JP5062053B2 - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5062053B2
JP5062053B2 JP2008160326A JP2008160326A JP5062053B2 JP 5062053 B2 JP5062053 B2 JP 5062053B2 JP 2008160326 A JP2008160326 A JP 2008160326A JP 2008160326 A JP2008160326 A JP 2008160326A JP 5062053 B2 JP5062053 B2 JP 5062053B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
cylinder
opening
inner cylinder
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008160326A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010000854A (ja
Inventor
泰秀 熊倉
浩友 笹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2008160326A priority Critical patent/JP5062053B2/ja
Publication of JP2010000854A publication Critical patent/JP2010000854A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5062053B2 publication Critical patent/JP5062053B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、空気取り入れ口から車室内への吹出口に至る空調風経路に芳香ユニットを配設した車両用空気調和装置に関する。
従来、車両用空気調和装置としては、芳香成分を揮発する固形溶剤を、溶剤保持手段を介して熱交換器よりも上流側の空調風経路に配設し、前記溶剤保持手段に、空調風量もしくは空調風圧が大となるに従って前記固形溶剤からの発散量を小となす発散量制御手段を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
前記発散量制御手段としては、空調風が無い時に固形溶剤の露出面積を最大面積とし、空調風を受風板で受けることにより、内筒に対し受風板を有する外筒が回動し、外筒の回動角度に応じて固形溶剤の露出面積を狭くする構造としている。
実用新案登録第3029872号公報
しかしながら、従来の車両用空気調和装置にあっては、空調風を固形溶剤の収容部から空調風経路側へ突出した受風板で受ける構造を採用しているため、空調風経路内に配置された受風板の回動角度の大きさにより空調風の通気抵抗が変動する。このため、空調風の配風量安定化や、空調温度の安定化を図るためには、固形溶剤を保持する溶剤保持手段を、熱交換器よりも上流側の空調風経路に配設する必要がある。つまり、芳香ユニットの設定位置に制約が生じる、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、芳香ユニットの設定位置自由度の確保と、車室内への空調風吹き出しに伴う芳香作用と、を達成することができる車両用空気調和装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の車両用空気調和装置では、空気取り入れ口から車室内への吹出口に至る空調風経路に芳香ユニットを配設した。
前記芳香ユニットは、摺動可能に嵌合された外筒と内筒による二重筒にて芳香成分を揮発する固形溶剤を覆うと共に、前記二重筒の筒軸を空調風の上流側に向けることで筒端面を空調風の動圧受け面とした。
前記外筒と前記内筒に、空調風による動圧の発生時には、前記動圧受け面が受ける空調風の動圧によって、前記二重筒の外部から内部へ導入した空調風を再び前記二重筒の外部へ戻す芳香通路を開き、空調風が無い時には、前記芳香通路を閉じる通路開閉構造を設けた。
よって、本発明の車両用空気調和装置にあっては、空調風による動圧の発生時、二重筒の筒端面にて空調風の動圧が受けられ、通気抵抗が小さく抑えられると共に、空調風の風量にかかわらず動圧の受圧面積を一定に保つ作用を示す。したがって、空調風に対する通気抵抗が変動することが無く、空調風の配風量安定化や空調温度の安定化が確保される。つまり、芳香ユニットの設定位置に制約が生じることがない。
この結果、従来技術の機能を保ちつつ芳香ユニットの設定位置自由度の確保ができる。
以下、本発明の車両用空気調和装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1〜実施例3に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は、実施例1の芳香ユニットを備えた車両用空気調和装置の一例を示す全体システム図である。
実施例1の車両用空気調和装置は、図1に示すように、ブロワユニット1と、空調ユニット2と、フロントベントダクト3と、リヤベントダクト4と、デフダクト5と、フットダクト6と、芳香ユニット7と、を備えている。
前記ブロワユニット1は、図1に示すように、インテークケース11と、スクロールケース12と、吸気ダクト13と、インテークドア14,15と、クリーンフィルタ16と、ブロワファン17と、ブロワモータ18と、を有して構成されている。前記インテークドア14,15のドア開度制御により、空調ユニット2への吸込み空気を、外気導入モードにするか内気循環モードにするかが切り替えられる。
