JP5062023B2 - 船外機の傾斜角制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、船外機の船外機本体を船体に対してチルト及びトリム操作させる船外機の傾斜角制御装置に関する。
船外機の傾斜角制御装置は、一般にパワートリム&チルト装置(PTT装置)と称されるものであり、船体に固定されるクランプブラケットと、船外機本体に取り付けられ、クランプブラケットに対して上下方向に傾動可能に軸支されるスイベルブラケットと、このスイベルブラケットを上下方向に傾動させる油圧シリンダ装置とを備えるブラケット装置を有し、PTTスイッチからのアップ側信号、ダウン側信号により油圧シリンダ装置を伸縮動作させて、船外機本体をチルト及びトリム操作するものである。
このようなPTT装置では、トリム域の下限位置は、油圧シリンダ装置のピストンがシリンダの底部に当接する前に、スイベルブラケットがクランプブラケット、またはこのクランプブラケットに挿通されたチルトピンなどに当接することで設定される。従って、船外機本体からの振動や衝撃は、スイベルブラケットとクランプブラケット等との当接面を経て直接船体へ伝達されてしまう。
また、トリム域の下限位置では、油圧シリンダ装置が発生する油圧による荷重は、油圧シリンダ装置へ油圧を導く油路に配設されたリリーフバルブが開弁することで減少するものの、スイベルブラケットとクランプブラケット等との当接面に作用するため、これらの両ブラケット等の強度が十分に必要となり、ブラケット装置の小型・軽量化を実現できない。更に、油圧シリンダ装置とスイベルブラケット、クランプブラケットとの間に配設されるブッシュ等に油圧による高荷重が作用することで、その耐久性が低下する恐れもある。
トリム域の下限位置で船外機本体から船体へ伝達される振動を低減するための機構を備えた船外機が、特許文献1に開示されている。この船外機では、油圧シリンダ装置(トリムシリンダ)内に、油路を閉塞して圧油の排出を阻止する弁体を配置し、油圧シリンダ装置内で排出が阻止された圧油を流体ばねとして機能させて、船外機本体の振動を吸収している。
また、船外機本体の傾斜領域(チルト領域)を所定の設定位置(チルトアップ停止位置)で停止させるようにした船外機が、特許文献2に開示されている。
特開平7−196089号公報 特開2003−285796号公報
ところが、特許文献1に記載の船外機では、油圧シリンダ装置内に油路を閉塞する弁体を配設するため部品点数が増大し、また、油路を閉塞する位置の設定を変更するためには油圧シリンダ装置を分解しなければならず、容易な設定変更が困難である。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、トリム域の下限状態で船外機本体から船体へ伝達される振動を低減できると共に、船外機本体を船体に取り付けるブラケット装置に過大な荷重が作用することを防止して、このブラケット装置の耐久性を向上でき、小型・軽量化を実現できる船外機の傾斜角制御装置を提供することにある。
本発明は、船体に固定されるクランプブラケットと、船外機本体に取り付けられ、前記クランプブラケットに対して上下方向に傾動可能に軸支されるスイベルブラケットと、このスイベルブラケットを上下方向に傾動させる動力手段とを備えてなるブラケット装置を有し、傾斜角操作手段により前記動力手段を用いて前記船外機本体をチルト及びトリム操作可能に構成された船外機の傾斜角制御装置において、前記クランプブラケットと前記スイベルブラケットとの相対位置を検出する傾斜角検出手段を備え、前記スイベルブラケットとクランプブラケットが当接する絶対下限位置を検出し、この絶対下限位置よりも所定角度だけ上方に傾斜した傾斜角度位置における前記傾斜角検出手段の検出値を目標下限値として設定する下限値設定モードを有し、前記目標下限値の設定完了後で、前記傾斜角操作手段から前記船外機本体を前記目標下限値よりも下方へ傾斜させる指令信号が出力された場合に、この船外機本体を前記目標下限値以上の範囲で停止させるよう構成されたことを特徴とするものである。
