JP2737501B2 - 芳香容器 - Google Patents

芳香容器

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JP2737501B2
JP2737501B2 JP3347158A JP34715891A JP2737501B2 JP 2737501 B2 JP2737501 B2 JP 2737501B2 JP 3347158 A JP3347158 A JP 3347158A JP 34715891 A JP34715891 A JP 34715891A JP 2737501 B2 JP2737501 B2 JP 2737501B2
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fragrance
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明博 横田
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  • Central Air Conditioning (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和機械、空気清
浄器、脱臭器、酸素富化器或いはオゾン発生器等の機器
に装着され、室内や車内への香りを放出する芳香容器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば空気清浄器に、芳香剤を収
納した芳香容器を取り付け、送風機による送風によって
芳香を送り出すものが提供されている(実開昭63−2
83648号公報参照)。ところで、芳香の放出は必要
時のみで良く、また、常時に芳香を放出していては、人
間の臭覚が鈍化し、芳香発散の効果の実効が得られな
い。
【0003】そこで、この空気清浄器では、芳香容器の
芳香吐出孔を板で塞ぐことにより、芳香の発散を規制
し、この板を移動させて板に設けた孔を芳香吐出孔に一
致させることにより、芳香を放出させるようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この芳香容
器は、単に板によって芳香吐出孔を塞ぐので、芳香容器
の密閉が不十分であり、したがって、芳香の発散の規制
が不十分で、不要に芳香が漏れ出してしまうという難点
があった。また、この芳香容器の開閉を行うための機構
は、多数のギアを組み合わせた複雑なものとなり、芳香
容器の自動開閉への適用が困難であるという問題もあっ
た。
【0005】このような問題を解決するために、上部に
揮散開口を有して芳香剤を収納する内容器と、この内容
器を上下動自在に収納した外容器と、この外容器に着脱
自在に取り付けられ、内容器の揮散開口を閉塞可能な蓋
と、外容器と内容器との間に介在して内容器を蓋に密接
させる付勢手段とを備え、内容器の側面の突起を外容器
の側面の溝から突出させた芳香容器が提供されている
(例えば、特願平2−30527号参照)。
【0006】この芳香容器においては、付勢手段によっ
て内容器を蓋に密接させて、内容器の揮散開口を閉塞す
るので、内容器内の芳香剤を確実に密封することができ
る。また、内容器の突起を、外部の部材に係止させた状
態で、外容器を押し上げることにより、この外容器に取
り付けられた蓋を、内容器の揮散開口から離反させて、
容易に内容器を開放させることができ、容易に、自動開
閉に適用することができる等の利点がある。
【0007】ところが、この芳香容器においては、一端
部側のみから芳香を発散するので、発散される芳香の量
があまり多くなく、したがって、広い部屋等に用いた場
合には、芳香の量が不足気味となるという問題が残存し
ていた。本発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、
芳香の規制を確実に行うことができると共に自動開閉に
容易に適用することができ、しかも、所要時に十分な量
の芳香を発散させることができる芳香容器を提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の芳香容器は、両端部に一対の揮散開
口を有する筒状の外容器と、この外容器内に、上記一対
の揮散開口のうちの一方の揮散開口を閉塞する閉塞位置
とこれを開放する開放位置との間を移動自在な状態で収
容され、一端部に上記一方の揮散開口から突出される突
出部を有すると共に、他端部に芳香剤収納用の開口を有
し、且つ側面に透孔を有する内容器と、内容器の上記他
端部に上記開口を閉塞する状態で装着され、内容器が閉