前記空調ユニット2は、図1に示すように、ユニットケース21と、エバポレータ22と、ヒータコア23と、エアミックスドア24と、デフドア25と、マックスクールドア26と、ベントドア27と、リヤベントドア28と、フットドア29と、を有して構成されている。前記エアミックスドア24のドア位置により、エバポレータ22を経過する冷風とヒータコア23を経過する温風の混合比率が制御される。そして、冷風と温風の混合比率により作り出された空調風は、ユニットケース21に接続された各ダクト3,4,5,6のうち、選択されている吹出モード(ベントモード、バイレベルモード、フットモード、デフ/フットモード、デフモード等)に応じたダクトに吹き出される。
前記フロントベントダクト3は、図1に示すように、一端部が前記ユニットケース21のベントドア27を有するケース吹出口に接続され、他端部にサイドベンチレータ31,32と、センタベンチレータ33,34が開口されている。これらのベンチレータ31,32,33,34からは、前席乗員の上半身に向けてベント風が吹き出される。
前記リヤベントダクト4は、図1に示すように、一端部が前記ユニットケース21のリヤベントドア28を有するケース吹出口に接続され、他端部にリヤベンチレータ41,42が開口されている。前記リヤベンチレータ41,42からは、後席乗員の上半身に向けてリヤベント風が吹き出される。
前記デフダクト5は、図1に示すように、一端部が前記ユニットケース21のデフドア25を有するケース吹出口に接続され、他端部にサイドデフロスタ51,52とセンタデフロスタ53が開口されている。前記サイドデフロスタ51,52からは、前席のサイドガラスの内面に向けてデフ風が吹き出され、センタデフロスタ53からは、フロントガラスの内面に向けてデフ風が吹き出される。
前記フットダクト6は、図1に示すように、一端部が前記ユニットケース21のフットドア29を有するケース吹出口に接続され、他端部にフロント足元吹出口61,62,63とリヤ足元吹出口64,65が開口されている。前記フロント足元吹出口61,62,63からは、前席乗員の足元に向けてフット風が吹き出され、前記リヤ足元吹出口64,65からは、後席乗員の足元に向けてフット風が吹き出される。
前記芳香ユニット7は、図1に示すように、空調ユニット2のユニットケース21に接続され、ベント風を各ベンチレータ31,32,33,34の位置まで導くフロントベントダクト3(空調風ダクト)のうち、隣接するセンタベンチレータ33,34(車室内吹出口)の間の位置に配設している。
図2は、実施例1の車両用空気調和装置のフロントベントダクトに装備された芳香ユニットを示す横断平面図である。図3は、実施例1の車両用空気調和装置のフロントベントダクトに装備された芳香ユニットを示す分解斜視図である。
実施例1のフロントベントダクト3に配設された芳香ユニット7は、図2及び図3に示すように、ユニット支持枠71と、外側円筒72(外筒)と、内側円筒73(内筒)と、バネ74と、通路開閉構造75と、固形溶剤76と、溶剤保持部材77と、溶剤交換摘み78と、を備えている。
ここで、固形溶剤76とは、単に芳香に限らず、消臭、脱臭、防臭、除菌、抗菌、防カビ等の単体作用もしくは複合作用を奏する成分を、揮発性を有する固形剤に溶かし込んだものである。
前記フロントベントダクト3には、図2に示すように、芳香ユニット7を取り付ける位置にユニット穴35が開口され、このユニット穴35の位置に支持リング36に固定される。前記支持リング36の両側の位置には、センタベンチレータ33,34が設定され、センタベンチレータ33,34のそれぞれには、車室8内への空調風の向きを変えるためのルーバー翼33a,33bとルーバー翼34a,34bが設けられている。
前記芳香ユニット7は、図2に示すように、フロントベントダクト3の支持リング36に固定されるユニット支持枠71に対し、固形溶剤76と溶剤保持部材77と溶剤交換摘み78により構成される溶剤系部品を、フロントベントダクト3の外部位置から着脱可能に設けている。尚、溶剤系部品76,77,78の装備状態は、図2の実線にて示し、溶剤系部品76,77,78の取り外し状態は、図2の仮想線にて示す。
前記芳香ユニット7は、摺動可能に嵌合された外側円筒72と内側円筒73による二重筒(以下、「二重筒72,73」という。)にて芳香成分を揮発する固形溶剤76を覆うと共に、二重筒72,73の筒軸CLを空調風方向Wに一致させることで筒端面を空調風の動圧受け面としている。実施例1では、図2に示すように、外側円筒72をユニット支持枠71に固定し、固定した外側円筒72に対し内側円筒73を摺動可能に嵌合している。そして、内側円筒73に、空調風の下流側に向けて作用する動圧力に対抗し、空調風の上流側に向けて付勢力を付与するバネ74を設定している。
前記通路開閉構造75は、外側円筒72と内側円筒73に設けられ、空調風による動圧の発生時には、二重筒72,73の外部から内部へ導入した空調風を再び二重筒72,73の外部へ戻す芳香通路を開き、空調風が無い時には、この芳香通路を閉じる。実施例1では、空調風による動圧の発生時、バネ付勢力を上回る動圧力により内側円筒73が空調風の下流側に移動して前記芳香通路を開き(図4及び図5を参照)、空調風が無い時、バネ付勢力により内側円筒73が空調風の上流側へ移動して前記芳香通路を閉じる(図2を参照)。
前記通路開閉構造75は、図2及び図3に示すように、外側円筒72に形成した第1流入開口75aおよび第1流出開口75bと、内側円筒73に形成した第2流出入兼用開口75c(第2流入開口および第2流出開口)と、を有する構造である。そして、空調風が無い時、図2に示すように、第1流入開口75aと第2流出入兼用開口75c(第2流入開口)、および、第1流出開口75bと第2流出入兼用開口75c(第2流出開口)を、開口位置の重なり合いである開口連通を回避するオフセット設定としている。
