JP5062654B2 - ミラー表面下部に付着する水の排水装置付きミラー - Google Patents

ミラー表面下部に付着する水の排水装置付きミラー Download PDF

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Description

この発明は、自動車用アウターミラー、浴室化粧台用ミラー等の、ミラー表面に水滴が付着する環境で使用されるミラーに関し、ミラー表面下部に付着する水を排水する機構を提供するものである。
ドアミラー、フェンダーミラー等の車両用アウターミラーは、一般に図2に示すミラー10のように、基板がガラスで構成されたミラー板12を合成樹脂製のミラーホルダー14(枠部材)の前面開口部14c内に収容し保持した構造を有している。雨天時に、ミラー表面12a(ミラー板12の表面)に付着した雨水は、ミラー表面12aに沿って下方に流れ落ちる。この下方に流れ落ちる雨水は、前面開口部14cの下辺部に溜まり、水溜まり16を形成する。この水溜まり16は、ミラー板12の反射面で反射して得られる反射映像の下部にゆがみを生じさせて、該反射映像の視認性を悪化させる場合がある。また、雨が上がって水溜まり16が乾くと、水溜まり16に含まれていたカルシウム、マグネシウム等の無機塩が、ミラー表面12aの下部に白く析出して水垢を形成し、その部分の鏡としての機能を失わせてその分視界を狭めるほか、外見上の見栄えを悪くする。特に、反射色が青みがかったブルー鏡等の有色鏡においては、白く析出する水垢は外見上目立っていた。
ミラー表面に析出する水垢は、ミラー表面に多孔質無機酸化膜による親水膜をコーティングしたミラーにおいて特に厄介なものとなる。すなわち、ミラー表面に多孔質無機酸化膜による親水膜をコーティングしたミラーとして、本出願人の出願に係る下記特許文献1,2に開示されたものがあり、実用化されている。これは、車両用アウターミラーの基板表面に多孔質シリカ等の多孔質無機酸化膜による親水膜をコーティングすることにより、ミラー表面に付着した水が水滴を形成せずに水膜として拡がるようにして、反射映像の視認性を改善したものである。この種の親水膜コーティングミラーにおいても、ミラー表面に沿って下方に流れ落ちる水は、ミラー表面下部に水溜まりを形成する。そして、この水溜まりが乾いて該ミラー表面下部に析出される水垢は、ミラー表面の親水膜の多孔質に入り込んで付着するので、ミラー表面を布等で拭いてもなかなか取り除けない。しかも、強く拭くと、ミラー表面の親水膜を剥がす恐れがある。また、特許文献2記載の技術では、親水膜の下層に酸化チタン等の光触媒膜を配置することにより、親水膜の表面に付着した有機物汚れを分解除去しているが、カルシウム、マグネシウム等の無機塩からなる水垢は、光触媒膜によっても分解除去できない。また、多孔質無機酸化膜以外で構成した親水膜をコーティングしたミラーにおいても、親水膜の強度が弱い場合には、ミラー表面を布等で拭いて水垢を除去しようとすると、親水膜が剥がれる恐れがあった。
図26は親水膜コーティングミラーにおいて、ミラー表面下部に形成された水溜まりが乾いて該箇所に無機塩からなる水垢が析出する推定メカニズムを示す。(i)はミラー板12の表面12aが綺麗になっている初期状態である。この状態から雨が降り、雨水がミラー表面12aに当たって付着すると、雨水はミラー表面12aを構成する親水膜17の作用により、ミラー表面12aに水滴として留まらずに、水膜21を形成する。さらに、この雨水はミラー表面12aに沿って下方に流れ落ちていき、ミラー板12の表面下部のミラーホルダー14との境界部分に水溜まり16を形成する。この水溜まり16の水の一部はミラー板12の下部のミラーホルダー14との間の隙間11を通ってミラー板12の背面側のミラーホルダー14との間に形成された空所13に導かれ、該空所13に水溜まり15を形成する。雨が上がると、(iii)に示すようにミラー表面12aの水膜21は蒸発し、ミラー表面12aおよび背面の下部に水溜まり16,15が残る。水溜まり16の水は徐々に蒸発するが、蒸発するにつれて、ミラー板12の背面の水溜まり15の水がミラーホルダー14との間の隙間11を通って水溜まり16に補給される。水溜まり15,16の水が完全に蒸発すると、(vi)に示すようにこの水の中に含まれていたカルシウム等の無機塩が、ミラー板12の表面下部に水垢19として白く析出する。
特開平8−11631号公報 特開平10−36144号公報
この発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、ミラー表面下部に付着する水を排水する機構を提供しようとするものである。
この発明の排水装置は、ミラー板の裏面側に吸水材を配置し、該ミラー板の表面に付着しかつ該表面に沿って該表面下部に流れ落ちる水を、該吸水材に導いて、該吸水材で吸水し、もって、該ミラー板の表面下部に流れ落ちる水を排水するものである。
この発明の排水装置は、例えば、ミラー板を縁付きミラーホルダーの前面開口部内に装着し、該ミラー板の裏面側に吸水材を配置し、該ミラー板の表面に付着しかつ該表面に沿って該表面下部に流れ落ちる水を、該ミラー板の下部と前記ミラーホルダーの前面開口部の内周面下部との間の隙間を通して前記吸水材に導いて、該吸水材で吸水し、もって、該ミラー板の表面下部に流れ落ちる水を排水するものとして構成できる。この場合、ミラーホルダー下部に排水孔または排水溝を形成することにより、水の通りを良くして、排水を促進することもできる。
この発明の排水装置は、例えば、ミラー板を縁付きミラーホルダーの前面開口部内に装着し、該ミラー板の下部と前記ミラーホルダーの前面開口部の内周面下部との間の隙間から該ミラー板の裏面側にかけて吸水材を配置し、該ミラー板の表面に付着しかつ該表面に沿って該表面下部に流れ落ちる水を、前記吸水材の前記ミラー板の下部と前記ミラーホルダーの前面開口部の内周面下部との間の隙間に配置されている部分から吸水し、該吸水した水を、該吸水材の前記ミラー板の裏面側に配置されている部分に導き、もって、該ミラー板の表面下部に流れ落ちる水を排水するものとして構成できる。この場合、縁付きミラーホルダーの縁部にミラー板の表面で内側に折り返す折り返し部を形成し、吸水材のミラー板の下部とミラーホルダーの前面開口部の内周面下部との間の隙間に配置されている部分を、該ミラーホルダー縁部の折り返し部で覆い隠すように構成することもできる。
この発明の排水装置は、例えば、ミラー板を縁付きミラーホルダーの前面開口部内に装着し、該ミラー板の表面下部から該ミラー板の下部と前記ミラーホルダーの前面開口部の内周面下部との間の隙間を経て該ミラー板の裏面側にかけて吸水材を配置し、該ミラー板の表面に付着しかつ該表面に沿って該表面下部に流れ落ちる水を、前記吸水材の前記ミラー板の表面下部に配置されている部分から吸水し、該吸水した水を、前記吸水材の前記ミラー板の下部と前記ミラーホルダーの前面開口部の内周面下部との間の隙間に配置されている部分を経て、該吸水材の前記ミラー板の裏面側に配置されている部分に導き、もって、該ミラー板の表面下部に流れ落ちる水を排水するものとして構成できる。この場合、縁付きミラーホルダーの縁部にミラー板の表面で内側に折り返す折り返し部を形成し、吸水材のミラー板の表面下部に配置されている部分を、該ミラーホルダー縁部の折り返し部で覆い隠すように構成することもできる。
この発明の排水装置は、例えば、ミラー板の裏面全体または一部(例えば裏面下部)にシート状吸水材を装着し、該シート状吸水材の裏面に縁無しミラーホルダーを装着し、該ミラー板の表面に付着しかつ該表面に沿って該表面下部に流れ落ちる水を、該ミラー板の下端面を通って前記吸水材に導いて、該吸水材で吸水し、もって、該ミラー板の表面下部に流れ落ちる水を排水するものとして構成できる。
この発明の排水装置は、例えば、ミラー板の下端面から裏面にかけてシート状吸水材を装着し、該シート状吸水材の裏面に縁無しミラーホルダーを装着し、該ミラー板の表面に付着しかつ該表面に沿って該表面下部に流れ落ちる水を、前記シート状吸水材の前記ミラー板の下端面に配置されている部分から吸水し、該吸水した水を、該吸水材の前記ミラー板の裏面側に配置されている部分に導き、もって、該ミラー板の表面下部に流れ落ちる水を排水するものとして構成できる。
この発明の排水装置は、例えば、ミラー板の表面下部から下端面を経て裏面にかけてシート状吸水材を装着し、該シート状吸水材の裏面に縁無しミラーホルダーを装着し、該ミラー板の表面に付着しかつ該表面に沿って該表面下部に流れ落ちる水を、前記シート状吸水材の前記ミラー板の表面下部に配置されている部分から吸水し、該吸水した水を、該シート状吸水材の前記ミラー板の下端面に配置されている部分を経て、該吸水材の前記ミラー板の裏面側に配置されている部分に導き、もって、該ミラー板の表面下部に流れ落ちる水を排水するものとして構成できる。
この発明において、ミラー板の裏面側に配置する吸水材(水材片を含む)は、例えば、PVA、ポリスチレン、ポリエステル、ウレタン(ポリウレタン)、POM、合成セーム等の連続気泡発泡体、不織布、パイル地等によるシート状吸水材で構成することができる。
