JP2006168432A - 車両用空調装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 最大風量への影響なく良好なフット吹出口温度コントロール特性と上下温度差を得ることが可能な、車両用空調装置のバタフライ型エアミックスドアを提供する。
【解決手段】 車両用空調装置のエアコンユニットは、送風機の下流に設けられて、送風空気の送風通路を構成するケーシングと、送風空気冷却用エバポレータと、送風空気暖気用ヒータコアとを具備する。ケーシングは、エバポレータ通過後の冷風が通過する冷風通路と、ヒータコア通過後の暖風が通過する暖風通路と、ヒータコアを通らずに迂回して暖風通路へ導く迂回通路と、乗員の足の方向へ吹き出すためのフット吹出口とを具備する。エアコンユニットは、冷風通路を開閉すると共に暖風通路を開閉し、更に迂回通路を開閉することが可能なミックスドアを具備する。ミックスドアには通風量調整ガイドを設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】 車両用空調装置のエアコンユニットは、送風機の下流に設けられて、送風空気の送風通路を構成するケーシングと、送風空気冷却用エバポレータと、送風空気暖気用ヒータコアとを具備する。ケーシングは、エバポレータ通過後の冷風が通過する冷風通路と、ヒータコア通過後の暖風が通過する暖風通路と、ヒータコアを通らずに迂回して暖風通路へ導く迂回通路と、乗員の足の方向へ吹き出すためのフット吹出口とを具備する。エアコンユニットは、冷風通路を開閉すると共に暖風通路を開閉し、更に迂回通路を開閉することが可能なミックスドアを具備する。ミックスドアには通風量調整ガイドを設ける。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車両用空調装置に係り、より特別には、冷風量と暖風量の調節をおこなうための車両用空調装置のエアミックスドアに関する。
近年、車両用空気調和装置のコスト低減として、ヒータコアの温水を断通水するウォータバルブの廃止が要望されており、これにともなうヒータコア下流からの自然対流による最大冷房時の吹出口温度上昇を防ぐ手段として、エアミックスドアをバタフライ型ドア(以下、バタフライ型エアミックスドア)とし、エアミックスドアの一部であるサブドアにより最大冷房時において、暖風通路を閉じる機構を持たせている。
しかし、暖風通路面積の確保することおよび最大暖房時サブドアによるヒータコア面の塞ぎを防ぐことのため、バタフライ型エアミックスドアの回転軸をヒータコアより遠ざけ、最大暖房時のサブドア・シール面をヒータコア上部ケーシングにする必要があり、このためサブドアによるヒータコア面の塞ぎ量に相当する距離ほどの隙間が回転軸とヒータコア上部ケーシングの間に生じてしまう。
従来技術として、この回転軸とヒータコア上部ケーシングの隙間を利用し、この部位に冷風を導くことでエアミックス性を良好とする従来技術(例えば、特許文献1参照)があるが、これはバタフライ型エアミックスドアが作動するとその作動角に相当する隙間がサブドア面とヒータコア上部ケーシング間に開いてしまい、この隙間を流れる冷風により暖風温度が低下し、暖風を多く必要とするフット(FOOT)吹出口温度が低下するため、フット(FOOT)吹出口温度のコントロール特性の悪化および上下温度差(上下吹出空気温度差、即ち、フェース(上)吹出空気温度とフット(下)吹出空気温度との間の温度差)の等温化という問題があった(図4、図5(a)〜5(h)、図8(a)参照)。一般的に、暖房時のフェース吹き出し温度は、眠気を誘う可能性がある等の理由により、フット吹き出し温度より低いことが好ましい。
上記従来技術について、図9、図10((a)〜(h))、図8(a)を参照して説明する。但し、この従来技術と本発明の車両用空調装置のエアコンユニットはその構成において共通点が多く、本発明のエアコンユニットについては後記の説明で詳しく説明しており、従来技術の構成の説明と共通する所が少なくないので、従来技術の構成については最小限にとどめる。図9は従来技術の車両用空調装置のエアコンユニット50の概略的な構成を示す断面図であり、図10((a)〜(h))は図9のエアコンユニット50の作動を図解的に説明する部分断面図である。
図9に示す従来技術のエアコンユニット50のエアミックスドア55は、板状であり、メインドア5bとサブドア5cとを具備する。コントロールレバー(図示されない)に接続する回転軸5aの回転に従い、エアミックスドア55は回転して、メインドア5bは、エバポレータ3を通った送風空気の通る冷風通路の開閉及び開度調整を行う。サブドア5cは、ヒータコア4を通った送風空気の通る暖風通路の開閉及び開度調整を行う。