前記外側円筒72は、図3に示すように、筒端面を塞いだ円筒形状である。この外側円筒72には、筒端面の中心近傍に円形の第1流入開口75aを形成し、固形溶剤76より下流側の筒側面の位置に方形の第1流出開口75bを形成している。
前記内側円筒73は、図3に示すように、筒端面を塞いだ円筒形状である。この内側円筒73には、筒端面の外周位置から、空調風動圧の発生時に固形溶剤より下流側となる筒側面の途中位置まで、長手方向に連続して第2流出入兼用開口75cを形成している。この第2流出入兼用開口75cは、周方向に等間隔にて4個設けている。
次に、作用を説明する。
実施例1の車両用空気調和装置における作用を、「芳香成分の拡散抑制作用」、「芳香ユニットの設定位置制約の排除作用」、「ベントモード選択時の芳香作用」に分けて説明する。
[芳香成分の拡散抑制作用]
空調停止時やベントモード以外のモード選択による空調作動時等であり、フロントベントダクト3からの空調風が無い時、外側円筒72と内側円筒73に設けた通路開閉構造75により、芳香通路が閉じられ、外側円筒72と内側円筒73による二重筒72,73にて固形溶剤76を密閉状態で覆ったままとし、固形溶剤76に含まれる芳香成分等の拡散を抑制する作用を示す。
すなわち、空調風が無い時には、バネ74の付勢力により内側円筒73は、図2に示すように、空調風の上流側へ移動した位置(外側円筒72との当接位置)に設定され、外側円筒72の内面に内側円筒73が密着した状態となる。この状態では、通路開閉構造75を構成する第1流入開口75aと第2流出入兼用開口75c、および、第1流出開口75bと第2流出入兼用開口75cが、重なり合って連通状態となることが無く、二重筒72,73の内部に、空調風が流れない密閉空間が形成される。
したがって、空調停止である車両への乗り込み前は、固形溶剤76に含まれる芳香成分等の拡散が抑制されているため、車両への乗り込み時の過剰な芳香を防止することができる。加えて、長期間にわたって車両駐車する時等において、無駄に芳香成分等が拡散することが抑制されるため、従来技術のように、固形溶剤を空調停止時に芳香成分等が揮発してしまう露出状態のままとしている場合に比べ、固形溶剤76の寿命を大幅に延長することができる。
[芳香ユニットの設定位置制約の排除作用]
ベントモードを選択しての走行時等であって、空調風(ベント風)による動圧の発生時には、二重筒72,73の筒端面にて空調風の動圧が受けられ、通気抵抗が小さく抑えられると共に、空調風の風量にかかわらず動圧の受圧面積を一定に保つ作用を示す。
したがって、空調風による動圧の発生時、空調風に対する通気抵抗が変動することが無く、空調風の配風量安定化や空調温度の安定化が確保される。つまり、芳香ユニット7の設定位置に制約が生じることがない。
加えて、実施例1では、通路開閉構造75を、第1流入開口75aと第1流出開口75bと第2流出入兼用開口75cという開口構造とし、外側円筒72から外側に突出する部材が無い構造としている。このため、芳香ユニット7を空調風経路に配置しているにもかかわらず、芳香ユニット7の周りを流れる空調風(ベント風)の通気抵抗の増大を最小限に抑える作用を示す。
したがって、空調風による動圧の発生時、空調風に対する通気抵抗の増大が小さく抑えられ、芳香ユニット7の有無により空調風の配風量や空調温度が変化せず、空調風の配風量安定化や空調温度の安定化が確保される。つまり、芳香ユニット7の設定位置に制約が生じることがない。
そして、実施例1の場合、芳香ユニット7の設定位置に制約が生じることがないことを利用し、芳香ユニット7を、図1に示すように、フロントベントダクト3のうち、隣接するセンタベンチレータ33,34の間の位置に配設し、図2に示すように、ユニット支持枠71に対し溶剤系部品76,77,78を、フロントベントダクト3の外部位置から着脱可能に設けている。
したがって、固形溶剤76が消耗してしまい、交換を要するときは、溶剤交換摘み78を把持し、図2の仮想線に示すように、溶剤系部品76,77,78を取り外し、固形溶剤76を新しいものと交換する。そして、固形溶剤76の交換後、溶剤交換摘み78を把持し、図2の実線に示す位置まで差し込んで溶剤系部品76,77,78を取り付けることにより、車室8内から容易に固形溶剤76の交換作業を行うことができる。
[ベントモード選択時の芳香作用]
図4は、実施例1の車両用空気調和装置において空調風の風量が少ないときの芳香ユニットによる芳香作用を示す作用説明図である。図5は、実施例1の車両用空気調和装置において空調風の風量が多いときの芳香ユニットによる芳香作用を示す作用説明図である。
ベントモードを選択しての走行時等であって、空調風(ベント風)による動圧の発生時には、外側円筒72と内側円筒73に設けた通路開閉構造75により芳香通路Fが開かれ、二重筒72,73の外部から固形溶剤76を有する二重筒72,73の内部へ導入した空調風を、再び二重筒72,73の外部へ戻す作用を示す。
したがって、車室8内に空調風を吹き出す時には、センタベンチレータ33,34から吹き出される空調風(ベント風)に乗って固形溶剤76から揮発される芳香成分が車室8内に拡散し、芳香作用が発揮されることになる。
また、空調風による動圧の発生時には、バネ74の付勢力を上回る動圧力の発生により内側円筒73が空調風の下流側に移動して芳香通路Fを開く。この場合、空調風の風量が少ないときには、動圧力が小さいため、内側円筒73の下流側移動量が小さく、図4に示すように、流出側開口面積S1が狭くなる。そして、空調風の風量が多くなると、風量に応じて動圧力が大きくなるため、内側円筒73の下流側移動量が大きくなり、図5に示すように、流出側開口面積S2(>S1)が広くなる。