本発明によれば、トリム域の下限位置において、スイベルブラケットがクランプブラケット等に当接することがないので、船外機本体からスイベルブラケット及びクランプブラケットを介して船体へ伝達される振動を低減できる。また、船外機本体をトリム域の下限位置に位置づける際に、動力手段からスイベルブラケット及びクランプブラケットに過大な荷重が作用することを防止できるので、これらの両ブラケットを備えるブラケット装置の耐久性を向上でき、小型・軽量化を実現できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。但し、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明に係る船外機の傾斜角制御装置における一実施形態が適用された船外機を示す左側面図である。図2は、図1のブラケット装置を示し、(A)がトリムダウンの絶対下限位置、(B)がトリムアップ位置をそれぞれ示す側断面図である。
図1に示すように、例えば船舶1における船体2の後部に位置するトランサム2Aに、船外機3の船外機本体5がブラケット装置4を介して装着される。船外機3は、これらの船外機本体5及びブラケット装置4を有して構成される。
船外機本体5はエンジンホルダ14を備え、このエンジンホルダ14の上方にエンジン15が設置される。また、エンジンホルダ14の下方にはオイルパン16が配置されると共に、この船外機本体5のエンジン15、エンジンホルダ14及びオイルパン16の周囲はエンジンカバー17よって覆われる。なお、エンジン15は、その内部にクランクシャフト18を略垂直に配置したバーティカル(縦)型のエンジンである。
オイルパン16の下部にはドライブシャフトハウジング19が設置される。エンジンホルダ14、オイルパン16及びドライブシャフトハウジング19内にはドライブシャフト20が略垂直に配置され、その上端部がクランクシャフト18の下端部に連結される。ドライブシャフト20は、ドライブシャフトハウジング19内を下方に向かって延び、ドライブシャフトハウジング19の下部に設けられたギヤケース21内のベベルギヤ22及びプロペラシャフト23を介してプロペラ24を駆動するように構成される。
ギヤケース21内には、遠隔操作によってプロペラシャフト23の回転方向を正・逆(フォワード・リバース)または中立状態(ニュートラル)に切り換えるシフト装置25が設けられる。このシフト装置25は、上方に向かって延びるシフトロッド26、リンク27及び操作ロッド28(またはケーブル)を介して、船体2の運転室に設置されるリモコンボックス13(図3)のシフトレバー12に連結される。
ところで、この船外機本体5に搭載されるエンジン15は、例えばシリンダヘッド29、シリンダブロック30及びクランクケース31等を組み合わせて構成された水冷4サイクル四気筒エンジンである。このエンジン15では、最前部(図1においては最も左側)にクランクケース31が配置され、このクランクケース31の後方(右側)にシリンダブロック30が、このシリンダブロック30の後方にシリンダヘッド29が、それぞれ配置される。
前記ブラケット装置4は、図1及び図2に示すように、主にスイベルブラケット32、クランプブラケット33、及びこれらのスイベルブラケット32とクランプブラケット33間に配置された動力手段としての油圧シリンダ装置10を備えて構成される。スイベルブラケット32は船外機本体5に取り付けられ、クランプブラケット33は船体2のトランサム2Aに固定される。また、油圧シリンダ装置10は、その伸縮動作によって、スイベルブラケット32をクランプブラケット33に対して上下方向に傾動させる。
スイベルブラケット32は、左右一対のクランプブラケット33間に架設されたスイベル軸34を介して上下方向に傾動可能に軸支され、このスイベルブラケット32内にパイロットシャフト35が鉛直方向に、且つ回動自在に軸支される。また、このパイロットシャフト35の上下端にアッパーマウントブラケット36及びロアーマウントブラケット37がそれぞれ回動一体に設けられる。そして、アッパーマウントブラケット36にはステアリングブラケット38が設けられ、図示しないケーブル等によって、船体2の運転室に設置された操舵ハンドル(不図示)に連結される。