図10に示すエアミックスドア55の作動状態において、最大暖房時(図10(a))にメインドア5bはエアコンユニット50のケーシング2のエバポレータ3側内壁面2cに当接して冷風通路を塞ぐ。この時サブドア5cは、エアコンユニット50のケーシング2のヒータコア4を囲む外周構造2aに当接して、冷風の迂回通路57を塞ぐ。最大冷房時(図10(h))にメインドア5bは外周構造2aに当接して迂回通路57を塞ぎ、サブドア5cはケーシング2bに当接して暖風通路を塞ぐ。図10(b)から図10(g)に示す、最大暖房時と最大冷房時の中間状態において、ミックスドア55が単純な板状であるので、かなり流量の冷風が迂回通路57を介してヒータコア4を通った暖風に混入することが分かる。この状態における、コントロールレバー(回転軸)の設定位置と、その設定位置におけるフット及びフェース吹出温度との関係を図8(a)に示す。従来技術のミックスドア55では、上下温度差(フェース(上)吹出空気温度とフット(下)吹出空気温度との温度差)が全てのコントロールレバー設定位置に対して小さい。また、コントロールレバー(回転軸)の設定位置と、その設定位置におけるフット(FOOT)及びフェース(FACE)吹出温度との関係は一様であり、柔軟に調整出来るものではない。
また、公知技術として、この回転軸とヒータコア上部ケーシングの隙間を縮小し、この部位を流れる冷風量を減少させることでフット(FOOT)吹出口温度のコントロール特性の悪化を解決する方法があるが、これではバタフライ型エアミックスドアの作動角に対する隙間が一定になってしまい、上下温度差を必要とする領域での冷風量が少なくなることから、結果として上下温度差が拡大してしまう問題があった(図11、図8(b)参照)。
また図8(b)より分るように、上下温度差を必要としない、冷房域においても上下温度差が拡大する問題があった。
図1から図3に示される本発明の実施の形態の要素部分と同じ又は同様である図9、図10及び図11に示される従来技術の要素部分は、前者と同じ参照符号により指定されている。
特開平5−96932号
また図8(b)より分るように、上下温度差を必要としない、冷房域においても上下温度差が拡大する問題があった。
図1から図3に示される本発明の実施の形態の要素部分と同じ又は同様である図9、図10及び図11に示される従来技術の要素部分は、前者と同じ参照符号により指定されている。
本発明は、上述した事情に鑑みなされたもので、エアミックスドアにバタフライ型ドアを用いてバタフライ型ドアのサブドアにて最大冷房時に暖風通路を閉じる機構を持ち、且つ、ドア回転軸下方にヒータコアを有し、このヒータコアとバタフライ型エアミックスドアと回転軸の間に通風迂回路を持つ車両用空調装置において、サブドアとヒータコア上部ケーシングの隙間をドア作動角とともに任意に変化させ、隙間(通風迂回路)を通る冷風量を調整することで最大風量への影響なく良好なフット吹出口温度コントロール特性と上下温度差を得る、車両用空調装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1の形態では、上述した目的を達成するために車両用空調装置は、送風機ユニットの下流側に接続されて車室に送風空気を導く、エアコンユニットを具備する。前記エアコンユニットは、前記送風機ユニットから送られる送風空気がそこに流入して通過し車室内に吹き出す、ケーシングであって、前記送風空気の送風通路を構成するケーシングと、前記送風空気を冷却するためのエバポレータと、前記送風空気を暖めるためのヒータコアとを具備する。前記ケーシングは、前記エバポレータと前記ヒータコアとを内部に含むように構成されており、更には前記エバポレータを通過して冷風となった送風空気が通過する冷風通路と、前記ヒータコアを通過して暖(温)風となった送風空気が通過する暖(温)風通路と、前記送風空気を、前記ヒータコアを通さずに迂回させて直接前記暖風通路へ導くための迂回通路と、少なくとも、前記冷風又は前記暖風が通過してその後車室内で乗員の足の方向へ吹き出すためのフット吹出口とを具備する。更に、前記エアコンユニットは、前記冷風通路を全開状態から全閉状態まで開閉し、且つ同時に前記暖風通路を全閉状態から全開状態まで開閉し、更に同時に前記迂回通路を全開状態から全閉状態まで開閉することが可能なミックスドアを具備する。前記迂回通路を形成する、前記ミックスドアと前記ヒータコアの外周構造の内少なくともいずれか一方に、通風量調整ガイドを設けたことを特徴とする。
