー回路24は、揺動駆動開始信号が入力された直後には、第1直流バイアス重畳回路22からの交流電圧(第1直流バイアス重畳回路22によって直流バイアス成分が重畳された交流電圧)がアナログ出力回路26に出力されるようにスイッチ回路25を切り替える。タイマー回路24は、予め設定された所定時間(例えば0.2秒以上)経過後には、第2直流バイアス重畳回路23からの交流電圧(第2直流バイアス重畳回路23によって直流バイアス成分が重畳された交流電圧)がアナログ出力回路26に出力されるようにスイッチ回路25を切り替える。そして、アナログ出力回路26は、スイッチ回路25の切り替え動作に従って、第1直流バイアス重畳回路22又は第2直流バイアス重畳回路23からの交流電圧を電極(揺動櫛歯18A、18B及び固定櫛歯19A、19B)に印加する。
より具体的に説明すれば、第1直流バイアス重畳回路22では、マイクロミラー11の共振周波数(図8のf0)が交流成分の周波数の1/2(図8のf/2)より低くなるように、直流バイアス成分が設定されている。一方、第2直流バイアス重畳回路23では、マイクロミラー11の共振周波数(図8のf1)が交流成分の周波数1/2(図8のf/2)よりも低くなるように、且つ、第1直流バイアス重畳回路22で重畳される直流バイアス成分によって決まるマイクロミラー11の共振周波数(図8のf0)よりも高くなるように、直流バイアス成分が設定されている。
以上の好ましい構成により、マイクロミラー11の揺動駆動を開始する際には、マイクロミラー11の共振周波数f0よりも十分に高い周波数fである第1直流バイアス重畳回路22からの交流電圧を電極(揺動櫛歯18A、18B及び固定櫛歯19A、19B)に印加することになる。一方、揺動駆動を開始した後の定常駆動状態では、マイクロミラー11の共振周波数f1の2倍よりも若干高い周波数fである第2直流バイアス重畳回路23からの交流電圧を電極(揺動櫛歯18A、18B及び固定櫛歯19A、19B)に印加することになり、揺動部材11の振れ角を大きくすることができる。
さらに、本実施形態における演算制御装置4は、図6に示すように、振れ角換算回路41と、直流バイアス成分調整部42とを備える。振れ角換算回路41は、マイクロミラー11の温度によって変化する、光検出素子3から連続して出力される検出信号Dの時間間隔をマイクロミラー11の振れ角に換算する。この換算方法は、実施形態1と同様の方法で行うことができる。
振れ角換算回路41にて換算された振れ角は、直流バイアス成分調整部42に入力される。直流バイアス成分調整部42には、マイクロミラー11の温度が一定温度(例えば室温)である場合における、直流バイアス成分の電圧値とマイクロミラー11の振れ角との対応関係が予め記憶されている。この対応関係は、例えば、一定温度において直流バイアス成分の電圧値を様々に変化させて、図8に示すマイクロミラー11の共振周波数特性曲線を周波数方向に移動させて、各電圧値と、各電圧値における共振周波数特性曲線の交流成分の周波数の1/2(図8のf/2)に対応する振れ角から算出することができる。
直流バイアス成分の電圧値とマイクロミラーの振れ角との対応関係は、図9に示すように、ほぼ比例関係になる。そして、直流バイアス成分調整部42は、前記記憶した対応関係に基づいて振れ角が目標となる振れ角と等しくなるように直流バイアス成分の電圧値を調整することになる。より具体的に説明すれば、直流バイアス成分調整部42は、図9に示すように、振れ角が目標となる振れ角θ10よりも小さい振れ角θ11である場合には、調整前の交流電圧の電圧値をV10−V11だけ上昇させるように調整することになる。一方、振れ角が目標となる振れ角θ10よりも大きい振れ角θ12である場合には、調整前の交流電圧の電圧値をV12−V10だけ低減させるように調整することになる。
そして、第2直流バイアス重畳回路23は、駆動クロック発生回路21から出力された交流成分に、直流バイアス成分調整部42にて調整された直流バイアス成分の電圧値に応じた(マイクロミラー11の温度に応じた)直流バイアス成分を重畳する。すなわち、温度が変化することによっても、マイクロミラー11の共振周波数は変化し、これによりマイクロミラー11の振れ角が変動する。そのため、前述のように第2直流バイアス重畳回路23から出力される交流電圧の周波数fの1/2がマイクロミラー11の共振周波数f1よりも若干高くなる状態を維持できるように、第2直流バイアス重畳回路23は、重畳するべき直流バイアス成分を変更する。斯かる好ましい構成により、仮にマイクロミラー11の温度変化が生じたとしても、温度の変化によって共振周波数の変動を抑えることができ、一定の振れ角で揺動させることができる。
本発明の一実施形態に係るマイクロスキャナを具備するレーザ光走査装置の概略構成図。 本実施形態に係るマイクロミラーデバイスの概略構成図。 図3(a)〜(c)は、走査範囲の変動を模式的に表した図である。 図4(a)は、反射光の走査範囲と光検出素子の配設される位置とを模式的に表した図であり、図4(b)は、検出信号の出力される間隔を示すタイミングチャート。 交流電源によって印加される交流電圧の電圧値とマイクロミラーの振れ角との対応関係を示す図。 実施形態2におけるレーザ光走査装置の概略ブロック図。 交流電圧と、交流電圧を形成する直流バイアス成分との波形を模式的に示す図。 第1直流バイアス重畳回路又は第2直流バイアス重畳回路で重畳する直流バイアス成分の値を変更することによりマイクロミラーの共振周波数が変化する様子を模式的に示す図である。 直流バイアス成分の電圧値とマイクロミラーの振れ角との対応関係を示す図。 マイクロミラーの温度変化とマイクロミラーの振れ角の変動を示す図。
符号の説明
100 レーザ光走査装置
2 交流電源
3 光検出素子
4 演算制御装置回路
10 マイクロミラースキャナ
11 マイクロミラー
20 レーザ光源
L’ 反射光

Claims (3)

  1. 揺動可能に支持されたマイクロミラーと、当該マイクロミラーを静電力を利用して揺動駆動するための電極間に交流電圧を印加する交流電源とを具備するマイクロミラースキャナであって、
    前記マイクロミラーに向けて照射したレーザ光の反射光が前記マイクロミラーの揺動に応じて走査する走査範囲の中央より一端側に配設され、前記反射光が入射することによって検出信号を出力する1つの光検出素子と、
    前記光検出素子から連続して出力される前記検出信号の時間間隔のうち、前記マイクロミラーの揺動周期の1/2より短い時間間隔、又は、前記マイクロミラーの揺動周期の1/2より長い時間間隔の何れか一方を振れ角に換算し、当該換算した振れ角を補正するように前記交流電圧の電圧値を調整する演算制御装置とを備えたことを特徴とするマイクロミラースキャナ。
  2. 前記交流電圧は、交流成分と直流バイアス成分とが重畳されて形成されており、
    前記演算制御装置は、前記換算した振れ角を補正するように前記直流バイアス成分の電圧値を調整する請求項1に記載のマイクロミラースキャナ。
  3. 請求項1に記載のマイクロミラースキャナと、前記マイクロミラースキャナが具備する前記マイクロミラーに向けてレーザ光を出射するレーザ光源とを備えることを特徴とするレーザ光走査装置。
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