一方、エンジンホルダ14の前部には左右一対のアッパーマウントユニット39が設けられ、このアッパーマウントユニット39がアッパーマウントブラケット36に連結される。また、ドライブシャフトハウジング19の両側部には一対のロアーマウントユニット40が設けられ、このロアーマウントユニット40がロアーマウントブラケット37に連結される。従って、スイベルブラケット32は、パイロットシャフト35を介して前述の如く船外機本体5に取り付けられる。このようにして、この船外機本体5は、ブラケット装置4に対してパイロットシャフト35を中心に左右に操舵可能に設けられると共に、油圧シリンダ装置10の伸縮動作によりスイベル軸34を中心に上下向方にチルト及びトリム操作可能に構成される。
ここで、チルト操作とは、停船中や船体2の陸揚げ時などに船外機本体5を水面上に上昇させるものであり、トリム操作とは、航走中に船体2と船外機本体5の角度(トリム角)を調整して船体2の走行姿勢を変化させるものである。本実施形態に示す船外機3では、船外機本体5は、例えば最下位置から上方に向かって20°前後のトリム角と、完全トリム上方位置から更に上方に向かって60°前後のチルト角とを有する。
トリム角及びチルト角は、図2及び図3に示すように、傾斜角制御装置としてのパワートリム&チルト装置(以下、PTT装置と略称する)41が、傾斜角操作手段としての傾斜角調整スイッチ(以下、PTTスイッチと略称する)46、47からの信号により油圧シリンダ装置10を伸縮動作させることで調整される。このときの船外機本体5のトリム角及びチルト角(即ち、船外機本体5の船体2に対する傾斜角)は、傾斜角検出手段としての傾斜角センサ48により検出される。
PTT装置41は、操船者が船外機本体5のチルト及びトリム操作を遠隔操作するものであり、PTTスイッチ46、47をアップ(UP)側/ダウン(DOWN)側に操作することにより作動される。PTTスイッチ46は、運転室に設置されたリモコンボックス13のスロットルレバー11(またはシフトレバー12)上などのように、操船者が操作しやすい箇所に設けられる。また、PTTスイッチ47は、船舶1の外部からも操作できるように船外機本体5に設けられる。
また、船外機本体5のトリム角及びチルト角を検出する傾斜角センサ48は、図1、図2に示すように、例えばブラケット装置4に設けられる。この傾斜角センサ48は、主に固定側であるクランプブラケット33に設けられた例えば可変抵抗やホール素子等の回動検出素子49と、この回動検出素子49に回動自在に設けられたレバー50とを有して構成され、レバー50の自由端部が図示しないスプリング等でスイベルブラケット32に常時付勢されて当接している。
そして、船外機本体5が例えばトリムアップされてスイベルブラケット32がスイベル軸34を介して上方向に傾動すると、この傾動に伴って、レバー50が回動検出素子49を軸に回動し、傾斜角センサ48は回動検出素子49の回動量、すなわち船外機本体5の傾斜角に相当する傾斜角センサ値θを出力する。
図3は、図1の船外機におけるPTT装置の制御系を示す回路図である。この図3に示すように、リモコンボックス13や船外機本体5に設けられたPTTスイッチ46、47のアップ(UP)側とダウン(DN)側は、それぞれ制御装置52に接続される。また、油圧シリンダ装置10の動力源となるPTTモータ54を駆動するためのPTTリレー53も、制御装置52に接続される。また、バッテリー55は、PTTスイッチ46、47、PTTリレー53、PTTモータ54及び制御装置52に接続されて、PTTリレー53、PTTモータ54及び制御装置52へ給電する。そして、制御装置52は、PTTスイッチ46、47からの入力信号に応じてPTTリレー53を操作させてPTTモータ54を駆動し、油圧シリンダ装置10を伸縮動作させて、船外機本体5をチルト及びトリム操作する。