このように、空調風の風量が多くなるほど、芳香通路Fの流出側開口面積を拡大して車室8内の芳香作用を高めることができる。さらに、バネ74の付勢力の大きさを変更設定することにより、例えば、車室8の内容積や乗員の要求等に応じ、最適の芳香作用を得るように調整することができる。
さらに、芳香通路F(図4及び図5の矢印)は、流出側開口面積の大小にかかわらず、第1流入開口75aから空調風を導入し、導入した空調風が第2流出入兼用開口75cを通過して二重筒72,73内の固形溶剤76に沿って流れ、芳香成分を含有する空調風を第2流出入兼用開口75cと第1流出開口75bを通過して再び空調風経路へ流出する通路として形成される。
このように、芳香通路Fは、空調風の上流側から下流側に向かう滑らかな流線により形成されるため、空調風が固形溶剤76に沿ってスムーズに流れ、芳香通路Fによる通気抵抗の増大を抑えることができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の車両用空気調和装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 空気取り入れ口から車室内への吹出口に至る空調風経路に芳香ユニット7を配設した車両用空気調和装置において、前記芳香ユニット7は、摺動可能に嵌合された外筒(外側円筒72)と内筒(内側円筒73)による二重筒72,73にて芳香成分を揮発する固形溶剤76を覆うと共に、前記二重筒72,73の筒軸CLを空調風の上流側に向けることで筒端面を空調風の動圧受け面とし、前記外筒と前記内筒に、空調風による動圧の発生時には、前記動圧受け面が受ける空調風の動圧によって、前記二重筒72,73の外部から内部へ導入した空調風を再び前記二重筒72,73の外部へ戻す芳香通路Fを開き、空調風が無い時には、前記芳香通路Fを閉じる通路開閉構造75を設けた。このため、芳香ユニット7の設定位置自由度の確保と、車室8内への空調風吹き出しに伴う芳香作用と、を達成することができる。
(2) 前記芳香ユニット7は、前記外筒(外側円筒72)をユニット支持枠71に固定し、固定した外筒に対し前記内筒(内側円筒73)を摺動可能に嵌合すると共に、前記内筒に、空調風の下流側に向けて作用する動圧力に対抗する付勢力を付与するバネ74を設定し、前記通路開閉構造75は、空調風による動圧の発生時、バネ付勢力を上回る動圧力により前記内筒が空調風の下流側に移動して前記芳香通路Fを開き、空調風が無い時、バネ付勢力により前記内筒が空調風の上流側へ移動して前記芳香通路Fを閉じる構造とした。このため、空調風の循環風量が多くなるほど車室8内の芳香作用を高めることができると共に、バネ74の付勢力の大きさを変更設定することにより最適の芳香作用を得るように調整することができる。
(3) 前記通路開閉構造75は、前記外筒(外側円筒72)に形成した第1流入開口75aおよび第1流出開口75bと、前記内筒(内側円筒73)に形成した第2流入開口(第2流出入兼用開口75c)および第2流出開口(第2流出入兼用開口75c)と、を有する構造であり、かつ、空調風が無い時、前記第1流入開口75aと前記第2流入開口(第2流出入兼用開口75c)、および、前記第1流出開口75bと第2流出開口(第2流出入兼用開口75c)を、開口位置の重なり合いを回避するオフセット設定による構造とした。このため、空調風による動圧の発生時、通路開閉構造75として開口構造を採用したことで、空調風に対する通気抵抗の増大が小さく抑えられ、芳香ユニット7の設定位置に制約が生じることがない。
(4) 前記外筒は、筒端面を塞いだ円筒状の外側円筒72であり、前記外側円筒72の筒端面の中心近傍に前記第1流入開口75aを形成し、前記外側円筒72の固形溶剤76より下流側の筒側面の位置に前記第1流出開口75bを形成し、前記内筒は、筒端面を塞いだ円筒状の内側円筒73であり、前記内側円筒73の筒端面の外周部に前記第2流入開口(第2流出入兼用開口75c)を形成し、空調風動圧の発生時に固形溶剤76より下流側となる前記内側円筒73の筒側面に前記第2流出開口(第2流出入兼用開口75c)を形成した。このため、芳香通路Fは、空調風の上流側から固形溶剤76に沿って下流側に向かう滑らかな流線となり、芳香ユニット7に形成される芳香通路Fによる通気抵抗の増大を抑えることができる。
(5) 前記内側円筒73の第2流入開口と第2流出開口は、筒端面の外周位置から筒側面の途中位置まで長手方向に連続して形成した第2流出入兼用開口75cである。このため、1つの第2流出入兼用開口75cにより第2流入開口機能と第2流出開口機能という2つの機能を実現することができると共に、内側円筒73に対する開口の加工を簡素化することができる。
なお、第2流出入兼用開口75cを複数設けた場合、第2流出入兼用開口75cの長手方向の長さを異ならせることで、動圧の大きさによる芳香作用の変化特性を最適化することができる。また、バネ74の付勢力は固定のままで、第2流出入兼用開口75cの長手方向の長さを変更設定することによっても、芳香作用の調整を行うことができる。
(6) 前記芳香ユニット7は、車室8内への空調風吹き出し口(センタベンチレータ33,34)を有する空調風ダクト(フロントベントダクト3)の位置に配設し、前記空調風ダクト側に固定されるユニット支持枠36に対し、固形溶剤76を保持する溶剤保持部材77を前記空調風ダクトの外部位置から着脱可能に設けた。このため、固形溶剤76が消耗したとき、二重筒72,73にて覆われた固形溶剤76を車室8内側から容易に交換することができる。
実施例2は、実施例1の第2流出入兼用開口に代え、内側円筒に独立の第2流入開口と第2流出開口を形成した例である。