塞位置にある状態で外容器の他方の揮散開口を閉塞し、
内容器が開放位置にある状態で他方の揮散開口を開放す
る蓋と、外容器と内容器との間に介在して内容器を上記
閉塞位置に付勢する付勢手段とを備えたことを特徴とす
るものである。
【0009】また、請求項2記載の芳香容器は、上記一
方の揮散開口は、外容器の端面部の中央に穿設されてお
り、内容器の突出部に連続して形成され、シール面を有
する段部に、内容器が閉塞位置にある状態で外容器の端
面部の内端面と当該段部のシール面との間を密封するゴ
ム製のOリングが装着されており、上記端面部の内端面
には、内容器の移動に伴ってOリングの外周の一部に摺
接し、内容器と外容器の接触を回避した状態で内容器の
移動を案内するガイド用リブが立設されていることを特
徴とするものである。
【0010】
【作用】上記請求項1記載の芳香容器によれば、付勢手
段によって、内容器が閉塞位置に付勢された状態で、当
該内容器が外容器の一方の揮散開口を閉塞すると共に、
蓋が外容器の他方の揮散開口を閉塞するので、外容器を
確実に密封することができる。また、外容器を外部の部
材に保持させた状態で、外容器の揮散開口から突出され
た内容器の突出部を押圧することにより、内容器を開放
位置に移動させ、この内容器および蓋による両揮散開口
の閉塞を解除して両揮散開口を開放させることができ
る。これにより、両揮散開口および内容器の透孔を通し
て芳香容器外部の空気が直接芳香剤に流通され、揮散開
口を通して外部に芳香が揮散される。
【0011】上記請求項2記載の芳香容器によれば、内
容器の段部に装着したOリングによって、外容器の端面
部の内端面と当該段部のシール面との間の密封が確保さ
れるので、外容器の密封が一層確実である。しかも、外
容器の端面部の内端面に立設されたガイド用リブが、内
容器の移動に伴ってOリングの外周の一部に摺接し、内
容器と外容器の接触を回避した状態で内容器の移動を案
内するので、付勢手段によって付勢された内容器が開放
位置から閉塞位置へ復帰する際に、両容器が接触して衝
撃音を発生することがない。また、ガイド用リブはOリ
ングの一部に摺接されるので、閉塞位置を離れた状態の
内容器の段部とガイド用リブとの間がOリングによって
密封されてしまうことがない。
【0012】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図1は、この発明の一実施例の芳香容器を包含
する芳香装置を示す概略断面図である。同図を参照し
て、この芳香装置Pは、フレーム1と、フレーム1によ
って回動自在に支持されたロッド2と、ロッド2の軸方
向に所定間隔をおいて配設された複数のカム4A,4
B,4Cと、各カム4A,4B,4Cの下方位置で、フ
レーム1に着脱自在に取り付けられ、内部にそれぞれ異
なる芳香剤10を収納した芳香容器3A,3B,3C
と、ロッド2を回動駆動する駆動手段としてのモータ5
と、芳香容器3A,3B,3Cを選択的に開放させるよ
うにモータ5によってロッド2の回動を制御する制御手
段としての処理部6とをユニットとして構成している。
【0013】芳香剤10としては、フェルト等に浸透さ
せた液状のものが使用されている。なお芳香剤10とし
て、、ビーズ状の固形のものを使用することもできる。
図1およびフレーム下面を示す図2を参照して、フレー
ム1は、互いに対向する二対の側板1a,1b、1c,
1dと、天板1fと、底板1eと、この底板1eから上
方へ窪んだ、芳香容器の取付部7とを備えている。
【0014】図2、図3および図5を参照して、取付部
7は、底板1eに穿設された孔の周縁から上方に突設さ
れた、一対の対向する半円筒状板7a,7bにより形成
されている。これら半円筒状板7aと半円筒状板7bと
の間には、所定幅の一対の上下に延びる導入溝7c,7
dが設けられている。半円筒状板7aは、導入孔7cに
連なった上向きの傾斜面7eと、この傾斜面7eの頂部
から落とし込まれた被係合部7eとを形成している。半
円筒状板7bは、導入孔7dに連なった上向きの傾斜面
7gと、この傾斜面7gの頂部から落とし込まれた被係
合部7hとを形成している。
【0015】導入孔7c,7d、傾斜面7e,7gおよ
び被係合部7f,7hは、後述する係合突起31e,3
1fを導入、案内および係合させるものである。なお、
図5において、係合突起31e,31fについては、図
示を省略してある。半円筒状板7a,7bの、傾斜面7
e,7gおよび被係合部7e,7hを形成した部分の径
m(図2参照)は、後述する外容器31の側面31dの
外径よりも大きく、上記部分以外の部分の径n(図2参
照)は、外容器31の側面31dの外径と略等しく設定
されている。