図4に示すように、制御装置52には、船外機3内外の各機器から各種の情報が入力される。具体的には、例えばエンジン15の図示しないカム軸の信号(カム角信号)が、カム軸信号検出器58から入力回路59を経由して制御装置52内の演算部60(CPU、RAM・ROM)に入力される。以下、エンジン15の回転数信号がクランク角信号検出器61(回転数検出器)から、図示しないエンジン吸気装置を構成するスロットルの開度がスロットル開度検出器62から、吸気圧や大気圧がそれぞれ吸気圧力検出器63や大気圧力検出器64から、吸気の温度やエンジン15の温度(冷却水温度)、排気の温度がそれぞれ吸気温度検出器65やエンジン温度検出器66(冷却水温度検出器)、排気温度検出器67から演算部60に入力される。
更に、上述した傾斜角センサ48からは船外機本体5の傾斜角センサ値が、また、例えば前述したシフト装置25に設けられるシフト(ニュートラル)スイッチ68からはシフト位置がそれぞれ演算部60に入力される。そして、演算部60には、エマージェンシースイッチ69からの信号、及びPTTスイッチ46、47からのアップ側信号とダウン側信号が、それぞれ入力される。
制御装置52に入力された各機器からの情報は演算部60内で適宜演算処理され、出力回路71を介して船外機3内外の各機器に出力される。演算部60は、具体的には、例えばPTTスイッチ46、47からのアップ側信号、ダウン側信号に基づき、PTT装置41のPTTモータ54を駆動する。また、演算部60は、例えば燃料の噴射量情報をインジェクター72に、吸気空気量の調整信号をアクチュエータ73の図示しないステップモータやソレノイドバルブ等に、エンジン回転数信号や各機器の異常を伝達する信号を運転室の警告灯やブザー、タコメータ等の表示装置70に、燃料の供給量情報をフューエルポンプ74にそれぞれ出力する。
更に、演算部60は、出力回路71から点火装置75(電源回路76が接続される)を介してイグニッションコイル77に点火信号を出力する。
制御装置52の演算部60は、トリム域の下限値を、スイベルブラケット32の突起部42(図2)がクランプブラケット33の当接面43に当接する絶対下限位置(図2(A))よりも所定角度(例えば2度)上方へ傾斜した位置(目標下限位置)に設定するために、絶対下限値θLMを学習し、目標下限値θLを設定する下限値設定モードを有する。この下限値設定モードは、図5に示すように、PTTスイッチ46、47から船外機本体5を下方へ傾動させるダウン側信号が出力(ON)され、この信号の継続中に傾斜角センサ48からの検出値である傾斜角センサ値θが所定時間(図5のd)一定となり、この所定時間一定の傾斜角センサ値θが規定値(図5のα)未満であることを条件として、このときの傾斜角センサ値θを絶対下限値θLMとして学習し、この絶対下限値θLMよりも所定角度(例えば2度)上方へ傾斜させた角度位置を目標下限値θLとして設定するものである。
ここで、絶対下限値θLMは、船外機本体5が図2(A)に示すように絶対下限位置にあるときの傾斜角であり、目標下限値θLは、船外機本体5が目標下限位置にあるときの傾斜角である。また、絶対下限値θLMは、傾斜角センサ48の組み付け後には基本的に変化しない固定値となるが、スイベルブラケット32、クランプブラケット33等の構成部品の摩耗や、傾斜角センサ48の交換時などには、微小範囲において変化することがある。
上述の下限値設定モードは、船外機3のメインスイッチ(不図示)がON操作され、最初の前記条件が満たされたとき、または船外機3の運転時間が所定時間(例えば50時間)を超えた後で、メインスイッチがON操作され、最初に前記条件が満たされたときに実施される。また、下限値設定モードは、船外機3のエンジン15の運転中に実施されることが好ましいが、停止中に実施されてもよい。
更に、下限値設定モードでは、船外機本体5を下方へ傾動させる信号として、通常、PTTスイッチ46、47から出力されるダウン側信号を用いるが、この信号に代えて、バッテリー55の電圧低信号を用いてもよい。つまり、図5に示すように、バッテリー55の電圧が低下した瞬間から傾斜角センサ48の傾斜角センサ値θが下降側に変化する場合に、PTTスイッチ46、47のダウン側がON操作されて、船外機本体5が下降側へ傾動(ダウン操作)されていると判断する。そして、バッテリー55の電圧が低下した状態で傾斜角センサ48の傾斜角センサ値θが所定時間(図5のd)一定となったときに、この傾斜角センサ値θを絶対下限値θLMとして学習し記憶してもよい。