まず、構成を説明する。
図6は、実施例2の車両用空気調和装置のフロントベントダクトに装備された芳香ユニットを示す分解斜視図である。
実施例2のフロントベントダクト3に配設された芳香ユニット7は、図6に示すように、ユニット支持枠71と、外側円筒72(外筒)と、内側円筒73(内筒)と、バネ74と、通路開閉構造75と、固形溶剤76と、溶剤保持部材77と、溶剤交換摘み78と、を備えている。
前記内側円筒73は、図6に示すように、筒端面を塞いだ円筒形状である。この内側円筒73には、筒端面の外周部に第2流入扇形開口75d(第2流入開口)を形成し、空調風動圧の発生時に固形溶剤76より下流側となる筒側面に第2流出開口75eを形成している。
前記第2流入扇形開口75dは、図6に示すように、内側円筒73の筒端面の外周に沿ってドーナツ状に開け、筒端面の中心位置の閉塞部75fと筒端面の外周縁部75gの間を放射状リブ75hにて結合することで、環状に複数個形成される。
なお、他の構成は、実施例1と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
次に、作用を説明する。
実施例2の車両用空気調和装置における作用を、「芳香成分の拡散抑制作用」、「ベントモード選択時の芳香作用」に分けて説明する。
[芳香成分の拡散抑制作用]
図7は、実施例2の車両用空気調和装置において空調風が無い時の芳香成分の拡散抑制作用を示す作用説明図である。
空調停止時やベントモード以外のモード選択による空調作動時等であり、フロントベントダクト3からの空調風が無い時、実施例1と同様に、外側円筒72と内側円筒73に設けた通路開閉構造75により、芳香通路が閉じられ、外側円筒72と内側円筒73による二重筒72,73にて固形溶剤76を密閉状態で覆ったままとし、固形溶剤76に含まれる芳香成分等の拡散を抑制する作用を示す。
このとき、実施例2では、内側円筒73に形成する開口を、実施例1のように第2流出入兼用開口75cのみとするのではなく、第2流入扇形開口75dと第2流出開口75eに分けている。このため、図7に示すように、外側円筒72と内側円筒73の隙間をシールする長さが、第1実施例の場合(図2を参照)に比べ、長く確保されることになり、円周方向のシール性が向上する。
したがって、二重筒72,73により覆われる固形溶剤76の密閉性が実施例1よりも良くなり、車両への乗り込み時の過剰な芳香を確実に防止することができる。加えて、長期間にわたって車両駐車する時等において、無駄に芳香成分等が拡散することが効果的に抑制されるため、実施例1よりも固形溶剤76の寿命を延長することができる。
[ベントモード選択時の芳香作用]
図8は、実施例2の車両用空気調和装置においてベントモード選択時の芳香作用を示す作用説明図である。
ベントモードを選択しての走行時等であって、空調風(ベント風)による動圧の発生時には、実施例1と同様に、外側円筒72と内側円筒73に設けた通路開閉構造75により芳香通路Fが開かれ、二重筒72,73の外部から固形溶剤76を有する二重筒72,73の内部へ導入した空調風を、再び二重筒72,73の外部へ戻す作用を示す。
このとき、実施例2では、内側円筒73の筒端面に、第2流入扇形開口75dが環状に複数個形成されているため、実施例1に比べ、内側円筒73の流入開口面積を広く均一にとることができ、二重筒72,73内の芳香通路Fの通気性が向上する。
したがって、車室8内に空調風を吹き出す時には、センタベンチレータ33,34から吹き出される空調風に乗って固形溶剤76から有効に芳香成分が揮発され、実施例1よりも高い芳香作用が発揮されることになる。
なお、他の作用は、実施例1と同様であるので、説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例2の車両用空気調和装置にあっては、実施例1の(1)〜(4),(6)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(7) 前記内側円筒73の第2流入開口は、筒端面の外周に沿ってドーナツ状に開け、筒端面の中心位置の閉塞部75fと筒端面の外周縁部75gの間を放射状リブ75hにて結合した複数の第2流入扇形開口75dである。このため、実施例1よりも固形溶剤76の長寿命化を図ることができると共に、実施例1よりも高い芳香作用を発揮させることができる。
実施例3は、実施例2の内側内筒の構成に、シール機能とガイド機能を高める部材を追加した例である。
まず、構成を説明する。
図9は、実施例3の車両用空気調和装置のフロントベントダクトに装備された芳香ユニットを示す分解斜視図である。
実施例3のフロントベントダクト3に配設された芳香ユニット7は、図9に示すように、ユニット支持枠71と、外側円筒72(外筒)と、内側円筒73(内筒)と、バネ74と、通路開閉構造75と、固形溶剤76と、溶剤保持部材77と、溶剤交換摘み78と、を備えている。
前記内側円筒73は、図9に示すように、筒端面を塞いだ円筒形状である。この内側円筒73には、筒端面の外周部に第2流入扇形開口75d(第2流入開口)を形成し、空調風動圧の発生時に固形溶剤76より下流側となる筒側面に第2流出開口75eを形成している。
前記第2流入扇形開口75dは、図9に示すように、内側円筒73の筒端面の外周に沿ってドーナツ状に開け、筒端面の中心位置の突起閉塞部75iと筒端面の外周縁部75gの間を放射状リブ75hにて結合することで、環状に複数個形成される。
前記突起閉塞部75iは、図9に示すように、外側円筒72の第1流入開口75aの内径よりも少し小さい外径を有する円柱突起形状であり、空調風の流れの上流側に向けて突出して形成される。