また、この発明において、ミラー板の裏面における吸水材の配置幅は、例えば該配置位置における該ミラー板の全幅の1〜1/3倍とすることができる。
また、この発明において、ミラーホルダーの下部には、前記吸水材の吸水容量を超えた分の水を外部に排出する水抜き孔を形成することができる。また、前記吸水材に連続してもしくは連結してまたは接触して水材片を設けることにより、外部への水の排出を促進することができる。この水材片は前記吸水材よりも下方に位置する(例えば、下方に垂らされた)部分を有し、該吸水材から水が浸透し、該浸透した水を前記吸水材よりも下方に位置する部分から外部に排出する。水材片を吸水材に連続して設け、これら吸水材と水材片の連続体の裏面に粘着面を構成し、水材片を該粘着面を内側にして2枚に折り畳みかつ貼り合わせて構成することにより、水材片を丈夫に構成することができる。この場合、粘着面を吸水材と水材片の連続体の裏面に連続して貼り付けられた基材有り両面粘着テープで構成することにより、水材片をより丈夫に構成することができる。また、水材片の下部をミラーハウジングの内周面または該ミラーハウジング内のミラー支持体(フレーム等)に接触させまたは固定することにより、該水材片の下部がミラーハウジングまたはミラー支持体から浮いて配置されている場合に比べて、該水材片からの排水を促進することができる。また、この水材片に代えて、前記吸水材に連結してまたは接触してパイプを配置して、吸水材の吸水容量を超えた分の水を外部に排出することもできる。
この発明の排水装置は、テープ状吸水材(テープ状のシート状吸水材をいう)の長手方向の途中箇所を屈曲させて突出部を形成し、該テープ状吸水材の前記突出部の左右両側方の平坦部をミラー板の裏面下部に沿って配置するとともに前記突出部を該ミラー板の背面側下方に垂らし、もって、前記ミラー板の表面に付着しかつ該表面に沿って該表面下部に流れ落ちる水を、前記テープ状吸水材の前記平坦部に導いて該平坦部に浸透させ、続いて該平坦部から前記突出部に浸透させ、さらに該突出部の垂れ下がった下部から外部に排出するものとして構成することができる。
このようにすると、突出部が前記水材片を構成するので、ミラー板の裏面に配置する吸水材と水材片を別体で用意する必要がなくなり、製造が容易化される。また、突出部は少なくとも2枚の吸水材片で構成されるので、水材片としての強度が高まる。このテープ状吸水材は展開形状を例えば長方形とすることができる。展開形状を長方形とすることにより、1枚の大判の吸水材シートから該テープ状吸水材を切り出す場合に、材料の無駄を無くすまたは少なくすることができる。また、長尺のテープ状吸水材を一定長ずつ切り出して所定寸法の長方形状のテープ状吸水材を作製することもできる。
テープ状吸水材は例えば片面に粘着面が構成されたものを使用することができる。この場合、テープ状吸水材の長手方向の途中箇所を前記粘着面を内側にして屈曲させて前記突出部を形成し、該突出部を構成する吸水材片どうしをその対向面に構成された前記粘着面で互いに貼り合わせ、該テープ状吸水材の前記突出部の左右両側方の平坦部をミラー板の裏面下部に沿って配置し該平坦部の裏面に構成された前記粘着面で該ミラー板に貼り付けることができる。このようにすると、突出部は吸水材片どうしを貼り合わせて構成されるので、より強度が増す。この場合、粘着面をテープ状吸水材の片面に連続して貼り付けられた基材有り両面粘着テープで構成することにより、突出部をさらに丈夫に構成することができる。
水材片を構成する突出部の垂れ下がった下部をミラーハウジングの内周面または該ミラーハウジング内のミラー支持体(フレーム等)に接触させまたは固定することにより、該突出部の下部がミラーハウジングまたはミラー支持体から浮いて配置されている場合に比べて、該突出部からの排水を促進することができる。
この発明によれば、ミラー板の表面下部に流れ落ちて付着する水を、ミラー板の裏面側に配置した吸水材に導いて吸水するようにしたので、該ミラー板の表面下部に付着する水を排水することができる。したがって、ミラー板の表面下部に水溜まりが残留するのを抑制して、水溜まりによる反射映像の視認性の悪化や、水溜まりが乾くことによる水垢の発生を抑制することができる。
(実施の形態1)
この発明を車両用アウターミラーに適用した実施の形態1を図1に示す。図2の従来ミラー10と共通する部分には同一の符号を用いる。このミラー18は、ミラー板12を縁付きミラーホルダー14の前面開口部14c内に嵌め込んで装着した構造を有する。ミラー板12は、反射面を裏面側に構成する裏面鏡の場合は、基板が透明ガラス、透明プラスチック等の透明基板で構成され、該透明基板の裏面にCr,Al等による金属反射膜が形成される。また、ミラー板12は、反射面を表面側に構成する表面鏡の場合は、基板がガラス、プラスチック等の基板で構成され、該基板の表面に金属反射膜が形成される。また、ミラー18を親水膜コーティングミラーとして構成する場合は、ミラー板12を、基板の最表面に、例えば、一層目として酸化チタン等の光触媒膜をPVD法等で形成し、その上に二層目として多孔質シリカ等の多孔質無機酸化膜による親水膜をPVD法等で形成した構造とする。
ミラー板12の裏面下部には、ミラー板12の下縁部に沿ってミラー板12の幅方向全体にわたり、シート状の吸水材20が、耐水性の接合材22(接着剤、粘着剤、両面粘着テープ等)によって貼り付けられている。なお、この明細書でいう「耐水性」とは水に濡れても接合面どうしが容易に剥がれない程度の水に対する耐性である。吸水材20は、例えば、PVA(ポリビニルホルマール樹脂)、ポリスチレン、ポリエステル、ウレタン、POM(ポリオキシメチレン等の合成樹脂材料による連続気泡発泡体(スポンジ)や、合成セーム(PVAスポンジをポリエステルの中芯で補強したスポンジ)、吸水性不織布、パイル地等で構成される。ミラー板12の下端面12bとシート状吸水材20の下端面20aの位置は揃えられ、両下端面12b,20aは連続した面を構成している。
ミラーホルダー14はPP(ポリプロピレン)等の合成樹脂で構成されている。ミラーホルダー14の周縁部には、内側に折り返す折り返し部14aa付きの縁部14aが形成されている。ミラーホルダー14の内周面の壁部には、複数の突部24が形成されている。ミラー板12はミラーホルダー14の前面開口部14c内に嵌め込んで収容される。このとき、ミラーホルダー14の折り返し部14aaと突部24の相互作用により、ミラー板12の前面周縁部がミラーホルダー14の折り返し部14aaの内周面14abに押圧状態に当接支持され、ミラー板12の裏面の前記前面周縁部よりも中央部寄りの位置がミラーホルダー14の内周面壁面14eに形成された突部24に押圧状態に当接支持されて、ミラー板12はミラーホルダー14とがたつきなく一体化される。この状態では、ミラー板12の裏面とミラーホルダー14の内周面との間に空間26が形成され、この空間26に吸水材20が収容された状態となる。また、このとき、吸水材20の下端面20aは、空間26内でミラーホルダー14の内周面底面14bに接触している。ミラーホルダー14の下部(底部)には、吸水材20の吸水容量を超えた分の水を排出するための水抜き孔28が左右2箇所に形成されている。また、ミラー板12の下部とミラーホルダー14の前面開口部14cの内周面下部14cbとの突き合わせ面の間には、該突き合わせ面相互の加工誤差による微少な凹凸により、部分的に微少な隙間30(図3)が生じている。
ミラー18における排水動作を図3を参照して説明する。雨天時に、ミラー表面12aに付着した雨水は、ミラー表面12aに沿って下方に流れ落ちる。この下方に流れ落ちる雨水は、多くの部分がミラーホルダーの縁部14aの折り返し部14aaを乗り越えてそのまま下方に滴下して排出されるが、一部は図3(i)に示すように、ミラー表面12aの下部とミラーホルダー14の折り返し部14aaの下辺部の上面14acとで挟まれる空間部分に一旦溜まり、水溜まり16を形成する。ミラー板12の下部とミラーホルダー14の前面開口部14cの内周面下部14cbとの突き合わせ面の間には、前述のとおり、部分的に微少な隙間30が生じているので、図3(ii)に示すように、水溜まり16の水16aは、この微少な隙間30に浸透し、ミラー板12の下方(下端面12b)を通って、吸水材20の下端面20aに導かれて、吸水材20の毛管現象により吸水材20に浸透し吸水される。この吸水材20の吸水作用により、水溜まり16の水16aは最終的には、図3(iii)に示すように、消失する。ミラー表面12aに雨水が供給され続けて、吸水材20に導かれる水の量が吸水材20の吸水容量を超えると、吸水材20の吸水容量を超えた分の水16aは、図3(iv)に示すように、ミラーホルダー14の水抜き孔28(水溜まり16よりも低い位置まで開いている)を通して滴下され、排水される。ミラーホルダー14から排水された水は、ミラーホルダー14を収容するミラーボディ(ミラーハウジング)32の内周面底面32aで一旦受け取られ、該内周面底面32aに形成された水抜き孔32bから外部に排水される。このようにして、ミラー表面12aの下部に水溜まり16が生じても、速やかに排水される。したがって、水溜まり16による反射映像の視認性の悪化や、水溜まり16が乾くことによる水垢の発生が抑制される。