この様に構成することにより、車両用空調装置において、送風空気がヒータコアを迂回する迂回通路の開度をミックスドア作動角とともに任意に変化させ、迂回通路を通る冷風量を調整することで、最大風量への影響なく、良好なフット吹出口温度コントロール特性と、上下温度差(上下吹き出し空気温度差)を得ることを可能にする。
本発明の請求項2の形態では、上記請求項1の形態において、前記ヒータコアの外周構造は、前記ケーシングの一部として形成されることを特徴とする。
本形態によれば、エアコンユニットの構造はより単純に構成可能である。
本形態によれば、エアコンユニットの構造はより単純に構成可能である。
本発明の請求項3の形態では、上記請求項1又は2のいずれかの形態において、前記通風量調整ガイドは、前記迂回通路を形成する、前記ミックスドアと前記ヒータコアの外周構造との間の隙間を縮小するように形成されることを特徴とする。
本形態によれば、通風量調整ガイドにより迂回通路を通過する送風空気量を減少して、吹き出し温度の制御をより正確に実施可能な形態を具体化する。
本形態によれば、通風量調整ガイドにより迂回通路を通過する送風空気量を減少して、吹き出し温度の制御をより正確に実施可能な形態を具体化する。
本発明の請求項4の形態では、上記請求項1から3の形態のいずれか一項において、前記ミックスドアは、バタフライ型ミックスドアであり、回転軸を有しており、前記回転軸が回転することにより、前記回転軸の周りで回転する板状のドアを有する。前記ドアは、メインドアと、サブドアとを具備する。前記メインドアは前記冷風通路と共に前記迂回通路を開閉し、前記サブドアは前記暖風通路と共に前記迂回通路を開閉することを特徴とする。
本形態によれば、本発明のミックスドアの型式、構成、作動をより具体化する形態を開示する。即ち、バタフライ型エアミックスドアを作動させるとサブドア面とヒータコア上部ケーシングとの間の隙間である迂回通路の開度が変化し、迂回通路を通る冷風量の増減により暖風通路内の風温が変化する点に着目し、バタフライ型エアミックスドアのヒータコア側およびヒータコア上部ケーシングの少なくともいずれか一方に通風量調整ガイドを設け、ドア作動角に対する迂回通路の開度を任意の量に変化させることにより、良好なフット吹出口温度コントロール特性と、上下吹き出し空気温度差を同時に得る。
本形態によれば、本発明のミックスドアの型式、構成、作動をより具体化する形態を開示する。即ち、バタフライ型エアミックスドアを作動させるとサブドア面とヒータコア上部ケーシングとの間の隙間である迂回通路の開度が変化し、迂回通路を通る冷風量の増減により暖風通路内の風温が変化する点に着目し、バタフライ型エアミックスドアのヒータコア側およびヒータコア上部ケーシングの少なくともいずれか一方に通風量調整ガイドを設け、ドア作動角に対する迂回通路の開度を任意の量に変化させることにより、良好なフット吹出口温度コントロール特性と、上下吹き出し空気温度差を同時に得る。
本発明の請求項5の形態では、上記請求項1から4の形態のいずれか一項において、前記メインドアが前記冷風通路を全閉した時に、同時に前記サブドアは前記暖風通路を全開すると共に前記迂回通路を全閉し、その一方で前記メインドアが前記冷風通路を全開すると共に前記迂回通路を全閉した時に、同時に前記サブドアは前記暖風通路を全閉することを特徴とする。
本形態によれば、ミックスドアの構成及び作動をより具体化する。
本形態によれば、ミックスドアの構成及び作動をより具体化する。
また、本発明の請求項6の形態では、上記請求項1から5の形態いずれか一項において、前記通風量調整ガイドの形状は、前記回転軸の回転角度に対する前記フット吹出口からの送風空気の吹き出し温度の所定の関係を得ることができるように形成されることを特徴とする。
本形態によれば、本発明によりフット吹出口温度コントロール特性を良好にすることが可能な形態をより具体化する。
本形態によれば、本発明によりフット吹出口温度コントロール特性を良好にすることが可能な形態をより具体化する。
また、本発明の請求項7の形態では、上記請求項1から6の形態いずれか一項において、前記通風量調整ガイドは、その幅方向において1つ又は2つ以上の凹部を具備することを特徴とする。
本形態によれば、エアコンユニットからの送風空気の吹出口温度ばらつきを改善することができる。
本形態によれば、エアコンユニットからの送風空気の吹出口温度ばらつきを改善することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態の車両用空調装置を詳細に説明する。