図4に示す制御装置52の演算部60は、上記目標下限値θLの設定完了後で、PTTスイッチ46、47から船外機本体5を下方へ傾動させるダウン側信号が出力された場合に、トリム下限位置を目標下限位置(目標下限値θLに対応)とし、船外機本体5を目標下限位置以上の範囲で停止させるよう、トリムダウンの停止制御を実行する。上記絶対下限値θLM及び目標下限値θLは、図4に示す不揮発性メモリ(EEPROM等)78に記憶され、船外機3のメインスイッチがOFF操作されたときにも記憶されて保存される。従って、トリムダウンの停止制御は、船外機3のメインスイッチがOFF操作された後にON操作されたときにも、不揮発性メモリ78に記憶された目標下限値θLに基づいて実行される。
前記下限値設定モードによる目標下限値θLの設定は、原則として、図6に示す自動設定と、図7に示す半自動設定と、図8に示す手動設定とのいずれかの選択によって実施される。
(A)自動設定(図6)
目標下限値θLの自動設定では、図6に示すように、制御装置52の演算部60は、船外機3のメインスイッチのONを確認した後(S1)、船外機3の運転時間Tが所定時間Ta(例えば50時間)を超えたか否かを判断し(S2)、超えたときに前記目標下限値θLの設定値をクリアし、且つ設定フラグFを0(F=0)に設定する(S3)。
次に、演算部60は、エンジン15が運転中であるか否か、つまり現在のエンジン回転数Neがアイドル回転数Ni以上であるか否かを判断する(S4)。このステップS4は、絶対下限値θLMの学習及び目標下限値θLの設定を、船外機3の使用者が意識しない船外機3の運転中に実施するためである。但し、このステップS4は、省略することも可能である。
エンジン15の運転中に、演算部60は、PTTスイッチ46、47のダウン側がON操作されて、このPTTスイッチ46、47からダウン側信号が出力されているか否かを判断する(S5)。ダウン側信号が出力されているときに、演算部60は、傾斜角センサ48からの傾斜角センサ値θが規定値α未満であるか否かを判断する(S6)。このステップS6は、絶対下限値θLMから遠く離れた位置で船外機本体5のダウン操作が中止された場合や、外乱等による誤った位置で絶対下限値θLMの学習を実行させないためである。
次に、演算部60は、PTTスイッチ46、47のダウン側がON操作され、傾斜角センサ48の傾斜角センサ値θが規定値α未満の一定値であり、更に、この傾斜角センサ値θが一定値となっている時間tが所定時間d以上であるか否かを判断する(S7)。演算部60は、ステップS7の条件が満たされており、設定フラグFがF=0である場合に(S8)、このときの傾斜角センサ値θを絶対下限値θLMとして学習し、不揮発性メモリ78に記憶させる(S9)。
演算部60は、ステップS9にて設定された絶対下限値θLMに基づき、この絶対下限値θLMに所定角度(例えば2度)加算した値を目標下限値θLとして設定し、不揮発性メモリ78に記憶させる(S9)。目標下限値θLの設定後、演算部60は、設定フラグFを1(F=1)に設定し(S11)、船外機3の運転時間Tをクリアし(S12)、船外機3のメインスイッチがOFF操作されたときに、目標下限値θLの自動設定を終了する(S13)。
尚、ステップS13で、メインスイッチがON操作されているときには、ステップS4〜S13の手順が繰り返されるが、設定フラグFがF=1となっているので、ステップS8によって、二回目以降は絶対下限値θLMの学習、設定、記憶と、目標下限値θLの設定、記憶は実行されない。
また、ステップS2及びS12を省略してもよい。この場合には、目標下限値θLの自動設定は、船外機3のメインスイッチのON操作からOFF操作までの間で、最初にステップS5〜S7の条件が満たされたときに絶対下限値θLMを学習し、目標下限値θLを設定することになる。メインスイッチをON操作して目標下限値θLが設定された後には、PTTスイッチ46、47を再度ダウン側にON操作しても目標下限値θLの自動設定は実施されず、この目標下限値θLの自動設定は、メインスイッチのOFF操作後ON操作された最初に実施されることになる。