(実施の形態1の変形例1)
図1の車両用アウターミラー18において、水溜まり16の水16aの抜けをよくするために、図4の車両用アウターミラー27ように、ミラーホルダー14の縁部14aの折り返し部14aaの下辺部の内周面14abに、ミラー板12の面に直角な方向に延在する溝31を、該下辺部の延在方向に所定間隔で複数本形成することもできる。各溝31は、折り返し部14aaの上面14acに一端部が開口し、ミラー板12の下方(下端面12b)を通って、吸水材20の下端面20aに至るように形成されている。このようにすると、水溜まり16の水16aの多くの部分は、この溝31を通って吸水材20に導かれるので、水16aの通りが良好になり、水溜まり16を速やかに解消することができる。溝31に代えて、一端部が折り返し部14aaの上面14acに開口し、他端部が吸水材20の下端面20aに開口する連通孔をミラーホルダー14の肉厚内に形成することもできる。
(実施の形態1の変形例2)
図1の車両用アウターミラー18において、吸水材20の吸水容量を超えた分の水の外部への排出を促進するために、水材片を設けることもできる。水材片を設けた一例を図5に示す。図5の車両用アウターミラー33は、水材片として、ひも状の水材片34(断面形状は平板状、角状、丸状等任意)を用い、該水材片34の一端部34aを吸水材20の裏面下部に連結させ(吸水材20に吸い込まれた水が水材片34に良好に浸透できるように連結させる。)、他端部34bを水抜き孔28から引き出してミラーホルダー14の外部に垂らす(水溜まり16(図3(i))および吸水材20よりも低い位置に垂らす)ようにしている。水材片34を水抜き孔28の内周面に固着して固定すれば、水材片34の一端部34aは吸水材20の裏面下部に連結せずに接触させるだけでもよい。また、1枚の吸水材シートから、吸水材20と水材片34を繋がった状態に(つまり連続して)型抜き等で切り出すこともできる。水材片34は吸水材20と同様に、PVA、ポリスチレン、ポリエステル、ウレタン、POM等の合成樹脂材料による連続気泡発泡体(スポンジ)や、合成セーム、吸水性不織布、パイル地等で構成することができる。これにより、吸水材20の吸水容量を超えた分の水は、水材片34の毛管現象により、吸水材20から水材片34に浸透して、水材片34の下端部34bから滴下され、外部に排出される。
吸水材20と水材片34を別体で構成して連結する場合の構成例を図6〜図8に示す。図6の構成例は、吸水材20の表面に水材片34の上部34aを両面粘着テープ23で接合したものである。この場合、吸水材20に含まれている水は、吸水材20と水材片34とが両面粘着テープ23を介さずに直接接している部位25を通して水材片34に浸透する。
図7の構成例は、吸水材20に切り込み20bを入れて、この切り込み20bに水材片34の上部34aを吸水材20の裏面側から挿入し、この状態で吸水材20を両面粘着テープ等の接合材22でミラー板12の裏面に貼り付け、さらに、吸水材20の表面側に出ている水材片34の上部34aの位置で、その上から接着テープ29を貼り付けることにより、水材片34を吸水材20に固定するようにしたものである。この場合、吸水材20に含まれている水は、吸水材20と水材片34とが接している全ての部位を通して水材片34に浸透する。
図8の構成例は、吸水材20の表面に水材片34の上部34aを載せて、その上から接着テープ37を貼り付けることにより、水材片34を吸水材20に固定するようにしたものである。この場合、吸水材20に含まれている水は、吸水材20と水材片34とが接している全ての部位を通して水材片34に浸透する。
(実施の形態1の変形例3)
図1の車両用アウターミラー18において、吸水材20の吸水容量を超えた分の水の排出を促進するために、図5の水材片34に代えて、図9の車両用アウターミラー35ように、パイプ36(断面形状は平板状、角状、丸状等任意)を用い、該パイプ36の一端部36aを吸水材20の下部に連結させ(吸水材20に吸い込まれた水がパイプ36に良好に流れ込めるように連結させる。)、他端部36bを水抜き孔28から引き出してミラーホルダー14の外部に垂らす(水溜まり16(図3(i))および吸水材20よりも低い位置に垂らす)ようにしてもよい。パイプ36を水抜き孔28の内周面に固着して固定すれば、パイプ36の一端部36aは吸水材20の裏面下部に連結せずに接触させるだけでもよい。パイプ36はポリプロピレン、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体)等のプラスチックや金属等で構成することができる。これにより、吸水材20の吸水容量を超えた分の水は、パイプ36内を伝わってその下端部36bから滴下され、外部に排出される。
(実施の形態1の変形例4)
図10の車両用アウターミラー39は、図5の車両用アウターミラー33において、吸水材20を、ミラー板12の下端面12bから裏面下部にかけて接合材22で接合したものである。吸水材20の先端面20aはミラー表面12aに臨んでいるが、ミラーホルダー14の折り返し部14aaによって覆い隠されている。これによれば、ミラー表面12aに沿って下方に流れ落ち、ミラー表面12aの下部とミラーホルダー14の折り返し部14aaの下辺部の上面14acとで挟まれる空間部分に留まろうとする雨水は、ミラー表面12aの下部とミラーホルダー14の折り返し部14aaの内周面14abとの間に部分的に形成されている微少な隙間30に浸透して、吸水材20の先端面20aから吸水材20に浸透する。このようにすると、図5の車両用アウターミラー33に比べて、吸水材20の先端面20aに至るまでの隙間30の長さが短くなるので、水の通りがよくなり、吸水材20による吸水が促進される。
(実施の形態1の変形例5)
図11の車両用アウターミラー41は、図5の車両用アウターミラー33において、吸水材20を、ミラー板12の表面12aの下部から下端面12bを経て裏面下部にかけて接合材22で接合したものである。吸水材20のミラー表面12aに位置する部分は、ミラーホルダー14の折り返し部14aaによって覆い隠されている。これによれば、ミラー表面12aに沿って下方に流れ落ち、ミラー表面12aの下部とミラーホルダー14の折り返し部14aaの下辺部の上面14acとで挟まれる空間部分に留まろうとする雨水は、ミラー表面12aの下部とミラーホルダー14の折り返し部14aaの内周面14abとの間に部分的に形成されている隙間30に浸透して、吸水材20の先端面20aから吸水材20に浸透する。このようにすると、図10の車両用アウターミラー33に比べて、ミラー表面12aの下部とミラーホルダー14の折り返し部14aaの内周面14abとの間に吸水材20を挟み込んでいる分、隙間30の間隔が広がり、かつ、吸水材20の先端面20aに至るまでの隙間30の長さが短くなるので、水の通りがさらによくなり、吸水材20による吸水がさらに促進される。
(実験例1)
この発明による車両用アウターミラーについて、排水効果の確認実験を行った。はじめに、図1の構造の車両用アウターミラー18で水抜き孔28が無い構造のものについて、吸水材20の容量を様々に変えて、排水効果を確認した。実験で使用したミラーは、ミラー板12の寸法が、図12(a)に示すように高さ110mm×幅170mmであり、ミラーホルダー14の縁部14aの折り返し部14aaの外側の高さ(被り量)が図12(b)に示すように2mm、折り返し部14aaの内側の高さが同図に示すように1mmであった。ミラー板12は、ガラス製の基板12Aの表面に、図12(b)に膜厚方向に拡大して示すように、Cr反射膜38、光触媒酸化チタン膜40、多孔質シリカ膜42が順次成膜されており、親水膜コーティング表面鏡として構成されている。ミラー板12の裏面下部には、吸水材20として、アイオン株式会社製PVAスポンジ、商品名「ベルイーター(登録商標)E(D)」が、接合材である両面粘着テープ22で接合されている。吸水材20は、厚さが1mm、幅がミラー板12の幅と同じ寸法(170mm)のものを使用した。また、吸水材20は、高さが1,2,4,6,8mmのもの(試料1〜5)を用意し、それぞれ下端面20aをミラー板12の下端面12bの位置に揃えてミラー板12の裏面に貼り付けた。この実験では、ミラー正面から霧吹きにて水道水を噴霧し、排水能力を確認した。排水効果の判断は、水道水を10mlほど噴霧したときに、ミラー板12の表面下部(ミラー表面12aの下部とミラーホルダーの折り返し部14aaの下辺部の上面14acとで挟まれる空間部分)に水溜まりが残ってしまう状態を×とし、吸水材20による吸水作用により水溜まりが残らない状態を○とした。実験の結果を表1に示す。表1によれば、吸水材20の吸水容量を2ml以上にすると排水効果が得られることがわかった。
Figure 0005062654
(実験例2)