図1から図3は、本発明に係る車両用空調装置の第1の実施の形態を図解的に示しており、図1は本発明の第1の実施の形態の車両用空調装置のエアコンユニット部分の概略的な構成を示す断面図であり、図2は図1のエアコンユニットのエアミックスドア周辺の部分拡大図を示し、更に図3((a)〜(h))は図1のエアコンユニットの作動を図解的に説明する部分断面図である。
図1から図3は、本発明に係る車両用空調装置の第1の実施の形態を図解的に示しており、図1は本発明の第1の実施の形態の車両用空調装置のエアコンユニット部分の概略的な構成を示す断面図であり、図2は図1のエアコンユニットのエアミックスドア周辺の部分拡大図を示し、更に図3((a)〜(h))は図1のエアコンユニットの作動を図解的に説明する部分断面図である。
エアコン(A/C)ユニット1は送風機ユニット(図示しない)の下流側に接続されて、車室内に送風空気を導くケーシング2を有し、このケーシング2内にエバポレータ3、ヒータコア4、バタフライ型エアミックスドア5、吹出口切替ドア6を収容して構成されている。ケーシング2は、送風機ユニットから送られる空気流を流すダクトを形成している。ケーシング2の上流部には、エバポレータ3を収容する部屋が形成されている。エバポレータ3は直方体状であって、ケーシング2が提供する通路を横断して配置されており、ケーシング2内を流れるすべての空気と熱交換し、空気を冷却する。ケーシング2のエバポレータ3を収容する部屋の下流側、かつやや重力方向下方には、ヒータコア4を収容する部屋が形成されている。この部屋は、ヒータコア4を通過した空気をヒータコア4の下流側から上方向へ流す通路を提供している。ケーシング2のエバポレータ3を収容する部屋の下流側、かつやや重力方向上方であって、しかもヒータコア4を収容する部屋より上方にはエパポレータ3を通過した空気と、ヒータコア4を通過した空気とを混合するエアミックスチャンバ15が形成されている。エバポレータ3とヒータコア4との間には、エバポレータ3を通過した空気をエアミックスチャンバ15へ直接導く開口部16が区画形成されており、この開口部16の開口面積がエアミックスドア5によって調節される。
エバポレータ3の下流側であって、ヒータコア4の上方、すなわちエアミックスチャンバ15の上流側部位には、エアミックスドア5が回動可能かつその回動位置を調節可能に支持されている。例えばエアミクスドア5は、サーボモータあるいは手動操作リンクなどの駆動手段によってその回動位置が調整される。ケーシング2は、ヒータコア4の上方に位置してヒータコア4を支持するとともに、ヒータコア4の上方に空気通路を区画するケーシング部分2aを有する。さらにケーシング2は、ヒータコア4の下流側に位置してヒータコア4下流において上方へ向かう空気通路を区画するケーシング部分2bを有する。エアミックスドア5はバタフライ型(タイプ)であり、このタイプは板状の弁体(ドア部分)を一般的に概略180度以内で回転させて開閉作動を行う。
エアミックスチャンバ15より下流側には複数の吹き出しモードを提供するための吹き出し口装置が配置されている。ケーシング2は、フット(FOOT)吹出口11、フェース(FACE)吹出口12、デフ(DEF)吹出口13等の車室への吹出口を備える。これら複数の吹き出し口は、ケーシング2内におけるエバポレータ3とヒータコア4とを通る空気のおおよその流通方向に対して上流側から下流側へ並べて配置されている。この実施例においては、図1におけるエバポレータ3からヒータコア4の方向へおおよその流通方向が形成されている。複数の吹き出し口は、エアミックスチャンバに対して、エバポレータ3寄りからヒータコア4寄りの位置に分散して配置されている。エバポレータ3を通過した空気をエアミックスチャンバに直接に導入する直接通路である冷風通路が比較的上流側、すなわちエバポレータ側に配置され、ヒータコア4を通過した空気をエアミックスチャンバに導入する通路である暖風(温風)通路が比較的下流側、すなわちヒータコア側に配置されることから、複数の吹き出し口は冷風通路に近い開口と、暖風通路に近い開口とに対応付けられる。この実施形態では、車両の窓ガラスを指向するDEF吹き出し口が冷風通路寄りに配置され、車室内の下部すなわち乗員の足下を指向するFOOT吹き出し口が暖風通路寄りに配置され、さらに車室内の上方あるいは中層部すなわち乗員の上半身を指向するFACE吹き出し口がそれらの間、やや暖風通路寄りに配置されている。