【0016】図1、図4および芳香容器の開放状態を示
す図6を参照して、各芳香容器3A,3B,3Cは、外
容器31と、この外容器31に収容され、芳香剤10を
収納する内容器32と、内容器32の下端部に係脱自在
に取付けられ、内容器32の下端の開口を閉じる蓋33
と、内容器32の外周の突縁32gと外容器31に内嵌
固定された環状ストッパ37との間に介在した付勢手段
としての圧縮コイルばね34を備えている。
【0017】外容器31は、上面31揮散開口31bを
有し下面に揮散開口31gを有する円筒からなる。ま
た、外容器31の下端には、半径方向外向きに延びる下
端フランジ部31cが形成されている。外容器31の側
面31dには、取付部7の被係合部7e,7fに係合さ
れる一対の係合突起31e,31fが設けられている。
内容器32は、略円筒状をしており、外容器31内に、
外容器31の上部の揮散開口31bを閉塞する閉塞位置
(図1参照)と揮散開口31bを開放する開放位置(図
6参照)との間を上下動自在な状態で挿入される。内容
器32の上部には、段部32a及び段部32bが形成さ
れている。上側の段部32aは、外容器31の端面部と
しての上面部31aの、内端面31iとの間にOリング
35を挟み込んで外容器31内を密封する。
【0018】下側の段部32b上には、外容器31の揮
散開口31bから上方へ突出され、カム4A,4B,4
Cによって下方へ押圧される円筒状の突出部32cが形
成されている。この突出部32cの側面の円周等配に
は、複数の板状のガイド部32dが設けられている。こ
れらのガイド部32dは、揮散開口31bの内周縁に摺
接して、突出部32cが揮散開口31bを貫通して上下
動するのを案内する。ガイド部32d間の空間は、突出
部32cが押し下げられて内容器32が開放位置にある
状態で、芳香の流通を許容する(図6参照)。内容器3
2の側面32eには、上下に延びる透孔32fが円周等
配に設けられている。これらの透孔32fは、内容器3
2内に収納された芳香剤10による芳香が内容器32外
へ発散されるのに十分なだけの大きさにしてある。
【0019】これら透孔32f間の側面32eには、下
方から圧縮コイルばね34の上部巻端34aを当接させ
る突縁32gが設けられている。なお、圧縮コイルばね
34の下部巻端34bは、外容器31の内周面に嵌合さ
れる環状ストッパ37によって外容器31に対して位置
規制されている。すなわち、圧縮コイルばね34は、そ
の付勢力によって、外容器31に対して内容器32を弾
性的に押し上げ、内容器32を閉塞位置に付勢してい
る。
【0020】蓋33は、内容器32の下端部32hに装
着された状態で内容器32の下面の開口32iを閉塞す
る。内容器32に装着された蓋33は、内容器32と共
に上下動し、内容器32が閉塞位置にある状態で外容器
31下部の揮散開口31gを閉塞し、内容器32が開放
位置にある状態で揮散開口31gを開放する。蓋33
は、内容器32の下端部に取り外し可能に外嵌される、
一対の円筒面状の外嵌部33aを形成しており、外嵌部
33a,33aどうしの間に、空所33b,33bを設
けている。これらの空所33b,33bは、内容器32
の押し下げ時に、芳香容器3A,3B,3C内への空気
の流通を許容する(図6参照)。蓋33の下端には、半
径方向外向きに延びるフランジ部33cが設けられてい
る。このフランジ部33cの上面と外容器31の下端フ
ランジ部31cの下面との間には、Oリング36が挟み
込まれて、外容器31内が密封される。
【0021】組立て状態の芳香容器3A,3B,3Cを
フレーム1の取付部7に取り付ける場合は、外容器31
の係合突起31e,31fを取付部7の導入孔7c,7
d内に導入した状態で、芳香容器3A,3B,3Cを取
付部7内に挿入して押し上げた後、芳香容器3A,3
B,3Cを、下方からみて時計回りに回転させ、係合突
起31e,31fを傾斜面7e,7gに沿わせながら、
被係合部7f,7hに係合する。これにより、芳香容器
3A,3B,3Cは、回動が規制され、自重によって取
付部7に取付けられる。
【0022】ロッド2は、図1に示すように、一対の側
板1a,1b間に回動自在に架設されている。ロッド2
の一端部2aは、側板1aに取付けられたモータ5の駆
動軸5aに一体回転可能に連結されている。ロッド2の
略中央部には、突起部2bが設けられている。この突起
部2bは、ロッド2の回転に伴って旋回し、突起部2b
の上方の天板1fに垂下されたホームポジション検出ス
イッチ8をオンオフさせる。このホームポジション検出
スイッチ8は、突起部2bとの当接によって、ロッド2
がホームポジションにあることを確認する。
【0023】カム4A,4B,4Cは、図7に示すよう
に、例えば120度ずつその位相がずらせてある。ロッ
ド2の正転、逆転により、カム4A,4B,4Cの作用
部分が、選択的に下方に向けられる。処理部6は、マイ
クロコンピュータ等からなり、モータ5の駆動軸5a
を、所定方向に所定角度だけ回転させることにより、所
望のカム4A,4B,4Cの作用部分を下方に向け、所
望の芳香容器3A,3B,3Cを開放する。
【0024】ブロック図を示す図9、およびモータ5並
びにホームポジション検出スイッチ8の動作のタイムチ
ャートを示す図10を参照して、処理部6の働きについ
て説明する。図9を参照して、処理部6は、複数のボタ
ン81aを設けた芳香剤選択のための香気選択部81、
ホームポジションにある状態から一つの香気発生を経て
再びホームポジションにある状態に戻るまでの動作間隔
T3を所定間隔(例えば20分)に設定するサイクル時
間設定器82、各香気を発散させている動作時間T2
を、例えば1分間、20秒間、10秒間等の複数段階に
設定する動作時間設定器83、電源の周波数が50ヘル
ツか60ヘルツかを判別する周波数判別器84、およびホ
ームポジション検出スイッチ8から、それぞれの信号を
入力し、モータ5を駆動させる信号を出力する。
【0025】処理部6への通電が開始されると、ホーム
ポジション検出スイッチ8によって、ロッド2がホーム
ポジションにあるかどうかを確認し、ロッド2がホーム
ポジションにない場合は、モータ5を駆動してロッド2
を回転させ、ホームポジションにセットする。このホー
ムポジションの状態で、カム4A,4B,4Cが、芳香
容器3A,3B,3Cを選択的に開放させるには、モー
タ5を所要の時間T1だけ駆動して、それぞれ、ロッド
2を図7において時計回りに60度、180度或いは3
00度の角度だけ回転させなければならない。
【0026】この所要時間T1を、香気選択部81のボ
タン81aによる芳香の選択にそれぞれ対応して、T
A,TB,TCで表すと、これらTA,TB,TCは、
周波数判別部84からの信号によって周波数がHヘルツ
である場合、モータ5の回転数を毎分Rとして、 TA=(60/360)×(60/R)=10/R TB=(180/360)×(60/R)=30/R TC=(300/360)×(60/R)=50/R そして、例えば、香気選択部81のボタン81aによっ
て芳香容器3Aの芳香が選択されている場合、図8に示
すように、ロッド2が図7の状態から時計回りに60度
だけ回転して、カム4Aが芳香容器3Aの上方に移動
し、これにより、突出部32cを押し下げ、芳香容器3
Aを開放させて芳香を放出させる。
【0027】図10において、ホームポジションにある
区間Jから区間Kでモータ5が駆動した後、区間Lで所
要の芳香を発散させ、その後、区間Mでモータ5が駆動
して区間Nで再びホームポジションに戻る。上記区間L
が、動作時間設定器83により設定された動作時間T2
に対応し、区間K、区間L、区間Mおよび区間Nを加え
たものが、サイクル時間設定器82により設定されるサ
イクル時間T3に対応している。
【0028】この実施例によれば、内容器32が閉塞位
置にある状態で、内容器32および蓋33によって、外
容器31の上下の揮散開口31b,31gが閉塞され、
内容器32は圧縮コイルばね34によって閉塞位置に付
勢されているので、外容器31内を確実に密封すること
ができる。したがって、芳香の漏れを確実に規制するこ
とができる。特にOリング35,36を用いているの
で、密封が一層確実である。
【0029】また、外容器31の係合突起31e,31
fをフレーム1の被係合部7g,7hに係合させて、外
容器31の下方への移動を規制した状態で、外容器31
上部の揮散開口31bから突出された内容器31の突出
部32cをカム4A,4B,4Cによって押し下げるこ
とにより、内容器31を開放位置に下降させ、この内容
器32および蓋33による両揮散開口31b,31gの
閉塞を解除して両揮散開口31b,31gを開放させる
ことができる。これにより、両揮散開口31b,31g
および内容器32の透孔32fを通して、芳香容器3
A,3B,3C外部の空気を直接芳香剤10に流通さ
せ、揮散開口31b,31gを通して外部に芳香を揮散
することができる。このように直接外部の空気が芳香剤
10に沿うようにして流通されるので、十分な量の芳香
が揮散され、芳香容器3A,3B,3Cを広い部屋で使
用したとしても、芳香の量が不足気味になるようなこと
がない。
【0030】さらに、内容器32の突出部32cを、単
にカム等によって押圧する簡単な構造によって、容易
に、芳香容器3A,3B,3Cの自動開閉を行うことが
できる。すなわち、処理部6によってモータ5を駆動さ
せて所望のカム4A,4B,4Cによって所望の芳香容
器3A,3B,3Cを選択的に開放させることができ
る。また、従来のように、芳香容器内の芳香剤を取り替
えたりすることなく、容易に、所望の香気を発散させる
ことができる。
【0031】加えて、各芳香容器3A,3B,3Cは、
ロッド2の軸方向に沿って直線状に並べられ、それぞれ
対応するカム4A,4B,4Cによって開閉される。こ
のように芳香容器3A,3B,3Cを直線状に並べたの
で、芳香装置Pの奥行きを狭くすることができ、芳香装
置Pを薄型にすることができる。したがって、芳香装置
Pが取り付けられるための、空気清浄器等の装置の内部
スペースが、奥行きの狭いものであってもこれに対応す
ることができる。
【0032】さらに、芳香装置Pをユニット化している
ので、空気清浄器だけでなく、各種空気調和機械、酸素
富化器および脱臭器等の機器に、容易に適用することが
できる。加えて、芳香容器3A,3B,3Cを持ち上げ
て係合突起31e,31fによる係合を解除した後、回
転させるだけで、容易に芳香容器3A,3B,3Cをフ
レーム1から取り外すことができるので、芳香剤の交換
が非常に容易である。
【0033】図11ないし図13は、他の実施例を示し
ている。これらの図を参照して、この実施例が図1の実
施例と異なるのは、図1の実施例のガイド部32dに代
えて、外容器31の端面部としての上面部31aの、内
端面31iに、ゴム製のOリング35の外周に摺接する
ガイド用リブ38が立設されていることである。これら
のガイド用リブ38は、互いの間に隙間Sを設けた状態
で立設されており、内容器31の上下動に伴ってOリン
グ35の外周に摺接することにより、内容器32と外容
器31の接触を回避した状態で内容器32の移動を案内
する。なお、揮散開口31bの内周縁と各ガイド部32
dとの間には、内容器32の閉塞位置で所定の隙間を設
けておき、上記内周縁と各ガイド部32dとの接触を確
実に回避しておくことが望ましい。
【0034】この実施例によれば、外容器31に設けた
ガイド用リブ38によって、内容器32と外容器31の
接触を回避した状態で内容器32の移動を案内すること
ができるので、圧縮コイルばね34によって付勢された
内容器31が開放位置(図11参照)から閉塞位置(図
12参照)へ復帰する際に、両容器31,32が接触し
て衝撃音を発生することがない。したがって、静粛性に
優れている。特に、図14に示すように外容器31を開
放させる際、カム4A,4B,4Cが回転しながら内容
器32の突出部32cを下方へ押し付けるので、図15
に示すように開放位置へ押し下げられた内容器32は、
その突出部32c側がカム4A,4B,4Cの回転方向
下流側(図15において右側)に偏った状態になりやす
い。そして、カム4A,4B,4Cによる押し下げが解
除される際に、上記のように突出部32cを偏らせた内
容器32は、圧縮コイルばね34による付勢力を受け
て、突出部32cを上記の偏り方向の反対方向(図15
において白抜き矢符で示す)に振りながら、押し上げら
れることになり、内容器32と外容器31が衝突して衝
撃音を発生するようなことが予想される。これに対し
て、本実施例では、ガイド用リブ38の働きで内容器3
2の偏りが防止されているので、このような衝撃音の発
生を確実に防止できる。
【0035】また、ガイド用リブ38は、Oリング35
の外周の一部に摺接するようにしてあるので、閉塞位置
を離れた状態の内容器32の段部32aとガイド用リブ
との間がOリング35によって密封されてしまうことが
なく、ガイド用リブ38によって所要時の揮散開口31
bの開放が阻害される虞がない。なお、上記各実施例に
おいて、ロッド2を連続回転させたり、タクト送りさせ
ることにより、複数の芳香を短時間内に放出させ、芳香
を混合させることもできる。また、芳香容器の個数は2
つ以上或いは4つ以上でも良い。
【0036】その他本発明の要旨を変更しない範囲で種
々の設計変更を施すことが可能である。
【0037】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の芳香容器に
よれば、付勢手段によって、内容器が閉塞位置に付勢さ
れた状態で、当該内容器が外容器の一方の揮散開口を閉
塞すると共に、蓋が外容器の他方の揮散開口を閉塞する
ので、外容器を確実に密封することができ、芳香の漏れ
を確実に規制することができる。また、外容器を外部の
部材に保持させた状態で、外容器の揮散開口から突出さ
れた内容器の突出部を押圧することにより、内容器およ
び蓋による両揮散開口の閉塞を解除して両揮散開口を容