なお、他の構成は、実施例1と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
次に、作用を説明する。
実施例3の車両用空気調和装置における作用を、「芳香成分の拡散抑制作用」、「ベントモード選択時の芳香作用」に分けて説明する。
[芳香成分の拡散抑制作用]
図10は、実施例3の車両用空気調和装置において空調風が無い時の芳香成分の拡散抑制作用を示す作用説明図である。
空調停止時やベントモード以外のモード選択による空調作動時等であり、フロントベントダクト3からの空調風が無い時、実施例1と同様に、外側円筒72と内側円筒73に設けた通路開閉構造75により、芳香通路が閉じられ、外側円筒72と内側円筒73による二重筒72,73にて固形溶剤76を密閉状態で覆ったままとし、固形溶剤76に含まれる芳香成分等の拡散を抑制する作用を示す。
そして、実施例2と同様に、内側円筒73に形成する開口を第2流入扇形開口75dと第2流出開口75eに分けているため、図10に示すように、外側円筒72と内側円筒73の隙間をシールする長さが、第1実施例の場合(図2を参照)に比べ、長く確保されることになり、円周方向のシール性が向上する。
加えて、実施例3の場合、内側円筒73の突起閉塞部75iが、図10に示すように、外側円筒72の第1流入開口75aに嵌合した状態となることで、突起閉塞部75iの外周面と第1流入開口75aの内周面により線シール部が形成される。
したがって、二重筒72,73により覆われる固形溶剤76の密閉性が実施例2よりもさらに良くなり、車両への乗り込み時の過剰な芳香を確実に防止することができる。加えて、長期間にわたって車両駐車する時等において、無駄に芳香成分等が拡散することが効果的に抑制されるため、実施例2よりも固形溶剤76の寿命を延長することができる。
[ベントモード選択時の芳香作用]
図11は、実施例3の車両用空気調和装置においてベントモード選択時の芳香作用を示す作用説明図である。
ベントモードを選択しての走行時等であって、空調風(ベント風)による動圧の発生時には、実施例1と同様に、外側円筒72と内側円筒73に設けた通路開閉構造75により芳香通路Fが開かれ、二重筒72,73の外部から固形溶剤76を有する二重筒72,73の内部へ導入した空調風を、再び二重筒72,73の外部へ戻す作用を示す。
そして、実施例2と同様に、内側円筒73の筒端面に環状に複数個形成された第2流入扇形開口75dにより、実施例1に比べ、内側円筒73の流入開口面積を広く均一にとることができ、二重筒72,73内の芳香通路Fの通気性が向上する。
加えて、実施例3の場合、内側円筒73の突起閉塞部75iが、図10に示すように、外側円筒72の第1流入開口75aから導入された空調風の流れを、第2流入扇形開口75dに導くガイドとなり、二重筒72,73内の芳香通路Fの通気性が向上する。
したがって、車室8内に空調風を吹き出す時には、センタベンチレータ33,34から吹き出される空調風に乗って固形溶剤76から有効に芳香成分が揮発され、実施例2よりも高い芳香作用が発揮されることになる。
なお、他の作用は、実施例1と同様であるので、説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例3の車両用空気調和装置にあっては、実施例1の(1)〜(4),(6)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
(8) 前記内側円筒73の筒端面の中心位置に、空調風の流れの上流側に向けて突出する突起閉塞部75iを形成した。このため、実施例2よりも固形溶剤76の長寿命化を図ることができると共に、実施例2よりも高い芳香作用を発揮させることができる。
以上、本発明の車両用空気調和装置を実施例1〜実施例3に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1〜3では、外筒と内筒として、筒断面形状が円形の外側円筒と内側円筒を用いる例を示した。しかし、筒断面形状は円形に限ることなく、楕円形や長円形や多角形等であっても良い。
実施例1〜3では、外筒と内筒のうち、内筒である内側円筒が空調風の動圧を受けて外側円筒の内面を摺動する例を示した。しかし、外筒と内筒のうち、外筒である外側円筒が空調風の動圧を受けて内側円筒の外面を摺動する例としても良いし、さらに、外筒である外側円筒と内筒である内側円筒が、それぞれ空調風の動圧を受けて異なる摺動をするような例としても良い。
実施例1〜3では、芳香ユニットを、固形溶剤の交換性を考慮し、フロントベントダクトの位置に設定する例を示した。しかし、芳香ユニットは、空気取り入れ口から車室内への吹出口に至る空調風経路のいずれの位置に配設しても良い。
実施例1〜3では、温度情報等に応じて暖房や冷房を行う車両用空気調和装置への適用例を示したが、暖房のみを行う車両用空気調和装置や冷房のみを行う車両用空気調和装置暖房や空気清浄を行う車両用空気調和装置等、様々な車両用空気調和装置に対しても適用することができる。
実施例1の芳香ユニットを備えた車両用空気調和装置の一例を示す全体システム図である。 実施例1の車両用空気調和装置のフロントベントダクトに装備された芳香ユニットを示す横断平面図である。 実施例1の車両用空気調和装置のフロントベントダクトに装備された芳香ユニットを示す分解斜視図である。 実施例1の車両用空気調和装置において空調風の風量が少ないときの芳香ユニットによる芳香作用を示す作用説明図である。 実施例1の車両用空気調和装置において空調風の風量が多いときの芳香ユニットによる芳香作用を示す作用説明図である。 実施例2の車両用空気調和装置のフロントベントダクトに装備された芳香ユニットを示す分解斜視図である。 実施例2の車両用空気調和装置において空調風が無い時の芳香成分の拡散抑制作用を示す作用説明図である。 実施例2の車両用空気調和装置においてベントモード選択時の芳香作用を示す作用説明図である。 実施例3の車両用空気調和装置のフロントベントダクトに装備された芳香ユニットを示す分解斜視図である。 実施例3の車両用空気調和装置において空調風が無い時の芳香成分の拡散抑制作用を示す作用説明図である。 実施例3の車両用空気調和装置においてベントモード選択時の芳香作用を示す作用説明図である。