バタフライ型エアミックスドア5はヒータコア4の上部に配置され、その作動位置に応じて、ヒータコア4を通過する空気量(暖風量)とヒータコア4を迂回する空気量(冷風量)との割合を調整する。本実施の形態のバタフライ型エアミックスドア5は回転軸5aを挟んでメインドア5bとサブドア5cを設けたバタフライ型ドアであり、回転軸5a下部のヒータコア4を迂回する空気通路(迂回通路7)側に通風量調整ガイド5dを有して構成される。回転軸5aはヒータコア4を迂回する空気流路の中でヒータコア4との間に所定の隙間を有して配置されている。回転軸5aは、ヒータコア4の上方に所定距離離れて位置している。回転軸5aは、エアバポレータ3とヒータコア4との間であって、エアミックスチャンバ15への直接通路に配置され、直接通路の中でもヒータコア4寄りの位置に設けられている。この結果、直接通路は回転軸5aによってエバポレータ3側の比較的大きい大開口と、ヒータコア4側の比較的小さい小開口とに分割される。
メインドア5bは、図1に示すように、回転軸5aより上流側でエバポレータ3側に延びて設けられ、回転軸5a上部の空気通路(冷風通路)を塞ぐことのできる大きさを有する。また、メインドア5bは回転軸5a上部の空気通路を最大限開けた状態(最大冷房時)でケーシング2aに当接し、回転軸5a下部のヒータコア4を迂回する空気通路(迂回通路7)を塞ぐことができる(図3(h)参照)。メインドア5bは、直接通路のうちの大開口を閉じてエアミックスチャンバ15への直接通風を遮断できる大きさをもっている。サブドア5cは、図1に示すように、回転軸5aより下流側に延びて設けられ、メインドア5bが回転軸5a上部の空気通路を塞ぐ状態(最大暖房時)でケーシング2aに当接し(図3(a)参照)、回転軸5a下部のヒータコア4を迂回する空気通路(迂回通路7)を塞ぐことのできる大きさであり、且つ、最大冷房時にケーシング2bに当接し、ヒータコア4下流部の暖風通路を塞ぐことのできる大きさを有する(図3(h)参照)。
また、サブドア5cは前述のごとく、最大冷房時ケーシング2bに当接するが、サブドア5cは、この際にヒータコア4下流部の暖風通路を塞ぐことのできる、サブドア5cのメインドア5bに対する角度を有する。メインドア5bとサブドア5cとはほぼL字形の断面を呈している。通風量調整ガイド5dは、サブドア5cがケーシング2aに当接する時に、ケーシング2aとの間に最小限の隙間を有して配置され、またサブドア5cがケーシング2bに向けて(回転して最終的にケーシング2bに当接するように)作動するに従いケーシング2aとの隙間量を、必要とする量になるような任意の形状を有する。前記任意の形状は当業者が思料可能な任意の形状を含む。
エアミックスドア5には、通風量調整ガイド5dが配置されている。通風量調整ガイド5dは、メインドア5bの上流側面とサブドア5cの上流側面との間に渡って、それらの間をブリッジするように筒状あるいは帯状に形成されている。通風量調整ガイド5dは、回転軸5aとヒータコア4との間、すなわち回転軸5aとケーシング2aとの間に位置して、上述の小開口の開度を調節する。通風量調整ガイド5dがサブドア5cの上流側面から上流側、言い換えればヒータコア4側に突出するように、あるいは膨出するように配置されることで、サブドア5cがヒータコア4と回転軸5aとの間の小開口を開いている状態のときに、しかもその開いている回動範囲、回動期間中に渡って小開口の開度を所要の開度に調節する。通風量調整ガイド5dが提供する外側表面は、例えば回動軸5aから見て回動角度に応じて回転軸5aからの距離が変化する所定の曲面に形成され、この外側表面が小開口の開度をエアミックスドア5の回動角度に応じて設定する。この外側表面は、エアミックスドア5の回動範囲に渡って形成される。
通風量調整ガイド5dは、その外側表面に相当する壁面と、その壁面をエアミックスドア5の例えば回転軸付近に支持固定する支持部とで形成されることができる。通風量調整ガイド5dの外側表面の形状は、ヒータコア4と回転軸5aとの間を通ってヒータコア4の下流側の暖(温)風通路へ流す冷風の量をエアミックスドア5の回動位置に応じて調節するように設定される。暖風通路へ導入された冷風は、この暖風通路の空気の温度、ひいては暖風通路の下流側近傍に配置された吹き出し口、すなわちこの実施例ではFOOT吹き出し口の吹き出し温度を変化させる。吹き出し口は、それぞれの吹き出し口に設けられた吹き出し口切替装置としてのダンパ、ドア6の開閉によって切り替えられているので、暖風通路へ導入される冷風量が調節されることで、暖風通路に近い吹き出し口が開いている吹き出しモードと、暖風通路から離れていて冷風通路に近い吹き出し口が開いている吹き出しモードとで、異なる吹き出し口温度制御特性が得られる。例えば、エアミックスドア5の回動位置に対する吹き出し空気の温度の特性が異なる制御特性を得ることができる。