易に開放させて芳香を発散でき、自動開閉に容易に適用
できる。さらに、両揮散開口および内容器の透孔を通し
て芳香容器外部の空気が直接芳香剤の周囲に流通される
ので、十分な量の芳香を発散でき、広い部屋での使用に
際しても芳香の量が不足気味になるようなことがないと
いう特有の効果を奏する。
【0038】請求項2記載の芳香容器によれば、上記請
求項1記載の芳香容器と同様の効果を奏することに加え
て、内容器の段部に装着したOリングによって、外容器
の端面部の内端面と当該段部のシール面との間の密封が
確保されるので、外容器の密封が一層確実である。しか
も、ガイド用リブが、内容器の移動に伴ってOリングの
外周の一部に摺接し、内容器と外容器の接触を回避した
状態で内容器の移動を案内するので、付勢手段によって
付勢された内容器が開放位置から閉塞位置へ復帰する際
に、両容器が接触して衝撃音を発生することがなく、静
粛性に優れている。また、ガイド用リブはOリングの外
周の一部に摺接するので、ガイド用リブとOリングとの
接触によって、所要時の揮散開口の開放が阻害されるこ
とがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の芳香容器の分解斜視図で
ある。
【図2】芳香容器が取り付けられた芳香装置を示す概略
縦断面図である。
【図3】芳香容器の下面図である。
【図4】取付部の一部破断斜視図である。
【図5】図2のV−V断面図である。
【図6】開放状態の芳香容器を示す縦断面図である。
【図7】ロッドがホームポジションにある状態を示すカ
ム機構の概略側面図である。
【図8】ロッドが回転された状態を示すカム機構の概略
側面図である。
【図9】芳香を制御するブロック図である。
【図10】モータおよびホームポジション検出スイッチ
のタイムチャートを示す図である。
【図11】他の実施例の芳香容器の開放状態を示す要部
断面図である。
【図12】その閉塞状態を示す要部断面図である。
【図13】外容器の要部斜視図である。
【図14】カムによる内容器の押下げ工程を示す概略図
である。
【図15】カムによる内容器の押下げ後の状態を示す概
略図である。
【符号の説明】
3A,3B,3C 芳香容器 31 外容器 31a 上面部(端面部) 31i 内端面 31b,31g 揮散開口 32 内容器 32a 段部 32c 突出部 32e 側面 32f 透孔 32i 開口 33 蓋 34 圧縮コイルばね(付勢手段) 38 ガイド用リブ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端部に一対の揮散開口(31b,31g) を有す
    る筒状の外容器(31)と、 この外容器(31)内に、上記一対の揮散開口(31b,31g) の
    うちの一方の揮散開口(31b) を閉塞する閉塞位置とこれ
    を開放する開放位置との間を移動自在な状態で収容さ
    れ、一端部に上記一方の揮散開口(31b) から突出される
    突出部(32c) を有すると共に、他端部に芳香剤(10)収
    納用の開口(32i) を有し、且つ側面(32e)に透孔(32f)
    を有する内容器(32)と、 内容器(32)の上記他端部に上記開口(32i) を閉塞する状
    態で装着され、内容器(32)が閉塞位置にある状態で外容
    器(31)の他方の揮散開口(31g) を閉塞し、内容器(32)が
    開放位置にある状態で他方の揮散開口(31g) を開放する
    蓋(33)と、 外容器(31)と内容器(32)との間に介在して内容器(32)を
    上記閉塞位置に付勢する付勢手段(34)とを備えたことを
    特徴とする芳香容器。
  2. 【請求項2】上記一方の揮散開口(31b) は、外容器(31)
    の端面部(31a) に穿設されており、 内容器(32)の突出部(32c) に連続して形成され、シール
    面を有する段部(31a)に、内容器(32)が閉塞位置にある
    状態で外容器(31)の端面部(31a) の内端面(31i) と当該
    段部(31a) のシール面との間を密封するゴム製のOリン
    グ(35)が装着されており、 上記端面部(31a) の内端面(31i) には、内容器(32)の移
    動に伴ってOリング(35)の外周の一部に摺接し、内容器
    (32)と外容器(31)の接触を回避した状態で内容器(32)の
    移動を案内するガイド用リブ(38)が立設されていること
    を特徴とする請求項1記載の芳香容器。
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