(B)半自動設定(図7)
図7に示す目標下限値θLの半自動設定では、エンジン15が運転されず、制御装置52の演算部60は、船外機3のメインスイッチのONを確認した後(S21)、設定モードがON操作されているか否かを判断し(S22)、この設定モードがON操作されているときに、設定操作が有りか否かを判断する(S23)。設定モードがON操作されず、設定操作がない場合には、メインスイッチがOFF操作されるまで待機する(S24)。
上記設定モードのONは、例えば、操作者によりエマージェンシースイッチ69がON操作され且つ操作者のスロットルバルブ開操作によるスロットル開度検出器62からの信号がある状態、または、操作者により制御装置52の通信インターフェイス79にパソコン(不図示)が接続され、このパソコンで設定モードプログラムが起動された状態等である。また、上記設定操作の有りは、例えば、操作者によりPTTスイッチ46、47のダウン側が3秒間に3回押されたこと、または操作者により上記設定モードプログラムの設定実行スイッチがON操作されたこと等である。
ステップS22で設定モードのONを確認し、ステップS23で設定操作の有りを確認した後、演算部60は、PTTモータ54を駆動して船外機本体5を下降操作(トリムダウン)させる(S25)。演算部60は、傾斜角センサ48の傾斜角センサ値θが規定値α未満で一定となり、この傾斜角センサ値θが一定値となっている時間tが所定時間d以上であるか否かを判断し(S26)、上記時間tが所定時間d以上であるときに、このときの傾斜角センサ値θを絶対下限値θLMとして学習し、不揮発性メモリ78に記憶させる(S27)。
演算部60は、ステップS27にて設定された絶対下限値θLMに基づき、この絶対下限値θLMに所定角度(例えば2度)加算した値を目標下限値θLとして設定し、不揮発性メモリ78に記憶させる(S28)。この目標下限値θLの設定後、演算部60は、目標下限値θLの設定完了を操作者に報知して(S29)、目標下限値θLの設定を終了する。
この目標下限値θLの半自動設定において、制御装置52の演算部60がステップS28の目標下限値θLの設定終了後に、運転時間設定タイマをONすることにより(S30)、目標下限値θLの設定を、最初のみ工場で半自動で設定し、その後は自動設定(図6)として、両設定を併用することが可能となる。つまり、ステップS30による運転時間設定タイマがONされた後は、その後に目標下限値θLの自動設定(図6)に移っても、運転時間Tが所定時間Taを経過するまでは工場での設定がそのまま保持され(図6のステップS2)、運転時間Tが所定時間Taを超えた時点で、図6のステップS3以降の自動設定が実行される。
(C)手動設定(図8)
図8に示す目標下限値θLの手動設定でも、図7の半自動設定と同様にエンジン15は運転されず、設定モードのON操作と設定操作は操作者が実行するが、図7の半自動設定と異なる点は、操作者自らがPTTスイッチ46、47のダウン側をON操作して、船外機本体5を絶対下限位置まで下降させて、目視によりその状態を確認する点である。
つまり、制御装置52の演算部60は、船外機3のメインスイッチのONを確認した後(S31)、設定モードがON操作されているか否かを判断する(S32)。演算部60は、この設定モードがON操作され、船外機本体5が操作者により絶対下限位置に設定されて、その位置が目視確認され(S33)、設定操作が有りのときに(S34)、この時点で傾斜角センサ48により検出された傾斜角センサ値θを絶対下限値θLMとして学習し、不揮発性メモリ78に記憶させる(S35)。
設定モードがON操作されず、設定操作がない場合には、演算部60は、メインスイッチがOFF操作されるまで待機する(S36)。尚、操作者による船外機本体5の絶対下限位置への手動設定は、操作者による設定モードのON操作前に実行されてもよい。
演算部60は、ステップS35にて設定された絶対下限値θLMに基づき、この絶対下限値θLMに所定角度(例えば2度)加算した値を目標下限値θLとして設定し、不揮発性メモリ78に記憶させる(S37)。この目標下限値θLの設定後、演算部60は、目標下限値θLの設定完了を操作者に報知して(S38)、目標下限値θLの設定を終了する。尚、手動設定においては、操作者により絶対下限値ではない任意の下限位置で設定モードのON操作、設定操作を行なうことにより、目標下限位値を任意に設定することも可能である。
この目標下限値θLの手動設定においても、目標下限値θLの設定(S37)終了後に運転時間設定タイマがONされることで(S39)、半自動設定の場合と同様に、この手動設定を図6の自動設定と併用させることも可能である。
目標下限値θLの設定は、上述の自動設定(図6)、半自動設定(図7)、手動設定(図8)により設定され更新されるが、この目標下限値θLの設定を解除するには、次の手動による解除手順が必要になる。つまり、まず、図7の半自動設定及び図8の手動設定の設定モードと同様な操作を解除モードとして実行する。次に、解除操作として、例えばPTTスイッチ46、47のダウン側を3秒間長押しする。このような解除モードと解除操作を順次実行することで目標下限値θLの設定を解除し、新たな目標下限値θLを再設定することが可能となる。
以上のように構成されたことから、本実施の形態によれば、次の効果(1)〜(5)を奏する。
(1)PTT装置41は、船外機本体5を下方へ傾動させる信号(例えばPTTスイッチ46、47からのダウン側信号)の継続中に、傾斜角センサ48の傾斜角センサ値θが規定値α未満で、所定時間d以上を一定となっていることを条件に、このときの傾斜角センサ値θを絶対下限値θLMとして学習し、この絶対下限値θLMよりも所定角度上方へ傾斜した角度位置を目標下限値θLとして設定する下限値設定モードを有する。このため、トリム域の下限位置は、スイベルブラケット42の突起部42がクランプブラケット33の当接面43に当接する絶対下限位置(絶対下限値θLMに対応)よりも所定角度上方へ傾斜した目標下限位置(目標下限値θLに対応)となる。
従って、船外機本体5の振動や衝撃は、図2(A)の矢印Aの如く、スイベルブラケット32の突起部42とクランプブラケット33の当接面43を介して船体2へ伝達されることがなく、図2(B)のトリムアップ時における矢印Bと同様に、スイベルブラケット32を介して油圧シリンダ装置10内の圧油により吸収されることになる。この結果、船外機本体5からスイベルブラケット32及びクランプブラケット33を介して船体2へ伝達される振動や衝撃を低減することができる。
(2)トリム域の下限位置は、スイベルブラケット32の突起部42がクランプブラケット33の当接面43に当接する絶対下限位置(絶対下限値θLMに対応)よりも所定角度上方へ傾斜した目標下限位置(目標下限値θLに対応)となる。このため、船外機本体5をトリム域の下限位置に位置づける際に、油圧シリンダ装置10からスイベルブラケット32及びクランプブラケット33に過大な荷重が作用することを防止できる。従って、スイベルブラケット32及びクランプブラケット33を備えてなるブラケット装置4の耐久性を向上させることができると共に、ブラケット装置4の小型化及び軽量化を実現できる。
(3)PTT装置41の下限値設定モードでは、傾斜角センサ48の傾斜角センサ値θが所定時間d以上一定値であっても、このときの傾斜角センサ値θが規定値α未満でなければ、この傾斜角センサ値θを絶対下限値θLMとして学習しないので、外乱等による誤った位置での絶対下限値θLMの学習を防止できる。このため、絶対下限値θLMひいては目標下限値θLの設定の信頼性を向上させることができる。
(4)PTT装置41の下限値設定モードが、目標下限値θLの自動設定の場合で、船外機3のメインスイッチがON操作された後最初に前記条件を満たしたときに絶対下限値θLMを学習し、目標下限値θLを設定する場合には、船外機3を運転する度に目標下限値θLの設定を確実に実現できる。
(5)PTT装置41の下限値設定モードが、目標下限値θLの自動設定の場合で、エンジン15の運転中に絶対下限値θLMを学習し、目標下限値θLを設定する場合には、船外機3の使用者に目標下限値θLの設定動作を意識させることなく、この目標下限値θLの設定を確実に実施することができる。
本発明に係る船外機の傾斜角制御装置における一実施形態が適用された船外機を示す左側面図。 図1のブラケット装置を示し、(A)がトリムダウンの絶対下限位置、(B)がトリムアップ位置をそれぞれ示す側断面図。 図1の船外機におけるPTT装置(傾斜角制御装置)の制御系を示す回路図。 図3のPTT装置を含む船外機全体の制御系を示すシステム構成図。 図3のPTTスイッチ、傾斜角センサ及びバッテリーの信号、電圧変化を示すタイムチャート。 図3のPTT装置における目標下限値の自動設定手順を示すフローチャート。 図3のPTT装置における目標下限値の半自動設定手順を示すフローチャート。 図3のPTT装置における目標下限値の手動設定手順を示すフローチャート。
符号の説明
2 船体
3 船外機
4 ブラケット装置
5 船外機本体
10 油圧シリンダ装置(動力手段)
15 エンジン
32 スイベルブラケット
33 クランプブラケット
34 スイベル軸
41 PTT装置(傾斜角制御装置)
46、47 PTTスイッチ(傾斜角操作手段)
48 傾斜角センサ(傾斜角検出手段)
52 制御装置
55 バッテリー
60 演算部
θ 傾斜角センサ値
θLM 絶対下限値
θL 目標下限値
α 規定値
Ne エンジン回転数
T 運転時間
Ta 所定時間
t 時間
d 所定時間

Claims (7)

  1. 船体に固定されるクランプブラケットと、船外機本体に取り付けられ、前記クランプブラケットに対して上下方向に傾動可能に軸支されるスイベルブラケットと、このスイベルブラケットを上下方向に傾動させる動力手段とを備えてなるブラケット装置を有し、傾斜角操作手段により前記動力手段を用いて前記船外機本体をチルト及びトリム操作可能に構成された船外機の傾斜角制御装置において、前記クランプブラケットと前記スイベルブラケットとの相対位置を検出する傾斜角検出手段を備え、前記スイベルブラケットとクランプブラケットが当接する絶対下限位置を検出し、この絶対下限位置よりも所定角度だけ上方に傾斜した傾斜角度位置における前記傾斜角検出手段の検出値を目標下限値として設定する下限値設定モードを有し、前記目標下限値の設定完了後で、前記傾斜角操作手段から前記船外機本体を前記目標下限値よりも下方へ傾斜させる指令信号が出力された場合に、この船外機本体を前記目標下限値以上の範囲で停止させるよう構成されたことを特徴とする船外機の傾斜角制御装置。
  2. 前記下限値設定モードは、前記船外機本体を下方へ傾動させる信号が出力され、この信号の継続中に、前記傾斜角検出手段からの検出値が所定時間一定となったことを条件に、このときの検出値を絶対下限値として学習することを特徴とする請求項1に記載の船外機の傾斜角制御装置。
  3. 前記船外機本体を下方へ傾動させる信号は、傾斜角操作手段から出力されて前記船外機本体を下方へ傾斜させる指令信号、または動力手段を動作させるために給電するバッテリーの電圧低信号であることを特徴とする請求項2に記載の船外機の傾斜角制御装置。
  4. 前記下限値設定モードは、メインスイッチがON操作された後、最初に前記条件が満たされたときに実施されることを特徴とする請求項2に記載の船外機の傾斜角制御装置。
  5. 前記下限値設定モードは、船外機の運転時間が所定時間を超えた後で、メインスイッチがON操作され、最初に前記条件が満たされたときに実施されることを特徴とする請求項2に記載の船外機の傾斜角制御装置。
  6. 前記下限値設定モードは、船外機本体のエンジンの運転中に実施されることを特徴とする請求項2に記載の船外機の傾斜角制御装置。
  7. 前記下限値設定モードは、傾斜角検出手段にて検出されて所定時間一定となった検出値が規定値未満であるときに、この検出値を絶対下限値として学習することを特徴とする請求項2に記載の船外機の傾斜角制御装置。
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