このように、エアミックスドア5の回動位置に応じて回転軸5aからの距離が変化する外側表面をもった通風量調整ガイド5dをヒータコア4下流の暖風通路へ冷風を導入する通路に設けることで、冷風量を調節することができ、暖風通路の下流側近傍に配置された吹き出し口の吹き出し温度特性が所望の特性に設定される。例えば、FACE吹き出し口が開口するFACEモード時のFACE吹き出し口の吹き出し温度と基準として、FOOT吹き出し口が開口するFOOTモード時のFOOT吹き出し口の吹き出し温度を相対的に設定する場合、FOOT吹き出し口の吹き出し温度を相対的に大きく高めたい回動位置においては、通風量調整ガイド5dの外側表面と回転軸5aとの距離を大きく設定して小開口を絞り、FOOT吹き出し口の吹き出し温度を相対的に小さく高めたい回動位置においては、通風量調整ガイド5dの外側表面と回転軸5aとの距離を小さく設定して小開口を開くことができる。
本実施の形態のバタフライ型エアミックスドア5は、吹出温度調節用のコントロールレバー(図示しない)もしくはサーボモータ(図示しない)の設定位置に応じて作動する。即ち、エアミックスドア5は、回転軸5aに最終的に接続する前記コントロールレバーを操作することにより作動しても良いし、あるいは前記コントロールレバーの代わりにサーボモータにより駆動されて作動しても良い。
図3(a)〜3(h)は、温度調節用コントロールレバー(サーボモータ)が最大暖房から最大冷房側に作動したときのバタフライ型エアミックスドア5の停止位置と冷風量と暖風量を模式的に表したものである。図3(a)は最大暖房時であり、メインドア5b先端はケーシング2のエバポレータ3側内壁面2cに当接し、回転軸5a上部の空気通路(冷風通路)を流れる冷風を遮断する。サブドア5cはケーシング2aに当接し、回転軸5a下部のヒータコア4を迂回する空気通路(迂回通路7)を流れる冷風を遮断する。図3(b)は最大暖房から回転軸5aを4°ほど最大冷房側に回転させたときの停止位置であり、メインドア5b先端とケーシング2のエバポレータ3側内壁面2cとの隙間は作動角4°に相当する隙間が開く。サブドア5c先端とケーシング2aの隙間はメインドア5bと同様に回転角4°に相当する隙間が開くが、通風量調整ガイド5dによりケーシング2aとの隙間はサブドア5c先端とケーシング2aとの隙間より小さく調整されているため、通風量調整ガイド5dが無い状態より、回転軸5a下部のヒータコア4を迂回する冷風量は少なくなって、サブドア5cとケーシング2bとの隙間(暖風通路)を流れる暖風温度は上昇する。図3(c)〜3(g)も同様にサブドア5c先端とケーシング2aとの隙間は回転軸5aの作動角に相当する隙間が開くが、通風量調整ガイド5dによりケーシング2aとの隙間はサブドア5c先端とケーシング2aの隙間より小さい隙間となり、回転軸5a下部のヒータコア4を迂回する冷風量は通風量調整ガイド5dが無い状態より少なくなり、サブドア5cとケーシング2bとの隙間(暖風通路)を流れる暖風温度は上昇する。
結果として、バタフライ型エアミックスドア5を最大暖房から最大冷房側に作動したときの通風量調整ガイド5dによるケーシング2aとの隙間量は図7中の実線のようになり、図7中の破線の通風量調整ガイド5dが無い状態の隙間量(サブドア5c先端とケーシング2aの隙間)に比べ大きく縮小され、サブドア5cとケーシング2bとの隙間を流れる暖風温度の上昇から、温度コントロール性能は図8(a)の通風量調整ガイド5dが無い状態に対し、図8(c)のように改善され、フット(FOOT)吹出口温度のコントロール特性適正化および上下温度差の確保を図ることができる。
また、図4(a)〜4(c)に示す例は、第1の実施の形態の変形例とすることができる。図4(a)〜4(c)に示す変形例ように、第1の実施の形態の通風量調整ガイド5dの形状を変更することで任意のフット(FOOT)吹出口温度コントロール特性および任意の上下温度差を得ることができる。本変形例を図4(a),(b),(c)に、通風量調整ガイド21,22,23の断面形状と、その形状に対応するフット及びフェース吹出口温度コントロール特性(コントロールレバー設定位置と吹き出し温度の関係)のグラフをそれぞれ示しているが、これらの例は一例であり、通風量調整ガイド5dの形状を変更することにより、フット吹出温度コントロール特性及び上下温度差を任意の特性で得ることができることを示すためのものであるので、形状等の詳しい説明は省略する。
更にしかも、通風量調整ガイド5dは最大暖房時にはヒータコア4を迂回する空気通路内にあり、その一方で最大冷房時にはメインドア5bとケーシング2a、サブドア5c先端とケーシング2bの密閉された暖風通路内にあることから、それぞれ最大暖房風量、最大冷房風量への影響を与えない利点がある。
更にしかも、通風量調整ガイド5dは最大暖房時にはヒータコア4を迂回する空気通路内にあり、その一方で最大冷房時にはメインドア5bとケーシング2a、サブドア5c先端とケーシング2bの密閉された暖風通路内にあることから、それぞれ最大暖房風量、最大冷房風量への影響を与えない利点がある。
図5に本発明の第2の実施の形態を説明するエアコンユニットのエアミックスドア周辺の部分拡大図を示す。図5(a)の本実施の形態の一例において、ケーシング2a上に突起物8aを設け、この特定の形状の突起物8aと通風量調整ガイド5dとの組み合わせによる通風量調整を実施することができる。前記突起物と通風量調整ガイドとの任意の組み合わせが可能であり、この組み合わせの変形例を図5(b)、(c)に示す。それぞれ異なる形状の突起物8b,8cと、異なる板状ガイド通風量調整ガイド25,26との組み合わせを示している。これらの例のように、任意の形状の組み合わせが可能であることが分かる。上記の点が第1の実施の形態との相違点であり、それ以外の構成は第1の実施の形態と同様であるので省略する。
図6に本発明の第3の実施の形態を説明するエアコンユニットのエアミックスドア周辺の部分拡大図(図6(a))を示す。図6(b)は本実施の形態の通風量調整ガイド27の図6(a)における線X6b−X6bの断面図を示す。本実施の形態は本発明の応用例であり、図6(b)に示すような形状とすることにより、吹出口温度ばらつきを改善可能な実施の形態である。これはバタフライ式エアミックスドアの回転軸方向において通風量調整ガイドに凹凸を設け(本例では、3つの凹部28)、吹出口温度の高い位置に凹部28を吹出口温度の低い位置に凸部を設けることにより、吹出口温度ばらつきを改善することができる。
上記の種々の実施の形態を示す図面、即ち図4〜6において、図1〜3に示される本発明の第1の実施の形態の要素部分と同じ又は同様である図4〜6の要素部分は、同じ参照符号により指定されている。
次に上記実施の形態の効果及び作用について説明する。
本発明の第1の実施の形態のエアコンユニットにより以下の効果が期待できる。
・バタフライ型エアミックスドアを最大暖房から最大冷房側に作動した時の通風量調整ガイドによるケーシング2aとの隙間量を大きく縮小することができるので、従来の隙間が大きい場合に比べてサブドアとケーシングとの隙間を流れる暖風温度を上昇させることが可能であり、エアミックスドアの温度コントロール性能は、通風量調整ガイドが無い状態に対して改善され、フット吹出口温度のコントロール特性適正化および上下温度差の確保を図ることができる。
本発明の第1の実施の形態のエアコンユニットにより以下の効果が期待できる。
・バタフライ型エアミックスドアを最大暖房から最大冷房側に作動した時の通風量調整ガイドによるケーシング2aとの隙間量を大きく縮小することができるので、従来の隙間が大きい場合に比べてサブドアとケーシングとの隙間を流れる暖風温度を上昇させることが可能であり、エアミックスドアの温度コントロール性能は、通風量調整ガイドが無い状態に対して改善され、フット吹出口温度のコントロール特性適正化および上下温度差の確保を図ることができる。
本発明の第2の実施の形態のエアコンユニットにより、第1の実施の形態の効果に加えて、以下の効果が期待できる。
・ケーシング2a上に設けた任意の形状の突起物と、任意の形状の通風量調整ガイドとの組み合わせにより、更に細かい所望の通風量調整を実施することができる可能性がある。
・ケーシング2a上に設けた任意の形状の突起物と、任意の形状の通風量調整ガイドとの組み合わせにより、更に細かい所望の通風量調整を実施することができる可能性がある。
本発明の第3の実施の形態のエアコンユニットにより、第1の実施の形態の効果に加えて、以下の効果が期待できる。
・吹出口温度ばらつきを改善することができる。
・吹出口温度ばらつきを改善することができる。
上記第1の実施の形態において、通風量調整ガイド5dはエアミックスドア5に設けられたが、これに限定されず、該ガイド5dはヒータコア4を囲むケーシング2の外周構造2aに設けられても良い。
上記の第3の実施の形態において、通風量調整ガイド27の有する凹部28の数は3であったが、これ以外の数、1又は2あるいは4以上であっても良い。