実験例1によれば、吸水材20の吸水容量を2ml以上にすると排水効果が得られることがわかった。しかし、図12の構成では、吸水材20の吸水容量限界までは水を吸い込むことができるが、吸水容量限界を超えると水溜まりが残ってしまう。そこで、今度は、実験例1で使用した構造の車両用アウターミラーについて、前記図5のように、ミラーホルダー14に水抜き孔28を形成し、この水抜き孔28に水材片34を差し込んで取り付け、水材片34の一端部34aを吸水材20の下部に両面粘着テープによって連結し、他端部34bをミラーホルダー14の外に垂らして、実験例1と同様の実験を行った。この実験では、吸水材20の寸法を高さ4mm×幅170mm×厚さ1mmに設定し、水材片34を吸水材20と同じPVAスポンジで構成し、水材片34として長さと幅を様々に変えたものを用意した(厚さはいずれも1mm)。そして、各寸法の水材片34を使用して、ミラー正面から霧吹きにて水道水を噴霧し、排水効果を確認した。吸水効果の判断は、水道水を実験例1よりも多量に噴霧したときに、ミラー板12の表面下部に水溜まりが残ってしまう状態を×とし、同箇所に水溜まりが残らない状態を○とした。実験の結果を表2に示す。表2によれば、水材片34の長さおよび幅によらず排水効果が得られることがわかった。
Figure 0005062654
(実験例3)
実験例2の水材片34に代えて図9のようにパイプ36を用いて実験例2と同様の実験を行った(吸水材20は実験例2で使用したものと同一材料、同一寸法)。この実験では、パイプ36として、セロハンテープを粘着面を外側にしてパイプ状に丸めたものを使用し、その長さと内径を様々に変えたものを用意した。そして、各パイプ36を図9に示すように、ミラーホルダー14の水抜き孔28に差し込んで、パイプ36の一端部36aを吸水材20に接触させた状態で、パイプ36の外周面の粘着面を水抜き孔28の内周面に粘着させることにより、パイプ36をミラーホルダー14に取り付けた。パイプ36の他端部36bはミラーホルダー14の外に垂らした。そして、ミラー正面から霧吹きにて水道水を噴霧し、排水効果を確認した。吸水効果の判断は、水道水を実験例2と同様に多量に噴霧したときに、ミラー板12の表面下部に水溜まりが残ってしまう状態を×とし、同箇所に若干の水溜まりが残る状態を△とし、同箇所に水溜まりが残らない状態を○とした。実験の結果を表3に示す。表3によれば、パイプ36の長さによらず、パイプ36の内径が3mm以上で排水効果が生じ、内径4mm以上で十分な排水効果が得られることがわかった。
Figure 0005062654
(実験例4)
次に、ミラー板の表面下部に残る水溜まりによる無機塩の付着度合いを確認するために、塩水噴霧試験を行った。この実験では、図13に示すように、高さ110mm×幅170mm×厚さ1.8mmのガラス板で構成した基板12Aの表面に、Cr反射膜38を60nm、光触媒酸化チタン膜40を70nm、多孔質シリカ膜42を15nmの厚さに順次成膜した親水膜コーティング表面鏡を用いた。このミラーは、Cr反射膜38の表面と光触媒酸化チタン膜40の表面の反射光相互の干渉により青味がかった反射色を呈し、また、最表面の多孔質シリカ膜42の親水作用により表面の水滴接触角が10°以下の親水性を呈するものであった。また、この実験では、アイオン株式会社製PVAスポンジ、商品名「ベルイーター(登録商標)E(D)」を高さ10mm×幅170mm×厚さ1mmの寸法に切断して吸水材20とし、同PVAスポンジを高さ20mm×幅4mm×厚さ1mmの寸法に切断して水材片34としてそれぞれ用意した。そして、ミラー板12(基板12A)の裏面下部(一側端から65mmの位置)に吸水材20を両面粘着テープ22で貼り付けた。また、吸水材20の裏面下部に水材片34の上部を、吸水材20に吸水された水が水材片34に良好に浸透できる状態に、両面粘着テープ(図示せず)によって連結した。また、ミラーホルダー14として、図14に示すように、裏面下部の位置に、直径4mmの水抜き孔28が1箇所形成されたものを用いた。そして、図15に示すように、図14のミラーホルダー14の前面開口部14c内に図13のミラー板12を、水材片34を水抜き孔28に差し込んで装着した。ミラーホルダー14の縁部14aの折り返し部14aaの外側の高さ(被り量)は2mmであった。また、折り返し部14aaの内側の高さは1mmであった。ミラーホルダー14の背面から出ている水材片34は下方に垂らした。このようにして組み立てたミラーを、図16に示すように、ミラーハウジング32内にミラー角度調整可能に組み込んだ。ミラーハウジング32には水抜き孔32bが形成されている。水材片34は水を含んだ状態では垂れ下がってその下端部が図16に示すようにミラーハウジング32の内周面に接触した。
実験は、35℃の環境において、塩水濃度5%の塩水をミラー正面から24時間噴霧し、次いで噴霧なしの状態で1時間乾燥する工程を1サイクルとして、20サイクル(合計500時間)実施した。なお、比較用として、ミラー板12の裏面に吸水材20,34を装着しないミラー(それ以外の構成は上記吸水材20,34付きミラーと同じ)についても同様の塩水噴霧試験を行った。
実験の結果、ミラー裏面に吸水材20,34を装着しないミラーでは、図17(a)に示すように、ミラー表面12aの下部に塩44が1cmくらいの高さに付着したが、ミラー裏面に吸水材20,34を装着したミラーでは、図17(b)に示すように、塩44の付着はほとんどなかった。このことから、ミラー裏面に吸水材20,34を装着することが、無機塩の付着防止対策として、効果を発揮していることが確認できた。
(実験例5)
次に、実験例4で使用した構造の車両用アウターミラーについて、吸水材20の寸法を様々に変えて次の条件で実験を行って、ミラー表面下部に付着する水垢の高さを測定した。
(実験条件)
吸水材20として、高さ10mm×幅167mm×厚さ1mmのものを評価用標準(試料2)として用意するとともに、評価用標準に比べて厚さを2倍にしたもの(試料3)、評価用標準に比べて高さを2倍にしたもの(試料4)、評価用標準に比べて幅を2/3にしたもの(試料5)、評価用標準に比べて幅を1/3にしたもの(試料6)、吸水材20を具えないもの(試料1)をそれぞれ用意した。試料5,6の短幅の吸水材20のミラー幅方向の装着位置はミラー幅方向中央位置とした。試料2〜6の吸水材20には実験例4で使用したのと同じ材料の水材片34を装着した。この水材片34の寸法は、高さ10mm×幅4mm×厚さ1mmである。実験は次の手順で行った。
《実験手順》
1)ステンレスパッドに水道水を水深30mmになるように注入する。
2)このステンレスパッドの水道水中に試料を実使用時の姿勢に近い、鏡面が水面に垂直となる状態に保持して2分間浸漬する。
3)2分間の浸漬を終了したら、試料を、その鏡面を垂直に保持したまま水面から引き上げて30秒間水切りを行う。
4)予め80°Cに設定された高温槽に試料を垂直に吊して1時間保持する。
5)試料を高温槽から取り出す。
6)ミラー表面12aの下部に析出した水垢の、ミラー表面下端部からの高さを計測する。
実験例5の実験結果を表4に示す。
Figure 0005062654
表4によれば次のことがわかる。
(a)吸水材20,34を装着すると水垢の付着を低減できる(試料1と試料2〜6の対比より)。
(b)吸水材20の厚さを厚くすると水垢の付着を低減できる(試料2と試料3の対比より)。
(c)吸水材20の高さをある程度まで高くすると、それ以上高くしても水垢低減効果の向上は期待できない(試料2と試料4の対比より)。これは、吸水材20が水を吸い上げる高さに限界があるためであると思われる。なお、吸水材20の材料使用量(すなわち経済性)を考慮すると吸水材20の高さは15mm程度までが好適と考えられる。
(d)吸水材20の幅が長いほど水垢低減効果が高く得られる(試料2と試料5と試料6の対比より)。ただし、吸水材20の幅をミラー幅の1/3程度まで短くしても、吸水材20がない場合に比べて水垢の付着を1/2に低減できる(試料1と試料6の対比より)。
(実験例6)
図11の車両用アウターミラー41のように、吸水材20を、ミラー板12の表面12aの下部から下端面12bを経て裏面下部にかけて接合材22で接合した構造のミラーについて排水効果の確認実験を行った。このミラーは、吸水材20がミラー板12の表面12aの下部から下端面12bを経て裏面下部にかけて配置されていること以外は、実験例4で使用したミラーと同じであった。図18はこの実験で使用した吸水材20の配置および寸法を示す。吸水材20は、ミラー板12の表面12aの下部から下端面12bを経て裏面下部にかけて両面粘着テープ22で接合されている。ミラーホルダー14の縁部14aの折り返し部14aaの内側の高さが1mmであるのに対し、吸水材20のミラー表面12aに位置している部分の高さは0.5mmであるので、吸水材20のミラー表面12aに位置している部分は、折り返し部14aaで覆い隠されている。吸水材20のミラー板下端面12bに位置している部分の長さ(=ミラー板12の厚さ)は1.8mmである。吸水材20のミラー板12の裏面に位置している部分の高さは10mmである。
実験は、図18の排水対策付き親水膜コーティングミラーと、排水対策無し(吸水材無し)親水膜コーティングミラーを実車にアウターミラーとして左右一方ずつに搭載し、該車両を通常に使用した。その結果、2か月経過時点で、排水対策無しミラーには、ミラー表面12aの下部に1mm程度の高さに水垢が付着したが、排水対策付きミラーでは、ミラー表面に水垢は確認されなかった。その後の継続実験でも、排水対策付きミラーには水垢は確認されなかった。このことから、ミラー板12に吸水材20,34を装着することが、無機塩の付着防止対策として、効果を発揮していることが、実車実験でも確認できた。