符号の説明
1 ブロワユニット
2 空調ユニット
3 フロントベントダクト(空調ダクト)
33,34 センタベンチレータ(車室内吹出口)
35 ユニット穴
36 ユニット支持枠
36 支持リング
4 リヤベントダクト
5 デフダクト
6 フットダクト
7 芳香ユニット
71 ユニット支持枠
72 外側円筒(外筒)
73 内側円筒(内筒)
74 バネ
75 通路開閉構造
75a 第1流入開口
75b 第1流出開口
75c 第2流出入兼用開口(第2流入開口、第2流出開口)
75d 第2流入扇形開口(第2流入開口)
75e 第2流出開口
75f 閉塞部
75g 外周縁部
75h 放射状リブ
75i 突起閉塞部
76 固形溶剤
77 溶剤保持部材
78 溶剤交換摘み
8 車室
CL 筒軸
F 芳香通路
S1 流出側開口面積
S2 流出側開口面積
W 空調風方向

Claims (8)

  1. 空気取り入れ口から車室内への吹出口に至る空調風経路に芳香ユニットを配設した車両用空気調和装置において、
    前記芳香ユニットは、摺動可能に嵌合された外筒と内筒による二重筒にて芳香成分を揮発する固形溶剤を覆うと共に、前記二重筒の筒軸を空調風の上流側に向けることで筒端面を空調風の動圧受け面とし、
    前記外筒と前記内筒に、空調風による動圧の発生時には、前記動圧受け面が受ける空調風の動圧によって、前記二重筒の外部から内部へ導入した空調風を再び前記二重筒の外部へ戻す芳香通路を開き、空調風が無い時には、前記芳香通路を閉じる通路開閉構造を設けたことを特徴とする車両用空気調和装置。
  2. 請求項1に記載された車両用空気調和装置において、
    前記芳香ユニットは、前記外筒をユニット支持枠に固定し、固定した外筒に対し前記内筒を摺動可能に嵌合すると共に、前記内筒に、空調風の下流側に向けて作用する動圧力に対抗する付勢力を付与するバネを設定し、
    前記通路開閉構造は、空調風による動圧の発生時、バネ付勢力を上回る動圧力により前記内筒が空調風の下流側に移動して前記芳香通路を開き、空調風が無い時、バネ付勢力により前記内筒が空調風の上流側へ移動して前記芳香通路を閉じる構造としたことを特徴とする車両用空気調和装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載された車両用空気調和装置において、
    前記通路開閉構造は、前記外筒に形成した第1流入開口および第1流出開口と、前記内筒に形成した第2流入開口および第2流出開口と、を有する構造であり、かつ、空調風が無い時、前記第1流入開口と前記第2流入開口、および、前記第1流出開口と第2流出開口を、開口位置の重なり合いを回避するオフセット設定による構造としたことを特徴とする車両用空気調和装置。
  4. 請求項3に記載された車両用空気調和装置において、
    前記外筒は、筒端面を塞いだ円筒状の外側円筒であり、前記外側円筒の筒端面の中心近傍に前記第1流入開口を形成し、前記外側円筒の固形溶剤より下流側の筒側面の位置に前記第1流出開口を形成し、
    前記内筒は、筒端面を塞いだ円筒状の内側円筒であり、前記内側円筒の筒端面の外周部に前記第2流入開口を形成し、空調風動圧の発生時に固形溶剤より下流側となる前記内側円筒の筒側面に前記第2流出開口を形成したことを特徴とする車両用空気調和装置。
  5. 請求項4に記載された車両用空気調和装置において、
    前記内側円筒の第2流入開口と第2流出開口は、筒端面の外周位置から筒側面の途中位置まで長手方向に連続して形成した第2流出入兼用開口であることを特徴とする車両用空気調和装置。
  6. 請求項4に記載された車両用空気調和装置において、
    前記内側円筒の第2流入開口は、筒端面の外周に沿ってドーナツ状に開け、筒端面の中心位置の閉塞部と筒端面の外周縁部の間を放射状リブにて結合した複数の第2流入扇形開口であることを特徴とする車両用空気調和装置。
  7. 請求項6に記載された車両用空気調和装置において、
    前記内側円筒の筒端面の中心位置に、空調風の流れの上流側に向けて突出する突起閉塞部を形成したことを特徴とする車両用空気調和装置。
  8. 請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載された車両用空気調和装置において、
    前記芳香ユニットは、車室内への空調風吹き出し口を有する空調風ダクトの位置に配設し、前記空調風ダクト側に固定されるユニット支持枠に対し、固形溶剤を保持する溶剤保持部材を前記空調風ダクトの外部位置から着脱可能に設けたことを特徴とする車両用空気調和装置。
JP2008160326A 2008-06-19 2008-06-19 車両用空気調和装置 Expired - Fee Related JP5062053B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008160326A JP5062053B2 (ja) 2008-06-19 2008-06-19 車両用空気調和装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008160326A JP5062053B2 (ja) 2008-06-19 2008-06-19 車両用空気調和装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010000854A JP2010000854A (ja) 2010-01-07