上記の第3の実施の形態において、通風量調整ガイド27の有する凹部28の数は3であったが、これ以外の数、1又は2あるいは4以上であっても良い。
上記の実施の形態は本発明の例であり、本発明は、該実施の形態により制限されるものではなく、請求項に記載される事項によってのみ規定されており、上記以外の実施の形態も実施可能である。
1 エアコンユニット
2 ケーシング
3 エバポレータ
4 ヒータコア
5 エアミックスドア
5a 回転軸
5b メインドア
5c サブドア
5d 通風量調整ガイド
6 吹出切替ドア
7 迂回通路
2 ケーシング
3 エバポレータ
4 ヒータコア
5 エアミックスドア
5a 回転軸
5b メインドア
5c サブドア
5d 通風量調整ガイド
6 吹出切替ドア
7 迂回通路
Claims (7)
- 車両用空調装置において、この空調装置は、送風機ユニットの下流側に接続されて車室に送風空気を導く、エアコンユニットを具備しており、
前記エアコンユニットは、
前記送風機ユニットから送られる送風空気がそこに流入して通過し車室内に吹き出す、ケーシングであって、前記送風空気の送風通路を構成するケーシングと、
前記送風空気を冷却するためのエバポレータと、
前記送風空気を暖めるためのヒータコアと、
を具備しており、
前記ケーシングは、
前記エバポレータと前記ヒータコアとを内部に含むように構成されており、更に
前記エバポレータを通過して冷風となった送風空気が通過する冷風通路と、
前記ヒータコアを通過して暖風となった送風空気が通過する暖風通路と、
前記送風空気を、前記ヒータコアを通さずに迂回させて直接前記暖風通路へ導くための迂回通路と、
少なくとも、前記冷風又は前記暖風が通過してその後車室内で乗員の足の方向へ吹き出すためのフット吹出口と、
を具備しており、更に
前記エアコンユニットは、前記冷風通路を全開状態から全閉状態まで開閉し、且つ同時に前記暖風通路を全閉状態から全開状態まで開閉し、更に同時に前記迂回通路を全開状態から全閉状態まで開閉することが可能なミックスドアを具備しており、
前記迂回通路を形成する、前記ミックスドアと前記ヒータコアの外周構造の内少なくともいずれか一方に、通風量調整ガイドを設けたことを特徴とする車両用空調装置。 - 前記ヒータコアの外周構造は、前記ケーシングの一部として形成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
- 前記通風量調整ガイドは、前記迂回通路を形成する、前記ミックスドアと前記ヒータコアの外周構造との間の隙間を縮小するように形成されることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の車両用空調装置。
- 前記ミックスドアは、バタフライ型ミックスドアであり、回転軸を有しており、前記回転軸が回転することにより、前記回転軸の周りで回転する板状のドアを有しており、
前記ドアは、メインドアと、サブドアとを具備しており、
前記メインドアは前記冷風通路と共に前記迂回通路を開閉し、前記サブドアは前記暖風通路と共に前記迂回通路を開閉することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用空調装置。 - 前記メインドアが前記冷風通路を全閉した時に、同時に前記サブドアは前記暖風通路を全開すると共に前記迂回通路を全閉し、その一方で前記メインドアが前記冷風通路を全開すると共に前記迂回通路を全閉した時に、同時に前記サブドアは前記暖風通路を全閉することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の車両用空調装置。
- 前記通風量調整ガイドの形状は、前記回転軸の回転角度に対する前記フット吹出口からの送風空気の吹き出し温度の所定の関係を得ることができるように形成されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の車両用空調装置。
- 前記通風量調整ガイドは、その幅方向において1つ又は2つ以上の凹部を具備することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の車両用空調装置。
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- 2004-12-13 JP JP2004360386A patent/JP2006168432A/ja not_active Withdrawn
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