(実施の形態2)
この発明を車両用アウターミラーに適用した実施の形態2を図19に示す。この車両用アウターミラー46は、ミラーホルダー14の縁部14aに内側に折り返す折り返し部が無い形式のものである。実施の形態1と共通する部分には同一の符号を用いる。ミラー板12はミラーホルダー14の前面開口部14c内に嵌め込んで収容される。ミラー板12とミラーホルダー14とは、ミラー板12の裏面をミラーホルダー14の内周面に形成された突部24の先端面に接合材48(接着剤、粘着剤、両面粘着テープ等)で接合する等により一体化されている。ミラー板12の下端面12bとミラーホルダー14の前面開口部14cの内周面下部14cbとの突き合わせ面の間には、該突き合わせ面相互の加工誤差による微少な凹凸により、部分的に微少な隙間が生じている。
ミラー板12の裏面下部には、ミラー板12の下縁部に沿ってミラー板12の幅方向全体にわたり、シート状の吸水材20が、耐水性の接合材22(接着剤、粘着剤、両面粘着テープ等)によって貼り付けられている。吸水材20は、ミラー板12の裏面とミラーホルダー14の内周面との間の空間26に収容されている。ミラー板12の下端面12bとシート状吸水材20の下端面20aの位置は揃えられ、両下端面12b,20aは連続した面を構成している。吸水材20の下端面20aは、空間26内でミラーホルダー14の内周面底面14bに接触している。ミラーホルダー14の下部(底部)には、吸水材20の吸水容量を超えた分の水を排出するための水抜き孔28が左右2箇所に形成されている。吸水材20の裏面下部には、水材片34の一端部34aが連結されている。水材片34の他端部34bは、水抜き孔28から引き出して、ミラーホルダー14の外部に垂らされている。水材片34を水抜き孔28の内周面に固着して固定すれば、水材片34の一端部34aは吸水材20の裏面下部に連結せずに接触させるだけでもよい。
この車両用アウターミラー46によれば、雨天時にミラー表面12aに付着した雨水は、ミラー表面12aに沿って下方に流れ落ち、その多くの部分はミラーホルダーの縁部14aを越えてそのまま下方に滴下して排出されるが、一部はミラー表面12aの下部からミラーホルダーの縁部14aにかけて付着して留まり、水溜まりを形成する。この水溜まりの水は、ミラー板12の下端面12bとミラーホルダー14の前面開口部14cの内周面下部14cbとの突き合わせ面の間に部分的に形成されている微少な隙間を通り、ミラー板12の下方(下端面12b)を通って、吸水材20の下端面20aに導かれて、該吸水材20の毛管現象により該吸水材20に浸透し吸水される。吸水材20の吸水容量を超えた分の水は、水材片34を伝わって水材片34の下端部34bから滴下され、外部に排出される。なお、ミラーホルダー14の下縁部14aの内周面に、前記実施の形態1について図4で示した溝31と同様の溝(一端部がミラー表面12aの下端部に開口し、ミラー板12下端面12bを通って、吸水材20の下端面20aに至る溝)を形成することにより、水の抜けを良くすることもできる。溝に代えて、一端部が縁部14aの前端面に開口し、他端部が吸水材20の下端面20aに開口する連通孔を縁部14aの肉厚内に形成することもできる。
(実施の形態2の変形例1)
図20の車両用アウターミラー50は、図19の車両用アウターミラー46において、吸水材20を、ミラー板12の下端面12bから裏面下部にかけて接合材22で接合したものである。このようにすると、ミラー表面12aに沿って下方に流れ落ち、ミラー表面12aの下部からミラーホルダーの縁部14aにかけて留まろうとする雨水は、すぐに吸水材20に吸い込まれるので、水溜まりの発生をより確実に防止することができる。
(実施の形態2の変形例2)
図21の車両用アウターミラー52は、図19の車両用アウターミラー46において、吸水材20を、ミラー板12の表面12aの下部から下端面12bを経て裏面下部にかけて接合材22で接合したものである。このようにすると、ミラー表面12aに沿って下方に流れ落ち、ミラー表面12aの下部に留まろうとする雨水は、すぐに吸水材20に吸い込まれるので、水溜まりの発生をより確実に防止することができる。
(実施の形態3)
この発明を車両用アウターミラーに適用した実施の形態3を図22に示す。この車両用アウターミラー54は、ミラー板12の裏面に平板状の縁無しミラーホルダー14を接合する形式のものである。実施の形態1と共通する部分には同一の符号を用いる。ミラー板12、シート状吸水材20、ミラーホルダー14は相互に同一形状に形成されている。ミラー板12の裏面全面には接合材22(接着剤、粘着剤、両面粘着テープ等)によって吸水材20が接合されている。吸水材20の裏面全面には、接合材56(接着剤、粘着剤、両面粘着テープ等)によってミラーホルダー14が接合されている。これにより、ミラー板12とミラーホルダー14は、吸水材20を間に挟んで一体化されている。ミラー板12の下端面12bとシート状吸水材20の下端面20aの位置は揃えられ、両下端面12b,20aは連続した面を構成している。ミラーホルダー14の下部には、吸水材20の吸水容量を超えた分の水を排出するための水抜き孔28が左右2箇所に形成されている。吸水材20の裏面下部には、水材片34の一端部34aが連結されている。水材片34の他端部34bは、水抜き孔28から引き出して、ミラーホルダー14の外部に垂らされている。水材片34を水抜き孔28の内周面に固着して固定すれば、水材片34の一端部34aは吸水材20の裏面下部に連結せずに接触させるだけでもよい。
この車両用アウターミラー54によれば、雨天時にミラー表面12aに付着した雨水は、ミラー表面12aに沿って下方に流れ落ち、その多くの部分はそのまま下方に滴下して排出されるが、一部はミラー表面12aの下部に付着して留まり、水溜まりを形成する。この水溜まりはミラー板12の下方(下端面12b)に回り込んで、吸水材20の下端面20aに導かれて、該吸水材20の毛管現象により該吸水材20に浸透し吸水される。吸水材20の吸水容量を超えた分の水は、水材片34を伝わってその下端部34bから滴下され、排水される。
(実施の形態3の変形例1)
図23の車両用アウターミラー56は、図22の車両用アウターミラー54において、吸水材20を、ミラー板12の下端面12bから裏面下部にかけて接合材22で接合したものである。このようにすると、ミラー表面12aに沿って下方に流れ落ち、ミラー表面12aの下部に留まろうとする雨水は、すぐに吸水材20に吸い込まれるので、水溜まりの発生をより確実に防止することができる。
(実施の形態3の変形例2)
図24の車両用アウターミラー58は、図22の車両用アウターミラー54において、吸水材20を、ミラー板12の表面12aの下部から下端面12bを経て裏面下部にかけて接合材22で接合したものである。このようにすると、ミラー表面12aに沿って下方に流れ落ち、ミラー表面12aの下部に留まろうとする雨水は、すぐに吸水材20に吸い込まれるので、水溜まりの発生をより確実に防止することができる。
(実施の形態4)
前記各実施の形態では、吸水材20をミラー板12の裏面に装着したが、これに限らず、吸水材20をミラー板12の裏面側の適宜の箇所に配置することができる。例えば、図25の車両用アウターミラー60(図1のミラー18と共通する部分には同一の符号を用いる。)は、吸水材20をミラーホルダー14の内周面底面14bから内周面壁面14eにかけて接合材22で接合したものである。吸水材20には水材片34が連結されている。水材片34の自由端部はミラーホルダー14の下部の水抜き孔28から外部に引き出されて、垂らされている。水材片34を水抜き孔28の内周面に固着して固定すれば、水材片34の一端部34aは吸水材20の裏面下部に連結せずに接触させるだけでもよい。
この車両用アウターミラー60によれば、雨天時にミラー表面12aに付着した雨水は、ミラー表面12aに沿って下方に流れ落ち、ミラー板12の下端面12bとミラーホルダー14の前面開口部14cの内周面との間に部分的に形成されている微少な隙間を通り、ミラー板12の下方(下端面12b)を通って、吸水材20の端面20aに導かれて、該吸水材20の毛管現象により該吸水材20に浸透し吸水される。吸水材20の吸水容量を超えた分の水は、水材片34を伝わってその下端部34bから滴下され、外部に排出される。
(その他の変形例)
前記各実施の形態では、吸水材20としてシート状の吸水材を用いたが、これに限るものではなく、例えば、ブロック状の吸水材を用いることもできる。
(実施の形態5)
この発明を車両用アウターミラーに適用した実施の形態5を図27〜図30を参照して説明する。これは、1枚のテープ状吸水材を用意し、その長手方向の途中箇所を折り曲げて突出部を形成し、該突出部を水材片として構成するようにしたものである。すなわち、これはミラー裏面に装着する吸水材に連続して水材片を形成する一態様に相当する。図13〜図16と共通する部分には同一の符号を用いる。図27は突出部62aを形成したテープ状吸水材62をミラー板12の裏面に貼り付けた状態を示す。ミラー板12は、ガラス板で構成した基板12Aの表面に、Cr反射膜38、光触媒酸化チタン膜40、多孔質シリカ膜42を順次成膜した親水膜コーティング表面鏡として構成されている。ミラー板12の裏面下部には、ミラー板12の下縁部に沿ってミラー板12の幅方向ほぼ全体にわたり、テープ状吸水材62が、耐水性の接合材64(接着剤、粘着剤、両面粘着テープ等)によって貼り付けられている。テープ状吸水材62は、例えば、PVA、ポリスチレン、ポリエステル、ウレタン、POM等の合成樹脂材料による連続気泡発泡体や、合成セーム、吸水性不織布、パイル地等で構成される。ミラー板12の下端面12bと、テープ状吸水材62のミラー板12に貼り付けられた箇所の下端面62dの位置は揃えられ、両下端面12b,62dは連続した面を構成している。
テープ状吸水材62はミラー板12の幅よりも長い1本の長方形テープ状の吸水材で構成されている。このテープ状吸水材62はその長手方向の途中箇所が山折り、谷折りされて突出部62aを構成している。そして、テープ状吸水材62は突出部62aの左右両側方の平坦部62b,62cをミラー板12の裏面下部に該ミラー板12の下縁部に沿って接合材64で貼り付けることによりミラー板12に装着される。突出部62aを構成する2枚の吸水材片62aa,62abは、相互に非接合のままとしあるいは接合材64(接着剤、粘着剤、両面粘着テープ等)で相互に貼り合わせることができる。相互に貼り合わせると突出部62aの強度を特に増すことができる。接合材64として紙、不織布、アクリルフォーム、スフ、PET(ポリエチレンフタレート)等の基材(芯材)を有する両面粘着テープを用いると、該基材の存在により突出部62aの強度が顕著に増す。テープ状吸水材62は水を含むと柔軟になって、突出部62aは図27(b)に二点鎖線62a’で示すように下方へ垂れ下がる。突出部62aの長さは、該突出部62aが水を含んで垂れ下がった状態でその下端部がミラーハウジングの内周面に十分に接触する長さに設定され(図30参照)、例えば20mm〜50mm(代表例として例えば30mm)位に設定される。
テープ状吸水材62の作製およびミラー板12への貼り付け工程の一例を図28に示す。ここでは、接合材64として耐水性の(すなわち水に濡れても接合面どうしが容易に剥がれない程度の水に対する耐性を有する)両面粘着テープを用いた場合を示す。耐水性の両面粘着テープとしては例えば基材が紙、不織布、アクリルフォーム、スフ、PET(ポリエチレンフタレート)等で粘着剤がアクリル系粘着剤等の合成樹脂系粘着剤で構成されたものあるいは基材が無く(基材レス)アクリル系粘着剤等の合成樹脂系粘着剤のみで構成されたもの等各種市販の両面粘着テープを使用することができる。特に、基材を有する両面粘着テープを用いると前述のように突出部62aの強度を顕著に増すことができる。
はじめに(i)に示すように1枚の大判の吸水材シート66を用意する。吸水材シート66の横幅D1は、作製しようとするテープ状吸水材62の長さに等しい。吸水材シート66の裏面全面には予め耐水性の両面粘着テープ64が貼り付けられ、該裏面全面は粘着面を構成している。両面粘着テープ64の表面には剥離紙が貼り付けられている。この吸水材シート66を、作製しようとするテープ状吸水材62の高さ(例えば10mm)に相当する距離D2ずつずらして平行に切断し、(ii)に示すように個々のテープ状吸水材62に切り離す。あるいは、大判の吸水材シート66に代えて、幅がD2の長尺テープ状吸水材63を用意する。長尺テープ状吸水材63の裏面には予め両面粘着テープ64が貼り付けられている。両面粘着テープ64の表面には剥離紙が貼り付けられている。この長尺テープ状吸水材63を長さD1ずつ平行に切断して(ii)に示す個々のテープ状吸水材62に切り離す。
この切り離されたテープ状吸水材62について、長手方向の所定の途中位置a1を山折りし、該位置a1から左右に所定距離(例えば30mm)離れた位置a2,a3をそれぞれ谷折りすることにより(iii)に示すように突出部62aを形成し、該突出部62aの左右に平坦部62b,62cをそれぞれ形成する。そして、テープ状吸水材62の裏面に貼り付けられている両面粘着テープ64の表面の剥離紙を剥がし、突出部62aを構成する2枚の吸水材片62aa,62abどうしを、互いの対向面に貼り付けられている両面粘着テープ64で互いに貼り合わせる。この状態で、(iv)に示すように平坦部62b,62cをその裏面に貼り付けられている両面粘着テープ64でミラー板12の裏面下縁部に沿ってそれぞれ貼り付けることにより図27のテープ状吸水材62が装着されたミラー板12が構成される。なお、(i)の工程では、裏面全面に耐水性の両面粘着テープ64を貼り付けた吸水材シート66を用いるのに代えて、裏面全面に粘着剤を塗布した吸水材シートを用いることもできる。
図29は図27の吸水材貼り付けミラー板12をミラーホルダー14に嵌め込んだ状態を示す。ミラーホルダー14は水抜き孔28’の開口形状が、突出部62aの縦断面形状に合わせて縦長の矩形に形成されている。この点以外は図14、図15で示したミラーホルダー14と同じである。ミラー板12は、突出部62aを水抜き孔28’に差し込んだ状態でミラーホルダー14の前面開口部14c内に嵌め込んで装着される。突出部62aの水抜き孔28’から外に出ている部分は、水を含んだ状態では下方に垂れ下がる。
図30は図29のミラー板12を装着したミラーホルダー14を、ミラーハウジング32内にミラー角度調整可能に組み込んだ状態を示す。突出部62aは水を含んだ状態では図30に示すように垂れ下がってその下端部がミラーハウジング32の内周面に接触する。このように突出部62aの下端部をミラーハウジング32の内周面に接触させると、突出部62aがミラーハウジング32の内周面から浮いて配置されている場合に比べて、該突出部62aからの排水が良好となる。突出部62aの長さは、ミラー角度が調整されても突出部62aの下端部がミラーハウジング32の内周面に十分に接触した状態に保たれる長さに設定されている。
また、図30の突出部62aは両面粘着テープ64で互いに貼り合わせられた2枚の吸水材片62aa,62abで構成されているので、図16の1枚の吸水材片で構成された水材片34に比べて強度が高い。すなわち、図16の車両用アウターミラーについて耐凍試験をしたところ、水材片34が凍結してその下端部がミラーハウジング32の内周面に張り付き、この状態でミラー角度調整をしたところ水材片34の途中位置が切断される事例が生じた。これに対し、基材が紙で粘着剤がアクリル系粘着剤の両面粘着テープ64を使用した図30の車両用アウターミラーについて同様の耐凍試験をしたところ、突出部62aが凍結してその下端部がミラーハウジング32の内周面に張り付き、この状態でミラー角度調整をしても突出部62aは切断されずに該下端部を、該下端部に付着した氷ごとミラーハウジング32から剥がすことができた。
(実施の形態5の変形例)
実施の形態5ではテープ状吸水材62の展開形状を長方形としたが、テープ状吸水材の展開形状は長方形に限るものではなく、例えば図31のように長方形の途中を屈曲させた展開形状等に形成することもできる。すなわち、図31の例は、はじめに(i)に示すように1枚の大判の吸水材シート68を用意する。吸水材シート68の裏面全面には予め耐水性の両面粘着テープ74が貼り付けられ、該裏面全面は粘着面を構成している。両面粘着テープ74の表面には剥離紙が貼り付けられている。この吸水材シート68を、途中を台形状に折り曲げた切断線で切断し、(ii)に示すように個々のテープ状吸水材70に切り離す。この切り離されたテープ状吸水材70について、長手方向の所定の途中位置a1を山折りし、該位置a1から左右に所定距離(例えば30mm)左右に離れた位置a2,a3をそれぞれ谷折りすることにより(iii)に示すように突出部70aを形成し、該突出部70aの左右に平坦部70b,70cをそれぞれ形成する。そして、テープ状吸水材70の裏面に貼り付けられている両面粘着テープ74の表面の剥離紙を剥がし、突出部70aを構成する2枚の吸水材片70aa,70abどうしを、互いの対向面に貼り付けられている両面粘着テープ74で互いに貼り合わせる。この状態で、平坦部70b,70cをその裏面に貼り付けられている両面粘着テープ74でミラー板12の裏面下縁部に沿ってそれぞれ貼り付けることにより、(iv)に断面図で示すようにテープ状吸水材70が装着されたミラー板12が構成される。なお、(i)の工程では、裏面全面に耐水性の両面粘着テープ74を貼り付けた吸水材シート68を用いるのに代えて、裏面全面に粘着剤を塗布した吸水材シートを用いることもできる。
前記実施の形態5およびその変形例では突出部62a,70aをテープ状吸水材62,70のそれぞれ1箇所のみに設けたが、図5等に示す水材片34と同様に、テープ状吸水材62の左右2箇所に設けたり、3箇所以上に設けることもできる。
(実施の形態6)
この発明を車両用アウターミラーに適用した実施の形態6を図32の工程図を参照して説明する。これはミラー裏面に装着する吸水材に連続して水材片を形成する一態様に相当する。はじめに(i)に示すように1枚の吸水材シート76を用意する。吸水材シート76の裏面全面には予め耐水性の両面粘着テープ78が貼り付けられ、該裏面全面は粘着面を構成している。両面粘着テープ78の表面には剥離紙が貼り付けられている。この吸水材シート76を、(i)に点線80で示す線で略「H」字状に切断する。切断して得られたシート状の吸水材82の裏面の剥離紙を剥がし、該吸水材82を(i)に一点鎖線84で示す線を折り曲げ線として、両面粘着テープ78を内側にして(ii)に示すように山折りする。その結果、吸水材82は全体が2枚に折り畳まれかつ貼り合わされて(iii)に示すように略「T」字状の吸水材82が得られる。この吸水材82の下方に垂れ下がった垂直部82aは水材片を構成する。次いで、(iii)に示すように、吸水材82の水平部82bを、別途用意した耐水性の両面粘着テープ86でミラー板12の裏面下縁部に沿って貼り付ける。これにより、(iv)に断面図で示すようにテープ状吸水材82が装着されたミラー板12が構成される。水平部82bは両面粘着テープ86で2枚に貼り合わされているので大きな吸水容量が得られる。また、垂直部82aは両面粘着テープ86で2枚に貼り合わされているので丈夫である。なお、(i)の工程では、裏面全面に耐水性の両面粘着テープ78を貼り付けた吸水材シート74を用いるのに代えて、裏面全面に粘着剤を塗布した吸水材シートを用いることもできる。
(実施の形態7)
この発明を車両用アウターミラーに適用した実施の形態7を図33の工程図を参照して説明する。これはミラー裏面に装着する吸水材に連続して水材片を形成する一態様に相当する。はじめに(i)に示すように1枚の吸水材シート88を用意する。吸水材シート88の裏面全面には予め耐水性の両面粘着テープ90が貼り付けられ、該裏面全面は粘着面を構成している。両面粘着テープ90の表面には剥離紙が貼り付けられている。この吸水材シート88を、(i)に点線92で示す線で切断する。切断して得られたシート状の吸水材94の裏面の剥離紙を剥がし、該吸水材94の垂直部94aを(i)に一点鎖線96で示す線を折り曲げ線として、両面粘着テープ90を内側にして(ii)に示すように山折りする。その結果、垂直部94aは折り畳まれかつ両面粘着テープ90で2枚に貼り合わされて(iii)に示すように略「T」字状の吸水材94が得られる。この吸水材94の下方に垂れ下がった垂直部94aは水材片を構成する。次いで、(iii)に示すように、吸水材94の水平部94bをその裏面に貼り付けられている両面粘着テープ90でミラー板12の裏面下縁部に沿って貼り付ける。これにより、(iv)に断面図で示すようにテープ状吸水材94が装着されたミラー板12が構成される。垂直部94aは両面粘着テープ90で2枚に貼り合わされているので丈夫である。なお、(i)の工程では、裏面全面に耐水性の両面粘着テープ90を貼り付けた吸水材シート88を用いるのに代えて、裏面全面に粘着剤を塗布した吸水材シートを用いることもできる。
前記各実施の形態では、この発明を車両用アウターミラーに適用した場合について説明したが、この発明は、これ以外にも、浴室化粧台用ミラー等の、ミラー表面に水滴が付着する環境で使用される各種ミラーに適用することができる。また、前記実施の形態では、この発明を親水膜コーティングミラーに適用した場合について説明したが、この発明は親水膜がコーティングされていないミラーにも適用することができる。
この発明による車両用アウターミラーの実施の形態1を示す正面図および模式断面図である。 従来の車両用アウターミラーを示す正面図および断面図である。 図1の車両用アウターミラーにおける排水動作を示す一部拡大模式断面図である。 図1の車両用アウターミラーの変形例1を示す斜め正面から見た一部拡大斜視図および一部拡大模式断面図である。 図1の車両用アウターミラーの変形例2を示す正面図および模式断面図である。 吸水材20と水材片34を別体で構成して連結する場合の構成例を示す背面図および模式断面図である。 吸水材20と水材片34を別体で構成して連結する場合の他の構成例を示す背面図および模式断面図である。 吸水材20と水材片34を別体で構成して連結する場合のさらに別の構成例を示す背面図および模式断面図である。 図1の車両用アウターミラーの変形例3を示す正面図および模式断面図である。 図1の車両用アウターミラーの変形例4を示す正面図および模式断面図である。 図1の車両用アウターミラーの変形例5を示す正面図および模式断面図である。 実験例1で用いた車両用アウターミラーの構造を示す背面図および模式断面図である。 実験例4で使用したミラーを示す背面図および模式断面図である。 実験例4で使用したミラーホルダーを示す背面図である。 図13のミラーを図14のミラーホルダーに装着した状態を示す裏面図、正面図、模式断面図である。 図15のミラー装着ミラーホルダーをミラーハウジング内に組み込んだ状態を示す正面図および模式断面図である。 実験例4の結果を示す正面図である。 実験例6における吸水材20の配置および寸法を示す模式断面図である。 この発明による車両用アウターミラーの実施の形態2を示す正面図および模式断面図である。 図19の車両用アウターミラーの変形例1を示す正面図および模式断面図である。 図19の車両用アウターミラーの変形例2を示す正面図および模式断面図である。 この発明による車両用アウターミラーの実施の形態3を示す正面図および模式断面図である。 図22の車両用アウターミラーの変形例1を示す正面図および模式断面図である。 図22の車両用アウターミラーの変形例2を示す正面図および模式断面図である。 この発明による車両用アウターミラーの実施の形態4を示す正面図および模式断面図である。 表面に親水膜をコーティングした従来の車両用アウターミラーにおいて、雨が上がった後にミラー表面下部に無機塩が析出する推定メカニズムを示す断面図である。 この発明による車両用アウターミラーの実施の形態5を示すミラー板の背面図、模式断面図、模式平面図である。 図27のテープ状吸水材62の作製およびミラー板12への貼り付け工程の一例を示す図である。 図27のミラーをミラーホルダーに装着した状態を示す正面図および模式断面図である。 図29のミラー装着ミラーホルダーをミラーハウジング内に組み込んだ状態を示す正面図および模式断面図である。 図27のテープ状吸水材62の展開形状を変更した変形例を示す図で、該変更したテープ状吸水材70の作製およびミラー板12への貼り付け工程の一例を示す図である。 この発明による車両用アウターミラーの実施の形態6を示す工程図である。 この発明による車両用アウターミラーの実施の形態7を示す工程図である。
符号の説明
18,27,33,35,46,50,52,54,56,58,60…車両用アウターミラー、12…ミラー板、20…吸水材(シート状吸水材)、12a…ミラー表面(ミラー板の表面)、14…ミラーホルダー、14a…ミラーホルダーの縁部、14aa…ミラーホルダーの縁部の折り返し、14c…ミラーホルダーの前面開口部、14cb…ミラーホルダーの前面開口部の内周面下部、30…ミラー板の下部とミラーホルダーの前面開口部の内周面下部との間の隙間、28…水抜き孔、12b…ミラー板の下端面、34…水材片、38…パイプ、42…多孔質シリカ膜(親水膜)、28’…水抜き孔、32…ミラーハウジング、62,70…テープ状吸水材、62a,7a…突出部(水材片)、62b,62c,72b,72c…平坦部、62aa,62ab,72aa,72ab…突出部を構成する吸水材片、64,74,78,90…両面粘着テープ(粘着面)、82,94…吸水材(シート状吸水材)、82a,94a…水材片。

Claims (22)

  1. 水透過性を有しないミラー板の裏面側に吸水材を配置し、該ミラー板の表面に付着しかつ該表面に沿って該表面下部に流れ落ちる水を、該吸水材に導いて、該吸水材で吸水し、もって、該ミラー板の表面下部に流れ落ちる水を排水する排水装置付き車両用アウターミラーであって、
    前記吸水材に連続してもしくは連結してまたは接触して設けられた吸水材片をさらに具備し該吸水材片は該吸水材よりも下方に位置する部分を有し、該吸水材片は前記吸水材から水が浸透し、該浸透した水を該吸水材よりも下方に位置する部分から該排水装置付き車両用アウターミラーの外部に排出する、排水装置付き車両用アウターミラー。
  2. 水透過性を有しないミラー板を縁付きミラーホルダーの前面開口部内に装着し、該ミラー板の裏面側に吸水材を配置し、該ミラー板の表面に付着しかつ該表面に沿って該表面下部に流れ落ちる水を、該ミラー板の下部と前記ミラーホルダーの前面開口部の内周面下部との間の隙間を通して前記吸水材に導いて、該吸水材で吸水し、もって、該ミラー板の表面下部に流れ落ちる水を排水する排水装置付き車両用アウターミラーであって、
    前記吸水材に連続してもしくは連結してまたは接触して設けられた吸水材片をさらに具備し該吸水材片は該吸水材よりも下方に位置する部分を有し、該吸水材片は前記吸水材から水が浸透し、該浸透した水を該吸水材よりも下方に位置する部分から該排水装置付き車両用アウターミラーの外部に排出する、排水装置付き車両用アウターミラー。
  3. 水透過性を有しないミラー板を縁付きミラーホルダーの前面開口部内に装着し、該ミラー板の下部と前記ミラーホルダーの前面開口部の内周面下部との間の隙間から該ミラー板の裏面側にかけて吸水材を配置し、該ミラー板の表面に付着しかつ該表面に沿って該表面下部に流れ落ちる水を、前記吸水材の前記ミラー板の下部と前記ミラーホルダーの前面開口部の内周面下部との間の隙間に配置されている部分から吸水し、該吸水した水を、該吸水材の前記ミラー板の裏面側に配置されている部分に導き、もって、該ミラー板の表面下部に流れ落ちる水を排水する排水装置付き車両用アウターミラーであって、
    前記吸水材に連続してもしくは連結してまたは接触して設けられた吸水材片をさらに具備し該吸水材片は該吸水材よりも下方に位置する部分を有し、該吸水材片は前記吸水材から水が浸透し、該浸透した水を該吸水材よりも下方に位置する部分から該排水装置付き車両用アウターミラーの外部に排出する、排水装置付き車両用アウターミラー。
  4. 前記縁付きミラーホルダーの縁部が、前記ミラー板の表面で内側に折り返す折り返し部を有し、前記吸水材の前記ミラー板の下部と前記ミラーホルダーの前面開口部の内周面下部との間の隙間に配置されている部分が、該ミラーホルダー縁部の折り返し部で覆い隠されている請求項3記載の排水装置付き車両用アウターミラー。
  5. 水透過性を有しないミラー板を縁付きミラーホルダーの前面開口部内に装着し、該ミラー板の表面下部から該ミラー板の下部と前記ミラーホルダーの前面開口部の内周面下部との間の隙間を経て該ミラー板の裏面側にかけて吸水材を配置し、該ミラー板の表面に付着しかつ該表面に沿って該表面下部に流れ落ちる水を、前記吸水材の前記ミラー板の表面下部に配置されている部分から吸水し、該吸水した水を、前記吸水材の前記ミラー板の下部と前記ミラーホルダーの前面開口部の内周面下部との間の隙間に配置されている部分を経て、該吸水材の前記ミラー板の裏面側に配置されている部分に導き、もって、該ミラー板の表面下部に流れ落ちる水を排水する排水装置付き車両用アウターミラーであって、
    前記吸水材に連続してもしくは連結してまたは接触して設けられた吸水材片をさらに具備し該吸水材片は該吸水材よりも下方に位置する部分を有し、該吸水材片は前記吸水材から水が浸透し、該浸透した水を該吸水材よりも下方に位置する部分から該排水装置付き車両用アウターミラーの外部に排出する、排水装置付き車両用アウターミラー。
  6. 前記縁付きミラーホルダーの縁部が、前記ミラー板の表面で内側に折り返す折り返し部を有し、前記吸水材の前記ミラー板の表面下部に配置されている部分が、該ミラーホルダー縁部の折り返し部で覆い隠されている請求項5記載の排水装置付き車両用アウターミラー。
  7. 前記ミラー板の裏面側に配置する吸水材は、該ミラー板の裏面に貼り付けられたシート状吸水材で構成されている請求項1から6のいずれか1つに記載の排水装置付き車両用アウターミラー。
  8. 前記ミラーホルダーの下部に、前記吸水材の吸水容量を超えた分の水を該排水装置付き車両用アウターミラーの外部に排出する水抜き孔が形成されている請求項1から7のいずれか1つに記載の排水装置付き車両用アウターミラー。
  9. 水透過性を有しないミラー板の裏面にシート状吸水材を装着し、該シート状吸水材の裏面に縁無しミラーホルダーを装着し、該ミラー板の表面に付着しかつ該表面に沿って該表面下部に流れ落ちる水を、該ミラー板の下端面を通って前記吸水材に導いて、該吸水材で吸水し、もって、該ミラー板の表面下部に流れ落ちる水を排水する排水装置付き車両用アウターミラーであって、
    前記吸水材に連続してもしくは連結してまたは接触して設けられた吸水材片をさらに具備し該吸水材片は該吸水材よりも下方に位置する部分を有し、該吸水材片は前記吸水材から水が浸透し、該浸透した水を該吸水材よりも下方に位置する部分から該排水装置付き車両用アウターミラーの外部に排出する、排水装置付き車両用アウターミラー。
  10. 水透過性を有しないミラー板の下端面から裏面にかけてシート状吸水材を装着し、該シート状吸水材の裏面に縁無しミラーホルダーを装着し、該ミラー板の表面に付着しかつ該表面に沿って該表面下部に流れ落ちる水を、前記シート状吸水材の前記ミラー板の下端面に配置されている部分から吸水し、該吸水した水を、該吸水材の前記ミラー板の裏面側に配置されている部分に導き、もって、該ミラー板の表面下部に流れ落ちる水を排水する排水装置付き車両用アウターミラーであって、
    前記吸水材に連続してもしくは連結してまたは接触して設けられた吸水材片をさらに具備し該吸水材片は該吸水材よりも下方に位置する部分を有し、該吸水材片は前記吸水材から水が浸透し、該浸透した水を該吸水材よりも下方に位置する部分から該排水装置付き車両用アウターミラーの外部に排出する、排水装置付き車両用アウターミラー。
  11. 水透過性を有しないミラー板の表面下部から下端面を経て裏面にかけてシート状吸水材を装着し、該シート状吸水材の裏面に縁無しミラーホルダーを装着し、該ミラー板の表面に付着しかつ該表面に沿って該表面下部に流れ落ちる水を、前記シート状吸水材の前記ミラー板の表面下部に配置されている部分から吸水し、該吸水した水を、該シート状吸水材の前記ミラー板の下端面に配置されている部分を経て、該吸水材の前記ミラー板の裏面側に配置されている部分に導き、もって、該ミラー板の表面下部に流れ落ちる水を排水する排水装置付き車両用アウターミラーであって、
    前記吸水材に連続してもしくは連結してまたは接触して設けられた吸水材片をさらに具備し該吸水材片は該吸水材よりも下方に位置する部分を有し、該吸水材片は前記吸水材から水が浸透し、該浸透した水を該吸水材よりも下方に位置する部分から該排水装置付き車両用アウターミラーの外部に排出する、排水装置付き車両用アウターミラー。
  12. 前記吸水材片が前記吸水材に連続して設けられ、これら吸水材と吸水材片の連続体の裏面に粘着面が構成され、前記吸水材片が該粘着面を内側にして2枚に折り畳まれかつ貼り合わされて構成されている請求項1から11のいずれか1つに記載の排水装置付き車両用アウターミラー。
  13. 前記粘着面が前記吸水材と前記吸水材片の連続体の裏面に連続して貼り付けられた基材有り両面粘着テープで構成されている請求項12記載の排水装置付き車両用アウターミラー。
  14. 前記吸水材片の下部がミラーハウジングの内周面または該ミラーハウジング内のミラー支持体に接触しまたは固定されている請求項1から13のいずれか1つに記載の排水装置付き車両用アウターミラー。
  15. テープ状吸水材の長手方向の途中箇所を屈曲させて突出部を形成し、該テープ状吸水材の前記突出部の左右両側方の平坦部を水透過性を有しないミラー板の裏面下部に沿って配置するとともに前記突出部を該ミラー板の背面側下方に垂らし、もって、前記ミラー板の表面に付着しかつ該表面に沿って該表面下部に流れ落ちる水を、前記テープ状吸水材の前記平坦部に導いて該平坦部に浸透させ、続いて該平坦部から前記突出部に浸透させ、さらに該突出部の垂れ下がった下部から該排水装置付き車両用アウターミラーの外部に排出する、排水装置付き車両用アウターミラー。
  16. 前記テープ状吸水材の片面に粘着面が構成され、該テープ状吸水材の長手方向の途中箇所を前記粘着面を内側にして屈曲させて前記突出部を形成し、該突出部を構成する吸水材片どうしをその対向面に構成された前記粘着面で互いに貼り合わせ、該テープ状吸水材の前記突出部の左右両側方の平坦部をミラー板の裏面下部に沿って配置し該平坦部の裏面に構成された前記粘着面で該ミラー板に貼り付けてなる請求項15記載の排水装置付き車両用アウターミラー。
  17. 前記テープ状吸水材の展開形状が長方形である請求項15または16記載の排水装置付き車両用アウターミラー。
  18. 前記突出部の垂れ下がった下部がミラーハウジングの内周面または該ミラーハウジング内のミラー支持体に接触しまたは固定されている請求項15から17のいずれか1つに記載の排水装置付き車両用アウターミラー。
  19. 水透過性を有しないミラー板の裏面側に吸水材を配置し、該ミラー板の表面に付着しかつ該表面に沿って該表面下部に流れ落ちる水を、該吸水材に導いて、該吸水材で吸水し、もって、該ミラー板の表面下部に流れ落ちる水を排水する排水装置付き車両用アウターミラーであって、
    前記吸水材に、該吸水材の吸水容量を超えた分の水を該排水装置付き車両用アウターミラーの外部に排出するパイプが連結してまたは接触して設けられている、排水装置付き車両用アウターミラー。
  20. 前記吸水材は、PVA、ポリスチレン、ポリエステル、ウレタン、POM、合成セーム等の連続気泡発泡体、不織布、パイル地のいずれかで構成されている請求項1から19のいずれか1つに記載の排水装置付き車両用アウターミラー。
  21. 前記ミラー板の表面に親水膜がコーティングされている請求項1から20のいずれか1つに記載の排水装置付き車両用アウターミラー。
  22. 前記ミラー板の裏面における前記吸水材の配置幅が、該配置位置における該ミラー板の全幅の1〜1/3倍である請求項1から21のいずれか1つに記載の排水装置付き車両用アウターミラー。
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