JP5062053B2 true JP5062053B2 (ja) 2012-10-31

Family

ID=41582936

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008160326A Expired - Fee Related JP5062053B2 (ja) 2008-06-19 2008-06-19 車両用空気調和装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5062053B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6259740B2 (ja) * 2014-09-11 2018-01-10 国立大学法人名古屋大学 炭化ケイ素の結晶の製造方法及び結晶製造装置
JP6436017B2 (ja) * 2015-08-24 2018-12-12 株式会社豊田中央研究所 機能性成分搬送装置
JP6618331B2 (ja) * 2015-10-29 2019-12-11 株式会社 バイオミメティクスシンパシーズ 移動透析車両
JP6863320B2 (ja) * 2018-03-22 2021-04-21 株式会社豊田中央研究所 揮発成分放出装置
CN114174087A (zh) * 2019-06-25 2022-03-11 法雷奥日本株式会社 车辆用空调装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6188813U (ja) * 1984-11-19 1986-06-10
JPH0329872U (ja) * 1989-03-28 1991-03-25
JP2737501B2 (ja) * 1991-01-09 1998-04-08 ダイキン工業株式会社 芳香容器
JPH04259464A (ja) * 1991-02-14 1992-09-16 Daikin Ind Ltd 芳香装置
JPH079846A (ja) * 1993-06-29 1995-01-13 Nippondenso Co Ltd 空調消臭装置
JP3267103B2 (ja) * 1995-05-26 2002-03-18 日産自動車株式会社 車両用空気調和装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010000854A (ja) 2010-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5062053B2 (ja) 車両用空気調和装置
WO2017163631A1 (ja) 車両空調用送風装置
US9676245B2 (en) Three door structure for partial recirculation in an air conditioning system
JP2007099188A (ja) 車両用空調装置
US9561702B2 (en) Three door structure for partial recirculation in an air conditioning system
JPH08268038A (ja) 空気通路切替装置およびそれを用いた車両用空調装置
JP5703002B2 (ja) 車両用空気調和装置
JP2007161110A (ja) 空調装置
US10052934B2 (en) Convex grid shape to reduce turbulence under rotary door
JP2007331416A (ja) 車両用空調装置
JP5796644B2 (ja) 空調装置
JP6604792B2 (ja) 送風装置
WO2014058009A1 (ja) 車両用空調装置
JP2006168432A (ja) 車両用空調装置
JP2015163502A (ja) 車両用空調装置
JP6054191B2 (ja) 空調ユニット用ドア構造および空調ユニット
JP2008143237A (ja) 車両用空調装置
JP6472661B2 (ja) 車両用空調装置
JPH1058947A (ja) 空気通路切替装置および車両用空調装置
JP2015123851A (ja) 車両用空調装置
JP6499448B2 (ja) 車両用空調装置
US20230059258A1 (en) Heating, ventilation and/or air-conditioning device for a motor vehicle
JP6472662B2 (ja) 車両用空調装置
JP2006137424A (ja) 制御部材
WO2014092075A1 (ja) 車両用空調装置のドア保持構造及びこれを備えた車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110527

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120710

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120723

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150817

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees